JP3120786B2 - 双方向情報伝送システム及びリモコン - Google Patents

双方向情報伝送システム及びリモコン

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JP3120786B2
JP3120786B2 JP10192761A JP19276198A JP3120786B2 JP 3120786 B2 JP3120786 B2 JP 3120786B2 JP 10192761 A JP10192761 A JP 10192761A JP 19276198 A JP19276198 A JP 19276198A JP 3120786 B2 JP3120786 B2 JP 3120786B2
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裕之 尾崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、情報再生装置と
利用者との間で情報の双方向伝送が可能に成された双方
向情報伝送システム及びこの双方向情報伝送システムに
用いるリモコンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような双方向情報伝送システム
は、例えば教育用システムとして用いられている。そし
てそのような従来例として、特開平5−266579号
公報記載のものを挙げることができる。図5は、この従
来のシステムを示す概略構成図である。このシステム
は、コンパクトディスク(以下、「CD」という。)5
2を装填して音響信号の再生を行うことができるよう成
された情報再生装置51と、ヘッドホン55が接続され
たコントローラ54とを備えて構成されている。そして
前記情報再生装置51に設けられた送受信部53とコン
トローラ54との間で、赤外線信号IRが双方向に伝送
されるようになっている。また前記コントローラ54に
は、利用者が操作可能なスイッチ(図示せず)が設けら
れている。そしてCD52に記録された音声の再生を情
報再生装置51によって行うと、再生された音声は、赤
外線信号IRとして前記送受信部53からコントローラ
54へと送信される。そこで利用者は、送信された音声
をヘッドホン55で聴取しながら、コントローラ54に
設けられたスイッチの操作を行う。するとそのときの操
作情報が赤外線信号IRとしてコントローラ54から前
記送受信部53に送信され、この操作情報の内容に従っ
て前記情報再生装置51が所定の動作を行うようになっ
ている。
【0003】次に、前記CD52が「歴史の年号暗記用
教育ソフト」である場合を例として、前記システムの動
作を説明する。CD52の再生が開始されると、ヘッド
ホン55を介してまず次のような質問が利用者に供され
る。「鎌倉幕府が制定されたのは1192年である。正
しいと思う場合はAスイッチ、正しくないと思う場合は
Bスイッチを押してください。」 前記情報再生装置51は、このメッセージを再生した後
に一時停止状態となる。そこで利用者は、自己の判断に
基づいてコントローラ54に設けられたAスイッチ又は
Bスイッチのいずれかを押下する。すると前記情報再生
装置51は、押下されたスイッチがいずれのスイッチで
あるかの情報を前記送受信部53を介して入力し、これ
が正解か不正解かを判断する。そして正解であったとき
は、「正解です。」という正解メッセージが記録されて
いるトラックへジャンプする一方、不正解であったとき
は、「間違いです。」という不正解メッセージが記録さ
れているトラックへジャンプし、そののち一時停止を解
除して各トラックに記録されたメッセージの再生を行う
のである。このようにして、再生された音声とコントロ
ーラ54のスイッチとによって利用者はシステムの操作
を進め、対話形式で歴史の年号を暗記することができる
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記CD52には、利
用者に供するための音声メッセージの他、情報再生装置
51に一時停止を命令したり再生開始位置をジャンプさ
せたりするための制御情報が記録されている。そして情
報再生装置51は、CD52から読み取った前記一時停
止命令、ジャンプ命令、及びコントローラ54から入力
したスイッチ情報に基づいて、一時停止、ジャンプ、再
生開始等の種々の動作を行うようになっている。すなわ
ち、この情報再生装置51は、CD52から読み取った
制御情報に応じて所定の動作を行うように予め構成され
たものだということである。従って上記のような対話形
式のシステムを構築するには、CD52に対応して構成
された特別の情報再生装置51が必要になるのである。
【0005】ところが前記のような教育用システムは、
ある決まった年齢や時期においてだけ必要となるもので
ある場合が多い。にもかかわらず、このような対話形式
のシステムを構築するのに特別な情報再生装置が必要と
なるのでは、きわめて不経済である。
【0006】この発明は、上記従来の課題を解決するた
めになされたものであって、その目的は、特別な情報再
生装置を用いることなく高度な対話型システムを経済的
に構成することが可能な双方向情報伝送システム及びリ
モコンを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の双方向
情報伝送システムは、音響信号又は映像信号のような主
信号を再生して利用者に供するとともにサブコードを再
生して出力するよう成された情報再生装置と、この情報
再生装置を遠隔制御するリモコンとを備え、前記サブコ
ードの利用者用コードには、前記情報再生装置の再生プ
ロセスを制御するための制御情報が含められ、前記リモ
コンは、利用者が判断を入力できる情報入力部と、前記
情報再生装置から出力されたサブコードを入力するデー
タ入力部と、入力したサブコードの利用者用コードに含
まれる前記情報再生装置の再生プロセスを制御するため
の制御情報を格納するデータの読み書きが可能なメモリ
と、このメモリに格納した当該制御情報と利用者が入力
した前記判断とに基づいて前記情報再生装置の再生プロ
セスを制御するための制御信号を形成するコントローラ
と、前記制御信号を前記情報再生装置に向けて出力する
信号出力部とを備えて成ることを特徴としている。
【0008】
【0009】また請求項3のリモコンは、音響信号又は
映像信号のような主信号を再生して利用者に供するとと
もにサブコードを再生して出力するよう成された情報再
生装置の遠隔制御を行うリモコンであって、利用者が判
断を入力できる情報入力部と、前記情報再生装置から出
力されたサブコードを入力するデータ入力部と、入力し
たサブコードの利用者用コードに含まれる前記情報再生
装置の再生プロセスを制御するための制御情報を格納す
るデータの読み書きが可能なメモリと、このメモリに格
納した当該制御情報と利用者が入力した前記判断とに基
づいて前記情報再生装置の再生プロセスを制御するため
の制御信号を形成するコントローラと、前記制御信号を
前記情報再生装置に向けて出力する信号出力部とを備え
て成ることを特徴としている。
【0010】これらの双方向情報伝送システム又はリモ
コンでは、情報再生装置からリモコンへサブコードが出
力されるが、このサブコードの利用者用コードに情報再
生装置を制御するための制御情報を含めている。そして
この制御情報をリモコンのメモリに格納しておくととも
に、メモリに格納したこの制御情報に基づいて、情報再
生装置の再生プロセスを制御する制御信号を形成してい
る。従って、サブコードを出力するとともに単に利用者
が操作するリモコンによって遠隔制御されるにすぎない
汎用の情報再生装置を、この情報再生装置で再生される
信号に従って高度に制御することが可能となる。またこ
こでいう「制御信号を形成する」には、予め形成された
複数の制御信号から適切な制御信号を選択することも含
まれる。
【0011】請求項2の双方向情報伝送システムは、前
記制御情報が、前記リモコンで復号化される文字情報と
してサブコードに含められていることを特徴としてい
る。
【0012】
【0013】請求項4のリモコンは、前記コントローラ
は、前記サブコードに含められた文字情報に基づいて
記制御信号を形成することを特徴としている。
【0014】これらの双方向情報伝送システム又はリモ
コンでは、サブコードに含められた制御情報を容易に取
り出すことができるので、システムの構成を簡素なもの
とすることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、この発明の双方向情報伝送
システム及びリモコンの具体的な実施の形態について、
図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0016】図4は、前記双方向情報伝送システムを示
す概略構成図である。このシステムは、情報記録媒体と
してMDを装填し、このMDに記録された音響信号を再
生して利用者に供することができるよう成されたいわゆ
るヘッドホンステレオ(情報再生装置)1と、このヘッ
ドホンステレオ1を遠隔制御するリモコン11とを備え
て構成されている。これらヘッドホンステレオ1とリモ
コン11との間はリモコンコード17によって有線接続
されている。リモコン11には、利用者が操作できる操
作ボタン18及び解答ボタン16が設けられ、さらにヘ
ッドホン19が接続されている。さらに、リモコン11
の図示されない裏面側には、文字表示を行うため液晶等
で構成された表示部20が設けられている。
【0017】図1は、前記システムのブロック図であ
る。このシステムを構成する前記ヘッドホンステレオ1
は汎用のものであって、装填したMD2を回転させたり
光ピックアップを移動させたりするための駆動部3と、
MD2から読み出された信号を復号化して2チャンネル
の音響信号とする信号再生部4と、ヘッドホン19を駆
動できるように前記音響信号を増幅する出力アンプ6と
を有している。入力インターフェース7は、リモコン1
1から出力された制御信号を受信し、この制御信号をコ
ントローラ5に出力する。コントローラ5はマイクロコ
ンピュータの機能を有し、前記制御信号やヘッドホンス
テレオ1本体に設けられた操作スイッチ(図示せず)の
操作に基づいて、前記駆動部3及び信号再生部4を制御
するものである。
【0018】また前記MD2では、主信号である音響信
号の記録エリアとは別に、この音響信号に付随するサブ
コードが記録できるサブコードエリアが確保されてい
る。このエリアに記録されるサブコードは、MD2の曲
間や経過時間等を符号化した制御用コードと、曲名や演
奏者等を示すグラフィック、文字、合成音声等を符号化
した利用者用コードとから成るものである。このような
サブコードは、MD2から読み出された信号を前記信号
再生部4で復号化することによって得られ、さらにコン
トローラ5及びデータ出力部8を介してリモコン11に
出力されるようになっている。
【0019】リモコン11に入力された前記サブコード
は、データ入力部の機能を備えたデータデコーダ15で
復号化される。そしてこの復号化によって文字情報が取
り出され、この文字情報はコントローラ13に出力され
る。このコントローラ13もマイクロコンピュータの機
能を有するものであって、データの読み書きが可能なメ
モリ14、利用者が操作可能な前記操作ボタン18及び
解答ボタン16、利用者に対して種々の表示を行う表示
部20、前記ヘッドホンステレオ1に対して制御信号を
出力する信号出力部12が接続されている。そして前記
表示部20において、データデコーダ15で取り出され
た前記文字情報が表示されることになる。また前記出力
アンプ6で増幅された音響信号は、このリモコン11内
を通過してそのままヘッドホン19に出力される。
【0020】図2は、前記MD2に記録された信号を示
す概念図である。MD2は物理的には円盤状であるが、
ここでは図を簡明にして理解を容易とするため、時間軸
を横にとってテープ状に描いている。さらに、ここでは
MD2が教育用ソフトである場合を例にして説明する。
まずその1番目のトラックには、利用者に対して所定の
判断を求める質問Q1が記録されている。そしてこの質
問Q1に続いて2番目のトラックには正解メッセージC
M1が、3番目のトラックには不正解メッセージWM1
が記録されている。そして4番目のトラックには次の質
問Q2が記録され、以後、これを繰り返すように記録さ
れている。これらQ1、CM1、WM1、Q2は、主信
号である音響信号として記録されているが、各トラック
に設けられたサブコードエリアには、これらの主信号に
付随してサブコードが記録されている。そしてこのサブ
コードには、前記ヘッドホンステレオ1の再生プロセス
を制御するための制御情報が含められている。ここで再
生プロセスとは、再生の一時停止やその解除、あるいは
所定の再生位置へのジャンプ等を含むものであって、ヘ
ッドホンステレオ1における再生の進行過程を指してい
うものである。そこで次に、前記制御情報をどのように
してサブコードに含めているかについて説明する。
【0021】MD2のサブコードのうち、前述の利用者
用コードには文字情報を含めることができる。そこでこ
のMD2は、前記制御情報を文字情報として利用者用コ
ードに含めている。この場合、含めた文字情報が制御情
報であるのか表示部20で表示するための表示情報であ
るのかを判別できることが必要である。そこで通常の表
示ではほとんど使用されることのない特殊文字列「*
*」を、その判別記号として用いている。つまり、ある
文字列が特殊文字列「**」で囲まれていれば、その文
字列は制御情報を示すものだということである。表1
は、このようにして符号化される各文字列と制御情報と
の関係を一例として示している。
【0022】
【表1】
【0023】次に、上述のような教育用ソフトを用いた
場合の前記システムの動作について、前記リモコン11
の動作を示す図3のフローチャートを用いて説明する。
まず、図2に示すような信号が記録されたMD2の再生
を、前記ヘッドホンステレオ1によって開始する。する
と1番目のトラックの再生がなされ、質問Q1がヘッド
ホン19を介して利用者に供される。これは、例えば
「問1、徳川幕府を開いたのは織田信長である。」とい
うようなものである。そしてこの1番目のトラックの再
生に伴って、そのサブコードエリアに記録されたサブコ
ードが再生される。これは、トラック番号が「1」であ
るという情報と図2に示すような「**A2G2N3P
**」という文字情報とを含んだものである。このよう
な文字情報を含んだサブコードは、上述のようにデータ
出力部8を介してリモコン11に出力される。そしてリ
モコン11に入力されたサブコードからデータデコーダ
15によって文字情報が取り出され、この文字情報はコ
ントローラ13を介してメモリ14に格納される(ステ
ップS1)。
【0024】ところでデータデコーダ15によって取り
出された前記文字情報は、文字列「**」で囲まれてい
る。従ってこれは、ヘッドホンステレオ1の再生プロセ
スを制御するための制御情報である。この制御情報に
は、質問Q1の正解が2番という情報、すなわち「○」
又は「×」が表示された2つの解答ボタン16のうち
「×」が表示されたものを押下するのが正解である旨の
情報と、利用者の入力した判断が正解であったときは2
番目のトラックにジャンプする一方、前記判断が不正解
であったときは3番目のトラックにジャンプするという
情報と、現トラックの再生が終了すれば一時停止すると
いう情報とが含まれている。そこでコントローラ13
は、1番目のトラックの再生が終了すると、前記制御情
報に基づいてヘッドホンステレオ1の再生を一時停止さ
せるための制御信号を形成する。つまりこのコントロー
ラ13と前記データデコーダ15とによって、サブコー
ドに含まれる制御情報から前記情報再生装置を制御する
ための制御信号を形成する信号形成部が構成されている
ということである。そしてこの制御信号を、信号出力部
12からヘッドホンステレオ1に出力する(ステップS
2)。
【0025】この動作を利用者から見ると、質問Q1が
再生されたのちに、ヘッドホンステレオ1が一時停止状
態になっている。そこで利用者は、前記質問Q1が正解
であるか不正解であるかを判断し、「○」又は「×」が
表示された2つの解答ボタン16のうちいずれかを押下
する(ステップS3)。このときメモリ14内には、ヘ
ッドホンステレオ1から送信された制御情報に基づい
て、正解番号が2番、すなわち「×」の表示がされた解
答ボタン16を押下するのが正解である旨が記憶されて
いる。そこで前記リモコン11のコントローラ13は、
ステップS4において、押下された解答ボタン16とメ
モリ14に記憶された前記正解番号とを比較する。
【0026】この比較によって、利用者の入力した判断
が質問Q1の解答として正解であると判定されたとき
は、ステップS5へ進んで一時停止状態を解除するため
の制御信号を形成し、これを信号出力部12から出力す
る。すると前記ヘッドホンステレオ1の一時停止が解除
され、2番目のトラックの再生が開始される。そしてこ
れにより、正解メッセージCM1がヘッドホン19を介
して利用者に供される。これは、例えば「正解。よくで
きました。」というようなものである。そしてこの2番
目のトラックの再生に伴って、そのサブコードエリアに
記録されたサブコードが再生される。このサブコードに
は、図2に示すように「**J4**」という文字情報
が含まれている。このサブコードも前記と同様にデータ
出力部8を介してリモコン11に出力される。そしてデ
ータデコーダ15で前記文字情報が取り出された後、こ
の文字情報はコントローラ13を介してメモリ14に格
納される(ステップS6)。
【0027】ところでこの文字情報も文字列「**」で
囲まれたものであるから、ヘッドホンステレオ1の再生
プロセスを制御するための制御情報である。そしてこの
制御情報は、現在のトラックの再生が終了した後に4番
目のトラックにジャンプするというものである。コント
ローラ13は、この制御情報に基づいて4番目のトラッ
クにジャンプするための制御信号を形成する。そして2
番目のトラックの再生が終了すれば、この制御信号を前
記信号出力部12から出力する(ステップS7)。する
とヘッドホンステレオ1は、2番目の質問Q2が含まれ
る4番目のトラックの再生を開始し(ステップS8)、
以後、上記ルーチンを繰り返す。
【0028】一方、前記比較によって、利用者の入力し
た判断が質問Q1の解答として不正解であると判定され
たときは、ステップS9へ進んで3番目のトラックへジ
ャンプするための制御信号と、ヘッドホンステレオ1の
一時停止状態を解除するための制御信号とを信号出力部
12から出力する。すると前記ヘッドホンステレオ1の
一時停止が解除され、3番目のトラックの再生が行われ
る。そしてこの再生により、不正解メッセージWM1が
ヘッドホン19を介して利用者に供される。これは、例
えば「残念でした。徳川幕府を開いたのは織田信長では
ありません。織田信長は・・・」というようなものであ
る。そしてこの3番目のトラックの再生に伴って、その
サブコードエリアに記録されたサブコードが再生され
る。このサブコードには、図2に示すように「セイカイ
ハトクガワイエヤス」という文字情報が含まれている。
この文字情報は文字列「**」で囲まれていないから、
表示情報である。従ってこの表示情報はコントローラ1
3から表示部20に出力され、この表示部20でそのま
ま文字として表示されることになる(ステップS1
0)。そして3番目のトラックの再生が終了すると、引
き続き4番目のトラックの再生を開始し(ステップS
8)、以後、上記ルーチンを繰り返す。なお、サブコー
ドエリアに記録できる最大文字数は制限されているか
ら、問題数が多い等のためにサブコードエリアが容量不
足となる場合には、前記のような表示情報をサブコード
に含めなくてもよい。
【0029】上記ヘッドホンステレオ1では、経過時
間、曲名、演奏者等を示す表示情報が含められたサブコ
ードが、主信号である音響信号と共に再生される。そし
て再生されたサブコードを、リモコンコード17を介し
てリモコン11に出力するようになっている。そしてこ
のようなサブコードに、ヘッドホンステレオ1の再生プ
ロセスを制御するための制御情報を含めている。従って
この制御情報も、前記表示情報と同様にしてヘッドホン
ステレオ1からリモコン11に送信されることになる。
そしてリモコン11で前記制御情報に基づいて制御信号
を形成し、この制御信号をヘッドホンステレオ1に出力
するようにしている。従って単にリモコン11で経過時
間等を表示し、またリモコン11からの制御信号に応じ
て一時停止、頭出し等の単純な動作するだけの汎用のヘ
ッドホンステレオ1に、MD2の記録内容に対応した複
雑な動作をさせることができる。そしてこれにより、前
記のような汎用かつ低価格のヘッドホンステレオ1を用
いて、その再生プロセスに複雑かつ高度な制御が要求さ
れる双方向情報伝送システムを構成することができる。
【0030】しかも前記制御情報は、前記表示情報と同
様に文字情報としてサブコードに含めている。そして特
殊文字列「**」で囲まれているか否かによって、表示
情報であるか制御情報であるかをリモコン11で区別す
るようにしている。そのため表示情報をリモコン11に
出力するようにしたヘッドホンステレオ1であれば、サ
ブコードから制御情報を取り出すための特別なハードウ
ェアは不要であり、単にリモコン11において文字列の
判別を行うだけで制御情報を識別することができる。従
ってサブコードをリモコン11に出力する汎用のヘッド
ホンステレオ1をそのまま用いることができるし、また
リモコン11の構成もきわめて簡素なものとできる。
【0031】また上述のような双方向情報伝送システム
を用いれば、ロールプレイング・ゲームなどの娯楽用の
システムを構成することもできる。この場合、MD2の
記録内容に対して教育用のシステムとは異なる動作をヘ
ッドホンステレオ1にさせる必要がある。しかしながら
このような場合にも、上記システムでは、MD2に記録
された制御情報を変更するだけで対応可能である。従っ
て柔軟な対話型システムを経済的に構成することができ
る。さらにシステム側での変更が必要になる場合であっ
ても、ヘッドホンステレオ1はそのままにしてリモコン
11だけを交換することで対応できる。従って経済性は
一段と向上されることになる。
【0032】しかも前記制御情報はサブコードとしてM
D2に記録しているので、この制御情報の存在によって
利用者による主信号の聴取が妨げられることはない。従
って利用快適性を阻害することなく双方向情報伝送シス
テムを構成することができる。
【0033】さらに前記リモコン11には解答ボタン1
8が設けられ、利用者が質問Q1、Q2、・・・に対す
る判断を入力することができる。そしてコントローラ1
3は、ヘッドホンステレオ1から送信された制御情報と
入力された前記判断とに基づいて制御信号を形成してい
る。従って利用者の入力した判断とMD2の記録内容と
の双方によってヘッドホンステレオ1の再生プロセスを
制御でき、これによって高度な制御をシステムに行わせ
ることができる。これを前述の例で説明すると、同じ
「○」が表示された解答ボタン16を押下したときに
も、前記質問Q1に対してはその判断を不正解としなが
ら、他の質問に対してはその判断を正解とすることがで
きるということである。
【0034】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施す
ることができる。上記では情報再生装置として携帯型の
ヘッドホンステレオ1を用いたが、サブコードを出力で
きるものであれば、据置型の装置を用いてもよい。また
上記では、情報再生装置からリモコン11へ電気信号と
して表示データを送信したが、情報再生装置の態様に応
じて赤外線信号や電波信号等の種々の信号形態で表示デ
ータを送信することができる。またパソコン等へのサブ
コード出力ができるよう構成された情報再生装置では、
そのサブコード出力端子と接続できるリモコンを用いる
ことによって上記双方向情報伝送システムを構成するこ
とができる。この場合、両者のインターフェースとして
機能する中継器を構成し、この中継器を用いて上記シス
テムを構成するようにしてもよい。
【0035】また上記では、情報再生装置としてMD2
の再生を行うものを用いたが、これはCDやLD、ある
いはDVDを再生するものを用いてもよい。CDやMD
を用いた場合には利用者に供する主信号は音響信号であ
るが、LDやDVDを用いた場合には音響信号と映像信
号とが利用者に供する主信号となる。また、必ずしもM
D2のように利用者があとから信号を記録できるような
情報記録媒体を用いる必要もない。さらにMD2等の情
報記録媒体を装填してその再生を行う情報再生装置に限
らず、情報信号を蓄積した遠隔地にある装置と有線又は
無線の通信網で接続され、この通信網を通じて情報信号
を入力するとともにその再生を行うように成された情報
再生装置を用いてもよい。このような情報再生装置は、
通信網を通じて入力した前記情報信号を一旦メモリに記
憶してから再生するようにしたものでもよいし、メモリ
に記憶することなく実時間処理で再生するものであって
もよい。
【0036】さらに上記では、制御情報を含めたサブコ
ードを各トラックのサブコードエリアに記録したが、前
記制御情報は、CDやMDのリードインエリアに記録さ
れるTOC(Table of Contents)に
含めるようにしてもよい。つまりここでいう「サブコー
ド」は、このようなTOCをも含むものだということで
ある。また一時停止やジャンプなどのようにヘッドホン
ステレオ1の再生プロセスを制御する制御情報だけでな
く、出力音量や音質、L−Rバランス等を制御する制御
情報をサブコードに含めてもよい。
【0037】また、ヘッドホンステレオ1等の情報再生
装置を遠隔制御するための信号は、その製造業者によっ
てさまざまである。特に赤外線信号として制御信号が送
信される場合には、その各製造業者にそれぞれ異なる制
御コードが割り当てられ、リモコン11による遠隔操作
で利用者の意図しない機器が誤動作することがないよう
になされている。そこで前記リモコン11には、各製造
業者に対応した各種の制御コードをあらかじめ記憶させ
ておき、出力する制御信号のパターンを制御対象となる
情報再生装置に応じて切り替えられるようにしてもよ
い。このようにすると1種類のリモコン11で各製造業
者の情報再生装置に対応できるので、利用者の便宜に資
することができるとともに、単一種類の大量生産を可能
にしてリモコン11の製造コストを低減することができ
る。また上記のように各種の制御コードをあらかじめ記
憶させておく以外にも、前記リモコン11をいわゆる学
習リモコンとして構成することができる。ここで学習リ
モコンとは、種々のリモコンに記憶された制御コードを
所定の操作によって受信し、これを記憶するとともに制
御信号としてこの制御コードで構成された信号を出力で
きるようにしたリモコンのことである。この場合にも上
記と同様に、1種類のリモコン11で種々のヘッドホン
ステレオ1に対応できるので、利用者の便宜に資するこ
とができるとともに、リモコン11の製造コストを低減
することができる。
【0038】一方、ヘッドホンステレオ1から出力され
るサブコードの送信形式も、各製造業者によってさまざ
まである。そこで前記リモコン11には、これらの各送
信形式を予め記憶させておき、制御対象となるヘッドホ
ンステレオ1に応じてサブコードの入力形式及びデコー
ド形式を切り替えられるようにしてもよい。またこのよ
うに各種の送信形式をあらかじめ記憶させておく以外に
も、前記サブコードを所定の操作によって受信し、その
送信形式を記憶するとともにサブコードの入力形式とデ
コード形式とをこれに応じて設定できるようにしてもよ
い。
【0039】ところで前記リモコン11は、質問Q1等
に対する判断を利用者が入力できる情報入力部として解
答ボタン16を有するものであった。しかしながらこれ
は、スキャナによってテキストに示された印刷パターン
を読み込み、その印刷パターンの示す情報を利用者の判
断としてヘッドホンステレオ1に送信するようなもので
あってもよい。さらにこのような判断を入力する情報入
力部は、タッチパネルやペン入力装置であってもよい。
【0040】さらに上記では、質問Q1、正解メッセー
ジCM1、不正解メッセージWM1をそれぞれ1トラッ
クごとに記録したが、質問Q1に付随して「**PC2
0**」というような文字情報をサブコードに含めてお
くと、1つのトラックに質問Q1と正解メッセージCM
1との双方を記録しておくことができる。すなわちヘッ
ドホンステレオ1は、1番目のトラックの再生を開始し
てから20秒後、つまり質問Q1の再生が終了したとき
に、自動的に一時停止する。そして利用者の入力した判
断が正解であったときは一時停止を解除して、引き続き
正解メッセージCM1を再生するということである。ま
た上記では不正解メッセージWM1を再生したのち次の
質問Q2の再生を行うが、この不正解メッセージWM1
に付随して「**J1**」という文字情報をサブコー
ドに含めておくと、利用者が正解するまで同じ質問Q1
を繰り返すというようなこともできる。さらに再生した
問題数と利用者の正解数とをカウントし、コントローラ
13で正当率を算出して表示部20に表示させることも
できる。
【0041】
【発明の効果】上記のように請求項1の双方向情報伝送
システム又は請求項3のリモコンでは、単に利用者が操
作するリモコンによって遠隔制御されるにすぎない汎用
の情報再生装置を、この情報再生装置で再生される信号
に従って高度に制御することができる。従って特別な情
報再生装置を用いることなく、複雑な動作が可能な対話
型システムを経済的に構成することが可能となる。
【0042】また請求項2の双方向情報伝送システム
は請求項4のリモコンでは、システムの構成を簡素なも
のとして、その実施を容易とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の双方向情報伝送システ
ムを示すブロック図である。
【図2】前記システムに用いるMDの記録パターンを示
す説明図である。
【図3】前記システムを構成するリモコンの動作を示す
フローチャートである。
【図4】前記システムの概略構成図である。
【図5】従来例の双方向情報伝送システムを示す概略構
成図である。
【符号の説明】
1 ヘッドホンステレオ 2 MD 8 データ出力部 11 リモコン 12 信号出力部 13 コントローラ 15 データデコーダ 16 解答ボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 31/00 G11B 15/02 G11B 20/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響信号又は映像信号のような主信号を
    再生して利用者に供するとともにサブコードを再生して
    出力するよう成された情報再生装置と、この情報再生装
    置を遠隔制御するリモコンとを備え、前記サブコードの
    利用者用コードには、前記情報再生装置の再生プロセス
    を制御するための制御情報が含められ、前記リモコン
    は、利用者が判断を入力できる情報入力部と、前記情報
    再生装置から出力されたサブコードを入力するデータ入
    力部と、入力したサブコードの利用者用コードに含まれ
    る前記情報再生装置の再生プロセスを制御するための制
    御情報を格納するデータの読み書きが可能なメモリと、
    このメモリに格納した当該制御情報と利用者が入力した
    前記判断とに基づいて前記情報再生装置の再生プロセス
    を制御するための制御信号を形成するコントローラと、
    前記制御信号を前記情報再生装置に向けて出力する信号
    出力部とを備えて成ることを特徴とする双方向情報伝送
    システム。
  2. 【請求項2】 前記制御情報は、前記リモコンで復号化
    される文字情報としてサブコードに含められていること
    を特徴とする請求項1の双方向情報伝送システム。
  3. 【請求項3】 音響信号又は映像信号のような主信号を
    再生して利用者に供するとともにサブコードを再生して
    出力するよう成された情報再生装置の遠隔制御を行うリ
    モコンであって、利用者が判断を入力できる情報入力部
    と、前記情報再生装置から出力されたサブコードを入力
    するデータ入力部と、入力したサブコードの利用者用コ
    ードに含まれる前記情報再生装置の再生プロセスを制御
    するための制御情報を格納するデータの読み書きが可能
    なメモリと、このメモリに格納した当該制御情報と利用
    者が入力した前記判断とに基づいて前記情報再生装置の
    再生プロセスを制御するための制御信号を形成するコン
    トローラと、前記制御信号を前記情報再生装置に向けて
    出力する信号出力部とを備えて成ることを特徴とするリ
    モコン。
  4. 【請求項4】 前記コントローラは、前記サブコードに
    含められた文字情報に基づいて前記制御信号を形成する
    ことを特徴とする請求項3のリモコン。
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