JP2962321B1 - リモコン - Google Patents

リモコン

Info

Publication number
JP2962321B1
JP2962321B1 JP10208446A JP20844698A JP2962321B1 JP 2962321 B1 JP2962321 B1 JP 2962321B1 JP 10208446 A JP10208446 A JP 10208446A JP 20844698 A JP20844698 A JP 20844698A JP 2962321 B1 JP2962321 B1 JP 2962321B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
track
track number
remote controller
reproducing apparatus
information reproducing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10208446A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000040274A (ja
Inventor
秀之 内田
裕之 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP10208446A priority Critical patent/JP2962321B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2962321B1 publication Critical patent/JP2962321B1/ja
Publication of JP2000040274A publication Critical patent/JP2000040274A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 安価な情報再生装置に対しても、指示した所
定のトラックから情報信号の再生を行うよう遠隔制御す
ることが可能なリモコンを提供する。 【解決手段】 ラジカセ1は、CDに記録された複数の
トラックを順次に再生する。リモコン11内のメモリに
は、再生中の現トラック番号が記憶されている。利用者
は、リモコン11のスキャナ18によって、テキスト1
0の印刷パターン9a、9b、・・・を読み取る。印刷
パターン9a、9b、・・・には、次トラック番号が含
められている。次トラック番号と現トラック番号との差
に基づいて、隣接するトラックの先頭に再生位置を移動
させるための制御信号を、送信LED12から必要個数
だけ出力する。メモリで記憶している現トラック番号
を、次トラック番号によって更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、音響信号又は映
像信号のような利用者に供する情報信号を再生する情報
再生装置の遠隔制御を行うリモコンに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】CD等の再生を行う情報再生装置を前記
のようなリモコンで遠隔制御することにより、例えば教
育用システムを構成することが従来行われている。そし
てこのようにして構成した教育用システムの従来例とし
て、特開昭62−294278号公報記載のものを挙げ
ることができる。この教育用システムは、図5に示すよ
うに、コンパクトディスク(以下、「CD」という。)
45を装填して音響信号を再生できるよう成された情報
再生装置44と、この情報再生装置44に接続されたリ
モコン43とを備えている。一方、テキスト40には外
国語の例文41が印刷され、各例文41の先頭単語の直
下にはバーコード42が印刷されている。そして前記C
D45には、テキスト40に印刷された例文41を朗読
して成る朗読音声46と、各朗読音声46の先頭単語を
記録した部分のアドレス情報を含むサブコード47とが
記録されている。
【0003】上記のような教育用システムを用いて利用
者は、まずテキスト40中から所望の例文41を選択
し、その先頭単語直下に印刷されたバーコード42をリ
モコン43でスキャンする。このバーコード42には、
選択された前記例文41に対応する朗読音声46が、C
D45のどの部分に記録されているかのアドレス情報が
含められている。そしてこのアドレス情報が、リモコン
43から情報再生装置44へと送信される。情報再生装
置44は、送信されたアドレス情報とCD45に記録さ
れたサブコード47とに基づいて、利用者が選択した前
記例文41を朗読して成る朗読音声46を、その先頭単
語から再生する。すなわち、選択した例文41に付設さ
れたバーコード42をリモコン43によってスキャンす
れば、その例文41に対応する朗読音声46を前記情報
再生装置44で再生できるということである。そしてこ
れによって前記従来の教育システムでは、効率のよい語
学教育を行うことができるようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、前記バ
ーコード42にはCD45のアドレス情報が含められて
いる。そして前記情報再生装置44は、このアドレス情
報を受信してCD45の再生を所定のアドレスから開始
する。すなわち、この情報再生装置44は、テキスト4
0から読み取ったアドレス情報に応じて所定の動作を行
うように、予め特別に構成されたものだということであ
る。従って上記のような教育用システムを構築するに
は、テキスト40に対応して構成された特別の情報再生
装置44が必要になるのである。
【0005】ところが前記のような教育用システムは、
ある決まった年齢や時期においてだけ必要となるもので
ある場合が多い。にもかかわらず、このような教育用シ
ステムを構築するのに特別な情報再生装置44が必要と
なるのでは、きわめて不経済である。一方、ラジオ放送
の受信とCDやカセットテープの再生とが可能ないわゆ
るラジカセの中には、手軽に音声の再生ができる情報再
生装置として安価に提供されているものがある。このよ
うな安価に提供されるラジカセを用いて前記教育用シス
テムを構成できれば、利用者にとってはきわめて好都合
である。しかしながらこのような安価なラジカセは、そ
のコストダウンを図る等のため、テキスト40から読み
取ったアドレス情報に応じて所定の動作を行う前記のよ
うな機能を有しないばかりでなく、利用者によって指示
された任意のトラックからCDやカセットの再生を行う
いわゆる選曲機能ですら備えていない場合が多い。
【0006】この発明は、上記従来の課題を解決するた
めになされたものであって、その目的は、安価な情報再
生装置に対しても、指示した所定のトラックから情報信
号の再生を行うよう遠隔制御することが可能なリモコン
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1のリモコ
ンは、利用者に供する情報信号が含まれた複数のトラッ
クを順次に再生する情報再生装置の遠隔制御を行うリモ
コンであって、現在再生しているトラックのトラック番
号を把握する現番号把握手段と、前記複数のトラックの
うちから次に再生すべきトラックのトラック番号を任意
指示するための次番号指示手段と、前記現番号把握手
段で把握されたトラック番号と前記次番号指示手段で任
意に指示されたトラック番号とに基づいて、これら両ト
ラック番号の差に応じたトラック数だけ前記情報再生装
置の再生位置を移動させるための制御信号を形成する信
号形成手段と、この信号形成手段で形成した制御信号を
前記情報再生装置に出力する信号出力手段とを備えて成
ることを特徴としている。
【0008】このリモコンでは、現在再生しているトラ
ックのトラック番号を把握し、このトラック番号を基準
にして、利用者が指示するトラック又は利用者の任意の
入力に対して必然的に選ばれるところを指示するトラッ
クまで再生位置を移動させる制御信号を形成している。
従って、単に再生するトラックを前後に移動できるにす
ぎない情報再生装置に対しても、指示した任意のトラッ
クから情報信号の再生を行わせるような遠隔制御が可能
となる。またここでいう「制御信号を形成する」には、
予め形成された複数の制御信号から適切な制御信号を選
択することも含まれる。
【0009】請求項2のリモコンは、前記情報再生装置
が所定数のトラックを循環して順次に再生できるよう成
されたものであって、前記信号形成手段は、前記現番号
把握手段で把握したトラック番号と、次番号指示手段で
指示されたトラック番号とを比較し、これら両トラック
番号の差の絶対値が前記所定数の1/2以下であったと
きは、両トラック番号の差が示す再生位置の移動方向に
前記再生位置を移動させる制御信号を形成する一方、前
記絶対値が前記所定数の1/2よりも大であったとき
は、両トラック番号の差が示す再生位置の移動方向とは
逆方向に前記再生位置を移動させる制御信号を形成する
ことを特徴としている。
【0010】このリモコンでは、指示した任意のトラッ
クへ再生位置を移動させる際、移動させるトラック数は
常に全トラック数の1/2以下となる。従って指示した
任意のトラックへ常に近い方から再生位置を移動させる
ことが可能となる。
【0011】請求項3のリモコンは、前記情報再生装置
が現在再生しているトラックのトラック番号を出力する
よう成されたものであって、この情報再生装置から出力
されたトラック番号を取得する現番号取得手段を備える
とともに、前記現番号把握手段は、把握しているトラッ
ク番号を前記次番号指示手段で指示されたトラック番号
によって更新するよう成され、前記信号形成手段は、現
番号取得手段で取得したトラック番号と現番号把握手段
で把握しているトラック番号とを比較し、両トラック番
号が異なるときは、これら両トラック番号の差に応じた
トラック数だけ前記再生位置を移動させる制御信号を形
成することを特徴としている。
【0012】このリモコンでは、情報再生装置から取得
したトラック番号と現番号把握手段で把握しているトラ
ック番号とが相違しているときには、その相違に応じた
分だけ再生位置を移動させている。従って情報再生装置
で再生しているトラックのトラック番号を、現番号把握
手段で把握しているトラック番号と確実に一致させるこ
とが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、この発明のリモコンの具体
的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明
する。図1は、前記リモコン11を用いて構成された教
育用システムを示す概略構成図である。このシステム
は、情報記録媒体としてCDやMD、あるいはカセット
テープを装填し、これら情報記録媒体に記録された音響
信号を再生してスピーカ7から利用者に供することがで
きるよう成されたいわゆるラジカセ(情報再生装置)1
と、このラジカセ1を遠隔制御する前記リモコン11と
を備えて構成されている。このリモコン11には、テキ
スト10に印刷された印刷パターン9a、9b、・・・
を読み込むためのスキャナ18と、前記ラジカセ1に向
けて赤外線信号IRを出射するための送信LED12と
が設けられている。そしてこの送信LED12から出射
された赤外線信号IRは、ラジカセ1の受信センサ6で
受信されるようになっている。
【0014】図2は、前記リモコン11の内部構成を示
すブロック図である。このリモコン11には、前述のよ
うに印刷パターン9a、9b、・・・を読み込むスキャ
ナ18が設けられている。そしてこのスキャナ18は、
読み込んだ印刷パターン9a、9b、・・・を復号化し
て所定の情報を取り出すデコーダ15に接続され、さら
にこのデコーダ15は、マイクロコンピュータの機能を
有するコントローラ13に接続されている。そしてこの
コントローラ13に、前記送信LED12、利用者が操
作できる操作ボタン16、読み書き自在のメモリ14が
それぞれ接続されている。
【0015】図3は、前記ラジカセ1に装填されるCD
に記録された信号を示す説明図である。CDは物理的に
は円盤状であるが、ここでは図を簡明にして理解を容易
とするため、時間軸を横にとってテープ状に描いてい
る。このCDは教育用ソフトであって、まずその1番目
のトラック(TNO=1)には、利用者に対して所定の
判断を求める質問Q1が記録されている。そしてこの質
問Q1に続いて2番目のトラック(TNO=2)に正解
メッセージCM1が記録され、3番目のトラック(TN
O=3)に不正解メッセージWM1が記録されている。
そして4番目のトラック(TNO=4)には次の質問Q
2が記録され、以後、これを繰り返すようにして音声信
号が記録されている。
【0016】次に、上述のようなリモコン11を用いた
前記システムの動作について、前述した図1を用いて説
明する。まず利用者は、リモコン11のスキャナ18に
よって、テキスト10の印刷文字「Q1」の近傍にある
印刷パターン9aを読み取る。この印刷パターン9aに
は、1番目のトラックを再生すべき旨の情報が含められ
ている。スキャナ18によって読み取られた印刷パター
ン9aは前記デコーダ15で解読され、前記の情報が取
り出される。そして取り出された情報に基づいて、CD
の再生を最初のトラックから開始させるための制御信号
PLYが、前記コントローラ13で形成される。さらに
コントローラ13は、この制御信号PLYを赤外線信号
IRとして送信LED12から出力する一方、ラジカセ
1で現在再生しているトラックのトラック番号(以下、
「現トラック番号」という。)が「1」である旨を、前
記メモリ14に記憶させておく。
【0017】制御信号PLYを受信センサ6で受信した
ラジカセ1は、1番目のトラックの再生を開始する。こ
のトラックには質問Q1が記録されているから、この質
問Q1が音声信号として前記スピーカ7から出力され
る。これは、例えば「2つある果物はどれでしょう。」
というようなものである。そしてこのトラックには、前
記質問Q1の後に、比較的長く続く無音状態が記録され
ている。そこで利用者は、この無音状態の間に質問Q1
に対する解答を入力する。入力は、前記と同様にスキャ
ナ18で印刷パターン9b、9c、9d、9eのいずれ
かを読み取ることによって行う。
【0018】テキスト10の印刷パターン9eには、2
番目のトラックを再生すべき旨の情報が含められてい
る。利用者がこの印刷パターン9eをスキャナ18で読
み取った場合には、前記デコーダ15によって、次に再
生すべきトラックのトラック番号(以下、「次トラック
番号」という。)が「2」であるという情報が取り出さ
れる。そしてこの次トラック番号「2」と、メモリ14
に記憶された現トラック番号「1」とに基づいて、再生
位置を隣接する次のトラックの先頭に移動させるための
制御信号NXTが、コントローラ13で1個だけ形成さ
れる。コントローラ13は、この1個の制御信号NXT
を赤外線信号IRとして送信LED12から出力し、さ
らにメモリ14で記憶している現トラック番号を前記次
トラック番号「2」によって更新する。
【0019】制御信号NXTを受信センサ6で1回受信
したラジカセ1は、隣接する次のトラックの先頭にその
再生位置を移動させ、2番目のトラックの再生を開始す
る。この2番目のトラックには正解メッセージCM1が
記録されているから、この正解メッセージCM1が音声
信号として前記スピーカ7から出力される。これは、例
えば「正解。よくできました。」というようなものであ
る。そしてこのトラックにも、前記正解メッセージCM
1の後に、比較的長く続く無音状態が記録されている。
そこで利用者は、この無音状態の間に次の質問を選択
し、前記と同様にして印刷パターン9f、・・・をスキ
ャナ18で読み取る。
【0020】一方、テキスト10の印刷パターン9b、
9c、9dは、それぞれ見た目の形状は異なっている
が、いずれにも3番目のトラックを再生すべき旨の情報
が含められている。そこで前記質問Q1に対して、利用
者がこれらの印刷パターン9b、9c、9dのうちのい
ずれかをスキャナ18で読み取った場合には、前記デコ
ーダ15によって、次トラック番号が「3」であるとい
う情報が取り出される。そしてこの次トラック番号
「3」と、メモリ14に記憶された現トラック番号
「1」とに基づいて、再生位置を隣接する次のトラック
の先頭に移動させるための制御信号NXTが、コントロ
ーラ13で2個形成される。コントローラ13は、この
2個の制御信号NXTを赤外線信号IRとして送信LE
D12から出力し、さらにメモリ14で記憶している現
トラック番号を前記次トラック番号「3」によって更新
する。
【0021】制御信号NXTを受信センサ6で2回にわ
たって受信したラジカセ1は、隣接する次のトラック
の、さらにその次のトラックの先頭にその再生位置を移
動させ、3番目のトラックの再生を開始する。この3番
目のトラックには、不正解メッセージWM1が記録され
ている。従ってこの不正解メッセージWM1が音声信号
として前記スピーカ7から出力されることになる。これ
は、例えば「残念でした。正解は2番のさくらんぼだ
よ。」というようなものである。そしてこのトラックに
も、前記不正解メッセージWM1の後に、比較的長く続
く無音状態が記録されている。そこで利用者は、この無
音状態の間に次の質問を選択し、前記と同様にして印刷
パターン9f、・・・をスキャナ18で読み取る。例え
ば印刷パターン9fには、4番目のトラックを再生すべ
き旨の情報が含められている。従って利用者がこの印刷
パターン9fを読み取った場合、前記コントローラ13
は、メモリ14に記憶した現トラック番号「3」と、デ
コーダ15で取り出された次トラック番号「4」とに基
づいて1個の制御信号NXTを形成し、これを前記送信
LED12から出力する。すると前記ラジカセ1は次の
質問Q2の再生を開始し、以後、上記のルーチンを繰り
返すことになる。
【0022】以上ではトラック番号が増加する方向に再
生位置を移動させる場合について説明したが、トラック
番号が減少する方向に再生位置を移動させる場合には、
再生位置を隣接する前のトラックの先頭に戻すための制
御信号PRVをコントローラ13で形成し、これを赤外
線信号IRとして送信LED12から出力する。例えば
現トラック番号が「10」であり、次トラック番号が
「3」である場合には、8個の制御信号PRVをコント
ローラ13で形成してそれぞれ送信LED12から出力
するということである。ここで出力個数が現トラック番
号「10」から次トラック番号「3」を差し引いた個数
よりも1個多いのは、前記ラジカセ1が、1回目の制御
信号PRVの受信によって、その再生位置を現在再生し
ているトラックの先頭に戻す動作を行うからである。す
なわち、現トラック番号と次トラック番号との差が示す
トラック数だけラジカセ1の再生位置を移動させるため
の制御信号とは、この教育用システムのリモコン11に
おいては、トラック番号が増加する方向に再生位置を移
動させる場合には両トラック番号の差の絶対値そのもの
の個数の制御信号NXTであり、トラック番号が減少す
る方向に再生位置を移動させる場合には両トラック番号
の差の絶対値に1を加えた個数の制御信号PRVだとい
うことである。
【0023】また前記ラジカセ1は、CDに記録された
複数のトラックを循環して順次に再生できるよう成され
ている。つまり、例えばCDに99個のトラックが設け
られているとすると、99番目のトラックの再生中に制
御信号NXTを1回だけ出力すれば1番目のトラックの
再生が開始され、また1番目のトラックの再生中に制御
信号PRVを2回にわたって出力すれば99番目のトラ
ックの再生が開始されるということである。このような
機能は低廉なラジカセ1でも有していることが多い。そ
こで前記リモコン11では、ラジカセ1のこのような機
能を利用して、指示したトラックの再生を迅速に行える
ようにしている。そこで次に、これを図4のフローチャ
ートを用いて説明する。
【0024】制御信号PLYによってラジカセ1の再生
が開始されると、ステップS1で現トラック番号「1」
がメモリ14に記憶される。ここではラジカセ1に装填
したCDに、99個のトラックが設けられているものと
する。ステップS2では、スキャナ18を介して次トラ
ック番号「10」が指示される。次にステップS3で
は、次トラック番号「10」から現トラック番号「1」
を差し引き、その差の絶対値「9」が全トラック数「9
9」の1/2よりも大きいか否かを判断する。ここでは
絶対値「9」が全トラック数「99」の1/2よりも大
きくない。そこで現トラック番号「1」と次トラック番
号「10」との差が示す再生位置の移動方向、すなわち
再生位置をトラック番号が増加する方向に移動させる制
御信号NXTを、前記絶対値「9」の個数だけ形成して
それぞれ送信LED12から出力する。
【0025】ステップS4では、現トラック番号「1
0」がメモリ14に記憶される。そしてステップS5で
は、スキャナ18を介して次トラック番号「95」が指
示される。さらにステップS6では、前記ステップS3
と同様にして、次トラック番号「95」から現トラック
番号「10」を差し引き、その差の絶対値「85」が全
トラック数「99」の1/2よりも大きいか否かを判断
する。ここでは絶対値「85」が全トラック数「99」
の1/2よりも大きいので、現トラック番号「10」と
次トラック番号「95」との差が示す再生位置の移動方
向とは逆方向、すなわち再生位置をトラック番号が減少
する方向に移動させる制御信号PRVを形成する。そし
て形成個数を次式、形成個数=(全トラック数)−(次
トラック番号)+(現トラック番号)+1によって計算
し、この個数「15」だけ前記制御信号PRVを形成し
て送信LED12から出力する。ステップS7では、現
トラック番号「95」がメモリ14に記憶され、以後、
上記手法でルーチンを繰り返す。また上記では制御信号
PRVを出力する場合について説明したが、例えば現ト
ラック番号が「95」であり、次トラック番号が「1
0」であって制御信号NXTを出力する場合には、次式
形成個数=(全トラック数)−(次トラック番号)+
(現トラック番号)によって制御信号NXTの形成個数
を計算することになる。
【0026】以上のように上記リモコン11では、コン
トローラ13とメモリ14とが現番号把握手段として機
能し、スキャナ18が次番号指示手段として機能してい
る。またコントローラ13は信号形成手段としても機能
し、送信LED12が信号出力手段として機能してい
る。そしてメモリ14に記憶した現トラック番号とスキ
ャナ18で読み取った次トラック番号との差に応じた個
数だけ、隣接する次のトラックの先頭に再生位置を移動
させる制御信号NXT又は隣接する前のトラックの先頭
に再生位置を移動させる制御信号PRVを形成して出力
するようにしている。従ってこのようなリモコン11を
用いれば、任意のトラックの頭出しを行ういわゆる選曲
機能を有しない低廉なラジカセ1を用いた場合にも、指
示した任意のトラックからラジカセ1の再生を行うよう
遠隔制御をすることができる。そしてこのような遠隔制
御ができるから、きわめて低廉なラジカセ1を用いて上
述のような対話型の教育用システムを構成することがで
きる。従って利用者にとっては経済的に好都合である
し、また教育システムとして使用しなくなった場合で
も、ラジカセ1はそのまま音楽等を楽しむための機器と
して使用できるので、非常に経済的である。
【0027】しかも、次トラック番号と現トラック番号
との差の絶対値が全トラック数の1/2よりも大きいか
否かを判断し、絶対値が全トラック数の1/2よりも大
きい場合には、現トラック番号と次トラック番号との差
が示す再生位置の移動方向とは逆方向に再生位置を移動
させる制御信号を形成している。そのためCDに記録さ
れた所定数のトラックを循環して再生できるという前記
ラジカセ1の機能を利用して、指示したトラックの再生
を迅速に開始することができる。
【0028】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施す
ることができる。上記ではラジカセ1でCDの再生を行
う場合を説明したが、ラジカセ1でカセットテープやM
Dを再生する場合にも前記リモコン11を用いることが
できるし、また情報再生装置としてLDやDVDのよう
な映像信号を再生するものを用いてもよい。またCD等
の情報記録媒体を装填してその再生を行う情報再生装置
に限らず、情報信号を蓄積した遠隔地にある装置と有線
又は無線の通信網で接続され、この通信網を通じて情報
信号を入力するとともにその再生を行うように成された
情報再生装置を用いてもよい。このような情報再生装置
は、通信網を通じて入力した前記情報信号を一旦メモリ
に記憶してから再生するようにしたものでもよいし、メ
モリに記憶することなく実時間処理で再生するものであ
ってもよい。
【0029】また前記では、質問Q1、正解メッセージ
CM1、不正解メッセージWM1等の後に比較的長く続
く無音状態を記録し、この無音状態が再生されている間
にスキャナ18で印刷パターン9a、9b、・・・を読
み込むようにした。しかしながらこれは、各トラックの
再生開始後における経過時間をコントローラ13で計時
し、質問Q1等を再生するのに十分な時間が経過したと
きに、前記送信LED12からラジカセ1に一時停止信
号を出力するようにしてもよい。そしてラジカセ1が質
問Q1等を再生したのち一時停止状態となっている間
に、スキャナ18で印刷パターン9a、9b、・・・を
読み込むのである。またこの場合、読み込んだ印刷パタ
ーン9a、9b、・・・に応じて制御信号NXT、PR
Vをリモコン11から出力する際には、制御信号NX
T、PRVに続いて一時停止解除信号をリモコン11か
ら送信することになる。
【0030】さらに前記では、ラジカセ1を遠隔制御す
るための制御信号NXT、PRVを赤外線信号IRとし
て出力したが、これは電波信号や、あるいは有線接続を
介して送信される電気信号で出力してもよいのは勿論で
ある。なかでも赤外線信号IRとして制御信号NXT、
PRVが送信される上記のような場合には、ラジカセ1
の各製造業者にそれぞれ異なる制御コードが割り当てら
れ、リモコン11による遠隔操作で利用者の意図しない
機器が誤動作することがないように成されている。そこ
で前記リモコン11には、各製造業者に対応した各種の
制御コードをあらかじめ記憶させておき、出力する制御
信号NXT、PRVのパターンを制御対象となる情報再
生装置に応じて切り替えられるようにしてもよい。この
ようにすると1種類のリモコン11で各製造業者のラジ
カセ1に対応できるので、利用者の便宜に資することが
できるとともに、単一種類の大量生産を可能にしてリモ
コン11の製造コストを低減することができる。また上
記のように各種の制御コードをあらかじめ記憶させてお
く以外にも、前記リモコン11をいわゆる学習リモコン
として構成することができる。ここで学習リモコンと
は、種々のリモコンに記憶された制御コードを所定の操
作によって受信し、これを記憶するとともに制御信号N
XT、PRVとしてこの制御コードで構成された信号を
出力できるようにしたリモコンのことである。この場合
にも上記と同様に、1種類のリモコン11で種々のラジ
カセ1に対応できるので、利用者の便宜に資することが
できるとともに、リモコン11の製造コストを低減する
ことができる。
【0031】ところで前記リモコン11は、テキスト1
0に印刷された印刷パターン9a、9b、・・・をスキ
ャナ18で読み込むことにより、質問Q1等に対する利
用者の判断を入力するものである。しかしながらこれ
は、前記質問Q1等に対する判断を利用者が入力できる
解答ボタンを有するようなものであってもよい。さらに
タッチパネルやペン入力装置によって前記判断を入力す
るようにしたものでもよい。
【0032】また上記情報再生装置として、現在再生し
ているトラックのトラック番号(以下、「再生トラック
番号」という。)をリモコン11に送信するようにした
ものを用いてもよい。このような情報再生装置として、
例えばトラック番号が含められたCDやMDのサブコー
ドをリモコンに送信するようにしたヘッドホンステレオ
を挙げることができる。情報再生装置としてこのような
ヘッドホンステレオを用いた場合には、前記リモコン1
1に、サブコードを受信するとともに受信したサブコー
ドから再生トラック番号を復号化するデコーダを設け
る。つまりこの場合、このデコーダが現番号取得手段と
して機能するということである。また前記情報再生装置
として、例えばトラック番号を10kHz以上の音響帯
域にあるトーン信号として記録したCD等を再生し、こ
のトーン信号をスピーカから音波信号としてリモコンに
送信するようにしたラジカセを挙げることができる。情
報再生装置としてこのようなラジカセを用いた場合に
は、前記リモコン11に、音波信号を受信するマイク
と、このマイクから出力されたトーン信号から再生トラ
ック番号を復号化するデコーダとを設ける。つまりこの
場合、これらマイクとデコーダとが現番号取得手段とし
て機能するということである。そして信号形成手段とし
て機能する前記コントローラ13では、メモリ14に記
憶した現トラック番号と、前記現番号取得手段で取得し
た再生トラック番号とを比較する。そしてこの比較を行
った結果、両トラック番号が相違している場合には、そ
の差が示すトラック数だけ再生位置を移動させるために
必要となる個数の前記制御信号NXT、PRVを前記コ
ントローラ13で形成し、これを送信LED12から情
報再生装置に出力するのである。例えば現トラック番号
が「2」であったのに対して再生トラック番号が「1」
であったとすると、制御信号NXTを1個形成して出力
する。また現トラック番号が「1」であったのに対して
再生トラック番号が「2」であったとすると、制御信号
PRVを2個形成して出力する。すると情報再生装置で
再生されるトラックが修正され、再生トラック番号が現
トラック番号に一致することになる。
【0033】現トラック番号だけを基準に再生位置の制
御を行うと、メモリ14に記憶した現トラック番号と実
際に再生しているトラックのトラック番号とが相違した
場合に、以後の制御によって誤ったトラックの再生を行
う結果となってしまう。しかしながらこのように再生ト
ラック番号と現トラック番号との比較を行って情報再生
装置で再生されるトラックを修正し、これによって再生
トラック番号を現トラック番号に一致させれば、以後は
正しいトラックの再生を行うことができる。従ってリモ
コン11による情報再生装置の制御を、一段と正確なも
のとできる。またこの場合、再生トラック番号によって
メモリ14中の現トラック番号を更新するようにしても
よい。このようにしても情報再生装置の正確な制御を行
うことができる。
【0034】
【発明の効果】上記のように請求項1のリモコンでは、
単に再生位置を隣接するトラックに移動できるにすぎな
い情報再生装置に対しても、指示した任意のトラックか
ら情報信号の再生を行わせるような遠隔制御ができる。
従って低廉な情報再生装置を用いて高度な制御が要求さ
れるシステムを構成することが可能となる。
【0035】また請求項2のリモコンでは、指示した任
意のトラックへ常に近い方から再生位置を移動させるこ
とができる。従って指示したトラックの再生を一段と迅
速に開始することが可能となる。
【0036】さらに請求項3のリモコンでは、情報再生
装置で再生しているトラックのトラック番号を、現番号
把握手段で把握しているトラック番号と確実に一致させ
ることができる。従って、現番号把握手段で把握してい
るトラック番号に基づいて行う情報再生装置の制御を、
より正確なものとすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態のリモコンを用いた教育
用システムを示す概略構成図である。
【図2】前記リモコンの内部構成を示すブロック図であ
る。
【図3】前記システムに用いるCDの記録パターンを示
す説明図である。
【図4】前記リモコンの動作を示すフローチャートであ
る。
【図5】従来例のリモコンを用いた教育用システムを示
す概略構成図である。
【符号の説明】
1 ラジカセ 11 リモコン 12 送信LED 13 コントローラ 14 メモリ 15 デコーダ 18 スキャナ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者に供する情報信号が含まれた複数
    のトラックを順次に再生する情報再生装置の遠隔制御を
    行うリモコンであって、現在再生しているトラックのト
    ラック番号を把握する現番号把握手段と、前記複数のト
    ラックのうちから次に再生すべきトラックのトラック番
    号を任意に指示するための次番号指示手段と、前記現番
    号把握手段で把握されたトラック番号と前記次番号指示
    手段で任意に指示されたトラック番号とに基づいて、
    れら両トラック番号の差に応じたトラック数だけ前記情
    報再生装置の再生位置を移動させるための制御信号を形
    成する信号形成手段と、この信号形成手段で形成した制
    御信号を前記情報再生装置に出力する信号出力手段とを
    備えて成ることを特徴とするリモコン。
  2. 【請求項2】 前記情報再生装置は、所定数のトラック
    を循環して順次に再生できるよう成されたものであっ
    て、前記信号形成手段は、前記現番号把握手段で把握
    たトラック番号と、次番号指示手段で指示されたトラッ
    ク番号とを比較し、これら両トラック番号の差の絶対値
    が前記所定数の1/2以下であったときは、両トラック
    番号の差が示す再生位置の移動方向に前記再生位置を移
    動させる制御信号を形成する一方、前記絶対値が前記所
    定数の1/2よりも大であったときは、両トラック番号
    の差が示す再生位置の移動方向とは逆方向に前記再生位
    置を移動させる制御信号を形成することを特徴とする請
    求項1のリモコン。
  3. 【請求項3】 前記情報再生装置は、現在再生している
    トラックのトラック番号を出力するよう成されたもので
    あって、この情報再生装置から出力されたトラック番号
    を取得する現番号取得手段を備えるとともに、前記現番
    号把握手段は、把握しているトラック番号を前記次番号
    指示手段で指示されたトラック番号によって更新するよ
    う成され、前記信号形成手段は、現番号取得手段で取得
    したトラック番号と現番号把握手段で把握しているトラ
    ック番号とを比較し、両トラック番号が異なるときは、
    これら両トラック番号の差に応じたトラック数だけ前記
    再生位置を移動させる制御信号を形成することを特徴と
    する請求項1又は請求項2のいずれかのリモコン。
JP10208446A 1998-07-23 1998-07-23 リモコン Expired - Fee Related JP2962321B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10208446A JP2962321B1 (ja) 1998-07-23 1998-07-23 リモコン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10208446A JP2962321B1 (ja) 1998-07-23 1998-07-23 リモコン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2962321B1 true JP2962321B1 (ja) 1999-10-12
JP2000040274A JP2000040274A (ja) 2000-02-08

Family

ID=16556350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10208446A Expired - Fee Related JP2962321B1 (ja) 1998-07-23 1998-07-23 リモコン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2962321B1 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000040274A (ja) 2000-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100275349B1 (ko) 정보 기록 매체 및 재생 장치
JPS63122055A (ja) 複数ディスクプレーヤの交互運転制御方法
JP2962321B1 (ja) リモコン
US5781515A (en) Disk information reproduction apparatus and method using avoid band control signals
JP2006146996A (ja) コンテンツ再生システム
JPH05159540A (ja) 再生装置
KR100312788B1 (ko) 광디스크재생기기의반복재생방법
JP3624303B2 (ja) 双方向情報伝送システム、及びリモコン
KR0184392B1 (ko) 씨디지 플레이어의 전체곡명 표시방법
JP3318831B2 (ja) 双方向情報伝送システム、情報記録媒体、リモコン、及び双方向情報伝送方法
JP3120786B2 (ja) 双方向情報伝送システム及びリモコン
JPH0828043B2 (ja) オーディオ機器の再生方法
KR100294797B1 (ko) 컴퓨터 가요반주기의 곡목 인식방법
JP4349469B2 (ja) ディスク再生装置
JP2993495B1 (ja) リモコン
JP2001216769A (ja) ディスク再生装置
KR0166239B1 (ko) Cdp의 음악감상 모드제어방법
JP3000440U (ja) カラオケ装置
JP2003068018A (ja) 信号入出力装置
JPH05159541A (ja) 音楽自動再生装置
JPH09245465A (ja) ディスク再生装置
JP2004335065A (ja) ディスク再生装置
JPH03276462A (ja) カードプレーヤ
JPH03203882A (ja) データ再生装置
JPH05242654A (ja) 光ディスク装置及び駆動切替え装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080806

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090806

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090806

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100806

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110806

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110806

Year of fee payment: 12

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110806

Year of fee payment: 12

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees