JP3588530B2 - 改良された農薬粒状水和剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、薬液調製時に農薬粒状水和剤を水中に投入すると、直ちに水和、溶解し、薬液の調製を容易にした農薬粒状水和剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
農薬水和剤は水に希釈して薬液を調製するとき、粉塵が発生することがある。この問題点を解決するために、水和剤の粒状化が数多く検討され、次のような粒状水和剤が知られている。
【0003】
▲1▼ 特開昭51−1649号公報
農薬活性成分にデンプンおよび硫酸アンモニウムなどの水溶性無機塩を含有する粒状の農薬水和剤。
【0004】
▲2▼ 特開平3−193702号公報
植物保護剤と特定の固体湿潤剤および/またはアンモニウム塩を含有してなる、良好な懸濁物を形成する水分散性顆粒。
【0005】
▲3▼ 特開平6−92803号公報
水溶性農薬活性成分、乳糖および界面活性剤とを必須成分とする水溶性農薬顆粒剤。
【0006】
▲4▼ 特開平6−128102号公報
農薬活性成分および珪藻土を含有し、好ましくは界面活性剤をさらに含有する新規組成物を押し出し造粒法によって創製してなる粒状水和剤。
【0007】
またデンプンの加水分解物を用いた固形製剤については次のものなどが挙げられる。
【0008】
▲5▼ 特開昭60−36402号公報
澱粉加水分解物と、海藻抽出物、植物性種子粘質物、植物性果実粘質物、植物性樹脂様粘質物、微生物産性粘質物、水溶性もしくは水分散性蛋白質、セルロース誘導体および水溶性合成高分子からなる群から選ばれた1種または2種以上の高分子物質の水分散液のドラムドライヤー乾燥粉末に、農薬活性成分と界面活性剤とを吸着させてなることを特徴とする、粉末状の農薬組成物。
【0009】
▲6▼ 特開平3−47103号公報
融点が70℃以下の農薬活性成分と界面活性剤とデキストリンおよび/または乳糖と水とを必須成分とする、水性乳濁液の噴霧乾燥物を含有する農薬固形乳剤。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来の農薬粒状水和剤は、水中に投入しても水和性、溶解性が悪く十分に撹拌しても完全な分散液が得られなかったり、水和剤としての性質を十分に発揮できないといった問題があり、必ずしも十分満足しうるものではない。
【0011】
したがって、農薬粒状水和剤を薬液調製時に水中に投入すると、直ちに水和、溶解する農薬粒状水和剤の開発が要望されている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、これらの問題を解決すべく鋭意研究した。その結果、農薬活性成分に重合度が30以下のデキストリン(以下、ことわりのないかぎり「低重合デキストリン」という。)、ならびにサッカロースまたはサッカロースおよび硫酸アンモニウムを配合して混合し、常法により造粒して得られた農薬粒状水和剤は前記の問題点を解決し、水和性、溶解性をよくしうることを見いだし、本発明を完成させた。
【0013】
なお、ここでいう重合度は、平均重合度をいう。
【0014】
本発明の農薬粒状水和剤において、粒剤の粒径は特に限定されるものではなく、また、形状は農薬製剤の分野で一般的に粒剤といわれるもののほか、錠剤、丸薬などのいかなるものでもよい。
【0015】
また農薬粒状水和剤の調製は、通常農薬の製剤化で使用される押し出し造粒機や転動造粒機などを用いて行われる。
【0016】
そして、本発明の農薬粒状水和剤の水での希釈倍率、散布薬液量、希釈液の散布方法などは市販のそれぞれの農薬活性成分を含有する水和剤に準ずればよい。
【0017】
【本発明の参考の形態】
【参考例】本発明の農薬粒状水和剤は、農薬活性成分、低重合デキストリン、ならびにサッカロースまたはサッカロースおよび硫酸アンモニウムから構成される。
【0018】
本発明に使用される農薬活性成分は、現在水和剤等として発売されているものであれば、いずれも使用でき、例えば次のようなものが挙げられ、単独または併用してもよい。
【0019】
殺虫剤の例
CYAP、MPP、MEP、ダイアジノン、イソキサチオン、ピリダフェンチオン、クロルピリホス、マラソン、PAP、ジメトエート、ホサロン、PMP、DMTP、プロチオホス、ピラクロホス、CVMP、DEP、NAC、MTMC、PHC、XMC、エチオフェンカルブ、ピリミカーブ、メソミル、チオジカルブ、アラニカルブ、ビフェントリン、ペルメトリン、シベルメトリン、シハロトリン、フェンプロパトリン、トラロメトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルバリネート、エトフェンプロックス、カルタップ、チオシクラム、ベンスルタップ、ジフルベンズロン、テフルベンズロン、クロルフルアズロン、テブフェノジド、ブプロフェジン、フェノキシカルブ、ベンゾエピン、イミダクロプリド、メタアルデヒド、ケルセン、テトラジホン、BPPS、キノメチオネート、ヘキシチアゾクス、酸化フェンブタスズ、ジエノクロル、フェンピロキシメート、デブフェンピラド、フルアジナム、ピリダベン、クロフェンテジンなど。
【0020】
殺菌剤の例
塩基性硫酸銅、塩基性塩化銅、水酸化第二銅、オキシン銅、ノニルフェノールスルホン銅、テレフタル酸銅、ジネブ、マンネブ、マンゼブ、ポリカーバメート、有機ニッケル、プロピネブ、ジラム、チウラム、チアジアジン、キャプタン、TPN、フサライド、EDDP、トルクロホスメチル、ホセチル、チオファネートメチル、ベノミル、チアベンダゾール、イプロジオン、ビンクロゾリン、プロシミドン、フルオルイミド、オキシカルボキシン、メプロニル、フルトラニル、テクロフタラム、ペンシクロン、メタラキシル、オキサジキシル、トリアジメホン、ビテルタノール、ミクロブタニル、ヘキサコナゾール、プロピコナゾール、ジフェノコナゾール、イプコナゾール、イミベンコナゾール、トリフルミゾール、ペフラゾエート、フェナルリモル、ピリフェノックス、ジアチノン、キノメチオネート、DPC、ジクロメジン、トリアジン、フェリムゾン、フルアジナム、ジエトフェンカルブ、イソプロチオラン、トリシクラゾール、オキソリニック酸、イミノクタジン酢酸塩、カスガマイシン、ポリオキシン、バリダマイシンA、ストレプトマイシン、オキシテトラサイクリン、ミルディォマイシン、PCNB、エクロメゾール、クロロネブなど。
【0021】
除草剤の例
2,4−D、MCP、キザロホップエチル、ビフェノックス、IPC、MBPMC、ピリブチカルブ、プレチラクロール、メトラクロール、テニルクロール、ナプロパミド、ジフェナミド、プロピザミド、イソキサベン、アシュラム、DCMU、リニュロン、シデュロン、メチルダイムロン、カルブチレート、イソウロン、チアザフルロン、エチジムロン、テブチウロン、フラザスルフロン、チフェンスルフロンメチル、イマゾスルフロン、メトスルフロンメチル、CAT、アトラジン、プロメトリン、シアナジン、ヘキサジノン、メトリブジン、ターバシル、ブロマシル、レナシル、PAC、ベンタゾン、ピリデート、オキサジアゾン、ベスロジン、プロジアミン、ペンディメタリン、TCTP、DPA、アミプロホスメチル、ブタミホス、グリホサートナトリウム塩、ピアラホス、アイオキシニル、DBN、DCBN、アロキシジム、ACN、クロルフタリム、塩素酸塩、シアン酸塩など。
【0022】
これらの農薬活性成分の製剤中への添加量は、特に限定されるものではないが、一般的には全量の0.1〜90%(重量%)であり、農薬活性成分の種類により、10アール当たりの必要処理量となるように添加すればよい。
【0023】
なお、これらの農薬活性成分名は、「農薬ハンドブック 1994年版(社団法人 日本植物防疫協会発行)」に記載の一般名である。
【0024】
本発明に使用される低重合デキストリンは、小麦デンプン、バレイショデンプン、トウモロコシデンプンなどの天然デンプン、アミロースやアミロペクチン分解物、エーテル化デンプン、エステル化デンプンなどの各種デンプンおよびその誘導体を常法に従って酸加水分解、アルカリ加水分解、酵素加水分解、またはこれらの組み合わせによって加水分解して得られたデキストリンのうち、重合度が30以下の低重合デキストリンを常法により得たものである。ここでいう重合度は3,5−ジニトロサリチル酸法などの常法により測定すればよい。
【0025】
また、この低重合デキストリンを含有してなる市販品が使用できる。
【0026】
本発明の農薬粒状水和剤で使用するデキストリンは、水溶解性を向上させる観点から重合度30以下の低重合デキストリンがよい。そして好ましくは重合度が15以下、特に3〜10のものが好ましい。
【0027】
これらの例としては、マルトデキストリン、アクロデキストリン、エリトロデキストリンなどと称されるものが含まれ、なかでもマルトデキストリンが好ましい。そしてより具体的には、商品名「アミコールNo.6H」「アミコールNo.1」「アミコールNo.3L」(日澱化学株式会社製の商品名)、「パインデックス#1」「TK−16」「パインデックス#6」(松谷化学工業株式会社製の商品名)などとして市販されている種々の品位のものなどが挙げられる。
【0028】
低重合デキストリンの使用量は、製剤重量に対して3〜20重量%、好ましくは5〜10重量%である。
【0029】
本発明に使用される硫酸アンモニウム、サッカロースは、顆粒状、粉末状の何れの形状でも問題なく使用できるが、農薬活性成分、低重合デキストリンと混合するときによく混ざりやすい粉末状の方が好ましい。
【0030】
硫酸アンモニウム、サッカロースの使用量は、製剤重量に対してそれぞれ5〜90重量%である。
【0031】
界面活性剤は、必要により配合することができ、下記に示す農薬製剤に通常使用される非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤および両性界面活性剤などが挙げられる。これらの界面活性剤は単独または併用してもよい。
【0032】
非イオン界面活性剤の例
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキレート、ポリオキシエチレンフェニルエーテルポリマー、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーなど。
【0033】
陰イオン界面活性剤の例
リグニンスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホサクシネート、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルサルフェート、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルサルフェートなど。
【0034】
陽イオン界面活性剤および両性界面活性剤の例
アルキルアミン塩、第四級アンモニウム塩アルキルベタイン、アミンオキサイドなど。
【0035】
また、必要により配合される補助剤の例としては、農薬活性成分の安定化剤、造粒性向上のために添加する造粒助剤、ホワイトカーボン、不溶性鉱物質粉末などの吸油性保持剤、水に希釈したときに散布液の判別用の食用青色1号などの水溶性の色素あるいは分散剤などが挙げられ、これらは併用することができる。
【0036】
次に、本発明の農薬粒状水和剤の調製方法を説明するが、調製方法は特に限定されず、農薬固形製剤を調製する方法として従来より知られた、押し出し造粒方法、転動造粒方法などで調製できる。その例として、押し出し造粒の方法による場合には、例えば次の工程▲1▼〜▲3▼からなる方法によって調製できる。
【0037】
工程▲1▼:農薬活性成分、低重合デキストリン、硫酸アンモニウム粉砕品および必要により界面活性剤等の補助剤を加えてよく混合し、粉末状原料組成物を得る。
【0038】
工程▲2▼:この粉末状原料組成物に適当量の水を加えて行き、双腕ニーダーにてよく混練後、バスケット型押し出し造粒機にて造粒する。
【0039】
工程▲3▼:造粒後、整粒、乾燥を行い、篩別し、本発明の農薬粒状水和剤を得る。
【0040】
次に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0041】
また、実施例中、「部」とあるのはすべて重量部を意味する。
【0042】
参考例1
カスガマイシン塩酸塩(有効成分量62.5%)6.4部、低重合デキストリン(重合度約5〜6)(日澱化学株式会社の商品名「アミコールNo.1」)5部、硫酸アンモニウム(宇部興産株式会社製)88.6部を一緒にハンマーミル(不二パウダル株式会社製)で混合し、粉末状原料組成物を得る。この粉末状原料組成物を双腕ニーダー(不二パウダル株式会社製)に投入し、7部の水を加えてよく混練後、1mmのバスケット型押し出し造粒機(日本薬業株式会社製)にて、造粒、整粒後乾燥させ、農薬粒状水和剤を得た。
【0043】
参考例2
カスガマイシン塩酸塩(有効成分量62.5%)6.4部、フサライド原末(有効成分量99%)40.4部、低重合デキストリン(重合度約9〜11)(日澱化学株式会社の商品名「アミコールNo.6H」)10部、ポリオキシエチレン(POE)ノニルフェニルエーテル(日本乳化剤株式会社製の界面活性剤の商品名「ニューコール#560」)0.2部、水に食用青色1号0.01部を加え、硫酸アンモニウム42.99部を一緒にハンマーミルで混合し、粉末状の原料組成物を得る。この粉末状原料組成物を双腕ニーダーに投入し、9部の水を加えてよく混練後、1mmのバスケット型押し出し造粒機(日本薬業株式会社製)にて、造粒、整粒後乾燥させ、農薬粒状水和剤を得た。
【0044】
参考例3
参考例1の製剤組成のうち、低重合デキストリンを表1に示す重合度のものを用いた以外は参考例1に準じて調製し、農薬粒状水和剤を得た。
【0045】
実施例4
参考例1の製剤組成のうち、硫酸アンモニウムをサッカロースに変更した以外は参考例1に準じて調製し、農薬粒状水和剤を得た。
【0046】
実施例5
参考例1の製剤組成のうち、低重合デキストリンを重合度9〜11に、硫酸アンモニウムをサッカロースに変更した以外は参考例1に準じて調製し、農薬粒状水和剤を得た。
【0047】
実施例6
参考例1の製剤組成のうち、硫酸アンモニウム88.6部をサッカロース10部、硫酸アンモニウム78.6部に変更した以外は参考例1に準じて調製し、農薬粒状水和剤を得た。
【0048】
参考例7
参考例1に準じて調製するが、農薬活性成分を表1に示すとおり、バリダマイシン、メソミル、塩基性塩化銅、XMCに変更した以外は参考例1に準じて調製し、農薬粒状水和剤を得た。
【0049】
参考例8
参考例2に準じて調製するが、農薬活性成分をペフラゾエート(有効成分量97.2%)20.6部に変更し、ホワイトカーボン(シオノギ製薬株式会社の商品名「カープレックス#80」)25部、低重合度デキストリン(重合度9〜11)15部、リグニンスルフォン酸カルシウム(日本製紙株式会社の商品名「サンエキスP−201」)3部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(花王株式会社の商品名「レオドールTW−0120」)3部と硫酸アンモニウム33.4部を一緒にハンマーミルで混合し、以下は参考例2に準じて調製し、農薬粒状水和剤を得た。
【0050】
比較例1
参考例1の低重合デキストリン5部をカルボキシメチルセルロース(第一工業製薬株式会社の商品名「セロゲン6A」)5部に変更した以外は参考例1に準じて調製し、農薬粒状水和剤を得た。
【0051】
比較例2
参考例1の低重合デキストリン5部を黄色デキストリン(日澱化学株式会社の商品名「赤玉デキストリンNo.102」)5部に変更した以外は参考例1に準じて調製し、農薬粒状水和剤を得た。
【0052】
比較例3
参考例1の低重合デキストリン5部をポリビニルアルコール(日本合成化学株式会社の商品名「ゴーセノールGL−05S」)3部に変更し、硫酸アンモニウム88.6部を90.6部とした以外は参考例1に準じて調製し、農薬粒状水和剤を得た。
【0053】
比較例4
参考例2の低重合デキストリン10部をトウモロコシデンプン10部に変更した以外は参考例2に準じて調製し、農薬粒状水和剤を得た。
【0054】
比較例5
参考例2の硫酸アンモニウム42.99部をグルコースに変更した以外は参考例2に準じて調製し、農薬粒状水和剤を得た。
【0055】
比較例6
参考例2の硫酸アンモニウム42.99部をラクトースに変更した以外は参考例2に準じて調製し、農薬粒状水和剤を得た。
【0056】
比較例7
参考例1の低重合度デキストリン5部を10部に、硫酸アンモニウム88.6部を珪藻土83.4部とPOEノニルフェニルエーテル0.2部に変更した以外は参考例1に準じて調製し、農薬粒状水和剤を得た。
【0057】
比較例8
参考例1の低重合デキストリン5部をアラビアガム(三晶株式会社の商品名「アラビアガムHP」)5部に、硫酸アンモニウム88.6部を水和剤用クレー88.4部とPOEノニルフェニルエーテル0.2部に変更した以外は参考例1に準じて調製し、農薬粒状水和剤を得た。
【0058】
比較例9
参考例1の硫酸アンモニウムを尿素に変更した以外は参考例1に準じて調製を試みたが、造粒後、乾燥できず、農薬粒状水和剤を得ることができなかった。
【0059】
次に、本発明の粒状水和剤の有用性を試験例により示す。
【0060】
試験例1(農薬粒状水和剤の物理性測定
参考例1〜3および実施例4に準じて調製した製剤の各100mgを、それぞれ20℃の3度硬水を100ml入れた100ml容量の有栓メスシリンダーに入れ、該製剤が水没する時間を水和時間とし、該製剤が水底に沈殿後シリンダーを静かに転倒させ、粒が完全に崩壊するまでのシリンダー転倒回数を溶解時間として測定した。
【0061】
そして、シリンダーを静置し、120分後の農薬粒状水和剤の希釈液の状態を観察し、120分後に沈降物がある場合は再度シリンダーの転倒を行い、沈降物が再懸濁するか否か観察し、再懸濁するものについては再分散するまでのシリンダー転倒回数を測定し再分散性を評価した。但し、ペフラゾエート剤については24時間後に観察し、評価した。
【0062】
そして、比較のため比較例1〜9で調製した製剤を、参考例1〜3および実施例4〜5と同様に操作し、測定した。
【0063】
また対照として、対照例である市販のカスガマイシン・フサライド水和剤、ペフラゾエート水和剤も同様に測定した。ただし、剤型が粒状でないため溶解時間の測定は行わなかった。
【0064】
得られた結果を表1〜表2に示す。
【0065】
【表1】
Figure 0003588530
【0066】
【表2】
Figure 0003588530
【0067】
【発明の効果】
本発明の農薬粒状水和剤は、次のような利点を有する。
▲1▼製剤の計量時あるいは水希釈時に粉塵がなく、水和剤に比べ安全性、作業性が大幅に改善される。
▲2▼従来の水和剤に比べ、水和時間が大幅に短縮される。
▲3▼薬液散布後の植物への汚染が少ない。
▲4▼一度調製した薬液を長時間放置して沈降した散布液も簡単に再分散する。
▲5▼従来の農薬粒剤の製造方法をそのまま、また薬剤処理方法についても従来技術をそのまま利用できる。

Claims (1)

  1. 農薬活性成分と、重合度が30以下のデキストリン、ならびにサッカロースまたはサッカロースおよび硫酸アンモニウムを配合してなることを特徴とする、農薬粒状水和剤。
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