JP2960888B2 - 車椅子用制動装置 - Google Patents

車椅子用制動装置

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JP2960888B2
JP2960888B2 JP8155646A JP15564696A JP2960888B2 JP 2960888 B2 JP2960888 B2 JP 2960888B2 JP 8155646 A JP8155646 A JP 8155646A JP 15564696 A JP15564696 A JP 15564696A JP 2960888 B2 JP2960888 B2 JP 2960888B2
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俊明 安藤
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Sanyu Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車椅子の走行時や駐
車時等に車椅子の制動を行う車椅子用制動装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】車椅子の利用者は下半身のみならず上半
身にも障害を持つ場合が多いため、制動用の操作レバー
を手前に引いても向こう側に押しても制動がかかるよう
に車椅子の制動装置は種々提案されている。例えば、特
公平1−55020号公報、実公平2−26495号公
報。しかし、特公平1−55020号公報のものは、操
作レバーが軸支されていないため、操作レバーががたつ
き制動操作が不安定になるという問題があった。また、
実公平2−26495号公報のものにおいては、操作レ
バーの操作力が大きくなり、上半身に障害が有る者にと
っては操作が難しいという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、操作レバー
による制動操作が安定しているうえに、操作レバーの操
作力も小さくてすむ車椅子用制動装置を提供することを
目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め、車椅子フレームの前部側方に取り付けられる基板に
操作レバーを枢着するとともに該操作レバーの揺動基部
に逆V字溝を形成したカム板を設け、また、車輪圧接部
を先端に設けた揺動自在なブレーキアームの基端を前記
基板に枢着し、該ブレーキアームの中間部に一端が枢着
され、基板に他端が枢着されるトグルリンクの中間ピン
に軸支されるカムローラを前記カム板の逆V字溝に嵌合
させ、さらに、トグルリンクが死点を若干越えた位置で
リンクと当接してトグルリンクの作動を停止させるスト
ッパをリンクに設け、また、一端が基板に取り付けられ
る復帰ばねの他端を前記ブレーキアームに係止させた車
椅子用制動装置を請求項1の発明とし、請求項1の発明
において、トグルリンクのリンクが不等長である車椅子
用制動装置を請求項2の発明としたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態を図に基づいて詳細に説明する。1は車椅子フレーム
Fの前部側方に取り付けられる基板であり、該基板1に
は操作レバー2が軸2aをもって揺動自在に枢着されて
いる。3は操作レバー2の軸2aより下方の揺動基部に
設けられるカム板であり、該カム板3には頂点から左右
へ45°下向きに傾斜させたカムローラガイド用の逆V
字溝3aが形成されている。5は基板1に軸5aをもっ
て基端を枢着するとともに、先端に車輪圧接部5bを設
けた揺動自在なブレーキアームである。6はリンク6
a、6bよりなるトグルリンクであり、該トグルリンク
6のリンク6aは基端をブレーキアーム5の中間部に軸
7aをもって枢着するとともに、リンク6bの基端を基
板1に軸7bをもって枢着し、該各リンク6a、6bの
先端を中間ピン8により連繋枢着している。また、基板
1に軸7bをもって枢着される固定側のリンク6bのリ
ンク長を長くし、ブレーキアーム5に軸7aをもって枢
着される遊動側のリンク6aのリンク長を短くした不等
長とすることにより、寸法精度や組立上の誤差によるト
グルリンク6のがたつきを抑えて滑らかに作動できるよ
うにしている。
【0006】また、前記中間ピン8にはカムローラ9が
軸支されていて、該カムローラ9は前記したカム板3の
逆V字溝3aに嵌合案内され、リンク6a、6bよりな
るトグルリンク6を作動させるものである。10は基板
1に一端を係止させるとともに他端をブレーキアーム5
の中間部、すなわちリンク6aの軸7aより若干下方に
係止させた復帰ばねであり、該復帰ばね10は制動操作
を解除したとき機構全体が旧状に復帰するよう付勢して
いる。11はリンク6aの先端に形成されるストッパで
あり、該ストッパ11はトグルリンク6が死点を若干越
えた図4に示される逆へ字状の位置まで作動された際、
他方のリンク6bの先端部上縁に当接してリンク6a、
6bの枢動を停止させるものである。このとき復帰ばね
10はトグルリンク6を逆へ字状に維持するよう付勢す
ることとなるので、操作レバー2から手を離しても機構
はその状態を維持し、制動をかけ続けることとなる。1
2は基板1に被套されて機構部を隠蔽するカバーであ
り、該カバー12はブレーキアーム5の軸5aとリンク
6aの軸7aの延長軸部先端に形成された雌ねじ部に螺
挿されるビスにより固定される。
【0007】このように構成されたものは、ブレーキア
ーム5の先端に取り付けた車輪圧着部5bが車輪Wに圧
接できるよう車椅子フレームFにベース1を取り付けて
おき、車椅子の利用者が走行中に制動をかけたい場合に
は、図1に示されるようにトグルリンク6の中間ピン8
に枢着されたカムローラ9がカム板3の逆V字溝3aの
頂点に位置した中立状態から、たとえば、操作レバー2
を前方に向かって押し倒してゆけば、カムローラ9はカ
ム板3の左側の逆V字溝3aにガイドされて押し下げら
れてゆき、トグルリンク6のリンク6a、6bは軸7a
を支点として水平になるよう枢動されて伸長される。こ
のため、トグルリンク6のリンク6aと中間部が枢着さ
れているブレーキアーム5の車輪圧接部5bは車輪Wに
向って枢動されてゆき、やがて、車輪Wに接して制動を
かけることとなる。そして、トグルリンク6が略水平と
なる図3に示される状態において、車輪Wに対して車輪
圧接部5bは最も強く圧接し最大の制動がかかることと
なる。このような操作により車椅子が停止した後、操作
レバー2から手を放せば、ブレーキアーム5に係止され
た復帰ばね10によりブレーキアーム2は旧状に復帰し
て、車輪Wとの圧接を解くとともにトグルリンク6をへ
字状に復帰させるので、逆V字溝3aの頂点にカムロー
ラ9は復帰し、操作レバー2は直立状態に復帰されるこ
ととなる。
【0008】また、操作レバー2を前記とは逆に手前に
引いた場合、カムローラ9はカム板3の反対側、すなわ
ち右側の逆V字溝3aにガイドされて押し下げられてゆ
き、トグルリンク6のリンク6a、6bは軸7bを支点
として水平になるよう枢動されて伸長される。このた
め、トグルリンク6のリンク6aと中間部が枢着されて
いるブレーキアーム5の車輪圧接部5bは車輪Wに向っ
て枢動され、車輪Wに接して制動をかけることとなる。
また、制動中、操作レバー2を操作し続けることが困難
な場合は、図4に示されるように、リンク6aのストッ
パ11がリンク6bの先端部上縁に当接した逆へ字状、
すなわちトグルリンク6を死点を越える位置まで操作レ
バー2を操作し、トグルリンク6を安定位置まで作動さ
せれば、復帰ばね10の付勢力によりトグルリンク6は
安定状態を維持することとなるので、操作レバー2への
制動操作を止めても、制動を車輪Wに与え続けることが
でき、車椅子を停止させることができる。なお、この場
合の制動力はトグルリンク6が水平状態に維持されてい
るときより弱くなるので、制動距離は若干延びることと
なる。
【0009】また、車椅子を駐車したい場合や坂道で両
手を使う必要が生じた場合には、操作レバー2を、たと
えば、前方に向かって押し、図4に示されるように、ト
グルリンク6を逆へ字状となる位置まで、操作レバー2
を操作すれば、トグルリンク6は死点を越えて安定し、
復帰ばね10の付勢力により安定状態を維持することと
なるので、操作レバー2を操作しなくても車椅子には制
動がかかった状態となり、利用者が車椅子から降りてい
ても車椅子を停止させることができる。また、坂道の途
中に車椅子を停止させて両手を使って種々の作業を行う
こともできることとなる。
【0010】
【発明の効果】本発明は前記説明によって明かなよう
に、ブレーキアームを揺動させるトグルリンクを基板に
枢着された操作レバーの揺動基部に設けたカム板により
作動させるため、操作レバーの操作は滑らかで安定した
ものとなるうえに、トグルリンクはストッパにより死点
を若干越えた位置で枢動を停止させることができるの
で、車椅子の走行中の制動は勿論のこと、駐車時に車椅
子が動き出すことを的確に防止できるうえに、操作レバ
ーを操作し続けることができない利用者でも、一旦、操
作レバーによりトグルリンクを死点を越えてストッパに
よりロックされる安定位置に枢動させることにより制動
を加え続けることができ、また、坂道などで車椅子を停
止させた状態で両手を自由に使うことができる。また、
請求項2のようにトグルリンクを不等長とすることによ
り、寸法精度や組立上の誤差によるトグルリンクのがた
つきを抑えて滑らかに作動させることができる等種々の
利点を有するものである。従って、本発明は従来の問題
点を解決した車椅子用制動装置として業界の発展に寄与
するところ大なものでる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態を示す正面図であ
る。
【図2】本発明の好ましい実施の形態を示す側面図であ
る。
【図3】本発明の好ましい実施の形態においてトグルリ
ンクを水平に作動させた状態を示す正面図である。
【図4】本発明の好ましい実施の形態においてトグルリ
ンクを死点を越えた安定位置に作動させた状態を示す正
面図である。
【図5】本発明の好ましい実施の形態を車椅子に取り付
けた状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 操作レバー 3 カム板 3a 逆V字溝 5 ブレーキアーム 5a 車輪圧接部 6 トグルリンク 6a リンク 6b リンク 8 中間ピン 9 カムローラ 10 復帰ばね 11 ストッパ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車椅子フレームの前部側方に取り付けら
    れる基板(1) に操作レバー(2) を枢着するとともに該操
    作レバー(2) の揺動基部に逆V字溝(3a)を形成したカム
    板(3) を設け、また、車輪圧接部(5b)を先端に設けた揺
    動自在なブレーキアーム(5) の基端を前記基板(1) に枢
    着し、該ブレーキアーム(5) の中間部に一端が枢着さ
    れ、基板(1) に他端が枢着されるトグルリンク(6) の中
    間ピン(8) に軸支されるカムローラ(9) を前記カム板
    (3) の逆V字溝(3a)に嵌合させ、さらに、トグルリンク
    (6) が死点を若干越えた位置でリンク(6b)と当接してト
    グルリンク(6) の作動を停止させるストッパ(11)をリン
    ク(6a)に設け、また、一端が基板(1) に取り付けられる
    復帰ばね(10)の他端を前記ブレーキアーム(5) に係止さ
    せたことを特徴とする車椅子用制動装置。
  2. 【請求項2】 トグルリンク(6) のリンク(7a)、(7b)が
    不等長である請求項1に記載の車椅子用制動装置。
JP8155646A 1996-06-17 1996-06-17 車椅子用制動装置 Expired - Lifetime JP2960888B2 (ja)

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DE2653046A1 (de) 1976-11-23 1978-05-24 Bosch Gmbh Robert Elektronisches regelverfahren und regelsystem zur bestimmung des spritzbeginns bei dieselmotoren
FR2584233B1 (fr) * 1985-06-27 1987-08-07 Videocolor Deviateur magnetique pour tube a rayons cathodiques a longueur de col reduite
EP1797851A1 (en) 2005-12-16 2007-06-20 Invacare International Sàrl A wheelchair
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