JP2734179B2 - 樹脂成形金型における移動型体保持機構 - Google Patents

樹脂成形金型における移動型体保持機構

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JP2734179B2
JP2734179B2 JP2167822A JP16782290A JP2734179B2 JP 2734179 B2 JP2734179 B2 JP 2734179B2 JP 2167822 A JP2167822 A JP 2167822A JP 16782290 A JP16782290 A JP 16782290A JP 2734179 B2 JP2734179 B2 JP 2734179B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、型板内に移動型体が型開閉方向に移動自在
に設けられてなり,この移動型体の移動によって二色
(二層)成形品を成形する樹脂成形金型において、成形
時に上記移動型体を円滑に保持する移動型体保持機構に
関する。
〔従来の技術〕
従来、例えば、第4図に示すようなオーディオカセッ
トハーフC、すなわち、中央部に形成された帯状の透明
部100と、この透明部100の両側部に形成された有色部10
1,102と、これらの有色部101,102間を連結する一対の連
結部103とから構成されたカセットハーフCを二色成形
する場合には、まず、一対の型板内に形成されたキャビ
ティのうち上記透明部100に対応する空間を、上記キャ
ビティ内に移動型体を突出させることによって閉塞した
状態で、有色部102の前面の一対の立縁部104に対応して
形成されたサブマリンゲートを介して一次注入材料(有
色樹脂)を注入して一次成形を行い、次いで、上記移動
型体をキャビティ内から退避させて上記透明部100に対
応する空間を形成した状態で、上記透明部100に対応し
て形成されたゲートを介して二次注入(透明樹脂)を注
入して二次成形を行うようにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記カセットハーフCを二色成形する場合
には、一次成形時において、移動型体をキャビティ内に
突出して二次注入材料充填空間を閉塞すると共に、二次
成形時にあっては、移動型体をキャビティ内から退避さ
せて二次注入材料充填空間を形成する必要があり、一次
成形時及び二次成形時に上記移動型体をそれぞれ所定位
置に停止させて、一次注入材料及び二次注入材料のキャ
ビティ内への注入樹脂圧力に対抗するようにしなければ
ならない。しかしながら、従来は、上記移動型体を確実
にかつ簡単に所定位置に停止させておく機構がなく、移
動型体が樹脂圧力に対抗しきれずに、移動型体がずれ動
く等の不具合が発生していた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、二色(二層)成形時に、移動型体の
位置を確実にかつ円滑に停止、保持することができて、
移動型体が樹脂圧力のためにずれ動く等の不具合を未然
に防止できる上に、品質の良好な製品を容易に得ること
ができる樹脂成形金型における移動型体保持機構を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、
型体内に移動型体が型開閉方向に移動自在に設けられて
なる樹脂成形金型において、上記移動型体の基部に摺動
板が型開閉方向に直交する方向に移動可能に設けられ、
上記移動型体の基部と摺動板との対向面に、互いに噛合
する状態と、互いの複数の凸面部どうしが接触する状態
とになる凹凸面がそれぞれ形成されてなり、上記摺動板
は、型開閉方向への移動を拘束して前記凸面部が並ぶ方
向に摺動板を案内するガイド部材で支持されているもの
である。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の樹脂成
形金型における移動型体保持機構において、上記移動型
体は、互いの基部が型開閉方向に連結ピンで連結された
第1移動型体と第2移動型体とを備え、上記第1移動型
体と上記第2移動型体とは、第1移動型体を前進させた
ときに、第2移動型体の先端面が第1移動型体の先端面
に対して所定間隔を保持して配されるとともに、第1移
動型体を後退させたときに、第2移動型体の先端面が第
1移動型体の先端面と面一になるように、互いの基部が
前記所定間隔の遊びを保持した状態で上記連結ピンで連
結されているものである。
〔作用〕
本発明の樹脂成形金型における移動型体保持機構にあ
っては、移動型体を型開閉方向に移動すると共に、摺動
板を型開閉方向に直交する方向に移動して、移動型体の
凹凸面と摺動板の凹凸面とを、互いに噛合する状態と、
両凹凸面の凸面どうしが接触する状態とに切り替える。
〔実施例〕
以下、第1図ないし第3図に基づいて本発明の実施例
を説明する。
第1図は本発明の第1実施例を示すもので、この図に
あっては、中心線lの左右において直角方向に切断した
断面を示している。第1図において符号1は固定型板で
あり、この固定型板1には雄型2が装着されている。ま
た、固定型板1に対して接近、離間自在に可動型板3が
設けられており、この可動型板3には雌型4が装着され
ている。そして、上記雄型2と雌型4との間にはオーデ
ィオカセットハーフCを成形するためのキャビティ(空
隙)5が形成されるようになっている。
上記固定型板1には、第1,第2固定受板6,7がそれぞ
れ取付けられており、この第2図定受板7にはスペーサ
8を介して第3固定受板9が取付けられている。そし
て、これらの第2固定受板7と第3固定受板9との間に
は、第1,第2,第3突出板10,11,12が型開閉方向に移動自
在に設けられており、これらの第1,第2,第3突出板10〜
12に基部を取付けた突出ピン13が、第2,第1固定受板7,
6及び固定型板1を貫通して上記キャビティ5内に出没
するようになっている。また、上記第3突出板12には、
第1,第2固定受板6,7に固定された油圧式の突出シリン
ダ14のピストンロッドが連結されている。
上記第3固定受板9にはスペーサ15を介して固定取付
板16が取付けられており、この固定取付板16には、一対
のロケートリング17,18が取付けられている。そして、
これらのロケートリング17,18に対応して上記固定取付
板16には、一次注入材料(有色樹脂)及び二次注入材料
(透明樹脂)射出用スプループッシュ19,20が嵌入され
ており、これらのスプループッシュ19,20に一対の射出
成形機のノズルが接触するようになっている。また、上
記第3固定受板9と固定取付板16との間にはディスタン
スピース21を介してマニホールド22が配置されており、
このマニホールド22には上記各スプループッシュ19,20
が連結されている。さらに、上記マニホールド22には、
第3固定板9、第3,2,1突出板12〜12を貫通した状態
で、一対の第1プッシュ23,24が連結されており、これ
らの第1プッシュ23,24には、第2,第1固定受板7,6及び
固定型板1を貫通した一対の加熱体(スピア)25,26
が、その外周に第2プッシュ27,28を配置した状態で連
結されている。そして、上記スプループッシュ19,20、
マニホールド22、第1プッシュ23,24の内部及び加熱体
には、それぞれ一対の溶融樹脂用(一次注入材料及び二
次注入材料用)の樹脂通路29,30が形成されており、一
次注入材料用の樹脂通路29は、固定型板1と可動型板3
との間に形成されたランナー及びサブマリンゲートを介
して上記キャビティ5に連通されている。さらにまた、
二次注入材料用の樹脂通路30は、上記キャビティ5に直
接連通されている。
上記可動型板3には可動受板31が取付けられており、
この可動受板31にはスペーサ32を介して可動取付板33が
取付けられている。そして、上記可動型板3及び可動受
板31とを貫通して移動型体34が型開閉方向に移動自在に
設けられており、この移動型体34の基部には移動受板35
が取付けられている。また、移動受板35には、可動取付
板33とこの可動取付板33に固定した支持受板36とに取付
けられた油圧式の移動シリンダ37のピストンロッドが連
結されており、この移動シリンダ37の操作によって、上
記移動型体34の先端面が、一次成形時には、上記固定型
板1の雄型2の製品面に密接し、かつ二次成形時には、
可動型板3の雌型4の製品面と略同一になるようになっ
ている。さらに、上記移動受板35の、可動取付板33側の
面には、矩形波状の凹凸面38が形成されており、この凹
凸面38に対向して、凹凸面38に噛合する凹凸面39を備え
た摺動板40が、支持受板36に固定したガイド部材41に沿
って型開閉方向に直交する方向(凸面部が並ぶ方向)に
移動自在に設けられている。そして、上記摺動板40に
は、可動取付板33に設置した油圧式の摺動シリンダ42の
ピストンロッドが連結されている。さらにまた、上記可
動取付板33と支持受板36との間に基部を取付けた固定ロ
ッド43が、摺動板40,移動受板35に遊嵌され、かつ移動
型体34を貫通して設けられており、この固定ロッド43及
び上記突出ピン13とによってカセットハーフCの一対の
装着孔105が成形されるようになっている。
上記のように構成された射出成形用金型を用いてカセ
ットハーフCを二色成形する場合には、まず、第1図に
示すような型締状態において、移動シリンダ37のピスト
ンロッドを前進させると、移動受板35及び移動型体34が
固定型板1側に接近し、移動型体34の先端面が固定型板
1の雄型2の製品面に密接する。この場合、上記移動受
板35の移動に伴い、移動受板35の凹凸面38と、摺動板40
の凹凸面39の噛合状態が解除されて、上記両凹凸面38,3
9の凸面部どうしが同一面になる。次いで、上記摺動シ
リンダ42のピストンロッドを後退させると、上記両凹凸
面38,39の凸面部どうしが密接することになるから、移
動型体34は、移動受板35及び摺動板40,支持受板36,可動
取付板33によって確実に支持されることになる。
この状態において、スプループッシュ19,マニホール
ド22,第1プッシュ23,第2プッシュ27の内部の樹脂通路
29を通して供給された一次注入材料は、ランナー,サブ
マリンゲートを介して、移動型体34によって二次注入材
料充填空間をを閉塞した状態のキャビティ5内に注入さ
れ、一次成形が行われる。
次いで、二次成形に移り、まず、摺動シリンダ42のピ
ストンロッドを前進させることにより、今まで、両凹凸
面38,39の凸面部どうしが密接した状態の移動受板35と
摺動板40との関係において、摺動板40がガイド部材41に
案内されて支持受板36に沿って型開閉方向に直交する方
向に摺動し、凹凸面38の凸面部と凹凸面39の凹面部との
位置が合致する。従って、この状態において、移動シリ
ンダ37のピストンロッドを後退させると、移動受板35が
可動取付板33側に移動して、移動受板35の凹凸面38と摺
動板40の凹凸面39とが噛合することにより、凹凸面38の
凸面部と凹凸面39の凹面部とが密接すると共に、上記移
動型体34の先端面が固定型板1の雄型2の製品面から離
れ、可動型板3の雌型4の製品面と略同一になり、二次
注入材料充填空間が形成される。この場合、移動受板35
の凹凸面38と摺動板40の凹凸面39とが噛合するから、移
動型体34は、移動受板35及び摺動板40,支持受板36,可動
取付板33によって確実に支持されることになる。
続いて、スプループッシュ20,マニホールド22,第1ブ
ッシュ24,第2ブッシュ28の内部の樹脂通路30を通して
供給される二次注入材料は、キャビティ5内の二次注入
材料充填空間に注入され、二次成形が行われる。
さらに、二次成形が完了して、キャビティ5内の製品
が冷却固化した後に、型開工程に移り、固定型板1に対
して可動型板3を引き離す。この場合、製品は固定型板
1の雄型2に付着した状態で、型開が行われる。次い
で、突出シリンダ14のピストンロッドを後退させること
により、第1,第2,第3突出板10〜12を可動型板3側に移
動させ、突出ピン13の先端によって、上記雄型2に付着
した状態の製品を突出して円滑に離型させ、取り出す。
このようにして得られた二色成形品(カセットハー
フ)Cにあっては、二次成形で形成された透明部(窓
部)100の外表面にはゲート跡が見当たらず、二次成形
用のゲート跡は、透明部100の内面側に形成されるた
め、外側からカセットハーフを見た場合、二次成形用の
ゲート跡が目立ちにくく、見ばえが良好となると共に、
従来のように、カセットハーフの外表面に、ゲート跡の
凹凸面が形成されることがない。
また、第2図と第3図は、本発明の第2実施例の二層
成形のカセットハーフ用の射出成形用金型を示すもの
で、この実施例において、上記第1実施例と同様の部分
については同符号を付けて説明を省略する。なお、固定
型側については、第1図に示す構成と同様であるので、
図面は省略してある。
上記可動型板3には第1可動受板50が取付けられてお
り、この第1可動受板50には第2可動受板51が取付けら
れている。そして、上記第2可動受板51には第3可動受
板52が取付けられており、この第3可動受板52には可動
取付板53が取付けられている。また、上記可動型板3と
第1可動受板50とを貫通して、カセットハーフの窓部を
形成する第1移動型体54が型開閉方向に移動自在に設け
られており、この第1移動型体54の基部には、第2可動
受板51内において所定距離移動可能な第1移動受板55が
連結されている。そして、上記第1移動受板55には、第
3可動受板52内に設置された油圧式の移動シリンダ56の
ピストンロッドが、上記第2可動受板51を貫通した状態
で連結されている。さらに、可動型板3,第1,第2可動受
板50,51を貫通して、カセットハーフの窓部の周囲を二
層に形成する第2移動型体57が型開閉方向に移動自在に
設けられており、この第2移動型体57の基部には、第2
移動受板58が連結されている。そして、この第2移動受
板58と第1移動受板55との間には、所定間隔の遊びを保
持した状態で連結ピン59が装着されており、上記移動シ
リンダ56のピストンロッドを前進させた場合には、第1
移動受板55を介して第1移動型体54の先端面が固定型板
1の雄型2の製品面に密接すると共に、連結ピン59を介
して第2移動受板58が移動して、第2移動型体57の先端
面が上記雄型2の製品面に接近して、所定間隔を保持す
るようになっている一方、移動シリンダ56のピストンロ
ッドを後退させた場合には、第1移動受板55を介して第
1移動型体54の先端面が可動型板3の雌型4の製品面に
略一致すると共に、連結ピン59,第2移動受板58を介し
て、第2移動型体57の先端面が上記雌型4の製品面(第
1移動型体54の先端面)に略一致するようになってい
る。
また、上記第2移動受板58と第3可動受板52との間に
は摺動板60が設けられており、第2移動受板58と摺動板
60との間の面には互いに噛合する矩形波状の凹凸面61,6
2が形成されている。そして、上記摺動板60には、第3
可動受板52に設置した油圧式の摺動シリンダ63のピスト
ンロッドが連結されている。
上記のように構成された本発明の第2実施例である射
出成形用金型を用いて二層のカセットハーフを成形する
場合には、まず、第2図に示す型締状態において、移動
シリンダ56のピストンロッドを前進させて、第1移動受
板55を固定型板1側に移動させる。これにより、第1移
動受板55とともに第1移動型体54が固定型板1の雄型2
側に接近する。次いで、第1移動受板55と第2移動受板
58とを連結している連結ピン59の遊びが解消すると、第
2移動受板58及び第2移動型板57が固定型板1側に移動
する開始する。この結果、第1移動型体54の先端面が固
定型板1の雄型2の製品面に密接すると共に、第2移動
型体57の先端面と上記雄型2の製品面との間に所定間隔
を保持して第2移動型体57は停止する。
この際、第2移動受板58の凹凸面61の凸面部と摺動板
60の凹凸面62の凸部とが同一平面上に位置する。次い
で、上記摺動シリンダ63のピストンロッドを後退させる
と、上記両凹凸面61,62の凸面部どうしが密接すること
になるから、第2移動型体57は、第2移動受板58及び摺
動板60,第3可動受板52,可動取付板53によって確実に支
持されることになる。
このように、第1,第2移動型体54,57によって二次注
入材料充填空間を閉塞した状態において、一次注入材料
をキャビティ5内に注入して一次成形を行う。
次いで、二次成形に移り、まず、摺動シリンダ63のピ
ストンロッドを前進させる。この場合、第2移動型体57
の先端面と固定型板1の雄型2の製品面との間に一次注
入材料が注入されることにより、第2移動型体57及び第
2移動受板58が摺動板60側に押圧されるが、移動シリン
ダ56によって、第1,第2移動受板55,58が固定型板1側
に押圧されていると共に、上記第2移動型体57の先端面
と雄型2の製品面との間の一次注入材料が冷却固化によ
り収縮することにより、第2移動受板58が摺動板60に強
く押圧することがなく、円滑に摺動板60が第3可動受板
52に沿って移動する。そして、上記第2移動受板58の凹
凸面61の凸面部と摺動板60の凹凸面62の凹面部との位置
が合致した状態において、移動シリンダ56のピストンロ
ッドを後退させると、第1移動受板55が可動取付板53側
に移動して、第1移動型体54が雄型2の製品面から離
れ、かつ第1移動受板55と第2移動受体58とを連結して
いる連結ピン59の遊びが解消すると、第2移動受板58及
び第2移動型体57が可動取付板53側に移動する。続い
て、第1移動受板55が第2可動受板51に当接し、停止す
ると共に、第2移動受板58の凹凸面61の凸面部と、摺動
板60の凹凸面62の凹面部とが接触する。この際、第1移
動型体54の先端面と第2移動型体57の先端面とが、可動
型板2の雌型4の製品面と略同一面を形成しており、こ
れによって、二次注入材料充填空間が形成される。そし
て、上記第2移動受板58の凹凸面61と摺動板60の凹凸面
62とが互いに噛合することにより、第2移動型体57は、
第2移動受板58及び摺動板60,第3可動受板52,可動取付
板53によって確実に支持され、かつ第1移動型体54は、
第1移動受板55及び第2可動受板51によって確実に支持
されることになる。この状態において、上記二次注入材
料充填空間に二次注入材料を注入することにより、二次
成形を行う。
さらに、二次成形が完了してキャビティ5内の製品が
冷却固化した後に、型開工程に移り、固定型板1に対し
て可動型板3を引き離す。この場合、製品は固定型板1
の雄型2に付着した状態で、型開が行われるから、固定
型側の離型機構を作動して、上記製品を雄型2から突出
して離型させる。
このようにして得られた二層成形品(カセットハー
フ)にあっては、二次成形で形成された透明部の外表面
にゲート跡が見当たらず、二次成形用のゲート跡は、透
明部の内面側に形成されるため、外側からカセットハー
フを見た場合に、二次成形用のゲート跡が目立ちにく
く、見ばえが良好となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は、型体内に移動型体が
型開閉方向に移動自在に設けられてなる樹脂成形金型に
おいて、上記移動型体の基部に摺動板が型開閉方向に直
交する方向に移動可能に設けられ、上記移動型体の基部
と摺動板との対向面に、互いに噛合する状態と、互いの
複数の凸面部どうしが接触する状態とになる凹凸面がそ
れぞれ形成されてなり、上記摺動板は、型開閉方向への
移動を拘束して前記凸面部が並ぶ方向に摺動板を案内す
るガイド部材で支持されているものであるから、移動型
体を型開閉方向に移動すると共に、摺動板を型開閉方向
に直交する方向に移動して、移動型体の凹凸面と摺動板
の凹凸面とを、互いに噛合する状態と、両凹凸面の凸面
部どうしが接触する状態とに切り替えることにより、二
色(二層)成形時に、移動型体の位置を確実にかつ円滑
に停止、保持することができて、移動型体が樹脂圧力の
ためにずれ動く等の不具合を未然に防止できる上に、品
質の良好な製品を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す断面図、第2図と第
3図は本発明の第2実施例を示すもので、第2図は断面
図、第3図は二次成形時のキャビティ部の断面図、第4
図はカセットハーフの一例を示す斜視図である。 1…固定型板、3…可動型板、34…移動型体、35…移動
受板、38,39…凹凸面、40…摺動板、54…第1移動型
体、55…第1移動受板、57…第2移動型体、58…第2移
動受板、60…摺動板、61,62…凹凸面。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】型体内に移動型体が型開閉方向に移動自在
    に設けられてなる樹脂成形金型において、 上記移動型体の基部に摺動板が型開閉方向に直交する方
    向に移動可能に設けられ、 上記移動型体の基部と摺動板との対向面に、互いに噛合
    する状態と、互いの複数の凸面部どうしが接触する状態
    とになる凹凸面がそれぞれ形成されてなり、 上記摺動板は、型開閉方向への移動を拘束して前記凸面
    部が並ぶ方向に摺動板を案内するガイド部材で支持され
    ていることを特徴とする樹脂成形金型における移動型体
    保持機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載の樹脂成形金型における移動
    型体保持機構において、 上記移動型体は、互いの基部が型開閉方向に連結ピンで
    連結された第1移動型体と第2移動型体とを備え、 上記第1移動型体と上記第2移動型体とは、第1移動型
    体を前進させたときに、第2移動型体の先端面が第1移
    動型体の先端面に対して所定間隔を保持して配されると
    ともに、第1移動型体を後退させたときに、第2移動型
    体の先端面が第1移動型体の先端面と面一になるよう
    に、互いの基部が前記所定間隔の遊びを保持した状態で
    上記連結ピンで連結されていることを特徴とする樹脂成
    形金型における移動型体保持機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2549563B2 (ja) * 1989-10-17 1996-10-30 富士写真フイルム株式会社 射出成形用金型

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JPH0462121A (ja) 1992-02-27

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