JP3901890B2 - 防護柵 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は防護柵に関し、さらに詳細には、特に農耕地への野生動物等の侵入を阻止するために適した防護柵に関する。
【0002】
【従来の技術】
全国各地で野生動物が農作物を食い荒らす被害(食害)が報告されており、なかには、熊が人間を襲うという人的被害もある。食害を起こす主な野生動物としては、猪、鹿および猿が最も多く、この他にイタチや狸の報告もある。
【0003】
近時、このような食害等の野生動物による被害は、従来のように山中に野生動物の食物が少なくなる冬季だけでなく、季節に関係なく年中発生する傾向にあり、その被害件数も徐々に増加しているというのが実情である。
【0004】
野生動物による被害の発生要因は多岐にわたるが、中山間地への人間の出入りが以前に比べて非常に少なくなり、野生動物の生活(行動)範囲が人間の居住地域に近いところまで広がってきたこと、動物保護や猟師の減少により野生動物の生息頭数が増加したこと、また、農作物を食料にすることにより動物の栄養状態が改善され、これら野生動物の子の幼少期の死亡率が低下することによる頭数増加等が挙げられている。
【0005】
これらの野生動物による被害は、農家の生活基盤を根底から脅かすのみならず、自然回帰への関心の高まりから山間地等への観光客の動員もみこまれる昨今、早急に解決されるべき深刻な社会問題としてクローズアップされてきている。
【0006】
このような観点から、各自治体では、従来、上記被害を防ぐ方策のための調査、研究を種々積極的に行っているが、今までのところ統一した効果的で抜本的な解決方法は未だ確立されておらず、現在最も有効な防止策として防護柵による方法がある。
【0007】
防護柵は、例えば、農作物が栽培される田畑の周囲に網状の柵体つまり網状体を張りめぐらすことによって、田畑への野生動物の侵入を阻止しようとするものであり、従来、この種の防護柵として、金網柵、漁網(海苔網)柵あるいは電気柵などが採用されている。
【0008】
金網柵は、網状体として、針金や鉄線等の金属線材を種々の網状に編んで組成した金網を用いたものであって、上記金属線材にビニールコーティングを施して耐蝕性を持たせたものが主流となっている。この金網柵においては、金網の網目の開口部面積が、進入防止対象となる野生動物に対応して設定されて、その開口部の大きさ以上の動物の進入を阻止する構成とされている。
【0009】
漁網柵は、網状体として、漁業において用いられている漁網を用いたものであって、この魚網はナイロン製の糸などを網状に編んで組成されている。魚網の網目の開口部面積が、進入防止対象となる野生動物に対応して設定されているのは、上記金網柵の金網と同様である。
【0010】
電気柵は、導電線を編んで組成された網状体、具体的には、地表とほぼ平行に複数本の導電線が所定間隔をもって張りめぐらされた網状の形態とされるとともに、この導電線に通電させてなるものであって、野生動物の侵入阻止は、野生動物の上記網状体との接触に伴う感電によって図られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の防護柵のいずれも、それぞれ以下に列挙するような問題があり、その改善が望まれていた。
【0012】
(1) 金網柵においては、網状体が上述した如く金属線材を編んで組成したものであり、これがため、その網目の一部が動物に噛み切られる等して一旦破損すると、そこから網目の開口部面積が次第に大きく広がっていき、ついには野生動物の侵入を許してしまい、防護柵としての機能を喪失してしまうという問題があった。
【0013】
また、網状体である金網は製造上長尺なものであることから、金網柵の施工に際しては、長尺な金網を一旦コイル状に巻回して施工現場まで運搬した後、施工現場において再び広げて、所定の長さ分ずつ順次施工することになるが、この現場での施工には時間がかかり、能率が悪い。
【0014】
さらに、上述したように、金網の多くはビニールコーティングを施して耐食性を持たせているが、実際の耐食期間は数年であり、耐蝕期間経過誤後はさらに維持費が嵩む等の問題があった。
【0015】
また、金網柵の場合、金網を順次施工しなければならないため、施工距離(防護柵で囲い込む範囲)が長くなると施工に時間がかかるという問題があった。さらに、使用される金網は、通常、ビニールコーティングが施されて耐食性の向上が図られているが、耐食期間はせいぜい数年であり、その後は補修等の維持費が嵩むという問題があった。
【0016】
(2)漁網柵は、金網柵に比べて形状変化に柔軟に対応できるため、施工が簡単であり、また製品価格も安価であるといった利点があるものの、金網柵に比べて強度が小さいので、野生動物に簡単に噛み切られたり、網自体が動物にからみついてしまう。これがため、網が損傷して、野生動物の侵入を許してしまい、防護柵としての機能を喪失してしまったり、野生動物も怪我をするなど被害を受けるなどの問題があった。
【0017】
(3)電気柵は、当初一般住居の庭から電源を供給していたものが、近時は太陽電池を採用することによって、電源コストが抑えられ、かつ雑草等の接触による通電阻害なども改善されたものが製品化されて供給されているが、施工距離に応じた電源設備が必要なため高価となるだけでなく、これらの設備のメンテナンスにはある程度の専門知識が必要となるので、その導入が容易でないという問題があった。
【0018】
また、電気柵の場合、上述したように、地表と平行に複数本の導電線が配設されるが、この配設間隔より小さい動物の侵入は防止できず、また、決められた場所だけにしか出入口を設けられないという問題があった。
【0019】
その上、電気柵では、対象である野生動物ばかりか、人間も感電するおそれがあり、安全対策の面でも問題があった。
【0020】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、専門的な知識を必要とせずに容易に施工することができるとともに、野生動物の侵入を確実に阻止することができる安価な防護柵を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の防護柵は、所定の間隔をもって配設された支柱を介して網状体が張りめぐらせてなる防護柵であって、上記網状体は、所定寸法を有する矩形状に形成されたエキスパンドメタルからなる平坦な網状の板材から構成され、上記支柱が、上記矩形状の網状体の幅寸法に対応した間隔をもって複数本立設されるとともに、これら相隣接する支柱間に上記網状体が橋絡状に張設されてなり、上記支柱に支持固定される上記各網状体の両端縁部は、隣接する網状体の一端縁部と重ね合わされるとともに、これら重合部分が取付金具により上記支柱に共締めされて固定され、上記網状体の重合部分において、両網状体の網目同士は、上下方向および幅方向にそれぞれ当接係合して位置決めされていることを特徴とする。
【0022】
好適な実施態様として、上記網状体は、所定寸法を有する矩形状に形成されるとともに、その網目(メッシュ)の開口部面積が、進入防止対象となる野生動物に対応して設定され、網状体を形成するエキスパンドメタル(expanded metal)としては、薄板状の鋼板の表面にメッキ処理が施されて後、所定の網目状に展伸されてなる前メッキタイプのものが用いられる。
【0023】
また、目的に応じて、上記網状体の地表面に接触する下端部分は、柵外側へ向けて折曲形成された土堀侵入防止部とされる。
【0024】
さらに、上記取付金具は、上記支柱と網状体を共締め状に掛合する金具本体と、上記支柱に当接係合して、上記金具本体を締付け固定する締付ボルトとからなり、上記金具本体は、上記支柱に抱持状に嵌合するほぼU字形状に折曲形成されてなる金属板製とされ、上記網状体のメッシュにそれぞれ掛合する一対の掛合腕部と、これら両掛合腕部の接続部を形成し、上記締付ねじが螺進退可能に螺着される締付基部とから構成されている。
また、本発明の防護柵の組立方法は、上記防護柵を組み立てる方法であって、隣接する上記網状体の一端縁部同士を重ね合わせて、これら重合部分を上記取付金具により上記支柱に共締め状に固定するに際して、上記網状体の重合部分における両網状体の網目同士を、上下方向および幅方向にそれぞれ当接係合して位置決めすることを特徴とする。
好適な実施態様として、以下の(1)から(3)の工程を順次繰り返して、構築すべき防護柵の全長にわたって、上記網状体を張設組立する。
(1)支柱を、施工現場において、上記網状体の幅寸法に対応した一定間隔をもって、垂直起立状に埋設して、構築すべき防護柵の平面輪郭を画定する工程
(2)上記網状体を隣接する各支柱間の表側に立てかけた後、この状態で、隣接する上記網状体の端縁部を所定の幅寸法をもって互いに重ね合わせる工程
(3)この網状体の重合部分を上記支柱の表側に当接させた状態で、上記取付金具により、上記支柱の裏側から上記網状体を裏側へ引き込んだ後、この取付金具の上記締付ボルトを締め込んで、上記網状体の重合部分を上記支柱に共締め状に締付け固定する工程
【0025】
本発明の防護柵は、その主要構成部である網状体がエキスパンドメタルからなる平坦な網状の板材から構成されており、特に農耕地への野生動物等の侵入を阻止するために適した防護柵として適用される。
【0026】
すなわち、エキスパンドメタルは、金属板がひし形または亀甲形の網目状に展伸されてなるもので、一般的な網状体と異なり、メッシュのどの部分にも互いに交錯する構成線材の溶接部分や締付部分等が全く存在しない一体成形品であって、構造的に軽量かつ堅牢なメッシュ構造を備えている。この特性を生かして、網状体の各メッシュの開口部面積を、進入防止対象となる野生動物に対応して設定することで、その開口部の大きさ以上の動物の進入を阻止することができ、現在食害の報告のある野生動物のほとんどに対処可能である。
【0027】
網状体が上述のごとく堅牢なメッシュ構造を備えているから、野生動物に噛み切られる危険も少なく、仮にメッシュの一部が損傷したとしても、開口部が広がることもなく、防護柵としての機能を安定して保持する。
【0028】
また、各網状体が軽量であることで、施工現場における取扱い作業性も良好であり、強度、耐蝕性に優れているので長期の使用にも耐え、維持管理を含めて大変経済的である。
【0029】
各網状体の両端縁部が隣接する網状体の一端縁部と重ね合わされるとともに、これら重合部分において、両網状体のメッシュ同士が上下方向および幅方向にそれぞれ当接係合して位置決めされることにより、メッシュ構造的特徴からこの重合部分が一枚板のような外観を呈するとともに、支柱への支持固定強度も大きい。
【0030】
上記重合部分が、一個の取付金具により上記支柱に共締めされて固定されることにより、固定作業が容易であるとともに、任意の各所から同時に防護柵を組み立てることができ、従来の防護柵に比べて作業能率が良好である。
【0031】
また、取付金具は、上記のごとく単純な構造とされており、特殊な技能や工具、あるいは専門知識なども全く不要で、素人でも簡単に取付け組立や取外し解体ができ、任意の所望の箇所に出入り口等を設けることも容易である。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る防護柵およびその施工方法を図面に基づいて詳細に説明する。
【0033】
実施形態1
本発明に係る防護柵を図1〜図8に示し、この防護柵は、具体的には、農耕地等への野生動物などの侵入を防止するためのものであって、所定の間隔をもって配設された支柱1,1,…を介して網状体2,2,…が張りめぐらされてなる。
【0034】
支柱1は、上記網状体2を装着するための支持体となるもので、具体的には金属製の棒状体で構成され、図示の実施形態においては、図2および図3に示すような円筒状の軽量金属からなる金属パイプが使用されている。各支柱1は、後述するように、施工現場において、網状体2の幅寸法(横方向寸法)Wに対応した間隔をもって立設されて、構築すべき防護柵の平面輪郭を形成する。
【0035】
網状体2は、野生動物等の侵入を防止する防護壁を形成するものであって、具体的には、所定の形状寸法を有するエキスパンドメタル(expanded metal) からなる平坦な網状の板材から構成されている。
【0036】
網状体2を構成するエキスパンドメタルは、従来周知の構造を備えてなり、具体的には、厚さ数ミリ程度の鋼板がひし形または亀甲形の網目状に展伸されてなる。このエキスパンドメタルは、網目(メッシュ)のどの部分にも互いに交錯する構成線材の溶接部分や締付部分等が全く存在しない一体成形品であって、構造的に軽量かつ堅牢なメッシュ構造を備えている。
【0037】
網状体2は、エキスパンドメタルが所定寸法を有する矩形状に切断形成されるとともに、そのメッシュの開口部面積が、進入防止対象となる野生動物に対応して設定されている。網状体2の具体的な形状寸法は、構成部材であるエキスパンドメタルの材質・重量等を考慮して、作業者一人でも持つことができるように設定される。
【0038】
図示の実施形態においては、縦寸法Hが920mmで、横寸法Wが2500mmの矩形状とされた上段用網状体2a(重量2.6kg程度)と、縦寸法Hが1220mm(720mm+500mm)で、横寸法Wが2500mmの矩形状とされた下段用網状体2b(重量3.5kg程度)とが用いられており、いずれの網状体2a,2bにおいても、各メッシュは、図4に示すように、最大縦寸法hが約86.5mmで、最大横寸法wが約48.0mmに設定されてなる、ほぼひし形に形成されている。
【0039】
また、図示の実施形態の網状体2を形成するエキスパンドメタルは、薄板状の鋼板の表面に予めメッキ処理が施された後、上記ひし形の網目状に展伸されてなるいわゆる前メッキタイプのもの(例えば、関西鉄工株式会社製の商品名「ダイマス−パーエキスパンドメタル」)が採用されている。この前メッキタイプのエキスパンドメタルは、従来一般的ないわゆる後メッキタイプのものに比較して、耐蝕性に優れ長寿命であるという特性を備えている。
【0040】
そして、以上のようにエキスパンドメタルからなる網状体2(2a,2b)は、図1に示すように、施工現場において、支柱1,1,…が網状体2の幅寸法Wに対応した間隔をもって垂直起立状に埋設されるとともに、これら相隣接する支柱1,1間に、上下段用網状体2a,2bが、それぞれ橋絡状に張設されて、上下二段の網状体構造とされた防護柵が形成される。
【0041】
具体的には、各網状体2(2a,2b)は、地表面Gとほぼ平行となるように配設されるとともに、上下二段の網状体2a,2b間には、対象となる野生動物が侵入できない程度の隙間(図示の実施形態においては、高さ方向400mm程度の隙間)Lが設けられている。
【0042】
また、支柱1に支持固定される各網状体2(2a,2b)の両端縁部5,6は、隣接する網状体2の一端縁部5または6と所定の幅寸法をもって重ね合わされるとともに、これら重合部分7が、取付金具8により支柱1に共締めされて支持固定され、水平方向に一体的に連続した防護柵が形成される。上記重合部分7の幅方向寸法は重ねるメッシュの数を適宜増減することで調整可能であり、これにより施工現場における支柱1,1間の間隔寸法の誤差等が有効に吸収される。
【0043】
なお、下段用網状体2bは、図8に示すように、網状体2の地表面Gに接触する下端部分3は、柵外側へ向けて折曲形成された土堀侵入防止部とされている。このような土堀侵入防止部3が設けられているのは、防護柵の下端部分の土を掘って穴を作る習性を持つ四つ足の野生動物のための対策である。このような構造とすることにより、四つ足の野生動物は、前足で踏ん張って鼻で土を掘ろうとするところ、この自分の前足が土堀侵入防止部3上に乗ってしまうこととなり、土堀ができずに柵内への侵入も不可能となる。図示の実施形態においては、土堀侵入防止部3は50センチ程度の幅寸法に設定されている。
【0044】
また、エキスパンドメタルの構造的特徴を生かして、網状体2(2a,2b)の各重合部分7における両網状体2のメッシュ同士は、図5に示すように、上下方向および幅方向にそれぞれ当接係合して位置決めされており、このような重合構造とすることにより、図3および図7に示すごとく、あたかも一枚板のような外観を呈するとともに、支柱1への支持固定強度も大きくなるという利点がある。
【0045】
上記取付金具8は、支柱1の裏側(つまり図3および図7に示すように、網状体2が張設される表側の反対側)から網状体2を引っ掛けて締め付けるもので、その具体的構造が図6に示されており、金具本体10と締付ボルト11から構成されている。
【0046】
金具本体10は、支柱1と網状体2を共締め状に掛合するもので、具体的には図3に示すように、支柱1に嵌合するほぼU字形状に折曲形成されてなる金属板製とされている。この金具本体10は、網状体2のメッシュにそれぞれ掛合する一対の掛合腕部10a,10aと、これら両掛合腕部10a,10aの接続部を形成する締付基部10bとからなり、この締付基部10bに、上記締付ボルト11が螺進退可能に螺着されている。
【0047】
上記両掛合腕部10a,10a間距離は、支柱1の両側に抱持状に嵌合可能な寸法に設定されるとともに、各掛合腕部10a,10aには、網状体2のメッシュに挿通掛止可能な掛合部12がそれぞれ対向して設けられている。この掛合部12の具体的構造は、図6に示すように、上方が開放された切欠き溝の形態とされ、この切欠き溝12は、その前側溝縁が後方へ湾曲して形成されるとともに、その後側溝縁の上側が後方へ向けて傾斜したほぼU字形状の切欠き溝の形態とされ、これら両掛合腕部10a,10aの切欠き溝12、12が、図3および7に示すように、網状体2のメッシュに表裏方向へ掛止可能とされている。また、上記締付基部10cは、両掛合腕部10a,10aに対して垂直な平坦状とされるとともに、その中心位置に、締付ボルト11が螺進退可能に螺着されている。
【0048】
この締付ボルト11は、その先端面が支柱1の裏面側(つまり図3および図7に示すように、網状体2が張設される表面側の反対面側)に当接係合して、金具本体10を締付け固定するもので、具体的には、図6に示すように、作業者が手動操作可能な蝶ボルトの形態とされている。
【0049】
そして、隣接する網状体2(2a,2b)の重合部分7を、支柱1に外側つまり表側から当接させた状態で、取付金具8の両掛合腕部10a,10aを、支柱1の裏側(つまり図3および図7に示すように、網状体2が張設される表側の反対側)から支柱1を抱持状に挟むようにして、網状体2の重合部分7を表側へ挿通した後、両掛合腕部10a,10aの切欠き溝12,12を網状体2のメッシュに掛止させながら裏側へ引き込む。この状態のまま、手指にて締付ボルト11を締め込むことで、上記網状体2の重合部分7が支柱1の表面側に共締め状に締付け固定される。
【0050】
また、これに関連して、上段用網状体2aの頂部は、吊り金具15により支柱1に吊持状に支持される。この吊り金具15は、具体的には、金属線材がS字形状に折曲形成されてなるもので、図示の実施形態においては、直径4mm程度の金属丸棒から形成されている。
【0051】
吊り金具15は、図2に示すように、その下端部15aにより網状体2aの適当箇所のメッシュに掛止させるとともに、その上端部15bを支柱1の上端縁1aの外側部分に掛止させることで、網状体2が支柱1に対して吊持状に支持固定される。
【0052】
続いて、以上のように構成された構成部材を用いた防護柵の施工方法について説明する(図7参照)。
【0053】
A.下段部分の網状体2b,2bの張設組立:
▲1▼ 支柱1,1,…を、施工現場において、網状体2(2a,2b)の幅寸法に対応した一定間隔をもって、垂直起立状に埋設する。これにより、構築すべき防護柵の平面輪郭が画定される。
【0054】
この場合、支柱1の下端部分1bは、所定寸法(図示の実施形態においては約500mm程度)だけ地中に打ち込まれて、埋設固定される。施工現場の地質によって、支柱1を直接地中に打ち込めないときは、事前に打込み用の下穴を形成してから、支柱1を打ち込む。
【0055】
▲2▼ 下段用網状体2b,2b,…を隣接する各支柱1、1間の外側に立てかけた後、この状態で、隣接する網状体2b,2bの端縁部5,6を所定の幅寸法をもって互いに重ね合わせる(図7(a) 参照)。
【0056】
▲3▼ この網状体2b,2bの重合部分7(図7(b) 参照)を支柱1に当接させた状態で、取付金具8により上述した要領で、支柱1の裏側から網状体2を裏側へ引き込んだ後(図7(c) 参照)、取付金具8の締付ボルト11を手指にて締め込んで、網状体2b,2bの重合部分7を支柱1に共締め状に締付け固定する(図3参照)。重合部分7の取付金具8による締付け部位は、上下方向の適宜の2箇所である。
【0057】
▲4▼ 以上の手順を順次繰り返して、構築すべき防護柵の全長にわたって、下段用網状体2b,2b,…を張設組立する。
【0058】
B.上段部分の網状体2a,2aの張設組立:
▲1▼ 各支柱1の上端縁1aに、吊り金具15の上端部15bを掛止して、吊り金具15を取り付ける。
【0059】
▲2▼ 上段用網状体2aを、隣接する各支柱1、1間の外側から上記吊り金具15の下端部15aに吊持状に掛止する。この場合、隣接する網状体2a,2aの端縁部5,6同士が所定の幅寸法をもって重なり合うように位置決めしながら掛止する。
【0060】
▲3▼ この後、上記両端縁部5,6を互いに重ね合わせるとともに(図7(a) 参照)、この網状体2a,2aの重合部分7(図7(b) 参照)を支柱1に当接させた状態で、取付金具8により上述した要領で、重合部分7の下部の適宜箇所を、支柱1の裏側へ引き込んだ後(図7(c) 参照)、取付金具8の締付ボルト11を手指にて締め込んで、網状体2a,2aの重合部分7を支柱1に共締め状に締付け固定する(図3参照)。
【0061】
▲4▼ 以上の手順を順次繰り返して、構築すべき防護柵の全長にわたって、上段用網状体2a,2a,…を張設組立する。
【0062】
以上の上下段部分の網状体2a,2bの一連の張設組立により、防護柵が全長にわたって構築されることになるが、上記Aの工程とBの工程を逆の順序で施工しても良い。また、上段部分の網状体2aの張設作業に際しては、吊り金具15を用いて網状体2aを予め吊持状に支持させることで、作業が簡単容易になるが、もちろん、上段部分の網状体2aの上端縁部分も取付金具8により締付け固定しても良い。
【0063】
しかして、以上のように構築された防護柵においては、その主要構成部である網状体2(2a,2b)がエキスパンドメタルからなる平坦な網状の板材から構成されており、農耕地への野生動物等の侵入を確実に阻止することができる。
【0064】
すなわち、エキスパンドメタルは、金網や魚網等の線材を編み上げてなる一般的な網状体と異なり、メッシュのどの部分にも互いに交錯する構成線材の溶接部分や締付部分等が全く存在しない一体成形品であって、構造的に軽量かつ堅牢なメッシュ構造を備えている。
【0065】
本実施形態においては、このエキスパンドメタルの特性を生かして、網状体2(2a,2b)の各メッシュの開口部面積を、進入防止対象となる野生動物に対応して設定しており、これにより、メッシュの開口部の大きさ以上の動物の進入が確実に阻止され得る。
【0066】
しかも、網状体2(2a,2b)が上述のごとく堅牢なメッシュ構造を備えているから、野生動物に噛み切られる危険も少なく、仮にメッシュの一部が損傷したとしても、その開口部が広がることもなく、防護柵としての機能を長期にわたり安定して保持することができる。
【0067】
また、各網状体2(2a,2b)が作業者一人でも持つことができる程度の軽量構造に設計されており、施工現場における取扱い作業性も良好であり、しかも、強度、耐蝕性に優れているので長期の使用にも耐え、維持管理を含めて大変経済的である。この効果は、特にエキスパンドメタルとして前メッキタイプのものを用いることにより、より顕著となる。
【0068】
さらに、各網状体2(2a,2b)の両端縁部5,6が隣接する網状体の一端縁部5または6と重ね合わされるとともに、これら重合部分7において、両網状体2(2a,2b)のメッシュ同士が上下方向および幅方向にそれぞれ当接係合して位置決めされているので、メッシュの構造的特徴から、この重合部分7が一枚板のような外観(図3および図5参照)を呈するとともに、支柱1への支持固定強度も大きい。
【0069】
上記重合部分7が、一個の取付金具8により支柱1に共締めされて固定される構造とされているので、その固定作業が容易であるとともに、上述した施工手順に制限されることなく、任意の各所から同時に防護柵を組み立てることも可能であり、従来の防護柵に比べて作業能率がきわめて良好である。
【0070】
また、取付金具8は、上述のごとく単純な構造とされており、このため、その取扱いには、特殊な技能や工具、あるいは専門知識なども全く不要で、素人でも簡単に取付け組立や取外し解体ができる。この結果、任意の所望の箇所に出入り口等を必要に応じて設けることも容易である。
【0071】
実施形態2
本実施形態は図9および図10に示されており、実施形態1における支柱1として、軽量型鋼製の棒状体が用いられたものである。
【0072】
すなわち、本実施形態の支柱1は、図9および図10に示すように、断面コ字形状の軽量型鋼製の棒状体からなる。これに対応して、吊り金具15の使用態様が実施形態1の場合と異なる。
【0073】
具体的には、図9に示すように、支柱1は、その断面コ字形状の開放側が外側に向くように施工現場に設置される。吊り金具15は、その下端部15aにより網状体2aの適当箇所のメッシュに掛止させるとともに、その上端部15bを支柱1の上端縁1aの背面部位に外側から掛止させることで、吊り金具15が支柱1の内部に納まる形で、網状体2が支柱1に対して吊持状に支持固定される。これにより、実施形態1の場合と異なり、吊り金具15の装着位置においても、支柱1と網状体2が密接状態で当接されることになる。
【0074】
また、取付金具8の締付ボルト11は、その先端面が支柱1の平坦な裏面に当接係合して、金具本体10を締付け固定することになる。
その他の構成および作用は実施形態1と同様である。
【0075】
なお、上述した実施形態1および2は、あくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに限定されることなく、その発明の範囲内で種々の設計変更が可能である。
【0076】
例えば、図示の実施形態1,2においては、上下二段に網状体2(2a,2b)を張設される構造とされているが、上下方向の網状体2の設置段数は図示のものに限定されず、一段のみの張設構造とされたり、あるいは三段,四段など張設構造とされるなど、目的に応じて適宜増減可能である。
【0077】
また、図示の実施形態1,2においては、下段用網状体2bの下端部分が外側へ折曲されて土堀侵入防止部3が形成されているが、対象となる野生動物の習性に対応して、上段用網状体2aと同様な平板状とされても良い。
【0078】
さらに、網状体2(2a,2b)を構成するエキスパンドメタルは、図示の実施形態1,2のような前メッキタイプのものでなく、従来一般的な後メッキタイプのものを使用しても良い。
【0079】
また、本発明の防護柵は、図示の実施形態のような野生動物などの侵入防止用として最適なものであるが、その用途は特にこれに限定されるものではなく、目的に応じて広汎な用途が見込まれる。
【0080】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、防護柵の主要構成部品である網状体が、所定寸法を有する矩形状に形成されたエキスパンドメタルからなる平坦な網状の板材から構成され、上記支柱が、上記矩形状の網状体の幅寸法に対応した間隔をもって複数本立設されるとともに、これら相隣接する支柱間に上記網状体が橋絡状に張設されてなり、上記支柱に支持固定される上記各網状体の両端縁部は、隣接する網状体の一端縁部と重ね合わされるとともに、これら重合部分が取付金具により上記支柱に共締めされて固定され、上記網状体の重合部分において、両網状体の網目同士は、上下方向および幅方向にそれぞれ当接係合して位置決めされているから、以下に列挙するような種々の効果が得られ、専門的な知識を必要とせずに容易に施工することができるとともに、野生動物の侵入を確実に阻止することができる安価な防護柵を提供することができる。
【0081】
(1) 防護柵の主要構成部である網状体がエキスパンドメタルからなる平坦な網状の板材から構成されているから、農耕地等への野生動物侵入防止用の防護柵として適用する場合、網状体の各メッシュの開口部面積を、進入防止対象となる野生動物に対応して設定することで、その開口部の大きさ以上の動物の進入を確実に阻止することができ、現在食害の報告のある野生動物のほとんどに対処可能である。
【0082】
(2) 網状体のメッシュのどの部分にも互いに交錯する構成線材の溶接部分や締付部分等が全く存在しない一体成形品であって、構造的に軽量かつ堅牢なメッシュ構造を備えているから、仮にメッシュの一部が損傷したとしても、開口部が広がることもなく、防護柵としての機能を安定して確保することができる。
例えば、上記のように野生動物侵入防止用の防護柵として適用する場合にも、野生動物がからみ付いたり、野生動物に噛み切られる危険もきわめて少ない。
【0083】
(3) 各網状体が軽量であることで、施工現場における取扱い作業性も良好であり、施工性に優れる。
【0084】
(4) 網状体の腐食が少なく耐蝕性に優れており、また強度も大きいので、通常の場所であれば20年以上の長期にわたり耐久性が見込まれ、メンテナンスフリーの防護柵が構築可能である。特に前メッキタイプのエキスパンドメタルを採用することにより、寿命はさらに延びることになる。
【0085】
(5) 各網状体の両端縁部が隣接する網状体の一端縁部と重ね合わされるとともに、これら重合部分において、両網状体のメッシュ同士が上下方向および幅方向にそれぞれ当接係合して位置決めされる構造とされることにより、エキスパンドメタルのメッシュの構造的特徴から、上記重合部分に大きな段差が生じず、一枚板のようなシンプルですっきりした良好な外観を呈するとともに、大きな支柱への支持固定強度も得ることができる。
【0086】
(6) 上記重合部分が、一個の取付金具により上記支柱に共締めされて固定されることにより、固定作業が容易であるとともに、任意の各所から同時に防護柵を組み立てることができ、従来の防護柵に比べて作業能率が良好である。
【0087】
(7) 単純な構造の取付金具を用いることにより、特殊な技能や工具、あるいは専門知識なども全く不要で、素人でも簡単に取付け組立や取外し解体ができ、任意の所望の箇所に出入り口等を設けることも容易である。
【0088】
(8) 従来の電気柵のように、電気を使用しないので感電の危険がなく、また電源を必要としないので、上記のメンテナンスフリー効果と相まって、ランニングコストもほとんどかからず、維持管理を含めて大変経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る防護柵の全体構成を示す正面図である。
【図2】同防護柵における吊り金具による網状体の支柱に対する吊持状固定状態を一部切開して示す側面断面図である。
【図3】同じく同防護柵における取付金具による網状体の支柱に対する締付け固定状態を一部切開して示す平面断面図である。
【図4】同防護柵の網状体を構成するエキスパンドメタルのメッシュ構造を拡大して示す図で、図4(a) は正面図、図4(b) は図4(a) のB−B線に沿った平面断面図である。
【図5】同防護柵の隣接する網状体の重合部分を示す正面図である。
【図6】同防護柵における取付金具を示す斜視図である。
【図7】同防護柵の施工手順を説明するための平面断面図である。
【図8】同防護柵の上段用および下段用の網状体の配置構成を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施形態2に係る防護柵の要部を示す図2に対応した側面断面図である。
【図10】同じく同防護柵の他の要部を示す図3に対応した平面断面図である。
【符号の説明】
1 支柱
1a 支柱の上端縁
2(2a,2b) 網状体
3 土堀侵入防止部
5,6 網状体の端縁部
7 網状体の重合部分
8 取付金具
10 金具本体
11 締付ボルト
15 吊り金具

Claims (8)

  1. 所定の間隔をもって配設された支柱を介して網状体が張りめぐらせてなる防護柵であって、
    前記網状体は、所定寸法を有する矩形状に形成されたエキスパンドメタルからなる平坦な網状の板材から構成され、
    前記支柱が、前記矩形状の網状体の幅寸法に対応した間隔をもって複数本立設されるとともに、これら相隣接する支柱間に前記網状体が橋絡状に張設されてなり、
    前記支柱に支持固定される前記各網状体の両端縁部は、隣接する網状体の一端縁部と重ね合わされるとともに、これら重合部分が取付金具により前記支柱に共締めされて固定され、
    前記網状体の重合部分において、両網状体の網目同士は、上下方向および幅方向にそれぞれ当接係合して位置決めされている
    ことを特徴とする防護柵。
  2. 前記網状体は、所定寸法を有する矩形状に形成されるとともに、その網目の開口部面積が、進入防止対象となる野生動物に対応して設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の防護柵。
  3. 前記網状体を形成するエキスパンドメタルは、薄板状の鋼板の表面にメッキ処理が施されて後、所定の網目状に展伸されてなる前メッキタイプのものである
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の防護柵。
  4. 前記取付金具は、前記支柱と網状体とを共締め状に掛合する金具本体と、前記支柱に当接係合して、前記金具本体を締付け固定する締付ボルトとからなり、
    前記金具本体は、前記支柱に抱持状に嵌合するほぼU字形状に折曲形成されてなる金属板製とされ、前記網状体の網目にそれぞれ掛合する一対の掛合腕部と、これら両掛合腕部の接続部を形成し、前記締付ねじが螺進退可能に螺着される締付基部とから構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の防護柵。
  5. 前記網状体の地表面に接触する下端部分は、柵外側へ向けて折曲形成された土堀侵入防止部とされている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の防護柵。
  6. 請求項1に記載の防護柵を組み立てる方法であって、
    隣接する前記網状体の一端縁部同士を重ね合わせて、これら重合部分を前記取付金具により前記支柱に共締め状に固定するに際して、前記網状体の重合部分における両網状体の網目同士を、上下方向および幅方向にそれぞれ当接係合して位置決めする
    ことを特徴とする防護柵の組立方法。
  7. 前記取付金具として、前記支柱と網状体とを共締め状に掛合する金具本体と、前記支柱に当接係合して、前記金具本体を締付け固定する締付ボルトとからなり、前記金具本体が、前記支柱に抱持状に嵌合するほぼU字形状に折曲形成されてなる金属板製とされ、前記網状体の網目にそれぞれ掛合する一対の掛合腕部と、これら両掛合腕部の接続部を形成し、前記締付ねじが螺進退可能に螺着される締付基部とから構成されている取付金具を用いて、
    隣接する前記網状体の重合部分を、前記支柱に表側から当接させた状態で、前記取付金具の両掛合腕部を、前記支柱の裏側から支柱を抱持状に挟むようにして、前記網状体の重合部分を表側へ挿通した後、両掛合腕部を前記網状体の網目に掛止させながら裏側へ引き込み、この状態のまま、前記締付ボルトを締め込むことで、前記網状体の重合部分を前記支柱の表面側に共締め状に締付け固定する
    ことを特徴とする請求項に記載の防護柵の組立方法。
  8. 以下の(1)から(3)の工程を順次繰り返して、構築すべき防護柵の全長にわたって、前記網状体を張設組立することを特徴とする請求項またはに記載の防護柵の組立方法。
    (1)支柱を、施工現場において、前記網状体の幅寸法に対応した一定間隔をもって、垂直起立状に埋設して、構築すべき防護柵の平面輪郭を画定する工程
    (2)前記網状体を隣接する各支柱間の表側に立てかけた後、この状態で、隣接する前記網状体の端縁部を所定の幅寸法をもって互いに重ね合わせる工程
    (3)この網状体の重合部分を前記支柱の表側に当接させた状態で、前記取付金具により、前記支柱の裏側から前記網状体を裏側へ引き込んだ後、この取付金具の前記締付ボルトを締め込んで、前記網状体の重合部分を前記支柱に共締め状に締付け固定する工程
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