JP2956090B2 - オリゴ糖誘導体 - Google Patents

オリゴ糖誘導体

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規なオリゴ糖誘導体を提供するものであ
り、さらに本発明はその様な化合物の製造法を提供する
ものである。
(従来の技術) ラミナリオリゴ糖(β−1,3位で結合されたグルコー
スの特に2〜10個の重合度をもった糖化合物)は公知の
化合物で、製法、生理作用などが公知(特開昭61−6258
9号公報、特開昭62−163685号公報として)である。し
かし本発明の硫酸化したオリゴ糖誘導体はこれまで知ら
れていない新規糖化合物である。
(発明が解決しょうとする課題) 本発明は生理活性、特に抗ウイルス作用を有した新規
糖化合物であるオリゴ糖誘導体を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 一般式(I)(式中のnは0〜8の整数でありRはH
またはSO3Mであり、Mはアルカリ金属またはNH4であ
る。)で表わされるオリゴ糖誘導体はラミナリオリゴ糖
を硫酸化剤により硫酸化して得られる。
(構成) ラミナリオリゴ糖とはグルコース(G)を構成糖と
し、各々β−1,3位で2〜10個程度結合した水溶性の糖
である。その具体例としては、ラミナリビオース
(G2)、ラミナリトリオース(G3)、ラミナリテトラオ
ース(G4)、ラミナリペンタオース(G5)、ラミナリヘ
キサオース(G6)、ラミナリヘプタオース(G7)、ラミ
ナリオクタオース(G8)、ラミナリノナオース(G9)、
ラミナリデカノース(G10)等である。ラミナリオリゴ
糖は、β−1,3グリコシル糖化合物を酵素的に加水分解
することにより重合度2以上のものが得られる。更にラ
ミナリペンタオースのみを酵素的に得る方法についても
本発明者らにより開示してきた(特開昭61−92589号公
報)。すなわち、その方法は、β−1,3グリコシル糖化
合物、例えばカードラン、パキマン、ラミナラン、酵母
細胞壁に、β−1,3グリカナーゼを作用させて重合度2
以上のラミナリオリゴ糖を得る方法であり、又ストレプ
トマイセス属より得られたβ−1,3グルカナーゼを用い
てラミナリオリゴ糖を得る方法である。
又これらラミナリオリゴ糖を硫酸化する方法も従来の
技術を応用することにより調製できる(K.Hatanaka et
al.J.Med.C−hem.1987.Vol.30,No.5,810−814;特許公告
63−05482号及び公告63−054283号)。即ちそれらの方
法は、ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解させた後ラ
ミナリオリゴ糖にピペリジン−N−硫酸を加え、加熱し
ながら反応させるものである。又これらの化合物の構造
を基本的に有する誘導体も従来技術や慣用技術を応用し
て調製することができる。
(実施例) 以下実施例により本発明をより具体的に説明する。
実施例1 エンド型β−1,3グルカナーゼの調製 ストレプトマイセス・マテンシスDIC−108(微工研菌
寄第6593号)を酵母エキス0.2w/v%、ポリペプトン0.2w
/V%、MgSO4・7H2 0.1w/v%、K2HPO4 0.2w/v%からな
る培地35リットルに植菌し、同時に別殺菌したカードラ
ン350gを加えて70リットルジャーにて35℃で40時間通気
撹拌培養した。得られた培養液23リットルを遠心分離し
てその上澄液を硫安0.65飽和で塩析し、エンド型β−1,
3グルカナーゼ活性を有し粗酵素標品を得た。これを0.0
1M酢酸バッファー(pH5.0)にて溶解した(この時タン
パク濃度を5mg/ml以下に調製する)溶液を栓付三角フラ
スコに入れトルエン一滴を加えて、45℃のウオーターバ
ス中で一昼夜放置した。熱処理した酵素液中にはエシソ
型β−1,3グルカナーゼ活性はまったく見られず、エン
ド型β−1,3グルカナーゼが約25,000単位得られた。
尚ここで言うエンド型β−1,3グルカナーゼ活性の1
単位とは、0.01Mのリン酸バッファー(pH6.0)にカード
ラン1重量%を懸濁させそれに適量の酵素を加えて水で
5.0mlとし45℃で反応させる。この条件で1時間に1mgの
グルコースに相当する還元力を生成する酵素量をいう。
ラミナリオリゴ糖の調製 カードラン50gを0.01Mリン酸バッファー(pH6.0)1.0
リットルにて懸濁させ、実施例1ので得られたエンド
型β−1,3グルカナーゼ200単位を加えて45℃で2時間分
解反応を行った。分解反応後の組成物を高速液体クロマ
トグラフィー(HPLC)にて分析したところ、G213.7%、
G30.5%、G411.0%、G548.9%、G62.8%、G72.8%、そ
の他0.3%のラミナリオリゴ糖組成物から得られた。尚P
LCによるラミナリオリゴ糖の分離条件は カラム:Lichrosorb−NH2 5mμ 溶媒:アセトニトリル:水=(60:40) 流速: 1.5ml/min 温度: 30℃ で行った。(第1図参照) この組成物を活性炭カラムに吸着させ、5%エタノー
ルで溶出するとグルコースとラミナリビオース(G2)は
溶出され、G3以上のラミナリオリゴ糖は50%エタノール
溶液で溶出して回収できる。
実施例2 ラミナリペンタオースの調製 実施例1で用いたと同様の菌株を同条件で培養し、そ
の培養液を65%硫安飽和として沈澱を回収した。透析
後、0.01Mトリス−HCl緩衝液で平衡化したDEAE−セファ
デックスA−25カラムの未吸着区分を回収することによ
りβ−1,3−グルカナーゼFiIを得た。ついでカードラン
(n=550、和光純薬工業株式会社製)50gを1リットル
の0.01M酢酸バッファーに懸濁させ、該酵素液200単位を
添加後、45℃で24時間反応させた。反応液より未反応カ
ードランを過して取り除き、上清液は凍結乾燥を行っ
た。その結果34.5gの粗ラミナリペンタオースを得た。
粗ラミナリペンタオースをエタノールを用いて再結晶法
より精製を行い純度95%以上の精製ラミナリペンタオー
ス23.8gを得た。
実施例3 硫酸化ラミナリペンタオース(DS=2.3の製
造 実施例2で調製したラミナリペンタオース(以下LPと
略す)0.5gをあらかじめ乾燥させたジメチルスルホキシ
ド(以後DMSOと略す)(20ml)に溶解し、ピペリジン−
N−硫酸(以後PSAと略す)(2.32g)を加え撹拌し10%
過剰の2.5N水酸化ナトリウム水溶液で中和し、濃縮す
る。メタノールを加えて沈澱したオリゴ糖を水に溶解し
て、イオン交換樹脂による生成、濃縮、凍結乾燥して硫
酸化ラミナリペンタオール(LPS−1)0.81gを得た。こ
のLPS−1の物性値は次に示す通りである。
[α]=+3.1゜(Cl,H2O) C=16.32% H= 2.65% S=16.6%
【図面の簡単な説明】
第1図はエンド型β−1,3グルカナーゼで得られたラミ
ナリオリゴ糖のHPLCチャートである。第2図はβ−1、
3グルカナーゼFiIによりカードランを分解して得られ
たラミナリペンタオースのHPLCチャートであり、数字は
各々1.ラミナリトリオース 2.ラミナリラトラオース
3.ラミナリペンタオース 4.ラミナリヘキサオース 5.
ラミナリペプタオース 6.ラミナリオクタオースを示す
第3図はラミナリペンタオースの2次元NMRのチャート
を示す。第4図の上図は硫酸化ラミナリペンタオースの
13C−NMRのチャートであり下図のラミナリペンタオース
13C−NMRのチャートと比較した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/715 618 A61K 31/715 618 (56)参考文献 特開 昭63−45223(JP,A) 特開 昭61−92589(JP,A) 国際公開89/3684(WO,A1) Antiviral Researc h,Vol.9(1988)P.335−343 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07H 11/00 CAplus(STN) MEDLINE(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中のnは0〜8の整数であり、RはHまたはSO3Mで
    あり、その少なくとも1つはSO3Mであり、Mはアルカリ
    金属またはNH4である。) で表されるオリゴ糖誘導体。
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