JP2952658B2 - El発光パネル - Google Patents
El発光パネルInfo
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Description
関するもので、特にポータブルコンピュータや携帯電話
などの電磁ノイズや音声ノイズを嫌う電子機器用のバッ
クライト用フラット光源として好適なEL発光パネルに
関する。
7−114988号公報に示されているEL素子を提案
している。これは、透明電極層と背面電極層との間に、
発光体とバインダとを含有する発光層と絶縁層とが介在
してなるEL素子において、発光層と絶縁層とのいずれ
か一方にフッ素樹脂バインダが含有されており、背面電
極層にはフッ素樹脂バインダの重合反応を促進する反応
促進剤が含有されているものである。これによって、防
湿フィルムを省略しても高い耐湿性を有し、薄形のEL
素子を実現している。
タや携帯電話などの電磁ノイズや音声ノイズを嫌う電子
機器に公知のEL発光パネルを用いると、このEL発光
パネルの機器への組み付けは機器の構成部品としての液
晶パネルまたは他の剛体に接着するものではなく単に差
し込みまたは積層するだけであるため、EL発光パネル
自体が発生させる圧電効果による振動を防ぐことができ
ず、これが原因でノイズが発生するという問題点があ
り、また特別に電磁シールド対策を施さないと機器内か
ら発生するまたは外部から到来する電磁波を遮蔽するこ
とができなかった。
ために、本発明は、通常のEL素子の背面電極層の背面
側に、第2絶縁層及びシールド電極層を順次積層形成
し、透明電極層と背面電極層との間及び背面電極層とシ
ールド電極層との間に逆位相の交番電界を印加すること
としている。そして、このことによって、圧電効果によ
る歪みを相殺し、発光パネルが振動したり、ノイズが発
生したりすることを防止するようにしている。
どが用いられるので、十分な剛性を有することによって
反りの発生を無くし、面積の大きいEL発光パネルを平
坦な状態で提供できるようにする。
電極層、発光層、第1絶縁層、背面電極層、第2絶縁層
及びシールド電極層が順次積層形成してあり、透明電極
層と背面電極層との間及び背面電極層とシールド電極層
との間に逆位相の交番電界を印加するようにしてあるE
L発光パネルにおいて、背面電極層とシールド電極層と
の間に生成される誘電率は、透明電極層と背面電極層と
の間に生成される誘電率と実質的に等しくしてある。
電位になるようにしてあることが好ましく、両電極層を
短絡させることにより、又は、両電極層を共にグランド
電位に落とすことなどが採用される。
は、第1及び第2絶縁層に生じる圧電効果による歪みが
逆位相の交番電界が印加されることによって相殺され、
発光パネルの振動や電磁波ノイズの発生を防ぐように働
く。シールド電極層として剛性の高い銀などが用いられ
ることによって、薄いEL発光パネルに反りが発生する
のを抑制できる。
電極層2、発光層3、第1絶縁層4、背面電極層5、第
2絶縁層6及びシールド電極層7が順次積層して形成し
てある。透明基材1は、ポリエチレンテレフタレート
(PET)等で形成されており、その背面に、ITOか
らなる透明電極層2が蒸着されている。
インクを印刷することにより形成される。発光インクを
構成する蛍光体としては、Cuをドープした硫化亜鉛
(ZnS)を用いる。発光インクは、耐湿性を考慮し
て、蛍光体60gとバインダとしてフッ化ビニリデンと
六フッ化プロピレンの共重合体10gを予め溶媒メチル
エチルケトン25gに溶かしたものを用い、これらを混
合したものを使用している。この発光インクをスクリー
ン印刷法等の方法によってITO蒸着面上に印刷し、そ
の後加熱・乾燥して発光層3が形成されている。
ッ素樹脂層とで形成した第1絶縁層4を形成する。第1
絶縁層4を構成する高誘電体は、チタン酸バリウム(B
aTiO3)60gを予め耐湿性に優れたフッ化ビニリ
デンと六フッ化プロピレンの共重合体10gをメチルエ
チルケトン25gに溶かしたバインダと混合・攪拌して
絶縁インクを作成する。この絶縁インクを発光層3の背
面に印刷し、加熱・乾燥して第1絶縁層4を形成する。
この第1絶縁層4によって、水分が発光層3へ浸入する
のを防止する。フッ素樹脂バインダは誘電率は低いが、
チタン酸バリウムの誘電率が非常に高い(1800(F
/m))ため、絶縁層全体としては高い誘電率が確保で
き、EL発光素子の輝度の低下を招くことはない。
する。この背面電極層5は、導電体であるカーボン粉を
ポリエステル樹脂に混合して形成されている。具体的に
は、カーボン粉80gとポリエステル樹脂10gを溶媒
イソホロン90gに溶かした樹脂バインダを用い、これ
らを混ぜよく攪拌してカーボンインクを作る。このカー
ボンインクに発光層3及び第1絶縁層4を構成するフッ
素樹脂バインダの重合反応を促進する反応促進剤が添加
してある。この反応促進剤を添加したカーボンインクを
第1絶縁層4の背面に印刷し、加熱・乾燥させ背面電極
層5を形成している。カーボンインクに添加してある反
応促進剤は、加熱・乾燥時に背面電極層5から第1絶縁
層4及び発光層3に染み込んでいき、第1絶縁層4及び
発光層3中のフッ素樹脂同士の重合反応を促進させ、フ
ッ素樹脂の密度を高め水分の浸入を防ぐように作用す
る。
面に、第2絶縁層6を形成する。この第2絶縁層6は第
1絶縁層4と同一の高誘電体で形成される。第2絶縁層
6の厚さは、背面電極層5とシールド電極層7との間に
生成される誘電率が、透明電極層2と背面電極層5との
間に生成される誘電率と実質的に等しくなるような厚さ
に設定されるものである。
面にシールド電極層7を形成する。シールド電極層7に
は、背面電極層5を構成するカーボンインクに比して原
子量の非常に大きな導電性金属(例えば銀、ニッケル、
クロム等)を含む導電性インクが使用され、電磁波シー
ルド効果を確実に得るようにしている。
ピュータや携帯電話に使用される液晶表示パネルのバッ
クライトとして使用されるが、このような電子機器では
EL発光パネルの背後に電子回路が配置される。このと
きこの電子回路から発生される電磁波ノイズはシールド
電極層7により遮蔽されるため、当該電子機器が使用さ
れる近くに位置する他の電子機器に電磁波障害をもたら
すことがない。また、これとは逆に、外部から到来する
電磁波ノイズもシールド電極層7によって遮蔽されるた
め、EL発光パネルの背後に位置する電子回路が誤動作
することもなくなる。
されるが、発光層3及び絶縁層4は一種の高誘電体であ
るが故に交流高電圧で駆動されるときにその圧電効果に
よって微小歪み(変形)が繰り返し発生するが、本発明
の構成を採用することによってこの繰り返し微小歪みの
発生を防止できる。
7とは同電位になるようにしてあり、一例として透明電
極層2とシールド電極層7とを短絡線8により短絡させ
てある。背面電極層5には交番電圧発生手段9の一端
が、その他端は短絡線8に接続されている。この為に、
透明電極層2と背面電極層5との間及び背面電極層5と
シールド電極層7との間には、逆位相の交番電界が印加
されることになる。これによって、両絶縁層が高誘電体
であることによってもたらされる両絶縁層における圧電
効果による歪みを相殺することができる。
インクが用いられるので、背面電極層5に用いられるカ
ーボンインクに比して十分に高い剛性が確保でき、この
ために製造に際して加熱乾燥などが行われた際に、カー
ボンインク等では反りが出てしまうのに対して銀などの
導電性インクでは反りを生じることもなく、面積の大き
いEL発光パネルを反りもなく平坦な状態に作ることが
可能である。
層2とシールド電極層7とを同電位にする他の例とし
て、短絡によらないで両電極層を共にグランド電位に落
としてある。交番電圧発生手段9はその一端が背面電極
層5に接続され、他端はグランドに接続されている。こ
うすることによっても上に説明したと同様な作用が得ら
れる。その他の実質的に同一の個所には同一の符号を付
し、説明は省略する。
施され、EL発光パネル自体が電磁波遮蔽効果を有する
こと及び透明電極層と背面電極層との間及び背面電極層
とシールド電極層との間に逆位相の交番電界を印加する
ので、第1及び第2絶縁層に生じる圧電効果による歪み
を相殺することができ、EL発光パネル自体が振動した
り、ノイズを発生したりすることがないという効果に加
えて、以下に記載されるような格別な効果を奏する。
される誘電率を、透明電極層と背面電極層との間に生成
される誘電率と実質的に等しくしてあり、かつ透明電極
層とシールド電極層とを同電位になるようにしてあるこ
とによって、第1及び第2絶縁層に生じる圧電効果によ
る歪みをほぼ完全に相殺することができる。
なるようにすることは、両電極層を短絡させることによ
り、又は、両電極層を共にグランド電位に落とすなどに
よって、容易に実現できる。
Claims (5)
- 【請求項1】 透明基材の背面に透明電極層、発光層、
第1絶縁層、背面電極層、第2絶縁層及びシールド電極
層が順次積層形成してあり、上記透明電極層と上記背面
電極層との間及び上記背面電極層と上記シールド電極層
との間に逆位相の交番電界を印加するようにしてあるE
L発光パネルにおいて、 上記背面電極層と上記シールド電極層との間に生成され
る誘電率は、上記透明電極層と上記背面電極層との間に
生成される誘電率と実質的に等しくしてある ことを特徴
とするEL発光パネル。 - 【請求項2】 上記透明電極層と上記シールド電極層と
は同電位になるようにしてあることを特徴とする請求項
1に記載のEL発光パネル。 - 【請求項3】 上記透明電極層と上記シールド電極層と
は短絡させてあることを特徴とする請求項2に記載のE
L発光パネル。 - 【請求項4】 上記透明電極層と上記シールド電極層と
は共にグランド電位に落としてあることを特徴とする請
求項2に記載のEL発光パネル。 - 【請求項5】 上記シールド電極層に含まれる導電性物
質は、上記背面電極層に含まれる導電性物質よりも原子
量の大きい金属であることを特徴とする請求項1〜4の
いずれかに記載のEL発光パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8077205A JP2952658B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | El発光パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8077205A JP2952658B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | El発光パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09266068A JPH09266068A (ja) | 1997-10-07 |
JP2952658B2 true JP2952658B2 (ja) | 1999-09-27 |
Family
ID=13627336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8077205A Expired - Fee Related JP2952658B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | El発光パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2952658B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999025157A1 (fr) * | 1997-11-12 | 1999-05-20 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Dispositif electroluminescent et structure destinee au blindage de celui-ci |
JP2000010570A (ja) * | 1998-06-24 | 2000-01-14 | Nec Saitama Ltd | El素子の雑音低減を図った小型携帯機器 |
-
1996
- 1996-03-29 JP JP8077205A patent/JP2952658B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09266068A (ja) | 1997-10-07 |
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