JP2956073B2 - フアクシミリ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はファクシミリ装置に関し、さらに詳言すれば
カバーページ情報の自動送信をすることができるファク
シミリ装置に関する。

（従来技術） 従来のファクシミリ通信において、受信側のファクシ
ミリ装置に、同一のまたは異なる送信側のファクシミリ
装置から送られて来た受信画像が記憶されたファクシミ
リ用紙が複数枚溜った場合、該溜ったファクシミリ用紙
を発信側毎に仕分けすることが多い。

（発明が解決しようとする課題） しかし、上記した如く発信側毎に仕分けする場合、仕
分けに手数が掛るという問題点があった。

また、送信毎に表紙となる原稿を手書きで作成し、該
原稿画像を送信することにより発信側毎に仕分けをする
作業は容易となるが、発信側では表紙となる原稿を手書
きで作成しなければならないという問題点が生ずる。

本発明は表紙となる原稿を自動的に作成でき、送信す
ることができるファクシミリ装置を提供することを目的
とする。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するために、装填された原稿枚数を画
像読み取り毎に計数する計数手段と、少なくとも送信元
名称情報、送信元電話番号情報、送信時にダイヤル手段
によりダイヤルされる毎に更新される通信先の電話番号
情報および装填された原稿枚数の計数手段による計数値
により更新される原稿枚数情報とからなるカバーページ
情報を記憶する記憶手段と、原稿画像の送信開始指示を
する送信開始指示手段と、カバーページ付加の指示をす
る付加指示手段と、送信開始指示手段から送信開始指示
がされ、かつ付加指示手段から付加指示がされていると
き、記憶手段に記憶されたカバーページ情報を読み出し
て受信側ファクシミリ装置が印字可能な信号形態にてカ
バーページ情報を形成している各情報を送信時にダイヤ
ルされた通信先への原稿画像の送信終了に続いて通信先
へ送信する制御手段とを備えたことを特徴とするもので
ある。

（作用） 上記の如く構成した本発明では、送信時にダイヤル手
段３によりダイヤルされる毎に記憶手段２に記憶のカバ
ーページ情報中の通信先電話番号情報は変更され、かつ
記憶手段２には送信元名前情報、送信元番号情報、通信
先電話番号情報が記憶されている。

また、送信開始指示手段４により送信開始指示がされ
たとき、装填された原稿枚数が画像読取り毎に計数手段
１にて計数され、計数された送信原稿枚数に対する送信
原稿枚数情報が記憶手段２に記憶される。送信開始指示
手段４により送信開始指示され、かつ付加指示手段５に
より付加指示がされているとき、記憶手段２に記憶され
たカバーページ情報が読み出されて、カバーページ情報
を形成している各情報に対応する信号が制御手段６によ
り送信時にダイヤルされた通信先への原稿画像の送信終
了に続いて通信先へ送信される。

これを受けたファクシミリ装置からカバーページ情報
を形成している通信先電話番号、送信元名称、送信元電
話番号および送信原稿枚数が印字されたカバーペーパー
が排出されることになる。ここで送信元名前情報および
送信元電話番号情報はそのファクシミリ装置の所有者ま
たは賃貸者の名称情報および電話番号情報であるため予
め記憶させておくことができる。

さらに、通信先電話番号情報はダイヤル毎に更新さ
れ、送信原稿枚数は計数手段１で計数されて記憶手段２
に記憶されるためカバーページ原稿は自動的に作成され
たと等価となる。

（実施例） 以下、本発明を実施例により説明する。

第２図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。

10はファクシミリ本体である。ファクシミリ本体10は
たとえばマイクロコンピュータからなる制御部11、ファ
クシミリ用モデム12、画像読取り部13、操作キーボード
14、原稿読取部13へ挿入された原稿枚数を検出する原稿
枚数検出器15およびプリンタ16を備えており、画像の送
信、受信を行なう。

ファクシミリモデム（以下、単にモデム）12で電話回
線から受信した信号を復調し、また送信信号を変調す
る。画像読取り部13は送信画像を読み取り、画像信号を
制御部11へ送出し、制御部11を介した原稿画像信号はモ
デム12にて変調されて送信される。

操作キーボード14にはダイヤル等のためのテンキー14
1、操作開始を指示するスタートキー142、ワンタッチダ
イヤルのためのワンタッチキー143、カバーページを自
動的に作成送信することを指示するカバーページ作成指
示キー144、カバーページに記入するコメントを選択す
るコメント選択キー145が設けてある。なお、実際には
操作キーボード14にはテンキー141、アルファベット指
示キーおよびファンクション選択のためのファンクショ
ンキーを設けて操作キーボード14上のキー数を低減させ
ているが本実施例では説明を簡単にするため、上記の各
キー141〜145が独立して設けてあるものとして説明す
る。

プリンタ16はたとえばサーマルプリンタからなるプリ
ンタである。

制御部11はCCITT勧告にしたがう予め定めた送信受信
手順にしたがって送信、受信を行なうべく制御を行なう
コントローラ111と、送信のときに画像読取部13にて読
取って２値化された画像情報を記憶し、また受信のとき
に受信し復調された画像情報を記憶するRAM112とを備え
ている。

送信のときはRAM112に記憶させた記憶画像情報を読み
出してデータ圧縮のうえモデム12によって変調し、送信
される。受信のときは受信画像情報はモデム12によって
復調され、上記の如くRAM112に記憶され、一行分の記憶
データ毎にRAM112から読み出され、プリンタ16に供給し
て記憶していく。これらは通常のファクシミリの場合と
同様である。

一方、20はカバーページ情報作成装置である。カバー
ページ情報作成装置20は、中央処理装置21、キャラクタ
ゼネレータ22、カバーページ情報作成のためのプログラ
ム、カバーページのタイトル文（COVER PAGE）に対する
キャラクタ選択データ、複数のコメントの内容たとえ
ば″URGENT″等のキャラクタ選択データおよびカバーペ
ージ中の不変のキャラクタ、たとえば破線または実線ア
ンダーラインのキャラクタを選択するキャラクタ選択デ
ータを記憶させたROM23、ワンタッチダイヤルの夫々に
対応する通信相手の名称に対するキャラクタ選択デー
タ、同じく通信相手の電話番号（FAX）に対するキャラ
クタ選択データ、送信元の名称に対するキャラクタ選択
データ、同じく送信元の電話番号（FAX）に対するキャ
ラクタ選択データを記憶させたEEPROM24を備えている。
EEPROM24を使用したのはファクシミリ装置の使用者がワ
ンタッチダイヤルの登録のとき等に記憶させることおよ
び変更することができるようにするためである。

カバーページ情報作成装置20には、さらにワンタッチ
ダイヤル以外のダイヤル（FAX）に対するキャラクタ選
択データおよびその他のデータを記憶するRAM25、さら
にROM23、EEPROM24およびRAM25に記憶のキャラクタデー
タがカバーページ上の位置に対応させた番地に格納され
るRAM26を備えている。

CPU21は制御部11からの情報を受けて、ROM23に記憶の
プログラムにしたがって、EEPROM24、ROM23およびRAM25
に記憶の所定キャラクタ選択データをRAM26に格納し、R
AM26に格納されたキャラクタ選択データに対するキャラ
クタをキャラクタゼネレータ22から読み出してRAM112に
展開して、送信する。

上記の如く構成された本発明の一実施例の作用につい
て第３図のフローチャートにしたがって説明する。

ファクシミリ装置による送信を行なうためにテンキー
141またはワンタッチキー143を押圧してダイヤル操作が
なされると、ダイヤルされた情報がRAM25のダイヤル情
報記憶エリアに一旦記憶される（ステップS₁）。ステッ
プS₁に続いてスタートキー142が押圧されるのを待つ
（ステップS₂）。スタートキー142が押圧されるとステ
ップS₂に続いてダイヤルがワンタッチキー143により指
示されたものか、すなわちワンタッチダイヤル操作か否
かがチェックされる（ステップS₃）。

ステップS₃において、ワンタッチキー143によるダイ
ヤルと判別されたときは、ダイヤルされたワンタッチキ
ー143に対して登録されている相手名称に対するキャラ
クタ選択データ、同相手の電話番号（FAX）に対するキ
ャラクタ選択データ、発信元の名称に対するキャラクタ
選択データおよび発信元の電話番号（FAX）に対するキ
ャラクタ選択データがEEPROM24から読み出されて、夫々
RAM26の所定番地に格納され、かつROM23に記憶のカバー
ページのタイトル文に対するキャラクタ選択データ、カ
バーページ中の不変のキャラクタ選択データがROM23か
ら読み出されてRAM26の所定番地に格納される（ステッ
プS₄₁）。続いて相手の電話番号（FAX）のダイヤリング
がなされる（ステップS₅）。この場合はワンタッチキー
143に対して登録されている相手の電話番号（FAX）がダ
イヤルリングされることになる。

ステップS₃において、ワンタッチキー143によるダイ
ヤルでないと判別されたとき、すなわちテンキー141に
よるダイヤルと判別されたときは、ダイヤルされた電話
番号（FAX）に対するキャラクタ選択データがRAM25のキ
ャラクタ選択データ記憶領域に一旦記憶され、RAM25に
記憶されたキャラクタ選択データがRAM26の所定番地に
格納され、発信元の名称に対するキャラクタ選択データ
および発信元の電話番号（FAX）に対するキャラクタ選
択データがEEPROM24から読み出されて夫々RAM26の所定
番地に格納され、かつROM23に記憶のカバーページのタ
イトル文に対するキャラクタ選択データおよびカバーペ
ージ中の不変のキャラクタ選択データが読み出されて、
RAM26の所定番地に格納される（ステップS₄₂）。続いて
相手の電話番号（FAX）のダイヤリングがなされる（ス
テップS₅）。この場合はテンキー141によりダイヤルさ
れた電話番号（FAX）がダイヤリングされることにな
る。

ステップS₅に続いて原稿画像が読み取られ、読み取ら
れた画像情報の送信がなされ（ステップS₆）、画像情報
の送信はファクシミリ装置に装填されている全原稿の画
像の送信が終了するまで行なわれ、画像読取部13を原稿
が通過する毎に出力を発する検出器からの出力毎に、RA
M25に形成した原稿枚数カウントエリアの計数値を＋１
して原稿枚数が計数されている（ステップS₇）。

ステップS₇に続いて、カバーページ作成指示キー144
の押下によるカバーページ送信が指示されていたか否か
がチェックされる（ステップS₈）。ステップS₈において
カバーページ作成指示がされていると判別されると、ス
テップS₈に続いてRAM26に記憶されているタイトル文（C
OVER PAGE）のキャラクタ選択データが読み出され、読
み出されたキャラクタ選択データに対するキャラクタが
キャラクタゼネレータ22から読み出され、RAM112におい
て画情報に展開され、送信される（ステップS₉）。ステ
ップS₉に続いてワンタッチダイヤルでダイヤル指示され
ていたと判別されたときは（ステップS₁₀）、RAM26に記
憶されている送信相手名称のキャラクタ選択データが読
み出され、ステップS₉の場合と同様に作用して、読み出
された通信相手名称に対するキャラクタがRAM112におい
て画情報に展開され、送信される（ステップS₁₁）。ス
テップS₁₁に続いて、同様にRAM26に記憶されている送信
相手電話番号（FAX）のキャラクタ選択データが読み出
され、ステップS₉の場合と同様に作用して、送信相手電
話番号（FAX）に対するキャラクタがRAM112において画
情報に展開され、送信される（ステップS₁₂）。

ステップS₁₀においてワンタッチダイヤルでダイヤル
指示されていないと判別されたときはステップS₁₁がス
キップされ、ステップS₁₀に続いてステップS₁₂が実行さ
れる。これはワンタッチダイヤルでないときは送信相手
名称が登録されていないためである。

ステップS₁₂に続いてRAM26に記憶されている発信元の
名称のキャラクタ選択データおよび発信元の電話番号
（FAX）のキャラクタ選択データが読み出され、ステッ
プS₉の場合と同様に作用して、発信元の名称および電話
番号（FAX）に対するキャラクタがRAM112において画情
報に展開され、送信される（ステップS₁₃）。ステップS
₁₃に続いてRAM25の原稿枚数カウントエリアに記憶の原
稿枚数情報を読み出し、読み出した原稿枚数情報に対す
るキャラクタ選択データに対するキャラクタデータが、
キャラクタゼネレータ22から読み出されて、RAM112にお
いて画情報に展開され、送信される（ステップS₁₄）。

ステップS₁₄に続いてコメント選択キー145によってコ
メントの選択がなされているときは（ステップS₁₅）、
選択がされたコメントに対するキャラクタ選択データが
ROM23からRAM26の所定番地に格納され、RAM26に格納さ
れたコメントのキャラクタ選択データが読み出され（ス
テップS₁₆）、続いてステップS₉の場合と同様に作用し
て、読み出されたコメントに対するキャラクタがRAM112
において画情報に展開され、送信される（ステップ
S₁₇）。

ステップS₁₅においてコメントが選択されていないと
判別されたときはステップS₁₆およびS₁₇はスキップされ
て、コメントに対するキャラクタの展開、送信はなされ
ない。

ステップS₁₇の終了により送信は終了し、ステップS₁₅
においてコメントが選択されていないと判別されたとき
はステップS₁₄の終了により送信は終了し、ステップS₈
においてカバーページ作成指示されていないときはステ
ップS₇において装填されている原稿の画像情報が送信さ
れたことにより送信は終了する（ステップS₁₈）。

上記においてカバーページ送信指示がされており、ワ
ンタッチダイヤル指示がされており、さらにコメント選
択がされているとき、受信側のファクシミリ装置におい
ては原稿画像の受信が終了したとき引き続いて第４図に
示すカバーページ情報が受信されて、カバーページが印
字される。もし、コメント選択がされていないときは第
４図の最終の行は印字されない。

また、上記の如く原稿画像の送信に続いてカバーペー
ジ情報送ったときは、受信側においてカバーページが画
像を記録したページの上にあることになってすぐ目につ
くことになる。

また、受信側のファクシミリ装置がキャラクタ選択デ
ータを受信して、受信したキャラクタ選択データに対す
るキャラクタを印字することができるものであるとき
は、送信側のファクシミリから送信するカバーページ情
報は画情報に展開せずに、キャラクタ選択データを直接
送信してもよい。この結果、送信時間を短縮することが
できる。

またカバーページ上のキャラクタをたとえば４倍程度
拡大して印字するようにしてもよい。

さらにまた、CPU21をコントローラ111内に含めてもよ
い。

（発明の効果） 以上説明した如く本発明によれば、少なくとも送信元
の名称情報、送信元の電話番号情報、通信先電話番号情
報および送信原稿枚数からなるカバーページ情報を記憶
した記憶手段から、カバーページ付加指示がなされてい
るとき、カバーページ情報を形成している各情報を送信
するように構成したため、表紙となる原稿が自動的に送
信される。また、カバーページ情報を受信した通信先の
ファクシミリ装置から送信元名称、送信元電話番号、通
信先電話番号および送信原稿枚数を印字したカバーペー
パが排出される。

カバーページ情報は送信時にダイヤルされた通信先へ
の原稿画像の送信終了に続いて通信先へ送信されるた
め、受信側においてカバーページが画像を記録したペー
ジの上に排出されることになってすぐに目につくことに
なり、ファクシミリ用紙発信側毎に仕分けする時に好都
合である。

また、送信元の名称情報、通信元の電話番号情報は予
め定まっているため記憶手段に予め記憶させておくこと
ができ、かつ記憶手段に記憶の通信先電話番号情報はダ
イヤリングにより、装填原稿枚数は計数手段による計数
値により自動的に更新されるため、送信元では表紙とな
る原稿を手書きで作成する必要はなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成を示す機能ブロック図。 第２図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図。 第３図は本発明の一実施例の作用の説明に供するフロー
チャート。 第４図は本発明の一実施例によるカバーページ情報を受
信したファクシミリ装置にて印字されたカバーページを
示す模式図。 １……計数手段、２……記憶手段、３……ダイヤル手
段、４……送信開始指示手段、５……付加指示手段、６
……制御手段。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】装填された原稿枚数を画像読み取り毎に計
   数する計数手段と、少なくとも送信元名称情報、送信元
   電話番号情報、送信時にダイヤル手段によりダイヤルさ
   れる毎に更新される通信先の電話番号情報および装填さ
   れた原稿枚数の計数手段による計数値により更新される
   原稿枚数情報とからなるカバーページ情報を記憶する記
   憶手段と、原稿画像の送信開始指示をする送信開始指示
   手段と、カバーページ付加の指示をする付加指示手段
   と、送信開始指示手段から送信開始指示がされ、かつ付
   加指示手段から付加指示がされているとき、記憶手段に
   記憶されたカバーページ情報を読み出して受信側ファク
   シミリ装置が印字可能な信号形態にてカバーページ情報
   を形成している各情報を送信時にダイヤルされた通信先
   への原稿画像の送信終了に続いて通信先へ送信する制御
   手段とを備えたことを特徴とするファクシミリ装置。