JP2954859B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2954859B2
JP2954859B2 JP7213541A JP21354195A JP2954859B2 JP 2954859 B2 JP2954859 B2 JP 2954859B2 JP 7213541 A JP7213541 A JP 7213541A JP 21354195 A JP21354195 A JP 21354195A JP 2954859 B2 JP2954859 B2 JP 2954859B2
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英理子 佐藤
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TAIYOO ERETSUKU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾球遊技機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、例えばパチンコ機やアレ
ンジボール式パチンコ機等の弾球遊技機においては、遊
技球が特定の入賞口に入賞したり特定の通過口を通過す
る等の判定実行条件の成立に伴う演算処理により、遊技
者にとって有利な特別遊技状態の成立(当たり)または
通常の遊技状態の維持(外れ)が判定されると、この判
定に応じた図柄の配列を表示する図柄表示装置を備える
ものがある。
【0003】従来、このような図柄表示装置における図
柄の表示は、例えば数字、アルファベット、絵等の図柄
を次々と変動させ、所定のタイミングで変動を停止し
て、大当たりまたは外れに対応する図柄の配列を表示す
るものであり、図柄を描いたドラムを回転させる回転ド
ラム方式やドット表示、液晶表示等の電気的な表示方式
が知られている。
【0004】こうした従来の弾球遊技機では、図柄変動
中の遊技者の興趣を高めるべく、例えば同一の図柄が1
列に表示されれば大当たりの表示となる図柄表示装置
用いる場合では、1列中に同一の図柄が2個表示された
いわゆるリーチ状態から最後の図柄を停止表示するまで
の時間を引き延ばす等の操作が行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、法規の
規制もあり、このリーチ状態における表示上の演出等は
まったく自由ではなかった。このため、遊技者としては
従来の弾球遊技機における図柄の表示形態に物足りなさ
を感ずることもあった。
【0006】本発明は、図柄表示装置を備える弾球遊技
機において、図柄の表示形態の自由度を高めることを目
的としている。
【0007】請求項1記載の弾球遊技機は、判定実行条
件が成立すると当たり外れを判定する判定手段を有し、
該判定手段による判定結果が当たりであると大入賞口を
開放させて遊技者に有利な特別遊技状態とする主制御部
と、該主制御部の判定結果を図柄で表示する図柄表示装
置と、該図柄の表示を制御する図柄制御部とを備える弾
球遊技機であって、前記図柄表示装置が、当たり表示用
の当たり配列または外れ表示用の外れ配列で本図柄を表
示する本図柄表示手段と、当たり表示用の疑似当たり配
列または外れ表示用の疑似外れ配列で疑似図柄を表示す
る疑似図柄表示手段とを備え、前記主制御部が、前記判
定結果に応じて決められる第1の指令を前記図柄制御部
に送信する指令送信手段を備え、前記図柄制御部が、前
記主制御部からの前記第1の指令を取得する指令取得手
段と、前記図柄の具体的表示態様を示す第2の指令を前
記第1の指令に基づいて取得して、前記第1及び第2の
指令に対応する前記図柄(本図柄及び疑似図柄)を前記
図柄表示装置に表示させる制御及び前記主制御部におけ
る判定手段による判定結果が当たりと判定された際に
は、前記本図柄表示手段に前記当たり配列で前記本図柄
を表示させ、該判定結果が外れと判定された際には、前
記本図柄表示手段に前記外れ配列で前記本図柄を表示さ
せるとともに、前記本図柄表示手段に前記当たり配列を
表示させるときには、前記疑似図柄表示手段に前記当た
り配列に対応する前記疑似当たり配列で前記疑似図柄を
表示させ、前記本図柄表示手段に前記外れ配列を表示さ
せるときには、前記疑似図柄表示手段に前記外れ配列に
対応する前記疑似外れ配列で前記疑似図柄を表示させる
制御を行う図柄表示制御手段とを備えていることを特徴
とする。請求項2記載の弾球遊技機は、判定実行条件が
成立すると当たり外れを判定する判定手段を有し、該判
定手段による判定結果が当たりであると大入賞口を開放
させて遊技者に有利な特別遊技状態とする主制御部と、
該主制御部の判定結果を図柄で表示する図柄表示装置
と、該図柄の表示を制御する図柄制御部とを備える弾球
遊技機であって、前記図柄表示装置が、当たり表示用の
当たり配列または外れ表示用の外れ配列で本図柄を表示
する本図柄表示手段と、当たり表示用の疑似当たり配列
または外れ表示用の疑似外れ配列で疑似図柄を表示する
疑似図柄表示 手段とを備え、前記主制御部が、前記判定
結果に応じて決められる第1の指令を前記図柄制御部に
送信する指令送信手段を備え、前記図柄制御部が、前記
主制御部からの前記第1の指令を取得する指令取得手段
と、前記第1の指令がリーチ値のときはリーチアクショ
ンを決めて、該決めたリーチアクションでの図柄の変動
表示を前記図柄表示装置に表示させた後に、前記第1の
指令に対応する前記図柄(本図柄及び疑似図柄)を前記
図柄表示装置に表示させる制御及び前記主制御部におけ
る判定手段による判定結果が当たりと判定された際に
は、前記本図柄表示手段に前記当たり配列で前記本図柄
を表示させ、該判定結果が外れと判定された際には、前
記本図柄表示手段に前記外れ配列で前記本図柄を表示さ
せるとともに、前記本図柄表示手段に前記当たり配列を
表示させるときには、前記疑似図柄表示手段に前記当た
り配列に対応する前記疑似当たり配列で前記疑似図柄を
表示させ、前記本図柄表示手段に前記外れ配列を表示さ
せるときには、前記疑似図柄表示手段に前記外れ配列に
対応する前記疑似外れ配列で前記疑似図柄を表示させる
制御を行う図柄表示制御手段とを備えていることを特徴
とする。
【0008】請求項3記載の弾球遊技機は、前記図柄制
御部が、複数種類の前記疑似図柄を擁する複数の図柄組
から1つの図柄組を選択する図柄組選択手段を備え、前
記図柄表示制御手段が、選択された該図柄組に属する前
記疑似図柄の配列を前記疑似図柄表示手段に表示させる
制御を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の弾球
遊技機である。請求項4記載の弾球遊技機は、判定実行
条件が成立すると当たり外れを判定する判定手段を有
し、該判定手段による判定結果が当たりであると大入賞
口を開放させて遊技者に有利な特別遊技状態とする主制
御部と、該主制御部の判定結果を図柄で表示する図柄表
示装置と、該図柄の表示を制御する図柄制御部とを備え
る弾球遊技機であって、前記図柄表示装置が、当たり表
示用の当たり配列または外れ表示用の外れ配列で本図柄
を表示する本図柄表示手段と、当たり表示用の疑似当た
り配列または外れ表示用の疑似外れ配列で疑似図柄を表
示する疑似図柄表示手段とを備え、前記図柄制御部が、
複数種類の前記疑似図柄を擁する複数の図柄組から1つ
の図柄組を選択する図柄組選択手段と、前記主制御部に
おける判定手段による判定結果が当たりと判定された際
には、前記本図柄表示手段に前記当たり配列で前記本図
柄を表示させ、該判定結果が外れと判定された際には、
前記本図柄表示手段に前記外れ配列で前記本図柄を表示
させるとともに、前記本図柄表示手段に前記当たり配列
を表示させるときには、前記疑似図柄表示手段に前記当
たり配列に対応する前記疑似当たり配列で前記疑似図柄
を表示させ、前記本図柄表示手段に前記外れ配列を表示
させるときには、前記疑似図柄表示手段に前記外れ配列
に対応する前記疑似外れ配列で前記疑似図柄を表示させ
る制御及び選択された前記図柄組に属する前記疑似図柄
の配列を前記疑似図柄表示手段に表示させる制御を行う
図柄表示制御手段とを備えていることを特徴とする弾球
遊技機である。
【0009】請求項5記載の弾球遊技機は、前記図柄表
示制御手段が、前記疑似図柄表示手段による前記疑似当
たり配列または前記疑似外れ配列の表示の確定と略同時
に、前記本図柄表示手段による前記当たり配列または前
記外れ配列の表示を確定させる制御を行うことを特徴と
する請求項1ないし4のいずれか記載の弾球遊技機であ
る。請求項6記載の弾球遊技機は、前記図柄表示制御手
段が、前記疑似図柄表示手段による前記疑似当たり配列
または前記疑似外れ配列の表示の確定の直後に、前記本
図柄表示手段による前記当たり配列または前記外れ配列
の表示を確定させる制御を行うことを特徴とする請求項
1ないし4のいずれか記載の弾球遊技機である。
【0010】請求項7記載の弾球遊技機は、前記図柄組
選択手段が、前記判定実行条件の成立に起因して前記図
柄組を選択することを特徴とする請求項3ないし6のい
ずれか記載の弾球遊技機である。請求項8記載の弾球遊
技機は、前記図柄組選択手段が、図柄選択スイッチから
の指示信号に起因して前記図柄組を選択することを特徴
とする請求項3ないし6のいずれか記載の弾球遊技機で
ある。
【0011】請求項9記載の弾球遊技機は、前記主制御
部における判定手段が、少なくとも高低2種類の当たり
確率に従って、前記当たり外れを判定し、前記図柄組選
択手段が、前記当たり確率に応じて前記図柄組を選択す
ることを特徴とする請求項3ないし6のいずれか記載の
弾球遊技機である。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1記載の弾球遊技機では、
主制御部は、判定実行条件が成立すると判定手段にて当
たり外れを判定し、判定手段による判定結果が当たりで
あると大入賞口を開放させて遊技者に有利な特別遊技状
態とする。また、主制御部は、指令送信手段により、判
定結果に応じて決められる第1の指令を図柄制御部に送
信する。図柄表示装置は、主制御部の判定結果を図柄で
表示する。図柄表示装置は、当たり表示用の当たり配列
または外れ表示用の外れ配列で本図柄を表示する本図柄
表示手段と、当たり表示用の疑似当たり配列または外れ
表示用の疑似外れ配列で疑似図柄を表示する疑似図柄表
示手段とを備えており、主制御部が、判定結果に応じて
決められる第1の指令を図柄制御部に送信する指令送信
手段を備えている。 図柄制御部は、指令取得手段にて主
制御部からの第1の指令を取得し、図柄表示制御手段に
より、図柄の具体的表示態様を示す第2の指令を第1の
指令に基づいて取得して、第1及び第2の指令に対応す
る図柄(本図柄及び疑似図柄)を図柄表示装置に表示さ
せる制御及び主制御部における判定手段による判定結果
が当たりと判定された際には、本図柄表示手段に当たり
配列で本図柄を表示させ、判定結果が外れと判定された
際には、本図柄表示手段に外れ配列で本図柄を表示させ
るとともに、本図柄表示手段に当たり配列を表示させる
ときには、疑似図柄表示手段に当たり配列に対応する疑
似当たり配列で疑似図柄を表示させ、本図柄表示手段に
外れ配列を表示させるときには、疑似図柄表示手段に外
れ配列に対応する疑似外れ配列で疑似図柄を表示させる
制御を行う。請求項2記載の弾球遊技機では、主制御部
は、判定実行条件が成立すると判定手段にて当たり外れ
判定し、判定手段による判定結果が当たりであると大
入賞口を開放させて遊技者に有利な特別遊技状態とす
る。また、主制御部は、指令送信手段により、判定結果
に応じて決められる第1の指令を図柄制御部に送信す
る。図柄表示装置は、主制御部の判定結果を図柄で表示
する。図柄表示装置は、当たり表示用の当たり配列また
は外れ表示用の外れ配列で本図柄を表示する本図柄表示
手段と、当たり表示用の疑似当たり配列または外れ表
用の疑似外れ配列で疑似図柄を表示する疑似図柄表示手
段とを備えており、主制御部が、判定結果に応じて決め
られる第1の指令を図柄制御部に送信する指令送信手段
を備えている。 図柄制御部は、指令取得手段にて主制御
部からの第1の指令を取得し、図柄表示制御手段によっ
て、第1の指令がリーチ値のときはリーチアクションを
決めて、決めたリーチアクションでの図柄の変動表示を
図柄表示装置に表示させた後に、第1の指令に対応する
図柄(本図柄及び疑似図柄)を図柄表示装置に表示させ
る制御及び主制御部における判定手段による判定結果が
当たりと判定された際には、本図柄表示手段に当たり配
列で本図柄を表示させ、判定結果が外れと判定された際
には、本図柄表示手段に外れ配列で本図柄を表示させる
とともに、本図柄表示手段に当たり配列を表示させると
きには、疑似図柄表示手段に当たり配列に対応する疑似
当たり配列で疑似図柄を表示させ、本図柄表示手段に外
れ配列を表示させるときには、疑似図柄表示手段に外れ
配列に対応する疑似外れ配列で疑似図柄を表示させる制
御を行う。
【0013】判定実行条件は、例えば遊技球が特定の始
動口(始動入賞口)に入賞したり通過したりすることに
よって成立するのが普通であるが、これら以外で条件成
立としてもかまわない。要は、当たり外れの判定処理の
きっかけとなる条件として、判定実行条件が特定されて
いればよいのである。
【0014】また、当たりの際に弾球遊技機が実行する
処理としては、アタッカーと呼ばれる大入賞口を開口
し、ここに遊技球が約10個入賞すると大入賞口の開放
動作を終了し、このとき大入賞口内の特定領域と呼ばれ
る領域に遊技球が1個でも入賞していれば大入賞口を再
度開口する動作を設定回数繰り返す処理が例示される
が、この形態に限定されるものではない。
【0015】請求項3記載の弾球遊技機では、図柄制御
部は、図柄組選択手段により複数種類の疑似図柄を擁す
る複数の図柄組から1つの図柄組を選択し、図柄表示制
御手段によって、選択された図柄組に属する疑似図柄の
配列を疑似図柄表示手段に表示させる制御を行う。請求
項4記載の弾球遊技機では、主制御部は、判定実行条件
が成立すると判定手段にて当たり外れを判定し、判定手
段による判定結果が当たりであると大入賞口を開放させ
て遊技者に有利な特別遊技状態とする。図柄表示装置
は、主制御部の判定結果を図柄で表示する。 図柄表示装
置は、当たり表示用の当たり配列または外れ表示用の外
れ配列で本図柄を表示する本図柄表示手段と、当たり表
示用の疑似当たり配列または外れ表示用の疑似外れ配列
で疑似図柄を表示する疑似図柄表示手段とを備えてい
る。 図柄制御部は、図柄組選択手段にて、複数種類の疑
似図柄を擁する複数の図柄組から1つの図柄組を選択
し、図柄表示制御手段により、主制御部における判定手
段による判定結果が当たりと判定された際には、本図柄
表示手段に当たり配列で本図柄を表示させ、判定結果が
外れと判定された際には、本図柄表示手段に外れ配列で
本図柄を表示させるとともに、本図柄表示手段に当たり
配列を表示させるときには、疑似図柄表示手段に当たり
配列に対応する疑似当たり配列で疑似図柄を表示させ、
本図柄表示手段に外れ配列を表示させるときには、疑似
図柄表示手段に外れ配列に対応する疑似外れ配列で疑似
図柄を表示させる制御及び選択された図柄組に属する疑
似図柄の配列を疑似図柄表示手段に表示させる制御を行
う。
【0016】当たり外れの表示用に使用される本図柄に
ついては、その表示上の演出等に法規の規制があるが、
疑似図柄は、法規上の当たり外れを表示する訳ではない
ので、本図柄のような規制を受けない。従って、例えば
本図柄として[x・x・x]を表示させる際に疑似図柄
として[X・X・X]を表示させるように、本図柄に対
応する疑似図柄を表示することができる。この場合に、
疑似図柄を本図柄よりも大きく表示したり、本図柄では
許されていないリーチアクションをさせる等、さまざま
な演出を行うことができる。なお、疑似当たり配列また
は疑似外れ配列で表示される疑似図柄の個数は、この例
のように本図柄の個数と一致させる必要はなく、例えば
本図柄よりも多数としたり少数等とすることは自由であ
る。
【0017】このように図柄表示装置の表示形態の自由
度を高めることにより、遊技者が従来の図柄表示装置の
表示形態に感じていた物足りなさを解消することができ
る。図柄組として例えばトランプを模した疑似図柄から
なる組、花札を模した疑似図柄からなる組、麻雀牌を模
した疑似図柄からなる組等を用意しておいて、図柄組選
択手段がこれらのうちから適宜選択する構成とすれば、
一定の図柄しか表示できない本図柄だけの場合に比べ
て、遊技者の興趣は高まる。請求項5記載の弾球遊技機
は、図柄表示制御手段が、疑似図柄表示手段による疑似
当たり配列または疑似外れ配列の表示の確定と略同時
に、本図柄表示手段による当たり配列または外れ配列の
表示を確定させる制御を行う。請求項6記載の弾球遊技
機では、図柄表示制御手段が、疑似図柄表示手段による
疑似当たり配列または疑似外れ配列の表示の確定の直後
に、本図柄表示手段による当たり配列または外れ配列の
表示を確定させる制御を行う。
【0018】上述のように本図柄と疑似図柄とが対応し
ていて、疑似図柄の表示確定とほぼ同時に本図柄の表示
を確定させれば、遊技者が判定結果を知るには疑似図柄
でも本図柄でもよいことになる。そこで、疑似図柄の表
示が確定するまでの形態をさまざまに変化させれば、遊
技者の興趣を高めることができる。疑似図柄の表示確定
と本図柄の表示確定とは略同時とされる。本図柄と疑似
図柄の両者が同時に確定されるのが好ましいが、一方の
確定の直前あるいは直後に他方が確定されれば、遊技者
には両者が同時に確定したと感じられるので、両者が略
同時に確定されれば十分である。
【0019】
【0020】
【0021】請求項7記載の弾球遊技機では、図柄組選
択手段が、判定実行条件の成立に起因して図柄組を選択
する。例えば判定条件が成立するまでは、トランプ、花
札、麻雀牌等の疑似図柄を切り換え表示しておいて、判
定条件が成立したときに表示されている疑似図柄が属す
る図柄組を選択する構成とすれば、遊技者にはどの図柄
組が選ばれるか予想できないので、興趣が高まる。
【0022】なお、図柄組の選択方法は、この例に限定
されるものではない。請求項8記載の弾球遊技機におい
ては、図柄組選択手段が、図柄選択スイッチからの指示
信号に起因して図柄組を選択する。図柄選択スイッチと
して始動入賞口等の特定の入賞口や通過口に設置されて
いるセンサを利用すれば、遊技者には選択のタイミング
およびどの図柄組が選ばれるか予想できないので、興趣
が高まる。また、遊技者が図柄選択スイッチを操作する
構成とすれば、遊技者は好みの疑似図柄を選択できる。
【0023】請求項9記載の弾球遊技機においては、主
制御部における判定手段が、少なくとも高低2種類の当
たり確率に従って、当たり外れを判定し、図柄組選択手
段が、当たり確率に応じて図柄組を選択する。例えば、
低確率時にはトランプ、高確率時には花札等のように確
率により図柄組を切り換えることで、遊技者に確率を通
知することや、高確率時に当たりが出る毎に図柄組を切
り換えていくことであと何回の当たりが出るまで高確率
が続くか等を通知することも可能である。
【0024】
【具体例】次に、本発明の具体例により発明の実施の形
態を詳しく説明する。図1は本発明の弾球遊技機として
のパチンコ機10の遊技盤12付近の概略正面図であ
る。
【0025】パチンコ機10に備えられた遊技盤12の
中央部には、本実施例の図柄表示装置150の一部を構
成し本発明の本図柄表示手段および疑似図柄表示手段に
相当する液晶表示盤152が組み付けられている。液晶
表示盤152の下方には請求項5記載の図柄選択スイッ
チとして機能するスタートチャッカー158が設けられ
ており、その下方にはアタッカーと称される大入賞口1
60が配されている。また、遊技盤12には風車162
や周知の入賞チャッカー等(図示略)が設置されてい
る。なお、パチンコ機10の全体的な構成は従来技術に
従っているので図示および説明は省略する。
【0026】図2に示すように、液晶表示盤152の表
示面164は上下に分割されており、上側部分が疑似図
柄表示部166、下側部分が本図柄表示部168となっ
ている。疑似図柄表示部166は、さらに3分割され
て、表示区画170、172、174が設定されてい
る。
【0027】これら表示区画170〜174には、トラ
ンプ、花札、麻雀牌のいずれかを模した疑似図柄が表示
される。花札は1月から12月の12種類の札が1組と
なり、トランプはA(エース)〜Q(クイーン)の12
種類の札が1組となり、麻雀牌は数牌の1〜9と白、
發、中の字牌が1組となっており、各組が請求項4記載
の図柄組となっている。
【0028】また、本図柄表示部168には、各表示区
画170〜174の直下に、、、のように丸に囲
まれた1〜12の数字図柄(本図柄)が表示される。な
お、表示区画170〜174に表示される疑似図柄およ
び本図柄表示部168に表示される数字図柄は、図2に
示されるように静的にのみ表示されるものではなく、1
回の表示動作は、各表示区画170〜174の疑似図柄
および本図柄表示部168の数字図柄が次々に切り替わ
る変動表示の後に、各表示区画170〜174および本
図柄表示部168が図示のような静止画像とされて完了
する。なお、この際の各表示区画170〜174および
本図柄表示部168の数字図柄の切り替えや停止のタイ
ミングは、揃っているわけではない。
【0029】次に、図柄表示装置150の制御系につい
て図3を参照して説明する。図3に示すように、図柄表
示装置150は周知のCPU180を備えている。この
CPU180は、本発明の図柄表示制御手段および図柄
組選択手段として機能する。
【0030】CPU180には、制御ROM182およ
び図柄データ用ROM184が接続されている。制御R
OM182には、CPU180の動作プログラムが格納
されており、CPU180は制御ROM182から読み
込まれる動作プログラムに従って各種の制御処理を実行
する。
【0031】また、図柄データ用ROM184には、前
述の数字図柄および疑似図柄(花札、トランプ、麻雀
牌)の画像データが格納されている。CPU180は、
図柄データ用ROM184から読み込んだ画像データを
映像データプロセッサ(VDP)186に転送できる。
【0032】VDP186は、CPU180から送られ
てくる画像データを液晶表示盤152を作動させるため
のマトリクスデータに変換して液晶ドライバIC188
に出力可能である。液晶ドライバIC188はマトリク
スデータに基づく画像を液晶表示盤152に表示させる
ことができる。
【0033】さらに、CPU180には、0から6まで
の数を繰り返しカウントするカウンタ200が接続され
ており、CPU180はこのカウンタ200のカウント
値C4を読み込むことができる。これらの他に、CPU
180は、入出力インタフェース(I/F)202、2
04を介してパチンコ機10の制御基盤206に組み込
まれている主制御部208と通信可能となっている。
【0034】この主制御部208は、周知のCPU、R
OM、RAM等を備えるマイクロコンピュータであり、
パチンコ機10の中枢となっている。また主制御部20
8は、本発明の判定手段としても機能する。この主制御
部208には、カウンタ210a、210b、210c
からなるカウンタ群210が接続されている。
【0035】カウンタ210aは、0〜249までの2
50種類の数値を昇順に繰り返しカウントし、カウンタ
210bは、0〜11の12の数値を昇順に繰り返しカ
ウントする。カウンタ210cは、それぞれが0〜11
までを繰り返しカウントする3個のサブカウンタ(図示
しない)を備えている。詳しくは、第1のサブカウンタ
がカウントアップすると第2のサブカウンのカウント値
が1だけインクリメントされ、第2のサブカウンタがカ
ウントアップすると第3のサブカウンタのカウント値が
1だけインクリメントされる構成であり、カウンタ21
0cは、各サブカウンタのカウント値がいずれも0であ
る「0・0・0」から、これらのカウント値が11にな
る「11・11・11」まで、123 種類のカウント値
C3を繰り返しカウントする。
【0036】主制御部208は、各カウンタ210a〜
210cのカウント値C1、C2、C3を読み込み、こ
れらを使用して大当たり判定処理等を実行するが、これ
については後述する。主制御部208には、スタートチ
ャッカー158に設けられている入賞センサ158aか
らの始動入賞信号Sが入力される。これにより、主制御
部208は、スタートチャッカー158に遊技球が入球
して入賞が発生したことを検知できる。この具体例で
は、スタートチャッカー158への入賞により判定実行
条件が成立する。
【0037】また、主制御部208は、大入賞口160
を開閉するために大入賞口160に備えられている開閉
用ソレノイド160aに指令して、大入賞口160を開
放状態とさせること及び開放状態の大入賞口160を閉
鎖させることができる。なお、この主制御部208は、
パチンコ機10の各所に設置されているセンサ類からの
信号やパチンコ機10の各部の稼動状況のデータ等を取
得可能であり、各部の稼動や停止などを指令可能であ
る。
【0038】次に、上述した構成になる図柄表示装置1
0における図柄表示について説明する。まず、図4に従
って主制御部208にて実行される大当たり判定ルーチ
ンについて説明する。なお、この大当たり判定ルーチン
は、予め設定されたタイミングで繰り返し実行される。
【0039】図4に示すように、主制御部208は、大
当たり判定ルーチンを開始すると、スタートチャッカー
158の入賞センサ158aからの始動入賞信号Sが受
信されたかを判定する(ステップ300)。ここで、始
動入賞信号Sの受信がなければ、主制御部208は、こ
のルーチンを終了する。一方、始動入賞信号Sが受信さ
れていれば、主制御部208は次のステップ310に進
んで、カウンタ群210からカウント値C1〜C3を読
み込む。ここで、スタートチャッカー158への入賞の
タイミングは予測できないので、主制御部208は予測
不可能なタイミングでカウント値C1〜C3を読み込む
ことになる。つまり、主制御部208において当たり判
定等に使用されるカウント値C1〜C3は、予測不可能
なタイミングで選択され、実態として乱数となってい
る。
【0040】続いて、主制御部208は、始動入賞信号
Sがあったことを図柄表示装置150のCPU180に
通知する(ステップ320)。次に、主制御部208
は、ステップ310で読み込んだカウンタ210aのカ
ウント値C1が当たり値であるかを判定する(ステップ
330)。この具体例では、当たり値として12が設定
されている低確率と当たり値として12〜21の10種
類が設定されている高確率とがあり、主制御部208は
高低いずれかの確率で当たりを判定する。なお、初期設
定は低確率とされており、その後は、後述する確率設定
ルーチンの実行により決定される。
【0041】そこで、まず初期設定されている低確率状
態であるとして、主制御部208は、ステップ330で
は、カウント値C1が12であるかを判定する。主制御
部208は、ステップ330において当たりではないと
判定した場合には、ステップ340に進んでカウンタ2
10cのカウント値C3を第1の指令に該当する図柄指
令値Kとして図柄表示装置150のCPU180に送信
し、このルーチンを終了する(ステップ340)。ただ
し、カウント値C3が「1・1・1」、「2・2・
2」、「3・3・3」のように、同じ数値が揃っている
場合には、主制御部208は、この内の中央の数値に1
加算して、例えば「1・2・1」のようにしてCPU1
80に送信する。
【0042】他方、主制御部208は、ステップ330
において当たり(カウント値C1が12)と判定した場
合には(ステップ330:YES)、カウンタ210b
のカウント値C2に基づいて、数字図柄を決定する(ス
テップ350)。詳しくは、主制御部208は、カウン
ト値C2が0なら「1・1・1」、C2=1なら「2・
2・2」、C2=2なら「3・3・3」というように、
カウント値C2に1を加えた数を3つ並べた数値を決定
する。
【0043】次に、主制御部208は、ステップ350
で決定した数値を図柄指令値Kとして図柄表示装置15
0のCPU180に送信する(ステップ360)。続い
て、主制御部208は、図柄表示装置150のCPU1
80から表示完了の通知があるのを待ち(ステップ37
0:YES)、パチンコ機10を特別遊技状態とするた
めの処理を実行する(ステップ380)。
【0044】この特別遊技状態は周知であるが、具体的
な例をあげて簡単に説明する。まず、主制御部208
は、開閉用ソレノイド160aに開放を指令して大入賞
口160は開放状態にさせた後、一定時間または大入賞
口160への入賞が所定の入賞数に達した際に開閉用ソ
レノイド160aに指令して大入賞口160を閉鎖させ
る。さらに、主制御部208は、この開放状態で所定の
継続条件が成立する毎に、前記と同様に大入賞口160
の開放と閉鎖を実行させる。なお、これらの処理と併せ
て、装飾ランプの点滅、特別な音声を出力する等の処理
も行われる。
【0045】そして、継続条件が成立しなかった場合、
あるいは大入賞口160の開放回数が所定の回数に達し
たときには、主制御部208は特別遊技状態を終了さ
せ、その旨を図柄表示装置150のCPU180に通知
し(ステップ390)、このルーチンを終了する。
【0046】さらに、主制御部208は、上記特別遊技
を実行した時に限って、大当たり判定ルーチンの終了後
に、図5に示される確率設定ルーチンを実行する。図5
に示すように、まず、主制御部208は、直前の大当た
り判定ルーチンで決定した図柄指令値Kが特定図柄(本
実施例では、「「3・3・3」、「7・7・7」、「1
2・12・12」)に対応する図柄指令値Kであるか否
かを判断する(ステップ410)。
【0047】特定図柄であれば(ステップ410:YE
S)、主制御部208は、高確率に設定して(ステップ
420)、このルーチンを終了する。また、特定図柄で
なければ(ステップ410:NO)、主制御部208
は、前回は特定図柄であったか否かを判断する(ステッ
プ430)。前回が特定図柄であれば(ステップ43
0:YES)、ステップ420に進む。一方、前回が特
定図柄でなければ(ステップ430:NO)、主制御部
208は、ステップ440に進んで低確率に設定して、
このルーチンを終了する。
【0048】この説明から明らかなように、一度特定図
柄で高確率となれば、特定図柄以外の図柄が2回連続す
るまでは、主制御部208は高確率で当たりを判定する
ことになる。つまり、特定図柄が出れば、その後少なく
とも2回の当たりが出易くなる。
【0049】次に、図柄表示装置150で実行される表
示動作について、CPU180で実行される表示ルーチ
ンを示す図6および液晶表示盤152の表示例を示す図
7を参照して説明する。図6に示すように、CPU18
0は、まず3種類の図柄組(花札、トランプ、麻雀牌)
の図柄をデモンストレーション表示する(ステップ50
0)。このデモンストレーション表示は、まず花札の1
月(松に鶴)を表示区画170〜174に表示→トラン
プのスペードAを表示区画170〜174に表示(図7
参照)→麻雀牌の一索(鳥の図柄)を表示区画170〜
174に表示と、花札→トランプ→麻雀牌→花札と順々
に切り替え表示する。この各図柄組の代表的な図柄を疑
似図柄表示部166に切り替え表示するデモンストレー
ション表示により、遊技者に疑似図柄の種類を通知する
ことができる。
【0050】次に、CPU180は、主制御部208か
らの始動入賞信号Sがあったことが通知されているか否
かを判断し(ステップ510)、始動入賞信号Sの通知
がなければ、ステップ500に回帰する。始動入賞信号
Sがあったことが通知されていれば(ステップ510:
YES)、CPU180は、その時に表示していた疑似
図柄によって代表される図柄組(例えばトランプ)を、
今回の表示に使用する図柄組として決定する(ステップ
520)。
【0051】その後、CPU180は、主制御部208
から図柄指令値Kが送信されてくるのを待つ(ステップ
530)。図柄指令値Kを受信すると(ステップ53
0:YES)、CPU180は、その図柄指令値Kがリ
ーチ値であるかを判定する(ステップ540)。具体的
には、図柄指令値Kが「1・*・1」、「2・*・2」
のように、1桁目と3桁目が同じ数であるかを判定す
る。なお、*は任意の数値であり、3桁とも同じ場合
(当たり)もリーチ値である。
【0052】リーチ値であったなら(ステップ540:
YES)CPU180は、第2の指令に該当するカウン
200のカウント値C4を読み込んで、カウント値C
4に応じてリーチアクションを決定する(ステップ55
0)。リーチアクションは、次のとおりである。 (1)表示区画170(以下、左疑似図柄ともいう)お
よび表示区画174(以下、右疑似図柄ともいう)を確
定表示した後、所定の時間を経過した時に表示区画17
2(以下、中疑似図柄ともいう)を確定表示する。 (2)左疑似図柄および右疑似図柄を確定後、中疑似図
柄の変動速度を徐々に遅くしてゆき、最後に確定させ
る。 (3)中疑似図柄の変動速度を徐々に遅くするまでは
(2)と同様で、確定寸前に変動速度を一旦速くしてか
ら徐々に遅くしてゆき、最後に確定させる。 (4)上述の(2)または(3)の形態で進行し、中疑
似図柄が確定したかと見えたときにさらに1こま変動さ
せて確定させる。
【0053】以上は、リーチ→当たりの場合とリーチ→
外れの場合において共通であるが、リーチ→当たりの場
合には、次のようなアクションもある。 (5)上述の(1)〜(4)の形態で進行して、一旦外
れが確定(例えば「松に鶴(花札の1月)・梅に鶯(花
札の2月)・松に鶴(花札の1月)」のように表示)し
たと見せて、左疑似図柄および右疑似図柄を変動させて
当たり(例えば「松に鶴・松に鶴・松に鶴」)を表示さ
せる。 (6)(5)と同様に、一旦外れが確定(例えば「菖蒲
(5月)・萩に猪(7月)・菖蒲(5月)」のように表
示)したと見せてから、3つの疑似図柄を変化させて当
たり(例えば「菊に杯(9月)・菊に杯(9月)・菊に
杯(9月)」)を表示させる。 (7)一旦当たり(例えば「菖蒲・菖蒲・菖蒲」)が確
定されたと見せてから、3つの図柄を入れ換えて別の当
たり(例えば「萩に猪・萩に猪・萩に猪」)を表示させ
る。
【0054】さらに、上述の(5)〜(7)の場合に
は、表示の確定の寸前にバックグラウンドミュージック
を変化させる場合もある。なお、これらのリーチアクシ
ョンは例示であり、本発明の具体化に当たって、これら
に限定される訳ではない。
【0055】CPU180は、カウンタ200のカウン
ト値C4が0であれば(1)のアクション、C4=1な
ら(2)のアクション、C4=2なら(3)のアクショ
ンというように、カウント値C4に1を加えた番号のリ
ーチアクションを決定する。なお、リーチ→外れの場合
には、カウント値C4が4〜6((5)〜(7)のアク
ションに対応)であったなら、カウント値C4から3を
減じた値によってリーチアクションを決定する。
【0056】次に、CPU180は、ステップ550で
決定したリーチアクションに従った疑似図柄の表示と数
字図柄の表示を実行する(ステップ560)。ここで
は、CPU180は、VDP186に図柄データを送出
して、リーチの場合には、まず疑似図柄および数字図柄
を変動表示させ、いずれかのリーチアクションの後、図
柄指令値Kに対応する疑似図柄を確定表示し、この確定
表示と同時ないし直後に数字図柄を確定表示させる。ま
た、リーチでない場合には(ステップ540:NO)、
リーチアクションは行わずに、疑似図柄および数字図柄
を変動表示させてから、疑似図柄を確定表示し、この確
定表示と同時ないし直後に図柄指令値Kに対応する数字
図柄を確定表示させる。
【0057】この図柄指令値Kに対応する確定表示を、
図柄指示値Kが「7・7・7」であった場合を例にして
説明する。まず疑似図柄としては7に対応する図柄、例
えば花札の7月(萩に猪)が表示区画170〜174に
それぞれ表示され、本図柄表示部168には・・
の数字図柄が表示される。
【0058】CPU180は、疑似図柄および本図柄の
表示が確定した後、主制御部208に表示完了を通知す
る(ステップ570)。数字図柄の表示(正確には図柄
指示値K)が当たりであれば、この通知を受けて、上述
の特別遊技が開始されることになる。
【0059】さらに、CPU180は、本図柄の表示
(正確には図柄指令値K)が当たりであるかを判定し、
当たりであれば(ステップ580:YES)、大当たり
デモンストレーション画面用のデータをVDP186に
送出して、大当たりデモンストレーション画面を表示さ
せる(ステップ590)。次にCPU180は、主制御
部208からの特別遊技終了の通知を待って(ステップ
600)、大当たりデモンストレーション表示を終了し
て、ステップ400に回帰する。また、当たりでなけれ
ば(ステップ580:NO)、そのままステップ500
に回帰する。
【0060】以上のように、この具体例の図柄表示装置
150によれば、図2に示されるように、疑似図柄表示
部166(表示区画170〜174に表示される疑似図
柄)を本図柄表示部168(本図柄)よりも大きく表示
し、疑似図柄に、本図柄では許されていないリーチアク
ションをさせる等、さまざまな演出を行うことができ
る。このため、図柄表示装置150の表示形態の自由度
が高めるられ、遊技者が従来の図柄表示装置の表示形態
に感じていた物足りなさを解消することができる。
【0061】以上、具体例に従って、本発明の実施の形
態について説明したが、本発明はこのような具体例に限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
でさまざまに実施できることは言うまでもない。例え
ば、具体例では、始動入賞信号Sがあった際に表示され
ている図柄組を疑似図柄表示に使用しているが、遊技者
が弾球遊技機に装備された選択スイッチ等を操作して図
柄組を選択する構成としても良い。また、具体例のよう
に、高確率と低確率の切り替えが行われる弾球遊技機の
場合に、高確率のときには例えば花札を使用し、低確率
の場合にはトランプを使用するとかも可能である。
【0062】さらに、上記具体例の場合は、本図柄が
[2・2・2]であれば、疑似図柄も花札の2月(梅)
を3枚表示するというように本図柄と対応させている
が、これは数字の2に合わせているだけであって、必ず
しもこのように対応させる必要はないが、何らかの関連
性があるほうが遊技者に理解され易い。
【0063】この疑似図柄は、遊技者を楽しませるもの
であるが、例えば遊技店側で、いわゆるラッキーナンバ
ー等として利用することもできる。なお、疑似当たり配
列または疑似外れ配列で表示される疑似図柄の個数は、
具体例のように本図柄の個数と一致させる必要はなく、
例えば本図柄よりも多数としたり少数等とすることは自
由である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜3記載
の弾球遊技機によれば、リーチアクションを含む図柄の
具体的表示態様を図柄制御部が制御するので、主制御部
はこれを制御する必要がなく、主制御部の負担は少な
い。請求項1または2記載の弾球遊技機は、疑似図柄を
本図柄よりも大きく表示したり、本図柄では許されてい
ないリーチアクションをさせる等、さまざまな演出を行
うことができる等、図柄表示装置の表示形態の自由度を
高めることにより、遊技者が従来の図柄表示装置の表示
形態に感じていた物足りなさを解消することができる。
請求項3または4記載の弾球遊技機は、図柄組として例
えばトランプを模した疑似図柄の組、花札を模した組、
麻雀牌を模した組等を用意しておいて、図柄組選択手段
がこれらのうちから適宜選択する構成とすれば、一定の
図柄しか表示できない本図柄だけの場合に比べて、遊技
者の興趣は高まる。
【0065】請求項5または6記載の弾球遊技機によれ
ば、疑似図柄の表示が確定するまでの形態をさまざまに
変化させて、遊技者の興趣を高めることができる。
【0066】請求項7記載の弾球遊技機によれば、例え
ば判定条件が成立するまでは、トランプ、花札、麻雀牌
等の疑似図柄を切り換え表示しておいて、判定条件が成
立したときに表示されている疑似図柄の図柄組を選択す
る構成とすれば、遊技者にはどの図柄組が選ばれるか予
想できないので、興趣が高まる。
【0067】請求項8記載の弾球遊技機によれば、図柄
組を遊技者の予測できないタイミングでランダムに決定
することや、遊技者は好みの図柄組を選択させることも
できる。請求項9記載の弾球遊技機によれば、例えば、
低確率時にはトランプ、高確率時には花札等のように確
率により図柄組を切り換えることで、遊技者に確率を通
知することや、高確率時に当たりが出る毎に図柄組を切
り換えていくことであと何回の当たりが出るまで高確率
が続くか等を通知することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 具体例の図柄表示装置が装着された弾球遊技
機の遊技盤付近の概略正面図である。
【図2】 具体例の図柄表示装置の液晶表示盤の表示面
の説明図である。
【図3】 具体例の図柄表示装置の構成を示すブロック
図である。
【図4】 具体例の図柄表示装置において主制御部が実
行する大当たり判定ルーチンのフローチャートである。
【図5】 具体例の図柄表示装置において主制御部が実
行する確率設定ルーチンのフローチャートである。
【図6】 具体例の図柄表示装置においてCPUが実行
する処理のフローチャートである。
【図7】 具体例の図柄表示装置の表示形態の例示例で
ある。
【符号の説明】
10・・・パチンコ機(弾球遊技機)、 12・・・遊技盤、 150・・・図柄表示装置、 152・・・液晶表示盤(本図柄表示手段、疑似図柄表
示手段)、 158・・・スタートチャッカー、 158a・・・入賞センサ(図柄選択スイッチ)、 160・・・大入賞口、 160a・・・開閉用ソレノイド、 162・・・風車、 164・・・表示面、 166・・・疑似図柄表示部(疑似図柄表示手段)、 168・・・本図柄表示部(本図柄表示手段)、 170・・・表示区画、 172・・・表示区画、 174・・・表示区画、 180・・・CPU(図柄制御部、図柄表示制御手段、
図柄組選択手段)、 200・・・カウンタ、202・・・入出力インタフェース(指令取得手段)、 204・・・入出力インタフェース(指令送信手段)、 206・・・制御基盤、 208・・・主制御部(判定手段)、 210・・・カウンタ群、 210a・・・カウンタ、 210b・・・カウンタ、 210c・・・カウンタ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−155443(JP,A) 特開 平6−246050(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A63F 7/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 判定実行条件が成立すると当たり外れを
    判定する判定手段を有し、該判定手段による判定結果が
    当たりであると大入賞口を開放させて遊技者に有利な特
    別遊技状態とする主制御部と、該主制御部の判定結果を
    図柄で表示する図柄表示装置と、該図柄の表示を制御す
    る図柄制御部とを備える弾球遊技機であって、前記図柄表示装置が、当たり表示用の当たり配列または
    外れ表示用の外れ配列で本図柄を表示する本図柄表示手
    段と、当たり表示用の疑似当たり配列または外れ表示用
    の疑似外れ配列で疑似図柄を表示する疑似図柄表示手段
    とを備え、 前記主制御部が、前記判定結果に応じて決められる第1
    の指令を前記図柄制御部に送信する指令送信手段を備
    え、 前記図柄制御部が、前記主制御部からの前記第1の指令
    を取得する指令取得手段と、前記図柄の具体的表示態様
    を示す第2の指令を前記第1の指令に基づいて取得し
    て、前記第1及び第2の指令に対応する前記図柄(本図
    柄及び疑似図柄)を前記図柄表示装置に表示させる制御
    及び前記主制御部における判定手段による判定結果が当
    たりと判定された際には、前記本図柄表示手段に前記当
    たり配列で前記本図柄を表示させ、該判定結果が外れと
    判定された際には、前記本図柄表示手段に前記外れ配列
    で前記本図柄を表示させるとともに、前記本図柄表示手
    段に前記当たり配列を表示させるときには、前記疑似図
    柄表示手段に前記当たり配列に対応する前記疑似当たり
    配列で前記疑似図柄を表示させ、前記本図柄表示手段に
    前記外れ配列を表示させるときには、前記疑似図柄表示
    手段に前記外れ配列に対応する前記疑似外れ配列で前記
    疑似図柄を表示させる制御を行う図柄表示制御手段とを
    備えていることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 判定実行条件が成立すると当たり外れを
    判定する判定手段を有し、該判定手段による判定結果が
    当たりであると大入賞口を開放させて遊技者に有利な特
    別遊技状態とする主制御部と、該主制御部の判定結果を
    図柄で表示する図柄表示装置と、該図柄の表示を制御す
    る図柄制御部とを備える弾球遊技機であって、前記図柄表示装置が、当たり表示用の当たり配列または
    外れ表示用の外れ配列で本図柄を表示する本図柄表示手
    段と、当たり表示用の疑似当たり配列または外れ表示用
    の疑似外れ配列で疑似図柄を表示する疑似図柄表示手段
    とを備え、 前記主制御部が、前記判定結果に応じて決められる第1
    の指令を前記図柄制御部に送信する指令送信手段を備
    え、 前記図柄制御部が、前記主制御部からの前記第1の指令
    を取得する指令取得手段と、前記第1の指令がリーチ値
    のときはリーチアクションを決めて、該決めたリーチア
    クションでの図柄の変動表示を前記図柄表示装置に表示
    させた後に、前記第1の指令に対応する前記図柄(本図
    柄及び疑似図柄)を前記図柄表示装置に表示させる制御
    及び前記主制御部における判定手段による判定結果が当
    たりと判定された際には、前記本図柄表示手段に前記当
    たり配列で前記本図柄を表示させ、該判定結果が外れと
    判定された際には、前記本図柄表示手段に前記外れ配列
    で前記本図柄を表示させるとともに、前記本図柄表示手
    段に前記当たり配列を表示させるときには、前記疑似図
    柄表示手段に前記当たり配列に対応する前記疑似当たり
    配列で前記疑似図柄を表示させ、前記本図柄表示手段に
    前記外れ配列を表示させるときには、前記疑似図柄表示
    手段に前記外れ配列に対応する前記疑似外れ配列で前記
    疑似図柄を表示させる制御を行う図柄表示制御手段とを
    備えていることを特徴とする弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記図柄制御部が、複数種類の前記疑似
    図柄を擁する複数の図柄組から1つの図柄組を選択する
    図柄組選択手段を備え、 前記図柄表示制御手段が、選択された該図柄組に属する
    前記疑似図柄の配列を前記疑似図柄表示手段に表示させ
    る制御を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の弾
    球遊技機。
  4. 【請求項4】 判定実行条件が成立すると当たり外れを
    判定する判定手段を有し、該判定手段による判定結果が
    当たりであると大入賞口を開放させて遊技者に有利な特
    別遊技状態とする主制御部と、該主制御部の判定結果を
    図柄で表示する図柄表示装置と、該図柄の表示を制御す
    る図柄制御部とを備える弾球遊技機であって、 前記図柄表示装置が、当たり表示用の当たり配列または
    外れ表示用の外れ配列 で本図柄を表示する本図柄表示手
    段と、当たり表示用の疑似当たり配列または外れ表示用
    の疑似外れ配列で疑似図柄を表示する疑似図柄表示手段
    とを備え、 前記図柄制御部が、複数種類の前記疑似図柄を擁する複
    数の図柄組から1つの図柄組を選択する図柄組選択手段
    と、前記主制御部における判定手段による判定結果が当
    たりと判定された際には、前記本図柄表示手段に前記当
    たり配列で前記本図柄を表示させ、該判定結果が外れと
    判定された際には、前記本図柄表示手段に前記外れ配列
    で前記本図柄を表示させるとともに、前記本図柄表示手
    段に前記当たり配列を表示させるときには、前記疑似図
    柄表示手段に前記当たり配列に対応する前記疑似当たり
    配列で前記疑似図柄を表示させ、前記本図柄表示手段に
    前記外れ配列を表示させるときには、前記疑似図柄表示
    手段に前記外れ配列に対応する前記疑似外れ配列で前記
    疑似図柄を表示させる制御及び選択された前記図柄組に
    属する前記疑似図柄の配列を前記疑似図柄表示手段に表
    示させる制御を行う図柄表示制御手段とを備えているこ
    とを特徴とする弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 前記図柄表示制御手段が、前記疑似図柄
    表示手段による前記疑似当たり配列または前記疑似外れ
    配列の表示の確定と略同時に、前記本図柄表示手段によ
    る前記当たり配列または前記外れ配列の表示を確定させ
    る制御を行うことを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れか記載の弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 前記図柄表示制御手段が、前記疑似図柄
    表示手段による前記疑似当たり配列または前記疑似外れ
    配列の表示の確定の直後に、前記本図柄表示手段による
    前記当たり配列または前記外れ配列の表示を確定させる
    制御を行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    か記載の弾球遊技機。
  7. 【請求項7】 前記図柄組選択手段が、前記判定実行条
    件の成立に起因して前記図柄組を選択することを特徴と
    する請求項3ないし6のいずれか記載の弾球遊技機。
  8. 【請求項8】 前記図柄組選択手段が、図柄選択スイッ
    チからの指示信号に起因して前記図柄組を選択すること
    を特徴とする請求項3ないし6のいずれか記載の弾球遊
    技機。
  9. 【請求項9】 前記主制御部における判定手段が、少な
    くとも高低2種類の当 たり確率に従って、前記当たり外
    れを判定し、 前記図柄組選択手段が、前記当たり確率に応じて前記図
    柄組を選択することを特徴とする請求項3ないし6のい
    ずれか記載の弾球遊技機。
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