JP2965207B2 - 3成分複合紡糸口金装置 - Google Patents

3成分複合紡糸口金装置

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はA成分、B成分及び3成分よりなり、かつ3
成分が共に繊維表面の一部を形成する3成分複合紡糸口
金装置に関する。
〔従来の技術及びその課題〕
従来、3成分が共に繊維表面の一部を形成するような
複合紡糸口金装置としては特公昭57−49651号公報、特
開昭56−123406号公報記載のようなものが例示される。
該前者の装置は放射状の第1成分と、第1成分に分割さ
れた第2成分及び第3成分からなる複合繊維を紡糸する
ためのものである。該装置は口金板の突起部に放射状の
スリットを削設したり、3成分のうちその1成分を他成
分との混合を阻止しかつ口金板突起部の導入孔に導くた
めのパイプを配置した構造をとる。また後者装置にあっ
ては逆T字型のパイプをプレートに嵌合した構造をと
る。前記両者のような装置では、突起部があったり、パ
イプがあったりするので口金部材の精密加工を要するの
で非常に高価なものとなる。しかも組立時や使用後の洗
浄時に突起部等が損傷を受け易い等の課題があった。
また本出願人に係る特開昭59−223306号公報には分配
板、口金板の何れもが背面腹面共に平坦な構造の芯鞘型
口金装置が例示されている。しかしこれは3成分口金で
はない。
〔発明の目的〕
本発明は、前記本出願人に係る口金装置をさらに改良
し、A成分、B成分、C成分のすべてが繊維表面の一部
を形成するような複合口金にすべく鋭意研究し本発明を
完成するに至った。即ち本発明の目的は口金装置を構成
する分配板や口金板の何れにも突起部がなくかつ3成分
が共に分配性が均一で長時間安定して紡糸可能な口金装
置にある。
〔発明の構成〕
本発明の構成は3つの成分の何れもが繊維表面の一部
を形成する3成分系複合紡糸口金であって、その背面腹
面共に平坦で、その腹面にはA成分の分配孔(11A)か
ら排出されたA成分、B成分の分配孔(11B)から排出
されたB成分及びC成分の分配孔(11C)から排出され
たC成分をそれぞれ合流点(K)に水平に導くためのA
成分の分配溝(12A)、B成分の分配溝(12B)、C成分
の分配溝(12C)が削設された第2分配板(9)を配置
した複合紡糸口金装置よりなる。
以下図面に基いて詳細に説明する。
各図において、A成分、B成分、C成分のそれぞれの
原液はキャップ(1)に穿設されたそれぞれの導入孔
(2A,2B,2C)より隔壁(4)を隔て各成分の原液溜(3
A,3B,3C)に排出される。(第1図) 各原液はフィルター(5)の支持材を兼ねた第1分配
板(6)に達し、A成分導入孔(7A)、B成分導入孔
(7B)、C成分導入孔(7C)を通り第2分配板(9)に
達する。
第1分配板はその背面腹面共に平坦で、かつ3種の成
分を交互に後記の第2分配板のそれぞれの成分の分配溝
に導入するための導入孔がA成分導入孔(7A)、B成分
導入孔(7B)、C成分導入孔(7C)の順に穿設されてお
りその第1列及び最終列は必ずA成分導入孔(7A)に充
当される。(第2図、第3図) また第1列がA成分以
外の成分が充当されたときは最終列も第1列と同じ成分
が充当される。
各成分の原液は第2分配板の背面に削設された各成分
の分配溝(10A,10B,10C)に導かれさらにその底に穿孔
された分配孔を通り、その腹面の合流点(K)で3成分
に結合され口金板(13)に達する。(第4図A、第4図
B) 第2分配板(9)はその背面腹面共に平坦である。第
2分配板(9)において、その背面には平行等間隔で削
設されたA成分分配溝(10A)、B成分分配溝(10B)、
C成分分配溝(10C)が隔壁(16)を隔てその順に左右
方向に直線状に削設されている。(第4図A) 腹面に
はそれぞれの分配孔(11A,11B,11C)から垂直に排出さ
れた各成分を後記の合流点(K)に水平に導くためのA
成分の分配溝(12A)、B成分の分配溝(12B)、C成分
の分配溝(12C)が削設されている。合流点(K)は、
前記3個の分配溝の合流点に位置する。また合流点
(K)は、B成分の分配孔(11B)、C成分の分配孔(1
1C)から等距離にあり、分離島(18)1個に対してその
左右両端に各1個配置される。(第4図B、第5図A、
第5図B、第5図C) このように、3成分のうち2成
分の分配孔の穿孔位置を合流点より等距離とすることに
より紡糸孔を多ホール化した場合にも各紡糸孔に均一な
複合比の原液が導入される。またA成分の分枝溝(17)
は、あり(第4図B)又はなし(第5図C)で削設され
ている。この分配孔(11A)は分枝溝(17)より離れた
位置に穿孔してもよいし(第4図B、第5図B、第5図
C)分枝溝(17)に隣接して穿孔してもよい。(第5図
A) また分離島(18)の形状は正方形や菱形のみなら
ず円形(第5図B)、楕円形等様々なものが可能であ
る。
口金板(13)に達した各成分は紡糸導入孔(14)、紡
糸孔(15)を通り3成分の複合糸となって紡糸される。
口金板はその背面腹面が共に平坦である。該口金板の
紡糸導入孔(14)は、第2分配板の合流点(K)が1個
(第6図A)若しくは相隣る左右2個(第6図B)あ
り、かつ紡糸孔(15)の中心軸と同軸又は異軸の位置に
穿孔されたものを配置する。また、口金板に穿設された
紡糸孔の形状は目的とする複合糸の形状により、円形の
みならず三角形、Y型、楕円形、中空環状形等の様々の
異形断面状のものがあり(第8図a〜f)その口金に対
応した様々の複合糸が得られる。(第8図g〜l)なお
第8図Iのような4分割複合糸を得るには紡糸導入孔
(14)が第6図Bのように穿設された口金板を配置すれ
ばよい。
また、本発明においては口金板の背面に分配溝(12A,
12B,12C)を配置することもできる。この口金板の背面
に分配溝を配置した場合、第2分配板(9)に、分配溝
(12A,12B,12C)があってもよく、なくてもよい。
本発明の複合紡糸装置によれば紡糸孔(15)の穿孔密
度は5個/cm2以上可能である。
〔発明の効果〕
本発明の第1の効果は構成部材が少い。しかも分配
板、口金板の何れもが直線状、円状の溝切加工又は穿孔
加工のみで製作され、その背面、腹面は平坦であり突起
部や複雑な形状の溝を全く有していない。従って多数の
紡糸孔を密度高く配置し、しかも比較的単純な工作で精
度よい口金装置を経済的に製作することが可能であり、
かつ損傷を受けにくい。しかも3成分が共に均一に複合
された繊維を長時間に亘って安定して紡糸することがで
きる。
本発明の第2の効果は、第2分配板の腹面に、A,B,C
の各成分を合流点(K)に水平に導くための分配溝、及
び分離島を配置したことにより各成分は部分的な滞留が
起こることがなく均一に分配することができ、異物によ
る閉塞がなく、長時間安定して運転可能となる。
本発明の第3の効果は、紡糸孔は円形のみならず様々
な異形断面とすることができ、円形であっても第2分配
板の合流点と紡糸導入孔を異軸にすることが容易であ
る。従って紡糸する原料として各成分とも種類が異なる
ものを用いたり、或いは同種であっても紡糸温度やシュ
アレート等を変えることによって立体捲縮性繊維、熱接
着性繊維、導電性繊維、吸湿性繊維等の繊維を得ること
ができる。また紡糸後に、複合の一成分を溶剤で溶解し
たり、或いは溶解せずに、梳綿、ニードルパンチ、ウォ
ーターニードル、等の機械的衝撃或いは延伸等により複
合繊維が分離した極細繊維等を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図:本発明の口金装置の1例の断面(部分)図。 第2図:分配板及び口金板の関係を示す断面(部分)
図。 第3図:第1分配板の背面(部分)図。 第4図A:第2分配板の背面(部分)図。 第4図B:第2分配板の腹面(部分)図。 第5図A,B,C:第2分配板の腹面に配置された分配溝、合
流点の関係を説明するための部分図。 第6図A,B:第2分配板の合流点と口金板の紡糸口との関
係を説明するための概念図。 第7図:口金板の背面に配置された分配溝の1例を説明
するための部分図。 第8図a〜f:紡糸口の断面図。 第8図g〜l:a〜fに対応する繊維の断面図。 1:キャップ 2A,2B,2C:A,B,C成分導入孔 3A,3B,3C:A,B,C成分原液溜 4:隔壁 5:フィルター 6:第1分配板 7A,7B,7C:A,B,C成分の導入孔 8:ボルト 9:第2分配板 10A,10B,10C:A,B,C成分分配溝 11A,11B,11C:A,B,C成分の分配孔 12A,12B,12C:A,B,C成分の分配溝 13:口金板 14:紡糸導入孔 15:紡糸孔 16:隔壁 17:A成分の分枝溝 18:分離島 19:支持部 20:中空部 K:合流点

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3つの成分の何れもが繊維表面の一部を形
    成する3成分系複合紡糸口金であって、その背面腹面共
    に平坦で、その腹面にはA成分の分配孔(11A)から排
    出されたA成分、B成分の分配孔(11B)から排出され
    たB成分及びC成分の分配孔(11C)から排出されたC
    成分をそれぞれ合流点(K)に水平に導くためのA成分
    の分配溝(12A)、B成分の分配溝(12B)、C成分の分
    配溝(12C)が削設された第2分配板(9)を配置した
    複合紡糸口金装置。
  2. 【請求項2】フィルター(5)で濾過した原液を後記の
    第2分配板(9)の分配溝に、A成分B成分C成分の順
    に交互に分配するための導入孔(7A,7B,7C)を穿孔し、
    フィルター支持を兼ねたその背面腹面共に平坦な第1分
    配板(6)、その腹面には相隣る左右2個の合流点
    (K)から等距離の位置に穿孔されたB成分の分配孔
    (11B)及びC成分の分配孔(11C)があり、A成分を合
    流点(K)に導くための分枝溝(17)が削設された第2
    分配板(9)、 及び合流点(K)に対し紡糸孔(15)が同軸又は異軸に
    穿孔されかつ紡糸孔(15)が円形又は異形断面であり、
    その背面腹面共に平坦な口金板(13)を配置した特許請
    求範囲第1項記載の複合紡糸口金装置。
  3. 【請求項3】3つの成分の何れもが繊維表面の一部を形
    成する3成分系複合紡糸口金であって、その背面腹面共
    に平坦で、A成分、B成分、C成分の分配孔(11A、11
    B、11C)から合流点(K)に水平に導くための分配溝
    (12A、12B、12C)が、口金板(13)の背面に、または
    第2分配板(9)の腹面、口金板(13)の背面の両方に
    削設された複合紡糸口金装置。
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