JP2001230083A - 電界発光灯 - Google Patents

電界発光灯

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JP2001230083A
JP2001230083A JP2000046757A JP2000046757A JP2001230083A JP 2001230083 A JP2001230083 A JP 2001230083A JP 2000046757 A JP2000046757 A JP 2000046757A JP 2000046757 A JP2000046757 A JP 2000046757A JP 2001230083 A JP2001230083 A JP 2001230083A
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electrode layer
transparent
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vibration damping
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JP2000046757A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Takeda
良一 武田
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Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
Original Assignee
Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶用バックライトに好適する騒音レベルを
低減させた薄形電界発光灯を提供する。 【解決手段】 透明フィルム2の背面に透明電極層3、
発光層4、第1絶縁層5、背面電極層6、第2絶縁層
7、背面シールド電極層8、振動減衰層9を順次積層し
て薄形の電界発光灯1とし、透明電極層3と背面シール
ド電極層8とを接続し、これらの電極層と背面電極層6
との間に交流電圧を印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電界発光灯に関し、
特に液晶ディスプレイのバックライトなどに好適する騒
音防止、電磁シールド等を施した薄形の電界発光灯に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶ディスプレイを備えた携帯電
話、PHS、ページャ、デジタルウォッチ、携帯型パー
ソナルコンピュータなど携帯用の各種小型電子機器が急
速に普及し、液晶ディスプレイのバックライトとして薄
形の電界発光灯の需要が増大している。この種の電界発
光灯に交流高電圧を印加して発光させると、絶縁層とし
て使用されるチタン酸バリウムの圧電現象により、ま
た、電界発光灯と液晶ディスプレイとの静電結合によ
り、電界発光灯が振動して騒音が発生することがある。
また、振動が原因で発生したノイズや、電界発光灯を駆
動するインバータ回路などから発生したノイズが、電界
発光灯を経由して液晶ディスプレイや電子機器に悪影響
を及ぼすこともある。
【0003】このため、騒音防止、電磁シールドなどを
施した3電極型電界発光灯が開発されている。3電極型
電界発光灯30は、例えば、実開平3−37795号公
報に記載されており、図10の断面図に示すように、通
常の電界発光灯40の非発光側である裏面側に第3電極
シート50を接着剤などで密着した構造を有する。前記
電界発光灯40は、アルミニウム箔などの裏面電極層4
1と、チタン酸バリウム粉を樹脂バインダに分散させた
反射絶縁層42と、硫化亜鉛蛍光体を樹脂バインダに分
散した発光層43と、透明フィルム上に形成されたIT
Oなどの透明電極層44とを積層したEL素子45を、
両電極からリード46,47を導出した状態で、上下か
ら防湿性外皮フィルム48、49で封止したものが一般
的である。また、前記第3電極シート50は、アルミニ
ウムなどの金属箔51を上下から樹脂フィルム52、5
3で封止して絶縁すると共に、端部からリード54を導
出している。そして、第3電極シート50のリード54
を、電界発光灯40の透明電極層44のリード46と電
気的に接続することによって、裏面電極層41の両側に
位置する透明電極層44と第3電極51とが同電位にな
り、交流駆動時の騒音を防止できる。また、接地すれば
電磁シールドができる。したがって、この3電極型電界
発光灯30を液晶のバックライトに使用すると、EL素
子に印加される交流高電圧がシールドされるので、電磁
ノイズが低減すると共に、液晶との静電結合が遮断され
て相互に引き合う力が減じ、騒音が低減する。
【0004】ところで、上記の3電極型電界発光灯30
は厚みが約1mm程度もあって、近年の液晶ディスプレ
イを備えた携帯型電子機器の急速な小型・軽量化に対応
できない。このため、薄形化した3電極型の電界発光灯
が提案されている(例えば、特開平9−266068号
公報)。この種の電界発光灯60は、図11に示す断面
構造を有しており、PET等の透明基材61の背面に蒸
着されたITOからなる透明電極層62、発光層63、
チタン酸バリウムをフッ素樹脂に分散した第1絶縁層6
4、カーボンペーストからなる背面電極層65、チタン
酸バリウムをフッ素樹脂に分散した第2絶縁層66及び
銀ペースト等の背面シールド電極層67が順次形成され
ている。そして、透明電極層62と背面シールド電極層
67とを短絡させ、これらと背面電極層65とを交流電
圧源に接続して、透明電極層62と背面電極層65との
間、及び背面電極層65と背面シールド電極層67との
間に逆位相の交番電界を印加することによって、第1絶
縁層64と第2絶縁層66とに生じる圧電効果による歪
みを相殺して振動やノイズを抑制している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
薄形化した3電極型の電界発光灯60は、全体の厚みが
0.4mm程度まで薄くなり、騒音もかなりの程度まで
低減されたが、携帯型電子機器の更なる高性能化が要求
され、更に騒音レベルを低減する必要が生じている。
【0006】そこで、本発明は上記の課題に鑑みて提案
されたもので、その目的は、薄さを損なうことなく更に
騒音レベルを低減した電界発光灯を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電界発光灯は、
透明フィルムの背面に透明電極層、発光層、第1絶縁
層、背面電極層、第2絶縁層、背面シールド電極層が順
次積層され、前記背面電極層を共通電極とし、前記透明
電極層と前記背面シールド電極層に互いに逆位相の交流
電圧を印加して駆動するように構成された電界発光灯に
おいて、前記背面シールド電極層が振動減衰層で被覆さ
れていることを特徴とする。この手段により、振動減衰
層が振動を抑制又は吸収して減衰させるので、従来より
も騒音レベルを低減した薄形の電界発光灯を提供するこ
とができる。また、振動減衰層が最上層となり保護層を
兼ねることもできる。
【0008】また、本発明の電界発光灯は、透明フィル
ムの背面に透明電極層、発光層、第1絶縁層、背面電極
層、第2絶縁層、背面シールド電極層が積層され、前記
背面電極層を共通電極とし、前記透明電極層と前記背面
シールド電極層に互いに逆位相の交流電圧を印加して駆
動するように構成された電界発光灯において、前記背面
電極層と前記背面シールド電極層との間に、第2絶縁層
と振動減衰層とが積層形成されていることを特徴とす
る。この手段でも、振動減衰層が振動を減衰させるの
で、従来よりも騒音レベルを低減した薄形の電界発光灯
を提供することができる。
【0009】また、本発明の電界発光灯は、透明フィル
ムの背面に透明電極層、発光層、第1絶縁層、背面電極
層、第2絶縁層、背面シールド電極層が順次積層され、
前記背面電極層を共通電極とし、前記透明電極層と前記
背面シールド電極層に互いに逆位相の交流電圧を印加し
て駆動するように構成された電界発光灯において、前記
第2絶縁層が振動減衰層であることを特徴とする。この
手段でも、振動減衰層が振動を減衰させるので、従来よ
りも騒音レベルを低減した薄形の電界発光灯を提供する
ことができる。また、振動減衰層が第2絶縁層を兼ねる
ので工数、材料が低減する。
【0010】また、本発明の電界発光灯は、透明フィル
ムの表面に透明シールド電極層が形成され、前記透明フ
ィルムの背面に透明電極層、発光層、第1絶縁層、背面
電極層、第2絶縁層、背面シールド電極層が積層された
ことを特徴とする。この手段により、4電極構成となり
シールド電極がさらに1層増えるのでシールド効果が向
上して振動減衰効果が向上し、従来よりも騒音レベルを
さらに低減した薄形の電界発光灯を提供することができ
る。
【0011】また、本発明の電界発光灯は、透明フィル
ムの表面に透明シールド電極層が形成され、前記透明フ
ィルムの背面に透明電極層、発光層、第1絶縁層、背面
電極層、第2絶縁層、背面シールド電極層が積層され、
前記透明シールド電極層は接地されるか、又は前記透明
電極層と前記背面シールド電極層とに接続され、前記背
面電極層を共通電極とし、前記透明電極層と前記背面シ
ールド電極層とに互いに逆位相の交流電圧を印加して駆
動するように構成されたことを特徴とする。この手段に
より、逆位相の交流電圧により振動を相殺すると共に、
表面側の透明シールド電極層が液晶と透明電極とを電気
的にシールドするので、振動減衰効果が向上し、従来よ
りも騒音レベルをさらに低減した薄形の電界発光灯を提
供することができる。
【0012】また、前記の透明フィルムの表面に透明シ
ールド電極層が形成された電界発光灯において、背面シ
ールド電極層が振動減衰層で被覆されていることを特徴
とする。この手段により、透明シールド電極層によるシ
ールド効果と振動減衰層による振動減衰効果により、従
来よりも騒音レベルをさらに低減した薄形の電界発光灯
を提供することができる。
【0013】また、前記の透明フィルムの表面に透明シ
ールド電極層が形成された電界発光灯において、背面電
極層と背面シールド電極層との間に、第2絶縁層と振動
減衰層とが積層形成されていることを特徴とする。この
手段により、透明シールド電極層によるシールド効果と
振動減衰層による振動減衰効果により、従来よりも騒音
レベルをさらに低減した薄形の電界発光灯を提供するこ
とができる。
【0014】また、前記の透明フィルムの表面に透明シ
ールド電極層が形成された電界発光灯において、第2絶
縁層が振動減衰層であることを特徴とする。この手段に
より、透明シールド電極層によるシールド効果と振動減
衰層による振動減衰効果により、従来よりも騒音レベル
をさらに低減した薄形の電界発光灯を提供することがで
きる。
【0015】また、本発明の電界発光灯は、振動減衰層
がゴム状弾性を示す材料からなることを特徴とする。こ
の手段により、ゴム状弾性を示す材料が振動を吸収す
る。
【0016】また、振動減衰層が、剛性を示す材料から
なることを特徴とする。この手段により、剛性を示す材
料は変形し難いので振動を抑制する。
【0017】また、本発明の電界発光灯は、振動減衰層
がゴム状弾性を示す材料とこれよりも硬い強化材との混
合物からなることを特徴とする。この手段により、ゴム
状弾性を示す材料による振動吸収効果と、強化材による
振動抑制効果との相乗効果によって振動が減衰する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の電界発光灯は、従来の薄
形で3電極型の電界発光灯の背面電極よりも外側に振動
減衰層を形成したことを特徴とする。例えば、背面電極
層と第2絶縁層との間、第2絶縁層と背面シールド電極
層との間、背面シールド電極層の上などに形成する。ま
た、第2絶縁層を振動減衰層とすることもできる。振動
減衰層が振動を吸収又は抑制して振動が減衰するので、
従来の薄形で3電極型の電界発光灯よりも騒音レベルを
低減することができる。
【0019】さらに、本発明の電界発光灯は、従来の薄
形で3電極型の電界発光灯の透明フィルムの表面に透明
シールド電極層を形成して4電極型としたことを特徴と
する。透明シールド電極層は接地するか、又は背面シー
ルド電極層、透明電極層と接続する。さらに、前記の4
電極型であって背面電極層よりも外側に振動減衰層を形
成したことを特徴とする。振動減衰層の具体的な形成位
置は前記と同様である。透明シールド電極層によるシー
ルド効果と振動減衰層による振動減衰効果の相乗効果に
よって、従来の薄形で3電極型の電界発光灯よりもさら
に騒音レベルを低減した薄形の電界発光灯を提供するこ
とができる。
【0020】本発明の振動減衰層に好適する材料は、天
然ゴム、合成ゴム、発泡インクなどのゴム状弾性を示す
材料である。これらの材料は振動を吸収し易いので、振
動吸収体として使用できる。また、電界発光灯の特徴で
ある可撓性を損なうこともない。合成ゴムは、例えば、
ブチルゴム、フッ素ゴム、シリコンゴム、ウレタンゴ
ム、ブタジエンゴム、エチレンープロピレンゴムなどが
ある。特に、電界発光灯の可撓性が必要でない場合は、
発光層、第1の絶縁層よりも硬く剛性の大きい材料が好
適する。このような材料は変形しにくいので、容易に振
動を抑制することができ、制振体として使用できる。例
えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、
アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂などの硬化した合成
樹脂が好適する。また、前記のゴム状弾性を示す材料と
硬く剛性の大きい材料とを混合して、両者の特徴を併せ
持つようにすることもできる。特に、前記のゴム状弾性
を示す材料にこれよりも硬いフィラーなどの強化材を混
合すると、弾性と剛性の両方を有するようになるので、
振動吸収効果と振動抑制効果によって振動を効率よく減
衰させることができる。強化材としては、直径10μm
〜100μm程度のガラスビーズ、セラミックビーズ、
アクリルビーズが好適する。また、長さ10μm〜10
0μm程度、直径10μm程度のチタン酸バリウムなど
無機化合物の針状フィラー、ガラスファイバーなども使
用できる。また、長さ10μm〜100μm程度、厚さ
数μm〜10μm程度の前記の剛性の大きな合成樹脂等
の鱗片状フィラーも使用できる。塗布厚は厚いほど振動
を吸収、抑制する効果が大きいが、電界発光灯の小型
化、薄形化を考慮すると、実用的な厚みは約100〜約
200μmが望ましい。
【0021】
【実施例】(実施例1) 本発明の実施例1である3電
極型の電界発光灯について図を参照して説明する。この
電界発光灯1は図1の断面図及び図2の一部切り欠き斜
視図に示す構造を有し、例えば、次のようにして製造さ
れる。まず、厚さ100〜200μmのPET等からな
る絶縁性の透明フィルム2の片面(背面)に、スパッタ
リング、電子ビーム蒸着、CVDなど減圧下での薄膜形
成手段によりITOなどの透明電極層3を300〜50
0Åの厚みで形成する。次に、透明電極層3の上に給電
用導電ランド3Aを回避するパターンで硫化亜鉛を銅で
付活した蛍光体をフッ素樹脂中に分散した発光層4を3
5〜45μmの厚さに印刷形成する。次に、発光層4上
に同一形状でチタン酸バリウム等の白色高誘電体物質を
フッ素樹脂中に分散させた第1絶縁層(反射絶縁層)5
を10〜15μmの厚さに印刷形成する。次に、第1絶
縁層5上に、これより小さい形状で銀やカーボン等の導
電ペーストからなる背面電極層6を10〜20μmの厚
さに印刷形成する。次に、背面電極層6上に給電用導電
ランド6Aを回避するパターンで第1絶縁層5と同一材
料、同一厚の第2絶縁層7を印刷形成する。次に、第2
絶縁層7上に、これより小さい形状で銀やカーボン等の
導電ペーストからなる背面シールド電極層8を10〜2
0μmの厚さに印刷形成する。次に、背面シールド電極
層8上にリード接続用導電ランド8Aを回避する形状
で、ブチルゴム、フッ素ゴム等のゴム状弾性を有する材
料、又はエポキシ樹脂等の剛性を有する材料を用いて振
動減衰層9を発光層4や第1絶縁層5よりも十分に厚い
膜厚(例えば約100μm)でスクリーン印刷する。振
動減衰層9は、透明電極層3上の導電ランド3A、背面
電極層6上の導電ランド6Aも回避して形成されてい
る。振動減衰層9は保護層を兼ねることができるが、振
動減衰層9上に専用の保護層(図示しない)を形成して
もよい。なお、導電ランド3A、6A、8Aは、カーボ
ン、銀、ニッケル等を含む導電性接着剤を用いて印刷形
成されている。また、図1では、リード接続構造の図示
は省略している。
【0022】前記の電界発光灯1のリードの接続構造
は、図2に示すように、導電ランド3A、6A、8Aに
金属箔からなるリード11、12、13をそれぞれ接着
し、さらに、各リード接続部全体に外側からヒートシー
ルテープ(図示しない)を貼り、リードの接着を補強して
いる。このような電界発光灯1の透明電極層3と背面シ
ールド電極層8とを短絡するか、又は共に接地し、これ
らと背面電極層6との間に交流電圧源を接続して、透明
電極層3と背面電極層6との間、及び背面電極層6と背
面シールド電極層8との間に逆位相の交番電界を印加す
ることによって、第1絶縁層5と第2絶縁層7とに生じ
る圧電効果による歪みを相殺すると共に、振動減衰層9
で振動を減衰させ、騒音を低減している。
【0023】電界発光灯1を液晶のバックライトとして
使用する場合は、例えば、ブチルゴム14の両面に両面
接着テープ15、16を貼り、これを介して電界発光灯
1を液晶または液晶ホルダ17に固定する。
【0024】(実施例2) 次に、本発明の実施例2で
ある3電極型の電界発光灯18について図3を参照して
説明する。図1の実施例1との相違点は、振動減衰層9
を第2絶縁層7と積層して、背面電極層6と背面シール
ド電極層8との間に形成したことである。図3に示すよ
うに、第2絶縁層7上に、これと同一形状で実施例1と
同様の材料からなる振動減衰層9を略100μmの厚さ
にスクリーン印刷で形成する。次に、振動減衰層9上
に、これより小さい形状で銀やカーボン等の導電ペース
トからなる背面シールド電極層8を10〜20μmの厚
さに印刷形成する。次に、背面シールド電極層8上にリ
ード接続用導電ランド8Aを回避する形状で保護層10
を印刷形成する。保護層10は、透明電極層3上の導電
ランド3A、背面電極層6上の導電ランド6Aも回避し
て形成されている。なお、第2絶縁層7と振動減衰層9
との積層順序を逆にしてもよい。第2の実施の形態も、
実施例1と同様に振動を減衰させ、騒音を低減できる。
【0025】(実施例3) 次に、本発明の実施例3で
ある3電極型の電界発光灯19について、図4を参照し
て説明する。図3の実施例2との相違点は、第2絶縁層
を形成せず、振動減衰層9を背面電極層6と背面シール
ド電極層8との間に形成したことである。振動減衰層9
は絶縁性であるから、背面電極層6と背面シールド電極
層8とが短絡することはない。実施例3も、実施例2と
同様に振動を減衰させることができる。また、実施例2
よりも、第2絶縁層を形成する工数と材料を低減でき
る。また、厚さも減少する。
【0026】(実施例4) 次に、本発明の実施例4で
ある4電極型の電界発光灯20について図5を参照して
説明する。この電界発光灯20の特徴は、透明フィルム
2の表面にさらに透明シールド電極層21が形成され、
背面シールド電極層8と共に2層のシールド電極層を具
備する点にある。その製法は、まず、厚さ100〜20
0μmのPET等からなる絶縁性の透明フィルム2の片
面(背面)に、スパッタリング、電子ビーム蒸着、CV
Dなど減圧下での薄膜形成手段によりITOなどの透明
電極層3を300〜500Åの厚みで形成する。次にこ
の透明フィルム2の他面(表面)に同様の手段でITO
などの透明電極を300〜500Åの厚みで形成し、透
明シールド電極層21とする。透明電極層3と透明シー
ルド電極層21は別チャンバー内で形成してもよいし、
同一チャンバー内で形成してもよい。次に、透明電極層
3の上に、実施例1と同様にして発光層4、第1絶縁層
5、背面電極層6、第2絶縁層7、背面シールド電極層
8、保護層10を順次積層する。また、透明シールド電
極層21の上に、該電極層のリード接続部を回避する形
状で保護層22を形成する。
【0027】次に、透明シールド電極層21からのリー
ド取り出し構造の一例について図6を参照して説明す
る。通常は図6(a)に示すように透明シールド電極層
21のリード接続部に、カーボンペースト、銀ペースト
等の導電ランド21Aを形成し、その上にリード24を
接着する。他の取り出し構造は、図6(b)に示すよう
に、透明シールド電極層21の上に絶縁保護層として酸
化珪素、酸化アルミニウムなどの金属酸化物薄膜25を
ポーラスに薄く(例えば、0.1μm程度)形成し、そ
の上にカーボンペースト、銀ペースト等の導電ペースト
からなる導電ランド21Aを形成し、その上にリード2
4を接着する。この構造では、導電ペーストがポーラス
な金属酸化物薄膜25の隙間から浸透して透明シールド
電極層21に達し導通する。
【0028】次に、この4電極型の電界発光灯20を、
ブチルゴム14を介して同様に液晶又は液晶ホルダー1
7に固定する。そして透明シールド電極層21を接地す
るか、又は背面シールド電極層8と接続する。さらに、
透明電極層3と背面シールド電極層8とを短絡するか、
又は共に接地し、これらと背面電極層6との間に交流電
圧源を接続する。透明電極層3と背面電極層6との間、
及び背面電極層6と背面シールド電極層8との間に逆位
相の交番電界を印加することによって、第1絶縁層5と
第2絶縁層7とに生じる圧電効果による歪みを相殺す
る。特に、透明シールド電極層21を接地することによ
り、透明電極層3に印加される交流高電圧がシールドさ
れるので、透明電極層3と液晶または液晶ホルダ17と
の間の静電結合が遮断され、相互に引き合う力が減じて
騒音、ノイズが低減する。
【0029】(実施例5) 次に、本発明の実施例5で
ある電界発光灯26について図7を参照して説明する。
実施例4の電界発光灯20との相違点は、図7に示すよ
うに背面シールド電極層8の上に振動減衰層9が形成さ
れていることである。振動減衰層9は保護層10を兼ね
ることができる。実施例5では、前記の実施例4の作用
効果と、振動減衰層9による振動減衰効果とが相乗して
更に騒音を低減できる。振動減衰層9の材料、厚み等
は、実施例1と同様であり、説明を省略する。
【0030】(実施例6) 次に、本発明の実施例6で
ある電界発光灯27について図8を参照して説明する。
実施例5の電界発光灯26との相違点は、図8に示すよ
うに背面電極6と背面シールド電極層8との間に、第2
絶縁層7と振動減衰層9とが積層して形成されているこ
とである。背面シールド電極層8の上には保護層10を
形成する。第2絶縁層7と振動減衰層9との積層順序は
逆でもよい。実施例6では、前記の実施例4の作用効果
と、振動減衰層9による振動減衰効果とが相乗して更に
騒音を低減できる。振動減衰層9の材料、厚み等は、実
施例1と同様であり、説明を省略する。
【0031】(実施例7) 次に、本発明の実施例7で
ある電界発光灯28について図9を参照して説明する。
実施例6の電界発光灯27との相違点は、図9に示すよ
うに第2絶縁層7を形成せず、背面電極層6と背面シー
ルド電極層8との間に振動減衰層9が形成されているこ
とである。背面シールド電極層8の上には保護層10を
形成する。実施例7では、前記の実施例4の作用効果
と、振動減衰層9による振動減衰効果とが相乗して更に
騒音を低減できる。振動減衰層9の材料、厚み等は、実
施例1と同様であり、説明を省略する。
【0032】(比較例1)実施例1の仕様のうち、特に
振動減衰層を形成しないものである。これは図11に示
す構造を有し、従来の薄形で3電極型の電界発光灯に相
当する。
【0033】(騒音測定と結果) 無響音室で、実施例
1乃至実施例7、及び比較例1の各電界発光灯をそれぞ
れ試験用液晶ホルダーに装着した状態で、透明電極層と
背面シールド電極層とを接続し、また透明シールド電極
層を有するものはこれを接地し、透明電極層と背面電極
層との間に400Hz、一定電圧の正弦波交流電圧を印
加して発光させる。安定後、一定条件で騒音レベル(d
B)を測定する。比較例1の騒音レベルを100とした
相対値で各電界発光灯の騒音レベルを表1に示す。振動
減衰層を形成することにより、従来の3電極型電界発光
灯よりも騒音レベルを低減できる。透明シールド電極層
を形成すると、振動減衰層がなくてもある程度騒音レベ
ルを低減できる。透明シールド電極層を形成し、かつ振
動減衰層を形成するとさらに騒音レベルを低減できる。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、従来の薄形で3電極型
の電界発光灯の背面電極層よりも外側に振動減衰層を形
成したので、振動減衰層による振動減衰効果によって、
従来よりも騒音レベルを低減した薄形の電界発光灯を提
供することができる。
【0036】また、3電極型の電界発光灯の基材である
透明フィルムの表面に透明シールド電極層を形成し、ま
た、背面電極よりも外側に振動減衰層を形成したので、
透明シールド電極層によるシールド効果と振動減衰層に
よる振動減衰効果によって、従来よりもさらに騒音レベ
ルを低減した薄形の電界発光灯を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の3電極型電界発光灯を液
晶に装着した状態を示す断面図
【図2】 本発明の実施例1の電界発光灯の一部切り欠
き斜視図
【図3】 本発明の実施例2の3電極型電界発光灯の断
面図
【図4】 本発明の実施例3の3電極型電界発光灯の断
面図
【図5】 本発明の実施例4の4電極型電界発光灯を液
晶に装着した状態を示す断面図
【図6】 本発明の実施例4の4電極型電界発光灯のリ
ード接続構造を示す要部断面図((a)は透明シールド
電極層に直接接続した場合、(b)は金属酸化物薄膜を
介して接続した場合である。)
【図7】 本発明の実施例5の4電極型電界発光灯の断
面図
【図8】 本発明の実施例6の4電極型電界発光灯の断
面図
【図9】 本発明の実施例7の4電極型電界発光灯の断
面図
【図10】 従来の3電極型電界発光灯の断面図
【図11】 従来の薄形化された3電極型電界発光灯の
断面図
【符号の説明】
1、18、19、20、26、27、28 電界発光灯 2 透明フィルム 3 透明電極層 4 発光層 5 第1絶縁層(反射絶縁層) 6 背面電極層 7 第2絶縁層 8 背面シールド電極層 9 振動減衰層 10、22 保護層 11、12、13、24 リード 14 ブチルゴム 15、16 両面接着テープ 17 液晶または液晶ホルダ 21 透明シールド電極層 3A、6A,8A、21A 導電ランド 25 金属酸化物薄膜

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明フィルムの背面に透明電極層、発光
    層、第1絶縁層、背面電極層、第2絶縁層、背面シール
    ド電極層が順次積層され、前記背面電極層を共通電極と
    し、前記透明電極層と前記背面シールド電極層に互いに
    逆位相の交流電圧を印加して駆動するように構成された
    電界発光灯において、前記背面シールド電極層が振動減
    衰層で被覆されていることを特徴とする電界発光灯。
  2. 【請求項2】透明フィルムの背面に透明電極層、発光
    層、第1絶縁層、背面電極層、第2絶縁層、背面シール
    ド電極層が積層され、前記背面電極層を共通電極とし、
    前記透明電極層と前記背面シールド電極層に互いに逆位
    相の交流電圧を印加して駆動するように構成された電界
    発光灯において、前記背面電極層と前記背面シールド電
    極層との間に、第2絶縁層と振動減衰層とが積層形成さ
    れていることを特徴とする電界発光灯。
  3. 【請求項3】透明フィルムの背面に透明電極層、発光
    層、第1絶縁層、背面電極層、第2絶縁層、背面シール
    ド電極層が順次積層され、前記背面電極層を共通電極と
    し、前記透明電極層と前記背面シールド電極層に互いに
    逆位相の交流電圧を印加して駆動するように構成された
    電界発光灯において、前記第2絶縁層が振動減衰層であ
    ることを特徴とする電界発光灯。
  4. 【請求項4】透明フィルムの表面に透明シールド電極層
    が形成され、前記透明フィルムの背面に透明電極層、発
    光層、第1絶縁層、背面電極層、第2絶縁層、背面シー
    ルド電極層が積層された電界発光灯。
  5. 【請求項5】透明フィルムの表面に透明シールド電極層
    が形成され、前記透明フィルムの背面に透明電極層、発
    光層、第1絶縁層、背面電極層、第2絶縁層、背面シー
    ルド電極層が積層され、前記透明シールド電極層は接地
    されるか、又は前記透明電極層と前記背面シールド電極
    層とに接続され、前記背面電極を共通電極とし、前記透
    明電極層と前記背面シールド電極層とに互いに逆位相の
    交流電圧を印加して駆動するように構成された電界発光
    灯。
  6. 【請求項6】前記背面シールド電極層が振動減衰層で被
    覆されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に
    記載の電界発光灯。
  7. 【請求項7】前記背面電極層と背面シールド電極層との
    間に、第2絶縁層と振動減衰層とが積層形成されている
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の電界発
    光灯。
  8. 【請求項8】前記第2絶縁層が振動減衰層であることを
    特徴とする請求項4又は請求項5に記載の電界発光灯。
  9. 【請求項9】前記振動減衰層が、ゴム状弾性を示す材料
    からなることを特徴とする請求項1から請求項8のいず
    れか一に記載の電界発光灯。
  10. 【請求項10】前記振動減衰層が、剛性を示す材料から
    なることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか
    一に記載の電界発光灯。
  11. 【請求項11】前記振動減衰層が、ゴム状弾性を示す材
    料とこれよりも硬い強化材との混合物からなることを特
    徴とする請求項1から請求項8のいずれか一に記載の電
    界発光灯。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005116284A (ja) * 2003-10-06 2005-04-28 Fuji Photo Film Co Ltd エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法
US6924595B2 (en) * 2003-06-02 2005-08-02 Wintek Corporation Damping and muffling structure for EL cell
JP2008503065A (ja) * 2004-06-14 2008-01-31 エル コリア コーポレイション フレキシブルel素子

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