JP2964535B2 - 樹脂成形品の成形方法及び成形用金型 - Google Patents

樹脂成形品の成形方法及び成形用金型

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JP2964535B2
JP2964535B2 JP2093734A JP9373490A JP2964535B2 JP 2964535 B2 JP2964535 B2 JP 2964535B2 JP 2093734 A JP2093734 A JP 2093734A JP 9373490 A JP9373490 A JP 9373490A JP 2964535 B2 JP2964535 B2 JP 2964535B2
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1635Making multilayered or multicoloured articles using displaceable mould parts, e.g. retractable partition between adjacent mould cavities

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、対向する固定型板と可動型板との間に形成
される空隙(キャビティ)に一次注入材料と二次注入材
料とを順次充填することにより、二色(二層)成形品
(例えばオーディオカセットハーフ)を成形する樹脂成
形品の成形方法及び成形用金型に関する。
〔従来の技術〕
一般に、例えばオーディオカセットハーフを射出成形
する場合には、カセットハーフの外表面を形成するキャ
ビ型とカセットハーフの内面を形成するコア型との間の
キャビティ内に、キャビ型内を流通してきた溶融樹脂を
ゲートを介して供給することにより、製品を成形してい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、この場合、通常の形式のゲートをカセット
ハーフの外表面に対応するキャビ型に設けると、成形さ
れたカセットハーフの外表面に凹凸形状のゲート跡が残
り、みばえが悪いという問題があり、特に、二色成形品
であるカセットハーフの窓部成形用の二次注入材料(透
明樹脂)を注入するゲート位置については、外観上,機
能上問題がないことが望まれている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、成形品の外表面にゲート跡が形成さ
れることがなく、外観上問題が生じない上に、容易にか
つ円滑に成形することができる樹脂成形品の成形方法及
び成形用金型を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明の成形用金型は、
対向する固定型板と可動型板との間に形成される空隙に
一次注入材料と二次注入材料とを順次充填することによ
り樹脂成形品を成形する成形用金型において、上記固定
型板に雄型が設けられ、上記可動型板に雌型が設けら
れ、かつ上記雌型上に、上記二次注入材料の充填空間を
閉塞可能な移動型体と該移動型体を型開閉方向に移動さ
せる移動機構とが設けられると共に、上記雄型に、上記
空隙内に成形された樹脂成形品を離型させる離型機構が
設けられる一方、上記雌型に、上記移動型体の基部に対
向配置した摺動板と、該摺動板を型開閉方向に直交する
方向に移動させる摺動機構とが設けられ、上記移動型体
の基部と摺動板との対向面に、互いに噛合する状態と、
互いにの凸面部どうしが接触する状態とになる凹凸面が
それぞれ形成され、さらに、上記二次注入材料のゲート
が、上記雄型の、上記樹脂成形品の内面にあたる位置に
設定されたことを特徴とする。
〔作用〕
本発明の成型用金型にあっては、可動型板の雌型に設
けた移動型体の位置を、一次成形時と二次成形時とで型
開閉方向に移動させると共に、摺動板を型開閉方向に直
交する方向に移動して、移動型体の凹凸面と摺動板の凹
凸面とを、互いに噛合する状態と、両凹凸面の凸面どう
しが接触する状態とに切り替えることにより、二色(二
層)成形品を成形した跡、型開時に離型機構によって固
定型板の雄型に付着した樹脂成形品を離型させる。この
場合、二次成形時においては、雄型の、上記樹脂成形品
の内面にあたる位置に設定したゲートから二次注入材料
を充填することにより、成形された樹脂成形品のゲート
跡が樹脂成形品の内面側に形成されるから、外方から目
立つことがない。従って、その分二次注入材料のゲート
径を大きくして、二次注入材料の流動性を向上させ、二
次成形時の型内圧力を低く抑えることにより、二次成形
時に一次成形部に過度の圧力が加わることを抑制し、一
次成形部の変形等の不具合の発生を未然に防止すること
が可能となる。また、固定型板に雄型、可動型板に雌型
を設けて、雄型に離型機構、雌型に移動型体用の移動機
構と摺動板用の摺動機構とを配設したことにより、これ
ら型内駆動部分が雄型と雌型とに分散配置させられる。
〔実施例〕
以下、第1図ないし第4図に基づいて本発明の実施例
を説明する。
第1図は本発明の第1実施例を示すもので、この図に
あっては、中心線lの左右において直角方向に切断した
断面を示している。第1図において符号1は固定型板で
あり、この固定型板1には雄型2が装着されている。ま
た、固定型板1に対して接近、離間自在に可動型板3が
設けられており、この可動型板3には雌型4が装着され
ている。そして、上記雄型2と雌型4との間にはオーデ
ィオカセットハーフCを成形するためのキャビティ(空
隙)5が形成されるようになっている。
上記カセットハーフCは、第2図に示すように、中央
部に形成された帯状の透明部100と、この透明部100の両
側部に形成された有色部101,102と、これらの有色部10
1,102間を連結する一対の連結部103とから構成されてい
る。そして、有色部102の前面に一対の立縁部104には、
一次成形時のサブマリンゲート跡105が形成されてお
り、上記透明部100の内面には、二次成形時のゲート跡
が形成されている。
上記固定型板1には、第1,第2固定受板6,7がそれぞ
れ取付けられており、この第2固定受板7にはスペーサ
8を介して第3固定受板9が取付けられている。そし
て、これらの第2固定受板7と第3固定受板9との間に
は、第1,第2,第3突出板10,11,12が型開閉方向に移動自
在に設けられており、これらの第1,第2,第3突出板10〜
12に基部を取付けた突出ピン13が、第2,第1固定受板7,
6及び固定型板1を貫通して上記キャビティ5内に出没
するようになっている。また、上記第3突出板12には、
第1,第2固定受板6,7に固定された油圧式の突出シリン
ダ14のピストンロッドが連結されている。
上記第3固定受板9にはスペーサ15を介して固定取付
板16が取付けられており、この固定取付板16には、一対
のロケートリング17,18が取付けられている。そして、
これらのロケートリング17,18に対して上記固定取付板1
6には、一次注入材料(有色樹脂)及び二次注入材料
(透明樹脂)射出用スプルーブッシュ19,20が嵌入され
ており、これらのスプルーブッシュ19,20に一対の射出
成形機のノズルが接触するようになっている。また、上
記第3固定受板9と固定取付板16との間にはディスタン
スピース21を介してマニホールド22が配置されており、
このマニホールド22には上記各スプルーブッシュ19,20
が連結されている。さらに、上記マニホールド22には、
第3固定受板9、第3,2,1突出板12〜10を貫通した状態
で、一対の第1ブッシュ23,2が連結されており、これら
の第1ブッシュ23,24には、第2,第1固定受板7,6及び固
定型板1を貫通した一対の加熱体(スピア)25,26が、
その外周に第2ブッシュ27,28を配置した状態で連結さ
れている。そして、上記スプルーブッシュ19,20、マニ
ホールド22、第1ブッシュ23,24の内部及び加熱体25,26
と第2ブッシュ27,28との間には、それぞれ一対の溶融
樹脂用(一次注入材料及び二次注入材料ロー)の樹脂通
路29,30が形成されており、一次注入材料用の樹脂通路2
9は、固定型板1と可動型板3との間に形成されたラン
ナー及びサブマリンゲートを介して上記キャビティ5に
連通されている。さらにまた、二次注入材料用の樹脂通
路30は、上記キャビティ5に直接連通されている。
上記可動型板3には可動受板31が取付けられており、
この可動受板31にはスペーサ32を介して可動取付板33が
取付けられている。そして、上記可動型板3及び可動受
板31とを貫通して移動型体34が型開閉方向に移動自在に
設けられており、この移動型体34の基部には移動受板35
が取付けられている。また、移動受板35には、可動取付
板33とこの可動取付板33に固定した支持受板36とに取付
けられた油圧式の移動シリンダ37のピストンロッドが連
結されており、この移動シリンダ37の操作によって、上
記移動型体34の先端面が、一次成形時には、上記固定型
板1の雄型2の製品面に密接し、かつ二次成形時には、
可動型板3の雌型4の製品面と略同一になるようになっ
ている。さらに、上記移動受板35の、可動取付板33側の
面には、矩形波状の凹凸面38が形成されており、この凹
凸面38に対向して、凹凸面38に噛合する凹凸面39を備え
た摺動板40が、支持受板36に固定したガイド部材41に沿
って型開閉方向直交する方向に移動自在に設けられてい
る。そして、上記摺動板40には、可動取付板33に設置し
た油圧式の摺動シリンダ42のピストンロッドが連結され
ている。さらにまた、上記可動取付板33と支持受板36と
の間に基部を取付けた固定ロッド43が、摺動板40,移動
受板35に遊嵌され、かつ移動型体34を貫通して設けられ
ており、この固定ロッド43及び上記突出ピン13とによっ
てカセットハーフCの一対の装着孔106が成形されるよ
うになっている。
上記のように構成された射出成形用金型を用いてカセ
ットハーフCを二色成形する場合には、まず、第1図に
示すような型締状態において、移動シリンダ37のピスト
ンロッドを前進させると、移動受板35及び移動型体34が
固定型板1側に接近し、移動型体34の先端面が固定型板
1の雄型2の製品面に密接する。この場合、上記移動受
板35の移動に伴い、移動受板35の凹凸面38と、摺動板40
の凹凸面39の噛合状態が解除されて、上記両凹凸面38,3
9の凸面部どうしが同一面になる。次いで、上記摺動シ
リンダ42のピストンロッドを後退させると。上記両凹凸
面38,39の凸面部どうしが密接することになるから、移
動型体34は、移動受板35及び摺動板40,支持受板36,可動
取付板33によって確実に支持されることになる。
この状態において、スプルーブッシュ19,マニホール
ド22,第1ブッシュ23,第2ブッシュ27の内部の樹脂通路
29を通して供給された一次注入材料は、ランナー,サブ
マリンゲートを介して、移動型体34によって二次注入材
料充填空間を閉塞した状態のキャビティ5内に注入さ
れ、一次成形が行われる。
次いで、二次成形に移り、まず、摺動シリンダ42のピ
ストンロッドを前進させることにより、今まで、両凹凸
面38,39の凸面部どうしが密接した状態の移動受板35と
摺動板40との関係において、摺動板40がガイド部材41に
案内されて支持受板36に沿って型開閉方向に直交する方
向に摺動し、凹凸面38の凸面部と凹凸面39の凹面部との
位置が合致する。従って、この状態において、移動シリ
ンダ37のピストンロッドを後退させると、移動受板35が
可動取付板33側に移動して、移動受板35の凹凸面38と摺
動板40の凹凸面39とが噛合することにより、凹凸面38の
凹凸面と凹凸面39の凹面部とが密接すると共に、上記移
動型体34の先端面が固定型板1の雄型2の製品面から離
れ、可動型板3の雄型4の製品面と略同一になり、二次
注入材料充填空間が形成される。
続いて、スプルーブッシュ20,マニホールド22,第1ブ
ッシュ24,第2ブッシュ28の内部の樹脂通路30を通して
供給された二次注入材料は、キャビティ5内に二次注入
材料充填空間に注入され、二次成形が行われる。
さらに、二次成形が完了して、キャビティ5内の製品
が冷却固化した後に、型開工程に移り、固定型板1に対
して可動型板3を引き離す。この場合、製品は固定型板
1の雄型2に付着した状態で、型開きが行われる。次い
で、突出シリンダ14のピストンロッドを後退させること
により、第1,第2,第3突出板10〜12を可動型板3側に移
動させ、突出ピン13の先端によって、上記雄型2に付着
した状態の製品を突出して円滑に離型させ、取り出す。
このようにして得られた二色成形品(カセットハー
フ)Cにあっては、二次成形で形成された透明部(窓
部)100の外表面にはゲート跡が見当たらず、二次成形
用のゲート跡は、透明部100の内面側に形成されるた
め、外側からカセットハーフを見た場合、二次成形用の
ゲート跡が目立ちにくく、見ばえが良好となると共に、
従来のように、カセットハーフの外表面に、ゲート跡の
凹凸面が形成されることがない。また、上述したよう
に、二次成形用のゲート跡が透明部100の内面側に形成
されており、ゲート跡が目立たないから、その分二次成
形用のゲート径を大きくでき、二次成形時の二次注入材
料の流動性を向上させて、二次成形時の型内圧力を低く
抑えることが可能で、二次成形時に一次成形部に過度の
圧力が加わることが抑制されて、一次成形部の変形等の
不具合の発生が未然に防止される。
また、第3図と第4図は、本発明の第2実施例の二層
成形のカセットハーフの射出成形用金型を示すもので、
この実施例において、上記第1実施例と同様の部分につ
いては同符号を付けて説明を省略する。なお、固定型側
については、第1図に示す構成と同様であるので、図面
は省略してある。
上記可動型板3には第1可動受板50が取付けられてお
り、この第1可動受板50には第2可動受板51が取付けら
れている。そして、上記第2可動受板51には第3可動受
板52が取付けられており、この第3可動受板52には可動
取付板53が取付けられている。また、上記可動型板3と
第1可動受板50とを貫通して、カセットハーフの窓部を
形成する第1移動型体54が型開閉方向に移動自在に設け
られており、この第1移動型体54の基部には、第2可動
受板51内において所定距離移動可能な第1移動受板55が
連結されている。そして、上記第1移動受板55には、第
3可動受板52内に設置された油圧式の移動シリンダ56の
ピストンロッドが、上記第2可動受板51を貫通した状態
で連結されている。さらに、可動型板3,第1,第2可動受
板50,51を貫通して、カセットハーフの窓部の周囲を二
層に形成する第2移動型体57が型開閉方向に移動自在に
設けられており、この第2移動型体57の基部には、第2
移動受板58が連結されている。そして、この第2移動受
板58と第1移動受板55との間には、所定間隔の遊びを保
持した状態で連結ピン59が装着されており、上記移動シ
リンダ56のピストンロッドを前進させた場合には、第1
移動受板55を介して第1移動型体54の先端面が固定型板
1の雄型2の製品面に密接すると共に、連結ピン59を介
して第2移動受板58が移動して、第2移動型体57の先端
面が上記雄型2の製品面に接近して、所定間隔を保持す
るようになっている一方、移動シリンダ56のピストンロ
ッドを後退させた場合には、第1移動受板55を介して第
1移動型体54の先端面が可動型板3の雌型4の製品面に
略一致すると共に、連結ピン59,第2移動受板58を介し
て、第2移動型体57の先端面が上記雌型4の製品面(第
1移動型体54の先端面)に略一致するようになってい
る。
また、上記第2移動受板58と第3可動受板52との間に
摺動板60が設けられており、第2移動受板58と摺動板60
との間の面には互いに噛合する矩形波状の凹凸面61,62
が形成されている。そして、上記摺動板60には、第3可
動受板52に設置した油圧式の摺動シリンダ63のピストン
ロッドが連結されている。
上記のように構成された本発明の第2実施例である射
出成形用金型を用いて二層のカセットハーフを成形する
場合には、まず、第3図に示す型締状態において、移動
シリンダ56のピストンロッドを前進させて、第1移動受
板55を固定型板1側に移動させる。これにより、第1移
動受板55とともに第1移動型体54が固定型板1の雄型2
側に接近する。次いで、第1移動受板55と第2移動受板
58とを連結している連結ピン59の遊びが解消すると、第
2移動受板58及び第2移動型板57が固定型板1側に移動
を開始する。この結果、第1移動型体54の先端面が固定
型板1の雄型2の製品面に密接すると共に、第2移動型
体57の先端面と上記雄型の2の製品面との間に所定間隔
を保持して第2移動型体57は停止する。
この際、第2移動受板58の凹凸面61の凸面部と摺動板
60の凹凸面62の凸面部とが同一平面上に位置する。次い
で、上記摺動シリンダ63のピストンロッドを後退させる
と、上記両凹凸面61,62の凸面部どうしが密接すること
になるから、第2移動型体57は、第2移動受板58及び摺
動板60,第3可動受板52,可動取付板53によって確実に支
持されることになる。
このように、第1,第2移動型体54,57によって二次注
入材料充填空間を閉塞した状態において、一次注入材料
をキャビティ5内に注入して一次成形を行う。
次いで、二次成形に移り、まず、摺動シリンダ63のピ
ストンロッドを前進させる。この場合、第2移動型体57
の先端面と固定型板1の雄型2の製品面との間に一次注
入材料が注入されることにより、第2移動型体57及び第
2移動受板58が摺動板60側に押圧されるが、移動シリン
ダ56によって、第1,第2移動受板55,58が固定型板1側
に押圧されていると共に、上記第2移動型体57の先端面
と雄型2の製品面と間の一次注入材料が冷却固化により
収縮することにより、第2移動受板58が摺動板60に強く
押圧することがなく、円滑に摺動板60が第3可動受板52
に沿って移動する。そして、上記第2移動受板58の凹凸
面61の凸面部と摺動板60の凹凸面62の凹面部との位置が
合致した状態において、移動凹シリンダ56のピストンロ
ッドを後退させると、第1移動受板55が可動取付板53側
に移動して、第1移動型体54が雄型2の製品面から離
れ、かつ第1移動受板55と第2移動受板58とを連結して
いる連結ピン59の遊びが解消すると、第2移動受板58及
び第2移動型体57が可動取付板53側に移動する。続い
て、第1移動受板55が第2可動受板51に当接し、停止す
ると共に、第2移動受板58の凹凸面61の凸面部と、摺動
板60の凹凸面62の凹面部とが接触する。この際、第1移
動型体54の先端面と第2移動型体57の先端面とが、可動
型板2の雌型4の製品面と略同一面を形成しており、こ
れによって、二次注入材料充填空間が形成される。この
状態において、上記二次注入材料充填空間に二次注入材
料を注入することにより、二次成形を行う。
さらに、二次成形が完了してキャビティ5内の製品が
冷却固化した後に、型開工程に移り、固定型板1に対し
て可動型板3を引き離す。この場合、製品は固定型板1
の雄型2に付着した状態で、型開が行われるから、固定
型側の離型機構を作動して、上記製品を雄型2から突出
して離型させる。
このようにして得られた二層成形品(カセットハー
フ)にあっては、二次成形で形成された透明部の外表面
にゲート跡が見当たらず、二次成形用のゲート跡は、透
明部の内面側に形成されるため、外側からカセットハー
フを見た場合に、二次成形用のゲート跡が目立ちにく
く、見ばえが良好となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の成型用金型によれば、
可動型板の雌型に設けた移動型体の位置を、一次成形時
と二次成形時とで型開閉方向に移動させると共に、摺動
板を型開閉方向に直交する方向に移動して、移動型体の
凹凸面と摺動板の凹凸面とを、互いに噛合する状態と、
両凹凸面と凸面部どうしが接触する状態とに切り替える
ことにより、二色(二層)成形時、移動型体の位置を確
実にかつ円滑に停止、保持することができて、移動型体
が樹脂圧力のためにずれ動く等の不具合を未然に防止で
きる上に、品質の良好な製品を容易に得ることができ
る。この場合、二次成形時においては、雄型の、上記樹
脂成形品の内面にあたる位置に設定したゲートから二次
注入材町を充填することにより、成形された樹脂成形品
のゲート跡が樹脂成形品の内面側に形成されるから、外
方から目立つことがない。従って、その分二次注入材料
のゲート径を大きくして、二次注入材料の流動性を向上
させ、二次成形時の型内圧力を低く抑えることにより、
二次成形時に一次成成形部に過度の圧力が加わることを
抑制することができて、一次成形部の変形等の不具合の
発生を未然に防止することができると共に、高品質の製
品を確実にかつ簡単に成形することができる。また、固
定型板に雄型、可動型板に雌型を設けて、離型機構、移
動型体用の移動機構、摺動板用の摺動機構を雄型と雌型
とに分散配置したことにより、これらのすべてをいずれ
か一方の型内に組み込む場合に比べて金型構造の簡略
化、小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す断面図、第2図は、
第1図の射出成形用金型によて成形されたカセットハー
フの一例を示す斜視図、第3図と第4図は本発明の第2
実施例を示すもので、第3図は断面図、第4図は二次成
形時のキャビティ部の断面図である。 1……固定型板、2……雄型、3……可動型板、4……
雌型、5……キャビティ(空隙)、10……第1突出板、
11……第2突出板、12……第3突出板、13……突出ピン
(離型機構)、14……突出シリンダ、34……移動型体、
35……移動受板、37……移動シリンダ(移動機構)、3
8,39……凹凸面、40……摺動板、42……摺動シリンダ
(摺動機構)、54……第1移動型体、55……第1移動受
板、56……移動シリンダ(移動機構)、57……第2移動
型体、58……第2移動受板、60……摺動板、60,62……
凹凸面、63……摺動シリンダ(摺動機構)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−293024(JP,A) 特開 昭62−116122(JP,A) 特開 平1−259920(JP,A) 実開 昭63−188117(JP,U) 特公 昭62−46335(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/00 - 45/84 B29C 33/00 - 33/76

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向する固定型板と可動型板との間に形成
    される空隙に一次注入材料と二次注入材料とを順次充填
    することにより樹脂成形品を成形する成形用金型におい
    て、 上記固定型板に雄型が設けられ、上記可動型板に雌型が
    設けられ、かつ上記雌型に、上記二次注入材料の充填空
    間を閉塞可能な移動型体と該移動型体を型開閉方向に移
    動させる移動機構とが設けられると共に、上記雄型に、
    上記空隙内に成形された樹脂成形品を離型させる離型機
    構が設けられる一方、上記雌型に、上記移動型体の基部
    に対向配置した摺動板と、該摺動板を型開閉方向に直交
    する方向に移動させる摺動機構とが設けられ、上記移動
    型体の基部と摺動板との対向面に、互いに噛合する状態
    と、互いの凸面部どうしが接触する状態とになる凹凸面
    がそれぞれ形成され、さらに、上記二次注入材料のゲー
    トが、上記雄型の、上記樹脂成形品の内面にあたる位置
    に設定されたことを特徴とする樹脂成形品の成形用金
    型。
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