JP2961816B2

JP2961816B2 - ディスクカートリッジ

Info

Publication number: JP2961816B2
Application number: JP2135451A
Authority: JP
Inventors: 賢二高橋
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1989-06-05
Filing date: 1990-05-28
Publication date: 1999-10-12
Anticipated expiration: 2014-10-12
Also published as: JPH0386986A; DE69010780T2; KR910001733A; CA2018169A1; EP0402037A3; DE69010780D1; MY106758A; US5063558A; KR0181293B1; EP0402037B1; EP0402037A2

Description

【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野本発明は、光ディスクや光磁気ディスクの如きディス
ク状記録媒体を収納したディスクカートリッジに関す
る。

B.従来の技術従来、光ディスクや光磁気ディスクの如きディスク状
記録媒体を、上下ハーフを突合わせ結合して構成されて
なるカートリッジ本体内に回転自在に収納してなるディ
スクカートリッジは、上記ディスク状記録媒体をカート
リッジ本体内に収納した状態で記録再生装置のカートリ
ッジ装着部に装着され、上記ディスク状記録媒体に対し
所定の情報信号の書き込み又は書き込まれた情報信号の
読み出しが行われる。

そこで、ディスク状記録媒体を収納したカートリッジ
本体には、光ピックアップ装置等の信号書き込み読み出
し手段を上記ディスク状記録媒体の信号記録面に臨ませ
るための信号書き込み読み出し用開口部が形成され、さ
らに上記ディスク状記録媒体を回転操作するディスクテ
ーブルが進入する中央開口部が形成されている。

ところで、上記信号書き込み読み出し用開口部及び中
央開口部が開放されたままの状態であると、ディスクカ
ートリッジを記録再生装置に装着しない保管時等の不使
用時に、上記信号書き込み読み出し用開口部及び中央開
口部を介してカートリッジ本体内に侵入し上記ディスク
状記録媒体の信号記録面に付着してしまう。このような
ディスク状記録媒体の信号記録面の汚損や塵芥の付着が
あると、情報信号の書き込み読み出しの欠落を生じさせ
たり、情報信号の書き込み読み出しが全く不能になる虞
れがある。

そこで、ディスクカートリッジが記録再生装置に装着
されない不使用時に上記信号書き込み読み出し用開口部
及び中央開口部を閉塞し、上記記録再生装置に装着され
たとき上記各開口部を開放するシャッタが上記カートリ
ッジ本体に取付けられている。すなわち、上記シャッタ
は、上記信号書き込み読出し用開口部及び中央開口部を
閉塞する位置とこれら開口部を開放する位置間に亘って
移動自在となるようにカートリッジ本体に取付けられて
いる。

そして、上記シャッタは、ディスクカートリッジが記
録再生装置に装着されない不使用時に常時信号書き込み
読み出し用開口部及び中央開口部を閉塞するように付勢
手段によって付勢されている。上記シャッタを上記各開
口を閉塞する方向に付勢する手段としては、捩りコイル
バネが用いられている。この捩りコイルバネは、コイル
部から延設された一方のアーム部の端部をカートリッジ
本体内の係止部に係止させ、同じくコイル部から延設さ
れた他方のアーム部の端部をシャッタに形成された係止
片に係止させてカートリッジ本体内に配設される。そし
て、上記捩りコイルバネは、上記一対のアーム部の開脚
方向の付勢により上記シャッタを上記開口部を閉塞する
方向に移動付勢する。

上記捩りコイルバネは、カートリッジ本体にシャッタ
を取付けた後、上記カートリッジ本体内に挿入配設され
る。この捩りコイルバネのカートリッジ本体内への挿入
配設は、上記カートリッジ本体のシャッタが嵌合配設さ
れる前面側に設けられた上記捩りコイルバネの挿入用開
口部を介して行われる。

ところで、上記捩りコイルバネは、一方のアーム部の
端部をカートリッジ本体内の係止部にあらかじめ係止さ
せた後、他方のアーム部側を押圧操作し、上記一対のア
ーム部を閉脚状態にした状態でカートリッジ本体内に挿
入させていく。そして、カートリッジ本体内に挿入した
所で、上記他方のアーム部の押圧操作を解除することに
より、この他方のアーム部は、捩りコイルバネの弾性復
帰力によりシャッタ側に移動させられ、その端部が上記
シャッタの係止片に係止させられる。

このように一方のアーム部の端部をカートリッジ本体
内の係止部に係止された捩りコイルバネの他方のアーム
部の端部が係止されることにより、シャッタは情報信号
書き込み読み出し用開口部及び中央開口部を閉塞する方
向に移動付勢される。

C.発明が解決しようとする課題上述したように、捩りコイルバネは、一対のアーム部
が閉脚方向に弾性変位された状態でカートリッジ本体内
相に挿入される。そして、上記捩りコイルバネがカート
リッジ本体内の所定位置まで挿入されたところで他方の
アーム部は自由な状態となり、上記捩りコイルバネの弾
性復帰力により移動変位し、シャッタの係止片に係止す
る。

ところで、上記他方のアーム部をシャッタの係止片に
正確に係合させるためには、捩りコイルバネのカートリ
ッジ本体に対する挿入角度を正確に制御し、さらに上記
他方のアーム部の押圧操作を解除する位置を正確に制御
する必要がある。

しかし、捩りコイルバネは、弾性変位された状態でカ
ートリッジ本体内に挿入操作されるため、正確に挿入角
度を制御することが困難となり、他方のアーム部の押圧
操作を解除する位置も正確に制御できなくなる。そのた
め、他方のアーム部を確実にシャッタの係止片に係合さ
せることが極めて難しい。

また、光ディスクや光磁気ディスクの如く剛性を有す
る剛性樹脂やガラスを基板にして構成されるディスク状
記録媒体を収納するディスクカートリッジにあっては、
カートリッジ本体の厚さも厚くなる。そのため、カート
リッジ本体内の捩りコイルバネの収納される空間の高さ
が上記捩りコイルバネのコイル部の高さに比し大きなも
のとなり、捩りコイルバネの姿勢を正しく制御すること
が一層困難となる。捩りコイルバネの挿入姿勢が正しく
制御されなくなると、一方のアーム部をカートリッジ本
体の係止部に確実に係止し得なくなるばかりか、他方の
アーム部をシャッタの係止片に係合させることができな
くなり、シャッタを移動付勢させることができなくな
る。

そこで、本発明は、捩りコイルバネの弾性復帰力によ
り移動変位する上記捩りコイルバネのアーム部の移動方
向を正確に規制し、確実にシャッタの係止片に係合し得
るようになし、捩りコイルバネの取付けを確実に行うこ
とができ、さらに捩りコイルバネを取付け自動機により
容易に取付け得るようにしたディスクカートリッジを提
供しようとするものである。

D.課題を解決するための手段本発明は、上述したような目的を達成するため、ディ
スク状記録媒体が回転自在に収納されるとともに上記デ
ィスク状記録媒体の信号記録領域の少なくとも一部を径
方向に亘って外方に臨ませる開口部が形成されたカート
リッジ本体と、上記カートリッジ本体に移動自在に取付
けられ上記開口部を開閉するシャッタと、一方のアーム
部の端部を上記カートリッジ本体の一部に係止させると
ともに他方のアーム部の端部を上記シャッタの一部に係
止させて上記カートリッジ本体内に配設され、上記シャ
ッタを上記開口部を閉塞する方向に移動付勢させてなる
捩りコイルバネとを備え、上記カートリッジ本体の上記
シャッタが配設される前面側に、上記捩りコイルバネの
挿入用開口部を設けるとともに、弾性変位された上記捩
りコイルバネの他方のアーム部が上記シャッタの一部に
係合するように移動変位する際、上記他方のアーム部の
移動方向を規制する移動規制手段が設けられている。こ
の規制手段は、上記捩りコイルバネの上記他方のアーム
部の上記シャッタへの係止端部より上記カートリッジ本
体の内方側に位置して互いに平行に突設された水平移動
規制リブと高さ位置規制リブとを備える。上記高さ位置
規制リブは、上記水平移動規制リブより上記カートリッ
ジ本体の内方側に位置され、その先端が上記水平移動規
制リブの先端より上記捩りコイルバネの挿入用開口部側
に突出されている。

E.作用本発明は、一対のアーム部が閉脚方向に弾性変位され
た捩りコイルバネがカートリッジ本体に設けられた挿入
用開口部から挿入された後、シャッタに係合する側の他
方のアーム部の押圧操作を解除すると、この他方のアー
ム部は移動規制手段に移動方向が規制されて上記シャッ
タに係合する方向に移動変位する。

そして、上記他方のアーム部がシャッタに係合するこ
とにより、上記シャッタは捩りコイルバネの付勢力を受
けてディスク状記録媒体が回転自在に収納されるととも
に上記ディスク状記録媒体の信号記録領域を外方に臨ま
せる開口部を閉塞する方向に移動付勢されて上記開口部
を閉塞する。

F.実施例以下、本発明をディスク状記録媒体として光磁気ディ
スクを収納したディスクカートリッジに適用した実施例
を挙げて説明する。

本発明に係るディスクカートリッジは、第２図及び第
３図に示すように、円盤状をなす光磁気ディスク１と、
この光磁気ディスク１を回転自在に収納するディスクカ
ートリッジ本体２と、このカートリッジ本体２に移動自
在に取付けられ、上記カートリッジ本体２に設けられた
上記光磁気ディスク１の信号記録領域1aを外方に臨ませ
る情報信号書き込み読み出し用開口部3,4及び上記光磁
気ディスク１の中心部に取付けたセンターハブ1bを外方
に臨ませるとともにディスク回転駆動装置のディスクテ
ーブルが進入する中央開口部５を閉塞するシャッタ６
と、上記カートリッジ本体２内に配設され上記シャッタ
６を上記各開口部3,4及び５を閉塞する方向に移動付勢
する捩りコイルバネ７を主たる構成部材として構成され
ている。

上記光磁気ディスク１は、ポリガーボネイト樹脂やガ
ラスで形成された剛性を有するディスク基板の主面に信
号記録層を形成して構成されるものであって、磁気シー
トディスクに比し十分に厚いものである。

上記光磁気ディスク１を収納するディスクカートリッ
ジ本体２は、第３図に示すように、方形の略平板状をな
す上ハーフ８と下ハーフ９を互いに突合せ、複数の固定
ビス10により結合することによって形成される。このカ
ートリッジ本体２は、内部に肉厚の光磁気ディスク１を
回転自在に収納し得るに足るディスク収納部11を構成し
得る厚さをもって形成されてなる。そこで、上記カート
リッジ本体２を構成する上下ハーフ8,9の外周面には、
上記カートリッジ本体２の所定厚さの左右の側面壁12,1
3を構成する側壁部12b,12b及び13b,13b、同じく上記カ
ートリッジ本体２の後面壁14を構成する後側面壁14,14
及び上記カートリッジ本体２の前面壁15を構成する前側
壁部15a,15bが立上り形成されている。また、カートリ
ッジ本体２内には、このカートリッジ本体２内に収納さ
れた光磁気ディスク１が、上記カートリッジ本体２内に
配設される捩りコイルバネ７等に接触して損傷を受ける
ことがないようになすとともに円滑な回転を保証するた
め、円弧上周壁で囲まれたディスク収納部11が形成され
ている。従って、このカートリッジ本体２を構成する上
下ハーフ8,9の内周面の相対向する位置には、互いに突
合せられて上記ディスク収納部11を構成する円弧状壁部
16が立上り形成されている。

さらに、上記カートリッジ本体２の後面壁14側の一方
のコーナ部には、上記光磁気ディスク１への情報信号の
書き込みの可否を選択する誤記録防止部材17が取付けら
れている。その後記録防止部材17は、具体的には、下ハ
ーフ９の後側壁部14b側の一方のコーナ部に形成され誤
記録防止検出孔18に一部を臨まされて移動可能に取付け
られる。

また、情報信号書き込み読み出し用開口部3,4は、カ
ートリッジ本体２の上下両面にそれぞれ設けられてい
る。すなわち、上記情報信号書き込み読み出し用開口部
34は、上下ハーフ8,9にそれぞれ開設されている。これ
ら情報信号書き込み読み出し用開口部3,4は、略長方形
状をなし、カートリッジ本体２の左右方向の中央部に前
面壁15側から中央部近傍に亘って形成されている。さら
に、中央開口部５は、下ハーフ９側にのみに設けられ、
カートリッジ本体２に収納された光磁気ディスク１のセ
ンターハブ1bに対応する位置に設けられている。なお、
上記中央開口部５は、略円形に形成され、情報信号書き
込み読み出し用開口部４に連続して形成されている。

ところで、本実施例におけるディスクカートリッジ
は、光磁気用であるので、このディスクカートリッジを
記録再生装置に装着すると、上ハーフ８側に形成される
情報信号書き込み読み出し用開口部３には磁気ヘッドが
臨み、下ハーフ９側に形成される情報信号書き込み読み
出し用開口部４には、光磁気ディスク１の信号記録面に
光ビームを照射するピックアップ装置が臨まされる。そ
して、下ハーフ９側に形成される情報信号書き込み読み
出し用開口部４の前端面側に対応する上記下ハーフ９の
外側面には、上記光ピックアップ装置が光磁気ディスク
１面に近接対向して進入し得るようになすための光ピッ
クアップ進入用の切欠き凹部19が形成されている。

また、上記シャッタ６は、薄いステンレス板等の金属
板を打ち抜き折曲し、第４図及び第５図に示すように、
断面形状が略コ字状をなす如く形成されている。このシ
ャッタ６は、上ハーフ８側の情報信号書き込み読み出し
用開口部３を閉塞する第１のシャッタ部6aと、下ハーフ
９側の情報信号書き込み読み出し用開口部４及び中央開
口部５を連続して閉塞する第２のシャッタ部6bと、上記
第１及び第２のシャッタ部6a,6bを連結する連結板6cと
から構成されている。このシャッタ６の第１のシャッタ
部6aは、第４図に示すように幅広な方形状に形成され、
上記シャッタ６が上記各開口部3,4及び５を開放する方
向に移動操作されたとき、情報信号書き込み読み出し用
開口部３を開放する方形状の切欠き穴20が設けられてい
る。また、第２のシャッタ部6bは、第４図に示すよう
に、下ハーフ９の情報信号書き込み読み出し用開口部４
及び中央開口部５を連続して閉塞するに足る幅狭で長尺
な方形状をなすように形成されている。この第２のシャ
ッタ部6bの先端側には、下ハーフ９の外側面に取付けら
れるシャッタ押え板21によって押圧支持され、上記第２
のシャッタ板6bのカートリッジ本体２からの浮き上がり
を防止する被押圧部22が折曲形成されている。さらに、
上記第２のシャッタ部6bの連結板6cへの連設部側の一側
には、シャッタ６をカートリッジ本体２に取付けたと
き、下ハーフ９の外側面に形成された第１のスライドガ
イド溝23に係合する第１の係合爪片24が第１のシャッタ
部6a側に対向するように切起し形成されている。さらに
また、連結板6cの第２のシャッタ部6bと対向しない一端
側には、シャッタ６をカートリッジ本体２に取付けたと
き、下ハーフ９の外側面に上記第１のスライドガイド溝
23と並行に設けられた第２のスライドガイド溝25に係合
する第２の係合爪片26を先端側に形成したスライドガイ
ド部27が折曲形成されている。ところで、上記第１及び
第２のシャッタ部6a,6bを連結する連結板6cは、カート
リッジ本体２の前面側に沿って摺接することによりシャ
ッタ６を安定に摺動操作し得るような役割を果たす。従
って、上記連結板6cは、カートリッジ本体２の前面側の
厚さと略等しい幅をもって形成されている。また、この
連結板6cには、後述する第12図及び第13図に示すよう
に、各開口部3,4,及び５が開放された状態となるように
シャッタ６が移動操作されたとき、下ハーフ９に設けら
れた切欠き凹部19と対向する位置に当該切欠き凹部と略
同形状の切欠き部28が設けられている。この切欠き部28
は、前記切欠き凹部19と同様に、光学ピックアップ装置
が光磁気ディスク１に対し近接対向して進入することを
可能となすように作用するものである。

さらにまた、上記連設板6cには、カートリッジ本体２
内に配設され、このカートリッジ本体２に取付けられた
シャッタ６を、第10図及び第11図に示すように情報信号
書き込み読み出し用開口部3,4及び中央開口部５を閉塞
する方向に移動付勢する捩りコイルバネ７が係止される
バネ係止片29が設けられている。このバネ係止片29は、
第１及び第２のシャッタ部6a,6bを連設した側の端部に
設けられ、上記第１及び第２のシャッタ部6a,6bと並行
となるようにシャッタ６の内方に向かって折曲形成され
ている。なお、上記バネ係止片29は、第５図に示すよう
に略Ｌ字状をなすように形成されている。

上述のように構成されたシャッタ６は、第１及び第２
のシャッタ部6a,6bを上下ハーフ7,9の外側面上に延在す
るようにしてカートリッジ本体２の前面側から嵌合させ
てこのカートリッジ本体２に配設される。このとき、シ
ャッタ６は、第１及び第２のスライドガイド溝23,25に
係合させてカートリッジ本体２に取付けられる。このよ
うにカートリッジ本体２に取付けられたシャッタ６は、
第１及び第２のスライドガイド溝23,25に第１及び第２
の係合爪片24,26をガイドさせて、情報信号書き込み読
み出し用開口部3,4及び中央開口部５を閉塞した第10図
及び第11図に示す位置と、これら開口部3,4及び５を開
放した第12図及び第13図に示す位置間に亘って移動操作
される。

ところで、カートリッジ本体２の上記シャッタ６の第
１及び第２のシャッタ部6a,6bが延在して摺動する領域
は、上記第１及び第２のシャッタ部6a,6bが上記カート
リッジ本体２の外側面から突出することなく収納される
に足る凹状部8a,9aとなされている。

なお、シャッタ６がカートリッジ本体２に嵌合配設さ
れたとき、第１のシャッタ部6bの先端側の被押圧部22は
シャッタ押え板21の下面側に挿入され、このシャッタ押
え板21により押圧支持される。このように被押圧部22が
シャッタ押え板21により押圧支持されることにより、シ
ャッタ６のカートリッジ本体２の浮き上がりが防止さ
れ、上記シャッタ６が移動操作される際の安定化が達成
される。

そして、シャッタ６を移動付勢する捩りコイルバネ７
は、ステンレス線材を数回巻回して形成されてなるもの
であって、第６図（Ａ）及び（Ｂ）に示すように、上記
線材が螺旋上に巻回されたコイル部31の両端から上記コ
イル部31の接線方向に一対のアーム部32及び33をそれぞ
れ延在させて形成されている。上記各アーム部32,33の
端部には、互いに曲げ方向を逆向きにして略90゜の折曲
げ角をもって折り曲げられた折曲げ係止部34,35が形成
されている。この捩りコイルバネ７は、カートリッジ本
体２の前面側に形成されたバネ挿入用開口部36を介して
カートリッジ本体２内に挿入配設される。

上記バネ挿入用開口部36は、第２図に示すように、カ
ートリッジ本体２のシャッタ６が配設される前面側であ
って、上記シャッタ６が情報信号書き込み読み出し用開
口部3,4及び中央開口部５を閉塞した位置に移動された
ときに開放される位置に設けられる。

すなわち、バネ挿入用開口部36は、第１図及び第２図
に示すように、カートリッジ本体１の他方の側面壁13側
に寄った位置に設けられ、カートリッジ本体２の前面壁
15を切欠くことによって形成される。従って、上下ハー
フ8,9の上記バネ挿入用開口部36を形成する部分は、第
３図に示すように、前側壁部15a,15bが設けられること
なく開放されている。また、バネ挿入用開口部36の相対
向する内側面には、カートリッジ本体２に挿入されるコ
イル部31の挿入位置を規制し得るように傾斜ガイド面3
7,38が形成されている。

そして、上記バネ挿入用開口部36の他方の側面壁13側
には、捩りコイルバネ７の一方のアーム部32の端部に形
成した折曲げ係止部34を、上ハーフ８の前面側コーナ部
に設けたバネ係止部39に係止し得るようにカートリッジ
本体２内に挿入可能となす切欠き逃げ部40が上下ハーフ
8,9に亘って形成されている。なお、上記バネ係止部39
は、上ハーフ８の前面側コーナ部に係止凹部等を形成し
て構成される。

上記カートリッジ本体２の前面側には、第１図に示す
ように、上記バネ挿入用開口部36に連続して、捩りコイ
ルバネ７をカートリッジ本体２内に挿入操作する際に、
弾性変位した上記捩りコイルバネ７の他方のアーム部32
がシャッタ６のバネ係止片29に係合するように移動変位
するように移動方向を規制するバネ移動規制部41が形成
されている。このバネ移動規制部41は、カートリッジ本
体２内に挿入配設される捩りコイルバネ７の他方のアー
ム部33のカートリッジ本体２の厚さ方向の位置規制を図
る高さ位置規制リブ42と、上記他方のアーム部33のカー
トリッジ本体２の平面方向の移動を規制する水平方向移
動規制リブ43とから構成されてなる。上記高さ位置規制
リブ42と水平方向移動規制リブ43は、下ハーフ９の前端
側に互いに平行に突設され、情報信号書き込み読み出し
用開口部４の開口端近傍からバネ挿入用開口部36の中途
部に至る長さをもって形成されている。

そして、上記高さ位置規制リブ42は、先端側が上記水
平方向移動規制リブ43の先端よりバネ挿入用開口部36側
に突出するように形成され、このバネ挿入用開口部36側
に突出した部分に、弾性変位して移動する捩りコイルバ
ネ７の他方のアーム部33を上記高さ位置規制リブ42の上
面側に位置するようにガイドする傾斜ガイド面44を形成
している。

また、上記高さ位置規制リブ42は、この位置規制リブ
42の上面側に載置された捩りコイルバネ７の他方のアー
ム部33がカートリッジ本体２の厚さ方向に大きく変位し
ないように規制する高さをもって形成される。すなわ
ち、上記位置規制リブ42は、後述する第９図に示すよう
に、上ハーフ８の内側面との間隔W₁が捩りコイルバネ７
の他方のアーム部33の径R₁と略等しい幅を有する高さH₁
をもって形成される。

そして、水平方向移動規制リブ43は、シャッタ６の連
結板6cの一部を切起して形成したバネ係止片29が上端面
43a上に沿って移動し得る高さH₂をもって形成されてい
る。すなわち、上記シャッタ６の連結板6cの厚さ方向の
略中央部に上記連結板6cに対し略垂直に切起し形成され
カートリッジ本体２の内方に突出する上記バネ係止片29
の移動を可能とする高さH₂をもって形成されている。ま
た、上記水平方向移動規制リブ43より高く形成される高
さ位置規制リブ42は、カートリッジ本体２内の内方に突
出するバネ係止片29の先端が当接することない上記カー
トリッジ本体２の内方側位置に設けられてなる。さらに
また、捩りコイルバネ７の他方のアーム部33の端部に形
成された折り曲げ係止部35は、上記他方のアーム部33が
高さ位置規制リブ42の上端面42a上に載置されたとき、
上記水平方向移動規制リブ43と係合し得る長さL₁をもっ
て形成されている。

なお、下ハーフ９の水平方向移動規制リブ43が形成さ
れた前面側には、上記捩りコイルバネ７の折り曲げ係止
部35の移動を許容する切欠き凹部50が形成されている。

次に、上記カートリッジ本体２内に捩りコイルバネ７
を挿入配置し、上記カートリッジ本体２内のバネ係止部
39とシャッタ６のバネ係止片29間に架け渡す状態を説明
する。

まず、捩りコイルバネ７をカートリッジ本体２内に挿
入配設するには、第７図に示すように、一方のアーム部
32端部の折曲げ係止部34をカートリッジ本体２の切欠き
逃げ部40に臨ませる。そして、バネ挿入用開口部36の開
口端部側から上記折曲げ係止部34を捩るようにしてカー
トリッジ本体２内に挿入し、第８図（Ａ）に示すように
バネ係止部39に係合させる。次いで、他方のアーム部33
を押圧操作して一対のアーム部32,33が閉脚するように
上記捩りコイルバネ７を弾性変位させる。ここで、捩り
コイルバネ７のコイル部31をバネ挿入用開口部36の傾斜
ガイド面37,38に対応させ、この傾斜ガイド面37,38を介
して上記コイル部31をカートリッジ本体２内に挿入する
ようになす。そして、捩りコイルバネ７の全体をカート
リッジ２内に挿入していく。そして、他方のアーム部33
の折曲げ係止部35が位置規制リブ42及び移動方向規制リ
ブ43の端部に対向するようになるまで、上記捩りコイル
バネ７をカートリッジ本体２内に挿入する。ここで、押
圧操作された状態にあるアーム部33の押圧を解除する
と、このアーム部33は捩りコイルバネ７の弾性復帰力に
より第１図中矢印Ａ方向に移動変位していく。このとき
上記他方のアーム部33は、高さ位置規制リブ42の傾斜ガ
イド面44にガイドされて上記高さ位置規制リブ42の上端
面42a上に乗り上げていく。次いで、アーム部33端部の
折曲げ係止部35は、第８図（Ｂ）に示すように、水平方
向移動規制リブ42の前面側に係合する。このように水平
方向移動規制リブ42に上記折曲げ係止部35が係合するこ
とにより、捩りコイルバネ７が開脚方向に弾性復帰する
際に上記アーム部33がカートリッジ本体２の内方、すな
わちカートリッジ本体２の水平方向に逃げるように弾性
変位することが規制される。そして、上記他方のアーム
部33は、上記水平方向移動規制リブ42によってカートリ
ッジ本体２の内方へ逃げる方向の移動が規制されなが
ら、第１図中矢印Ａ方向に移動変位していき、上記折曲
げ係止部35が、第１図及び第９図に示すように、カート
リッジ本体２に取付けられたシャッタ６のバネ係止片29
に係合し、上記シャッタ６を第１図中矢印Ａ方向に移動
付勢する。このようにシャッタ６が捩りコイルバネ７に
より移動付勢されることにより、上記シャッタ６は、第
10図及び第11図に示すようにに情報信号書き込み読み出
し用開口部3,4及び中央開口部５を閉塞する位置に移動
付勢した状態を保持する。

すなわち、捩りコイルバネ７は、一方のアーム部32の
端部に形成した折曲げ係止部34をカートリッジ本体２内
のバネ係止片39に係止させ、他方のアーム部33の端部に
形成した折り曲げ係止片35をシャッタ６のバネ係止片29
に係止させて、カートリッジ本体２とシャッタ６に架け
渡され、上記一方のアーム部32と他方のアーム部33の開
脚方向の付勢力をもって、シャッタ６を閉塞方向に移動
付勢する。

ところで、上記シャッタ６は、このディスクカートリ
ッジが記録面を装置に挿入操作されると、この装置側に
設けたシャッタ開閉機構により、捩りコイルバネ７の付
勢力に抗して情報信号書き込み読み出し用開口部3,4及
び中央開口部５を開放する方向に移動操作される。すな
わち、ディスクカートリッジがシャッタ６を取付けた前
面側から記録再生装置内に挿入されていくと、上記装置
内に配設されたシャッタ開閉機構を構成するシャッタ開
閉ピン101がカートリッジ本体２の前面側に形成しシャ
ッタ開閉ピンスライド凹部51の端部に係合するここでさ
らにディスクカートリッジを記録再生装置内にさらに挿
入していくと、上記シャッタ開閉ピン101は、第12図及
び第13図中矢印Ｃ方向に移動していく。このシャッタ開
閉ピン101の付勢力に抗して移動操作され、情報信号書
き込み読み出し用開口部3,4及び中央開口部５を第12図
及び第13図に示すように開放する。なお、上記シャッタ
開閉ピン101は、シャッタ６を開放位置まで移動させた
所でカートリッジ本体２の前面側に形成された係合凹部
52に落ち込み、上記シャッタ６を上記開放位置に保持す
る。

上述した実施例では、本発明を光磁気ディスクを収納
したディスクカートリッジに適用した例を挙げて説明し
たが、本発明は捩りコイルバネを用いてシャッタを付勢
するようにしたディスクカートリッジに広く適用できる
ものである。

G.発明の効果本発明は、一対のアーム部が閉脚方向に弾性変位され
た捩りコイルバネがカートリッジ本体に設けられた挿入
用開口部から挿入された後、シャッタに係合する側の他
方のアーム部の押圧操作を解除すると、この他方のアー
ム部は移動規制手段によりカートリッジ本体の厚さ方向
及び水平方向の移動が規制されて上記シャッタのバネ係
止片に確実に係合する方向に移動変位されようになる。

そして上記他方のアーム部がシャッタに係合すること
により、上記シャッタは捩りコイルバネの付勢力を受け
てディスク状記録媒体が回転自在に収納されるとともに
上記ディスク状記録媒体の信号記録領域を外方に臨ませ
る開口部を閉塞する方向に移動付勢されて上記開口部を
閉塞する。

従って、本発明によれば、上記捩りコイルバネの弾性
復帰力により移動変位する上記捩りコイルバネのアーム
部の移動方向を正確に規制することができ、確実にシャ
ッタの係止片に係合し得るようになすことができる。ま
た、上記捩りコイルバネの取付けを確実に行うことがで
き、さらに捩りコイルバネの取付けを自動機により容易
に取付けることができるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るディスクカートリッジの要部を示
す斜視図であり、第２図は上記ディスクカートリッジの
全体斜視図であり、第３図は上記ディスクカートリッジ
の分解斜視図である。第４図はカートリッジ本体に取付
けられるシャッタの全体斜視図であり、第５図は上記シ
ャッタのバネ係止片を示す正面図である。第６図（Ａ）
は捩りコイルバネの側面図であり、第６図（Ｂ）はその
平面図である。第７図は捩りコイルバネの一方のアーム部をバネ係止部
に係合させる状態を示す斜視図であり、第８図（Ａ）及
び（Ｂ）は上記捩りコイルバネをカートリッジ本体内に
挿入する状態を示す斜視図であり、第９図は他方のアー
ム部端部の折曲げ係止部をシャッタの係止片に係合させ
た状態の断面図である。第10図はシャッタが情報信号書き込み読み出し用開口部
及び中央開口部を閉塞した位置に移動された状態の上ハ
ーフ側からの平面図であり、第11図は同じく下ハーフ側
からの平面図である。第12図はシャッタが情報信号書き込み読み出し用開口部
及び中央開口部を開放した位置に移動された状態の上ハ
ーフ側からの平面図であり、第13図は同じく下ハーフ側
からの平面図である。１……光磁気ディスク２……カートリッジ本体 3,4……情報信号書き込み読み出し用開口部５……中央開口部６……シャッタ７……捩りコイルバネ 32……一方のアーム部 33……他方のアーム部 36……バネ挿入用開口部 41……バネ移動規制部 42……位置規制リブ 43……移動方向規制リブ

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】ディスク状記録媒体が回転自在に収納され
るとともに上記ディスク状記録媒体の信号記録領域の少
なくとも一部を径方向に亘って外方に臨ませる開口部が
形成されたカートリッジ本体と、上記カートリッジ本体に移動自在に取付けられ上記開口
部を開閉するシャッタと、一方のアーム部を上記カートリッジ本体の一部に係止さ
せるとともに他方のアーム部の端部を上記シャッタの一
部に係止させて上記カートリッジ本体内に配設され、上
記シャッタを上記開口部を閉塞する方向に移動付勢させ
てなる捩りコイルバネとを備え、上記カートリッジ本体の上記シャッタが配設される前面
側に、上記捩りコイルバネの挿入用開口部を設けるとと
もに、弾性変位した上記捩りコイルバネの他方のアーム
部が上記シャッタの一部に係合するように移動変位する
際、上記他方のアーム部の移動方向を規制する移動規制
手段を設けてなり、上記移動規制手段は、上記捩りコイルバネの上記他方の
アーム部の上記シャッタへの係止端部より上記カートリ
ッジ本体の内方側に位置して互いに平行に突設された水
平移動規制リブと高さ位置規制リブとを備え、上記高さ位置規制リブは上記水平移動規制リブより上記
カートリッジ本体の内方側に位置され、上記高さ位置規
制リブの先端が上記水平移動規制リブの先端より上記捩
りコイルバネの挿入用開口部側に突出させてなるディス
クカートリッジ。