JP2953003B2 - 透光性アルミナ原料粉末の製造方法 - Google Patents

透光性アルミナ原料粉末の製造方法

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JP2953003B2 JP2231543A JP23154390A JP2953003B2 JP 2953003 B2 JP2953003 B2 JP 2953003B2 JP 2231543 A JP2231543 A JP 2231543A JP 23154390 A JP23154390 A JP 23154390A JP 2953003 B2 JP2953003 B2 JP 2953003B2
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powder
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  • Disintegrating Or Milling (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明は透光性アルミナ原料粉末の製造方法に関する
ものである。
(従来技術の説明) 高純度の多結晶アルミナは機械的、熱的強度、耐食
性、更には透光性に優れている為、従来、高圧ナトリウ
ムランプの発光管、高温用窓、メモリー消去用窓等に使
用されている。
透光性アルミナ多結晶体は99.9%以上の高純度アルミ
ナに少量のMgOあるいはMgO及び他の金属酸化物を添加
し、成形し、空気中約800℃〜約1300℃で仮焼し、バイ
ンダーを充分燃焼させた後、還元雰囲気中又は真空中で
約1750℃〜約1950℃で約1時間〜約10時間保持して作ら
れる。
そのための原料アルミナ粉末については、鉄、珪素、
ナトリウム等の不純物を含有する場合には焼結体の着色
原因や、焼結阻害の原因となり高透光性のアルミナ焼結
体が得難いとの理由より99.9%以上の高純度の原料アル
ミナが使用されており、また焼結体の緻密化の点からは
微粒のアルミナが必要とされている。特に原料アルミナ
中に存在する粗粒については均一な焼結の妨げとなり、
1μm以上の粗粒をいかに少なくするかが透光性の改良
上の問題となっている。
通常、原料アルミナを微細化するには粉砕が行われる
が、これら粉砕に常用されている振動ミルやボールミル
のような閉塞粉砕を適用する場合には、粉砕時間が増え
るに従い、未粉砕の粗粒は減るものの、所望とする1μ
m以上の粗粒を10重量%未満まで粉砕するには長時間を
必要とし、この粉砕過程で発生した微粒が凝集すること
により粗粒を形成し、これを用いる場合には焼結が均一
でなくなってしまい、焼結体にポアが残る。
又、ジェットミル、ピンミル等の自由粉砕法を適用す
ることも考えられるが、該方法を適用する場合には凝集
粒は発生しないものの未粉砕粗粒は残存し、1μm以上
の粗粒は10%以下にならない。
(発明が解決しようとする課題) かかる事情に鑑み、本発明者らは透光性に優れたアル
ミナ焼結体を提供し得るアルミナ原料粉末を開発すべ
く、鋭意検討した結果本発明方法を完成するに至った。
(課題を解決する為の手段) すなわち、本発明は純度が99.9%以上、比表面積1〜
70m2/gのα−アルミナ又はα−アルミナと中間アルミナ
よりなるアルミナ粉末を、自由粉砕した後、1μm以上
の粗粒が10%未満になるまで閉塞粉砕することを特徴と
する透光性アルミナ原料粉末の製造方法を提供するにあ
る。
以下本発明方法を更に詳細に説明する。
本発明方法における高純度アルミナとは、有機アルミ
ニウム加水分解法、改良バイヤー法、アンモニウム明ば
ん熱分解法、アンモニウムドーソナイト熱分解法等、就
中、有機アルミニウムの加水分解法により得られる物で
あり、純度99.9%以上で平均粒子径が約2μm以上、比
表面積約1〜約70m2/gのα−アルミナまたはα−アルミ
ナと中間アルミナの共存物である。中間アルミナはγ−
アルミナ、η−アルミナ、θ−アルミナ等が挙げられ、
これら中間アルミナは約50重量%未満、好ましくは約30
重量%未満の割合でα−アルミナと共存していてもよ
い。
本発明の実施に際しては、原料アルミナは先ず自由粉
砕を行う。
自由粉砕には通常ジェットミルを使用し、その粉砕程
度は、適用する装置構造、容量、粉砕機への砕量や供給
速度等により一義的ではないが、原料アルミナ中の1μ
m以上の未粉砕粗粒が20重量%以下になるよう粉砕すれ
ばよい。
自由粉砕後のアルミナは次いで閉塞粉砕に供する。
閉塞粉砕には通常振動ミルまたはボールミルが使用さ
れる。
これらも使用する機器の構造、容量、粉砕機への砕
量、ボール形状やボール量等により粉砕時間は一義的で
はないが原料アルミナ中の1μm以上の未粉砕粗粒が10
重量%以下になるまで粉砕すればよく、粉砕条件は使用
装置を用いた簡単な予備実験により凝集粒の発生の少な
い最適条件を容易に設定することができる。
(発明の効果) 以上詳述した本発明方法によれば、凝集粒の発生し難
い自由粉砕で原料アルミナを予備粉砕しておき、次いで
自由粉砕で粉砕しきれない粗粒(未粉砕粗粒)を閉塞粉
砕法にて粉砕することにより、実質的に閉塞粉砕法での
粉砕時間を短くし、微粒の発生に伴う凝集粒の発生量を
抑制して、1μm以上の粗粒が10%以下のアルミナを得
ることを可能ならしめたもので、これを用いたアルミナ
焼結体は高透光性アルミナとして高圧ナトリウムランプ
の発光管、高温用窓、メモリー消去用窓等に利用し得る
のでその工業的利用価値は頗る大である。
(実施例) 以下、実施例により本発明方法を更に詳細に説明する
が、本実施例は本発明方法の一実施形態を示すものであ
り、これにより本発明方法は何ら制約されるものではな
い。
実施例1 純度99.99%、平均粒子径4μmで、1μm以上の粒
子の割合が70重量%、BET比表面積4.2m2/gのα−アルミ
ナを供給量10kg/Hrでジェットミル(PJM−280SP;ニュー
マチック(株)製)粉砕し、中心粒径0.6μm、1μm
以上の割合が12%、BET比表面積4.5m2/gの粉末とした。
次いでこのアルミナ粉末1kgを20リットル振動ミルに供
給し10分間粉砕し、純度99.99%、1μm以上の割合が
6%、BET比表面積5.0m2/gのα−アルミナを得た。
このようにして得られた粉末に硝酸マグネシウムをMg
O換算で0.05重量%添加しスプレードライ顆粒とした。
得られた顆粒を用い1.5t/cm3で厚み1.5mmのペレット
をプレス成形した後、電気炉で空気雰囲気中900℃、3
時間仮焼後、水素雰囲気炉で1800℃、6時間焼成した。
得られた焼結体を両面ラッピングした後(厚み0.85m
m)、波長600nmの光を入射した時の直線透過率は28.0%
であった。
実施例2〜5、比較例1〜5 第1表に示す原料粉末、粉砕条件を用いた以外は実施
例1と、同様の操作、条件によりアルミナ焼結体を作成
し、直線透過率を評価した。その結果を第1表に示す。
実施例6 純度99.99%、平均粒子径4μmで、1μm以上の粒
子の割合が70重量%、BET比表面積4.2m2/gのα−アルミ
ナを供給量21kg/Hrでジェットミル(PJM−380SP;日本ニ
ューマチック(株)製)粉砕し、中心粒径0.6μm、1
μm以上の割合が12%、BET比表面積4.6m2/gの粉末とし
た。
次いでこのアルミナ粉末38kgを350振動ミル(中川
商事(株)製)に供給し30分間粉砕し純度99.99%、1
μm以上の粒子の割合が6% 比表面積5.0m2/gのα−
アルミナを得た。
このようにして得られた粉末を実施例1と同様にして
顆粒を得た後、直線透過率を測定した。その結果を第1
表に示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−141817(JP,A) 特開 昭62−230615(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B02C 17/00 B02C 19/06 B02C 21/00 C04B 35/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】純度が99.9%以上、比表面積1〜70m2/gの
    α−アルミナ又はα−アルミナと中間アルミナよりなる
    アルミナ粉末を、自由粉砕した後、1μm以上の粗粒が
    10%未満になるまで閉塞粉砕することを特徴とする透光
    性アルミナ原料粉末の製造方法。
  2. 【請求項2】自由粉砕がジェットミル粉砕であることを
    特徴とする請求項1記載の透光性アルミナ原料粉末の製
    造方法。
  3. 【請求項3】閉塞粉砕が振動ミル粉砕又はボールミル粉
    砕であることを特徴とする請求項1記載の透光性アルミ
    ナ原料粉末の製造方法。
  4. 【請求項4】自由粉砕に供するアルミナ粉末が有機アル
    ミニウムの加水分解法により得た平均粒子径が2μm以
    上で、純度が99.9%以上、比表面積1〜70m2/gのα−ア
    ルミナ又はα−アルミナと中間アルミナよりなるアルミ
    ナ粉末であることを特徴とする請求項1記載の透光性ア
    ルミナ原料粉末の製造方法。
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JP2008229548A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Sumitomo Chemical Co Ltd 透光性アルミナ原料微粉末の製造方法
US8348187B2 (en) * 2009-04-06 2013-01-08 Cavitech Holdings, Llc System and process for reducing solid particle size

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