JP2954472B2 - 給水装置 - Google Patents

給水装置

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JP2954472B2
JP2954472B2 JP6001787A JP178794A JP2954472B2 JP 2954472 B2 JP2954472 B2 JP 2954472B2 JP 6001787 A JP6001787 A JP 6001787A JP 178794 A JP178794 A JP 178794A JP 2954472 B2 JP2954472 B2 JP 2954472B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は給水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、給水管、熱交換器、及び出湯
管を連設してなる熱交水路と、給水管中に配設される電
動式の水栓と、熱交換器を加熱するガスバーナと、ガス
バーナへガスを供給するガス管路中に配設される電磁弁
と、ガスバーナの点火を行なう点火電極と、給水管中を
流れる流水を検知する水流スイッチと、出湯の開始や停
止を指示する操作スイッチと、前記水栓の閉位置、開位
置を検出する位置検出手段と、操作スイッチを操作する
と、水栓が開位置又は閉位置になるまでモータに通電を
行なうモータ通電手段と、流水を検知すると電磁弁への
通電を開始するとともに、点火電極に高電圧を印加する
燃焼制御器とを備えたガス湯沸器が知られている。
【0003】このガス湯沸器では、停止状態で使用者が
操作スイッチを操作すると、水栓が開位置になるまでモ
ータ通電手段がモータに通電を行ない、給水管内に水が
流れる事により、電磁弁が開弁するとともに、点火電極
に高電圧が印加されてガスバーナが燃焼を開始し、出湯
管から湯が吐出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】湯沸器が停止状態の時
に、気温が著しく低い場合には、給水路管中の水が、完
全に凍結又は一部凍結して水栓の開動作が拘束又は抑制
される事がある。
【0005】完全に凍結して水栓の開動作が拘束状態の
場合に、使用者が操作スイッチを操作すると、水栓が全
く動かない為にモータがロックして大電流が流れモータ
又はモータ駆動回路に負担がかかる。
【0006】又、一部が凍結して水栓の開動作が抑制状
態の場合に、使用者が操作スイッチを操作すると、水栓
が少しは動くが半開き状態となった状態でモータがロッ
クし、モータ又はモータ駆動回路に負担がかかるととも
に、水が止まらない状態となる。
【0007】尚、モータ等への電源が電池である場合に
は、モータのロックにより電池が著しく消耗する。又、
水栓が半開き状態の時にモータがロックし、モータへの
通電を継続した為に電池が消耗した場合には、気温が高
くなって凍結が解消しても電池の電圧でモータを駆動す
る事ができない為に水栓が半開き状態に維持されて水が
流出し続けてしまう。
【0008】
【0009】本発明の第1の目的は、水栓が半開き状態
で抑制されても、モータ又はモータ駆動回路にかかる負
担が軽く済むとともに、その後、凍結等が解消した場合
に水が流出する事を防止できる給水装置の提供にある。
【0010】本発明の第2の目的は、凍結等により水栓
の開動作が拘束又は抑制状態になっている場合に操作ス
イッチを操作しても、電池にかかる負担が軽く済む給水
装置の提供にある。
【0011】
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、以下の構成を採用した。 (1)操作により操作信号を出力する操作スイッチと、
水管路中に配設される電動式の水栓と、該水栓を駆動す
るモータと、前記水栓の閉位置、開位置を検出する位置
検出手段と、前記水管路を通過する流水を検知する水流
センサと、前記水栓の閉位置又は開位置で操作信号が入
力すると、前記水栓が開位置又は閉位置になるまで前記
モータに通電を行なうモータ通電手段とを備えた給水装
置において、モータへの通電開始から所定時間が経過し
た時点で水栓の位置が替わらない場合には、前記モータ
への通電を一旦停止し、モータ通電停止中に前記水流セ
ンサにより流水を検知すると前記水栓が閉位置になるま
で前記モータへ通電を行なうモータロック監視手段を設
けた。
【0013】(2)上記(1)の構成に加え、前記モー
タの作動用電源が電池である。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【作用】〔請求項1について〕 (正常の場合) 水栓は閉弁状態にあり、位置検出手段は、水栓の閉位置
を検出する。使用者が操作スイッチを操作すると操作信
号が出力される。モータ通電手段は、水栓が開位置にな
るまでモータに通電を行なう。水栓は開弁状態となり、
水が吐出し、位置検出スイッチが水栓の開位置を検出
し、モータが停止する。使用者が操作スイッチを操作す
ると操作信号が出力される。モータ通電手段は、水栓が
閉位置になるまでモータに通電を行なう。水栓は閉弁状
態となり、水が止まり、位置検出手段が水栓の閉位置を
検出し、モータが停止する。
【0021】(凍結等が発生した場合)水栓は閉弁状態
にあり、位置検出手段は、水栓の閉位置を検出する。使
用者が操作スイッチを操作すると操作信号が出力され
る。
【0022】モータ通電手段がモータに通電を行なう
が、水栓の開動作が凍結等により拘束又は抑制状態にな
っているので水栓が全開状態にならず、モータがロック
する。尚、水栓は閉弁又は半開き状態に維持される。
【0023】モータロック監視手段は、モータへの通電
開始から所定時間が経過しても水栓の位置が替わらない
のでモータへの通電を停止する。
【0024】水栓の開動作が抑制され、半開き状態でモ
ータへの通電が停止した場合、気温の上昇等で凍結等が
解消されると水が流れ出し、水流センサが水管路を通過
する流水を検知する。
【0025】モータロック監視手段は、水栓が閉位置に
なるまでモータへ通電を行ない、水栓は閉弁状態とな
り、水が止まる。
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】 〔請求項2について;請求項1に適用した場合〕 (凍結等が発生した場合) 水栓は閉弁状態にあり、位置検出手段は、水栓の閉位置
を検出する。使用者が操作スイッチを操作すると操作信
号が出力される。
【0030】モータ通電手段がモータに通電を行なう
が、水栓の開動作が凍結等により拘束又は抑制状態にな
っているので水栓が全開状態にならずモータがロックし
大電流が流れる。尚、水栓は閉弁又は半開き状態に維持
される。
【0031】モータロック監視手段は、モータへの通電
開始から所定時間が経過しても水栓の位置が替わらない
のでモータへの通電を停止し、電池は負荷から開放され
る。
【0032】水栓の開動作が抑制され、半開き状態でモ
ータへの通電が停止した場合、気温の上昇等で凍結等が
解消されると水が流れ出し、水流センサが水管路を通過
する流水を検知する。
【0033】モータロック監視手段は、水栓が閉位置に
なるまでモータへ通電を行ない、水栓は閉弁状態とな
り、水が止まる。
【0034】
【0035】
【発明の効果】〔請求項1について〕 水栓が半開き状態でモータへの通電が停止した場合、気
温の上昇等で凍結等が解消されると水が流れ出すが、水
流センサが水管路を通過する流水を検知し、モータロッ
ク監視手段が水栓が全閉位置になるまでモータへ通電を
行なって水栓を閉弁状態にして水を止める。
【0036】この為、凍結等が解消した後に、水が流れ
続けてしまうという不具合を防止できる。
【0037】〔請求項2について〕 凍結等により水栓の開動作が拘束又は抑制状態になって
いる場合に操作スイッチを操作してモータがロックして
も、所定時間が経過した時点でモータへの通電を停止す
る構成であるので電池が速やかに過大負荷から開放さ
れ、電池にかかる負担が軽く済み、電池寿命が短くなる
事が防止できる。
【0038】
【実施例】本発明の一実施例(請求項1、2に対応)を
図1〜図9に基づいて説明する。図に示す様に、給水装
置であるガス瞬間湯沸器Aは、給湯の開始や停止の指示
を行う操作スイッチ1と、熱交水路2に配設される水栓
21と、水栓21を駆動するモータ3と、水栓21の位
置を検出する位置検出手段4と、モータ3等を制御する
制御器5とを備える。
【0039】操作スイッチ1は、押圧時に接点が導通状
態となる常開形の押しボタンスイッチである。
【0040】熱交水路2は、給水管211、熱交換器2
21、出湯管231を順に連設してなる。給水管211
は、最上流に水栓21を配設し、その下流に水圧応動部
材としても働く水ガバナ弁22を配設し、水ガバナ弁2
2の下流に水量調節弁23を配設している。
【0041】出湯管231は、金属製であり、下流側が
金属製のフレキシブル管に樹脂管を被覆して構成され、
先端にシャワーヘッド232を嵌着している。このシャ
ワーヘッド232には水流切り換え器233が組み付け
られ、シャワーまたはストレート状の水流234が選択
できるようになっている。
【0042】ガスバーナ6は、熱交換器221の下方に
設置され、ガス管路610によりガスが供給されて燃焼
する。
【0043】ガス管路610は、上流側より、電磁弁6
1、水ガバナ弁22に連結された水圧応動弁62、ガス
ガバナ弁63、及びガス量調節弁64を配設している。
尚、ガス量調節弁64は、水量調節弁23とともに湯温
設定レバーLに連結され、湯温設定レバーLのスライド
量に対応したガス量、水量がガスバーナ6、熱交換器2
21にそれぞれ供給される。尚、湯温設定レバーLを左
端にした場合は、水/湯切替えスイッチ701が開成状
態となってガスバーナ6は点火されず、シャワーヘッド
232から水が吐出する。
【0044】位置検出手段4は、水栓21の全開位置又
は全閉位置を検出するものであり、図3に示す様に、バ
ネ状の可動片411を有する常開形の水栓スイッチ41
と、モータ3の駆動軸31に固着されて回転するカム4
2とにより構成される。
【0045】水栓スイッチ41は、水栓21が閉弁位置
の時、バネ状の可動片411がカム42の側周壁に接す
る様に配され{図3の(a)参照}、水栓21が開弁位
置になると可動片411が径大部422(外周の約1/
3)により圧接状態になり{図3の(b)参照}、電気
接点が閉成するマイクロスイッチである。即ち、水栓ス
イッチ41が開成から閉成へ切り替わった時が水栓21
の全開位置であり、水栓スイッチ41が閉成から開成に
切り替わった時が水栓21の全閉位置である。
【0046】カム42は、断面略円形を呈し、厚肉部4
21側の外周が径大(径大部422)に形成されてい
る。そして、厚肉部421がスピンドル位置に来るとス
ピンドル212を押圧して水栓21を開弁状態にする。
【0047】給湯開始時において、水栓21が全開状態
(水栓21のスピンドル212が厚肉部421により一
番押圧された状態)になる迄、水栓スイッチ41の接点
は開成状態を維持し、モータ3は水栓21が全開位置
(水栓スイッチ41の接点が閉成状態になる)になる
{図3の(b)参照}まで回転し続ける。
【0048】又、給湯終了時において、水栓21が全閉
状態(水栓21のスピンドル212が全く押圧されない
状態)になる迄、水栓スイッチ41の接点が径大部42
2に押されて閉成状態を維持し、水栓21が全閉位置
(水栓スイッチ41の接点が開成状態になる)になる
{図3の(a)参照}までモータ3が回転を続ける。
【0049】制御器5は、図4に示す様に、マイクロコ
ンピュータ500、モータ駆動回路501、スイッチ回
路502、イグナイタ回路503、電磁弁駆動回路50
4、サーモカップル回路505、安全回路506、操作
スイッチ回路507、電池確認ランプ回路508、ブザ
ー駆動回路509、フレームロッド回路510、及び電
池電圧検出回路511等を有する。
【0050】マイクロコンピュータ500は、出湯停止
中(水栓21が閉状態)に操作スイッチ1が押圧される
と、水栓21が全開状態になるまで、モータ駆動回路5
01がモータ3に通電を継続するよう、モータ駆動回路
501に指示する。又、出湯中(水栓21が開状態)に
操作スイッチ1が押圧されると、水栓21が閉状態にな
るまで、モータ駆動回路501がモータ3に通電を継続
するよう、モータ駆動回路501に指示する。
【0051】更に、マイクロコンピュータ500は、モ
ータ3への通電開始から5秒経過しても水栓スイッチ4
1の接点状態(水栓21の状態)が替わらない場合に
は、モータ3がロックしたと判断して、モータ駆動回路
501がモータ3への通電を停止するよう、モータ駆動
回路501に指示する。そして、モータ通電停止中に水
流スイッチsが水流を検知すると、水栓スイッチ41の
接点が、開成→閉成→開成となるまで(水栓21が半開
き→全開→全閉)、モータ3へ通電を行なう。
【0052】イグナイタ回路503は、マイクロコンピ
ュータ500により制御され、作動が指示されると、イ
グナイタ電極702に高電圧を印加する。
【0053】サーモカップル回路505は、サーモカッ
プル703が送出する熱起電力を入力し、正常燃焼を検
知すると、マイクロコンピュータ500及び電磁弁駆動
回路504に安全信号を送出する。
【0054】706は電源としての電池であり、本実施
例では、単一形1.5Vのマンガン乾電池を2個直列に
繋いで3Vの起電力を有し、モータ3等の作動用電源と
して用いている。
【0055】水流スイッチsは、水ガバナ弁22及び水
圧応動弁62に連結され、水ガバナ弁22に水が流れる
と電気接点が導通する。
【0056】つぎに、ガス瞬間湯沸器Aの作動を、図4
〜図9に基づいて述べる。 〔使用開始時〕使用者が、押圧操作を操作スイッチ1に
施すと、操作スイッチ回路507を経てオン信号がマイ
クロコンピュータ500に入力される。
【0057】ステップs1で、マイクロコンピュータ5
00はブザー駆動回路509に出力し、ブザーが鳴動す
る。
【0058】ステップs2で、マイクロコンピュータ5
00は、水流スイッチsの接点がオフであるか否かをス
イッチ回路502を介して判別する。そして、オフの場
合(YES)はステップs3に進み、オン(水流検知状
態)の場合(NO)は、水流スイッチsがオン故障して
いると見なしてステップs31に進む。
【0059】ステップs3で、モータ駆動回路501が
モータ3に通電開始するように、マイクロコンピュータ
500はモータ駆動回路501に指示する。
【0060】ステップs4で、モータ3に通電開始して
から(ステップs3が実施されてから)5秒が経過した
か否か判別し、5秒経過していない場合はステップs5
に進み、5秒経過している場合は、モータ3がロックし
たと見なしてステップs26に進む。
【0061】モータ3の回転により、ステップs5で水
栓21が開弁する。尚、全開位置で水栓スイッチ41が
オンする。
【0062】ステップs6で、マイクロコンピュータ5
00は、水栓21が全開状態になったか否かを、水栓ス
イッチ41の接点がオンであるか否かにより判別し、全
開状態(オンの場合;YES)はステップs7に進み、
閉弁又は半開き状態(オフの場合;NO)の場合はステ
ップs3に戻る。
【0063】ステップs7で、モータ駆動回路501が
モータ3への通電を停止するように、マイクロコンピュ
ータ500はモータ駆動回路501に指示する。
【0064】ステップs8で、マイクロコンピュータ5
00は、水流スイッチsの接点がオンであるか否かをス
イッチ回路502を介して判別し、オン(水流検知状
態)の場合(YES)はステップs9に進み、オフの場
合(NO)は断水していると見なし、ステップs32に
進む。
【0065】ステップs9で、マイクロコンピュータ5
00は、水/湯切替えスイッチ701が閉成しているか
否かをスイッチ回路502を介して判別し、閉成してい
る場合(湯側に設定;YES)はステップs10に進
み、開成している場合(水側に設定;NO)はシャワー
ヘッド232から水が吐出する。
【0066】ステップs10で、マイクロコンピュータ
500は、イグナイタ回路503に指示し、イグナイタ
電極702に高電圧を印加する。又、フレームロッド回
路510に電池電力の供給を開始してフレームロッド7
04による炎検知を行なう。
【0067】ステップs11で、0.1秒経過した(ス
テップs10から)か否か判別し、0.1秒経過してい
る場合(YES)はステップs12に進み、0.1秒経
過していない場合(NO)はステップs10に戻る。
【0068】ステップs12で、マイクロコンピュータ
500は、フレームロッド回路510の出力がLoであ
るか否か判別し、Lo(着火を検知していない状態)で
ある場合(YES)はステップs13に進み、Hi(着
火検出状態)である場合(NO)は、フレームロッド7
04又はフレームロッド回路510が故障していると見
なしてステップs39に進む。
【0069】ステップs13で、マイクロコンピュータ
500は、電磁弁61を強制吸着し、吸着保持するよう
に電磁弁駆動回路504に指示し、ステップs14に進
む。
【0070】ステップs14で、電池電圧検出回路51
1が2.1V以上を検知している場合(YES)はステ
ップs15に進み、2.1V未満の場合(NO)はステ
ップs41に進む。
【0071】ステップs15で、ステップs13から
0.31秒経過したか否か判別し、経過している場合
(YES)はステップs16に進み、経過していない場
合(NO)はステップs13に戻る。
【0072】ステップs16で、マイクロコンピュータ
500は、電磁弁61の強制吸着電流を停止するように
電磁弁駆動回路504に指示し、ステップs17に進
む。尚、電磁弁61は、強制吸着電流(例えば250m
A)が停止しても吸着保持電流(例えば2.5mA)が
流れている為、開弁状態を維持する事ができる。
【0073】ステップs17で、マイクロコンピュータ
500は、フレームロッド回路510の出力がHi(着
火検出状態)であるか否か判別し、Hiである場合(Y
ES)はステップs18に進み、Loである場合(N
O)は不着火と見なしてステップs50に進む。
【0074】ステップs18で、マイクロコンピュータ
500は、イグナイタ電極702への高電圧印加を中止
するようにイグナイタ回路503に指示し、ステップs
19に進む。
【0075】ステップs19で、ステップs13から
1.6秒経過したか否か判別し、経過している場合(Y
ES)はステップs20に進む。
【0076】ステップs20で、サーモカップル回路5
05の出力がHiであるか否か判別し、Hi(正常燃焼
状態)である場合(YES)はステップs21に進み、
Lo(失火又は異常燃焼状態)である場合(NO)はス
テップs52に進む。
【0077】ステップs21で、サーモカップル回路5
05の出力がHiであると判別されてから(ステップs
20でYES)1秒経過したか否か判別し、1秒経過し
ている場合(YES)はステップs22に進み、経過し
ていない場合(NO)はステップs20に戻る。
【0078】ステップs22で、マイクロコンピュータ
500は、フレームロッド回路510への電池電力の供
給を断ち、フレームロッド704による炎検知を中止
し、サーモカップル703による炎検知に切り換える。
【0079】ステップs23で、マイクロコンピュータ
500は、操作スイッチ1が連続して10秒以上、押圧
されているか否か判別し、10秒以上、連続押圧されて
いない場合(NO)はステップs24に進み、されてい
る場合(YES)はステップs53に進む。
【0080】ステップs24で、サーモカップル回路5
05の出力が継続してHiであるか否か判別し、Hi
(正常燃焼状態)である場合(YES)はステップs2
5に進み、そうでない場合(NO)はステップs54に
進む。
【0081】ステップs25で、ステップs13から3
0分経過したか否か判別し、経過していない場合(N
O)はステップs24に戻り、経過している場合(YE
S)はステップs55に進む。
【0082】ステップs26で、モータ駆動回路501
がモータ3に通電停止するように、マイクロコンピュー
タ500はモータ駆動回路501に指示する。
【0083】ステップs27で、マイクロコンピュータ
500は、水流スイッチsの接点がオンであるか否かを
スイッチ回路502を介して判別し、オン(水流検知状
態)の場合(YES)はステップs28に進み、オフ
(水流が検知されない状態)の場合(NO)はステップ
s26に戻る。
【0084】ステップs28で、モータ駆動回路501
がモータ3に通電開始するように、マイクロコンピュー
タ500はモータ駆動回路501に指示する。
【0085】ステップs29で、モータ3に通電開始し
てから(ステップs28が実施されてから)5秒が経過
したか否か判別し、5秒経過していない場合はステップ
s30に進み、5秒経過している場合はステップs26
に戻る。
【0086】ステップs30で、マイクロコンピュータ
500は、水栓スイッチ41の接点が、オフ→オン→オ
フとなった(YES)か否(NO)か判別し、YESの
場合はステップs31に進み、NOの場合はステップs
28に戻る。
【0087】ステップs31で、モータ駆動回路501
がモータ3に通電停止するように、マイクロコンピュー
タ500はモータ駆動回路501に指示する。
【0088】ステップs32で、モータ3への通電を停
止してから(ステップs7が実施されてから)30分が
経過したか否か判別し、30分経過している場合(YE
S)はステップs33に進み、30分経過していない場
合はステップs8に戻る。
【0089】ステップs33で、モータ駆動回路501
がモータ3に通電開始するように、マイクロコンピュー
タ500はモータ駆動回路501に指示する。
【0090】ステップs34で、モータ3に通電開始し
てから(ステップs33が実施されてから)5秒が経過
したか否か判別し、5秒経過していない場合(NO)は
ステップs35に進み、5秒経過している場合(YE
S)はステップs37に進む。
【0091】モータ3の回転により、ステップs35で
水栓21が閉弁し、水栓スイッチ41が開成する。
【0092】ステップs36で、マイクロコンピュータ
500は、水栓21が全閉状態になったか否かを、水栓
スイッチ41の接点がオフであるか否かにより判別し、
オフ(水栓21が全閉状態)の場合(YES)はステッ
プs31に戻り、オンの場合(NO)はステップs33
に戻る。
【0093】ステップs37で、モータ駆動回路501
がモータ3への通電を停止するように、マイクロコンピ
ュータ500はモータ駆動回路501に指示する。
【0094】ステップs38で、マイクロコンピュータ
500は、水流スイッチsの接点がオフであるか否か
を、スイッチ回路502を介して判別し、オフの場合
(水流が検知されない状態;NO)はステップs31に
戻り、オンの場合(YES)はステップs33に戻る。
【0095】ステップs39で、ステップs10に移行
してから2秒が経過したか否か判別し、経過している場
合(YES)はステップs40に進み、経過していない
場合(NO)はステップs12に戻る。
【0096】ステップs40で、マイクロコンピュータ
500は、イグナイタ回路503に指示し、高電圧のイ
グナイタ電極702への印加を停止する。又、フレーム
ロッド回路510への電池電力の供給を停止してフレー
ムロッド704による炎検知を停止し、ステップs33
に進む。
【0097】ステップs41で、電池電圧検出回路51
1が1.9V以上を検知している場合(YES)はステ
ップs42に進み、1.9V未満の場合(NO)はステ
ップs45に進む。
【0098】ステップs42で、マイクロコンピュータ
500は電池確認ランプ回路508に指示し、電池確認
ランプ705を点滅状態にしてステップs43に進む。
【0099】ステップs43で、ステップs14から3
0秒経過したか否か判別し、経過している場合(YE
S)はステップs44に進む。
【0100】ステップs44で、マイクロコンピュータ
500は電池確認ランプ回路508に指示し、電池確認
ランプ705を消灯状態にしてステップs15に戻る。
【0101】ステップs45で、マイクロコンピュータ
500は電池確認ランプ回路508に指示し、電池確認
ランプ705を点灯状態にしてステップs46に進む。
【0102】ステップs46で、電池電圧検出回路51
1が1.8V以上を検知している場合(YES)はステ
ップs43に戻り、1.8V未満の場合(NO)はステ
ップs47に進む。
【0103】ステップs47で、マイクロコンピュータ
500は電磁弁駆動回路504に指示して電磁弁61を
閉弁する。
【0104】ステップs48において、ステップs13
に移行してから1.6秒経過したか否か判別し、経過し
ている場合(YES)はステップs49に進む。
【0105】ステップs49で、マイクロコンピュータ
500は、イグナイタ回路503に指示し、高電圧のイ
グナイタ電極702への印加を停止する。又、フレーム
ロッド回路510への電池電力の供給を遮断してフレー
ムロッド704による炎検知を停止する。
【0106】ステップs50において、ステップs13
に移行してから1.6秒経過したか否か判別し、経過し
ている場合(YES)はステップs51に進む。
【0107】ステップs51で、マイクロコンピュータ
500は、イグナイタ回路503に指示し、高電圧のイ
グナイタ電極702への印加を停止する。又、電磁弁駆
動回路504に指示し、電磁弁61を閉弁状態にする。
更に、フレームロッド回路510への電池電力の供給を
遮断してフレームロッド704による炎検知を停止す
る。
【0108】ステップs52において、ステップs13
に移行してから50秒経過したか否か判別し、経過して
いる場合(YES)はステップs53に進む。
【0109】ステップs53で、マイクロコンピュータ
500は、電磁弁61の吸着保持電流を停止するように
電磁弁駆動回路504に指示しステップs33に戻る。
【0110】ステップs54で、サーモカップル回路5
05の出力がHi→Lo(失火又は異常燃焼)となった
のは、ステップs21に移行してから30秒経過後であ
るか否か判別し、30秒経過後である場合(YES)は
ステップs55に進み、そうでない場合(NO)はステ
ップs53に戻る。
【0111】ステップs55で、失火又は不完全燃焼状
態に陥ったと見なしてブザーを鳴動し、ステップs53
に戻る。
【0112】〔使用停止時〕給湯中に、使用者が、押圧
操作を操作スイッチ1に施すと、操作スイッチ回路50
7を経てオン信号がマイクロコンピュータ500に入力
される。
【0113】ステップS1で、マイクロコンピュータ5
00はブザー駆動回路509に出力し、ブザーが鳴動す
る。
【0114】ステップS2で、マイクロコンピュータ5
00は、モータ駆動回路501に、モータ駆動回路50
1がモータ3に通電開始するように指示するとともに、
電磁弁駆動回路504に電磁弁61を閉弁状態にするよ
うに指示する。
【0115】ステップS3において、ステップS2に移
行してから5秒経過したか否か判別し、5秒経過してい
る場合(YES)はステップS7に進み、経過していな
い場合(NO)はステップS4に進む。
【0116】ステップS4で、モータ3の回転により水
栓21が閉弁し、水栓スイッチ41がオフする。
【0117】ステップS5で、マイクロコンピュータ5
00は、水栓スイッチ41の接点がオフであるか否かを
スイッチ回路502を介して判別し、オフ(水栓閉弁状
態)の場合(YES)はステップS6に進み、オンの場
合(NO)はステップS2に進む。
【0118】ステップS6で、モータ駆動回路501が
モータ3に通電停止するように、マイクロコンピュータ
500はモータ駆動回路501に指示する。
【0119】ステップS7で、モータ3がロック状態に
あると見なし、モータ駆動回路501がモータ3に通電
停止するように、マイクロコンピュータ500はモータ
駆動回路501に指示する。
【0120】ステップS8で、マイクロコンピュータ5
00は、水流スイッチsの接点がオフであるか否かをス
イッチ回路502を介して判別し、オン(水流検知状
態)の場合(YES)はステップS2に戻り、オフの場
合(NO)はステップS6に戻る。
【0121】以下、本実施例のガス瞬間湯沸器Aの利点
を述べる。 〔ア〕マイクロコンピュータ500は、モータ3への通
電開始から5秒経過(必ず水栓21が切り替わる筈であ
る)しても水栓21の状態(マイクロスイッチ41の接
点状態)が切り替わらない場合(例えば、熱交水路2中
の水の凍結により水栓21が拘束又は抑制状態になった
場合)、モータ3がロックしたと判断してモータ3への
通電停止を指示している{ステップs3→ステップs4
でYES→ステップs26}。
【0122】そして、モータ通電停止中に水流スイッチ
sが閉成状態になると(気温の上昇等により解凍した場
合)、水栓スイッチ41の接点がオフ→オン→オフとな
るまで(水栓21が半開き→全開→全閉)、モータ3へ
の通電を指示している{ステップs27でYES→ステ
ップs28→ステップs29でNO→ステップs30で
YES→ステップs31}。
【0123】この為、最大5秒間しかモータ3がロック
状態にならないので、モータ3やモータ駆動回路501
の過熱を防止できる。
【0124】又、凍結が解消すると水栓21が全閉する
迄、モータ3に通電が行なわれるので、水が流れっぱな
しになる事は無い。
【0125】更に、モータ3がロックしても、5秒間が
経過した時点でモータ3への通電を停止する構成である
ので電池703が速やかに過負荷から開放され、電池寿
命が短くならない。
【0126】〔イ〕水栓21が閉位置にあるにも拘わら
ず、水流スイッチsがオン状態にある“水流スイッチs
の短絡故障”の有無をステップs2でチェックしてお
り、故障の場合は、燃焼シーケンスに移行しないように
しているので空炊きが起こらず安全である。
【0127】〔ウ〕ステップs10〜ステップs13に
示すように、イグナイタ回路503の作動(スパーク用
高電圧の発生)及びフレームロッド回路510の作動
(炎検知の開始)を行なってから0.1秒経過して電磁
弁61の吸着・吸着保持を行なっている。
【0128】この為、突入電流が大きくならないので、
各回路の動作不良を招かない(電池電圧の電圧降下小)
とともに、電池706が長持ちする。
【0129】〔エ〕ステップs12において、マイクロ
コンピュータ500は、電磁弁61を開弁する前にフレ
ームロッド回路510に通電してフレームロッド704
又はフレームロッド回路510が故障しているか否かの
初期チュックを実施している。
【0130】この為、操作時の爆発着火(フレームロッ
ド704やフレームロッド回路510の故障時に起こり
得る)を防止できる。
【0131】〔オ〕点火ミスではブザーを鳴動させず、
重要度の高い異常である、途中失火や不完全燃焼になっ
た時、又は使用者による操作スイッチ1の操作時にのみ
ブザーを鳴動させる構成である。
【0132】この為、必要時のみブザーが鳴動するの
で、使用者に確実に注意を促すことができるとともに、
電池706に負担がかからない。又、操作の確認も行な
える。
【0133】上記実施例では給水装置としてガス湯沸器
を示したが、本発明の構成を加熱源を備えない給水装置
に適用しても良い。
【0134】又、上記実施例では、水流センサとして水
流スイッチを示したが、水量センサであっても良い。
【0135】又、上記実施例では、位置検出手段は、水
栓21の全開位置と全閉位置を一つのスイッチ(水栓ス
イッチ41)で検出するものを示したが、水栓21の全
開位置を検出するスイッチと全閉位置を検出するスイッ
チとを各々設けるとともに、カムの全開位置と全閉位置
に対応する部分に、夫々凹部(スイッチが常開スイッチ
の場合)を形成する様にしても良い。
【0136】この場合、一方のスイッチは、水栓の全閉
位置でのみ開成し、他方のスイッチは全開位置でのみ開
成するので、二つのスイッチをモータの電源供給回路に
直列に介入させる事によりモータへの通電を制御でき
る。
【0137】又、上記実施例では、位置検出手段をカム
42と水栓スイッチ41とで構成したが、ポテンション
メータで構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るガス瞬間湯沸器の外観
図である。
【図2】そのガス瞬間湯沸器の構造説明図である。
【図3】そのガス瞬間湯沸器の位置検出手段の説明図で
ある。
【図4】そのガス瞬間湯沸器のブロック図である。
【図5】そのガス瞬間湯沸器の作動を示すフローチャー
トである。
【図6】そのガス瞬間湯沸器の作動を示すフローチャー
トである。
【図7】そのガス瞬間湯沸器の作動を示すフローチャー
トである。
【図8】そのガス瞬間湯沸器の作動を示すフローチャー
トである。
【図9】そのガス瞬間湯沸器の作動を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
A ガス瞬間湯沸器(給水装置) s 水流スイッチ(水流センサ) 1 操作スイッチ 2 熱交水路(水管路) 3 モータ 4 位置検出手段 21 水栓 500 マイクロコンピュータ(モータロック監視手
段) 501 モータ駆動回路(モータ通電手段) 706 電池

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作により操作信号を出力する操作スイ
    ッチと、 水管路中に配設される電動式の水栓と、 該水栓を駆動するモータと、 前記水栓の閉位置、開位置を検出する位置検出手段と、 前記水管路を通過する流水を検知する水流センサと、 前記水栓の閉位置又は開位置で操作信号が入力すると、
    前記水栓が開位置又は閉位置になるまで前記モータに通
    電を行なうモータ通電手段とを備えた給水装置におい
    て、 モータへの通電開始から所定時間が経過した時点で水栓
    の位置が替わらない場合には、前記モータへの通電を一
    旦停止し、モータ通電停止中に前記水流センサにより流
    水を検知すると前記水栓が閉位置になるまで前記モータ
    へ通電を行なうモータロック監視手段を設けた事を特徴
    とする給水装置。
  2. 【請求項2】 前記モータの作動用電源が電池である、
    請求項1記載の給水装置。
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