JP2966791B2 - 折版屋根用の開口部補強構造 - Google Patents

折版屋根用の開口部補強構造

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JP2966791B2
JP2966791B2 JP11548196A JP11548196A JP2966791B2 JP 2966791 B2 JP2966791 B2 JP 2966791B2 JP 11548196 A JP11548196 A JP 11548196A JP 11548196 A JP11548196 A JP 11548196A JP 2966791 B2 JP2966791 B2 JP 2966791B2
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芳彦 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開口部に臨む折版
屋根材の長手方向の側端どうしを連結補強して、開口部
の外面に採光装置や換気装置等の屋根付属構造体を設置
するのに好適な、折版屋根用の開口部補強構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】折版屋根に採光装置等を設ける場合に
は、採光に必要な幅と長さの開口部を設ける。一般的に
は折版屋根の一山ないし複数山の所望長さを採光装置の
屋根に置き換える。この開口部に臨む折版屋根材の長手
方向の側端のそれぞれを補強したうえで、開口部の外面
に採光装置等を設置する。例えば、梁上に折版屋根材と
平行にアングル材と形鋼を固定し、形鋼の上面に固定し
た受枠で板ガラスを支持する採光装置を有するものが実
用に供されている。形鋼には一定間隔置きに支持金具が
固定してあり、これら支持金具の一群で開口部に臨む折
版屋根材の側端を支えて補強している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように専用の形
鋼やアングル材を梁上に配置する形態は、梁等の鉄骨工
事が終了した後に、改めて形鋼を梁に溶接しなければな
らず、形鋼の溶接に余分な手間が掛かる。建物の構築作
業が細分化され専門化された今日の作業現場において
は、他の作業集団が行うべき作業内容に対する関心は低
く、形鋼を溶接しないままで作業が引き継がれることも
少なくない。梁と梁との間を跨ぐ状態で形鋼を配置する
ので、天井がない場合に形鋼が屋内側から見え、体裁に
欠ける。
【0004】本発明の目的は、形鋼等の補強条材を用い
る必要がなく、屋根工事に併行して折版屋根の補強が行
える、折版屋根用の開口部補強構造を提供するにある。
本発明の目的は、梁の間隔寸法が大きい場合にも、折版
屋根材の側縁を強固に補強して、開口部の外面に設置さ
れる採光装置等の付属構造体を確実かつ強固に支持で
き、しかも屋内側からの見場を向上できる、折版屋根用
の開口部補強構造を提供することにある。本発明の目的
は、内外二重の折版屋根材間に断熱材が介装されている
断熱屋根の開口部を補強し、開口部の外面に採光装置等
の付属構造体を設置するのに好適な、折版屋根用の開口
部補強構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の開口部補強構造
は、それぞれ山部分4に連結部5を備えている内外の折
版屋根材2A・2Bが、小間隔をあけて内外二重に配置
され、両折版屋根材2A・2Bの間に断熱材3が介装し
てある折版屋根において、内外の折版屋根材2A・2B
をそれぞれ開口部6を間にして左右に隣接配置して、開
口部6を左右方向に横断する内外の連結具7・7でそれ
ぞれ連結する。連結具7・7は、折版屋根材2A・2B
の側端内面を接当支持する内連結体10と、対向する左
右の連結部5・5を跨ぐ状態で、隣接する折版屋根材2
A・2A・2B・2Bに外接する外連結体11と、上下
に対向する両連結体10・11を締結する締結具12と
からなる。内側の連結具7の内連結体10は、各梁1の
上面に固定したブラケット9に固定する。内側の連結具
7の外連結体11と、外側の連結具7の内連結体10と
は、両連結体10・11の間を塞ぐ左右一対の長尺の見
切板13で接続固定する。外側の連結具7の外連結体1
1の上面左右に、屋根付属構造体Aを取り付けるための
取付ベース22を設ける。
【0006】通常の折版屋根に適用する開口部補強構造
は、山部分4に連結部5を備えている折版屋根材2が、
開口部6を間にして左右に隣接配置されており、隣接す
る折版屋根材2どうしは、開口部6を左右方向に横断す
る連結具7で連結する。連結具7は、折版屋根材2の側
端を上下に挟持する内連結体10および外連結体11
と、両連結体10・11を締結する締結具12とからな
る。内連結体10は、各梁1の上面に固定したブラケッ
ト9に固定されて、隣接する折版屋根材2・2の側端内
面を接当支持する。外連結体11は、対向する左右の連
結部5・5を跨ぐ状態で、隣接する折版屋根材2・2に
外接して内連結体10と上下に対向する。外連結体11
の上面左右に、屋根付属構造体Aを取り付けるための取
付ベース22を設ける。
【0007】外連結体11の取付ベース22の上面に、
水切板32を介して採光装置を設置する。採光装置は、
左右一対の枠本体27と、枠本体27で支持される内外
二重の窓板29・30と、枠本体27と協同して窓板2
9・30を固定保持する保持枠31とを含んでいる。枠
本体27は水切板32を介して取付ベース22に載置さ
れる底壁34を有し、この底壁34および水切板32が
取付ベース22にビス止め固定されている。
【0008】
【作用】開口部6を間にして左右に隣接する折版屋根材
2の側端どうしを、内外の連結体10・11で上下に挟
持する状態で連結固定し、さらに内連結体10を各梁1
上に固定したブラケット9に固定して、折版屋根材2の
側端を補強するので、一般的な屋根材の葺き上げ手順に
従って開口部の補強を行え、開口部6に臨む屋根材側端
の構造強度を十分に確保できる。
【0009】断熱屋根においては、内側の連結具7をブ
ラケット9で各梁1に固定したうえで、内外の連結具7
・7を長尺の見切板13で一体に固定するので、内外の
折版屋根材2A・2Bをさらに強固に補強して、より重
量の大きな屋根付属構造体Aを確実に支持できる。すな
わち、内外二重の窓板29・30を備えた断熱採光装置
を設置できる。内外二重の窓板29・30を備えた採光
装置によれば、断熱部での熱の出入りや結露水の屋内へ
の滴下を阻止しながら採光を行うことができ、とくに断
熱屋根において断熱機能を損なうことなく採光を行え
る。
【0010】
【実施例】
(実施例1)図1ないし図3は本発明に係る開口部の補
強構造を断熱屋根に適用した実施例1を示す。図1およ
び図2において、符号1は一定間隔置きに配置した梁で
ある。2は折版屋根材であって、この折版屋根材2は小
間隔をあけて内外二重に配置した折版屋根材2A・2B
からなる。3は内外の両屋根材2A・2B間に介装した
断熱材である。内外の両折版屋根材2A・2Bは、山部
分4に設けた連結部5どうしをはぜ折り接合して、ある
いは接合部に多数個のクリップと、長尺のキャップとを
それぞれ圧嵌係合するなど、既知の接合構造によって連
結され、梁1上に固定した図外の屋根受けフレームで支
持されている。
【0011】上記の断熱屋根における採光のために、内
外の折版屋根材2A・2Bのそれぞれを開口部6を設け
て配置し、この開口部6の外面に採光装置(屋根付属構
造体A)を配置する。開口部6は基本的に屋根の軒棟方
向のほぼ全長にわたって設ける。もちろん、部分的に設
けてもよい。採光装置を支持する折版屋根材2A・2B
の開口部6に臨む側端の構造強度を増強するために、開
口部6を間にして左右に隣接する内外の折版屋根材2A
・2Bの側端をそれぞれ多数個の連結具7で連結し、内
側の連結具7はブラケット9を介して梁1に固定する。
【0012】図2において、内外の各連結具7はそれぞ
れ内外一対の連結体10・11と、両連結体10・11
を締結するボルト(締結体)12とからなり、内外の連
結具7・7の左右端どうしが左右一対の見切板13で連
結固定される。
【0013】内側の折版屋根材2Aを連結する連結具7
の内連結体10は、左右両側端に一対の脚座14を有
し、両脚座14・14間にコ字状の締付壁15を上向き
に突設した金属板製のプレス成形品からなり、締付壁1
5の左右にねじ挿通孔を設け、各ねじ挿通孔の下面側に
ナット16を溶接してある。
【0014】外連結体11は、内連結体10と同様にハ
ット形断面の金属板製のプレス成形品からなり、左右一
対の脚座17と、両脚座17・17間に上向きに突出す
るよう形成されたコ字状の締結壁18とを備えている。
但し、締結壁18の左右幅寸法と上方への突出寸法は、
内連結体10の締付壁15に比べて大きく設定する。締
結壁18には前記ナット16の隣接ピッチに一致する2
個のねじ挿通孔を設けてある。
【0015】外側の折版屋根材2Bを連結する連結具7
の内連結体10は、内側の内連結体10と同様のハット
形断面のプレス成形品からなり、左右一対の脚座19
と、上向きに突出する締結壁20とを備えている。但
し、この場合の脚座19は端部をへ字状に下方へ延びる
よう屈曲形成し、締結壁20の上方への突出寸法が、内
側の内連結体10の締付壁15に比べて大きく設定して
ある。締結壁20には左右一対のねじ挿通孔を設け、そ
の下面にナット21が溶接されている。
【0016】外側の連結具7の外連結体11は、左右両
側に一対の取付ベース22を有し、両取付ベース22・
22間にコ字形の締結壁23を下突状に形成し、両取付
ベース22の側端に連続するL字状の脚壁24が下向き
に折り曲げ形成された金属板製のプレス成形品からな
る。締結壁23には前記ナット21に対応して2個のね
じ挿通孔を設けてある。
【0017】見切板13は断面コ字形にロール成形され
た長尺条材からなり、折版屋根材2A・2A間の端の断
熱材3を封止し、さらに上下の連結具7・7を一体化す
るために用いられる。ブラケット9は台形状にプレス成
形された金属板製の枠体からなり、その底辺の座部26
が各梁1上に左右一対ずつ溶接固定されている。ブラケ
ット9は既存の妻用屋根受けフレームを代替使用でき
る。
【0018】図3において採光装置は、左右一対の枠本
体27と、枠本体27で支持される内外二重の窓板29
・30と、枠本体27上に係合連結されて窓板29・3
0を固定保持する左右一対の保持枠31と、左右一対の
水切板32とからなる。
【0019】枠本体27は、外連結体11の取付ベース
22上に支持される底壁34と、底壁34の外側端から
立ち上がる側壁35と、底壁34の外側端寄りから下向
きに突出する規制脚壁36とを一体に形成したアルミニ
ウム形材からなる。底壁34の上面には窓板用のパッキ
ン37が装着される溝を備えたリブ38を突設してあ
り、側壁35の外面にはあり溝状の係合溝39が凹み形
成されている。保持枠31は上壁40とこれの外側端か
ら下向きに延びる側壁41とを一体に形成したアルミニ
ウム形材からなり、上壁40の内側端の下面に窓板用の
パッキン43が装着される溝を形成してあり、側壁41
の下端内面に前記係合溝39と係合する係合リブ44を
形成してある。
【0020】採光部からの熱の出入りを避け、更に結露
水が屋内側へ滴下するのを避けるために、窓板29・3
0を内外二重に設け、両窓板29・30の側端間にスペ
ーサ42を介装して断熱空間を形成する。内側の窓板2
9は金属網体で補強された網入りガラスからなり、外側
の窓板30は通常の透明な板ガラスやポリカーボネイト
板等の透明板からなる。これらの窓板29・30は、そ
れぞれ軒棟方向の隣接端どうしが、ガスケットやゴムパ
ッキンで常法に従って水密状に連結される。
【0021】水切板32は逆L字状に屈曲する取付壁4
5と、取付壁45の上端内縁から立ち上がる立壁46
と、取付壁45の下端に連続して斜めに延びるカバー壁
47とを一体に備えた長尺のロール成形材からなり、外
側の連結具7と採光装置との間に組み付けられて、開口
部6内への雨水の侵入を防止する。
【0022】次に開口部補強構造の施工手順を説明する
と、作業は左右一対のブラケット9を各梁1上に溶接す
ることから始まる。併行して左右のブラケット9上に内
側の連結具7の内連結体10を載置し,その脚壁14を
ブラケット9に溶接する。この後に内側の折版屋根材2
Aを葺き上げて、その側端の山部分4を脚座14に被せ
付ける。次に外連結体11を内側の折版屋根材2Aの外
面側から組み、外連結体11に挿通したボルト12を内
連結体10のナット16にねじ込んで、両連結体10・
11を締結固定する。
【0023】上記の組み付け状態において、内側の折版
屋根材2Aの山部分4は、図1に示すように内外一対の
連結体10・11で上下方向から挟持固定され、連結部
5が両者10・11の締結壁15・18で左右方向にず
れ動かないように挟持固定される。従って折版屋根材2
Aの側端は、上下および左右方向への動きが拘束されて
ブラケット9上に強固に支持される。
【0024】下側の連結具7の一群を組み上げたら、そ
の外連結体11の上面両側のそれぞれに、開口面どうし
が対向する状態で見切板13を載置して溶接固定する。
このとき、見切板13は各梁1を軒棟方向へ横切るが、
設定位置が内側の折版屋根材2Aの側端縁より外側方に
位置しているので、屋内側から見切板13を視認するこ
とはできない。見切板13を設置した後、外側の連結具
7の内連結体10の一群を見切板13上に溶接したうえ
で、内側の折版屋根材2Aの外面に断熱材3を敷き込
む。
【0025】上記の状態で外側の折版屋根材2Bを葺
き、その側端を外側の連結具7の内連結体10上に被せ
付け、肩部の外面からドリリングビスをへ字形の脚座1
9にねじ込んで固定する。更に外連結体11が連結部5
を跨ぐ状態で、その脚壁24を山部分4に外接し、上下
に対向する締結壁20・23をボルト12で締結固定す
る。この締結状態において、山部分4は内外の連結体1
0・11で上下に挟持固定され、左右の連結部5の突端
が内連結体10の立壁部で受け止め支持されている。従
って、折版屋根材2Bの側端が上下および左右に動くこ
とはない。
【0026】全ての連結具7を装着した後、外連結体1
1の左右の取付ベース22に添って長尺の水切板32を
被せ付ける。さらに水切板32の上面にブチルゴムシー
トを敷設したうえで、採光装置の枠本体27を取付ベー
ス22上に載置する。引き続き、図3に示すごとく規制
脚壁36を脚壁24側へ押し付けながら、底壁34の上
面側からドリリングビス等を外連結体11にねじ込ん
で、枠本体27と水切板32を取付ベース22に共締め
固定する。
【0027】以後は枠本体27に、内側の窓板29、ス
ペーサ42、ついで外側の窓板30を順に組み、保持枠
31を枠本体27に係合連結して採光装置の組み立てを
終了する。なお、枠本体27と保持枠31の軒棟方向の
端部は、従来の閉止構造によって水密状に閉止する。
【0028】かかる構成の開口部補強構造によれば、開
口部6を介して隣接する内外の折版屋根材2A・2B
は、それぞれ一群の連結具7・7で連結して補強でき
る。さらに内外の連結具7・7は長尺の水切板32で一
体化し、内外の連結具7がブラケット9を介して梁1上
に固定されているので、開口部6に臨む折版屋根材2A
・2Bの側端の構造強度を十分に向上できる。
【0029】上記の実施例1における内外の連結具7・
7は、次のような形態に変更して実施することができ
る。内側の連結具7の外連結体11と、外側の連結具7
の内連結体10と、見切板13の三者を予め溶接してお
き、溶接された中間枠体を内側の折版屋根材2Aに組ん
で、この中間枠体を内側の連結具7の内連結体10にボ
ルト12で締結固定してもよい。この場合は施工時に見
切板13を溶接する手間が省略できて、開口部補強構造
をスピーディに組めることになる。
【0030】(実施例2)図4は本発明に係る開口部補
強構造を通常の折版屋根に適用した実施例2を示す。そ
こでは、実施例1における外側の連結具7を利用して、
折版屋根材2の補強を行う。この場合には、梁1に固定
したブラケット9に内連結体10を溶接ないしは、ねじ
止めして固定する。以下、折版屋根材2と外連結体11
とを、先の組み付け要領に従って順に組み、内外の連結
体10・11を前述の要領でボルト12にて締結し、開
口部補強構造を組み立てる。
【0031】この実施例2における採光装置では、外連
結体11の各取付ベース22上に支持される左右一対の
フレーム51と、両フレーム51間の上方に支持される
受枠52とで、受枠52の上面に載置した窓板30の重
量を支える。フレーム51の側端側の上面には、それぞ
れ長尺材からなるキャップ53と水切板32とが配置さ
れ、キャップ53内に設けた逆山形の締具54でキャッ
プ53、水切板32およびフレーム51の三者を取付ベ
ース22に固定する。締具54の中央に植設のボルト5
5にねじ込まれるナット56は、窓板30を嵌め込む前
に締結する。この後にキャップ53の内側縁にジッパー
ガスケット57を装着し、窓板30を左右のジッパーガ
スケット57に嵌め込む。なお、左右いずれか一方のジ
ッパーガスケット57の受溝には、ロープが予め装填し
てあり、このロープを受溝の一端から他端へ抜き出し操
作することで、窓板30を容易に装着できる。符号58
は樋体である。
【0032】(実施例3)図5は連結具7を変更した本
発明の実施例3を示す。そこでは、内面に断熱材3を有
する折版屋根材2の連結部5に内嵌接合する内連結体1
0と、取付ベース22、脚壁24および締結壁23を備
えた外連結体11とで連結具7を構成し、左右一対の連
結具7・7をそれぞれブラケット9にボルト60で締結
して、折版屋根材2Aの側端を補強している。この実施
例3における連結具7は、折版屋根材2の連結部5を内
外に挟持して、屋根材側端を補強する点が先の実施例と
異なっており、場合によっては折版屋根の妻用に用意し
てある既存の金具を利用して連結具7とすることができ
る。ボルト60はブラケット9に溶接しておく。
【0033】上記以外に内外の連結体10・11を固定
する締結具12としては、ボルトやビス以外に、ドリリ
ングビスやブラインドリベット等を使用できる。本発明
は、開口部6の上方に換気装置を設置する場合にも適用
できる。開口部6の左右開口幅が小さい場合には左右の
ブラケット9を1個にまとめて形成することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明では、開口部6に臨む左右の折版
屋根材2の側端どうしを内外一対の連結体10・11で
挟持し、さらに内連結体10をブラケット9を介して各
梁1上に固定して、屋根材側端を補強するようにしたの
で、開口部補強のための工事を屋根工事に併行して施工
できるうえ、施工後に補強材が屋内外に露出して体裁が
損なわれることを解消し、見た目の印象を向上できる。
連結具7を各梁1上にブラケット9で固定するので、開
口部6に臨む屋根材側端を強固に補強でき、開口部6の
外面に設置される屋根付属構造体Aを確実に支持でき
る。
【0035】折版屋根材2A・2Bを内外に配置した断
熱屋根においては、内外の折版屋根材2A・2Bのそれ
ぞれを連結具7・7で連結し、さらに内外の連結具7・
7を長尺の見切板13で連結固定して一体化するので、
開口部補強構造の強度をさらに増強でき、大形で大重量
の屋根付属構造体Aであっても支障なく設置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】開口部補強構造を示す縦断正面図である。
【図2】開口部補強構造の構成部品を分離した状態の正
面図である。
【図3】採光装置の詳細を示す断面図である。
【図4】実施例2に係る開口部補強構造を示す要部の縦
断正面図である。
【図5】実施例3を示す要部の縦断正面図である。
【符号の説明】
2 折版屋根材 3 断熱材 4 山部分 5 連結部 6 開口部 7 連結具 9 ブラケット 10 内連結体 11 外連結体 12 締結具 13 見切板 22 外連結体の取付ベース 27 枠本体 29・30 窓板 31 保持枠 32 水切板 34 枠本体の底壁 A 屋根付属構造体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04D 3/06 E04D 13/03

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ山部分4に連結部5を備えてい
    る内外の折版屋根材2A・2Bが、小間隔をあけて内外
    二重に配置され、両折版屋根材2A・2Bの間に断熱材
    3が介装されており、 内外の折版屋根材2A・2Bは、それぞれ開口部6を間
    にして左右に隣接配置されて、開口部6を左右方向に横
    断する内外の連結具7・7でそれぞれ連結されおり、 連結具7・7は、折版屋根材2A・2Bの側端内面を接
    当支持する内連結体10と、対向する左右の連結部5・
    5を跨ぐ状態で、隣接する折版屋根材2A・2A・2B
    ・2Bに外接する外連結体11と、上下に対向する両連
    結体10・11を締結する締結具12とからなり、 内側の連結具7の内連結体10は、各梁1の上面に固定
    したブラケット9に固定されており、 内側の連結具7の外連結体11と、外側の連結具7の内
    連結体10とが、両連結体10・11の間を塞ぐ左右一
    対の長尺の見切板13で接続固定されており、 外側の連結具7の外連結体11の上面左右に、屋根の付
    属構造体Aを取り付けるための取付ベース22が設けて
    ある折版屋根用の開口部補強構造。
  2. 【請求項2】 外連結体11の取付ベース22の上面
    に、水切板32を介して採光装置が設置されており、 採光装置は、左右一対の枠本体27と、枠本体27で支
    持される内外二重の窓板29・30と、枠本体27と協
    同して窓板29・30を固定保持する保持枠31とを含
    んでおり、 枠本体27は、水切板32を介して取付ベース22に載
    置される底壁34を有し、 底壁34および水切板32が、取付ベース22にビス止
    め固定されている請求項1記載の 折版屋根用の開口部補
    強構造。
  3. 【請求項3】 山部分4に連結部5を備えている折版屋
    根材2が、開口部6を間にして左右に隣接配置され、隣
    接する折版屋根材2どうしが、開口部6を左右方向に横
    断する連結具7で連結されており、 連結具7は、折版屋根材2の側端を上下に挟持する内連
    結体10および外連結体11と、両連結体10・11を
    締結する締結具12とからなり、 内連結体10は、各梁1の上面に固定したブラケット9
    に固定されて、隣接する折版屋根材2・2の側端内面を
    接当支持しており、 外連結体11は、対向する左右の連結部5・5を跨ぐ状
    態で、隣接する折版屋根材2・2に外接して内連結体1
    0と上下に対向しており、 外連結体11の上面左右に、屋根の付属構造体Aを取り
    付けるための取付ベース22が設けてあり、 外連結体11の取付ベース22の上面に、水切板32を
    介して採光装置が設置されており、 採光装置は、左右一対の枠本体27と、枠本体27で支
    持される内外二重の窓板29・30と、枠本体27と協
    同して窓板29・30を固定保持する保持枠31とを含
    んでおり、 枠本体27は、水切板32を介して取付ベース22に載
    置される底壁34を有し、 底壁34および水切板32が、取付ベース22にビス止
    め固定されている 折版屋根用の開口部補強構造。
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