JP2953678B2 - 現像剤容器 - Google Patents

現像剤容器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置の現像装
置又はこの現像装置に関連して設けられた補給用現像剤
受け入れホッパー等に対して現像剤を補給するための現
像剤容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置の現像装置において使用さ
れる現像剤は画像形成プロセスの進行に伴って消費され
る。そのため、現像剤を適時補給する必要がある。現像
剤の補給は、一般に、現像剤容器から画像形成装置側の
現像剤受け入れホッパーに現像剤を移し替えることによ
りなされる。現像剤は流動性の高い超微粒体であるた
め、飛散し易い。そこで、現像剤受け入れホッパーに現
像剤容器から現像剤を補給する際に、或いは、現像剤容
器を現像剤受け入れホッパーから取り外した直後に現像
剤が飛散する虞れがある。
【0003】そこで、現像剤受け入れホッパーと現像剤
容器の各々に蓋をとりつけ、一方の蓋を他方の蓋に従動
させることで現像剤の受け渡しを密閉した環境内で行う
ようにした現像剤補給装置が実公昭57−38673号
により提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】本発明は、前述の
従来技術をさらに発展させたものである。その目的は、
現像剤を補給する際に、現像剤の漏れや飛散を防止する
ことができる現像剤容器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の現像剤容
器は、現像剤を受け入れるための現像剤受け入れ開口
と、前記現像剤受け入れ開口を覆うスライド式の装置開
閉蓋と、前記装置開閉蓋に設けられた係合部とを備えた
現像剤受け入れ装置に着脱可能な現像剤容器であって、
a、前記現像剤を収納するための容器本体と、b、前記
容器本体に収納されている現像剤を排出するための現像
剤補給開口と、c、前記現像剤補給開口を開封可能に封
止するためのシート部材であって、前記現像剤補給開口
を封止するために前記容器本体に剥離可能に固着された
第一シート部分と、前記現像剤補給開口を開封するため
に引き出される方向へ折り返された第二シート部分と、
を有するシート部材と、d、前記現像剤補給開口を開封
するために前記シート部材を引き出すための、前記シー
ト部材の前記第二シート部分の長手方向一端に固着さ
れ、前記容器本体の一端側に取り外し可能に取り付けら
れたシート引き剥し用把手と、e、前記シート引き剥し
用把手に設けられた、現像剤容器を現像剤受け入れ装置
に装着した状態で、前記現像剤受け入れ開口を開放する
ために、前記装置開閉蓋を引き出す方向へ移動する際
に、前記装置開閉蓋に設けられた係合部と係合する被係
合部と、を有しており、前記現像剤受け入れ開口を開放
するために、前記装置開閉蓋を引き出す方向へ移動する
ことによって、前記装置開閉蓋に設けられた係合部と、
前記シート引き剥し用把手に設けられた被係合部とが係
合して、前記容器本体の一端側に取り付けられている前
記シート引き剥し用把手が前記装置開閉蓋の移動力によ
って前記容器本体から取り外されることを特徴とする現
像剤容器である。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0007】以下説明する実施例は、現像剤を収容し、
現像剤補給用開口部が形成された容器本体と、前記開口
部を覆う位置と前記開口部を開放する位置との間を移動
可能な蓋部材と、前記開口部と前記蓋部材との間に設け
られたシート部材であって、前記開口部を密閉すべく前
記容器本体に剥離可能に固着され、且つ固着されていな
い部分を前記蓋部材の内部に係合させつつ折り返してな
るシート部材と、前記折り返されたシート部材の端部に
固着され、前記容器本体に取外し可能に装着されたシー
ト部材引き剥し用把手と、を有する現像剤容器である。
【0008】さて、図1、図2において、1は画像形成
装置側に設置されたホッパー等の現像剤受け入れ容器で
あり、これの上部の現像剤受け入れ開口部はスライド移
動式の装置開閉蓋2で覆われている。又、現像剤受け入
れ容器1の上部にはガイド1aが形成されている。尚、
装置開閉蓋2の上面には、スリット21が形成されてい
る。
【0009】一方、3は本発明に係る現像剤容器であ
り、これの容器本体3a内には適量の補給用現像剤が収
容されており、その現像剤補給用開口部はスライド移動
式の容器開閉蓋4で覆われている。尚、容器開閉蓋4に
は、その先端部に装置開閉蓋2に引っ掛かるように突起
41が突設されており、また、開閉蓋4は、スライド移
動方向の両端部に開口を持つ枠体を成している。
【0010】又、前記容器本体3の下面に位置する開口
部の周縁にはフイルム状のシート5が引き剥しが可能
で、且つ現像剤の漏れを防ぐに十分な強度で例えば熱溶
着等によって固着されている。このシート5の全長は容
器本体3aの開口部の該シート5が引き剥される方向に
関する一辺の長さの2倍以上に設定されており、該シー
ト5の容器本体3aの開口部に固着されていない残りの
部分は、折り返された後、図示のように前記容器開閉蓋
4の内部の孔42を通り、シート引き剥し用把手6に該
シート5の端部が容器本体3aの外部に出ない位置61
において容易に剥れないような強度で固着されている。
尚、容器開閉蓋4の内部42から出てシート引き剥し用
把手6に固着されるまでの該シート5の長さは、シート
引き剥し用把手6が装置開閉蓋2によって容器本体3a
から引き出された時、作業者がこれをつかんで引っ張る
ことができる程度に設定されており、シート引き剥し用
把手6が容器本体3a内に在るときは該シート5の余剰
部分は現像剤容器3の外部に出ないように開閉蓋4とシ
ート引き剥し用把手6との間に折りたたまった状態で収
納されている。尚、シート引き剥し用把手6は、装置開
閉蓋2によって引き出されることが可能で、且つ現像剤
容器3単体では容易に外れてこないような強度で容器本
体3aに例えば、パッチン止めのような手段で固定され
ている。また、シート引き剥し用把手6には装置開閉蓋
2のスリット21の係合部としての終端23に係合し
て、容器本体3aから引き出されるべく被係合部として
の突起部62が突設されている。
【0011】ところで、現像剤容器3の開口部と現像剤
受け入れ容器1の開口部とは、それぞれ図1、図2に示
すように、K1はK2より大きく、W1はW2より大きくな
るように、すなわち現像剤受け入れ容器1側の開口部
が、現像剤容器3側の開口部よりもできるだけ大きくす
るように構成することが、現像剤の受け渡し時に容器本
体3aおよび現像剤受け入れ容器の開閉蓋4,2用のガ
イドレールが現像剤の飛散によって汚染されるのを防ぐ
上で望ましい。
【0012】容器本体3aの前記シート5の固着される
面31は容器開閉蓋4の摺動面32に対して、シート5
の動きをスムーズにするため、該シートを圧迫しない程
度に段差を有することが望ましい。
【0013】次に、本実施例に係る現像剤の補給動作に
ついて図3(a)〜(e)を用いて説明する。
【0014】現像剤受け入れ容器1への現像剤の補給に
際しては、先ず図3(a)に示すように現像剤容器3が
現像剤受け入れ容器1の所定の位置に装着される。そし
て、装置開閉蓋2を図3(a)に示す矢印方向に引き出
すと、装置開閉蓋2の全開間際に開閉蓋2の上部に設け
られたスリット21の終端23が、シート引き剥し用把
手6の突起部62に係合してシート引き剥し用把手6は
容器本体3aより引き出され始め、装置開閉蓋2の全開
時には、図3(b)に示すように、シート引き剥し用把
手6は作業者がこれをつかんで引くことが可能な位置に
まで引き出される。
【0015】次に、この状態からシート引き剥し用把手
6を持って該シート5を図3(b)の矢印方向に引く
と、該シート5の容器本体3aの開口部に固着された部
分がこれの折り返し側から順次剥され、図3(c)に示
すようにシート5の折り返し位置が、これの引き出し方
向に移動するとともに、容器開閉蓋4が開き方向に移動
する。これにより、現像剤容器3の開口部が次第に開け
られ、容器本体3a内に収容されていた現像剤が現像剤
受け入れ容器1に補給される。
【0016】そして、図3(d)に示すように、現像剤
容器3の開口部が全開して全ての現像剤が現像剤受け入
れ容器1内に落下し切った状態、即ちシート5が引き出
され切った状態においても、シート5の現像剤が付着し
ている面5aは開閉蓋4の内部の孔42内にあるため、
作業者がシート5に付着している現像剤に触れることが
なく、作業者の手や衣服及び周囲が現像剤によって汚染
されることがない。又、この構成によりシート5に付着
した現像剤を掻き落すためのクリーニングパッドが不要
となり、現像剤補給装置の小型化、コストダウンも図る
ことができる。また、開閉蓋2は予め全開状態にあるた
め、現像剤容器3より落下する現像剤が装置開閉蓋2の
先端上面を汚染することもない。
【0017】以上のようにして現像剤を補給した後、装
置開閉蓋2を図3(d)の矢印方向に押し閉めると、装
置開閉蓋2の先端22が開閉蓋4の突起41に係合し
て、容器開閉蓋4は共に押し閉められ、容器開閉蓋4
は、容器本体3a外に引き出されたシート5およびシー
ト引き剥し用把手6を引き込みながら閉じられる。この
時、現像剤容器3内の現像剤が片寄っていたりして、現
像剤受け入れ容器内で現像剤が図3(d)に示すように
山状になっていても、開閉蓋2,4は蓋4が蓋2を覆う
ように先端にて係合しているので、現像剤が開閉蓋2,
4の隙間に入り込むことなく、現像剤の山状の堆積をな
らしながら開閉蓋2,4は閉じられる。そして両開閉蓋
2,4が完全に閉じられると、シート5およびシート引
き剥し用把手6は図3(e)に示すようにシート引き剥
し用把手6が容器本体3aから出た状態になる。その
後、現像剤容器3を現像剤受け入れ容器1から取り外す
ことによって、現像剤の補給作業が完了する。
【0018】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、現
像剤の補給を確実に行うことができる現像剤容器を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像剤補給装置の実施例を示す縦断面
図である。
【図2】図1のA−A線の断面図である。
【図3】現像剤の補給動作を説明する説明図で、
(a),(b),(c),(d),(e)はそれぞれ現
像剤補給装置の縦断面図を示している。
【符号の説明】
1 現像剤受け入れ容器 2 装置開閉蓋 3 現像剤補給容器 3a 現像剤容器本体 4 容器開閉蓋 5 シート 6 シート引き剥し用把手 23 終端 62 突起部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−102371(JP,A) 特開 昭60−115968(JP,A) 実開 平2−64963(JP,U) 実開 昭64−32563(JP,U) 実公 昭57−38673(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/08 112

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像剤を受け入れるための現像剤受け入れ
    開口と、前記現像剤受け入れ開口を覆うスライド式の装
    置開閉蓋と、前記装置開閉蓋に設けられた係合部とを備
    えた現像剤受け入れ装置に着脱可能な現像剤容器であっ
    て、 a、前記現像剤を収納するための容器本体と、 b、前記容器本体に収納されている現像剤を排出するた
    めの現像剤補給開口と、 c、前記現像剤補給開口を開封可能に封止するためのシ
    ート部材であって、前記現像剤補給開口を封止するため
    に前記容器本体に剥離可能に固着された第一シート部分
    と、前記現像剤補給開口を開封するために引き出される
    方向へ折り返された第二シート部分と、を有するシート
    部材と、 d、前記現像剤補給開口を開封するために前記シート部
    材を引き出すための、前記シート部材の前記第二シート
    部分の長手方向一端に固着され、前記容器本体の一端側
    に取り外し可能に取り付けられたシート引き剥し用把手
    と、 e、前記シート引き剥し用把手に設けられた、現像剤容
    器を現像剤受け入れ装置に装着した状態で、前記現像剤
    受け入れ開口を開放するために、前記装置開閉蓋を引き
    出す方向へ移動する際に、前記装置開閉蓋に設けられた
    係合部と係合する被係合部と、 を有しており、 前記現像剤受け入れ開口を開放するために、前記装置開
    閉蓋を引き出す方向へ移動することによって、前記装置
    開閉蓋に設けられた係合部と、前記シート引き剥し用把
    手に設けられた被係合部とが係合して、前記容器本体の
    一端側に取り付けられている前記シート引き剥し用把手
    が前記装置開閉蓋の移動力によって前記容器本体から取
    り外されることを特徴とする現像剤容器。
  2. 【請求項2】 更に、前記現像剤補給容器は前記現像剤
    補給開口を覆うための覆う位置と、前記覆う位置から退
    避するための退避位置との間をスライド移動可能な容器
    開閉蓋を有し、前記容器開閉蓋は前記シート引き剥し用
    把手が引き出されることによって移動する前記シート部
    材の移動力によって前記退避位置へ移動する、また、前
    記シート部材は前記容器開閉蓋が前記覆う位置へ移動す
    る移動力によって前記現像剤補給開口を閉じる位置へ移
    動することを特徴とする請求項1に記載の現像剤容器。
  3. 【請求項3】 前記容器開閉蓋は、前記現像剤受け入れ
    開口を閉じるための前記装置開閉蓋の閉動作に連動して
    前記現像剤補給開口を覆う位置へ移動することを特徴と
    する請求項2に記載の現像剤容器。
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