JPH047628Y2 - - Google Patents

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JPH047628Y2
JPH047628Y2 JP1987198677U JP19867787U JPH047628Y2 JP H047628 Y2 JPH047628 Y2 JP H047628Y2 JP 1987198677 U JP1987198677 U JP 1987198677U JP 19867787 U JP19867787 U JP 19867787U JP H047628 Y2 JPH047628 Y2 JP H047628Y2
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crows
windmill
bird damage
wind
blades
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  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は送電線における鉄塔の如き屋外電力
設備に、特にカラスが寄り付かないようにして、
カラス等による閃絡事故を防止するための屋外電
力設備用鳥害防止器に関するものである。
(従来の技術) 屋外電力設備で特に特別高圧送電線路は、カラ
スの食料源たる農地と、生息地たる山野を通るた
め、電柱や鉄塔の頂部・腕金部分等が絶好の遊び
場となり、カラスの繁殖期である3月から8月に
かけては巣を作る場合がある。
こうして充電部分ためLP碍子装置や耐張装置
上のジヤンパー部分及びアークホーン部分にカラ
スや巣をねらつて登る蛇などが振れて感電し、こ
の感電により閃絡事故が発生する場合があるとと
もに電撃死したカラス等の死骸が付着して、碍子
取替などの保守作業の障害となつていた。
このような鳥害は特別高圧送電線路に限らず、
変電設備などにも生じる場合があり、最も忌むべ
き停電事故につながることから電力業界において
深刻な問題となつている。
このような鳥害対策として従来から行われてい
るカラス忌避法として、物理的にカラスを充電部
に寄せつけないようにする「しや断法」と、カラ
ス自身の五感に頼る「追い払い法」とがあり、前
者の「しや断法」は上記したカラスが近寄る場所
付近の充電部である電線を絶縁化するとか、また
は充電部に近寄れないように、その周囲に針状物
からなるバリケードを設けるとかあるいは充電部
付近よりも居心地のよい止まり木を充電部から離
して別に取り付けるといつた方法が採られてお
り、後者の「追つ払い法」には、カラスの視覚に
訴えるものとして、繁殖期のなわ張り意識を利用
したカラス模型(微風で動くものもある)や、農
業用に用いられている、風にゆらぐ巨大な目玉風
船や、風によつて回転する球形風車などがあり、
聴覚に訴えるものとして、カラスの嫌うワシやタ
カ等の猛きん類の羽音や、カラス同志が仲間に知
らせる警戒音、恐怖の鳴き声などを放送する音響
発生装置を採り付けるなどがあり、臭覚に訴える
ものとしてカラスが嫌ういやな臭いを充電部付近
に塗布して忌避させるなどの方法が採られてい
た。
(考案が解決しようとする問題点) 上記した従来の鳥害防止方法において、「しや
断法」では、充電部の絶縁化は塩化ビニール製の
充電部カバーを設けるのであるが、この充電部カ
バーは塩化ビニールが経年変化して耐電圧性が低
下することと、絶縁カバーのため目視点検が困難
となり、点検修理に不備が生じるものであり、針
状物バリケードは常時静止しているためカラスが
慣れて効果がなくなるとともに、針状物が巣作り
に好適の場所となつたり、カラスが針状物をくち
ばしで採ることもあり、電撃死したカラスの死骸
が引掛かりやすいといつた難点があり、別の止ま
り木を設けるものも費用の割に効果が乏しいとい
つたような問題点があつた。
また、「しや断法」では、視覚に訴えるカラス
模型は効果であり、目玉風船は風によりなびいて
電力設備に引掛かるなどして不適当であり、球形
風車は回転力が弱いためカラスの脅威とならず、
くちばしでつついて壊すし、視覚に訴えるものは
成功した例もあるが、経費高と人間に騒音公害を
及ぼすこともあつて実用的でなく、臭覚に訴える
ものは臭いに早く慣れて効果が少なく、いやな臭
いの持続性にも難点がある等の問題点があり、い
づれも決め手とならないものであつた。
この考案は上記した従来の鳥害防止手段の問題
点を解消して、安価な費用で有効適切な屋外電力
設備用鳥害防止器を提供することを目的とするも
のである。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達するためのこの考案は、特別高
圧送電線の如き屋外電力設備に取り付けて使用す
るもので、2枚羽根風車からなり、該2枚の羽根
風車を正面または裏面から見て羽根の一方を光沢
シルバー色とし、他方を朱または赤系色とすると
ともに、該2枚の羽根の表裏両面または片面に、
ワシやタカ等の猛きん類の如きカラスに脅威を与
える目玉を記入・貼付等により入れた、屋外電力
設備用鳥害防止器である。
(作用) 上記の構成からなる鳥害防止器を特別高圧送電
線等のカラスが寄り付き易い屋外電力設備に取り
付けておけば、風により回転して羽根自体が巨大
な目玉に見えて、カラス等の鳥類に恐怖感を与え
るとともに、カラスの嫌う朱または赤系色との相
乗作用によつてカラス等の鳥類が近寄らなくなる
ものである。
また、風のない時でも、目玉が猛キン類に見え
て威圧効果があり、嫌な赤色と光沢シルバー色の
間歇的に生じる光によりカラス等の接近を防止す
ることができる。
なおこの鳥害防止器も長期に設けておくと頭脳
の比較的発達しているカラスが慣れて効果が薄れ
てしまうおそれがあるため、被害が集中して発生
する6月〜8月のカラスの繁殖期にのみ使用すれ
ばより効果を年々持続することができる。
(実施例) 以下この考案を、図面に示す実施例にもとづい
て説明する。
図において1,1aは羽根で、FRPまたはス
テンレス板等の耐蝕性の材料からなり、2枚1組
として、FRPや、木や、軽金属などからなる風
車本体2の左右に延びている腕2a,2bに所定
の角度をもつて固定それていて、第1図の正面図
及び第2図の背面図に示す如く、一方を光沢シル
バー色Sに、他型を朱または赤系色Rに塗装して
ある。
3,3aは目玉で、ワシやタカ等の猛きん類の
目玉に似たものとし、羽根1,1aの表裏両面に
それぞれ2眼づつ(1眼でもよい)が白色に黒で
現してあり、塗料を用いて画く、または塩化ビニ
ールシート等に印刷したものを貼り付ける等の手
段により入れられる。
4は、風車軸で、ステンレス鋼からなり、車本
体2の中心を正面から背面に貫通して、軸受(図
示省略)を介して風車本体2を正・逆回転自在に
指示している。
5は取付アームで、亜鉛メツキを施した平鋼の
一端を90°折り曲げて、この折り曲げ部5aに風
車軸4を取り付けて2枚羽根風車が構成され、こ
の取付アーム5には取付金具6が添えられて、取
付アーム5と取付金具6とで送電線の鉄塔の構成
部材などを抱いて、羽根1,1aが風をよく受け
る方向に取付ボールト7,7aにより固定するも
のである。
以上の如く構成したことにより、2枚羽根風車
は風を受けて、風車軸4を中心に威勢よく回転す
る。そうすると目玉3,3aの軌跡が円を画いて
風車自体が巨大な目玉の如く見え、しかも回転に
よりカラスの嫌がる朱または赤色と光沢シルバー
色がチラチラと輝いてカラスの視覚を眩惑させる
ことで恐怖感および嫌悪感をいだかせて、カラス
を近寄らせないことができる。
また、風のない時は風車は停止するが、目玉が
カラスの恐れる猛きんの目玉として威圧感を与え
るとともに、光沢シルバー色の輝きおよび朱また
赤色により嫌悪感を与えてカラスの接近を防止し
得るものである。この事はカラス以外の鳥類や、
蛇類に対しても同様の効果を有するものである。
なお、風車軸4の軸受部には長期にわたつて潤
滑が切れないようにグリースを充分に注入してお
く等の手段を講じるものである。
上記した鳥害防止木を33KV系送電線に取りつ
けて実験した結果、架空地線及び電力線に多数飛
来していたカラス等の鳥類が姿を見せないように
なつたと同時に3〜8月の繁殖期に頻繁発生して
いた瞬間グランドがなくなつたことから、実用的
効果が証明された。
(考案の効果) 以上説明したこの考案の屋外電力設備用鳥害防
止器を特別高圧送電線等の屋外電力設備に取り付
ければカラス等の鳥類に恐怖心や嫌悪感を与えて
カラス等を近寄らせないとともに、カラス等が充
電部に振れて感電することにより生じる閃絡事故
を未然に防止し得るとともに、電撃死した死骸が
付着して保守業務に迷惑を及ぼすことが無くなる
ものであり、さらに鳥害防止器自体は簡単な2枚
羽根風車であることから安価に提供し得るととも
に、自然の風力を利用するため動力費も不要であ
り、維持費もかからず、すこぶる経済的に大きな
効果を上げることができるものである。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示すもので、第1
図は羽根を正面から見た図、第2図は同じく羽根
を背面から見た図、第3図は全体平面図、第4図
は全体側面図である。 1,1a……羽根、2……風車本体、2a,2
b……腕、3,3a……目玉、4……風車軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 2枚羽根風車を正面または裏面から見て、羽根
    の一方を光沢シルバー色とし、他方を朱または赤
    系色とするとともに、該2枚の羽根の表裏両面ま
    たは片面に目玉を入れたことを特徴とする、屋外
    電力設備用鳥害防止器。
JP1987198677U 1987-12-25 1987-12-25 Expired JPH047628Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987198677U JPH047628Y2 (ja) 1987-12-25 1987-12-25

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JP1987198677U JPH047628Y2 (ja) 1987-12-25 1987-12-25

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Publication Number Publication Date
JPH01166424U JPH01166424U (ja) 1989-11-21
JPH047628Y2 true JPH047628Y2 (ja) 1992-02-27

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