JP2820802B2 - 屋外施設に対する鳥害防止方法 - Google Patents

屋外施設に対する鳥害防止方法

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JP2820802B2
JP2820802B2 JP40841690A JP40841690A JP2820802B2 JP 2820802 B2 JP2820802 B2 JP 2820802B2 JP 40841690 A JP40841690 A JP 40841690A JP 40841690 A JP40841690 A JP 40841690A JP 2820802 B2 JP2820802 B2 JP 2820802B2
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輝和 池田
秀一 笠
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八洲化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配電柱、鉄道架線柱、
駅構内等へのカラス、ハト、カササギ等、中型鳥類の飛
来、営巣による事故、汚染の防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より配電柱、鉄道架線柱および駅構
内など、中型鳥類が飛来したり、営巣により事故や汚染
を引き起こす事態を回避するために、スズメ、ムクドリ
等小型鳥類の農作物への食害を防止する反射テープや目
玉風船等が転用されたり、小型鳥類とモグラを同時に追
い払うプロペラを使用する方法が知られており、例えば
特開昭55−148047号公報、実開昭58−132
986号公報、実開平1−3582号公報に開示されて
いる。また、送電鉄塔へのカラスの営巣防止用として、
風車を使用する方法が実開昭58−100585号公
報、実開昭58−122976号公報に、またプロペラ
を使用する方法が実開昭61−193783号公報、実
開平1−166424号公報等に開示されている。しか
しながら、これら従来の営巣防止方法では、単に鳥類の
営巣を妨害するだけのものであって、短期的効果は見ら
れても、中長期的効果の点で不十分である。すなわち、
狩猟対象外の鳥や保護鳥であるカラス、ハト、カササギ
等は増殖の一途を続けているが、一方これらの鳥は人と
活動域を共にするため、様々な場所に巣作りを行う。そ
して、少々の威嚇資材があっても産卵、育雛の必要上か
ら、仕方なくその近辺に営巣し、やがて威嚇資材の効果
もなくなってしまうのが実情である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような、新規の威
嚇資材と慣れの繰り返しは、資材の製作、取り付け、取
外し工事の繰り返しとなり、多大の経費と労力を要し無
駄である。
【0004】従って、本発明においては、鳥類の威嚇資
材への慣れを抑えるとともに、好適な場所への営巣を誘
導し、鳥害防止効果の持続性向上を技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために、本発明は、従来の鳥を威嚇して追い払うこ
と一辺倒の考え方から、逆に鳥との共存という考え方に
立って、営巣不都合箇所からの追い出しと、支障のない
箇所への営巣誘導という、両面からの鳥害防止対策法を
提供するもので、威嚇資材としては、天敵の姿や、営巣
場所を競合する大型の鳥の姿を模した平板状の模型を用
い、営巣誘導資材としては、対象とする鳥の巣作り形態
に合わせ、巣作りを行いやすくかつ巣材が落下しにくい
構造、形状、大きさとしたもので、営巣不都合箇所に近
接した、営巣しても比較的支障のない箇所に設置する、
適材適所設置法よりなるものである。
【0006】
【作用】上記の手段により、産卵、育雛のための巣作り
場所を探す鳥に対し、威嚇資材は威嚇を加え、近接した
場所の営巣誘導資材が巣作りの場所を提供する。本発明
の威嚇資材は、自由に向きを変えることができる平板状
のため、鳥が見る場所、見る時により、その姿を現した
り消したりするため、慣れが生じにくく、効果の持続性
が期待できる。そのため、無理してまで威嚇資材の設置
された場所へは近寄らず、威嚇効果の持続性は向上す
る。
【0007】
【実施例】図1乃至図4に本発明の威嚇資材の実施例を
示すが、本発明の威嚇資材は本例に限定されるものでは
ない。図1は鷲、図2は猫、図3はカラスの形状をした
威嚇資材の平面図で、図4は図1乃至図3共通のA−A
断面図である。板状威嚇資材本体10a,10b,10
cと取り付け金具カバー11はプラスチック一体成形で
あり、取り付け金具カバー11内の中央部16aは、取
り付け金具の中央部16bと適合するように突起があ
る。取り付け金具カバー11内には、軸受け玉15を挟
んで取り付け金具13が入っている。取り付け金具13
は、軸受け玉15側の面は若干の凹面となり、中央部1
6bは、取り付け金具カバー11内の中央部16aと適
合して、外れないように切れ込みが入っており、外側部
分はねじが切ってある。ねじには固定用のナット14が
取り付けてある。この取り付け金具13を軸として、風
向きにより威嚇資材本体10は方向をかえることができ
る。図5は図1乃至図3共通のB−B断面図である。板
状威嚇資材本体10a,10b,10cには、目玉とし
てガラス玉12が取り付けてある。図6乃至図9は本発
明の営巣誘導資材の実施例を示すもので、図6は営巣誘
導資材としてのプラスチック製篭20の斜視図で、図7
は営巣誘導資材取り付け用金具21の斜視図である。取
り付け金具21を電柱のアーム端に設置しておき、篭2
0は巣作りシーズン前に取り付け金具21にセットし、
育雛が終わった後取り外す。篭20内の廃巣材はそのま
ま篭20とともに、もしくは篭20から取り外して焼却
できる。図8はプラスチック製篭20の部分拡大図、図
9はプラスチック製篭20の部分拡大断面図である。篭
20は網目の状態の1例で、鳥が巣材の枝をさし込みや
すく、かつ差し込んだ枝が外れにくい菱形で、断面は三
角形の構造であるが、巣材はこの形に限定するものでは
なく、網目の形としては、菱形の他三角形、四角形、台
形、半月形等、任意の形状とすることができる。
【0008】
【試験例】 養鶏場がありカササギ棲息密度の濃い、
佐賀県佐賀市南部での試験例である。図10は試験地の
配電線路図で、表1は試験前年の営巣実績、資材の設置
状況、試験終了時の営巣状況の一覧表である。装柱の複
雑な電柱に巣作りする傾向のあるカササギを、比較的支
障のない単純な電柱へ誘導できた。
【0009】
【表1】
【0010】 カササギ棲息密度の濃い、佐賀県川副
町西部での試験例である。図11は試験地の配電線路図
で、表2は試験前年の営巣実績、資材の設置状況、試験
終了時の営巣状況の一覧表である。本試験でもカササギ
を、比較的支障のない単純な電柱へ誘導できた。
【0011】
【表2】
【0012】
【比較例】 カササギ棲息密度の濃い、佐賀県佐賀市
南部での比較例である。図12は試験地の配電線路図
で、表3は試験前年の営巣実績、資材の設置状況、試験
終了時の営巣状況の一覧表である。
【0013】この結果から明らかなように、威嚇資材を
取り付けただけで、その付近に営巣好適状況を作ってや
らない場合は、威嚇資材に対する慣れが生じ、やがて、
威嚇資材を無視して営巣を行うことが判明する。
【0014】
【表3】
【0015】 カササギ棲息密度の濃い、佐賀県川副
町西部での比較例である。図13は試験地の配電線路図
で、表4は試験前年の営巣実績、資材の設置状況、試験
終了時の営巣状況の一覧表である。
【0016】
【表4】
【0017】本実地試験例のカササギは、配電線路で高
圧低圧併設や振分、トランス等複雑な装柱の電柱に好ん
で巣作りを行う傾向があり、また複雑な装柱の電柱は巣
作りされて支障のある電柱でもある。威嚇資材のみを不
都合柱に設置した比較例に対し、威嚇資材の設置ととも
に隣接した比較的支障のない電柱に営巣誘導資材を設置
した試験例より、効率的に営巣を誘導することができる
ことがわかる。
【0018】
【発明の効果】本発明は次のような特有の効果を有す
る。
【0019】 営巣誘導資材との併用により、鳥は無
理して威嚇資材に近寄ることもなく、威嚇資材の効果も
長持ちする。
【0020】 威嚇資材が、風向きにより自由に向き
をかえることができる平板状のため、効果の点からは、
見る場所、見る時によって、見えたり見えなかったりす
る特徴を持つとともに、設置場所の風の吹きさらす配電
柱上や鉄道架線柱上で、しかも直接取り付け作業ができ
ない高圧線部分が多いことから、強度と軽量化が要求さ
れるが、この点でも風圧を受けにくいため、強度を維持
しながら軽量化もできる。
【0021】 巣材の落下による配電事故も多いが、
営巣誘導資材の場合、巣材が落下しにくい構造、形状で
あり、かつ、仮に巣材が落下しても支障のない場所に巣
をかけさせることができる。
【0022】 カラスやカササギは小枝を組み合わせ
て営巣するが、育雛が終わった巣は、風雨により崩落
し、事故の原因ともなるため、取り除く必要がある。し
かしながら、これらの巣は巣材がからまっているため、
そのままの姿で取り除くことはできず、高所で巣材をバ
ラバラにしなければならない。その際、廃巣中に多いダ
ニ等が飛散することとなり、高所での除巣作業の困難
さ、危険性とともに衛生面でも問題がある。これに対
し、本発明の営巣誘導資材中の廃巣の場合、その資材ご
と取り外せるので、除巣作業は容易であり、衛生面の改
善とともに作業の簡略化も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鳥害防止対策に用いる威嚇資材の例の
平面図である。
【図2】本発明の鳥害防止対策に用いる威嚇資材の例の
平面図である。
【図3】本発明の鳥害防止対策に用いる威嚇資材の例の
平面図である。
【図4】図1乃至図3の取付け金具13部分の共通断面
図である。
【図5】図1乃至図3の目玉としてのガラス玉の取り付
け方法を示す共通断面図である。
【図6】営巣誘導資材の1例としての篭20の斜視図で
ある。
【図7】図6の篭の取り付け金具21の斜視図である。
【図8】営巣誘導資材としてのプラスチック製篭20の
部分拡大図である。
【図9】営巣誘導資材としてのプラスチック製篭20の
部分拡大断面図である。
【図10】実地試験を行った場所の、道路、電柱の位置
関係及び配電線路図である。
【図11】実地試験を行った場所の、道路、電柱の位置
関係及び配電線路図である。
【図12】実地試験を行った場所の、道路、電柱の位置
関係及び配電線路図である。
【図13】実地試験を行った場所の、道路、電柱の位置
関係及び配電線路図である。
【符号の説明】
10 板状威嚇資材本体 10a 板状威嚇資材本体(鷲) 10b 板状威嚇資材本体(猫) 10a 板状威嚇資材本体(カラス) 11 取り付け金具カバー 12 ガラス玉 13 取り付け金具 14 ナット 15 軸受け玉 16a カバー内部突起 16b 取り付け金具切れ込み 20 プラスチック製篭 21 営巣誘導資材取り付け金具

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鳥に巣作りされて支障がある場所に鳥を
    威嚇する資材を設置し、それに近接した比較的支障のな
    い場所に巣作りを行いやすい資材を設置して、巣作り場
    所を誘導することにより、鳥の巣作りによる被害を防ぐ
    方法。
  2. 【請求項2】 鳥を威嚇する資材として、猛禽類や鳥の
    天敵の模型、または、対象とする鳥と、営巣場所で競合
    する大型の鳥の模型を用いることを特徴とする請求項1
    記載の鳥害防止方法。
  3. 【請求項3】 巣作りを行いやすい資材として、対象と
    する鳥の巣作りに合わせ、箱状、篭状、網状等巣材が落
    下しにくい形状とし、また、巣立ち後容易に巣を取り外
    せる形状にすることを特徴とする請求項1記載の鳥害防
    止方法。
  4. 【請求項4】 鳥を威嚇する模型の形状が平板状であ
    り、風向きにより自由に向きを変えることができる取り
    付け器具と一体化することを特徴とする請求項2記載の
    鳥害防止方法。
  5. 【請求項5】 巣作りを行いやすい資材としての篭や網
    の目が多角形であり、角を鋭角とした断面を有し、巣材
    が引っ掛かりやすく、滑って外れ難い構造にすることを
    特徴とする請求項3記載の鳥害防止方法。
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