JP2964468B2 - 鳥獣類防除具 - Google Patents

鳥獣類防除具

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JP2964468B2
JP2964468B2 JP10064815A JP6481598A JP2964468B2 JP 2964468 B2 JP2964468 B2 JP 2964468B2 JP 10064815 A JP10064815 A JP 10064815A JP 6481598 A JP6481598 A JP 6481598A JP 2964468 B2 JP2964468 B2 JP 2964468B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電線等に鳥類が
とまった際、当該電線等及び当該電線等の下方に設置し
た機器等に上記鳥類の糞が付着して汚濁するのを防ぐた
めに、またリス等の小獣類が当該電線等を噛ったりしな
いようにするために当該電線等にとまれないようにする
鳥獣類防除具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、電線等に鳥獣類がとまること
を防ぐために天敵を模したものやその鳴き声、目玉風
船、旗等を適当な間隔で吊り下げる方法や、鳥獣類が嫌
う特殊な色・特殊な形を持つ物を電線等に付設して、視
覚に訴えて脅す方法、また音や光で脅す方法、さらには
悪臭を放つ忌避剤等を用いる方法があった。また電
線等に回転可能な筒状の保護カバーや、外周が針山状の
保護カバーを設置する方法があるが、この方法は、当該
保護カバーの外周表面に突起や突刺を放射状に多数設け
たり、また当該保護カバーの外周表面を変形させて鳥獣
類が接近しにくくしたり、とまりにくくしたりしてい
た。さらに鳥獣類の粘着物を極端に嫌う性質を利用し
て、粘着剤等を鳥獣類のとまりそうな電線等の各場所に
塗布する方法等があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、まず
天敵の鳴き声や形状等視覚又は聴覚に訴えて脅す形のも
のでは、多くの場合、時間が経つにつれ鳥獣類が慣れて
しまい経時的に効果が得られなくなる。また悪臭を放
つ忌避剤等では降雨、風等により、また時間の経過と共
に効果が無くなったり、さらに筒状の保護カバーやそ
のカバーの外周に針を林立させた物、又はバリヤー棒材
(針)を林立させた棒状のものは、当該保護カバーを高
所など作業が困難な箇所に取り付けるため、簡便に取り
付けられることが求められるが、突起や突刺が邪魔にな
り、設置に手間がかかる物が多い。また、取り付けた状
態で固定されるものの場合、回転することがなかった
り、または回転しにくかったりして、鳥獣類が一旦休止
すれば、安定にとまり続けることができたりして、その
結果鳥獣による被害を完全に免れることができなかっ
た。さらに粘着剤等を塗布する方法では、時間の経過
と共にこれらに雨やほこり等が付着して、当初の効果が
失われたり、当該粘着剤に鳥獣類が捕まったまま逃げら
れず、そのまま死に至たる場合もあり、問題があった。
【0004】そこでこの発明は、設置が容易で、長期に
渡って設置しても鳥獣類が防除物に対して慣れるという
ことがなく、時間の経過や天候の変化によっても変わら
ぬ効果が得られる、鳥獣類防除具を提供することにより
上記の課題を解決するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1項の発明は、横
長の略棒状の支持体に、電線等を包囲する、一部が欠け
た枠体を当該支持体の長手方向略直角に連続して多数設
けて防除体を形成し、当該防除体は上記枠体の切欠き部
から上記防除体の内側に電線等を挿通させて、上記支持
体に設けた固定具によって上記電線等に固定した際、上
記枠体の細さ及び上記枠体の傾斜角度又は湾曲角度によ
り、鳥獣類が当該防除体にとまることができない構成と
し、また上記防除体を成す枠体相互の隣接する間隔の狭
さ及び防除体の両端部に設けた遮蔽手段により、鳥獣類
が電線等に接触できない構成とした鳥獣類防除具であ
る。
【0006】請求項2項の発明は、横長の略棒状の支持
体に、電線等を包囲する、一部が欠けた枠体を当該支持
体の長手方向略直角に連続して多数設けて防除体を形成
し、当該防除体は上記枠体の切欠き部から上記防除体の
内側に電線等を挿通させて、上記支持体に設けた係止具
によって上記電線等に回動自在に係止した際、上記枠体
の細さ及び上記枠体の傾斜角度又は湾曲角度により、鳥
獣類が当該防除体にとまることができない構成とし、仮
に鳥獣類が防除体に乗った際には当該鳥獣類の重さによ
って上記防除体が回動する構成とし、また上記防除体を
成す枠体相互の隣接する間隔の狭さ及び防除体の両端部
に設けた遮蔽手段により、鳥獣類が電線等に接触できな
い構成とした鳥獣類防除具である。
【0007】請求項3項の発明は、枠体を多数設けて成
る略筒型の防除体を設け、この防除体は直径方向に二分
割され、これらの分割片を電線等に被せて、この防除体
の内側に電線等を挿通させ、この防除体の二箇所に設け
た固定具によって上記電線等に当該防除体を固定した
際、上記防除体を成す枠体の細さ及び当該枠体の傾斜角
度又は湾曲角度により、鳥獣類が当該防除体にとまるこ
とができない構成とし、また上記防除体を成す枠体相互
の隣接する間隔の狭さ及び防除体の両端部に設けた遮蔽
手段により、鳥獣類が電線等に接触できない構成とした
鳥獣類防除具である。
【0008】請求項4項の発明は、枠体を多数設けて成
る略筒型の防除体を設け、この防除体は直径方向に二分
割され、これらの分割片を電線等に被せて、この防除体
の内側に電線等を挿通させ、この防除体の二箇所に設け
た係止具によって上記電線等に当該防除体を回動自在に
係止した際、上記枠体の細さ及び上記枠体の傾斜角度又
は湾曲角度により、鳥獣類が当該防除体にとまることが
できない構成とし、仮に鳥獣類が防除体に乗った際には
当該鳥獣類の重さによって当該防除体が回動する構成と
し、また上記防除体を成す枠体相互の隣接する間隔の狭
さ及び防除体の両端部に設けた遮蔽手段により、鳥獣類
が電線等に接触できない構成とした鳥獣類防除具であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態例】この発明の実施の形態例を図に
基づいて説明する。図1に示すのは、この発明の第1の
実施の形態例である。この第1の実施の形態例の鳥獣類
防除具41では、プラスチックから成る横長の略棒状体
を二本平行に並べて成る支持体42からその上方に、鳥
獣類がその足で把持できない程細いプラスチック製の下
端部が欠けた略円形状の枠体43aを上記支持体42の
長手方向略直角に設けている。そしてこの様な枠体43
aを支持体42に等間隔で多数並べて防除体43を形成
しており、電線3を挿通させる際には、上記枠体43a
の切欠き部から電線3に被せる。この枠体43aは、細
く、また湾曲しているため鳥獣類はとまることができな
いようになっている。さらに連続して設けられた枠体4
3aの間隔は、鳥獣類が入り込めないほどの狭い間隔と
成っており、また上記当該鳥獣類防除具41は、支持体
42の前端部及び後端部に設けた係止具44によって、
電線3に回動自在に係止されている。さらにこれらの係
止具44により防除体43の両端部が遮蔽され、鳥獣類
が上記鳥獣類防除具41内に入れず、内部に挿通された
電線3とは接触できないようになっている。またこの鳥
獣類防除具41は、その重量が支持体42に偏っている
ので、常時この支持体42が電線3より下側に来るよう
に成っている。またこの様にして鳥獣類防除具41を電
線3に係止した際の、落下防止の為、鳥獣類防除具41
の略中間の箇所を安全ベルト45で電線3に留めてい
る。
【0010】また上記係止具44は、図2乃至図4に示
すように、略F字型の二つのフレーム44aを対向させ
た形状であり、突き合わせられる上部の突合せ部44b
を重ね、当該箇所をピン44cによって軸支して係止具
44の両脚部44dを回動自在に設けている。またこれ
らの二つの両脚部44dを突き合わせた際、上部の突合
せ部44bと中部の突合せ部44eによって形成される
空間部44fは電線3を挿通した際、この鳥獣類防除具
41が回動し易いように円形状と成っている。そしてこ
の係止具44は、両脚部44dの下部を上記二本の各支
持体42に固定している。さらにこの係止具44の両脚
部44dは、上記の通り上部の突合せ部44bのピン4
4cによって回動自在と成っているが、通常はこれらの
脚部44d下部に固定された二本の横長の略棒状体の支
持体42が、この支持体42に設けられた略円形状の防
除体43によって、一定の形態に維持されているので、
これらの脚部44dも常に一定の形態、即ち脚部44d
を閉じた状態に維持されるようになっている。しかし電
線3に被せる為に脚部44dを開こうとすると防除体4
3は開放されるが、開らいている力を離せば、防除体4
3の慣性によって、自然に閉鎖され、両脚部44dも閉
鎖の状態に戻る。
【0011】この様な鳥獣類防除具41を、電線3に実
際に取り付けるには、前後の係止具44の夫々の脚部4
4dを、ピン44cを軸として夫々回動させて開き、上
記空間部44fを開いて挿入口を設け、即ち鳥獣類防除
具41全体の下方の連続した枠体43aの切欠き部から
電線3に被せる。その後これらの係止具44の脚部44
dを閉じる。そして落下防止用の安全ベルト45で、こ
の鳥獣類防除具41のほぼ中間の位置を電線3に留め
る。
【0012】図5は、この発明の第2の実施の形態例の
鳥獣類防除具51であり、支持体52、係止具53、及
び安全ベルト54は、上記第1の実施の形態例と同様で
あるが、防除体55を形成する枠体55aを逆U字型に
したものである。図6はこの発明の第3の実施の形態例
の鳥獣類防除具61である。支持体62、係止具63、
及び安全ベルト64は、上記第1の実施の形態例と同様
であるが、防除体65を形成する枠体65aを略三角形
状にしたものである。
【0013】さらに図7は、この発明の第4の実施の形
態例であって、鳥獣類防除具71の上方から電線3を挿
入するもので、電線3の挿入の仕方、防除体72の設け
かた、支持体73及び係止具74の形状が、上記第5の
実施の形態例と異なる。つまりこの第4の実施の形態例
では、電線3を包囲する枠体72aが、上部が欠損した
略円形状と成っており、この様な枠体72aを連続して
鳥獣類が侵入できない間隔で多数一本の棒状体から成る
支持体73に設けて防除体72を形成している。この枠
体72a及び防除体72における上記欠損した箇所の大
きさは、鳥獣類が侵入できない大きさとなっている。そ
してこの防除体72の連続した欠損部分から電線3を挿
入し、包囲する。また図8乃至図10に示すように、こ
の防除体72の前端及び後端の係止具74は略杓子形状
で、その先端は輪状部74aと成っており、この輪状部
74aの内側は空間部74bと成っている。またこの輪
状部74aの上部74cが、下部74dと離れるように
成っている。この輪状部74aの上部74c及び下部7
4d夫々の両端縁部を重ね、ピン74eによって接続さ
れる構造と成っている。そしてこの輪状部74aの上部
74cは一方の端縁のピン74eを外し、他方の端縁の
ピン74eを軸として回動自在と成っている。またこの
係止具74の下端を上記支持体73に固定している。
【0014】この様な鳥獣類防除具71を、電線3に取
り付けるには、まず上記の前後の係止具74の一方のピ
ン74eを外して他方のピン74eを軸として輪状部7
4aの上部74cを回動させて開き、防除体72の各枠
体72aの略円形状の切欠き部から電線3を嵌め入れ、
係止具74の夫々の開放された上記輪状部74aに電線
3を挿入し、その後上部74cを閉鎖してピン73eで
接続する。そして落下防止用の安全ベルト75で、この
鳥獣類防除具71のほぼ中間の位置を電線3に留める。
【0015】また図11はこの発明の第5の実施の形態
例の鳥獣類防除具81である。支持体82、防除体8
3、及び枠体83aは上記第1の実施の形態例と同様で
あるが、固定具84が異なる。即ち固定具84は、電線
3に鳥獣類防除具81を係止ではなく、固定するもので
あり、その構造は固定具上部84aと固定具下部84b
を電線3の両脇の位置で突合せ、当該箇所にボルトを貫
通させて、その端部をナットで締め付けて固定してい
る。
【0016】上記第1の実施の形態例乃至第4の実施の
形態例の場合、これらの防除体43、55、65、及び
72の枠体43a、55a、65a、及び72aが夫々
鳥獣類がその足で把持できない程細くかつ湾曲又は傾斜
しているものから成るので、鳥獣類はこれらにはとまる
ことができないが、仮に一瞬でも鳥獣類がこれらの防除
体43、55、65、及び72に、乗ったとしても鳥獣
類防除具41、51、61、及び71は電線3に対して
回動自在に係止されているので、鳥獣類自体の体重によ
り、回動する。この回動による不安定さ気付いて鳥獣類
はすぐに飛び立つと同時に支持体42、52、62、及
び73は夫々重量が偏っているので、鳥獣類防除具4
1、51、61、及び71が夫々回動し、安定した通常
の状態、つまり支持体42、52、62、及び73が電
線3より下方に有る状態に戻る。また隣接する枠体43
a、55a、65a、及び72a同士の間隔も鳥獣類が
侵入できない程狭く、支持体42、52、62、及び7
3の前後の係止具44、53、63、及び74によっ
て、防除体43、55、65、及び72の両端部が遮蔽
されているので、鳥獣類は防除体43、55、65、及
び72の夫々の内部には入り込めない。また第5の実施
の形態例では、防除体83を含む鳥獣類防除具81は、
電線3を中心に回動しないが防除体83が多数の枠体8
3aから成り、鳥獣類がその足で把持できない程細くか
つ湾曲しており、かつ各枠体83a相互の間隔も鳥獣類
が侵入できない程狭いので、鳥獣類はこれらにはとまる
ことができず、加えて支持体82の前後の固定具84に
よって、防除体83の両端部が遮蔽されているので、鳥
獣類が防除体83内に入り、電線3に接することができ
ない。
【0017】図12に示すのは、この発明の第6の実施
の形態例である。この第6の実施の形態例の鳥獣類防除
具91は、以下の構成となっている。半円形状のプラス
チック製の枠体92aを、両側の二本の直線状の枠体9
2bに股がらせ、この枠体92aを鳥獣類が入り込めな
い程度の間隔を空けて多数連続して並べて設けて防除部
92を形成している。またこの防除部92の前後の端面
は上記の通り半円形状の枠体92aであって、この半円
形状を形成する直径部分の枠体92cの円心に近い箇所
には、当該円心を中心としてさらに小さな半円形状の枠
体92dを設けて、内部に鳥獣類が入り込めない程度に
上記端面を遮蔽している。
【0018】この様な防除部92を垂直断面で円形状を
成すように二つ合わせて、略円筒型の防除体93を形成
している。上記防除部92を二つ合わせることにより、
上記前後の端面の小さな半円形状の枠体92dは、円形
状となり、電線3への係止具となる。電線3にこの鳥獣
類防除具91を係止する際に、この円形内に電線3を挿
通させて、当該防除体93を電線3に回動自在に係止す
る構造と成っている。また上記二つの防除部92を合わ
せて固定するには、上記両側の直線状の枠体92bの一
方の突き合わせ端面に凹部を、他方の端面に凸部を設け
(図示省略)、この様な凹部及び凸部を設けた直線状の
枠体92bを互いに嵌合するように突き合わせて接続し
ている。
【0019】この第6の実施の形態例では、この防除体
93の枠体92aが、鳥獣類がその足で把持できない程
湾曲しており、かつ細いものから成るので、鳥獣類はこ
れらにはとまることができない。仮に一瞬でも鳥獣類が
これらの防除体93に、とまったとしても鳥獣類防除体
91が電線3に対して回動自在に係止されているので、
鳥獣類自体の体重により、下方に回動する。この時鳥獣
類は、鳥獣類防除体91から飛び立ち、この防除体93
にはとまることができない。また隣接する枠体92a同
士の間隔も鳥獣類が侵入できない程狭く、防除体93の
両端部が遮蔽されているので、鳥獣類は防除部93内部
には入り込めない。
【0020】また上記第1の実施の形態例乃至第6の実
施の形態例においては、鳥獣類防除具を電線において使
用したが、これらの鳥獣類防除具を設けられるものであ
れば、電線に限定するものではない。例えばベランダの
手摺、送電鉄塔の横材、及び斜材等の棒状体にも、これ
らの棒状体を上記電線に代えて、設置することができ
る。
【0021】また第1の実施の形態例乃至第6の実施の
形態例においては、略円形状や三角形状の枠体を多数並
べて防除体を形成しているが、例えばこれらの防除体内
部に細かいゴミ等が入るのを防ぐために、防除体の側面
に棒状体等の部材を設けることもできる。
【0022】上記実施の形態例においては、支持体及び
防除体としてプラスチックを使用したが、材質はこれに
限定されるものではない。また第5の実施の形態例にお
いて上下方向から電線を挟み両側でボルトとナットで締
め付けて固定する構成としたが、電線に鳥獣類防除具を
固定できるものであるならば、これらの構成に限るもの
ではなく、テープ、ベルト、帯状結束具及び針金等でも
よい。さらに第4の実施の形態例において、電線に鳥獣
類防除具を係止する係止具として略杓子形状のものを使
用したり、第1の実施の形態例乃至第3の実施の形態例
における略F字型のフレームを二つ合わせた形状の係止
具を使用したが、鳥獣類防除具を電線に回動自在に係止
できるものであれば、これらの形状に限定されるもので
はない。
【0023】また第6の実施の形態例において、略筒型
の防除体として半円形状の防除部を二つあわせるものと
したが、この実施の形態例における防除体は、円形状に
限らず、角筒形状その他の形状でもよく、また同型同大
の二つの防除部を合わせる構成でなくともよい。さらに
係止具として略筒型の防除体の両端部の枠体で形成され
る孔を採用したがこれらの構成に限定されるものではな
い。また上記実施の形態例においては、それらの両端部
に固定具、係止具又はその他の部材により遮蔽手段を設
けて鳥獣類が防除体の内部に入り込めない構成と成って
いる。
【0024】
【発明の効果】請求項1項及び3項の夫々の発明によれ
ば、鳥獣類が電線にとまろうとしても支持体を電線等に
固定した際、上記防除体を成す枠体の細さ及び当該枠体
の傾斜角度又は湾曲角度により、鳥獣類が当該防除体に
とまることができない。また上記防除体を成す枠体相互
の隣接する間隔の狭さ及び防除体の両端部に設けた遮蔽
手段により、鳥獣類が電線等に接触できない構成として
いるので、鳥獣類は枠体と電線等との間に入り込めず、
電線等に接触することもできない。さらにこの発明の鳥
獣類防除具を単に電線等に設置するだけなので、時間の
経過や天候の変化によって効果が変わるということがな
く、さらに鳥獣類が慣れたり学習したりして効果が得ら
れなくなると言うことがない。またこれらの発明は、簡
単な形状のため装着した際にも、目立たず、美観を損な
うこともない。さらに簡単な形状であるため、ワンタッ
チで電線等に装着することができる。
【0025】請求項2項及び4項の夫々の発明によれ
ば、鳥獣類が電線にとまろうとしても支持体を電線等に
固定した際、上記防除体を成す枠体の細さ及び当該枠体
の傾斜角度又は湾曲角度により、鳥獣類が当該防除体に
とまることができない。また上記防除体を成す枠体相互
の隣接する間隔の狭さ及び防除体の両端部に設けた遮蔽
手段により、鳥獣類が電線等に接触できない構成として
いるので、鳥獣類は枠体と電線等との間に入り込めず、
電線等に接触することもできない。さらに鳥獣類が電線
にとまろうとしても防除体を電線等に回動自在に係止し
ているので、鳥獣類自体の重さでこの防除具が回転す
る。よって鳥獣類が安定してとまることができず、何度
か繰り返すうちに鳥獣類がこの防除具にはとまれないも
のと学習をし、以後とまらなく成る。またこれらの鳥獣
類防除具を単に電線に設置するだけなので、時間の経過
や天候の変化によって効果が変わるということがなく、
さらに鳥獣類が慣れたり学習したりして効果が得られな
くなると言うことがない。またこれらの発明は、簡単な
形状のため装着した際にも、目立たず、美観を損なうこ
ともない。さらに簡単な形状であるため、ワンタッチで
電線等に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態例の鳥獣類防除具
を電線に取り付けた状態の斜視図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態例における鳥獣類
防除具の係止具の斜視図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態例における鳥獣類
防除具の係止具の側面図である。
【図4】この発明の第1の実施の形態例における鳥獣類
防除具の係止具の両脚部を開いた状態の正面図である。
【図5】この発明の第2の実施の形態例の鳥獣類防除具
を電線に取り付けた状態の斜視図である。
【図6】この発明の第3の実施の形態例の鳥獣類防除具
を電線に取り付けた状態の斜視図である。
【図7】この発明の第4の実施の形態例の鳥獣類防除具
を電線に取り付けた状態の斜視図である。
【図8】この発明の第4の実施の形態例の鳥獣類防除具
の係止具の斜視図である。
【図9】この発明の第4の実施の形態例の鳥獣類防除具
の係止具の側面図である。
【図10】この発明の第4の実施の形態例の鳥獣類防除
具の係止具における輪状部の上部を一方のピンを軸とし
て開いた状態の正面図である。
【図11】この発明の第5の実施の形態例の鳥獣類防除
具を電線に取り付けた状態の一部切欠斜視図である。
【図12】この発明の第6の実施の形態例の鳥獣類防除
具を電線に取り付けた状態の斜視図である。
【符号の説明】
41 鳥獣類防除具 42 支
持体 43 防除体 43a 枠
体 44 係止具 51 鳥
獣類防除具 52 支持体 53 係
止具 55 防除体 55a 枠
体 61 鳥獣類防除具 62 支
持体 63 係止具 65 防
除体 65a 枠体 71 鳥
獣類防除具 72 防除体 72a 枠
体 73 支持体 74 係
止具 81 鳥獣類防除具 82 支
持体 83 防除体 83a 枠
体 84 固定具 91 鳥
獣類防除具 92 防除部 92a 枠
体 93 防除体
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−121436(JP,A) 特開 平9−19037(JP,A) 特開 昭61−239832(JP,A) 実開 昭62−202174(JP,U) 実開 平3−74127(JP,U) 特公 平5−86125(JP,B2) 実公 平7−33548(JP,Y2) 実公 平2−37224(JP,Y2) 実公 平3−31195(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 7/00 - 7/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横長の略棒状の支持体に、電線等を包囲
    する、一部が欠けた枠体を当該支持体の長手方向略直角
    に連続して多数設けて防除体を形成し、当該防除体は上
    記枠体の切欠き部から上記防除体の内側に電線等を挿通
    させて、上記支持体に設けた固定具によって上記電線等
    に固定した際、上記枠体の細さ及び上記枠体の傾斜角度
    又は湾曲角度により、鳥獣類が当該防除体にとまること
    ができない構成とし、また上記防除体を成す枠体相互の
    隣接する間隔の狭さ及び防除体の両端部に設けた遮蔽手
    段により、鳥獣類が電線等に接触できない構成としたこ
    とを特徴とする、鳥獣類防除具。
  2. 【請求項2】 横長の略棒状の支持体に、電線等を包囲
    する、一部が欠けた枠体を当該支持体の長手方向略直角
    に連続して多数設けて防除体を形成し、当該防除体は上
    記枠体の切欠き部から上記防除体の内側に電線等を挿通
    させて、上記支持体に設けた係止具によって上記電線等
    に回動自在に係止した際、上記枠体の細さ及び上記枠体
    の傾斜角度又は湾曲角度により、鳥獣類が当該防除体に
    とまることができない構成とし、仮に鳥獣類が防除体に
    乗った際には当該鳥獣類の重さによって上記防除体が回
    動する構成とし、また上記防除体を成す枠体相互の隣接
    する間隔の狭さ及び防除体の両端部に設けた遮蔽手段に
    より、鳥獣類が電線等に接触できない構成としたことを
    特徴とする、鳥獣類防除具。
  3. 【請求項3】 枠体を多数設けて成る略筒型の防除体を
    設け、この防除体は直径方向に二分割され、これらの分
    割片を電線等に被せて、この防除体の内側に電線等を挿
    通させ、この防除体の二箇所に設けた固定具によって上
    記電線等に当該防除体を固定した際、上記防除体を成す
    枠体の細さ及び当該枠体の傾斜角度又は湾曲角度によ
    り、鳥獣類が当該防除体にとまることができない構成と
    し、また上記防除体を成す枠体相互の隣接する間隔の狭
    さ及び防除体の両端部に設けた遮蔽手段により、鳥獣類
    が電線等に接触できない構成としたことを特徴とする、
    鳥獣類防除具。
  4. 【請求項4】 枠体を多数設けて成る略筒型の防除体を
    設け、この防除体は直径方向に二分割され、これらの分
    割片を電線等に被せて、この防除体の内側に電線等を挿
    通させ、この防除体の二箇所に設けた係止具によって上
    記電線等に当該防除体を回動自在に係止した際、上記枠
    体の細さ及び上記枠体の傾斜角度又は湾曲角度により、
    鳥獣類が当該防除体にとまることができない構成とし、
    仮に鳥獣類が防除体に乗った際には当該鳥獣類の重さに
    よって当該防除体が回動する構成とし、また上記防除体
    を成す枠体相互の隣接する間隔の狭さ及び防除体の両端
    部に設けた遮蔽手段により、鳥獣類が電線等に接触でき
    ない構成としたことを特徴とする、鳥獣類防除具。
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