JP2962280B2 - 搬送波再生方式 - Google Patents

搬送波再生方式

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JP2962280B2 JP9149021A JP14902197A JP2962280B2 JP 2962280 B2 JP2962280 B2 JP 2962280B2 JP 9149021 A JP9149021 A JP 9149021A JP 14902197 A JP14902197 A JP 14902197A JP 2962280 B2 JP2962280 B2 JP 2962280B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は搬送波再生方式に関
し、特に伝送レート可変対応の衛星通信において用いら
れるバースト信号を復調する復調器における搬送波再生
方式に関する。
【0002】
【従来の技術】通信衛星を介して共通のチャンネルで通
信を行う多元接続の衛星通信方式においては、地球局か
らのバースト信号を再生するための復調器が必須であ
る。例えば、よく知られているような時分割多元接続
(TDMA)通信方式や、純アロハ通信方式、スロット
付きアロハ通信方式などでは、その通信方式に参加して
いる地理的に広範囲に分散した各地球局からのディジタ
ル変調されたバースト信号を、忠実に再生する復調器が
必要とされている。
【0003】一般に、衛星通信方式では、各地球局のハ
ードウェアの特性のばらつきにより、各地球局において
個別に搬送波の周波数誤差が生ずる。また、その他に、
通信衛星上での周波数変換器のドリフトにより生ずる周
波数誤差が存在する。
【0004】上述の2つの周波数誤差のうち、各地球局
のハードウェアにおいて個別に生ずる周波数誤差は、送
信系の周波数変換に起因するものと、受信系の周波数変
換に起因するものとに区別できる。
【0005】このように、搬送波周波数が、各地球局か
ら送信されてくるバースト毎に異なる誤差を周波数誤差
として含んでいるため、通信衛星においてこれらを受信
する復調器では、短時間でこの周波数誤差を推定し、搬
送波を再生する必要がある。
【0006】そこで、従来の復調器では、短時間で周波
数誤差を推定し、搬送波を再生するために、バースト信
号の先頭部分に付与されているデータを用いて、周波数
誤差を推定している。
【0007】このバースト信号の先頭部分に付与されて
いるデータについて、図2を参照して説明する。図2に
示されるように、このバースト信号26は、搬送波再生
部21及びビットタイミング再生部22とから構成され
るプリアンブルワード25と、ユニークワード23と、
データ24とからなり、バースト信号26の先頭部分に
は、プリアンブルワード25がトレーニングビットとし
て付加されている。
【0008】また、近年、このプリアンブルワード25
を付加しないプリアンブルレスのバースト信号方式も利
用されることもあるが、その場合でも、図2に示される
ように、バースト信号26の先頭部には、ユニークワー
ド23が必ず付加されている。
【0009】従来の復調器では、これらのユニークワー
ド又はプリアンブルワードの期間中に搬送波の再生を行
い、同期を確立する必要があるが、ユニークワード若し
くはプリアンブルワードは非常に短いため、ディスクリ
ートフーリエ変換(以下、DFTと記す。)等を用いて
周波数誤差を推定し、推定した周波数誤差を初期値とし
て用いて搬送波再生を行う手法が提案されている。
【0010】この従来のユニークワード又はプリアンブ
ルワードの期間中にDFTを用いて搬送波の再生を行う
搬送波再生方式について、以下に説明する。
【0011】まず、ベクトルSnを、サンプル点の複素
表示とすると、周波数誤差を推定するDFTは次の式
(1)で表される。
【0012】
【数3】
【0013】ここでLはDFTで推定するサンプルのサ
ンプル数である。(1)式はDFTにおけるセルと呼ば
れる要素でkによりセルの数が決定される。kは、0か
らkまでの値をとる整数であることから、セルの個数は
(k+1)個となる。(1)式により計算される(k+
1)個のセルの中から絶対値の最大のセルに対応する周
波数が、推定された周波数誤差となる。
【0014】このように推定された周波数誤差を初期値
として用いることにより搬送波の再生が行われる。上述
の従来の搬送波を再生させる復調器として、例えば特開
平3−150946号公報に開示された「バースト復調
方式」がある。
【0015】一方、近年、同一の装置を使用して、伝送
レートを可変にして使用する可変伝送レート通信方式が
本格的に導入されており、この可変伝送レート通信方式
を衛星通信に適用する際には当然のことながら復調器も
これに対応して伝送レートの可変対応が必要となってい
る。
【0016】ただし、前述した搬送波の周波数誤差はそ
れぞれの地球局で固定的に存在するもので、その絶対的
な周波数誤差の値は、前述の伝送レートが変化しても変
わるものではない。例えば、Ku帯の通信では、周波数
変換に用いられる局部発振器の偏差が0.1ppmであ
ると1.4KHz程度になり、低速の伝送レートの場
合、この周波数誤差は無視できないぐらい大きなものと
なる。即ち、16K Baudの伝送レートと比較する
と約1/10もの大きさになる。
【0017】式(1)からも明らかなように、計算する
セル数を増やせば(kの値を大きくすれば)、大きな周
波数誤差まで推定可能となるが、DFTを行う際の計算
量も比例して増大する。そこで、従来では、伝送レート
が変更された場合であっても、その計算量を抑えるた
め、計算するセル数を一定としてDFTを行い、周波数
誤差を推定している。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
伝送レート可変対応のバースト復調器においては、伝送
レートが低くなるとサンプル周波数に比較して周波数変
動が大きくなるため、式(1)により計算されるセル数
を増加させなければならないのであるが、DFTを行う
際の計算量を抑えるために、計算するセルの数を一定と
しているので、伝送レートがある一定のレートよりも低
くなると正確な周波数誤差の推定が行えないという問題
点を有している。
【0019】例えばサンプル数L=48、セル数を6と
固定した場合、伝送レートが64kBuadの場合、周
波数誤差は、
【0020】
【数4】
【0021】まで推定できるが、伝送レートが遅くなり
16k Baudの場合には、
【0022】
【数5】
【0023】までしか推定できなくなる。前述したよう
に、周波数誤差は伝送レートに係わらず一定なので、低
速になると所望の周波数誤差の推定が行えなくなる。
【0024】一方、計算するセルの数を始めから増やし
ておくという考えもあるが、その場合、DFTを行う際
の計算量が増え、特に、高速の伝送レートの場合に対応
することができないという問題点を有している。
【0025】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、伝送レートが低速になっても周波数誤差の正確な推
定を可能とし、安定した復調動作を可能とし、パケット
の再送を減らし、伝送路の信頼性、及び伝送効率の向上
を図ることの可能な搬送波再生方式を提供することを目
的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ディジタル変調された間歇的なバースト信号の先頭に付
加されているプリアンプルワード及びユニークワードの
少なくともいずれか一方に、ディスクリートフーリエ変
換演算部がディスクリートフーリエ変換演算を行うこと
により、搬送波の周波数誤差を推定し、該推定された周
波数誤差を用いて、搬送波再生部が、搬送波の再生を行
う搬送波再生方式において、前記ディスクリートフーリ
エ変換演算部によるディスクリートフーリエ変換演算に
おけるセルの個数を、入力した伝送レートが遅いときに
は増やし、速いときには減らすように制御するディスク
リートフーリエ変換制御部を有することを特徴とする。
【0027】従って、この発明によれば、ディスクリー
トフーリエ変換制御部が、伝送レートが遅いときには計
算するセル数を増やし、逆に伝送レートが速いときには
セル数を減らすように、ディスクリートフーリエ変換演
算部における演算を制御するため、いかなる伝送レート
でも固定的な周波数誤差の推定が可能となる。
【0028】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記ディスクリートフーリエ変換演算部に
よる、前記搬送波の周波数誤差を推定するためのディス
クリートフーリエ変換演算は、ベクトルSnをサンプル
点の複素表示、Lをディスクリートフーリエ変換演算を
行う際のサンプル数、kを0からkまでの値をとる整数
であるとして、以下の式により与えられるベクトルDk
を求める変換であることを特徴とする。
【0029】
【数6】
【0030】従って、この発明によれば、請求項1記載
の発明の作用が得られると共に、サンプル点の複素表
示、ディスクリートフーリエ変換演算を行う際のサンプ
ル数、及び0からkまでの値をとる整数に基づき、周波
数誤差を推定するためのベクトルを求めることができ
る。
【0031】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記ディスクリートフーリエ変換制御部に
よる、ディスクリートフーリエ変換演算部における、入
力した伝送レートが遅いときには増やし、速いときには
減らすように制御されるセルの個数は、前記0からkま
での値をとる整数kにより与えられるセルの個数k+1
が、Fmaxを予想される最大の周波数誤差、fsを前
記入力した伝送レート、Lを前記ディスクリートフーリ
エ変換演算を行う際のサンプル数として、以下の式を満
たすように制御されることを特徴とする。
【0032】
【数7】
【0033】従って、この発明によれば、請求項2記載
の発明の作用が得られると共に、0からkまでの値をと
る整数kにより与えられ、ディスクリートフーリエ変換
演算を行う際に計算されるセルの個数k+1が、伝送レ
ートfsが速くなると減少し、遅くなると増加するの
で、伝送レートの変化に対応して、周波数誤差の正確な
推定を行うことができる。
【0034】請求項4記載の発明は、ディジタル変調さ
れた間歇的なバースト信号を受信し、該バースト信号の
先頭に付加されているプリアンブルワード及びユニーク
ワードの少なくともいずれか一方に対してディスクリー
トフーリエ変換演算を行うことにより、搬送波の周波数
誤差を推定し、該推定された周波数誤差を用いて搬送波
を再生する搬送波再生方式において、変調波を入力して
準同期検波を行い、第1の信号と第2の信号との2つの
信号を出力する準同期検波部と、前記準同期検波部から
出力された第1の信号の波形整形を行う第1のローパス
フィルタと、前記準同期検波部から出力された第2の信
号の波形整形を行う第2のローパスフィルタと、前記第
1のローパスフィルタから出力された第1の信号を、量
子化されたデジタル信号に変換する第1のアナログ/デ
ジタル変換部と、前記第2のローパスフィルタから出力
された第2の信号を、量子化されたデジタル信号に変換
する第2のアナログ/デジタル変換部と、前記第1のア
ナログ/デジタル変換部から出力された信号と、前記第
2のアナログ/デジタル変換部から出力された信号とを
用いて同期検波を行い、第1の検波信号と第2の検波信
号とを出力する複素乗算部と、前記複素乗算部から出力
された第1の検波信号、前記複素乗算部から出力された
第2の検波信号、及び入力した周波数誤差の初期値とに
基づき、搬送波の再生を行う搬送波再生部と、前記第1
のアナログ/デジタル変換部から出力された信号と、前
記第2のアナログ/デジタル変換部から出力された信号
とを用いて、ディスクリートフーリエ変換制御部の制御
に従い、ディスクリートフーリエ変換演算を行い、前記
搬送波の周波数誤差を、初期値として前記搬送波再生部
に出力するディスクリートフーリエ変換演算部と、前記
ディスクリートフーリエ変換演算部におけるディスクリ
ートフーリエ変換演算において、入力した伝送レートが
遅いときには計算するセル数を増やし、入力した伝送レ
ートが速いときには計算するセル数を減らして、ディス
クリートフーリエ変換演算部におけるディスクリートフ
ーリエ変換演算の演算期間と、ディスクリートフーリエ
変換演算において計算するセル数とを制御するディスク
リートフーリエ変換制御部とを有することを特徴とす
る。
【0035】従って、この発明によれば、入力した変調
波に準同期検波を行い、この準同期検波された2つの信
号に対して波形整形を行い、アナログ/デジタル変換を
行い、このアナログ/デジタル変換がなされた信号に対
してディスクリートフーリエ変換演算部がディスクリー
トフーリエ変換演算を行う際に、ディスクリートフーリ
エ変換制御部が伝送レートに基づいて、演算するセルの
数を、入力した伝送レートが遅いときには演算セル数を
増やし、入力した伝送レートが速いときには演算セル数
を減らすように、ディスクリートフーリエ変換演算部の
演算を制御しているので、いかなる伝送レートにおいて
も固定的な周波数誤差の推定が可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明に係
る搬送波再生方式の実施形態について詳細に説明する。
図1に、本発明に係る搬送波再生方式の一実施形態の構
成のブロック図を示す。
【0037】この図1に示されるように、この搬送波再
生方式は、入力した中間周波(以下、IFと記す。)を
受信する準同期検波部1と、波形整形を行うローパスフ
ィルタ(以下、LPFと記す。)2及びLPF3と、ア
ナログ/デジタル変換を行うアナログ/デジタル変換器
(以下、A/D変換器と記す。)4及びA/D変換器5
と、同期検波を行う複素乗算部6と、2つの出力を受
け、ディスクリートフーリエ変換制御部(以下、DFT
制御部と記す。)9の制御に従って、ディスクリートフ
ーリエ変換演算を行うディスクリートフーリエ変換演算
部(以下、DFT演算部と記す。)8と、入力した伝送
レートに基づき、DFT演算部8におけるディスクリー
トフーリエ変換演算の制御を行うDFT制御部9と、D
FT演算部8から出力された周波数誤差に基づき、搬送
波の再生を行う搬送波再生部7とから構成される。
【0038】また、上述の準同期検波部1は、周波数変
換器10及び周波数変換器11と、局部発振器12と、
位相をπ/2ずらす移相器13とから構成される。
【0039】次に、図1に示される搬送波再生方式の動
作について、図1を参照して説明する。
【0040】図1に示される搬送波再生方式に入力した
IFは、まず、準同期検波部1に入力する。準同期検波
部1に入力したIFは、2つに分岐し、一方は、周波数
変換器10に入力し、他方は周波数変換器11に入力す
る。
【0041】また、このとき、局部発振器12の出力が
周波数変換器11及び移相器13に出力される。移相器
13に出力された局部発振器12の出力は、π/2だけ
位相がずらされ、その後、周波数変換器10に出力され
る。
【0042】IF及び移相器13からの出力が入力した
周波数変換器10は、これらに基づき周波数変換を行っ
た後、この周波数変換が行われた信号をLPF2に出力
する。
【0043】同様に、IF及び局部発振器12からの出
力が入力した周波数変換器11は、これらに基づき周波
数変換を行った後、この周波数変換が行われた信号をL
PF3に出力する。
【0044】ここで、この入力したIFの搬送波周波数
と準同期検波を行う局部発振器12との周波数との誤差
が推定すべき周波数誤差である。
【0045】周波数変換器10から出力された信号を入
力したLPF2は、この信号にフィルタ処理を行い、波
形整形を実施し、波形整形を行った後の信号をA/D変
換器4に出力する。また、周波数変換器11から出力さ
れた信号を入力したLPF3も同様に、この信号にフィ
ルタ処理を行い、波形整形を実施し、波形整形を行った
後の信号をA/D変換器5に出力する。
【0046】LPF2から出力された信号を入力したA
/D変換器4は、サンプリングを行い、量子化を行うこ
とによりアナログ/デジタル変換を実行し、このデジタ
ル信号を複素乗算部6及びDFT演算部8に出力する。
同様に、LPF3から出力された信号を入力したA/D
変換器5は、サンプリングを行い、量子化を行うことに
よりアナログ/デジタル変換を実行し、このデジタル信
号を複素乗算部6及びDFT演算部8に出力する。
【0047】A/D変換器4及びA/D変換器5のそれ
ぞれから出力された信号を入力した複素乗算部6は、こ
れらの入力した信号と、後述する搬送波再生部7から出
力された再生搬送波とに対して複素乗算を行い、同期検
波を行って、復調出力P及び復調出力Qを出力する。こ
の復調出力P及び復調出力Qは共に、この搬送波再生方
式の外部、及び、搬送波再生部7に出力される。
【0048】搬送波再生部7は、復調出力P、復調出力
Q及び後述するDFT演算部8から出力された周波数誤
差の初期値に基づき搬送波の再生を行い、再生した搬送
波を複素乗算部6に出力する。この搬送波再生が行われ
る際にセットされる初期値は、周波数誤差がゼロに近い
状態でスタートする。
【0049】一方、A/D変換器4及びA/D変換器5
のそれぞれから出力された信号を入力したDFT演算部
8は、図2に示されるような、これらの信号のプリアン
ブルワード25、又はユニークワード23を用い、後述
するDFT制御部9の制御に従って、ディスクリートフ
ーリエ変換演算を実行し、周波数誤差を推定し、得られ
た周波数誤差を初期値として搬送波再生部7に出力す
る。
【0050】この、DFT演算部8において行われるデ
ィスクリートフーリエ変換演算は、従来技術において説
明した、式(1)により示されるディスクリートフーリ
エ変換演算である。
【0051】すなわち、このディスクリートフーリエ変
換演算は、0からkまでの整数をとるkにより示される
k+1個のベクトルDkを導出するもので、このベクト
ルDkが、セルと呼ばれる。また、式(1)式におい
て、ベクトルSnは、A/D変換器4及びA/D変換器
5から出力された信号により張られる2次元直交空間の
ベクトルであり、サンプル点の複素表示である。
【0052】DFT制御部9は、入力した伝送レートに
対応して、DFT演算部8におけるディスクリートフー
リエ変換演算を制御する。
【0053】このDFT制御部9では、DFT演算部8
においてディスクリートフーリエ変換演算を行うサンプ
ル区間を検知する。また、伝送レートの情報を入力し、
計算すべきセルの数をDFT演算部8へ通知することに
より、DFT演算部8における、式(1)で表されるデ
ィスクリートフーリエ変換演算を制御する。
【0054】このときの計算すべきセル数k+1は、予
想される最大の周波数誤差Fmaxと伝送レートfsと
により決定され、伝送レートfsが遅いときにはセル数
が多く、逆に伝送レートfsが速いときにはセル数が少
なくなるような制御を行う。
【0055】上述のセル数の制御を行う際の、セル数の
計算式の一例を以下に式(2)として示す。
【0056】
【数8】
【0057】ただし、本発明は、この実施形態に示され
るようにDFT制御部9が、入力した伝送レートが速い
場合は、DFT演算部8において計算すべきセル数を減
らし伝送レートが遅いときにはDFT演算部8において
計算すべきセル数を増やすことにより、周波数誤差の推
定を略固定的に行う発明であるので、セル数を制御する
ための計算式は式(2)に限定されるものではなく、例
えば、伝送レートと計算されるセル数とが反比例するよ
うな計算式や、その他の適当な計算式を用いることも当
然に可能である。
【0058】従って、この図1に示される搬送波再生方
式の一実施形態によれば、入力したIFと局部発振器1
2から出力された信号との周波数の誤差を推定するため
に、ディスクリートフーリエ変換演算を実行する際に、
ディスクリートフーリエ変換演算において計算されるセ
ル数を、DFT制御部9が入力した伝送レートに従っ
て、伝送レートが速い場合は計算するセル数を減らし、
伝送レートが遅い場合は計算するセル数を増やすので、
伝送レートが動的に変化したとしても、迅速に周波数誤
差を推定することができ、正確に搬送波の再生を行うこ
とができる。
【0059】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、伝送レートが速いときには、ディスクリート
フーリエ変換演算において計算されるセル数を減らし、
逆に伝送レートが遅いときにはディスクリートフーリエ
変換演算において計算されるセル数を増やすようなDF
T演算を行うため、いかなる伝送レートであっても、固
定的な周波数誤差の推定が可能になり、その結果、安定
した復調動作が可能な搬送波再生方式を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る搬送波再生方式の一実施形態の構
成を示すブロック図である。
【図2】バースト信号の構成を示す概念図である。
【符号の説明】
1 準同期検波部 2、3 ローパスフィルタ(LPF) 4、5 アナログ/デジタル変換器(A/D変換器) 6 複素乗算部 7 搬送波再生部 8 ディスクリートフーリエ変換演算部(DFT演算
部) 9 ディスクリートフーリエ変換制御部(DFT制御
部) 10、11 周波数変換器 12 局部発振器 13 移相器 21 搬送波再生部 22 ビットタイミング再生部 23 ユニークワード 24 データ 25 プリアンブルワード 26 バースト信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 27/00 - 27/38 H04L 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル変調された間歇的なバースト
    信号の先頭に付加されているプリアンプルワード及びユ
    ニークワードの少なくともいずれか一方に、ディスクリ
    ートフーリエ変換演算部がディスクリートフーリエ変換
    演算を行うことにより、搬送波の周波数誤差を推定し、
    該推定された周波数誤差を用いて、搬送波再生部が、搬
    送波の再生を行う搬送波再生方式において、 前記ディスクリートフーリエ変換演算部によるディスク
    リートフーリエ変換演算におけるセルの個数を、入力し
    た伝送レートが遅いときには増やし、速いときには減ら
    すように制御するディスクリートフーリエ変換制御部を
    有することを特徴とする搬送波再生方式。
  2. 【請求項2】 前記ディスクリートフーリエ変換演算部
    による、前記搬送波の周波数誤差を推定するためのディ
    スクリートフーリエ変換演算は、ベクトルSnをサンプ
    ル点の複素表示、Lをディスクリートフーリエ変換演算
    を行う際のサンプル数、kを0からkまでの値をとる整
    数であるとして、以下の式により与えられるベクトルD
    kを求める変換であることを特徴とする請求項1記載の
    搬送波再生方式。 【数1】
  3. 【請求項3】 前記ディスクリートフーリエ変換制御部
    による、ディスクリートフーリエ変換演算部における、
    入力した伝送レートが遅いときには増やし、速いときに
    は減らすように制御されるセルの個数は、 前記0からkまでの値をとる整数kにより与えられるセ
    ルの個数k+1が、 Fmaxを予想される最大の周波数誤差、fsを前記入
    力した伝送レート、Lを前記ディスクリートフーリエ変
    換演算を行う際のサンプル数として、以下の式を満たす
    ように制御されることを特徴とする請求項2記載の搬送
    波再生方式。 【数2】
  4. 【請求項4】 ディジタル変調された間歇的なバースト
    信号を受信し、該バースト信号の先頭に付加されている
    プリアンブルワード及びユニークワードの少なくともい
    ずれか一方に対してディスクリートフーリエ変換演算を
    行うことにより、搬送波の周波数誤差を推定し、該推定
    された周波数誤差を用いて搬送波を再生する搬送波再生
    方式において、 変調波を入力して準同期検波を行い、第1の信号と第2
    の信号との2つの信号を出力する準同期検波部と、 前記準同期検波部から出力された第1の信号の波形整形
    を行う第1のローパスフィルタと、 前記準同期検波部から出力された第2の信号の波形整形
    を行う第2のローパスフィルタと、 前記第1のローパスフィルタから出力された第1の信号
    を、量子化されたデジタル信号に変換する第1のアナロ
    グ/デジタル変換部と、 前記第2のローパスフィルタから出力された第2の信号
    を、量子化されたデジタル信号に変換する第2のアナロ
    グ/デジタル変換部と、 前記第1のアナログ/デジタル変換部から出力された信
    号と、前記第2のアナログ/デジタル変換部から出力さ
    れた信号とを用いて同期検波を行い、第1の検波信号と
    第2の検波信号とを出力する複素乗算部と、 前記複素乗算部から出力された第1の検波信号、前記複
    素乗算部から出力された第2の検波信号、及び入力した
    周波数誤差の初期値とに基づき、搬送波の再生を行う搬
    送波再生部と、 前記第1のアナログ/デジタル変換部から出力された信
    号と、前記第2のアナログ/デジタル変換部から出力さ
    れた信号とを用いて、ディスクリートフーリエ変換制御
    部の制御に従い、ディスクリートフーリエ変換演算を行
    い、前記搬送波の周波数誤差を、初期値として前記搬送
    波再生部に出力するディスクリートフーリエ変換演算部
    と、 前記ディスクリートフーリエ変換演算部におけるディス
    クリートフーリエ変換演算において、入力した伝送レー
    トが遅いときには計算するセル数を増やし、入力した伝
    送レートが速いときには計算するセル数を減らして、デ
    ィスクリートフーリエ変換演算部におけるディスクリー
    トフーリエ変換演算の演算期間と、ディスクリートフー
    リエ変換演算において計算するセル数とを制御するディ
    スクリートフーリエ変換制御部とを有することを特徴と
    する搬送波再生方式。
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