JP2962560B2 - 蓄積交換装置及びその制御方法 - Google Patents

蓄積交換装置及びその制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、各通信端末との通信機能を有する蓄積交換
装置及びその制御方法に関するものである。
(従来の技術) 近年、事務経費の節減や即時性の向上などの目的で、
情報伝達手段を電子化したシステムが普及しつつある。
なかでも情報の送受各端末が、公衆通信回線及び蓄積
交換機能を有するセンタ装置を介してメッセージの転送
を行うシステムでは、このセンタ装置から即時配信、同
報、時刻指定配信、親展、メールボックス、あるいは電
子掲示板といった豊富なメールサービスが提供されてい
る。
現在このようなシステムのサービスの中でもっともよ
く使われているものとして、1度に複数の端末に同一メ
ッセージを送る同報サービスや、異なるタイプの機種間
の通信を可能とさせる中継サービスがあげられる。
従来、蓄積交換装置を利用した中継、同報といったメ
ッセージ配信手段においては、送信元から送られたメッ
セージを全部1度蓄積交換装置に蓄積した後にこの蓄積
交換装置が、蓄積されたメッセージを読み出し、受信先
に送信するように構成されていう。こうした構成のため
蓄積交換装置がメッセージを受信先へ配信する際に通信
障害が起こった場合には、自動的に蓄積交換装置がメッ
セージの再送を行うようになされている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来装置では、通信障害が生じ、
蓄積交換装置がメッセージの再送を行なう場合に以下の
ような問題点があった。
すなわち、メッセージの配信を受ける側では、最初の
配信で受けた分と再送処理によって受けた分とを合わせ
て、受け取るべき一組のメッセージとする必要がある
が、従来では、その作業が複雑で混乱をもたらすもので
あった。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記の課題を解決することを目的としてな
されたものであって、各通信端末との通信機能を有する
蓄積交換装置において、前記通信端末から送信されたメ
ッセージを蓄積しておく記憶手段と、前記送信されたメ
ッセージに対して識別符号を付与する付与手段と、前記
記憶手段に蓄積されたメッセージを、前記付与手段で付
与された識別符号とともに送信指定端末にページ単位で
配信する配信手段と、前記配信手段による配信の途中で
エラーが発生した場合、配信できなかったページのメッ
セージを再度送信する再送手段と、前記再送手段で送信
する際、前記付与手段で付与された識別符号、再送であ
る旨、配信対象の全ページ数、及び再送対象ページ数が
少なくとも含まれる付加情報を付加する付加手段とを有
する。
(作用) 以上のような構成において、メッセージの配信が途中
でエラーとなって再送を行う場合に、最初の配信時に送
信しているメッセージを特定するための識別符号、再送
である旨、配信対象の全ページ数、及び再送対象ページ
数が含まれる付加情報を付加して配信先に送信するの
で、受け取った側では、最初の配信で受けた分と再送処
理によって受けた分とを確実に対応させることができ、
受け取るべき一組のメッセージとして容易に認識するこ
とができる。
(実施例) 以下図面を参照して本発明に係る一実施例を詳細に説
明する。
第1図は本発明に係る一実施例の蓄積交換装置1のシ
ステム構成図である。蓄積交換装置1には公衆回線網2
を介して蓄積交換装置1と互いにメッセージ通信可能な
多数の通信端末、例えばファクシミリ装置3a,3b等が接
続される。例えば3aは送信元端末、3bは配信先端末であ
る。前記公衆回線網2とは、例えばデジタルデータ網、
専用線、電話回線網などである。
蓄積交換装置1は、後述の主記憶部103に格納された
プログラムに従って、送信元端末3aから送信されたメッ
セージを蓄積し、配信先3bへ配信する処理の制御を行う
主制御部101と、公衆網2との接続制御を行う通信制御
部102と、主制御部101で実行される処理プログラムを格
納する主記憶部103と、メッセージを送信してきた端末
装置の情報、例えば端末装置の所有者名等を入力し、後
述の表紙情報記憶部106へ供給る情報入力部104と、端末
装置から送信されたメッセージ及び後述の表紙設定情報
を記憶しておく送信メッセージ記憶部105と、後述の表
紙ページにのせる情報を記憶しておく表紙情報記憶部10
6と、各部101〜106を接続する内部バス107とから成る。
次にこのように構成される蓄積交換装置1の主制御部
101において実行されるメッセージの蓄積及び配信の処
理の手順を第2図に示す制御プログラムのフローチャー
トに基づき説明する。
まず、ステップS1で端末3aよりメッセージ及び表紙設
定情報を受信して送信メッセージ記憶部105に記憶す
る。表紙設定情報とはメッセージ再送の際に再送ページ
送信の前に表紙ページを送信するように設定するか否か
の情報である。そしてステップS2に進んで、受信したメ
ッセージに対して個別の番号をつける。次に配信される
べき端末3bとの接続が完了すると配信を開始する(ステ
ップS3)が、このときステップS2でこの配信メッセージ
につけた番号を初めに送出し(ステップS4)、その後に
ページ毎に区切ってメッセージを配信する(ステップS
5)。
次にステップS6でこの配信の途中に通信障害が発生し
たか否かを判別する。この判別の答が否定(No)ならば
本プログラムを終了し、一方肯定(Yes)ならばステッ
プS7に進んで、ステップS1で送信メッセージ記憶部105
に記憶した表紙設定情報が、再送の際表紙ページをつけ
る設定になっているか否かを調べる。そして表紙ページ
をつける設定になっていた場合(ステップS7の答が肯
定)、ステップS8に進んで、表紙情報記憶部106に記憶
された送信元端末装置の情報と、ステップS1においてメ
ッセージが受信された受付時刻と、ステップS5において
メッセージが初めて配信された時刻と、ステップS2でこ
のメッセージに付与された番号とを記載した第3図のよ
うな表紙ページを作成する。そしてステップS9に進み、
再送する時間まで待つ。再送時間が来るとステップS10
に進んでステップS8で作成された表紙ページを画像デー
タに変換してメッセージの再送に先立ってこの表紙ペー
ジを送信し、続いて通信障害の発生したページを先頭か
ら再送する(ステップS11)。
一方、ステップS7の答が否定(No)の時には、ステッ
プS11へ直接進む。この場合にはステップS11において再
送ページの一部にステップS2でつけられた番号が表示さ
れるようにする。
以上説明したように、ファクシミリ端末との通信機能
を有する蓄積交換装置において、蓄積交換装置に記憶さ
れているメッセージを配信する際、途中で通信障害があ
った場合でも、メッセージの先頭から再送せず、通信障
害のあったページの先頭から再送するので、通信コスト
が削減でき、また受信側では個別につけられた番号に基
づいて再送後のメッセージが再送前のいずれのメッセー
ジと対応するのかが確実に判別できるとともに、再送時
に送信元の情報や、前に配信された時刻などを記載した
表紙ページを送ることによって、どのメッセージの続き
が配信されてきたかを容易に判断することができる。
次に蓄積交換装置1の主制御部101において実行され
るメッセージの蓄積及び配信の処理について、他の実施
例の手順を第4図に示す制御プログラムのフローチャー
トに基づき説明する。
まずステップS21で端末3aよりメッセージ及び表紙設
定情報を受け取り、ページ毎に区切って序数(第○頁)
を付与し、端末3bへ配信を開始する。次にステップS22
でこの配信の途中に通信障害が発生したか否かを判別す
る。この判別の答が否定(No)ならば本プログラムを終
了し、一方肯定(Yes)ならばステップS23に進んでステ
ップS21で受信した表紙設定情報が、メッセージ再送の
とき表紙ページをつける設定になっているか否かを判別
する。表紙ページをつける設定になっていたら(ステッ
プS23の答が肯定)、ステップS24に進んで、送信者名な
どの送信元端末情報、受信された受付時刻、初めに配信
を行った時刻、及びメッセージの構成ページ数、並びに
通信障害が発生して再送することになったページの序数
(第○頁目)等を記載した第5図のような表紙ページを
作成する。そしてステップS25に進み、再送する時間ま
で待つ。再送時間が来ると、ステップS26に進んでステ
ップS24で作成された表紙ページを画像データに変換し
てメッセージの再送に先立ってこの表紙ページを送信
し、続いて通信障害の発生したページを先頭から再送す
る(ステップS27)。
一方、ステップS23の答が否定(No)のときには、ス
テップS27へ直接進む。この場合にはステップS27におい
て再送ページに、メッセージの最初のページから順次付
与された序数が再送による順番変更は行なわずそのまま
付与されて配信される。
以上説明したように、第4図に示す他の処理手順が実
行されるファクシミリ端末との通信機能を有する蓄積交
換装置においても、蓄積交換装置に記憶されているメッ
セージを配信する際、途中で通信障害があった場合に、
メッセージの先頭に戻って再送しないので、通信コスト
が削減でき、また送信ページの序数を送信することや送
信元の情報、前に配信された時刻などを記載した表紙ペ
ージを送ることによって、受信側ではどのメッセージの
続きが配信されてきたかを容易に判断することができ
る。
なお、上記実施例では、蓄積交換装置との交信を行う
端末装置としてファクシミリ装置を用いて説明したが、
該端末装置としてワークステーションや通信機能を持つ
その他の端末を用いてもよい。
また上記実施例では再送ページの前に送信する表紙ペ
ージを画像データに変換して送ったが、該表紙ページ情
報をコントロールドキュメントとして送ってもよい。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、メッセージの
配信が途中でエラーとなって再送を行う場合に、識別符
号、配信対象の全ページ数、再送対象ページ数等が含ま
れる付加情報を配信先に送るので、識別符号によって、
最初の配信時に配信できたメッセージと、再送処理で送
信したメッセージとの対応がとれ、さらに配信対象の全
ページ数と再送対象ページ数とにより、受け取るべき一
組のメッセージ全てを容易に認識することができ、受け
取った側(配信先)でのメッセージ判別作業が容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る実施例の蓄積交換装置のシステム
構成図、第2図は第1図に示した蓄積交換装置で実行さ
れる制御プログラムのフローチャート、第3図は第2図
のステップS8で作成される表紙のフォーマット、第4図
は第2図に示した制御プログラムの他の実施例を示すフ
ローチャート、第5図は第4図のステップS24で作成さ
れる表紙のフォーマットである。 1……蓄積交換装置、101……主制御部、102……通信制
御部、103……主記憶部、104……端末情報入力部、105
……送信メッセージ記憶部、106……表紙情報記憶部、1
07……内部バス、3a……送信元端末、3b……配信先端
末、2……公衆網。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各通信端末との通信機能を有する蓄積交換
    装置において、 前記通信端末から送信されたメッセージを蓄積しておく
    記憶手段と、 前記送信されたメッセージに対して識別符号を付与する
    付与手段と、 前記記憶手段に蓄積されたメッセージを、前記付与手段
    で付与された識別符号とともに送信指定端末にページ単
    位で配信する配信手段と、 前記配信手段による配信の途中でエラーが発生した場
    合、配信できなかったページのメッセージを再度送信す
    る再送手段と、 前記再送手段で送信する際、前記付与手段で付与された
    識別符号、再送である旨、配信対象の全ページ数、及び
    再送対象ページ数が少なくとも含まれる付加情報を付加
    する付加手段とを有することを特徴とする蓄積交換装
    置。
  2. 【請求項2】更に、前記付加手段が付加情報を付加すべ
    きか否かを設定指示する設定情報を受信する受信手段を
    有し、前記付加手段は、前記受信手段で受信された設定
    情報により付加情報を付加すべき旨を設定指示されてい
    る場合に付加情報を付加し、前記再送手段は、前記付加
    手段で付加された付加情報を、前記配信できなかったペ
    ージのメッセージの送信前に送信することを特徴とする
    請求項1記載の蓄積交換装置。
  3. 【請求項3】前記付加手段で付加される付加情報には送
    信元に関する情報が更に含まれることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の蓄積交換装置。
  4. 【請求項4】前記付加手段で付加される付加情報にはメ
    ッセージの受信時刻及び配信時刻がそれぞれ区別可能な
    状態で含まれることを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれかに記載の蓄積交換装置。
  5. 【請求項5】各通信端末との通信機能を有する蓄積交換
    装置の制御方法において、 前記通信端末から送信されたメッセージを蓄積しておく
    記憶工程と、 前記送信されたメッセージに対して識別符号を付与する
    付与工程と、 前記記憶工程で蓄積されたメッセージを、前記付与工程
    で付与された識別符号とともに送信指定端末にページ単
    位で配信する配信工程と、 前記配信工程による配信の途中でエラーが発生した場
    合、配信できなかったページのメッセージを再度送信す
    る再送工程と、 前記再送工程で送信する際、前記付与工程で付与された
    識別符号、再送である旨、配信対象の全ページ数、及び
    再送対象ページ数が少なくとも含まれる付加情報を付加
    する付加工程とを有することを特徴とする蓄積交換装置
    の制御方法。
  6. 【請求項6】更に、前記付加工程で付加情報を付加すべ
    きか否かを設定指示する設定情報を受信する受信工程を
    有し、前記付加工程は、前記受信工程で受信された設定
    情報により付加情報を付加すべき旨を設定指示されてい
    る場合に付加情報を付加し、前記再送工程は、前記付加
    工程で付加された付加情報を、前記配信できなかったペ
    ージのメッセージの送信前に送信することを特徴とする
    請求項5記載の蓄積交換装置の制御方法。
  7. 【請求項7】前記付加工程で付加される付加情報には送
    信元に関する情報が更に含まれることを特徴とする請求
    項5または請求項6記載の蓄積交換装置の制御方法。
  8. 【請求項8】前記付加工程で付加される付加情報にはメ
    ッセージの受信時刻及び配信時刻がそれぞれ区別可能な
    状態で含まれることを特徴とする請求項5乃至請求項7
    のいずれかに記載の蓄積交換装置の制御方法。
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