JP2000299185A - Elランプ - Google Patents

Elランプ

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JP2000299185A
JP2000299185A JP11107164A JP10716499A JP2000299185A JP 2000299185 A JP2000299185 A JP 2000299185A JP 11107164 A JP11107164 A JP 11107164A JP 10716499 A JP10716499 A JP 10716499A JP 2000299185 A JP2000299185 A JP 2000299185A
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JP
Japan
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insulating layer
light emitting
transparent electrode
layer
emitting layer
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JP11107164A
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Koji Yoneda
幸司 米田
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Seiko Precision Inc
Original Assignee
Seiko Precision Inc
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B33/00Electroluminescent light sources
    • H05B33/12Light sources with substantially two-dimensional radiating surfaces
    • H05B33/22Light sources with substantially two-dimensional radiating surfaces characterised by the chemical or physical composition or the arrangement of auxiliary dielectric or reflective layers
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B33/00Electroluminescent light sources
    • H05B33/12Light sources with substantially two-dimensional radiating surfaces

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多層発光ELにおいて、前面側から見える前
面側と背面側の発光輝度の差を小さくする。 【構成】 第1透明電極と第1発光層と第1絶縁層とを
順次積層して形成される第1積層体と、第1積層体上に
第2透明電極と第2発光層と第2絶縁層とを順次積層し
て形成される第2積層体と、第2積層体上に背面電極を
有しているELランプであって、第1透明電極と第2透
明電極との間の誘電率は、第2透明電極と背面電極との
間の誘電率に比べ小さく設定されている。これは、第1
絶縁層に混入する高誘電体を第2絶縁層に混入する高誘
電体に対して重量比90%以下にしたり、第1発光層の
厚みを第2発光層の厚みに対して130〜250%に形
成したりすることによって実現する。また、これらの調
整を行なった上で、第1絶縁層の厚みを第2絶縁層の厚
みに対して90%以下にしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はELランプに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ELランプは、透明電極と背面
電極との間に発光層と絶縁層とを積層し、交流電界によ
り発光層内の発光体を発光させるものであり、透明電
極、発光層および絶縁層からなる積層体を複数層有し、
同一面内において各々の積層体を別個にまたは同時に発
光可能に構成した多層発光ELがある。この種のELラ
ンプとしては、特許第 2696056号に2層で構成された多
色発光型のELがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、多層発光EL
は、2層で構成されている場合、ELを形成する第1積
層体(前面側)と第2積層体(背面側)との各々または
同時の発光を一方の面側から見るものであり、背面側の
発光は前面側に配置された積層体を通過した発光を見る
ことになるので、各積層体自体の発光輝度が同等であれ
ば、当然のことながら前面側を発光させた時と背面側を
発光させた時との発光輝度が異なってしまうものであ
る。
【0004】そこで、多層発光ELにおいて、積層体の
前面側と背面側との前面側から見た輝度の差をなくす、
すなわち、背面側の発光が前面側の積層体になるべく遮
られないように透過を多くするため、例えば前面側の積
層体を薄く形成した場合、背面側の発光の透過は増える
ものの、前面側の積層体の構成膜が薄いことによって前
面側の発光層の印加電圧が上昇して前面側自体の発光輝
度が上がってしまって、結局のところ前面側から見た両
積層体の輝度の差を小さくすることができないという問
題があった。またさらには、前面側の積層体を薄く形成
した場合、前面側および背面側の積層体の寿命の点につ
いて、前面側の劣化が早くなってしまい、各積層体間で
寿命の差ができてしまうという問題点もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明は、多層発光ELの積層体の前面側と背面側
との各々自体の輝度を変える、すなわち前面側を発光さ
せる際の誘電率を背面側を発光させる際の誘電率より小
さく設定し、前面側と背面側の前面側から見た輝度の差
を近づけようとするものである。このような誘電率の差
は、前面側および背面側のELを構成する積層体の内の
絶縁層に混入する高誘電体の混入比率や層の厚さ、また
発光層の厚さを調整することによって得ている。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、第1透明電極と第1発
光層と第1絶縁層とを順次積層して形成される第1積層
体と、第1積層体上に第2透明電極と第2発光層と第2
絶縁層とを順次積層して形成される第2積層体と、第2
積層体上に背面電極を有しているELランプであって、
第1透明電極と第2透明電極との間の誘電率は、第2透
明電極と背面電極との間の誘電率に比べ小さく設定され
ている。
【0007】また、第1透明電極と第2透明電極との間
の誘電率を第2透明電極と背面電極との間の誘電率に比
べ小さく設定するため、第1絶縁層に混入する高誘電体
は、第2絶縁層に混入する高誘電体に対して重量比90
%以下にするのが好ましい。
【0008】また、第1透明電極と第2透明電極との間
の誘電率を第2透明電極と背面電極との間の誘電率に比
べ小さく設定するため、第1発光層の厚みは、第2発光
層の厚みに対して130〜250%に形成するのが好ま
しい。
【0009】さらに、第1透明電極と第2透明電極との
間の誘電率を第2透明電極と背面電極との間の誘電率に
対して小さく設定した上で、第1積層体を透過して見え
る第2積層体の透過輝度を上げるため、第1絶縁層の厚
みを第2絶縁層の厚みに対して90%以下にするのが好
ましい。
【0010】
【実施例】以下、本発明が適用されたELランプの実施
例について、図面を参照して説明する。
【0011】(実施例1)実施例1は、第1透明電極1
と第2透明電極4との間の誘電率を第2透明電極4と背
面電極7との間の誘電率に比べ小さく設定するために、
第1絶縁層に混入されている高誘電体物質を第2絶縁層
に混入されている高誘電体物質よりも少なくするという
思想に基づくものである。
【0012】図1に示すように、第1透明電極1は、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)のフィルム上にイ
ンジウム−錫酸化物(以下「ITO」)を蒸着して構成
してある。
【0013】第1発光層2は、第1透明電極1の上面に
発光インクを印刷することによって第1透明電極1上に
積層形成している。発光インクとしては、Cuをドープ
した硫化亜鉛(ZnS)からなる発光体2aを60gと
フッ素樹脂バインダ35gとを混合攪拌したものを用い
ている。フッ素樹脂バインダとしては、フッ化ビニリデ
ンと六フッ化プロピレンの共重合体10gを溶剤として
の酢酸2−(2−n−ブトキシエトキシ)エチル25g
に溶かしたものを用いている。この発光インクをスクリ
ーン印刷等の方法によって第1透明電極1の上面に印刷
し、その後、加熱乾燥させることにより、第1発光層2
を形成している。
【0014】第1絶縁層13は、第1発光層2の上面に
絶縁インクを印刷することによって第1発光層2の上面
に積層形成している。絶縁インクとしては、チタン酸バ
リウム(BaTiO3 )からなる高誘電体物質3aを3
6gと上記のフッ素樹脂バインダ48gとを混合撹拌し
たものを用いている。この絶縁インクをスクリーン印刷
等の方法によって第1発光層2の上面に印刷し、その
後、加熱乾燥させることにより、第1絶縁層13を形成
している。
【0015】ここで、この第1絶縁層13を形成する際
のチタン酸バリウムの混入量(重量比)は、後述する第
2絶縁層への混入量よりも少ない。その詳細は後述す
る。
【0016】以上のようにして、第1透明電極1、第1
発光層2および第1絶縁層13からなる第1積層体Fを
形成する。
【0017】次に、第2透明電極4は、第1絶縁層3の
上面に透明電極インクを印刷することによって第1絶縁
層13の上面に積層形成している。透明電極インクとし
ては、ITO結晶をエポキシ系のバインダー(2液硬化
型)に混入したものを用いている。この透明電極インク
をスクリーン印刷法等の方法によって第1絶縁層13の
上面に印刷し、その後、加熱乾燥させることにより、第
2透明電極4を形成している。
【0018】ここで、第2積層体Sの第2透明電極4を
構成するバインダとして、上述した耐薬品性が強いエポ
キシ系のバインダー(2液硬化型)を用いたが、これに
限らず、ITO結晶と第2発光層形成インクの溶剤に対
して耐性のあるものであればよく、例えば、UV硬化型
樹脂、熱硬化型樹脂、可視光硬化型樹脂等の重合構造を
有する樹脂も適用可能である。
【0019】第2発光層5は、第2透明電極4の上面に
発光インクを印刷することによって第2透明電極4の上
面に積層形成している。発光インクとしては、第1発光
層2と同様の発光体であるCuをドープした硫化亜鉛
(ZnS)からなる発光体5aを60gとフッ素樹脂バ
インダ35gとを混合攪拌したものを用いている。フッ
素樹脂バインダとしても、第1発光層2と同様のフッ化
ビニリデンと六フッ化プロピレンの共重合体10gを溶
剤としての酢酸2−(2−n−ブトキシエトキシ)エチ
ル25gに溶かしたものを用いている。この発光インク
をスクリーン印刷等の方法によって第2透明電極4の上
面に印刷し、その後、加熱乾燥させることにより、第2
発光層5を形成している。
【0020】第2絶縁層6は、第2発光層5の上面に絶
縁インクを印刷することにより第2発光層5の上面に積
層形成している。絶縁インクとしては、第1絶縁層13
と同様のチタン酸バリウム(BaTiO3 )からなる高
誘電体物質6aを60gと上記のフッ素樹脂バインダ4
8gとを混合撹拌したものを用いている。この絶縁イン
クをスクリーン印刷等の方法によって第2発光層5の上
面に印刷し、その後、加熱乾燥させることにより、第2
絶縁層6を形成している。
【0021】以上のようにして、第2透明電極4、第2
発光層5および第2絶縁層6からなる第2積層体Sを形
成する。
【0022】第2絶縁層6の上面には、カーボンインク
を印刷することにより背面電極層7が積層形成されてい
る。カーボンインクとしては、ポリエステルをバインダ
としてカーボン粉を混合したものが適用されている。な
お、カーボンインクとしては、カーボン粉と銀粉および
銅粉をポリエステルをバインダとして混合したものも適
用可能である。
【0023】上記構成によれば、第1透明電極1と第2
透明電極4との間に交流電圧を印加すると、第1発光層
2が発光し、第2透明電極4と背面電極7との間に交流
電圧を印加すると、第2発光層5が発光し、第1透明電
極1と背面電極層7との間に交流電圧を印加すると、第
1発光層2及び第2発光層5が発光する。
【0024】さて、第1絶縁層13と第2絶縁層6とを
形成する際に混入する高誘電体物質3a,6aの混入量
について詳述する。先に述べたように、多層発光ELに
おいては、一般にELを形成する第1積層体(前面側)
Fと第2積層体(背面側)Sとの各々または同時の発光
を一方の面側から見るものであるため、第1積層体Fの
み発光の輝度と第1積層体Fを透過して見る第2積層体
Sのみ発光の透過輝度は、両積層体F,Sが同じ強さの
発光の場合、両者の輝度に差が生じてしまう。そこで、
本発明においては、第1積層体Fを構成する第1絶縁層
13を形成するための絶縁インクは、先述のように、高
誘電体物質3aを36gとバインダ48g、すなわち高
誘電物質3aとバインダとを重量比で3:4で混合撹拌
したものを用いており、また、第2積層体Sを構成する
第2絶縁層6を形成するための絶縁インクは、先述のよ
うに、高誘電体物質6aを60gとバインダ48g、す
なわち高誘電物質6aとバインダとを重量比で5:4で
混合撹拌したものを用いている。したがって、形成され
る絶縁層に混入される高誘電体粉末比率に差があり、す
なわち、第1積層体Fと第2積層体Sとの発光時の誘電
率は、第1積層体Fの方が小さくなるように設定されて
いるので、従来に比べ両積層体F,Sの発光時の第1積
層体F側から見える発光輝度の差がなくなる方向に改善
した結果が得られる。
【0025】また、上述のように、第2絶縁層6の絶縁
インクの混合比、高誘電体物質:バインダ=5:4に対
して、第1絶縁層13の絶縁インクの混合比、高誘電体
物質:バインダ=3:4の場合を示したが、バインダ=
4に対して、高誘電体物質=4.5〜2が適用に値する
範囲であるという結果が得られている。
【0026】また、極端な場合として、第1絶縁層13
を形成する絶縁インクについて高誘電体物質3aを混合
しない、すなわち、バインダのみを積層形成することに
ついて、この場合は、第1絶縁層13の前に積層形成す
る第1発光層2と、ここでいう第1絶縁層2は同じバイ
ンダを使用しているため、これは、層下方に発光体が存
在する厚く形成された第1発光層2を積層形成した場合
と同等といえる(図7参照)。そして、この場合も第1
積層体Fと第2積層体Sとの発光時の誘電率は、第1積
層体Fの方が小さくなるように設定されるという効果が
得られる。
【0027】(実施例2)実施例2は、第1透明電極1
と第2透明電極4との間の誘電率を第2透明電極4と背
面電極7との間の誘電率に比べ小さく設定するために、
第1発光層の発光体の比率は第2発光層5と同等であっ
て層の厚さは厚く形成するという思想に基づくものであ
る。
【0028】図2に示すように、第1透明電極1の上に
第1発光層12、第1絶縁層3を順次積層形成して第1
積層体Fを形成しており、第1積層体Fの第1絶縁層3
上に第2透明電極4、第2発光層5、第2絶縁層6を順
次積層形成して第2積層体Sを形成しており、第2積層
体Sの第2絶縁層6上に背面電極7を積層形成して多層
発光ELを形成してある。第1積層体Fの各層を形成す
るために用いる材料は、全て上述した実施例1と同じも
のを用いている。
【0029】第1発光層12について詳述する。第1透
明電極1を形成後、上述の実施例1と同様の発光インク
を用いて実施例1と同様の発光層を形成し、続けて、発
光体2aを混入しないフッ素樹脂バインダのみのスクリ
ーン印刷形成によって図2に示すような第1発光層12
を形成している。
【0030】実施例2においては、第1絶縁層3は、第
1絶縁層3を積層形成する際に用いる絶縁インクに関し
て高誘電体物質とバインダの混合比率が第2絶縁層6と
同等のものを用いて積層形成している。
【0031】上記実施例2の構成によれば、両積層体
F,Sに形成されている両発光層12,5の厚さに差が
あり、第1積層体Fと第2積層体Sとの誘電率は、第1
積層体Fの方が小さくなるように設定されているので、
従来に比べ両積層体F,Sの発光時の第1積層体F側か
ら見える発光輝度の差がなくなる方向に改善した結果が
得られる。
【0032】また、本実施例2の思想に、さらに上述し
た実施例1の思想を加えて実施した例を図3に示す。こ
れは、第1透明電極1と第2透明電極4との間の誘電率
を第2透明電極4と背面電極7との間の誘電率に比べ小
さく設定するために、第1絶縁層に混入されている高誘
電体物質を第2絶縁層に混入されている高誘電体物質よ
りも少なくし、さらに、第1発光層の発光体の比率は第
2発光層5と同等であって層の厚さは厚く形成するとい
うものである。これによって、第1積層体Fに係る誘電
率がさらに小さくなり、かつ第1積層体Fの透過率が向
上するという効果が得られる。この場合の各層の形成に
ついては、上述してきた実施例1、実施例2に記載の材
料、方法とも同じである。
【0033】(実施例3)実施例3は、上述してきた実
施例1、実施例2とは異なる思想に基づくものであり、
第1透明電極1と第2透明電極4との間の誘電率を第2
透明電極4と背面電極7との間の誘電率に比べ小さく設
定できて初めて採用して効果が得られる実施例であり、
第2積層体S自体の発光が第1積層体Fをより多く透過
するようにするという思想のものである。
【0034】図4に示すように、第1透明電極1の上に
第1発光層2、第1絶縁層23を順次積層形成して第1
積層体Fを形成しており、第1積層体Fの第1絶縁層2
3上に第2透明電極4、第2発光層5、第2絶縁層6を
順次積層形成して第2積層体Sを形成しており、第2積
層体Sの第2絶縁層6上に背面電極7を積層形成して多
層発光ELを形成してある。第1積層体Fの各層を形成
するために用いる材料は、全て上述した実施例1と同じ
ものを用いている。
【0035】第1絶縁層23について詳述する。第1絶
縁層23は、第1発光層2を形成後、上述の実施例1の
第1絶縁層13と同様の絶縁インク、すなわち、この後
形成する第2絶縁層6よりも高誘電体物質の混入量の少
ない絶縁インクを用いて、さらに実施例1の第1絶縁層
13よりも薄くなるようにスクリーン印刷等の方法によ
って形成してあるものである。
【0036】一般にELについて、絶縁層を薄く形成す
ると静電容量が上がって発光輝度が高くなる傾向があ
る。しかしながら、図4の実施例については、第1絶縁
層23は、第2絶縁層6に比べて高誘電体物質の混入量
を少なくしているため、第1積層体Fの発光輝度は、絶
縁層を薄く形成したことによって高くなるというもので
はない。そして、多層発光ELにおいて、薄くなった前
面側を透過する背面側の透過輝度が高くなり、すなわ
ち、前面側から見える前面側と背面側の輝度の差が減少
するという効果が期待できるのである。この実施例3の
思想は、前面側の積層体の中で、絶縁層を薄く形成する
ときにその効果が一番期待できる。
【0037】また、実施例3の思想に基づいて、図5に
示すように、第1透明電極1の上に第1発光層12、第
1絶縁層33を順次積層形成して第1積層体Fを形成し
ており、第1積層体Fの第1絶縁層33上に第2透明電
極4、第2発光層5、第2絶縁層6を順次積層形成して
第2積層体Sを形成しており、第2積層体Sの第2絶縁
層6上に背面電極7を積層形成して多層発光ELを形成
してあるものが挙げられる。第1積層体Fの各層を形成
するために用いる材料は、第1発光層12が上述の実施
例2で説明したもの、第1絶縁層33が第2絶縁層6と
高誘電体物質の混入量は同等で印刷形成時に薄く形成し
たものであり、他の層は全て上述した実施例1と同じも
のである。
【0038】図5の実施例は、第1発光層12を厚く形
成してあるので、第1積層体Fの発光輝度は、絶縁層を
薄く形成したことによって高くなるというものではな
く、そして、多層発光ELにおいて、薄くなった前面側
を透過する背面側の透過輝度が高くなり、すなわち、前
面側から見える前面側と背面側の輝度の差が減少すると
いう効果が期待できるものである。
【0039】また、図6に、図4と図5の考え方を組み
合わせた実施例を示す。すなわち、第1絶縁層の高誘電
体物質混入量を減らし、かつ第1発光層を厚く形成する
例である。
【0040】本発明は、多層発光ELとして、2相構造
のものについて説明してきたが、それ以上の層数で形成
される多層発光ELにも容易に適用可能なことは明らか
である。
【0041】また、本発明は、多層発光ELの発光輝度
について説明してきたが、当然、多層構造の多色発光型
のELにも容易に適用可能なことは明らかである。
【0042】図8として、従来の単なる2層の多層発光
ELと上述してきた各図の各積層体F,Sの100V,
400Hzにおける輝度(cd/m2 )、それらの場合
の輝度比(背面側/前面側)および第1積層体Fの透過
率(%)を示す。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多層発光ELの前面側と背面側の誘電率を調整すること
によって、前面側から見た前面側と背面側の透過輝度の
差を近づけることを可能としている。
【0044】輝度差の調整は、第1絶縁層と第2絶縁層
に混入する高誘電体の重量比を調整したり、発光層の層
厚を調整することによって実現することができる。
【0045】また、前面側および背面側の誘電率を調整
した上で、前面側の発光透過率に一番効果がある絶縁層
を薄くすることによって、さらに前面側と背面側の輝度
の差を近づけることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1絶縁層(前面側)に混入する高誘電体を第
2絶縁層(背面側)に比べて少なくした多層発光ELを
示す図である。
【図2】第1発光層(前面側)を第2発光層(背面側)
に比べて厚く形成した多層発光ELを示す図である。
【図3】第1絶縁層に混入する高誘電体を第2絶縁層に
比べて少なくし、第1発光層を第2発光層に比べて厚く
形成した多層発光ELを示す図である。
【図4】第1絶縁層に混入する高誘電体を第2絶縁層に
比べて少なくし、第1絶縁層を薄く形成した多層発光E
Lを示す図である。
【図5】第1発光層を第2発光層に比べて厚く形成し、
第1絶縁層を薄く形成した多層発光ELを示す図であ
る。
【図6】第1絶縁層に混入する高誘電体を第2絶縁層に
比べて少なくし、第1発光層を第2発光層に比べて厚く
形成し、第1絶縁層を薄く形成した多層発光ELを示す
図である。
【図7】第1絶縁層を省略し、第1発光層を第2発光層
に比べて厚く形成した多層発光ELを示す図である。
【図8】各図の場合の各層の輝度、輝度比および第1積
層体の透過率を示す表である。
【符号の説明】
1 第1透明電極 2,12 第1発光層 3,13,23,33 第1絶縁層 3a 高誘電体 4 第2透明電極 5 第2発光層 6 第2絶縁層 6a 高誘電体 7 背面電極 F 第1積層体 S 第2積層体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1透明電極と第1発光層と第1絶縁層
    とを順次積層して形成される第1積層体と、上記第1積
    層体上に第2透明電極と第2発光層と第2絶縁層とを順
    次積層して形成される第2積層体と、上記第2積層体上
    に背面電極を有しているELランプであって、 上記第1透明電極と上記第2透明電極との間の誘電率
    は、上記第2透明電極と上記背面電極との間の誘電率に
    比べ小さく設定されていることを特徴とするELラン
    プ。
  2. 【請求項2】 上記第1絶縁層に混入する高誘電体は、
    上記第2絶縁層に混入する高誘電体に対して重量比90
    %以下にしてあることを特徴とする請求項1に記載のE
    Lランプ。
  3. 【請求項3】 上記第1発光層の厚みは、上記第2発光
    層の厚みに対して130〜250%に形成してあること
    を特徴とする請求項1または2に記載のELランプ。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載のELランプ
    は、上記第1絶縁層の厚みを上記第2絶縁層の厚みに対
    して90%以下にしてあることを特徴とするELラン
    プ。
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