JP2003068018A - 信号入出力装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーディオ信号を入力しデジタルオーディオ
インターフェース規格に従って信号を出力する信号入出
力装置において、他の装置が記録するオーディオ信号の
トラック番号を任意の箇所で確実に繰り上げて出力する
ことができる信号入出力装置を提供する。 【解決手段】 オーディオ信号を入力する入力手段と、
オーディオ信号編集手段と、操作手段と、前記操作手段
から指示信号が出力される毎にトラック番号の値を繰り
上げたトラック番号データを生成するトラック番号デー
タ生成手段と、前記オーディオ信号編集手段により編集
されたオーディオ信号と前記トラック番号データ生成手
段が生成したトラック番号データとを出力する出力手段
と、前記トラック番号データ生成手段が生成するトラッ
ク番号データのトラック番号が予め定めた値に達したと
きトラック番号０を除くトラック番号データを生成する
よう制御する制御手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルオーディ
オインターフェース規格（Digital Audio Interface）
に従ったデジタル信号を扱う信号入出力装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】ダンスクラブ等では、アナログレコード
プレーヤやＣＤプレーヤなどの複数のオーディオ再生装
置をミキサー（Audio Mixer）に接続し、オーディオ再
生装置から出力されたオーディオ信号のＯＮ／ＯＦＦを
ミキサーによって切り替えたり、ミキシングしたりする
事により、全く別の曲が再生されているかの様にオーデ
ィオ信号をアレンジし直して操作する人（ＤＪ：Disc J
ockey）が存在する。ＤＪは、自分がアレンジして出力
したオーディオ信号を録音装置によりメディアに録音
し、録音したメディアを他の人に配布する事により、自
分の操作テクニックや、音楽表現の個性等をアピールし
ている事が多い。

【０００３】例えば、アナログレコードプレーヤにより
再生した複数の曲をミニディスク（Mini Disc）に録音
しようとする場合は、まず、アナログレコードプレーヤ
から出力されたアナログ信号をアナログミキサーを介し
てミニディスクレコーダ（Mini Disc Recorder）等に入
力し、一旦、ミニディスクに全ての曲を録音する。次
に、ミニディスクに録音した全ての曲を各曲毎に分割編
集してそれぞれの曲のトラック番号を付け直す。このよ
うに、各曲をトラック毎に容易にサーチできる状態に編
集してからミニディスクを配布することが多い。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】今後、ＤＪ用のミキサ
ーとして、オーディオ信号をデジタル信号として出力さ
せてミニディスクレコーダやＣＤ−Ｒレコーダ等のデジ
タル録音装置に録音させるデジタルミキサーが望まれて
いる。

【０００５】デジタルミキサーにおいては、デジタルオ
ーディオインターフェース規格に適応したデジタル信号
を用いて、ＤＪが任意のタイミングで自動的にトラック
番号を付加しながらデジタル録音装置に出力する事が考
えられる。従来のミニディスクレコーダやＣＤ−Ｒレコ
ーダ等のデジタル録音装置は、デジタルオーディオイン
ターフェース規格に適応したデジタル信号を用いて録音
を行っている。これらのデジタル録音装置にオーディオ
信号を出力させるＣＤプレーヤ等の再生装置は、デジタ
ルオーディオ信号を出力すると共に曲のトラック番号を
示す情報及び曲の経過時間を示す情報を出力する。デジ
タル録音装置は、再生装置から出力されるトラック番号
の情報の変化と曲の経過時間を示す情報の変化に基づい
て、自らトラック番号及び時間情報を生成し、ミニディ
スクやＣＤ−Ｒなどの記録媒体へオーディオ信号と共に
記録する。例えば、デジタル録音装置は、再生装置から
の時間情報の変化に同期した時間情報を生成しながらオ
ーディオ信号の記録を行い、再生装置からのトラック番
号の情報がトラック番号１からトラック番号２へと変化
すると自ら生成するトラック番号を繰り上げてオーディ
オ信号と共にトラック番号の情報を記録媒体に記録させ
る。

【０００６】従来のようにミニディスクにオーディオ信
号を録音した後に曲毎の分割作業をおこなわずとも、Ｄ
Ｊなどが曲を再生している状態のときにトラック番号を
任意の箇所で繰り上げてデジタル録音装置に記録させる
ことができるデジタルミキサーが望まれている。この場
合、デジタルミキサーは、自らトラック番号の情報と曲
の時間情報を生成してオーディオ信号を共に出力させる
必要がある。また、デジタルミキサーは、デジタル録音
装置へトラック番号の繰り上げをおこなってオーディオ
信号を出力することができるようにデジタル録音装置が
録音を開始しているか否かに拘わらず、常にトラック番
号の情報と時間情報を出力させておく必要がある。ま
た、ＤＪが任意の箇所でトラック番号を繰り上げようと
する毎に出力させるトラック番号の情報を変化させる必
要がある。

【０００７】しかしながら、デジタルオーディオインタ
ーフェース規格内で出力できるトラック番号の最大値及
び時間情報の最大値には制限がある。例えば、カテゴリ
ーコードがＣＤであるデジタルオーディオインターフェ
ース規格に準拠した方式の場合、出力できる最大トラッ
ク数は９９トラックであり、最大時間情報は９９分５９
秒７４フレーム（１フレーム＝１／７５秒）である。ま
た、カテゴリーコードがＭＤであるデジタルオーディオ
インターフェース規格に準拠した方式の場合、出力でき
る最大トラック数は２５５トラックであり、最大時間情
報は９９分５９秒７４フレーム（１フレーム＝１／７５
秒）である。

【０００８】デジタルミキサーは、デジタル録音装置が
録音を開始しているか否かにかかわらず常にオーディオ
信号と共にトラック数と時間情報のデジタル信号を出力
するため、デジタル録音装置が未だ録音を開始していな
い状態でも、出力する時間情報が進行してしまい、また
不用意にトラック番号を繰り上げるための操作をおこな
ってしまったために出力するトラック番号の情報が１ト
ラックより進行した状態となる。この状態からデジタル
録音装置が録音を開始することが考えられる。

【０００９】例えば、デジタルミキサーが出力するトラ
ック番号のデータがトラック９０で、時間情報のデータ
が９０分５９秒７４フレームであり、デジタル録音装置
の記録媒体が記録可能なトラック数が３０トラックで、
記録可能時間が６０分である状態からデジタル録音装置
がオーディオ信号の録音を開始したとする。すると、デ
ジタルミキサーは録音開始から９分でデジタルオーディ
オインターフェース規格で出力させることのできる最大
時間情報である９９分５９秒７４フレームに到達してし
まい、デジタル録音装置側が残り５１分のオーディオ信
号を録音可能であるにも拘わらず、これ以上の時間情報
を出力することができなくなってしまい、デジタル録音
装置への録音が中断してしまう。

【００１０】また、録音開始からデジタルミキサーによ
りトラック番号の繰り上げを９回繰り上げた時点で、デ
ジタルオーディオインターフェース規格で出力させるこ
とのできる最大時トラック数である９９トラックに到達
してしまい、デジタル録音装置側がトラック番号の繰り
上げを、残り２１回可能であるにも拘わらず、これ以上
のトラック番号の情報を出力することができなくなり、
デジタル録音装置への録音が中断してしまう。

【００１１】このとき、デジタルミキサーからデジタル
録音装置への録音を継続させるためにデジタルオーディ
オインターフェース規格で定められている値を超えるト
ラック数や時間情報のデジタル信号を出力してしまう
と、デジタルオーディオインターフェース規格に適応し
たデジタル録音装置が信号の認識をできなくなったり、
動作しなかったりする虞がある。

【００１２】アナロクプレーヤやＣＤプレーヤ等が出力
したオーディオ信号をデジタルミキサーでミキシングし
た後、デジタルオーディオインターフェース規格に適応
したデジタル信号を出力することによって他のミニディ
スクレコーダやＣＤ−Ｒにオーディオ信号を記録させる
デジタルミキサー等の信号入出力装置において、ミニデ
ィスクレコーダやＣＤ−Ｒが記録するオーディオ信号の
トラック番号を任意の箇所で確実に繰り上げることがで
きる信号入出力装置が望まれている。

【００１３】本発明は、オーディオ信号を入力しデジタ
ルオーディオインターフェース規格に従って信号を出力
する信号入出力装置において、他の装置が記録するオー
ディオ信号のトラック番号を任意の箇所で確実に繰り上
げて出力することができる信号入出力装置を提供するこ
とを目的とする。

【００１４】

【課題を解決する為の手段】本願の請求項１記載の発明
は、オーディオ信号を入力しデジタルオーディオインタ
ーフェース規格に従って信号を出力する信号入出力装置
において、オーディオ信号を入力する入力手段と、前記
入力手段が入力したオーディオ信号を編集するオーディ
オ信号編集手段と、指示信号を出力する操作手段と、前
記操作手段から指示信号が出力される毎にトラック番号
の値を繰り上げたトラック番号データを生成するトラッ
ク番号データ生成手段と、前記オーディオ信号編集手段
により編集されたオーディオ信号と前記トラック番号デ
ータ生成手段が生成したトラック番号データとを出力す
る出力手段と、前記トラック番号データ生成手段が生成
するトラック番号データのトラック番号が予め定めた値
に達したときトラック番号０を除くトラック番号データ
を生成するよう制御する制御手段とを備えることを特徴
とする。

【００１５】本願の請求項２記載の発明は、請求項１記
載の信号入出力装置において、分、秒及びフレームの時
間情報を継続して出力する時間情報出力手段とを備え、
前記制御手段は、前記時間情報出力手段が出力した時間
が前記デジタルオーディオインターフェース規格で定め
る最大時間に達したとき０分０秒０フレームを除く時間
情報を出力するよう制御することを特徴とする。

【００１６】本願の請求項３記載の発明は、請求項１又
は請求項２記載の信号入出力装置において、前記制御手
段は、前記操作手段から指示信号が出力されたとき前記
時間情報出力手段が０分０秒０フレームの時間情報を出
力するよう制御することを特徴とする。

【００１７】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の信号入出力装置
の一実施例を示す模式図である。図２〜４は、本実施例
の信号入出力装置の動作を示すフローチャート図であ
る。本実施例においては、一般的にミキサーと呼称され
る信号入出力装置を取り上げて説明を行うこととする。

【００１８】本実施例の信号入出力装置は、操作部１、
表示部２、マイクロコンピュータ３、入力ソース切替回
路４、音響効果発生回路５、アンプ６、出力端子７、入
力部８、Ａ／Ｄコンバータ９、ＤＩＴ（Digital audio
Interface Transmitter）１０及びデジタルアウト出力
端子１１を備える。

【００１９】図１に示すように、操作部１には、任意の
数のスイッチやボタンを備える。１ａで示すボタンをト
ラックマークボタンと称する。トラックマークボタン１
ａは、デジタルアウト出力端子１１から出力されるデジ
タルオーディオ信号のトラック番号を任意のタイミング
で繰り上げる為のボタンである。マイクロコンピュータ
３は、操作部１のスイッチやボタンの状態を常に監視
し、操作部１のボタンやスイッチが操作された事を検出
する。また、マイクロコンピュータ３は、内部にＲＡＭ
（Random Access Memory）から成るメモリを備え、デジ
タルオーディオインターフェース規格に従ったデータの
設定内容を記憶したり変更したりする。

【００２０】マイクロコンピュータ３のメモリは、初期
設定のデータを記憶する設定データバッファとＤＩＴ１
０へ出力するデータを記憶するＤＩＴ送信用データバッ
ファの２つのバッファを備える。入力部８には、オーデ
ィオ再生装置であるアナログレコードプレーヤ、ＣＤプ
レーヤ、ＭＤプレーヤ等が接続されている。

【００２１】入力ソース切替回路４は、入力部８に入力
されるオーディオ信号の内、操作部１のスイッチにより
選択されたオーディオ信号を音響効果発生回路５へ出力
する。音響効果発生回路５は、マイクロコンピュータ３
からの指示により、オーディオ信号を一時的に音響効果
発生回路５の回路内に備える図示しない内部メモリーに
記憶させて任意のタイミングで出力させたり、オーディ
オ信号に音響効果を施すことによってオーディオ信号の
曲調に変化を付加し、アンプ６へ出力する。

【００２２】アンプ６は、音響効果発生回路５から出力
されたオーディオ信号を増幅する。出力端子７は、アン
プ６により増幅されたオーディオ信号を出力する。Ａ／
Ｄコンバータ９は、アンプ６から出力されたオーディオ
信号をデジタル信号に変換する。ＤＩＴ１０は、マイク
ロコンピュータ３からの指示により、Ａ／Ｄコンバータ
９により変換されたデジタル信号にデジタルオーディオ
インターフェース規格に準拠したトラック番号データ及
び時間情報データを付加する。デジタルアウト出力端子
１１は、ＤＩＴ１０からのデジタル信号を出力する。

【００２３】本実施例の信号入出力装置の動作を図２〜
４に示すフローチャートに基づき説明する。図２のフロ
ーチャートは、信号入出力装置に電源を投入した時、又
は図示しないリセットボタンが押された時の初期設定の
動作を示す。本実施例の信号入出力装置のチャンネルス
テータスの中のカテゴリーコードは、一例としてＣＤと
し、まず、ＣＤを示すコードをマイクロコンピュータ３
のメモリーの設定データバッファに記憶する（S1)。

【００２４】次に、ユーザーデータの中のサブコードＱ
情報の初期データを設定データバッファに記憶させる。
図２に示すように、順にチャンネルステータスを示すＣ
ＯＮＴＲＯＬの初期データを２ｃｈオーディオプリエン
ファシスなしの設定とし、トラック番号（ＴＮＯ）の初
期データを１とし、ＩＮＤＥＸの初期データを１とし、
曲内経過時間（ＭＩＮ(Minute)、ＳＥＣ(Second)、ＦＲ
Ｍ(Frame)）及びディスク内経過時間（ＡＭＩＮ(Absolu
te ＭＩＮ)、ＡＳＥＣ(Absolute ＳＥＣ)、ＡＦＲＭ(Ab
solute ＦＲＭ)）の初期データをそれぞれ０分１秒０フ
レームとして設定データバッファに記憶させる(S2〜S
6)。

【００２５】Ｓ６において、曲内経過時間とディスク内
経過時間の初期データを０分０秒０フレームではなく、
０分１秒０フレームと設定しているのは、デジタルオー
ディオ信号を録音する他の録音機器の中には、入力され
るデジタルオーディオ信号のサブコードＱ情報の曲内経
過時間のデータが０分０秒０フレームとなると自動的に
トラック番号を繰り上げる機能を備える録音機器が存在
する為である。したがって、曲内経過時間とディスク内
経過時間のデータを０分０秒０フレームと設定すること
により、本実施例の信号入出力装置が初期設定を行った
ときに、録音機器においてトラック番号が不用意に繰り
上がるのを防止することができる。本実施例の信号入出
力装置では、０分１秒０フレームに初期化したが、０分
０秒０フレームでなければ他の値であっても良い。

【００２６】次に、現在のトラックを示すカレントトラ
ックの開始時間データを０分０秒０フレームに初期化し
て設定データバッファに記憶する（S7)。このデータ
は、後述するトラック番号を繰り上げる際に出力するデ
ィスク内経過時間のデータとして使用する。

【００２７】次に、サブコードＱ情報の中のＦＲＭ（FR
AME）及びＡＦＲＭ(Absolute ＦＲＭ)の情報データは、
１／７５秒間隔で更新しなければならない為、１／７５
秒の時間をカウントする１フレームインターバルタイマ
を０にリセットしてカウントをスタートさせる処理を行
う（S8）。デジタルオーディオインターフェース規格の
中で、図２において初期設定しなかったデータは、本実
施例においては特に規定しないものとする。

【００２８】次に、Ｓ１〜Ｓ８の初期設定により設定デ
ータバッファに記憶されたデータをＤＩＴ送信用データ
バッファに転送し（S9)、そのＤＩＴ送信用データバッ
ファに記憶されたデータをＤＩＴ１０へ送信する（S1
0)。このことにより、デジタル出力端子１１より、デジ
タルオーディオインターフェース規格に従ったチャンネ
ルステータスのカテゴリーコードや、ユーザーデータの
サブコードＱ情報が更新されて出力される。

【００２９】図３は、本実施例の信号入出力装置を操作
しているＤＪ等が、デジタル出力端子１１から出力して
いるオーディオ信号のトラック番号を、任意のタイミン
グで繰り上げたい時に押すトラックマークボタン１ａを
押した時の動作を示すフローチャート図である。

【００３０】初めに、トラックマークボタン１ａを押す
と、設定データバッファに記憶されているトラック番号
データ（ＴＮＯデータ）を繰り上げる（S12)。次に、繰
り上げた結果が１００となった場合は（S13)、ＴＮＯデ
ータを１として出力する（S14)。その後、設定データバ
ッファに記憶されている曲内経過時間（ＭＩＮ、ＳＥ
Ｃ、ＦＲＭ）のデータを０分０秒０フレームに初期化し
（S15)、前述した１フレームインターバルタイマを０に
リセットしてカウントをスタートさせる処理を行う（S1
6)。

【００３１】次に、繰り上がったＴＮＯデータをデジタ
ルアウト出力端子１１から出力させる処理について説明
する。

【００３２】図４は、本実施例の信号入出力装置の処理
を示したフローチャート図である。初めに、図３で示し
た様にトラックマークボタン１ａによりトラック番号バ
ッファがインクリメントされているかどうかを、ＤＩＴ
送信用データバッファに記憶されているＴＮＯデータと
設定データバッファに記憶されているＴＮＯデータとの
比較により確認し（S18）、トラック番号のデータがイ
ンクリメントされている場合は、既に図３のフローチャ
ートで説明した様にサブコードＱ情報のバッファの内容
が更新されているので、S33からの処理により、その更
新された内容をＤＩＴ送信用データバッファに転送して
（S33)、その送信用データバッファの内容をＤＩＴ１０
に送信する（S34)。

【００３３】これにより、デジタルアウト出力端子１１
には、デジタルオーディオインターフェース規格に従い
更新されたサブコードＱ情報が出力される為、デジタル
アウト出力端子１１を他の録音機器のデジタル入力端子
に接続し、サブコードＱ情報のトラック番号が変化した
場合は自動的にトラック番号を繰り上げて録音していく
設定にしておけば、任意のタイミングでトラック番号を
繰り上げながらオーディオ信号を他の録音機器で録音す
る事が可能となる。

【００３４】S18において、トラック番号が繰り上がっ
ていないのを確認した場合は、１フレームインターバル
タイマのカウントにより１／７５秒のインターバル時間
が経過したかどうかをチェックし（S19）、経過してい
ない場合は、S18の処理に戻り、経過している場合は、S
20へ移行する。S20〜S26までは曲内経過時間の更新処理
を行う。まず、曲内経過時間のＦＲＭデータを繰り上げ
る（S20）。

【００３５】ここでＣＤは１秒が０フレームから７４フ
レームの間で変化する事が決まっている為、繰り上げた
結果が７５未満の場合はS27の処理に移行し、７５以上
の場合は（S21）、ＦＲＭデータを０に初期化する（S2
2）。フレームが７４から０に変化した時（S22）は、１
秒が経過した事となる為、曲内経過時間のＳＥＣデータ
を繰り上げる（S23）。ここで繰り上げた結果が６０未
満の場合(S24)は、S27に移行し、６０以上の場合（S2
4）は、ＳＥＣデータを０に初期化する（S25）。秒の桁
が５９から０に変化した時（S25）は、１分が経過した
事となる為、曲内経過時間のＭＩＮデータを繰り上げる
（S26）。

【００３６】S27〜S32は、ディスク内経過時間の更新処
理を行う。ディスク内経過時間は、カレントトラックの
開始時間と、S20〜S26の処理で確定した曲の経過時間を
足す（S27、S28）事により算出する。

【００３７】次に、S28で算出したディスク内経過時間
が９９分５９秒７４フレームを超えたかどうかを確認し
（S26）、超えていない場合は、S33へ移行し、超えてい
る場合は、曲内経過時間（ＭＩＮ、ＳＥＣ、ＦＲＭ）の
データとディスク内経過時間（ＡＭＩＮ、ＡＳＥＣ、Ａ
ＦＲＭ）のデータを０分１秒０フレームに初期化する
（S30、S31）。カレントトラックの開始時間のデータは
０分０秒０フレームに初期化する（S32）。次に、曲内
経過時間とディスク内経過時間が更新された設定データ
バッファのデータをＤＩＴ送信用データバッファに転送
し（S33)、転送したデータをＤＩＴ１０に出力する（S3
4)。S20〜S34までの処理により、約１／７５秒毎に、デ
ジタルアウト出力端子１１から出力されるサブコードＱ
情報のデータが更新される。

【００３８】以上のように、本実施例の信号入出力装置
は、図３及び図４に示すように、トラックマークボタン
１ａが押されることによって、デジタルアウト出力端子
１１から出力するＴＮＯデータを繰り上げて出力すると
共に曲内経過時間のデータを０分０秒０フレームに初期
化して出力するので、曲内経過時間が０分０秒０フレー
ムになると自動的にトラック番号を繰り上げる機能をも
った録音機器により録音させた場合、記録させるデジタ
ルオーディオ信号のトラック番号を意図するタイミング
で繰り上げて記録させることができる。

【００３９】また、図３及び図４に示すように、デジタ
ルオーディオインターフェース規格に従ったサブコード
Ｑ情報のデータ中のトラック番号や時間情報が設定でき
る範囲を超えても、常にサブコードＱ情報を更新し続け
る事が可能となる。

【００４０】また、トラックマークボタン１ａを操作し
ない間は０分０秒０フレームの曲内経過時間のデータを
デジタルアウト出力端子１１から出力しないことによ
り、曲内経過時間が０分０秒０フレームになると自動的
にトラック番号を繰り上げる機能をもった録音機器によ
り録音させても、意図していないタイミングでトラック
番号を勝手に繰り上げて記録されてしまうことを防止す
ることができる。

【００４１】

【発明の効果】本発明によれば、オーディオ信号を入力
しデジタルオーディオインターフェース規格に従って信
号を出力する信号入出力装置において、他の装置が記録
するオーディオ信号のトラック番号を任意の箇所で確実
に繰り上げて出力することができる信号入出力装置を提
供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の信号入出力装置の一実施例を示す模式
図。

【図２】本実施例の信号入出力装置の動作を示すフロー
チャート図。

【図３】本実施例の信号入出力装置の動作を示すフロー
チャート図。

【図４】本実施例の信号入出力装置の動作を示すフロー
チャート図。

【符号の説明】

１．操作部、１ａ．トラックマークボタン、２．表示
部、３．マイクロコンピュータ、４．入力ソース切替回
路、５．音響効果発生回路、６．アンプ、７．出力端
子、８．入力部、９．Ａ／Ｄコンバータ、１０．ＤＩ
Ｔ、１１．デジタルアウト出力端子

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ１１Ｂ 31/00 ５２９ Ｇ１１Ｂ 31/00 ５２９ Ｆターム(参考） 5D044 AB05 BC05 BC06 CC04 DE03 DE12 DE24 DE49 DE53 EF05 EF07 FG19 GK11 HL12 HL14 5D077 AA29 AA30 BA09 BA16 DC03 DC10 DC18 DC37 EA23 EA32 FA01 FA06 FA10 5D110 AA16 AA19 AA27 BB01 CA18 DA12 DB03 DC16 DC26 DD05 DE01

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】オーディオ信号を入力しデジタルオーディ
   オインターフェース規格に従って信号を出力する信号入
   出力装置において、 オーディオ信号を入力する入力手段と、前記入力手段が
   入力したオーディオ信号を編集するオーディオ信号編集
   手段と、指示信号を出力する操作手段と、前記操作手段
   から指示信号が出力される毎にトラック番号の値を繰り
   上げたトラック番号データを生成するトラック番号デー
   タ生成手段と、前記オーディオ信号編集手段により編集
   されたオーディオ信号と前記トラック番号データ生成手
   段が生成したトラック番号データとを出力する出力手段
   と、前記トラック番号データ生成手段が生成するトラッ
   ク番号データのトラック番号が予め定めた値に達したと
   きトラック番号０を除くトラック番号データを生成する
   よう制御する制御手段とを備えることを特徴とする信号
   入出力装置。
2. 【請求項２】請求項１記載の信号入出力装置において、 分、秒及びフレームの時間情報を継続して出力する時間
   情報出力手段とを備え、 前記制御手段は、前記時間情報出力手段が出力した時間
   が前記デジタルオーディオインターフェース規格で定め
   る最大時間に達したとき０分０秒０フレームを除く時間
   情報を出力するよう制御することを特徴とする信号入出
   力装置。
3. 【請求項３】請求項１又は請求項２記載の信号入出力装
   置において、 前記制御手段は、前記操作手段から指示信号が出力され
   たとき前記時間情報出力手段が０分０秒０フレームの時
   間情報を出力するよう制御することを特徴とする信号入
   出力装置。