JP2954961B2 - 粒状農薬水和剤 - Google Patents

粒状農薬水和剤

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水中に投じたとき崩壊分散性が良好な粒状
農薬水和剤に関する。
〔従来の技術〕
水和剤は、農薬原体を高濃度に含有し、用時水に分散
して均一に分散させて用いる製剤である。しかしながら
水和剤は、一般に農薬原体が無機粉末等と共に微細に粉
砕されているため見掛け比重が小さくかさばること、散
布液を調製する際、袋の開封と同時に微粉が舞い上がる
こと、薬剤の軽量に手間がかかること等の問題点があ
る。
そこで近年水和剤を粒状にする試みがなされている。
しかしながら従来の水和剤の処方そのままを粒状に製剤
化した場合、水中で崩壊しなかったり、安定な分散液を
与えなかったり、種々の問題があった。
これらを解決する方法として、澱粉及び水溶性無機塩
とを配合する方法(特公昭53−12577号)、糖類、ナフ
タレンスルホン酸系界面活性剤及びリン酸アルカリ金属
塩を配合する方法(特公昭63−38004号)、分子量が5,0
00〜20,000のポリカルボン酸系界面活性剤を配合する方
法(特開昭62−36302号)、不飽和カルボン酸の重合
体、スチレンスルホン酸塩の重合体、多環式芳香族化合
物のスルホン化物のホルマリン縮合物塩及びリン酸アル
カリ金属塩の1種又は2種以上を配合する方法(特開昭
63−66101号)等が提案されている。しかしながらこれ
らの粒状組成物は初期の崩壊性や分散液の安定性の点に
おいて必ずしも満足しうるものでなかった。
〔発明が解決する課題〕
本発明者らは、水中での崩壊性が良好で安定な分散液
を与える粒状農薬水和剤を得るべく鋭意研究を行った結
果、特定の化合物を粒状農薬水和剤の補助剤として用い
たとき上記目的が達成されることを見出し本発明を完成
した。
〔課題を解決する手段〕
すなわち、本発明は、平均分子量が1,000〜10,000で
あるマレイン酸もしくはその無水物−スチレンスルホン
酸共重合物塩を必須成分として含有することを特徴とす
る崩壊分散性が良好な粒状農薬水和剤を提供するもので
ある。
マレイン酸−スチレンスルホン酸共重物塩は次の一般
式で示される。
上記式中、Xは1価のカチオン、好ましくはナトリウ
ム、カリウムもしくはアンモニウムイオンである。m:n
の比は1:4〜4:1である。マレイン酸とスチレンスルホン
酸はランダム共重合体またはブロック共重合体のいずれ
でもよく、分子量は1,000以上10,000以下である。
本発明のマレイン酸−スチレンスルホン酸共重合物塩
は、無水マレイン酸とスチレンの共重合物をスルホン化
後、塩とする方法、又は無水マレイン酸とスチレンスル
ホン酸を共重合せしめついでその塩とする方法等があ
り、例えば特開昭61−9404号又は特開昭62−22802号に
開示された方法により調製される。
マレイン酸−スチレンスルホン酸共重合物塩の分子量
はゲル パーミエーション クロマトグラフィー(GP
C)により求めることができる。本明細書中に記載され
ている分子量は、GPC用ポリスチレンスルホン酸ナトリ
ウム標準試料を用いた換算分子量で表示されている。カ
ラムは水系GPCカラムであるShim−pack OH B−806,8.0m
mφ×50cm(株式会社島津製作所)を、移動相は0.1M塩
化カリウム水溶液とメタノールとの8:2混合液(容積
比)を使用した。移動相の流量は1.0ml/分,カラム温度
は室温,測定試料液濃度は0.5重量%,測定試料液の注
入量は200μ,検出は示差屈折計を使用した。
本発明の、分子量1,000以上、10,000以下のマレイン
酸−スチレンスルホン酸共重合物塩の粒状農薬水和剤中
への配合量は1〜30重量部、好ましくは1〜10重量部で
ある。
本発明に用いられる農薬原体としては、殺虫剤、殺菌
剤、殺ダニ剤、除草剤、植物調節剤等であり、それ自体
の物理的性状に特に限定はない。これらの例としては、
たとえば0,0−ジエチル−0−(5−フェニル−3−イ
ソキサゾリル)ホスホロチオエート(イソキサチオ
ン),S−メチルN−〔(メチルカルバモイル)オキシ〕
チオアセトイミデート(メソミル),1−ナフチルN−メ
チルカーバメート(カルバリル),0,0−ジメチル−0−
p−シアノメチルフェニルチオホスフェート(シアノホ
ス),2−クロル−1−(2,4−ジクロルフェニル)ビニ
ルジメチルホスフェート(ジメチルビンホス),5−ジメ
チルアミノ−1,2,3−トリチアン オキザレート(チオ
シクラム),1,3−ビス(カルバモイルチオ)−2−(N,
N−ジメチルアミノ)プロパン ハイドロクロライド
(カルタップ),(S)−α−シアノ−3−フェノキシ
ベンジル(1R,3S)−2,2−ジメチル−3−(1,2,2,2−
テトラブロモエチル)シクロプロパンカルボキシラート
(トラロメトリン),2−(4−エトキシフェニル)−2
−メチルプロピル 3−フェノキシベンジルエーテル
(エトフェンプロックス),1−〔3,5−ジクロロ−4−
(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル
オキシ)フェニル〕−3−(2,6−ジフルオロベンゾイ
ル)尿素(クロルフルアズロン),4−(2,4−ジクロロ
ベンゾイル)−1,3−ジメチル−5−ピラゾリル−p−
トルエンスルホナート(ピラゾレート),2−〔4−(2,
4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメチルピラゾール−
5−イロキシ〕アセトフェノン(ピラゾキシフェン),
2,4,6−トリクロロフェニル−4′−ニトロフェニルエ
ーテル(CNP),5−tert−ブチル−3−(2,4−ジクロロ
−5−イソプロポキシフェニル)−1,3,4−オキサジア
ゾール−2−オン(オキサジアゾン),3−イソプロピル
−2,1,3−ベンゾチアジン−(4)−2,2−ジオキサイド
(ベンタゾン),4−(メチルスルホニル)−2,6−ジニ
トロ−N,N−ジプロピルアニリン(ニトラリン),3−
(3,4−ジクロロフェニル)−1−メトキシ−1−メチ
ルウレア(リニュロン),2−クロロ−4,6−ビス(エチ
ルアミノ)−1,3,5−トリアジン(シマジン),N−(ホ
スホノメチル)グリシン モノ(イソプロピルアミン)
塩(グリホサート),2−〔4−(2,4−ジクロロ−3−
メチルベンゾイル)−1,3−ジメチルピラゾール−5−
イロキシ〕−4′−メチルアセトフェノン(ベンゾフェ
ナップ),3−ヒドロキシ−5−メチルイソキサゾール
(ヒメキサゾール),メチル N−(2−メトキシアセ
チル)−N−(2,6−キシリル)−DL−アラニナート
(メタラキシル),3,3′−エチレンビス(テトラヒドロ
−4,6−ジメチル−2H−1,3,5−チアジアジン−2−チオ
ン)(ミルネブ),ジンク エチレンビスジチオカーバ
メート(ジネブ),メチル 1−(ブチルカルバモイ
ル)−2−ベンツイミダゾール カーバメート(ベノミ
ル),N−トリクロルメチルチオテトラヒドロフタルイミ
ド(キャプタン),3−(3,5−ジクロルフェニル)−5
−メチル−5−ビニル−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジ
オン(ビンクロゾリン),4,5,6,7−テトラクロルフタリ
ド(フサライド),6−(3,5−ジクロロ−4−メチルフ
ェニル)−3−(2H)−ピリダジノン(ジクロメジ
ン),3,4,5,6−テトラクロロ−N−(2,3−ジクロロフ
ェニル)フタルアミド(テクロフタラム),8−ヒドロキ
シキノリン銅などが挙げられる。これらは1種類を使用
することも、また2種類以上を使用し混合製剤とするこ
とも可能である。
これら農薬原体の粒状水和剤中の配合量は、少量でも
しくは低濃度で効力を示す活性の強い原体の場合は1〜
20重量部のこともあるが、通常は30重量部以上である。
特に散布液を対象作物に散布した後の、補助成分ことに
担体として用いられる鉱物質微粉の付着による汚れを回
避するためには、主剤濃度は可及的に高含量であること
が望ましく、この様な場合は80〜90重量部となる。
本発明による粒状農薬水和剤には必要に応じて担体粉
末として鉱物質粉末,植物性粉末,水溶性塩類,糖類等
を,又湿潤剤,分散剤,結合剤,抗酸化剤,光安定剤,
色素等を添加することができる。
鉱物質粉末としては直径が45μm以下のものが好まし
い。具体的にはロウ石,タルク,カオリン,炭酸カルシ
ウム,ベントナイト,珪石粉,酸性白土,珪藻土類粉
末,石こう,軽石粉末,コロイド性含水珪酸ソーダ,チ
タ白などがある。鉱物質粉末の粒状農薬水和剤中の配合
量は0〜70重量部である。
植物性粉末としてはセルロース粉末,澱粉,澱粉誘導
体,糖類等が挙げられる。
水溶性塩類としては硫酸ソーダ,尿素,硫酸アンモニ
ウム,リン酸アルカリ金属塩類等が挙げられる。
湿潤剤,分散剤としては、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル(ポリオキシエチレンラウリルエーテル
等)、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル
(ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等)、オ
キシエチレン・オキシプロピレンブロックコポリマー、
ソルビタン脂肪酸エステル(ソルビタンモノラウレート
等)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
(ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート等)な
どの非イオン性界面活性剤、アルキル硫酸エステル塩
(ラウリル硫酸ナトリウム等)、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
等)、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルス
ルホコハク酸塩(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム
等)、ポリオキシエチレンアルキルエーテルの硫酸エス
テル塩(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナト
リウム等)、ポリオキシエチレンアルキルエーテルのリ
ン酸エステル塩(ポリオキシエチレンラウリルエーテル
リン酸エステルナトリウム塩等)、ポリオキシエチレン
アルキルアリールエーテルリン酸エステル塩(ポリオキ
シエチレンノニルフェニルエーテルリン酸ナトリウム
等)、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩、
フェノールスルホン酸のホルマリン尿素縮合物塩、リグ
ニンスルホン酸塩、ポリカルボン酸型および/またはポ
リスルホン酸型高分子界面活性剤、縮合リン酸塩(ヘキ
サメタリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム
等)などの陰イオン性界面活性剤が用いられる。
粒状農薬水和剤が有すべき重要な物性として、粒剤を
水中に投じたとき速やかに崩壊分散する性質(以下初期
分散性と記す)、分散液が安定である性質(以下懸垂性
と記す)、と共に製品の小分け、輸送時に粒剤が粉末化
しない性質(以下硬度と記す)等が挙げられる。
粒状農薬水和剤に適度な硬度を付与するために通常は
結合剤が使用される。結合剤としては一般に水溶性また
は水に分散する高分子化合物が用いられる。
このような結合剤としては、たとえばデキストリン、
アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム、トラガントゴ
ム、ローカストビーンガム、カゼイン、カゼインナトリ
ウム、ゼラチン、リグニンスルホン酸塩、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロ
キシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルメチルエーテル、ポリエチレングリコール、ポリ
アクリル酸アミド、ポリアクリル酸ナトリウム等が挙げ
られる。
前述のとおり、粒状農薬水和剤が具備すべき重要な物
性、すなわち初期分散性、良好な懸垂性、適度な硬度の
全てを具備した粒状農薬水和剤を調製するには一種類の
補助剤のみでは通常、不十分であり2種以上の補助剤が
組合されて使用されることが多い。分子量が1,000〜10,
000のマレイン酸−スチレンスルホン酸共重合物塩は特
に初期分散性を良好にするが、懸垂性及び硬度の面では
他の補助剤を添加することが好ましい。分子量が1,000
〜10,000のマレイン酸−スチレンスルホン酸共重合物塩
と共に配合され、良好な懸垂性および適度な硬度を有す
る製剤を調製するには、リグニンスルホン酸塩及び/又
はデキストリンを配合することが特に好ましい。
リグニンスルホン酸塩は木材をパルプ化する際その副
産物として得られ、工業用分散剤として使用されてお
り、通常はナトリウム又はカルシウム塩として用いられ
ている。市販品としては、サンエキス(山陽国策パルプ
株式会社)、コパルチン(興人株式会社)等が挙げられ
る。
デキストリンは、澱粉を種々の程度に加水分解したも
のであり、その分解の方法は焙焼法、酸浸漬法及び酵素
法があるが、これらいずれの方法により調製されたデキ
ストリンをも使用することができる。澱粉の加水分解の
程度は下記式で表されるDE値(Dextrose Equivalent)
で表示される。
デキストリンとしてはDE値が5〜25の範囲のものが特
に好ましい。
リグニンスルホン酸塩の添加量は、0.5〜20%好まし
くは2〜10%であり、またデキストリンの添加量は0.5
〜20%好ましくは1〜10%である。
本発明の粒状農薬水和剤は、細粒化された農薬原体
と、分子量が1,000〜10,000のマレイン酸−スチレンス
ルホン酸共重合物塩、そして好ましくはリグニンスルホ
ン酸塩及び/又はデキストリンと、更に必要に応じて結
合剤、湿潤剤、分散剤、担体粉末とを混合し、均一な粉
末(以下プレミックス粉末と記す)としたのち種々の方
法により粒状化される。造粒方法としては、たとえば流
動層造粒機(例えばフローコーター)、攪拌造粒機(例
えばバーチカルグラニュレーター)、又は流動層攪拌造
粒機(例えばスパイラフロー)を用いて、水を約5〜25
%噴霧添加しながら造粒するか、又はプレミックス粉末
に水を約5〜15%添加後練合し、押出型造粒機で造粒し
た後乾燥し必要に応じ篩分して製品とする。粒状農薬水
和剤は45μm以下の粉末の含有量が1%以下であること
が望ましい。粒度については特に限定はないが、好まし
い粒度範囲は105〜1700μmである。
以下に実施例、比較例をもって本発明をより詳細に説
明する。
実施例1 ジクロメジン原体(98%)7.2kgおよびカオリナイト
クレー(重量中位径3.2μm)1.6kgを混合しジェットミ
ル(日本ニューマチック(株)製、空気圧7kg/cm2)で
粉砕しジクロメジンプレミックスを得た。ジクロメジン
プレミックス880g、マレイン酸−スチレンスルホン酸共
重合物のナトリウム塩(マレイン酸とスチレンスルホン
酸の共重合比は1:3,分子量1900、以下MS1:3−1900と記
す)50g、サンエキスP 200(リグニンスルホン酸カルシ
ウム、山陽国策パルプ(株)製)50g及びアミコールNo.
1(酵素変性デキストリン、DE値が15〜20、日澱化学
(株)製)20gを混合しバーチカルグラニュレーターFM
−VG−05型攪拌造粒機((株)パウレック製)に加え水
150gを添加し、ブレードの回転数800rpm、クロススクリ
ューの回転数3000rpmで、8分間攪拌混合し造粒した。
造粒物をとりだし流動層乾燥機ミゼットドライヤーMD−
B−400型(不二パウダル(株)製)で入風温度90℃、
排風温度50℃になるまで乾燥し、105μm〜840μmの範
囲に篩分し粒状農薬水和剤を得た。
実施例2 実施例1において、マレイン酸−スチレンスルホン酸
共重合物のナトリウム塩(MS1:3−1900)50gの替りにマ
レイン酸−スチレンスルホン酸共重合物のナトリウム塩
(マレイン酸とスチレンスルホン酸の共重合比は1:3、
分子量7,500、以下MS1:3−7500と記す)50gを用い、以
下実施例1と同様にして、105μm〜840μmに篩分した
粒状農薬水和剤を得た。
実施例3 実施例1において、マレイン酸−スチレンスルホン酸
共重合物のナトリウム塩(MS1:3−1900)50gの替りにマ
レイン酸−スチレンスルホン酸共重合物のナトリウム塩
(マレイン酸とスチレンスルホン酸の共重合比1:1、分
子量1,600、以下MS1:1−1600と記す)50gを用い、そし
て、サンエキスP200 50gの替わりにデモールAS(β−
ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物塩のアンモニ
ウム塩、花王(株)製)50gを用いて、実施例1と同様
にして、105μm〜840μmに篩分した粒状農薬水和剤を
得た。
実施例4 実施例3において、デモールAS50gの替りにウエトー
ルD1(wettol D1)(フェノールスルホン酸のホルマリ
ン尿素縮合物のナトリウム塩、BASFジャパン(株)製)
50gを用いて、実施例3と同様にして、105μm〜840μ
mに篩分した粒状農薬水和剤を得た。
実施例5 実施例1において、マレイン酸−スチレンスルホン酸
共重合物のナトリウム塩(MS1:3−1900)50gの替りにマ
レイン酸−スチレンスルホン酸共重合物のナトリウム塩
(マレイン酸とスチレンスルホン酸の共重合比は1:2、
分子量1,700、以下MS1:2−1700)50gを用い、そして、
アミコールNo.1 20gの替りにゴーセノールGL05(ポリ
ビニルアルコール部分けん化物、日本合成(株)製)20
gを用いて実施例1と同様にして、105μm〜840μmに
篩分した粒状農薬水和剤を得た。
実施例6 実施例5において、サンエキスP200 50gの替りにネ
オゲンパウダー(主成分、デドシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、第一工業製薬(株)製)50gを用いて、実
施例5と同様にして、105μm〜840μmに篩分した粒状
農薬水和剤を得た。
実施例7 チオシクラム原体(88%)120g、マレイン酸−スチレ
ンスルホン酸共重合物のナトリウム塩(マレイン酸とス
チレンスルホン酸の共重合比は3:1、分子量2,000、以下
MS3:1−2000と記す)2g、ホスタポンTパウダー(主成
分N−オレイル−N−メチル−2−アミノエタンスルホ
ン酸ナトリウム、ヘキストジャパン(株)製)10g、ア
ミコールNo.1 36g及び硫酸アンモニウム32gをよく混合
し流動層造粒機フローコーターMINI型(フロイント産業
(株)製)に加え、水20gを加え造粒した。フローコー
ターMINIの条件は、スプレー時間2分間、ブロワーメモ
リ70、入風温度80℃で排風温度が40℃となった時点で造
粒及び乾燥の終了点とした。このようにして149μm〜5
00μmに篩分した粒状農薬水和剤を得た。
実施例8 ジクロメジン原体(98%)4.2kg、フサライド原体(9
9%)4.2kg及びカオリナイトクレー(重量中位径2μ
m)0.5kgを混合し、ジェットミル(空気圧7kg/cm2)で
粉砕しプレミックスとする。プレミックス890g、マレイ
ン酸−スチレンスルホン酸共重合物のナトリウム塩(マ
レイン酸とスチレンスルホン酸の共重合比は1:2、分子
量3,500、以下MS1:2−3500と記す)50g、アミコールNo.
1 20g、サンエキス P200 40gを混合し、バーチカル
グラニュレーターFM−VG−05に加え、以下、実施例1と
同様にして105μm〜840μmに篩分した粒状農薬水和剤
を得た。
実施例9 ミルネブ原体(98%)3.28kg、マレイン酸スチレンス
ルホン酸共重合物のナトリウム塩(MS1:1−1600)0.24k
g、サイエキスP 252(リグニンスルホン酸ナトリウ
ム、山陽国策パルプ(株)製)0.08kg及び澱粉Z−300
(エステル化澱粉、日澱化学(株)製)0.4kgを均一に
混合し、流動層攪拌造粒機ニューマルメライザーNQ−23
0型(不二パウダル(株)製)中で水600gを用いて造粒
した。ニューマルメライザーNQ−230型の操作条件は、
攪拌羽の回転数300rpm、入風温度は室温で10分間造粒し
た後入風温度を80℃とし排風温度が40℃となった時点で
乾燥を終了した。このようにして、149μm〜500μmに
篩分した粒状農薬水和剤を得た。
実施例10 実施例9において、サンエキスP252 0.08kgの替り
に、ホスタポンTパウダー0.08kgを用い、実施例9と同
様にして、149μm〜500μmに篩分した粒状農薬水和剤
を得た。
比較例1 実施例1において、マレイン酸−スチレンスルホン酸
共重合物のナトリウム塩(MS1:3−1900)50gの替りにマ
レイン酸−スチレンスルホン酸共重合物のナトリウム塩
(マレイン酸とスチレンスルホン酸の共重合比は1:3、
分子量20,000)50gを用いて実施例1と同様にして、105
μm〜840μmに篩分した粒状農薬水和剤を得た。
比較例2 実施例1において、マレイン酸−スチレンスルホン酸
共重合物のナトリウム塩(MS1:3−1900)50gの替りに、
マレイン酸−スチレンスルホン酸共重合物のナトリウム
塩(マレイン酸とスチレンスルホン酸の共重合比は1:
3、分子量は80,000)50gを用いて実施例1と同様にし
て、105μm〜840μmに篩分した粒状農薬水和剤を得
た。
比較例3 実施例3において、マレイン酸−スチレンスルホン酸
共重合物のナトリウム塩(MS1:1−1600)50gの替りに、
マレイン酸−スチレンスルホン酸共重合物のナトリウム
塩(マレイン酸とスチレンスルホン酸の共重合比は1:
1、分子量20,000)50gを用いて実施例3と同様にして、
105μm〜840μmに篩分した粒状農薬水和剤を得た。
比較例4 実施例7において、マレイン酸−スチレンスルホン酸
共重合物塩のナトリウム塩(MS3:1−2000)2gの替わり
に、マレイン酸−スチレンスルホン酸共重合物のナトリ
ウム塩(マレイン酸とスチレンスルホン酸の共重合比は
3:1、分子量20,000)2gを用いて実施例7と同様にし
て、149μm〜500μmに篩分した粒状農薬水和剤を得
た。
比較例5 実施例9において、マレイン酸−スチレンスルホン酸
共重合物のナトリウム塩(MS1:1−1600)0.24kgの替わ
りに、マレイン酸−スチレンスルホン酸共重合物のナト
リウム塩(マレイン酸とスチレンの共重合比は1:1、分
子量25,000)0.24kgを用いて、実施例9と同様にして、
149μm〜500μmに篩分した粒状農薬水和剤を得た。
〔発明の効果〕
実施例および比較例の粒状農薬水和剤について以下の
試験を行った。それらの結果は後掲する第1表に示す。
(1) 初期分散性 容量1のビーカーに3度硬水1を加える。底面よ
り2cmの高さに120rpm、回転径8.5cmで回転する針金(3m
mφ)製の回転羽根をセットし、底部が見えるように鏡
を置く。試料1gを水面に5cmの位置より均一に拡がる様
に静かに落とす。30秒後に回転羽根を120rpmで回転さ
せ、粒が完全に崩壊分散して均一になるまでの時間を測
定した。初期分散性は、以下の基準で判定した。
◎:15秒以内に粒が崩壊分散する。
○:1分以内に粒が崩壊分散する。
×:2分後に未崩壊の粒が認められる。
(2) 懸垂性 250mlの有栓ガラスシリンダー(内径約4cm)に3度硬
水(20℃)250mlを加える。試料0.5g(有効成分Ag)を
加え2分間静置したのち、1分間30回倒立してふりまぜ
15分間静置する。次に25mlのホールピペットを液中に入
れその先端を液の中央に保ち、検液25mlを静かに吸いと
り、有効成分の含量(Bg)を測定する。次の式により懸
垂率を算出する。
本発明の粒状農薬水和剤はいずれも初期分散性が良好
であり、懸垂性も良好であった。懸垂性の良否の目安は
懸垂率として70%であるとされており、70%以上であれ
ば実用上問題がない。一方、比較例の粒状農薬水和剤は
いずれも初期分散性が悪く、懸垂性も比較例4を除いて
いずれも懸垂率は70%以下であった。なお、比較例4の
懸垂率が高いのは、主剤が水に溶解するためである。
フロントページの続き (72)発明者 川岸 秋義 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式 会社内 (72)発明者 坪田 和彦 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式 会社内 (72)発明者 中嶋 悟視 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式 会社内 (56)参考文献 特開 昭63−35503(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01N 25/00 - 65/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均分子量が1,600〜7,500であるマレイン
    酸−スチレンスルホン酸共重合物塩を含有することを特
    徴とする粒状農薬水和剤。
  2. 【請求項2】リグニンスルホン酸塩又は/及びデキスト
    リンを含有することを特徴とする請求項1に記載の粒状
    農薬水和剤。
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