JP2950289B2 - 内面溝付金属管の製造方法および装置 - Google Patents

内面溝付金属管の製造方法および装置

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JP2950289B2 JP17150497A JP17150497A JP2950289B2 JP 2950289 B2 JP2950289 B2 JP 2950289B2 JP 17150497 A JP17150497 A JP 17150497A JP 17150497 A JP17150497 A JP 17150497A JP 2950289 B2 JP2950289 B2 JP 2950289B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内面溝付金属管の製
造方法および装置に関するもので、特に引抜手段により
移動される金属管が押圧用手段を通過する際、金属管の
内側に圧接された突条付プラグにより金属管の内面を溝
付加工して内面溝付金属管を製造する方法および装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】内面溝付金属管の主な用途は冷凍機器や
空調機器用の伝熱管で、多くは内面溝付銅管が用いられ
ている。
【0003】そのような内面溝付金属管を製造するに
は、従来、図2及び図3に示すように装置が用いられて
いる。図2は装置全体を示し、金属管1を巻いたコイル
21、内面加工装置22、引抜装置23、巻取機24で
構成されている。金属管1はコイル21から送り出さ
れ、内面加工装置22を通り、内面溝付加工された金属
管1aとなって引抜装置23を経て巻取機24でコイル
25に巻き取られるようになっている。
【0004】内面加工装置22の細部を図3に示す。図
3に示すように、内面加工装置22はそこを通過する金
属管1の外側に位置するダイス2、押圧用治具3及び仕
上げ用ダイス4を備え、押圧用治具3は複数個の球3a
とリテーナ3bから成る。
【0005】球3aは金属管1の外側に回転自在に圧接
され、リテーナ3bは金属管1の周りを適当な速度で回
転する。金属管1の内部にはタイロッド5で連結された
フローティングプラグ6と突条付プラグ7が回転自在に
挿入されている。フローティングプラグ6の段差部6a
と突条付プラグ7との間の距離は、ダイス2と押圧用治
具3の間の距離に一致している。
【0006】この装置を用いて内面溝付金属管1aを製
造するには、引抜装置23で金属管1を引張ることによ
り金属管1をコイル21から内面加工装置22を通り、
引抜装置23を経て巻取機24に至る経路に沿って移動
させる。この移動により金属管1はダイス2、押圧用治
具3、仕上用ダイス4により順次縮径される。押圧用治
具3部ではリテーナ3bの回転に伴い、各球3aが金属
管1の外周に圧接されながら遊星状に回転し、金属管1
の第2の縮径が行われる。
【0007】フローティングプラグ6は、段差部6aが
ダイス2の内側に位置するので、これ以上図の左方には
移動できない。この位置でフローティングプラグ6にタ
イロッド5で連結された突条付プラグ7は、ちょうど押
圧用治具3の球3aが金属管1に接する位置の内側に来
るので、押圧用治具3の球3aで縮径される金属管1の
内面に突条付プラグ7の突条に対応する形状の溝1bが
形成される。
【0008】金属管1は更に仕上用ダイス4により外径
を所定の寸法に仕上げられ、引抜装置23を経て巻取機
24でコイル25に巻き取られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】内面溝付金属管の主な
用途である冷凍機器や空調機器等の伝熱管においては、
最近、細径化、薄肉化、大溝深さ化、大溝捻れ角化等に
対する要求が強まっており、前述のような従来の装置で
は、そのような場合に加工が困難になるか、加工は可能
でも作業性が悪いという問題がある。
【0010】すなわち、図3に示す装置では金属管の外
径が小さいものや肉が薄いものの場合には、引抜装置に
より引き取られる内面溝付金属管の破断強度が小さくな
り、内面加工装置22の各部、すなわちダイス2、押圧
用治具3及び仕上用ダイス4における金属管1の塑性変
形抵抗と摩擦抵抗の総和がこれを上回ることになるた
め、内面溝付金属管1aが破断してしまう恐れがある。
また、金属管の外径、肉厚が同じでも内面の溝が深いも
のや溝の管軸に対する捻じれ角が大きいものの場合に
は、押圧用治具3における金属管1の塑性変形抵抗及び
摩擦抵抗が増大するため、金属管の塑性変形抵抗と摩擦
抵抗の総和が内面溝付金属管の破断強度を上回り、やは
り内面溝付金属管が破断してしまう恐れがある。
【0011】それ故、外径が小さい、肉が薄い、内面の
溝が深い又は溝の管軸に対する捻じれ角が大きい内面溝
付金属管を管の破断なしに製造することのできる改良さ
れた方法及び装置の出現が要求されている。
【0012】従って、本発明の目的は、そのような方法
及び装置を実現することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明の内面溝付金属管の製造方法では、金属管を
強制的に移動させながら第1の位置でダイスにより縮径
される金属管の内側にフローティングプラグを係止する
と共に、フローティングプラグに連結された突条付プラ
グを第2の位置で外周から押圧される金属管の内面に圧
接させて金属管の内面に溝加工を施す内面溝付金属管の
製造方法において、前記第1の位置のダイスから金属管
を引抜くと共に、前記第2の位置から金属管を引抜くよ
うに構成した。
【0014】また、本発明の内面溝付金属管の製造装置
では、金属管を強制的に移動させながら第1の位置でダ
イスにより縮径される金属管の内側にフローティングプ
ラグを係止すると共に、フローティングプラグに連結さ
れた突条付プラグにより第2の位置で外周から押圧され
る金属管の内面に圧接させて金属管の内面に溝加工を施
す内面溝付金属管の製造装置において、前記第1の位置
と第2の位置との間に第1の位置のダイスから金属管を
引抜く中間引抜手段を設け、金属管の強制的な移動を、
その中間引抜手段と第2の位置より下流に配置した引抜
手段とで行うようにしている。
【0015】突条付プラグはフローティングプラグとタ
イロッドで連結されており、第1の位置のダイスはフロ
ーティングプラグを第1の位置で縮径される金属管の内
側に係止し、第2の位置の押圧用治具に対して突条付プ
ラグの位置決めをする役目を果たす。中間引抜手段は少
なくとも1つが回転手段により回転される2つ以上のピ
ンチロール、少なくとも2つのキャタピラ又はベルト等
で構成することができる。突条付プラグとフローティン
グプラグはタイロッドに対して回転自在であることが好
ましい。なお、突条付プラグは第2の位置で金属管の内
径をやや拡大させる形状のものであっても差支えない。
【0016】以下に実施の形態を示して本発明を説明す
る。
【0017】
【発明の実施の形態】内面溝付金属管の製造装置の全体
は、従来の装置と同様、金属管を巻いたコイル、内面加
工装置、引抜装置及び巻取機で構成されるが、本発明に
よる装置の場合、内面加工装置の中に中間引抜装置が配
置される。その内面加工装置を図1に示す。
【0018】図1において、表面が平滑な金属管1の外
側にはダイス2、中間引抜装置41、押圧用治具3、仕
上用ダイス4が順に設けられ、中間引抜装置41は金属
管1の通路を挟んで配置された2つのキャタピラ41
a、41aからなる。このキャタピラ41a、41aは
金属管の外周に圧接されるベルト状のものが無端状に掛
け渡されたホイールの少なくとも1つが回転手段により
強制回転される。例えば定トルク回転装置に連結され、
送り速度に関わりなく一定の力で回転する。
【0019】押圧用治具3は複数個の球3aとリテーナ
3bからなる。球3aは金属管1の外周に回転自在に圧
接され、リテーナ3bは金属管1の回りを適当な速度で
回転する。金属管の内部にはタイロッド5で連結された
フローティングプラグ6と突状付プラグ7が互いに回転
自在に挿入されている。フローティングプラグ6の段差
部6aと突起状付プラグ7の間の距離は、ダイス2と押
圧用治具3の間の距離に一致している。
【0020】この装置を用いて内面溝付金属管1aを製
造するには、図示しない引抜装置で金属管1を図の左方
から引張りながら、中間引抜装置41を作動させて金属
管1を第1の位置のダイス2から引抜くと共に、第2の
位置の押圧用治具3に向かって押し込むことにより、図
の右から左へ向けて金属管1を管軸に沿って移動させ
る。この移動により金属管1の外径はダイス2、押圧用
治具3及び仕上用ダイス4により順次縮径される。
【0021】押圧用治具3部ではリテーナ3bの回転に
伴い、各球3aが金属管1の外周に圧接されながら遊星
状に回転し、金属管1の外側に接する位置で金属管1の
第2の縮径が行われる。各球3aが金属管1の外側に接
する位置で突条付プラグ7が金属管1の内側に接すると
き、突条付プラグ7にタイロッド5で連結されたフロー
ティングプラグ6は段差部6aがダイス2の内側に位置
し、これ以上図の左方には移動できない。突条付プラグ
7はこの位置で押圧用治具3により押圧される金属管1
の内面に圧接されるから、金属管1の内面に複数の溝1
bが連続的に形成される。
【0022】突条付プラグ7は自由に回転できるから、
図1に示すように金属管1の内面に螺旋状の溝1bを形
成する場合でも、金属管1の管軸方向への移動に伴って
回転し、形成される溝1bを乱すようなことはない。金
属管1は更に仕上用ダイス4により外径を所定寸法に仕
上げられ、内面溝付金属管1aとなる。
【0023】この装置においては金属管1を図の左方か
ら引張ると共に、途中に配置した中間引抜装置41のキ
ャダピラ41a、41aで引張るため、ダイス2部にお
ける金属管1の塑性変形抵抗及び摩擦抵抗の大部分は中
間引抜装置41により負担されることになり、内面溝付
金属管1aに加わる応力は内面加工部(押圧用治具3と
突条付プラグ7)より下流での塑性変形抵抗及び摩擦抵
抗の和となるから、外径を小さい、肉の薄い、内面の溝
が深い又は溝の管軸に対する捻れ角を大きい内面溝付金
属管であっても破断を起こすことなく製造することがで
きる。
【0024】
【発明の効果】本発明の内面溝付金属管の製造方法及び
装置によれば、金属管の破断を起こさずに、外径を小さ
い、肉の薄い、内面の溝が深い又は溝の管軸に対する捻
れ角が大きい内面溝付金属管を容易に製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による内面溝付金属管の製造装置におけ
る内面加工装置の金属管の軸に沿った断面図。
【図2】内面溝付金属管の製造装置全体を示す略図。
【図3】従来の内面溝付金属管の製造装置における内面
加工装置の一例を示す断面図。
【符号の説明】
1 金属管 1a 内面溝付金属管 1b 溝 2 ダイス 3 押圧用治具 3a 球 3b リテーナ 4 仕上用ダイス 5 タイロッド 6 フローティングプラグ 7 突条付プラグ 41 中間引抜装置 41a キャタピラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−63524(JP,A) 特開 昭60−15015(JP,A) 特開 平9−57328(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21C 1/00 B21C 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属管を強制的に移動させながら第1の位
    置でダイスにより縮径される金属管の内側にフローティ
    ングプラグを係止すると共に、フローティングプラグに
    連結された突条付プラグを第2の位置で外周から押圧さ
    れる金属管の内面に圧接させて金属管の内面に溝加工を
    施す内面溝付金属管の製造方法において、前記第1の位
    置のダイスから金属管を引抜くと共に、前記第2の位置
    から金属管を引抜くことを特徴とする内面溝付金属管の
    製造方法。
  2. 【請求項2】金属管を強制的に移動させながら第1の位
    置でダイスにより縮径される金属管の内側にフローティ
    ングプラグを係止すると共に、フローティングプラグに
    連結された突条付プラグにより第2の位置で外周から押
    圧される金属管の内面に圧接させて金属管の内面に溝加
    工を施す内面溝付金属管の製造装置において、前記第1
    の位置と第2の位置の間に第1の位置のダイスから金属
    管を引抜く中間引抜手段を設け、金属管の強制的な移動
    を、その中間引抜手段と第2の位置より下流に配置した
    引抜手段とで行うことを特徴とする内面溝付金属管の製
    造装置。
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JP4948073B2 (ja) * 2006-08-01 2012-06-06 古河電気工業株式会社 内面溝付管の製造装置及び製造方法
JP6169538B2 (ja) * 2014-07-18 2017-07-26 三菱アルミニウム株式会社 内面螺旋溝付管の製造方法および製造装置
CN109570250B (zh) * 2018-11-23 2021-04-06 曹县爱伦金属加工有限公司 一种加工超薄壁铜管的方法及超薄壁铜管
CN113305174B (zh) * 2021-05-27 2023-05-16 江苏兴荣高新科技股份有限公司 一种内螺纹铜管或内螺纹铝管及其制造方法和生产线

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