JP2962988B2 - 液体燃料燃焼器の燃料供給装置 - Google Patents

液体燃料燃焼器の燃料供給装置

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JP2962988B2 JP33528193A JP33528193A JP2962988B2 JP 2962988 B2 JP2962988 B2 JP 2962988B2 JP 33528193 A JP33528193 A JP 33528193A JP 33528193 A JP33528193 A JP 33528193A JP 2962988 B2 JP2962988 B2 JP 2962988B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石油ストーブ、石油フ
ァンヒータ等の液体燃料燃焼器における着脱式カートリ
ッジタンクから燃料タンクへの燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、石油ストーブの燃料供給装置は、
図11,12の如く、燃焼器1の燃料タンク2に石油を
供給する着脱自在なカートリッジタンク3と、燃料タン
ク2に連通されカートリッジタンク3を支持する燃料受
部4とを備えている。
【0003】そして、カートリッジタンク3を燃料タン
ク2の燃料受部4に装着すると、燃料受部4の底面に立
設された突き上げピン5により、カートリッジタンク3
のキャップ6の燃料流出口7に設けられた弁体8が押し
上げられ、燃料流出口7が開口してカートリッジタンク
3内の石油が燃料タンク2に供給される。燃料タンク2
内に供給された石油は、その液面が燃料受部4の燃料出
口9より少し上に位置するように設定されている。
【0004】なお、図11,12中、10は芯内筒、1
1は燃焼用芯、12は芯外筒、13は燃焼筒、14は弁
体の付勢バネ、15はOリングである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
燃料供給装置は、燃料タンク2にカートリッジタンク3
を装着すると、カートリッジタンク3のキャップ6が燃
料タンク2内の石油の液面より下に位置するため、キャ
ップ6のほぼ半分が石油に浸漬していた。そして、石油
補給時に、カートリッジタンク3を燃料受部4から取り
出すと、石油がキャップ6の外周および燃料流出口7面
に付着したままの状態であるため、キャップ6を外す際
に手が汚れたり、また石油の滴がこぼれて部屋の中を汚
してしまう問題があった。そのため、キャップ6に付着
した石油を、その都度拭き取らなければならず、その作
業は大変面倒で、使用者に不快感を与えていた。
【0006】そこで、実公平2−5234号公報では、
燃料受部に、カートリッジタンクのキャップの流出口面
に当接する密接板を設け、該密接板が石油の液面と同一
位置になるようにスプリングで保持して、キャップの石
油付着を回避した燃料供給装置が開示されている。しか
し、この燃料供給装置においても、カートリッジタンク
装着時には、密接板が石油に浸ってしまい、キャップ全
体に石油が付着しないまでも、キャップの流出口面は石
油で濡れてしまう。また、振動等で燃料タンクが揺れた
り傾斜したりすると、燃料タンク内の液面が揺れ動いて
キャップの流出口での液面が途切れ、カートリッジタン
クから石油が燃料タンク内に流出する。そのため、石油
の液面の揺れがおさまると、カートリッジタンクから流
出した石油分だけ液面が高くなり、キャップの外周まで
石油に浸ってしまうという欠点がある。
【0007】本発明は、上記に鑑み、カートリッジタン
クのキャップが液体燃料に浸らず、燃料補給時に手を汚
さない液体燃料燃焼器の燃料供給装置の提供を目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、図1の如く、燃料タンク21に液体燃料を供給す
る着脱自在なカートリッジタンク31と、前記燃料タン
ク21に連通され前記カートリッジタンク31を支持す
る燃料受部32とを備え、該燃料受部32に、前記カー
トリッジタンク31のキャップ41の燃料流出口48に
密着する伸縮可能な燃料流入筒65が設けられたもので
ある。
【0009】そして、前記燃料受部32にカートリッジ
タンク31の燃料流出口48の弁体55を押し上げる突
き上げピン64が立設され、該突き上げピン64を取り
囲むように燃料流入筒65が取付けられ、カートリッジ
タンク31離脱時に、燃料流入筒65の上面が突き上げ
ピン64の先端より上に位置するようにされたり、燃料
流入筒65の上面が通常使用時の液体燃料の液面より上
に位置するようにされており、燃料流入筒65が蛇腹状
に形成されている。
【0010】また、カートリッジタンク31のキャップ
41に形成された凹部47に、燃料流出口48が設けら
れている。
【0011】
【作用】上記課題解決手段において、カートリッジタン
ク31を燃料受部32に装着すると、キャップ41の凹
部47が燃料流入筒65に当接し、燃料流入筒65が押
し縮められて燃料流出口48に密着する。さらにカート
リッジタンク31が下がると、燃料流出口48の弁体5
5が突き上げピン64により押し上げられて、燃料流出
口48が開口する。カートリッジタンク31内の液体燃
料は、燃料流出口48から燃料流入筒65内を通って燃
料タンク21内に流れ出る。そして、燃料タンク21に
液体燃料が溜まると、カートリッジタンク31内は負圧
状態となって液体燃料の流出が止まる。
【0012】このとき、燃料タンク21内の液体燃料の
液面は、カートリッジタンク31のキャップ41の下面
よりも上にあるが、燃料流入筒65がキャップ41の燃
料流出口48に密着しているため、液体燃料が燃料流入
筒65から外に漏れることはなく、キャップ41は液体
燃料に浸漬しない。
【0013】次に、カートリッジタンク31を引き上げ
ると、燃料流入筒65は燃料流出口48に密着したまま
伸長する。これに伴い、突き上げピン64で押し上げら
れていた燃料流出口48の弁体55が下がり、燃料流出
口48が閉塞される。
【0014】カートリッジタンク31が外れると、燃料
流入筒65は伸長した状態となり、このとき、燃料流入
筒65内に液体燃料が残るが、その液面の高さは、燃料
タンク21内の液面の高さと同じであり、燃料流入筒6
5の上面の位置は、液体燃料の液面より上に位置するた
め、燃料流入筒65から液体燃料がこぼれ出ない。
【0015】そして、外したカートリッジタンク31の
キャップ41には液体燃料が付着していないので、手を
汚さずにキャップ41を取り外せる。このとき、キャッ
プ41の燃料流出口48には、液体燃料が多少付着して
いるが、燃料流出口48はキャップ41の凹部47に設
けられているため、カートリッジタンク31を立てても
キャップ41の外周を液体燃料で汚すことはない。
【0016】
【実施例】本実施例の石油ストーブは、図2の如く、石
油ストーブ本体(図示せず)に内装され箱型に形成され
た燃料タンク21と、該燃料タンク21に立設された円
筒形の芯内筒22と、該芯内筒22の外周に設けられた
円筒形の芯外筒23と、芯内筒22と芯外筒23との間
に上下動可能に挟み込まれた燃焼用芯24とを備え、芯
外筒23がパッキン25を介して燃料タンク21に固定
され、芯外筒23の上部にストーブ本体から露出する燃
焼筒26が取付けられている。
【0017】前記燃料タンク21は、燃料としての石油
を燃焼用芯24に供給するもので、下部に石油が溜まる
よう凹み27を備え、該凹み27の底面に燃焼用芯24
の下部が当接して石油に浸漬される。そして、燃料タン
ク21には、燃料タンク21へ石油を供給する燃料供給
装置30が設けられている。
【0018】該燃料供給装置30は、図1の如く、燃料
タンク21へ石油を供給するもので、燃料タンク21に
対して着脱自在なカートリッジタンク31と、燃料タン
ク21に連通されカートリッジタンク31を支持する燃
料受部32とを備えている。
【0019】前記カートリッジタンク31は、図3の如
く、箱型に形成され石油を収納するタンク本体40と、
タンク本体40の下面にねじ込み嵌合されるキャップ4
1とから構成されている。前記タンク本体40の側面に
は、タンク31内の石油の残量が外部から確認できるレ
ベルゲージ42が設けられ、タンク本体40には取手4
3が取付けられており、燃料タンク21に装着するとき
は、取手43を持ち、キャップ41を下方にして装着す
る。
【0020】前記タンク本体40の下面には、図1のよ
うに開口44が形成されており、開口44の内側に、雌
ネジが形成されたネジ受体45が取付けられている。
【0021】前記キャップ41は、図4,5の如く、円
筒状に形成されており、その上面にはタンク本体40の
ネジ受体45にねじ込まれる雄ネジ46が形成され、下
面はキャップ41の外周面が突出して形成された凹部4
7を有しており、この凹部47に燃料流出口48が設け
られている。そして、キャップ41上部とタンク本体4
0との間には、タンク本体40にねじ込み嵌合時の石油
の漏洩を防止するパッキン49が設けられており、図6
の如く、パッキン49はパッキンリング50に設けられ
た複数の爪51によりキャップ41とパッキンリング5
0とに挟み込まれて固定されている。パッキンリング5
0はキャップ41の外周面に形成された複数の突起52
によりキャップ41に嵌合されている。
【0022】前記燃料流出口48には、下方に向かって
狭くなるよう傾斜した突出部53が形成されており、前
記燃料流出口48の内側には、図7の如く、弁機構54
が設けられている。該弁機構54は、燃料流出口48を
開閉する上下動自在な弁体55と、該弁体55を閉方向
に付勢するコイルバネ56とから構成されている。コイ
ルバネ56は、一端が弁体55に当接され、他端がキャ
ップ41に取付けられた弁支え板57に当接されてい
る。弁支え板57の中央に石油流入孔58が形成され、
この石油流入孔58を弁体55の弁棒59が貫通してい
る。弁棒59のタンク本体40側に抜け落ち防止板60
が嵌め込まれている。また、弁体55の先端は、燃料流
出口48の突出部53の傾斜と同じ傾斜に形成されてお
り、該傾斜にOリング61が取付けられ、コイルバネ5
6の押圧力により弁体55が押されて、燃料流出口48
の密閉性を向上させている。なお、燃料流出口48の突
出部53はキャップ41外周面より低く形成されてい
る。そして、カートリッジタンク31は、その装着時に
後述する燃料受部32のフランジと大径受皿のリブとに
より支持される。
【0023】前記燃料受部32は、図1の如く、燃料タ
ンク21に連通路62を介して連通されており、カート
リッジタンク31のキャップ41が嵌まり込む受皿63
と、カートリッジタンク31の燃料流出口48の弁体5
5を押し上げる突き上げピン64と、カートリッジタン
ク31のキャップ41の燃料流入口48に密着する伸縮
可能な燃料流入筒65とが設けられている。
【0024】前記受皿63は、図8の如く、段々状の円
筒形に形成されており、カートリッジタンク31のキャ
ップ41が嵌まり込む大径受皿66と、該大径受皿66
の下部に連通した小径受皿67と、タンク本体40を受
け止めるフランジ68とから構成され、大径受皿66と
小径受皿67とは仕切り板69により仕切られている。
【0025】前記大径受皿66は、その内壁にカートリ
ッジタンク31着脱時のキャップ41の案内をする複数
のリブ70が縦方向に設けられており、大径受皿66の
深さは、カートリッジタンク31のキャップ41の高さ
よりも大に設定されている。そして、仕切り板69の中
央には連通孔71が形成され、この連通孔71により大
径受皿66と小径受皿67とが連通されている。
【0026】前記小径受皿67は、その側面にカートリ
ッジタンク31からの石油が燃料タンク21に流れ込む
燃料出口72が形成され、小径受皿67の底面に突き上
げピン64が立設されている。
【0027】該突き上げピン44は、図1に示すように
その先端が半球の円錐状に形成され、大径受皿66の連
通孔71を貫通しており、その高さは、先端が大径受皿
66の深さのほぼ真ん中の位置で、燃料タンク21内の
石油の液面より高い位置になるよう設定されている。
【0028】前記燃料流入筒65は、図9の如く、弾性
を有する耐油性のゴムにより蛇腹状円筒形に形成されて
おり、燃料流入筒65の下部には、大径受皿66の連通
孔71に穿通され仕切り板69に嵌合される係合凹部7
3が形成され、燃料流入筒65の上部には、カートリッ
ジタンク31のキャップ41に当接する平面状の密着部
74が形成され、該密着部74の中央にはキャップ41
の燃料流出口48に連通する穿孔75が形成されてい
る。この穿孔75は下側に向かって狭くなるよう傾斜し
ている。
【0029】そして、前記燃料流入筒65は、突き上げ
ピン64を取り囲むように取付けられており、燃料流入
筒65の高さは、カートリッジタンク31離脱時にその
上面の密着部74が突き上げピン64の先端よりも上に
位置するよう設定され、密着部74は通常使用時の石油
の液面の高さよりも5mm以上高くされている。これに
よって、燃料流入筒65から石油がこぼれない。また、
燃料流入筒65の外周には、燃料流入筒65を伸長させ
る方向に付勢するコイルバネ76が設けられている。コ
イルバネ76は、燃料流入筒65の密着部74と大径受
皿66の仕切り板69との間に装着されている。
【0030】上記構成において、カートリッジタンク3
1を石油ストーブに装着すると、図7のようにカートリ
ッジタンク31のキャップ41が燃料受部32の大径受
皿66に嵌まり込んで、キャップ41の凹部47が燃料
流入筒65の密着部74に当接し、キャップ41の燃料
流出口48が燃料流入筒65の穿孔75に嵌まる。そし
て、カートリッジタンク31の自重落下によって、燃料
流入筒65が押圧されて縮小していく。このとき、燃料
流入筒65は、コイルバネ76の付勢力に抗して縮小す
るので、燃料流入筒65の密着部74とキャップ41の
燃料流出口48との密着力が増加しながら縮んでいく。
【0031】さらにカートリッジタンク31が下がる
と、燃料流出口48の弁体55が突き上げピン64に当
接して、突き上げピン64が弁体55を押し上げて、燃
料流出口48が開口する。カートリッジタンク31内の
石油は、燃料流出口48から燃料流入筒65内を通り、
小径受皿67の燃料出口72から燃料タンク21内に流
れ出る。そして、図1のようにカートリッジタンク本体
50が燃料受部32のフランジ68に当接すると、カー
トリッジタンク31の装着が完了し、カートリッジタン
ク31はフランジ68と大径受皿66のリブ70によっ
て支持される。燃料タンク21内の石油は、その液面が
小径受皿67の燃料出口72よりも上位置になると、カ
ートリッジタンク31内は負圧状態となって石油の流出
が止まる。
【0032】このとき、燃料タンク21内の石油の液面
は、カートリッジタンク31のキャップ41のほぼ中央
の位置にあるが、燃料流入筒65がキャップ41の燃料
流出口48と大径受皿66の連通孔71とに密着してい
るため、大径受皿66内に石油が流れ込まず、キャップ
41は石油に浸漬しない。
【0033】次に、給油を行うとき、カートリッジタン
ク31を引き上げると、燃料流入筒65はコイルバネ7
6の付勢力により、密着部74が燃料流出口48に密着
したままカートリッジタンク31に追従して伸長する。
これに伴い、突き上げピン64で押し上げられていた燃
料流出口48の弁体55もコイルバネ56の付勢力によ
り下がり、弁体55が燃料流出口48に当接して石油の
流出が止められ、燃料流出口48が閉塞される。なお、
コイルバネ76の弾性力は燃料流入筒65の弾性力より
も大きく設定されているので、燃料流入筒65はコイル
バネ76によって伸長する。
【0034】さらにカートリッジタンク31が引き上げ
られると、燃料流入筒65はコイルバネ76の付勢力に
より伸長されていき、コイルバネ76の自然長に達する
高さで止まる。そして、図10のようにキャップ41の
燃料流出口48が燃料流入筒65から離れて、カートリ
ッジタンク31が石油ストーブから引き出される。この
とき、燃料流入筒65内に石油が残るが、その石油の液
面の高さは、燃料タンク21内の液面の高さと同じであ
り、燃料流入筒65の密着部74の位置は、石油の液面
より上に位置するため、燃料流入筒65から石油がこぼ
れ出ない。
【0035】そして、引き出したカートリッジタンク3
1は、キャップ41を上にして、そのキャップ41を外
してカートリッジタンク31内に石油を給油する。この
とき、キャップ41には石油が付着していないので、手
を汚さずにキャップ41を取り外せる。ただ、キャップ
41の燃料流出口48には、石油が多少付着している
が、キャップ41の外周が突出しているため、カートリ
ッジタンク31を立ててもキャップ41の外周を汚すこ
とはない。
【0036】このように、燃料受部32に伸縮可能な燃
料流入筒65を設けて、カートリッジタンク31装着時
にキャップ41の燃料流出口48に燃料流入筒65を密
着させるので、石油は燃料流入筒65内を通って燃料タ
ンク21に流れて、燃料受部32に石油が溜まらず、カ
ートリッジタンク31のキャップ41が石油に浸らな
い。したがって、カートリッジタンク31のキャップ4
1に石油が付着しないので、給油時のキャップ41を外
す際に、石油で手を汚したり、滴が落ちて部屋を汚すよ
うなことはなく、石油を拭き取る手間が省けて、使用者
に不快感を与えない。
【0037】そして、燃料流入筒65の上面がカートリ
ッジタンク31の未装着状態で突き上げピン64の先端
よりも上の位置で、通常使用時の石油の液面よりも上の
位置になるように設定されているので、振動等で石油の
液面が揺れても燃料流入筒65から石油がこぼれず、燃
料受部32に石油が溜まらない。したがって、カートリ
ッジタンク31を装着したときに石油がキャップ41に
付着せず、燃料受部32にこぼれる石油が無駄になるこ
とはない。また、カートリッジタンク31装着時に、キ
ャップ41の弁体55が押し上げられて燃料流出口48
が開口した時点では、すでに燃料流入筒65が燃料流出
口48に密着しているので、燃料流入筒65から石油が
漏れることはない。
【0038】さらに、カートリッジタンク31のキャッ
プ41の凹部47に燃料流出口48を設けているので、
キャップ41を上にしてカートリッジタンク31を立て
ても、燃料流出口48に付着した多少の石油がキャップ
41の外周に付着することはない。
【0039】また、燃料流入筒65を蛇腹状に形成する
ことにより、燃料流入筒65の上下移動がスムーズに行
える。
【0040】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。
【0041】例えば、上記実施例では、燃料流入筒65
を蛇腹状円筒形にしたが、蛇腹状に限らず、縮むような
形状であればよく、また円筒形に限らず、三角、四角お
よびそれ以上の多角形でもよい。
【0042】また、上記実施例では、燃料流入筒65の
外周にコイルバネ76を設けて、カートリッジタンク3
1離脱時に燃料流入筒65を伸長方向に付勢していた
が、燃料流入筒65を弾性を有する材料により蛇腹状に
形成しているので、コイルバネ76を廃止しても燃料流
入筒65自身の弾性力で伸長方向に復帰できる。これに
よって、コイルバネ76の廃止によるコストダウンが実
現できる。
【0043】さらに、液体燃料として石油について記述
したが、灯油、軽油、アルコール等の液体燃料であって
もよい。また、液体燃料燃焼器として石油ストーブの燃
料供給装置について述べたが、ファンヒータ、コンロ等
の燃焼器の燃料供給装置としても利用できる。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、燃料受部に伸縮可能な燃料流入筒を設けて、カ
ートリッジタンク装着時にキャップの燃料流出口に燃料
流入筒を密着させるので、液体燃料は燃料流入筒内を通
って燃料タンクに流れ出て、燃料流入筒の外には石油が
溜まらず、カートリッジタンクのキャップが石油に浸る
ことを防止できる。したがって、キャップに液体燃料が
付着せず、給油時のキャップを外す際に、液体燃料で手
を汚したり、滴が落ちて部屋を汚すようなことはなく、
液体燃料を拭き取る手間が省けて使用者に不快感を与え
ない。
【0045】そして、燃料流入筒の上面がカートリッジ
タンクの未装着状態で突き上げピンの先端よりも上の位
置で、通常使用時の石油の液面よりも上の位置になるよ
うに設定されているので、振動等で液体燃料の液面が揺
れても燃料流入筒から液体燃料がこぼれず、燃料流入筒
と燃料受部との間の空間に燃料が溜まらない。したがっ
て、カートリッジタンクを装着したときに液体燃料がキ
ャップに付着せず、こぼれ出る液体燃料が無駄になるこ
とはない。また、カートリッジタンク装着時に、キャッ
プの弁体が押し上げられて燃料流出口が開口した時点で
は、すでに燃料流入筒が燃料流出口に密着しているの
で、燃料流入筒から石油が漏れることはない。
【0046】さらに、カートリッジタンクのキャップの
凹部に燃料流出口が設けているので、キャップを上にし
てカートリッジタンクを立てても、燃料流出口に付着し
た多少の石油がキャップの外周に付着することはない。
【0047】また、燃料流入筒を蛇腹状に形成すること
により、燃料流入筒の上下移動がスムーズに行えるとい
った優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における液体燃料燃焼器の燃
料供給装置の断面図
【図2】液体燃料燃焼器の一部破断構成図
【図3】カートリッジタンクの斜視図
【図4】カートリッジタンクのキャップの下方斜視図
【図5】カートリッジタンクのキャップの上方斜視図
【図6】カートリッジタンクのキャップの分解斜視図
【図7】カートリッジタンクの装着開始状態を示す断面
【図8】燃料受部の上方斜視図
【図9】燃料受部の分解斜視図
【図10】カートリッジタンクの離脱状態を示す断面図
【図11】従来の液体燃料燃焼器の燃料供給装置の一部
破断構成図
【図12】従来のカートリッジタンクの装着状態を示す
断面図
【符号の説明】
21 燃料タンク 31 カートリッジタンク 32 燃料受部 41 キャップ 47 キャップの凹部 48 燃料流出口 55 燃料流出口の弁体 64 突き上げピン 65 燃料流入筒

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクに液体燃料を供給する着脱自
    在なカートリッジタンクと、前記燃料タンクに連通され
    前記カートリッジタンクを支持する燃料受部とを備えた
    液体燃料燃焼器の燃料供給装置において、前記燃料受部
    に、前記カートリッジタンクのキャップの燃料流出口に
    密着する伸縮可能な燃料流入筒が設けられたことを特徴
    とする液体燃料燃焼器の燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 燃料受部にカートリッジタンクの燃料流
    出口の弁体を押し上げる突き上げピンが立設され、該突
    き上げピンを取り囲むように燃料流入筒が取付けられ、
    前記カートリッジタンク離脱時に前記燃料流入筒の上面
    が前記突き上げピンの先端より上に位置することを特徴
    とする請求項1記載の液体燃料燃焼器の燃料供給装置。
  3. 【請求項3】 カートリッジタンク離脱時に、燃料流入
    筒の上面が通常使用時の液体燃料の液面より上に位置す
    ることを特徴とする請求項1記載の液体燃料燃焼器の燃
    料供給装置。
  4. 【請求項4】 燃料流入筒が蛇腹状に形成されたことを
    特徴とする請求項1,2または3記載の液体燃料燃焼器
    の燃料供給装置。
  5. 【請求項5】 カートリッジタンクのキャップに凹部が
    形成され、該凹部に燃料流出口が設けられたことを特徴
    とする請求項1記載の液体燃料燃焼器の燃料供給装置。
JP33528193A 1993-12-28 1993-12-28 液体燃料燃焼器の燃料供給装置 Expired - Fee Related JP2962988B2 (ja)

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