JP2952791B2 - 並列加工ドロー金型 - Google Patents

並列加工ドロー金型

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JP2952791B2
JP2952791B2 JP3142100A JP14210091A JP2952791B2 JP 2952791 B2 JP2952791 B2 JP 2952791B2 JP 3142100 A JP3142100 A JP 3142100A JP 14210091 A JP14210091 A JP 14210091A JP 2952791 B2 JP2952791 B2 JP 2952791B2
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章司 鋸屋
五郎 西田
啓三 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絞り断面形状の異なる
複数の製品を同時に成形するドロー金型に関し、特に、
固定された下型と、共通のラムに設けられて前記下型に
対して昇降する上型と、クッションプレートに設けたク
ッションピンの上端に支持されたブランクホルダとを有
する複数の金型を1台のプレス機に並列に配設した並列
加工ドロー金型に関する。
【0002】
【従来の技術】図10に示すように、自動車のボンネッ
トは車体の外皮を構成するフードスキン(以下部品Aと
いう)と、その内側を補強する補強材であるフードフレ
ーム(以下部品Bという)とを溶着してなるもので、そ
れら複数の部品A,Bは、生産効率向上の観点から一般
に同一のプレス機で同時にプレス成形される。
【0003】ところで、部品A,Bはブランク材をドロ
ー成形した後にトリム工程において余肉部や穴を切断し
たものであるが、その切断部に発生するバリは接合され
る両部品A,Bの内側を向く方が安全上好ましい。した
がって前記ドロー工程において、例えば部品Aを上向き
にして成形する場合には、部品Bを下向きにして成形す
る必要がある。つまり、部品Aの金型の断面を上向きに
凸形状とすれば、部品Bの金型の断面は下向きに凸形状
となる。
【0004】かかる目的に使用される従来の並列加工ド
ロー金型の構造を、図11に基づいて説明する。
【0005】このドロー金型は、部品Aを絞り加工する
ための金型Daと部品Bを絞り加工するための金型Db
を備える。固定のベッド1の上部にはアダプタ2を介し
て金型Daのポンチを構成する凸形状断面の下型3aと
金型Dbのポンチを構成する凹形状断面の下型3bが設
けられる。一方、ドロー金型の上部に配設されて図示せ
ぬ駆動源によって昇降するラム4の下面には、前記下型
3aと協働するダイを構成する凹形状断面の上型5a
と、前記下型3bと協働するダイを構成する凸形状断面
の上型5bが設けられる。両下型3a,3bの周囲には
各々ブランクホルダ6a,6bが上下動自在に設けら
れ、それらの下面は前記アダプタ2およびベッド1を上
下に貫通するクッションピン7a,7bの上端に支持さ
れる。クッションピン7a,7bの下端は、クッション
圧を発生させるシリンダ8に接続した共通のクッション
プレート9の上面に固定される。ブランク材Wa,Wb
を挟持する上型5a,5bの下面とブランクホルダ6
a,6bの上面には、ビードを形成するための突条10
a,10bと溝11a,11bがそれぞれ形成される。
【0006】上記ドロー金型によれば、両方の金型D
a,Dbのブランクホルダ6a,6bにブランク材W
a,Wbを載置した状態でラム4を下降させると、先ず
上型5a,5bの突条10a,10bとブランクホルダ
6a,6bの溝11a,11b間にブランク材Wa,W
bの周囲が挟圧固定された後、上型5a,5bと下型3
a,3bによってブランク材Wa,Wbがそれぞれ絞り
加工され、部品Aと部品Bが形成される。このときクッ
ションピン7a,7bおよびクッションプレート9を下
方に押圧しながら、前記ブランクホルダ6a,6bは上
型5a,5bと共に下降する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、部品Bの金
型Dbは上型5bが下向きに凸形状であるため、金型D
bのブランクホルダ6bがブランク材Wbを保持する位
置は、金型Daのブランクホルダ6aがブランク材Wa
を保持する位置よりも高い位置となる。したがって、ラ
ム4の下降に伴って先ず金型Dbの絞り加工が開始さ
れ、それに遅れて金型Daの絞り加工が開始される。そ
の結果、絞り加工の初期の段階において一方の金型Db
側のクッションピン7bのみが下方に押圧され、クッシ
ョンプレート9が図11の鎖線位置に傾斜してクッショ
ンピン7a,7bやクッションプレート9が損傷した
り、他方の金型Daのブランク材Waを適切な皺押え力
で挟持できない等の問題が発生する。また、絞り加工の
初期に前記一方の金型Db側のクッションピン7bから
の反力により、ラム4の金型Db側の端部に上向きの押
圧力が作用し、そのラム4が傾斜する問題がある。上記
不都合を回避するために、各金型Da,Db毎に独立し
たクッションプレートを設けることが考えられるが、そ
のようにしても前記ラム4の傾斜は防止することが不可
能である。更に、各金型Da,Dbのブランクホルダ6
a,6bが上昇するタイミングが異なるため、次成形の
加工タイミングが狂って品質上好ましくない。
【0008】また、図12に示すような湾曲度が大きい
ボンネットのフードスキンAとフードフレームBを図1
3の示す並列加工ドロー金型で成形する場合には、金型
Dbの下向きに凸な上型5bがブランク材Wbの上面に
当接する瞬間に、ブランク材Wbの外周は未だ上型5b
とブランクホルダ6b間に挟圧されていないので、成形
された部品Bに皺が発生する問題がある。
【0009】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、上向きに凸形の断面形状を有する金型と下向きに凸
形の断面形状を有する金型とを1台のプレス機に並列に
配設した場合に、そのクッションプレートあるいはラム
の傾斜を防止するとともに、製品における皺の発生を防
止することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、固定された凸形状断面の下型および凹形
状断面の下型と、共通のラムに設けられて前記各下型に
対して昇降する凹形状断面の上型および凸形状断面の上
型と、クッションプレートに設けたクッションピンの上
端に支持されたブランクホルダとを有する複数の金型を
1台のプレス機に並列に配設して同時に絞り成形する並
列加工ドロー金型において、凹形状断面の下型と凸形状
断面の上型からなる金型のブランクホルダを、中間に弾
性部材を介在させて互いに接近・離間自在なアッパーブ
ランクホルダとロアブランクホルダとに分割し、それら
アッパーブランクホルダとロアブランクホルダに、下端
がクッションピンに支持され上端が上型に当接可能なス
テッキバーを上下摺動自在に貫通させるとともに、凸形
状断面の下型と凹形状断面の上型からなる金型のブラン
クホルダの上面に、上型の下面に当接可能な弾性部材を
設けたことを第1の特徴とする。
【0011】また本発明は、固定された凸形状断面の下
型および凹形状断面の下型と、共通のラムに設けられて
前記各下型に対して昇降する凹形状断面の上型および凸
形状断面の上型と、クッションプレートに設けたクッシ
ョンピンの上端に支持されたブランクホルダとを有する
複数の金型を1台のプレス機に並列に配設して同時に絞
り成形する並列加工ドロー金型において、凹形状断面の
下型と凸形状断面の上型からなる金型のブランクホルダ
を、前記クッションピンの上端に支持されたロアブラン
クホルダと、該ロアブランクホルダと協働すべく上型に
弾性部材を介して支持されたアッパーブランクホルダと
に分割し、前記ロアブランクホルダに、下端がクッショ
ンピンに支持され上端が上型に当接可能なステッキバー
を上下摺動自在に貫通させるとともに、凸形状断面の下
型と凹形状断面の上型からなる金型のブランクホルダの
上面に、上型の下面に当接可能な弾性部材を設けたこと
を第2の特徴とする。
【0012】また本発明は前述の第2の特徴に加えて、
凸形状断面の上型がブランク材の上面に当接する以前
に、アッパーブランクホルダとロアブランクホルダ間に
前記ブランク材を挟圧することを第3の特徴とする。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0014】図1は本発明の第1実施例によるドロー金
型を示すもので、このドロー金型はブランクホルダ6
a,6bの部分を除いて図11に示した従来のものと基
本的に同じ構造を有しており、前記従来のものの部材に
対応する部材には同一の符号が付してある。
【0015】この実施例における金型Daは、ブランク
ホルダ6aの上面に形成した複数の凹部に装着された弾
性部材としてのウレタンスプリング12aを備え、その
ウレタンスプリング12aの上端は上型5aの下面に所
定の間隔を存して対向している。
【0016】一方、金型Dbのブランクホルダ6bは、
上下方向に離間して配設されたアッパーブランクホルダ
6b1 とロアブランクホルダ6b2 からなり、アッパー
ブランクホルダ6b1 の下面とロアブランクホルダ6b
2 の上面にそれぞれ形成した複数の凹部には弾性部材と
してのウレタンスプリング12bが装着される。ブラン
クホルダ6bの左端すなわち金型Daから最も離れた端
部には、アッパーブランクホルダ6b1 とロアブランク
ホルダ6b2 を上下に貫通するステッキバー13が上下
摺動自在に貫通し、その上端を膨出させて形成した頭部
14によりアッパーブランクホルダ6b1 の上面に係止
される。ステッキバー13の下端はクッションプレート
9の左端に設けたクッションピン7b′の上端に支持さ
れるとともに、そのステッキバー13の頭部14は上型
5bの下面に設けた調整ブロック15の下面に所定の間
隔を存して対向している。調整ブロック15はステッキ
バー13の頭部14との係合位置すなわち係合タイミン
グを調節し得るように、適切な厚さのものが選択されて
装着される。
【0017】次に、前述の構成を備えた第1実施例の作
用について説明する。
【0018】図1に示すように両金型Da,Dbのブラ
ンクホルダ6a,6bにブランク材Wa,Wbを載置し
た状態でラム4を下降させると、図2に示すように下向
きに凸形状の部品Bの金型Dbの凸形状断面の上型5b
が先にブランク材Wbの上面に当接し、ビード形成用の
突条10bと溝11b間にブランク材Wbの周縁を挟圧
する。これによりアッパーブランクホルダ6b1 とロア
ブランクホルダ6b2 間に配設したウレタンスプリング
12bが圧縮され、図7に示すような低いレベルの皺押
え力Paがクッションピン7bに作用する。しかしなが
ら、これと同時に上向きに凸形状の部品Aの金型Daの
上型5aがブランクホルダ6aに設けたウレタンスプリ
ング12aの上面に当接して圧縮するため、前記皺押え
力Pbに対応するバランス力Paがクッションピン7a
に作用する。そして前記皺押え力Pbとバランス力Pa
はシリンダ8によるクッション力Cの左右に均等し作用
するため、クッションプレート9が傾くことが防止され
る。このとき上型5bは皺押え力Pbと同じ大きさの上
向きの反力を受け、また上型5aはバランス力Paと同
じ大きさの上向きの反力を受けるため、ラム4に不均衡
なモーメントが作用して傾くことも併せて防止される。
【0019】図3に示すようにラム4が更に下降して金
型Daでブランク材Waが絞り加工されると、ウレタン
スプリング12aが大きく圧縮されて上型5aから大き
な皺押え力Pa′がブランクホルダ6aに直接伝達され
るようになり、図8に示すようにクッションピン7aは
前記大きな皺押え力Pa′を受けることになる。このと
き金型Dbにおいてもブランク材Wbの絞り加工が行わ
れるが、その際に上型5bの調整ブロック15がステッ
キバー13の頭部14に当接するため、ウレタンスプリ
ング12bの圧縮による小さな皺押え力Pbに加えて、
該上型5bの押圧力がステッキバー13を介してクッシ
ョンピン7b′にバランス力Pb′として伝達される。
すなわちクッションプレート9の右側に作用する上型5
aからの大きな皺押え力Pa′と、クッションプレート
9の左側に作用する上型5bからの小さな皺押え力Pb
および大きなバランス力Pb′とが釣り合い、その結果
クッションプレート9の傾きが防止される。このとき両
上型5a,5bを介してクッションプレート9からラム
4に伝達される反作用も釣り合うため、そのラム4の傾
きも同時に防止される。
【0020】また、絞り量の小さい部品Aのブランク材
Waには大きな皺押え力Pa′が作用し、また絞り量の
大きい部品Bのブランク材Wbには小さな皺押え力Pb
が作用するため、皺の発生を防止しつつ絞り量の異なる
部品A,Bを同時に絞り成形することができる。
【0021】図4は本発明の第2実施例を示すものであ
る。第2実施例はその左側の金型Dbのブランクホルダ
6bの構造において前述の第1実施例のものと相違して
いる。すなわち、ブランクホルダ6bはアッパーブラン
クホルダ6b1 とロアブランクホルダ6b2 に分割さ
れ、ロアブランクホルダ6b2 はクッションピン7bの
上端に支持されるとともに、アッパーブランクホルダ6
1 は上型5bの下面にウレタンスプリング12bを介
して吊り下げ支持される。クッションピン7b′の上端
に支持されたステッキバー13はロアブランクホルダ6
2 のみを貫通し、その上端に形成した頭部14は上型
5bの下面に設けた調整ブロック15に所定の隙間を存
して対向する。
【0022】而して、図4に示すように金型Daのブラ
ンクホルダ6aおよび金型Dbのロアブランクホルダ6
2 にそれぞれブランク材Wa,Wbを支持した状態で
ラム4を下降させると、図5に示すように下向きに凸形
状の部品Bの金型Dbにおいて上型5bがブランク材W
bの上面に当接するのと略同時に、ロアブランクホルダ
6b2 とアッパーブランクホルダ6b1間にブランク材
Wbが挟圧されてウレタンスプリング12bが圧縮され
るが、このとき上向きに凸形状の部品Aの金型Daにお
いても上型5aによりウレタンスプリング12aが圧縮
される。その結果、両金型Da,Dbのクッションピン
7a,7bには両ウレタンスプリング12a,12bの
圧縮によって略等しい荷重が作用し、クッションプレー
ト9の傾きが防止されるとともに、前記荷重の反力を受
けるラム4の傾きも併せて防止される。
【0023】ラム4が更に下降すると、図6に示すよう
に両金型Da,Dbで絞り加工が行われるが、そのとき
金型Daではウレタンスプリング12aが完全に圧縮さ
れて上型5aの押圧力は直接ブランクホルダ6aに伝達
される。一方、金型Dbでは上型5bの調整ブロック1
5がステッキバー15の頭部14に当接するため、その
上型5bの荷重はそのままステッキバー15からクッシ
ョンピン7b′に伝達される。なお、上型5bの荷重の
一部はウレタンスプリング12bを介してクッションピ
ン7bにも伝達されるが、前述のように上型5bの荷重
の大部分はステッキバー15からクッションピン7b′
に伝達される。このようにして両上型5a,5bの荷重
はクッションプレート9の左右両側に略均等に作用する
ことになり、クッションプレート9とラム4の傾きが防
止される。
【0024】図9に示す第3実施例は、図12に示すよ
うな湾曲度が大きいボンネットのフードスキンAとフー
ドフレームBを絞り成形するためのものである。
【0025】この実施例では、金型Dbの凸形状断面の
上型5bがロアブランクホルダ6b 2 に支持したブラン
ク材Wbの上面に当接する前に、アパーブランクホルダ
6b 1 がロアブランクホルダ6b2 との間にブランク材
Wbの外周を挟圧するように構成される。したがって、
上型5bと下型3bによりブランク材Wbの絞り加工が
開始される時点で、ブランク材Wbの外周には既に適度
の皺押え力が作用するため、皺の発生を確実に防止する
ことができる。
【0026】なお、上記第3実施例のその余の作用は前
述の第2実施例のものと同一であるため、その重複する
説明は省略する。
【0027】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は、前記実施例に限定されるものでなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく、種々の小
設計変更を行うことが可能である。
【0028】例えば、本発明は自動車のボンネットのフ
ードスキンおよびフードフレームの絞り加工に限定され
ず、断面形状が異なる複数部品の絞り加工であれば適用
可能である。また、弾性部材はウレタンスプリングに限
定されず、金属ばね等の他の手段を用いることも可能で
ある。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明の第1あるいは第2
の特徴によれば、複数の金型の下型相互と上型相互の凹
凸形状が逆の関係にあって各上型がブランクホルダに当
接するタイミングが相違する場合でも、上型が凹形状の
金型はそのブランクホルダの上部に弾性部材を設け、上
型が凸形状の金型はアッパーブランクホルダとロアブラ
ンクホルダの間に弾性部材を設けたことにより、両金型
において上型の荷重がブランクホルダに伝達されるタイ
ミングを一致させることができ、しかも両金型のクッシ
ョンピンに伝達される荷重をいずれも弾性部材を介して
均一化することができる。また凹形状の上型がブランク
ホルダに当接して該上型の荷重がブランクホルダおよび
クッションピンに直接伝達されるようになった時には、
凸形状の上型の荷重がステッキバーを介して直接クッシ
ョンピンに伝達される。このように、絞り加工の各段階
において両金型からクッションプレートに伝達される荷
重が均一化されるため、そのクッションプレートの傾き
を防止して該クッションピンやクッションプレートの損
傷を回避できるだけでなく、前記クッションピンからの
反力を受けるラムの傾きも同時に防止することができ
る。更に、上型が凸形状の金型における皺押え力は、ア
ッパーブランクホルダとロアブランクホルダ間に介在さ
せた弾性部材の作用により、上型が凹形状の金型におけ
る皺押え力よりも小さくなる。したがって上型が凸形状
の金型により絞り量の大きい部品を成形し、上型が凹形
状の金型により絞り量の小さい部品を成形することによ
り、絞り量の異なる部品を同時に精度良く成形すること
が可能となる。
【0030】また本発明の第3の特徴によれば、上型が
凸形状の金型で湾曲度が大きい部品を成形する場合であ
っても、上型がブランク材に当接する以前にブランクホ
ルダによって該ブランク材の周囲を挟圧することができ
るため、成形時における皺の発生を確実に防止すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例によるドロー金型の断面図
【図2】作用の説明図
【図3】作用の説明図
【図4】第2実施例によるドロー金型の断面図
【図5】作用の説明図
【図6】作用の説明図
【図7】加工中にクッションプレートに作用する力のバ
ランスを示す図
【図8】加工中にクッションプレートに作用する力のバ
ランスを示す図
【図9】第3実施例によるドロー金型の断面図
【図10】自動車のボンネットの断面図
【図11】従来のドロー金型の断面図
【図12】自動車のボンネットの断面図
【図13】従来のドロー金型の断面図
【符号の説明】
3a,3b・・・・下型 4・・・・・・・・ラム 5a,5b・・・・上型 6a,6b・・・・ブランクホルダ 6b1 ・・・・・・アッパーブランクホルダ 6b2 ・・・・・・ロアブランクホルダ 7a,7b・・・・クッションピン 7b′・・・・・・クッションピン 9・・・・・・・・クッションプレート 12a,12b・・ウレタンスプリング(弾性部材) 13・・・・・・・ステッキバー Da,Db・・・・金型 Wb・・・・・・・ブランク材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21D 24/04 B21D 53/86

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定された凸形状断面の下型(3a)お
    よび凹形状断面の下型(3b)と、共通のラム(4)に
    設けられて前記各下型(3a,3b)に対して昇降する
    凹形状断面の上型(5a)および凸形状断面の上型(5
    b)と、クッションプレート(9)に設けたクッション
    ピン(7a,7b)の上端に支持されたブランクホルダ
    (6a,6b)とを有する複数の金型(Da,Db)を
    1台のプレス機に並列に配設して同時に絞り成形する並
    列加工ドロー金型において、凹形状断面の下型(3b)
    と凸形状断面の上型(5b)からなる金型(Db)のブ
    ランクホルダ(6b)を、中間に弾性部材(12b)を
    介在させて互いに接近・離間自在なアッパーブランクホ
    ルダ(6b1 )とロアブランクホルダ(6b 2 )とに分
    割し、それらアッパーブランクホルダ(6b1 )とロア
    ブランクホルダ(6b2 )に、下端がクッションピン
    (7b′)に支持され上端が上型(5b)に当接可能な
    ステッキバー(13)を上下摺動自在に貫通させるとと
    もに、凸形状断面の下型(3a)と凹形状断面の上型
    (5a)からなる金型(Da)のブランクホルダ(6
    a)の上面に、上型(5a)の下面に当接可能な弾性部
    材(12a)を設けたことを特徴とする、並列加工ドロ
    ー金型。
  2. 【請求項2】 固定された凸形状断面の下型(3a)お
    よび凹形状断面の下型(3b)と、共通のラム(4)に
    設けられて前記各下型(3a,3b)に対して昇降する
    凹形状断面の上型(5a)および凸形状断面の上型(5
    b)と、クッションプレート(9)に設けたクッション
    ピン(7a,7b)の上端に支持されたブランクホルダ
    (6a,6b)とを有する複数の金型(Da,Db)を
    1台のプレス機に並列に配設して同時に絞り成形する並
    列加工ドロー金型において、凹形状断面の下型(3b)
    と凸形状断面の上型(5b)からなる金型(Db)のブ
    ランクホルダ(6b)を、前記クッションピン(7b)
    の上端に支持されたロアブランクホルダ(6b2 )と、
    該ロアブランクホルダ(6b2 )と協働すべく上型(5
    b)に弾性部材(12b)を介して支持されたアッパー
    ブランクホルダ(6b1 )とに分割し、前記ロアブラン
    クホルダ(6b2 )に、下端がクッションピン(7
    b′)に支持され上端が上型(5b)に当接可能なステ
    ッキバー(13)を上下摺動自在に貫通させるととも
    に、凸形状断面の下型(3a)と凹形状断面の上型(5
    a)からなる金型(Da)のブランクホルダ(6a)の
    上面に、上型(5a)の下面に当接可能な弾性部材(1
    2a)を設けたことを特徴とする、並列加工ドロー金
    型。
  3. 【請求項3】 凸形状断面の上型(5b)がブランク材
    (Wb)の上面に当接する以前に、アッパーブランクホ
    ルダ(6b1 )とロアブランクホルダ(6b 2 )間に前
    記ブランク材(Wb)を挟圧することを特徴とする、請
    求項2記載の並列加工ドロー金型。
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