JP3507466B2 - 防獣フェンス用の補助フェンス体 - Google Patents

防獣フェンス用の補助フェンス体

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JP3507466B2 JP2001319242A JP2001319242A JP3507466B2 JP 3507466 B2 JP3507466 B2 JP 3507466B2 JP 2001319242 A JP2001319242 A JP 2001319242A JP 2001319242 A JP2001319242 A JP 2001319242A JP 3507466 B2 JP3507466 B2 JP 3507466B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、特に、山間部に敷
設されている鉄道、自動車道に沿って既に設置されてい
線路や道路内に人や小動物が侵入するのを防止するた
めの防獣フェンスの防獣性能を上げるために、既設の
ェンス体に適用する補助フェンス体に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、山間部を走る高速道路や鉄道
路線に対しては、安全上、その他の観点から道路や路線
内にキツネ,タヌキ,イノシシ等の獣類、或は、人が侵
入することがないように、ネット状に編成した金網を使
用したいわゆる防獣フェンスが設置されている。 【0003】しかし、ネット状に編成した金網タイプの
フェンスは、矩形状などのフレームを作り、このフレー
ムに金網を張設してフェンス体に形成し、これを支柱に
取付けているため、正面矩形状のフレーム(枠)を不可
欠とする構造であり、従って、設置場所に凹凸が多くあ
る山間部では、フェンス体と地上面の間に大小様々な隙
間が生じ、この隙間が獣の侵入防止に役立たないことが
指摘されている。また、このような隙間がなくても、金
網タイプのフェンスでは、その網の目に手,爪を掛けて
小動物がフェンスを乗り超えることが知られており、こ
の点でも問題である。 【0004】また、金網タイプのフェンスは、金網自体
がその面に対するせん断方向の外力に対して変形し易い
ため、この方向での力を受けると、フレームを含みフェ
ンス全体が変形したり、金網がフレームから外れてしま
うことがあり、防獣フェンスとしての機能を損なってし
まうという問題もある。特に、積雪地帯では、フェンス
の周囲に積もった雪による圧力が当該フェンスに様々な
態様でかかるため、雪が融けると上記フェンスの変形や
損壊が露呈し、毎年その修復に追われているというのが
現状である。 【0005】この点は、比較的人の出入がある山間地の
鉄道や自動車道に設けられた金網タイプのフェンスにつ
いても、出入りする人の悪戯などにより、同様の問題が
生じている。 【0006】従来、上記のような問題点に鑑み、フェン
スを二重に設置したり、耐雪用にフレームを強度の大き
な材料で形成し、このフレームに、番手の太い線で形成
した金網を取付けてフェンスを形成するなどの対策が採
られているが、このような対策ではコストが高くなるの
みならず、前記問題の根本的な解決を図ることはできて
いない。 【0007】上記のような従来の防獣用フェンスの現状
に鑑み、本発明の出願人はフェンスを二重に設ける必要
がなく、また、設置場所における地表の凹凸の有無に拘
わらずフェンスと地上の間に隙間が生じないだけではな
く、小動物がフェンスの下に穴を堀っても通り抜けるこ
とができず、更に、小動物であってもフェンスの隙間か
ら抜けられないことは勿論、手や爪を掛けてもフェンス
に登ることも不可能にし、加えて、積雪地帯に設けても
雪圧により変形することがないフレームレスタイプの防
獣フェンスを形成するためのフェンス体を、提案してい
る。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、ネット状
の金網などを使用して形成された既設フェンスでは、
その下端部と地表の間にある隙間からの侵入や、その下
部を堀下げてからの侵入を防ぐことができない。そこ
で、本発明では、前記既設フェンスの下部の隙間やその
下を掘下げることによる小動物の侵入を防ぐようにした
防獣フェンス用の補助フェンス体を提供することを、課
とするものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的としてなされた本発明補助フェンス体の構成は、
正面幅が1500〜2000mm、高さが200〜500mmで外形がほぼ
矩形状をなすフェンス体であって、このフェンス体は、
3〜6mmφの太さで長さが20 0〜500mmの鋼棒を40〜100
mm間隔で縦向きに平行にして前記正面幅をなすように並
べた縦メンバと、3〜6mmφの太さで長さが前記正面幅
と略同長の鋼棒を40〜100mmの間隔で前記縦メンバに略
直交させて横向きに平行に並べる横メンバとから成り、
前記の各縦メンバと各横メンバの交叉部を溶接により接
合して補助フェンス体に形成し、この補助フェンス体
を、既設フェンスの下部に前記フェンス体の上部を、既
設フェンスの面と補助フェンス体の面が重なる状態で
置すると共に、当該補助フェンス体の下部を突刺し状態
で地中に埋設するようにしたことを特徴とするものであ
る。 【0010】本発明の補助フェンス体は、その上部をネ
ット状金網などを使用した既設フェンスの下部に面で重
ねて配置すると共に、当該補助フェンス体の下部を地中
に埋設して設けるから、既設フェンスがその設置場所の
凹凸や傾斜に対応できずにその下端部と地表の間に隙間
が生じていても、この隙間を塞ぐことができるのみなら
ず、補助フェンス体の下部が地中に埋設されるのでフェ
ンスの地表近くを堀って侵入しようとする小動物の侵入
を効果的に阻止することができる。 【0011】 【発明の実施の形態】次に、本発明補助フェンス体の実
施の形態の一例について、図7,8に拠り説明する。
1〜図6は本出願人が提案している防獣フェンス用のフ
ェンス体で、図1はそのフェンス体の一例の正面図、図
2は図1のフェンス体をフェンスの一例として設置した
例の部分正面図、図3は別のフェンス体の正面図、図4
は図3のフェンス体を設置した例の部分正面図、図5は
図2又は図4の側面図、図6は図3のフェンス体に安全
キャップを設けたフェンス体の一例の側断面図、図7は
本発明補助フェンス体の一例の正面図、図8は図7の補
助フェンス体の使用例の正面図である。 【0012】図1において、Fbは正面から見た外形が長
方形状をなすフェンス体で、ここでは次のように構成さ
れている。即ち、1は前記フェンス体Fbの縦メンバで、
図1の例では4mmφの太さで長さが1550mmの鋼棒を、ほ
ぼ50mm間隔で縦向きに平行に並べ、その全体が、このフ
ェンス体Fbの正面幅である、例えば1500〜2000mm程度に
なるように配置される。実際には、後述する支柱の芯々
間距離が2000mmの設計の場合、フェンス体Fbの幅は2100
mm程度に形成する。このフェンス体Fbの正面幅は、使用
する縦メンバ1の数量により、任意の幅に形成すること
ができる。具体的には、設置場所で凹凸状況や傾斜状況
により設置される支柱間の距離の種類に見合う長さ、或
は、運搬等の便宜を考えると、500〜3000mm程度である
ことが実用的である。 【0013】2は、上記において縦向きに平行に並べら
れることにより全体が1500〜2000mm程度の幅に配置され
た縦メンバ1に対して、その上面に、横向きに配置した
横メンバで、ここでは太さが6mmφ、長さが、並べた前
記縦メンバ1の全体の幅と同等乃至は少し長い1500余〜
2000余mmの鋼棒の2本を略50mmの間隔で平行に並べたも
のを一組の横メンバ(以下、横メンバの組2という)と
し、前記で並べた縦メンバ1の上に、ここでは縦メンバ
1の上端部から順に約400mmのピッチで4組の横メンバ
の組2を配置し、縦メンバ1と横メンバの組2を、それ
らの各交点において、溶接により固着することにより、
図1に示す正面形態のフレームレスのフェンス体Fbに形
成されている。 【0014】ここで、横メンバの組2は、4〜10mmφの
太さの鋼棒の中から、設置場所の環境等を考慮して使用
する鋼棒の太さを選択するが、通常は6〜8mmφの中か
ら選択する。また、横メンバの組2は、3本の鋼棒で形
成してもよく、また各横メンバの組2の縦メンバ1の上
での配置間隔も300mm以上、例えば500mm程度とすること
もある。上記例において配置間隔を500mmとした場合に
は、横メンバの組2は縦メンバの上に3組配置されるこ
とになる。上記フェンスにおいて、横メンバの組2は縦
メンバ1と同等又は太い鋼棒を使い、しかも、それを2
〜3本を1組とする使用態様とするのは、フェンス体Fb
をフレームレス形式とし、フレームレスであってもフェ
ンス体全体の強度を上げると共に、縦メンバ1の上端部
の横メンバの組2に、従来フェンスの胴縁に代わる機能
を持たせるためである。 【0015】図1に示すフェンス体Fbは、太さが4〜6
mmφの縦メンバ1と4〜10mmφの横メンバの組2により
形成されていると共に、両メンバ1,2により形成され
る縦長の窓(スリット)3は、芯々間の大きさで約50mm
×400mmの大きさであるから、小動物がこのスリット3
から抜けられないことは勿論、このスリット3における
縦メンバ1のスパンは、4〜6mmφの鋼棒で400mmであ
るから、人手によっても曲げることは殆んど不可能乃至
は困難、つまり、スリット3の横幅を拡開することは困
難であり、従って、小動物がこれを変形させて反対側に
抜け出すことは事実上あり得ず、また、人であってもス
リット3を変形させて通り抜けることは勿論不可能であ
る。 【0016】また、上記のフレームレスのフェンス体Fb
は、各スリット3の長さが、この例では400mmであるか
ら、下方の横メンバの組2に小動物が手や爪を引掛けて
も、次の横メンバの組2に手や爪が届かず、従って、こ
のフェンス体を小動物がよじ登ることは出来ない。 【0017】更に、上記フェンス体Fbの下端は、フレー
ムレスゆえに、その横メンバの組2の上記の取付態様に
よって、最下位の横メンバの組2より下方に位置する縦
メンバ1が、いわば櫛歯状に、図の例では略130mmほど
下向きに突出しているので、山間地等の地表に凹凸があ
る場所では、この櫛歯状部4を地中に突刺すように設置
すれば、前記地表の凹凸に関係なくフェンスの下端に隙
間が形成されることはなく、しかも、この櫛歯状部4が
地中に埋設されることにより、小動物がフェンス体Fbの
下に穴を掘っても、前記櫛歯状部4に阻止されるので、
そのような穴からの通り抜けも防ぐこともできる。 【0018】上記のように形成されるフェンス体Fbは、
例えば山間部に通された鉄道や自動車道に沿って、例え
ば防獣フェンスPFとして設置されるので、この点につい
て図2,図5により説明する。 【0019】まず、図1のフェンス体Fbを、その一枚の
幅を、支柱間隔の単位として複数の支柱5を地上Gに立
設する。この支柱5自体の構造やその立設基礎6は、従
来フェンスの場合と略同様である。防獣フェンスは、立
設した各支柱5の路面(鉄道又は道路)側を前面にし、
この前面に、前記フェンス体Fbを、その横メンバの組2
を外面(縦メンバ1を支柱5の前面に対向させる)に向
けて、各フェンス体Fbの両端部を重ねて支柱5に当てが
い、各支柱5の前面で重なった2枚のフェンス体Fbの端
部を、ここでは各横メンバの組2における2本の平行な
鋼棒の間に、いわゆるUボルトや金属ベルトなどによる
止金具7を夫々に配置し、Uボルトの場合には各ボルト
を締付け、各フェンス体Fbを各支柱5に固定取付けする
ことにより、防獣フェンスPFに形成される。 【0020】上記のように設置される防獣フェンスPF
は、上記のフェンス体Fbにおいて述べた特長,利点がそ
のまま防獣フェンスPFにおいても発揮されるほか、次の
ような利点がある。即ち、各フェンス体Fbは、完全なフ
レームレスであるため、その左右両端が、立設された各
支柱5との間に多少の位置ずれがあっても、問題なく取
付けることが出来るのである。 【0021】また、各フェンス体Fbは、鋼棒により形成
する4〜6mmφの縦メンバと4〜10mmφの横メンバの組
合せにより多数の縦長のスリット3がいわば網目として
形成されるので、フレームレスであってもフェンス体全
体としての強度が大きいことは勿論のこと、積雪地に設
置した場合でも各スリット3から雪が抜け易くて雪の詰
まりが少なく、積雪による斜面雪圧、受動雪圧からなる
雪圧と積もった雪がもたらす沈降力を受け難く、また、
受けたとしてもフェンス体Fb全体で分散して受け止める
ため、前記雪圧などによってフェンスが変形することは
殆んどない。なお、このフェンスは、山間地のみに適用
するものではなく、平地においても山間地の場合と同様
に設置して使用することができる。 【0022】以上に述べたフェンス体Fb、並びに、この
フェンス体Fbを使用した防獣フェンス体PFは、平行に並
べた縦メンバ1に2本を一組とする横メンバの組2を、
当該縦メンバ1の上端側から約400mm〜500mmのピッチで
配置し、両メンバ1,2の交点を溶着したものであっ
た。このフェンス体は、上記例の横メンバの組2に図3
に例示するように、副横メンバ21〜23を付加して形成し
たフェンス体Fb′の形態のものもある。このフェンス体
Fb′は、図1のフェンス体Fbよりも下部の強度をより高
めた構造のものである。 【0023】即ち、図3のフェンス体Fb′では、縦メン
バ1′の高さ(長さ)を少し大きくし、並べた縦メンバ
1′の上に、約400mmピッチで4組の横メンバの組2を
配置する点は、図1のフェンス体Fbと略同じ構成である
が、図3のフェンス体Fb′の例では、上から3番目と4
番目の横メンバの組2の間に1本の副横メンバ21を配置
すると共に、最下の横メンバの組2の下方に約90〜100m
mの間隔で2本の副横メンバ22,23を配置して、交叉し
た両メンバ1′,2,21〜23を溶着することにより、フ
ェンス体Fb′を形成した。 【0024】フェンス体Fb′を図3のように形成する
と、このフェンス体Fb′を使用して、図2の例と同趣旨
で防獣フェンスPFを設置するとき、各フェンス体Fb′の
副横メンバ22,23は地中に埋設され、また各フェンス体
Fb′の下方部方は縦,横メンバにより形成される網目が
小さくなるので、フェンス下部の強度を全体として高め
ることができる効果が得られる。 【0025】上記のように形成されるフェンス体Fb′
は、例えば山間部に通された鉄道や自動車道に沿って、
例えば防獣フェンスPFとして設置されるので、この点に
ついて図4,図5により説明する。 【0026】まず、図3のフェンス体Fb′を、その一枚
の幅を、支柱間隔の単位として複数の支柱5を地上Gに
立設する。この支柱5自体の構造やその立設基礎6は、
従来ネットフェンスの場合と略同様である。立設した各
支柱5の路面(鉄道又は道路)側を前面にし、この前面
に、前記フェンス体Fb′を、その横メンバの組2を外面
(縦メンバ1を支柱5の前面に対向させる)に向けて、
各フェンス体Fb′の両端部を重ねて支柱5に当てがい、
各支柱5の前面で重なった2枚のフェンス体Fb′の端部
を、ここでは各横メンバの組2における2本の平行な鋼
棒の間に、いわゆるUボルトや金属ベルトなどによる止
金具7を夫々に配置し、Uボルトの場合には各ボルトを
締付け、各フェンス体Fb′を各支柱5に固定取付けする
ことにより、防獣フェンスPFの一例に形成される。 【0027】上記のように設置される防獣フェンスPF
は、上記のフェンス体Fb′において述べた特長,利点が
そのままこの防獣フェンスPFにおいても発揮されるほ
か、次のような利点がある。即ち、各フェンス体Fb′
は、完全なフレームレスであるため、その左右両端が、
立設された各支柱5との間に多少の位置ずれがあって
も、問題なく取付けることが出来るのである。 【0028】また、各フェンス体Fb′は、鋼棒により形
成する4〜6mmφの縦メンバと4〜10mmφの横メンバの
組合せにより多数の縦長のスリット3がいわば網目とし
て形成されるので、フレームレスであってもフェンス体
全体としての強度が大きいことは勿論のこと、積雪地に
設置した場合でも各スリット3から雪が抜け易くて雪の
詰まりが少なく、積雪による斜面雪圧、受動雪圧からな
る雪圧と積もった雪がもたらす沈降力を受け難く、ま
た、受けたとしてもフェンス体Fb′全体で分散して受け
止めるため、前記雪圧などによってフェンスが変形する
ことは殆んどない。なお、このフェンスは、山間地のみ
に適用するものではなく、平地においても山間地の場合
と同様に設置して使用することができる。 【0029】以上に述べた、防獣フェンスPFは、各フェ
ンス体Fb′の縦メンバ1の上端に、図6に例示するよう
な金属製又は合成樹脂製の安全キャップ8をフェンス体
Fb′の全幅に亘り設けられている。また、防獣フェンス
PFは、鉄道,自動車道に沿って防獣フェンスを新設する
場合に有用であることは勿論、有刺鉄線などによる簡易
タイプの柵しか設けられていない場所に、該有刺鉄線柵
に付設する形で設けることもできる。更に、上記フェン
ス体Fb′は、その縦メンバ1を最上位の横メンバの組2
から上方へ適宜量突出させ、該突出部分を曲げていわゆ
る「しのび返し」を形成することもある。 【0030】上記のフェンス体Fb′は、そのフェンス体
Fb′の全高よりも例えば1000〜1500mm程度高く形成され
て立設した支柱5の前面に、フェンス体Fb′の下部を接
地乃至は地中に埋めて設け、前記各支柱5のフェンス体
Fb′が設けられない上方部分に、線材を張設していわゆ
る鹿除け機能を発揮させる形態のフェンスPFにすること
もある。 【0031】上述のように、本発明の出願人が提案して
いるフェンス体では、従来のネットフェンス体による防
獣フェンスの問題点を解消できる性能を具備したもので
あるが、このフェンス体では、既設のネットフェンス体
による防獣フェンスの問題を解決するには、既設ネット
フェンスに全面的に重複させて設置しなければならな
い。しかし、この設置態様であると、フェンス体のコス
トや工事手間やそのコストが嵩張ることとなり、実用的
でない。そこで、本発明では、既設の主としてネットフ
ェンス体による防獣フェンスの性能を上げるための補助
フェンス体を提案したのである。以下、この点について
述べる。 【0032】本発明の補助フェンス体の実施の形態例
は、図7,図8に示す通りである。図7,図8の補助フ
ェンス体SFbは、先の例における縦メンバ1と略同径で
あるが、長さ(高さ)を200〜500mmに調整した縦メンバ
1′を40〜100mm程度の間隔で縦向き平行に並べる一
方、この縦メンバ1′の上に、図の例では4本の横メン
バの組2′を図7に例示したパターン(間隔)で横向き
に平行に並べて縦メンバ1′と横メンバの組2′の交点
を溶接により結合して補助フェンス体SFbの一例に形成
したものである。 【0033】図7の補助フェンス体SFbは、その上部を
図8に例示したように、ネット状の金網Mnを使用した既
設フェンスPF′の下端部に面が重なる状態で配置すると
共に、この補助フェンス体SFbの下部を地中に埋設し、
既設フェンスPF′の支柱或は枠5′を利用して止め金具
7′などにより既設フェンスPF′に取付ける。これによ
り補助フェンス体SFbは、既設フェンスPF′の下部と地
表の間にある隙間から、或は、そのような隙間が殆んど
なくてもその下の地面を堀って侵入して来る小動物の侵
入を効果的に阻止できる。 【0034】 【発明の効果】本発明は以上の通りであって、本発明の
補助フェンス体は、その上部を既設フェンスの下部に面
が重なる状態で配置し、且つ、補助フェンス体の下部を
地中に埋設するから、既設フェンスにおける下部の強度
を増すと共に、既設フェンスの下部と地表の隙間や既設
フェンスの下部を堀下げての動物の侵入を効果的に防ぐ
ことができ、既設のフェンスの防獣性を高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】 【図1】防獣フェンス用のフェンス体の一例の正面図。 【図2】図1のフェンス体を設置した例の部分正面図。 【図3】防獣フェンス用のフェンス体の別例の正面図。 【図4】図3のフェンス体を設置した例の部分正面図。 【図5】図2又は図4のフェンス体の側面図。 【図6】図3のフェンス体に安全キャップを設けたフ
ンス体の一例の側断面図。 【図7】本発明補助フェンス体の一例の正面図。 【図8】図7の補助フェンス体の使用例の正面図。 【符号の説明】 1,1′ 縦メンバ 2 横メンバの組 21,22,23 副横メンバ 3 スリット 4 櫛歯状部 5 支柱 6 立設基礎 7 止金具 Fb フェンス体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−77618(JP,U) 実開 平6−27921(JP,U) 登録実用新案3041701(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 正面幅が1500〜2000mm、高さが200〜500
    mmで外形がほぼ矩形状をなすフェンス体であって、この
    フェンス体は、3〜6mmφの太さで長さが200〜500mmの
    鋼棒を40〜100mm間隔で縦向きに平行にして前記正面幅
    をなすように並べた縦メンバと、3〜6mmφの太さで長
    さが前記正面幅と略同長の鋼棒を40〜100mmの間隔で前
    記縦メンバに略直交させて横向きに平行に並べる横メン
    バとから成り、前記の各縦メンバと各横メンバの交叉部
    を溶接により接合して補助フェンス体に形成し、この補
    助フェンス体を、既設フェンスの下部に前記フェンス体
    の上部を、既設フェンスの面と補助フェンス体の面が重
    なる状態で配置すると共に、当該補助フェンス体の下部
    を突刺し状態で地中に埋設するようにしたことを特徴と
    する防獣フェンス用の補助フェンス体。
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