JP2961735B2 - ソリッドゴルフボールの製造方法 - Google Patents
ソリッドゴルフボールの製造方法Info
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Description
スボール、ツーピースボール等のソリッドゴルフボール
を製造する方法に関する。
たワンピースボール、ゴム組成物により形成された芯球
を樹脂製のカバーで被覆したツーピースボールなどがあ
る。
ル酸の金属塩又はメタクリル酸の金属塩を共架橋剤とし
て含有するゴム組成物を使用してワンピースボール或い
はツーピースボール等の多層ボールの芯球を形成したも
のが良好な飛行特性を示すことが知られている(特公昭
55−19615号公報等)。
優れるものの、ゴム組成物の強度及び伸びが小さいた
め、耐衝撃性,耐久性に劣り、ボールに割れ目などが発
生し易いという問題があり、特にワンピースボールにお
いてはこの傾向が強い。
行特性を示し、かつ耐衝撃性,耐久性に優れるソリッド
ゴルフボールを提供することを目的とする。
った結果、メタクリル酸の金属塩及び/又はアクリル酸
の金属塩を共架橋剤として含有し、過酸化物系架橋開始
剤によって共架橋するゴム組成物を用いてワンピースボ
ール或いは多層ボールの芯球を製造するに当たり、該ゴ
ム組成物にペンタクロロチオフェノール、ペンタクロロ
チオフェノールの亜鉛塩、α,α−ジフェニル−β−ピ
クリルヒドラジル、N,N,N′,N′−テトラエチル−p−
フェニレンジアミン、N−(3−N−オキシアニリノ−
1,3−ジメチルブチリデン)アニリンオキシドからの遊
離基、p,p′−ジフルオルジフェニルアミン、クロルア
ニル、ガルビノキシル、ヨウ素及び塩化第2鉄から選ば
れるラジカル捕獲剤を添加して加硫することにより、ゴ
ム組成物の伸び及び強度を効果的に向上させることがで
き、このゴム組成物を用いてソリッドゴルフボールを製
造した場合、その飛行特性を損なうことなく、耐衝撃
性,耐久性を向上させることができることを知見した。
は、過酸化物系架橋開始剤によって重合反応,グラフト
反応を起して共架橋剤として働くと共に、反応性充填剤
として機能するものであり、その配合量は適当な硬度、
重量、強度、反発弾性が得られるよう決定されるが、こ
れにラジカル捕獲剤を添加して過酸化物系架橋開始剤に
より発生するラジカルを適度に捕獲し、過酸化物架橋密
度を調節することにより、ゴム硬度,重量,反発弾性等
を変化させることなく、伸び及び強度を向上させること
ができ、このゴム組成物を圧縮成型してワンピースボー
ルを、又はこのゴム組成物を芯球としてツーピースボー
ル等の多層構造ボールを製造することにより、良好な飛
行特性を示し、かつ耐衝撃性,耐久性に優れるソリッド
ゴルフボールが得られることを知見し、本発明を完成す
るに至ったものである。
塩及び/又はアクリル酸の金属塩と、過酸化物系架橋開
始剤とを含有するゴム組成物にペンタクロロチオフェノ
ール、ペンタクロロチオフェノールの亜鉛塩、α,α−
ジフェニル−β−ピクリルヒドラジル、N,N,N′,N′−
テトラエチル−p−フェニレンジアミン、N−(3−N
−オキシアニリノ−1,3−ジメチルブチリデン)アニリ
ンオキシドからの遊離基、p,p′−ジフルオルジフェニ
ルアミン、クロルアニル、ガルビノキシル、ヨウ素及び
塩化第2鉄から選ばれるラジカル捕獲剤を添加し、これ
を加硫・成型してワンピースボール又は多層ボールの芯
球を得ることを特徴とするソリッドゴルフボールの製造
方法を提供する。
たようにメタクリル酸の金属塩及び/又はアクリル酸の
金属塩、過酸化物系架橋開始剤を含有するゴム組成物に
ラジカル捕獲剤を添加し、これを加硫・成型してワンピ
ースボール又は多層ボールの芯球を製造し、更に多層ボ
ールの場合にはカバー材を被覆するものである。
特に制限はなく、通常のソリッドゴルフボールに使用さ
れるものを用いることができ、具体的にはブタジエンゴ
ム,天然ゴム,イソプレンゴム及びこれらの混合物が挙
げられるが、これらの中でもブタジエンゴム、特にBR01
(日本合成ゴム(株)製商品名)、UBEPOL−BR200(宇
部興産(株)製商品名)等のシス−1,4型のブタジエン
ゴムを90%以上含有するもの、ハイシスポリブタジエン
とシンジオタクチック−1,2−ポリブタジエンを組合わ
せたUBEPOL−VCR412(宇部興産(株)製商品名)などが
高反発性,押出加工性,加硫物の高強度化の点から好ま
しく使用される。
としては、1〜3価の原子価を有する金属イオンを含む
もの、特にナトリウム塩,マグネシウム塩,カルシウム
塩,亜鉛塩,アルミニウム塩等が好ましい。これらメタ
クリル酸の金属塩,アクリル酸の金属塩の配合量は、通
常上記基材ゴム成分100部(重量部、以下同じ)に対し
て15〜50部、好ましくは35〜45部とされる。これらの配
合量が15部未満であるとボールの硬度や反発係数が極端
に低くなる場合があり、一方50部を超えるとボールの硬
度が高くなりすぎる場合がある。
が、ジクミルパーオキサイド、1,1−ビス(tert−ブチ
ルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサンなど
が好適に使用され、これらの配合量は、通常上記基材ゴ
ム成分100部に対して0.5〜5部とされる。
ル,ペンタクロロチオフェノールの亜鉛塩,α,α−ジ
フェニル−β−ピクリルヒドラジル(下記式1), N,N,N′,N′−テトラエチル−p−フェニレンジアミン
(下記式2), N−(3−N−オキシアニリノ−1,3−ジメチルブチリ
デン)アニリンオキシドからの遊離基(下記式3), p−p′−ジフルオルジフェニルアミン(下記式4), クロルアニル(下記式5), ガルビノキシル(下記式6), ヨウ素,塩化第2鉄などが挙げられるが、なかでも特に
ペンタクロロチオフェノール亜鉛塩が好ましく使用され
る。その添加量は通常上記基材ゴム100部に対して0.1〜
1部とされる。
成分を含有するゴム組成物を加熱等により加硫し、成型
してワンピースボール又は多層ボールの芯球を形成する
ものであるが、この場合、上記ゴム組成物には上述した
各成分以外に通常使用される可塑化剤,老化防止剤等の
添加剤を配合することは差支えない。
を製造する場合はカバー材料としてアイオノマー,ポリ
エステル,ナイロン等が好適に使用される。
の製造方法によれば、良好な飛行特性を示し、かつ優れ
た耐衝撃性,耐久性を有するソリッドゴルフボールを得
ることができる。
明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではな
い。
商品名:BR01〕65部、ハイシスポリブタジエンとシンジ
オタクチック−1,2−ポリブタジエンとの混合物〔宇部
興産(株)製,商品名:VCR412〕35部、ステアリン酸亜
鉛2部、メタクリル酸42部、焼成クレー(エンゲルハー
ド社製,商品名:サチントン・ホワイトテックス)5
部、ペンタクロロチオフェノール亜鉛塩0.3部、ジクミ
ルパーオキサイド〔日本油脂(株)製,商品名:パーク
ミルD〕1.1部をニーダーで混練りし、得られたゴム組
成物を165℃で30分間加熱圧縮成型して直径42.8mmのワ
ンピースソリッドゴルフボールを製造した。
使用し、ヘッドスピード48m/secでの打撃を繰り返して
耐久性を調べたところ、500回打撃を繰り返してもなん
の異常も見られなかった。
き、引張り強度試験を行なったところ、破断時の伸び率
が71%、破断時の強度が199kg/cm2であった。
は実施例1と同様にしてワンピースソリッドゴルフボー
ルを製造した。
ール打撃試験を行なったところ、300回打撃を繰り返し
たところでボールが破壊した。
張り強度試験を行なったところ、破断時の伸び率が31
%、破断時の強度は173kg/cm2であった。
Claims (1)
- 【請求項1】基材ゴムと、メタクリル酸の金属塩及び/
又はアクリル酸の金属塩と、過酸化物系架橋開始剤とを
含有するゴム組成物にペンタクロロチオフェノール、ペ
ンタクロロチオフェノールの亜鉛塩、α,α−ジフェニ
ル−β−ピクリルヒドラジル、N,N,N′,N′−テトラエ
チル−p−フェニレンジアミン、N−(3−N−オキシ
アニリノ−1,3−ジメチルブチリデン)アニリンオキシ
ドからの遊離基、p,p′−ジフルオルジフェニルアミ
ン、クロルアニル、ガルビノキシル、ヨウ素及び塩化第
2鉄から選ばれるラジカル捕獲剤を添加し、これを加硫
・成型してワンピースボール又は多層ボールの芯球を得
ることを特徴とするソリッドゴルフボールの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63245344A JP2961735B2 (ja) | 1988-09-29 | 1988-09-29 | ソリッドゴルフボールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63245344A JP2961735B2 (ja) | 1988-09-29 | 1988-09-29 | ソリッドゴルフボールの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0292378A JPH0292378A (ja) | 1990-04-03 |
JP2961735B2 true JP2961735B2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=17132278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63245344A Expired - Lifetime JP2961735B2 (ja) | 1988-09-29 | 1988-09-29 | ソリッドゴルフボールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Families Citing this family (5)
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US6525141B2 (en) | 2000-03-20 | 2003-02-25 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Rubber composition for golf ball and golf ball produced using the same |
JP3733105B2 (ja) | 2001-11-28 | 2006-01-11 | ブリヂストンスポーツ株式会社 | ソリッドゴルフボール用ゴム組成物の製造方法 |
US8822577B2 (en) * | 2011-11-21 | 2014-09-02 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Rubber composition for golf ball |
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JPS62195031A (ja) * | 1986-02-20 | 1987-08-27 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | ゴム用老化防止剤 |
-
1988
- 1988-09-29 JP JP63245344A patent/JP2961735B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0292378A (ja) | 1990-04-03 |
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