JP2004154019A - 有害動物の侵入防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】支柱に対して防護網を押し上げられることのないよう固定することができ、しかも、現場での支柱の立設が簡単に低コストで行うことができる有害動物の侵入防止装置を提供する。
【解決手段】立設する支柱1と、この支柱1間に取り付ける金網製の防護網2と、この防護網2に対する防護圏の外側で下部の位置に配置されるスカート部材3と、上記支柱1に対して防護網を固定するための取り付け金具4とからなり、上記取り付け金具4が、支柱1の上端部内への弾力的な挿入部に支柱1の外部に位置させる防護網掛止部を設けて形成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、有害動物の侵入防止装置、特に、猪や鹿等から農作物や植林等を保護するのに適した侵入防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自然環境の荒廃が進み、山野に生息する各種動物の餌が減少し、このため、上記動物が人間の生活圏にまで侵入し、特に、農作物や植林等を食害する被害が頻繁に発生し、農作物等の生産者の生活を脅かしている。
【0003】
従来、農作物等を動物から保護する方法として、農作物等を栽培する田畑や山林の周囲をトタン板、樹脂波板、樹脂ネット等を用いた防護柵で囲むことが一般に行われている。
【0004】
ところで、防護柵は、侵入を防がんとする動物の種類に合わせて高さや強度等の条件を設定する必要があり、基本的にはより高く、より強固な構造を採用するのが好ましい。
【0005】
しかし、実際の設置における防護柵の高さや強度の設定には、コストの面等でおのずから限界があり、防護柵を高く設定すると風圧等の問題を考慮しなければならない。
【0006】
例えば、食害の被害が甚大である猪の場合は、定位置での跳躍の高さが1000mm以上あることが確認されており、また、鹿の場合には、跳躍に対応する高さが1800mmは必要である。従って、鹿や猪の侵入を防ぐには防護柵の高さをそれ以上に設定しなければならないが、むやみに高さを高く設定するとことは強度的に弱くなり、コスト的にも高くつくという問題がある。
【0007】
このような問題を解決するため、本出願人は、防護網を用いた有害動物の侵入防止装置を、特願2001−257965号によってすでに提案した。
【0008】
この侵入防止装置は、地上に立設した支柱に取り付けて起立状に配置する金網製の防護網と、この防護網に対する防護圏の外側で下部の位置に先端下がりの傾斜状に配置されるスカート部材とからなり、スカート部材が防護網の近くで動物が跳躍するのを困難にし、跳躍による乗り越えの発生を防ぐことにより、防護網の高さをできるだけ低く設定することができることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した侵入防止装置は、以下に示す点で改善の余地が見いだされた。
【0010】
上記した侵入防止装置において、支柱に対する防護網の固定は、支柱に間伐材を用い、防護網の一部をこの支柱にステイプルで止めることによって行われるが、間伐材は重く嵩張るため、1000mm以上の防護網の支柱としては経済的でないことが判明した。
【0011】
また、防護網は高さを低く設定することができるとしても、鹿の侵入防止の効果を得るためには、1800mm以上の高さ寸法が必要になり、この防護網を取り付ける支柱は地上への突出長さが防護網と同程度のものを用いなければならない。
【0012】
しかし、人間の身長よりも長い支柱を地面に打ち込むためには、現場に足場を構築したり打ち込み用の機械を搬入しなければならず、極めて困難な作業になり、支柱の打ち込みに時間とコストがかかるという問題がある。
【0013】
そこで、この発明の課題は、支柱に対して防護網を確実に固定することができ、しかも、現場での支柱の立設が簡単に低コストで行うことができる有害動物の侵入防止装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、請求項1の発明は、地上に立設する支柱と、この支柱に取り付けて起立状に配置する金網製の防護網と、この防護網に対する防護圏の外側で下部の位置に先端下がりの傾斜状に配置されるスカート部材と、上記支柱に対して防護網を固定するための取り付け金具とからなり、上記取り付け金具が、支柱の上端部内への弾力的な挿入部に支柱の外部に位置させる防護網掛止部を設けて形成されている構成を採用したものである。
【0015】
請求項2の発明は、地上に立設する支柱と、この支柱に取り付けて起立状に配置する金網製の防護網と、この防護網に対する防護圏の外側で下部の位置に先端下がりの傾斜状に配置されるスカート部材とからなり、上記支柱がパイプを用いて形成され、地中に打ち込んだ杭に支柱を差し込むことにより、この支柱を地上に立設するようにした構成を採用したものである。
【0016】
上記防護網は、例えば、3.2mm径の亜鉛メッキ処理された鉄線を用いた縦線と横線を交差させて交点を溶接することにより形成され、例えば、幅は1500mm〜2100mm、スカート部材の存在により、高さは鹿や猪が跳躍しても乗り越えが困難な1050mm〜2000mmに設定することができる。
【0017】
また、防護網の網目の大きさは、特に下半部が兎や狸のような小動物の侵入を防ぐことのできるように、横線の配置を密にすることにより小さな網目に設定されている。
【0018】
更に、スカート部材は、メッキ処理された鉄線や帯鉄による金網やエキスパンドメタルを用い、動物の足が嵌まる網目や開口を有する構造に形成され、後端部を防護網の所定高さ位置にある横線に枢止することにより起伏動可能に取り付けられ、防護網を起立状に配置した状態でこのスカート部材を倒すと、先端が接地して先端下がりの傾斜状になり、動物はこのような足が嵌まる網目や開口を有する傾斜状のスカート部材の上に乗るのを嫌うため、防護網の根元部分で跳躍して防護網を乗り越すようなことがなくなる。
【0019】
また、スカート部材を撥ね上げて起立させ、この起立状態を防護網に仮止すれば、スカート部材の下部地面に発生した雑草を刈るときの作業が支障なく行え、雑草で覆われることがないので、スカート部材の機能を維持することができる。
【0020】
上記支柱は、メッキ処理された金属パイプを用い、防護網の高さ寸法と同程度の長さを有し、杭は支柱の内径が嵌合する外径で支柱の半分程度の長さを有する角パイプ又は丸パイプを用い、このような長さ条件の杭はハンマー等を用いて手作業で打ち込むことができ、打ち込んだ杭の地上に突出する部分に支柱を外嵌すれば、支柱を地上に起立配置することができる。
【0021】
上記取り付け金具は、メッキ処理した一本の金属線材を用い、支柱の上端部内への弾力的な挿入部は、金属線材を自然状態で支柱の内径よりも大径となる一部切り離しのリング状に形成され、支柱の内部に圧入することにより縮径し、その反発弾性で支柱に対して抜け止め状に固定され、また、支柱の外部に位置させる防護網掛止部は、上記挿入部の一端側に連なる延長部の端部にフック状に形成され、この防護網掛止部は防護網の横線材を掛止した後変形させて閉じるようにする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0023】
図1と図2に示す第1の実施の形態の有害動物の侵入防止装置は、地上に立設する複数の支柱1と、この支柱1間に取り付けて起立状に配置する金網製の防護網2と、この防護網2に対する防護圏の外側で下部の位置に先端下がりの傾斜状に配置されるスカート部材3と、上記支柱1の上端に防護網2を固定するための取り付け金具4とからなり、上記スカート部材3が防護網2に起伏動可能に取り付けられている。
【0024】
図示の場合、防護網2は、亜鉛等のメッキ処理を施した鉄線を用い、縦線材5と横線材6を交差させて交点を溶接することにより形成され、使用する鉄線の径及び、防護網2の幅と高さや網目の大小は、防護せんとする動物の種類に合わせて設定すればよいが、例えば、鹿用の場合の好ましい例としては、縦線材5と横線材6に3.2mm径の鉄線を用い、防護網2の幅は1500mm〜2100mm、スカート部材3の配置により、高さは鹿が跳躍しても乗り越えが困難な1800mm〜2000mmに設定することができる。
【0025】
また、上記防護網2の網目は、縦線材5と横線材6の上半部をそれぞれ100mm又は150mmの間隔で配置し、下半部の横線材6を50mm又は75mmの間隔で配置して各交点を溶接し、図2のように、下半部の網目を小さくすることにより、下部の強度を向上させると共に、兎や狸のような小動物の侵入を防ぐことのできるようにしている。
【0026】
なお、防護網2は、各縦線材5の上端を最上部横線材6から上方に突出する切り離し状とし、動物の乗り越えを一層困難にしてもよく、また、防護網2は、図示のような鉄線だけでなく、帯鉄を用いて網状に形成することも可能であり、何れにおいても、網目になっているので、風圧を受けることが少ない構造になっている。
【0027】
上記スカート部材3は、図示のような亜鉛メッキを施した鉄線や帯鉄を用いて溶接した金網やエキスパンメドタルを用い、例えば、動物の足が嵌まる網目や開口を有する構造に形成され、防護網2に略等しい横幅と、防護網2の外部に十分な傾斜面を形成し得る前後方向の長さを有し、後端部を防護網2の所定高さ位置にある横線材6に枢止することにより起伏動可能に取り付けられ、図2(A)のように、防護網2を起立状に配置した状態でこのスカート部材3を倒すと、先端が接地して先端下がりの傾斜状になる。
【0028】
また、スカート部材3は、図2(B)のように、撥ね上げて起立させ、線材を用いた適宜の仮止金具7を使用して防護網2の横線材6に着脱可能に仮止することにより、起立状態を保持することができるようになっている。
【0029】
図3(A)に示す第2の実施の形態の有害動物の侵入防止装置は、上記した第1の実施の形態において、防護網2の上端部の複数本の横線材6を縦線材5に絶縁部材8を介して固定し、防護網2を起立配置した状態で上記横線材6に電流を流すことにより、猿のような防護網2をよじ登ることのできる動物が防護網2を乗り越えて侵入するのを防止することができる。
【0030】
また、図3(B)の第3の実施の形態は、防護網2の両側に位置する縦線材5の上端部だけを上方に突出させ、この縦線材5の突出した上端部間に電流を流すための複数本の横線9を絶縁部材10を介して電気絶縁的に張設したものである。
【0031】
なお、何れの実施の形態においても、防護網2は、縦線材5に対して横線材6が防護圏側に位置する状態で使用した例を図示したが、これとは逆の配置にしてもよく、更に、防護網2とスカート部材3は、メッキ処理による防錆機能以外に、設置する部分の景観等に合わせた色彩の着色を施してもよい。
【0032】
図1(B)は、地面に対する支柱1の立設構造を示し、支柱1は内外面にメッキ処理を施した金属パイプを用い、防護網2の高さ寸法に見合う程度の長さを有している。
【0033】
この支柱1を地面に立設するための杭11は、支柱1の内径が適合する外径の角パイプ又は丸パイプを用い、例えば支柱1の半分程度の長さを有している。
【0034】
このような長さの杭11は、現場において、作業者がハンマー等で簡単に地中へ打ち込むことができ、地中へ打ち込んだ杭11の地上に突出する上半部に支柱1を外嵌挿入するだけで、地面上に支柱1を立設することができる。
【0035】
図4は、支柱1の上端に防護網2を固定するための取り付け金具4を示し、メッキ処理した一本の金属線材を用い、支柱1の上端部内への弾力的な挿入部12は、図4に一点鎖線のように、金属線材を自然状態で支柱1の内径よりも大径となる一部切り離しのリング状に形成され、支柱1の内部に上端開口から圧入することにより縮径し、その反発弾性で支柱1に対して抜け止め状に固定されることになる。
【0036】
また、支柱1の外部に位置させる防護網掛止部13は、上記挿入部12の一端側に連なる延長部14の上端部を外側下向きに折り返してフック状に形成され、この防護網掛止部13は防護網2の横線材6を係止して防護網2を吊り下げた後、フックの開口を閉じるように変形させて、防護網2と取り付け金具4を一体化させる。
【0037】
この取り付け金具4は、挿入部12の両側が支柱1の内面に圧接する固定部a、bとなり、延長部14の上端部と防護網係止部13の折り返し部分が支柱1の上端に載って落ち込みを防ぎ、延長部14の上端部と防護網係止部13の下部が支柱1の周壁を挟む固定部分c、dとなり、取り付け金具4が支柱1から簡単に抜け出ることのないような固定強度が得られるようになっている。
【0038】
なお、図4に示した取り付け金具4は、一例であり、挿入部12とこれに連なる延長部14の折り曲げ形状は、支柱1から簡単に抜け出ることのないものであれば、自由に選択することができ、取り付け金具4は支柱1に対して上端開口から挿入して取り付け、かつ、支柱1は杭11に対して挿入するので、支柱1に孔加工が不要になり、防錆性を維持すると同時に支柱1の強度低下を防ぐことができる。
【0039】
上記取り付け金具4の防護網掛止部13には、隣接する二枚の防護網2が掛止されるが、隣接する二枚の防護網2は、フラットな配置だけでなく、コーナ部分では角度をもった配置が可能になり、支柱1の上端には、この取り付け金具4を挿入した後、支柱1の上端開口を閉鎖するキャップ15が取り付けられる。
【0040】
この発明の有害動物の侵入防止装置は、上記のような構成であり、農作物等を動物から保護するには、図1(A)のように、防護網2の幅に見合う間隔で杭11を打設し、この杭11に支柱1を差し込むことにより立設し、支柱1の上端に挿入した取り付け金具4の防護網掛止部13に防護網2の両側上端部を掛止することで、隣接する支柱1間に防護網2を起立状に配置し、防護網掛止部13を折り曲げて閉じ、防護網2と取り付け金具4を一体化すると共に、支柱1に対して防護網2の両側を番線等で締結する。
【0041】
なお、図示省略したが、上記杭11の打設時において、杭11に比較的薄肉厚のパイプを使用した場合、打ち込みのために加える打撃で杭11の上端が変形したり破損するのを防ぐため、頭部の平面的な大きさが杭11の径よりも大径で上端面が平坦となる市販のボルトを用意し、このボルトの軸部を杭11の上部に挿入して頭部を杭11の上端面に載置し、ボルトの頭部を打撃して杭11を打ち込むようにすると、打撃を加えた時の負荷を杭11の上端面全体に均一化することで、杭11の上端の変形や破損の発生を防ぐことができ、上記ボルトは繰り返し使用するが、市販品を使用することによりコスト的に安価である。
【0042】
上記支柱1に対する防護網2の取り付けにおいて、防護網2の縦線材5の下端を地中に差し込んだ状態で起立配置するが、取り付け金具4に対する防護網2の掛止位置は自由に選択できるので、図5のように、地面が凹凸のある形状でも防護網2を連続して起立配置することができる。
【0043】
このようにして、防護網2で農作物等を栽培する田畑や山林の周囲を囲んだり、動物の進入路を塞ぐようにし、各防護網2の下部において、防護圏に対して外側に取り付けたスカート部材3を伏倒させ、先端が接地して先端下がりの傾斜状となるように配置する。
【0044】
このような状態で、防護圏に侵入しようとして防護網2に近づいた動物、例えば鹿や猪は、下部にスカート部材3が存在するため、防護網2に接近することを嫌い、よしんばスカート部材2の上に乗ろうとしても、傾斜しているので乗りにくく、また、足が嵌まる網目や開口を有する傾斜状のスカート部材3の上に乗るのを本質的に嫌がるため、鹿や猪は防護網2の根元部分で跳躍することができなくなり、このため、防護網2が直接的な侵入を防ぐと共に、スカート部材3が跳躍による防護網2の乗り越しを防ぐことができ、従って、防護圏の内側に鹿や猪が侵入するのを防止することができる。
【0045】
上記のように、防護網2の接近位置で動物が跳躍できなくすることにより、動物の跳躍により飛び越せる高さを低く設定でき、その分だけ防護網2の高さ寸法を低くして使用材料の削減を図ることができる。
【0046】
また、防護網2は、下半部の網目を細かくしてあるので、猪や鹿のような大型獣だけでなく、兎や狸のような小動物の侵入を防ぐことができ、さらに、第2の実施の形態で示した防護網2のように、上部の横線6に電流を流すようにすると、猿のように防護網2を登ることのできる動物の侵入を防ぐことができる。
【0047】
上記のように防護網2とスカート部材3を設置した部分に、雑草が生えてスカート部材3を覆うような事態が発生し、スカート部材3の機能を低下させるようなことになる場合は、定期的な雑草の刈り取りが必要になる。
【0048】
そこで、スカート部材3の下に生えた雑草の刈り取りを行うには、図2(B)に示すように、スカート部材3を上方への回動により起立させ、これを防護網2の横線材6に仮止金具7で止めて起立状態を保持すれば、雑草の刈り取り作業にスカート部材3が邪魔にならず、刈り取り作業が円滑に行えることになる。
【0049】
【発明の効果】
以上のように、この発明によると、起立状に配置する金網製の防護網の外側で下部の位置に、先端下がりの傾斜状に配置されるスカート部材を位置させたので、防護圏の内側に侵入しようとして防護網に近づいた動物は、下部にスカート部材が存在するため、防護網に接近することを嫌い、よしんばスカート部材の上に乗ろうとしても、傾斜しているので乗りにくく、そのため、動物は防護網の根元部分で跳躍しにくくなり、このため、防護網が直接的な侵入を防ぐと共に、スカート部材が跳躍による防護網の乗り越しを防ぐことができ、従って、防護圏の内側に有害動物が侵入するのを防止することができる。
【0050】
また、支柱の上端部内への弾力的な挿入部に支柱の外部に位置させる防護網掛止部を設けた取り付け金具を用いて、支柱に防護網を取り付けるようにしたので、支柱に対して防護網を上方に移動しないよう固定することができ、防護圏に侵入しようとする動物は防護網を押し上げることができないので、防護網の下を潜って侵入する事態の発生を確実に防ぐことができる。
【0051】
更に、防護網を取り付ける支柱がパイプを用いて形成され、地中に打ち込んだ杭に支柱を差し込むことにより、この支柱を地上に立設するようにしたので、短い杭を打ち込んで長い支柱を起立させることができ、現場での長い支柱の立設が簡単に低コストで行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は第1の実施の形態の侵入防止装置において、防護網を打設した支柱の間に起立状に配置し、スカート部材を傾斜させた状態の斜視図、(B)は同上の支柱の立設構造を示す拡大した縦断側面図
【図2】(A)は上記スカート部材を接地させた縦断側面図、(B)はスカート部材を撥ね上げて仮止させた状態の縦断側面図
【図3】(A)は第2の実施の形態の侵入防止装置のスカート部材を省いた状態の正面図、(B)は第3の実施の形態の侵入防止装置のスカート部材を省いた状態の正面図
【図4】取り付け金具で支柱に防護網を取り付けた状態を示す拡大した縦断側面図
【図5】凹凸のある地面に防護網を配置した状態を示す正面図
【符号の説明】
1 支柱
2 防護網
3 スカート部材
4 取り付け金具
5 縦線材
6 横線材
7 仮止金具
8 絶縁部材
9 横線
10 絶縁部材
11 杭
12 挿入部
13 防護網掛止部
14 延長部
15 キャップ

Claims (2)

  1. 地上に立設する支柱と、この支柱に取り付けて起立状に配置する金網製の防護網と、この防護網に対する防護圏の外側で下部の位置に先端下がりの傾斜状に配置されるスカート部材と、上記支柱に対して防護網を固定するための取り付け金具とからなり、上記取り付け金具が、支柱の上端部内への弾力的な挿入部に支柱の外部に位置させる防護網掛止部を設けて形成されている有害動物の侵入防止装置。
  2. 地上に立設する支柱と、この支柱に取り付けて起立状に配置する金網製の防護網と、この防護網に対する防護圏の外側で下部の位置に先端下がりの傾斜状に配置されるスカート部材とからなり、上記支柱がパイプを用いて形成され、地中に打ち込んだ杭に支柱を差し込むことにより、この支柱を地上に立設するようにした有害動物の侵入防止装置。
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