JP2948210B2 - 気体の、メタン含有塩化水素を浄化する方法および該塩化水素の使用 - Google Patents
気体の、メタン含有塩化水素を浄化する方法および該塩化水素の使用Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高い純度の塩化水
素を製造する方法および半導体材料を製造する際の該塩
化水素の使用に関する。
素を製造する方法および半導体材料を製造する際の該塩
化水素の使用に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータチップを製造するために使
用されるようなウェーハー板は多工程により製造され、
その際まずトリクロロシランを熱分解し、これにより得
られる多結晶シリコンを帯域溶融法またはるつぼ溶融法
により棒状の単結晶に更に加工し、最後に単結晶の棒を
鋸で削ることによりウェーハーを製造する。異種原子に
よるシリコン単結晶の汚染をできるだけ阻止することが
重要である。これは、特に炭素による汚染(シリコン1
cm3当たりC原子1015未満)に該当する。
用されるようなウェーハー板は多工程により製造され、
その際まずトリクロロシランを熱分解し、これにより得
られる多結晶シリコンを帯域溶融法またはるつぼ溶融法
により棒状の単結晶に更に加工し、最後に単結晶の棒を
鋸で削ることによりウェーハーを製造する。異種原子に
よるシリコン単結晶の汚染をできるだけ阻止することが
重要である。これは、特に炭素による汚染(シリコン1
cm3当たりC原子1015未満)に該当する。
【0003】しかしながら、フェロシリコンを塩化水素
と反応することにより得られる出発生成物であるトリク
ロロシランを製造する際に、種々の供給源からの塩化水
素が使用され、該塩化水素はしばしばアルカン、アルケ
ンおよびアルキンのような炭化水素化合物で汚染されて
いる。1,2−ジクロロエタン熱分解から生じる塩化水
素は、特にエチレンおよびアセチレンで汚染されてい
る。塩化アリル合成から生じる塩化水素は高級オレフィ
ン、たとえばプロピレンを含有する。メタン塩素化およ
び塩化メチル塩素化の際に生じる塩化水素はアルカン、
特にメタンで汚染されている。
と反応することにより得られる出発生成物であるトリク
ロロシランを製造する際に、種々の供給源からの塩化水
素が使用され、該塩化水素はしばしばアルカン、アルケ
ンおよびアルキンのような炭化水素化合物で汚染されて
いる。1,2−ジクロロエタン熱分解から生じる塩化水
素は、特にエチレンおよびアセチレンで汚染されてい
る。塩化アリル合成から生じる塩化水素は高級オレフィ
ン、たとえばプロピレンを含有する。メタン塩素化およ
び塩化メチル塩素化の際に生じる塩化水素はアルカン、
特にメタンで汚染されている。
【0004】1,2−ジクロロエタン熱分解から生じる
塩化水素を浄化する方法はドイツ特許第3817938
号明細書から公知であり、この方法では塩化水素からア
セチレンおよびエチレンを除去することができる。その
際第1工程でアセチレンおよびエチレンを過剰の塩素で
塩素化し、相当する飽和または不飽和のクロロ炭化水素
を生じる。第2工程で、第1工程からの過剰の塩素を、
大気圧で気体であり、かつ大気圧で−50〜+10℃で
沸騰するオレフィンと反応させることにより除去し、引
き続き塩化水素を低温圧縮精留により分離する。
塩化水素を浄化する方法はドイツ特許第3817938
号明細書から公知であり、この方法では塩化水素からア
セチレンおよびエチレンを除去することができる。その
際第1工程でアセチレンおよびエチレンを過剰の塩素で
塩素化し、相当する飽和または不飽和のクロロ炭化水素
を生じる。第2工程で、第1工程からの過剰の塩素を、
大気圧で気体であり、かつ大気圧で−50〜+10℃で
沸騰するオレフィンと反応させることにより除去し、引
き続き塩化水素を低温圧縮精留により分離する。
【0005】ドイツ特許第3817938号明細書に開
示された塩化水素を浄化する3工程の方法により、塩化
水素からエチレンおよびアセチレンのほかに同族のアル
ケンおよびアルキンを分離することができる。しかしな
がらアルカンはこの触媒による塩素化の際に蒸留により
分離できない高沸点物に変換される。しかしながらC 3
−アルカンおよび高級の同族物はこの方法の最後の工程
で精留により塩化水素から分離することができる、それ
というのもこれらは塩化水素より高い温度で沸騰するか
らである。メタンおよびエタンは塩化水素に対して易沸
点物であり、従って蒸留により塩化水素から分離でき
ず、塩化水素中に残留する。
示された塩化水素を浄化する3工程の方法により、塩化
水素からエチレンおよびアセチレンのほかに同族のアル
ケンおよびアルキンを分離することができる。しかしな
がらアルカンはこの触媒による塩素化の際に蒸留により
分離できない高沸点物に変換される。しかしながらC 3
−アルカンおよび高級の同族物はこの方法の最後の工程
で精留により塩化水素から分離することができる、それ
というのもこれらは塩化水素より高い温度で沸騰するか
らである。メタンおよびエタンは塩化水素に対して易沸
点物であり、従って蒸留により塩化水素から分離でき
ず、塩化水素中に残留する。
【0006】きわめて純粋な珪素を製造する際の第1工
程である、フェロシリコンおよび塩化水素から前記のト
リクロロシランを合成する際に、浄化された塩化水素中
に含まれるエタンは問題を生じない、それというのもた
とえば形成されるエチルジクロロシラン(HSiCl2
C2H5)は約35℃だけ高いその沸点により、トリクロ
ロシランおよびトリクロロシラン合成の使用可能な主要
副生成物、四塩化珪素(沸点56.7℃)から蒸留によ
り容易に分離することができるからである。しかしなが
らメタンはフェロシリコンおよび塩化水素からトリクロ
ロシランを合成する際に、すでに塩化水素中で20〜1
00容量ppmの程度で妨害作用する。すなわちメタン
は反応してメチルジクロロシラン(HSiCl2CH3、
沸点40.4℃)を生じ、これを目的生成物、トリクロ
ロシラン(SiHCl3、沸点31.7℃)から蒸留によ
り分離することは、狭い沸点の差により、多くの収率を
損失してもきわめて困難である。出発生成物、トリクロ
ロシラン中のメタン含量により、最終生成物、単結晶シ
リコン中の炭素含量が許容できない値に上昇する。
程である、フェロシリコンおよび塩化水素から前記のト
リクロロシランを合成する際に、浄化された塩化水素中
に含まれるエタンは問題を生じない、それというのもた
とえば形成されるエチルジクロロシラン(HSiCl2
C2H5)は約35℃だけ高いその沸点により、トリクロ
ロシランおよびトリクロロシラン合成の使用可能な主要
副生成物、四塩化珪素(沸点56.7℃)から蒸留によ
り容易に分離することができるからである。しかしなが
らメタンはフェロシリコンおよび塩化水素からトリクロ
ロシランを合成する際に、すでに塩化水素中で20〜1
00容量ppmの程度で妨害作用する。すなわちメタン
は反応してメチルジクロロシラン(HSiCl2CH3、
沸点40.4℃)を生じ、これを目的生成物、トリクロ
ロシラン(SiHCl3、沸点31.7℃)から蒸留によ
り分離することは、狭い沸点の差により、多くの収率を
損失してもきわめて困難である。出発生成物、トリクロ
ロシラン中のメタン含量により、最終生成物、単結晶シ
リコン中の炭素含量が許容できない値に上昇する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、電子レベルの塩素の純度要求を満たす程度に塩化水
素中のメタン成分を減少することができる、種々の供給
源からのメタン含有塩化水素を浄化するための経済的な
方法を開発することである。
は、電子レベルの塩素の純度要求を満たす程度に塩化水
素中のメタン成分を減少することができる、種々の供給
源からのメタン含有塩化水素を浄化するための経済的な
方法を開発することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】意想外にも、メタン含有
塩化水素を部分的に凝縮する際に、塩化水素気相中でメ
タンの濃縮が行われ、液化した成分が溶解したメタンを
著しく減少した形で含有することが判明した。
塩化水素を部分的に凝縮する際に、塩化水素気相中でメ
タンの濃縮が行われ、液化した成分が溶解したメタンを
著しく減少した形で含有することが判明した。
【0009】本発明の対象は、気体の、メタン含有塩化
水素を浄化する方法において、8〜13バールの過圧お
よび−22℃〜−36℃の温度で気体の塩化水素を部分
的に凝縮し、メタンが濃縮された気体成分を分離し、蒸
発後にメタンが著しく減少した液化した塩化水素を単離
することを特徴とする。
水素を浄化する方法において、8〜13バールの過圧お
よび−22℃〜−36℃の温度で気体の塩化水素を部分
的に凝縮し、メタンが濃縮された気体成分を分離し、蒸
発後にメタンが著しく減少した液化した塩化水素を単離
することを特徴とする。
【0010】本発明の方法は、種々の供給源、たとえば
塩化ビニルを製造する1,2−ジクロロエタン熱分解か
ら、メタン塩素化からおよび塩化メチル塩素化から生じ
る気体の、メタン含有塩化水素を浄化するために適して
いる。種々の塩化水素を製造する方法に由来する塩化水
素の混合物を使用することもできる。
塩化ビニルを製造する1,2−ジクロロエタン熱分解か
ら、メタン塩素化からおよび塩化メチル塩素化から生じ
る気体の、メタン含有塩化水素を浄化するために適して
いる。種々の塩化水素を製造する方法に由来する塩化水
素の混合物を使用することもできる。
【0011】部分的凝縮の際の液化程度(Verfluessigu
ngsgrad)は塩化水素中のメタンの量の割合および本発
明の方法により液化した塩化水素の所望の純度に依存す
る。これと並んで液化程度は本発明の方法の経済性を決
定する。
ngsgrad)は塩化水素中のメタンの量の割合および本発
明の方法により液化した塩化水素の所望の純度に依存す
る。これと並んで液化程度は本発明の方法の経済性を決
定する。
【0012】経験により以下の関係式が確定される。
【0013】凝縮した塩化水素成分中のメタンの容量p
pm = 0.0485×気体の出発塩化水素中のメタ
ンの容量ppm有利には液化程度0.1〜0.3で作動
し、すなわち気体の、メタン含有塩化水素0.1〜0.3
重量部を部分的に凝縮する。
pm = 0.0485×気体の出発塩化水素中のメタ
ンの容量ppm有利には液化程度0.1〜0.3で作動
し、すなわち気体の、メタン含有塩化水素0.1〜0.3
重量部を部分的に凝縮する。
【0014】本発明による方法を使用して、出発生成物
中のメタン100容量ppmにおいて、メタン含量5容
量ppm未満の塩化水素を使用することができる。この
種の高い純度の塩化水素を、純粋の珪素を製造する前工
程で、たとえばトリクロロシランの合成に使用すること
ができる。凝縮されない、メタンが多くなった成分は、
たとえばオキシ塩素化、メタノールエステル化、または
塩酸の製造に使用することができる。
中のメタン100容量ppmにおいて、メタン含量5容
量ppm未満の塩化水素を使用することができる。この
種の高い純度の塩化水素を、純粋の珪素を製造する前工
程で、たとえばトリクロロシランの合成に使用すること
ができる。凝縮されない、メタンが多くなった成分は、
たとえばオキシ塩素化、メタノールエステル化、または
塩酸の製造に使用することができる。
【0015】メタンのほかになお高い割合のアルケンま
たはアルキンを含有する気体の塩化水素を浄化する場合
は、本発明の方法により更にドイツ特許第381793
8号明細書に記載の3工程の浄化法を実施することがで
きる。
たはアルキンを含有する気体の塩化水素を浄化する場合
は、本発明の方法により更にドイツ特許第381793
8号明細書に記載の3工程の浄化法を実施することがで
きる。
【0016】このために、部分的凝縮後に液体で存在す
る塩化水素成分を絶対圧力5〜20バールで蒸発させ、
120〜220℃の温度に加熱し、断熱的に作動する反
応器中で、遷移金属塩化物が含浸されている活性炭触媒
の存在で、反応器から放出する際に塩化水素中になお塩
素100〜2000容量ppmが含有されている量の塩
素ガスと反応させる。第2工程で、第2の断熱的に作動
する反応器中で、第1反応器と同じ触媒の存在で、80
〜180℃の温度で、反応混合物を、大気圧で気体であ
り、大気圧で−50℃〜+10℃の温度範囲で沸騰する
オレフィンまたはクロロオレフィンと反応させ、その際
このオレフィンまたはクロロオレフィンの量は、反応器
から放出される塩化水素中になおこのオレフィンまたは
クロロオレフィンが100〜1500容量ppm含有さ
れている量である。最後の工程で、これらの工程で得ら
れる反応混合物を、低温圧縮精留により分離し、純粋の
塩化水素を絶対圧力9〜14バールおよび−20℃〜−
40℃の温度で凝縮により単離する。この変法はドイツ
特許第3817938号明細書第2欄、34行から第5
欄55行に詳細に記載されている。
る塩化水素成分を絶対圧力5〜20バールで蒸発させ、
120〜220℃の温度に加熱し、断熱的に作動する反
応器中で、遷移金属塩化物が含浸されている活性炭触媒
の存在で、反応器から放出する際に塩化水素中になお塩
素100〜2000容量ppmが含有されている量の塩
素ガスと反応させる。第2工程で、第2の断熱的に作動
する反応器中で、第1反応器と同じ触媒の存在で、80
〜180℃の温度で、反応混合物を、大気圧で気体であ
り、大気圧で−50℃〜+10℃の温度範囲で沸騰する
オレフィンまたはクロロオレフィンと反応させ、その際
このオレフィンまたはクロロオレフィンの量は、反応器
から放出される塩化水素中になおこのオレフィンまたは
クロロオレフィンが100〜1500容量ppm含有さ
れている量である。最後の工程で、これらの工程で得ら
れる反応混合物を、低温圧縮精留により分離し、純粋の
塩化水素を絶対圧力9〜14バールおよび−20℃〜−
40℃の温度で凝縮により単離する。この変法はドイツ
特許第3817938号明細書第2欄、34行から第5
欄55行に詳細に記載されている。
【0017】
【実施例】本発明を以下の実施例により詳細に説明す
る。
る。
【0018】例1 メタン50容量ppmを有する気体の塩化水素毎時5k
モルを8.5バール過圧にして、−33℃に冷却し、そ
の際塩化水素毎時0.5kモルを液化し(液化程度0.
1)、塩化水素毎時4.5kモルを気体で残留した。液
化した塩化水素を分離し、引き続き熱交換器中で蒸発し
た。分離し、引き続き蒸発した液体の塩化水素中で、メ
タン含量2.40容量ppmを測定した。部分的凝縮の
際に残留する気体の塩化水素はメタン55.3ppmを
含有した。
モルを8.5バール過圧にして、−33℃に冷却し、そ
の際塩化水素毎時0.5kモルを液化し(液化程度0.
1)、塩化水素毎時4.5kモルを気体で残留した。液
化した塩化水素を分離し、引き続き熱交換器中で蒸発し
た。分離し、引き続き蒸発した液体の塩化水素中で、メ
タン含量2.40容量ppmを測定した。部分的凝縮の
際に残留する気体の塩化水素はメタン55.3ppmを
含有した。
【0019】例2 例1と同様に実施したが、8.5バール過圧および−3
3℃の温度で、メタン50容量ppmを有する塩化水素
毎時5kモルから塩化水素毎時1.25kモルを液化し
た(液化程度0.25)。引き続き蒸発した液体塩化水
素はメタンなお2.42容量ppmのみを含有し、残留
する気体の塩化水素はメタン65.9容量ppmを含有
した。
3℃の温度で、メタン50容量ppmを有する塩化水素
毎時5kモルから塩化水素毎時1.25kモルを液化し
た(液化程度0.25)。引き続き蒸発した液体塩化水
素はメタンなお2.42容量ppmのみを含有し、残留
する気体の塩化水素はメタン65.9容量ppmを含有
した。
【0020】例3 例1と同様に実施したが、メタン含量80容量ppmを
有する塩化水素毎時5kモルを11.5バール過圧にし
て、−25℃に冷却した。毎時0.75kモルの成分を
凝縮した(液化程度0.15)。凝縮した成分を熱交換
器中で蒸発し、メタン成分3.9容量ppmを測定し
た。部分的凝縮の際に残留する気体の塩化水素成分はメ
タン93.4容量ppmを含有した。
有する塩化水素毎時5kモルを11.5バール過圧にし
て、−25℃に冷却した。毎時0.75kモルの成分を
凝縮した(液化程度0.15)。凝縮した成分を熱交換
器中で蒸発し、メタン成分3.9容量ppmを測定し
た。部分的凝縮の際に残留する気体の塩化水素成分はメ
タン93.4容量ppmを含有した。
【0021】例4 1,2−ジクロロエタン熱分解から、塩化ビニル毎時3
0tおよび塩化水素毎時482kモルの分解ガス混合物
が得られた。−33℃および8.5バール過圧で分解ガ
ス混合物から塩化水素を分離した。カラムから放出され
る気体の塩化水素はメタン60容量ppm、エタン2.
5容量ppm、エチレン362容量ppm、アセチレン
2560容量ppm、塩化ビニル1.2容量ppmおよ
び塩化エチル2.1容量ppmで汚染されていた。
0tおよび塩化水素毎時482kモルの分解ガス混合物
が得られた。−33℃および8.5バール過圧で分解ガ
ス混合物から塩化水素を分離した。カラムから放出され
る気体の塩化水素はメタン60容量ppm、エタン2.
5容量ppm、エチレン362容量ppm、アセチレン
2560容量ppm、塩化ビニル1.2容量ppmおよ
び塩化エチル2.1容量ppmで汚染されていた。
【0022】前記の圧力および温度水準で、汚染された
塩化水素毎時110kモルを液化し(液化程度0.2
3)、引き続き液体のHClポンプを介して圧力を上昇
後、13バール過圧で蒸発した。蒸発した液体の塩化水
素はなおメタン3.4容量ppm、エタン0.7容量pp
m、エチレン220.9容量ppm、アセチレン386
6.6容量ppm、塩化ビニル1.1容量ppmおよび塩
化エチル6.2容量ppmを含有した。
塩化水素毎時110kモルを液化し(液化程度0.2
3)、引き続き液体のHClポンプを介して圧力を上昇
後、13バール過圧で蒸発した。蒸発した液体の塩化水
素はなおメタン3.4容量ppm、エタン0.7容量pp
m、エチレン220.9容量ppm、アセチレン386
6.6容量ppm、塩化ビニル1.1容量ppmおよび塩
化エチル6.2容量ppmを含有した。
【0023】この混合物を150℃に予熱し、相当する
圧力の塩素ガス毎時22.5m3を添加後、CuCl2お
よびMnCl2それぞれ16重量%をドープした活性炭
からなる触媒0.8m3が充填されている第1の反応器に
導入した。断熱的反応の実施の際にエチレン、アセチレ
ンおよび塩化ビニルを塩素と反応させ、1,1,2,2−
テトラクロロエタン、1,2−ジクロロエタンおよび1,
1,2−トリクロロエタンを生じた。反応混合物は約1
000容量ppmの過剰の塩素を有して第1の反応器を
離れた。エチレンおよびアセチレンの濃度は1容量pp
m未満の値であった。
圧力の塩素ガス毎時22.5m3を添加後、CuCl2お
よびMnCl2それぞれ16重量%をドープした活性炭
からなる触媒0.8m3が充填されている第1の反応器に
導入した。断熱的反応の実施の際にエチレン、アセチレ
ンおよび塩化ビニルを塩素と反応させ、1,1,2,2−
テトラクロロエタン、1,2−ジクロロエタンおよび1,
1,2−トリクロロエタンを生じた。反応混合物は約1
000容量ppmの過剰の塩素を有して第1の反応器を
離れた。エチレンおよびアセチレンの濃度は1容量pp
m未満の値であった。
【0024】相当する圧力の気体の塩化ビニル毎時5m
3を混合し、約125℃に中間冷却した後、遊離塩素を
塩化ビニルと反応させ、1,1,2−トリクロロエタンを
生じるために、反応混合物を、第1の反応器と同じ触媒
0.5m3が充填されている第2の反応器に導入した。反
応混合物は、塩素不含で、塩化ビニル約1000容量p
pmの含量を有して第2の反応器を離れた。
3を混合し、約125℃に中間冷却した後、遊離塩素を
塩化ビニルと反応させ、1,1,2−トリクロロエタンを
生じるために、反応混合物を、第1の反応器と同じ触媒
0.5m3が充填されている第2の反応器に導入した。反
応混合物は、塩素不含で、塩化ビニル約1000容量p
pmの含量を有して第2の反応器を離れた。
【0025】冷却し、形成された塩素化生成物を部分的
に凝縮した後、蒸留カラム中で、12.5バール過圧お
よび塔頂温度−23℃で、カラムへの還流として液体の
塩化水素毎時1.5tを還流して、ガス流を分留した。
一定の蒸留状態および約75℃の一定の蒸留温度を維持
するために、蒸留器に塩化ビニル毎時約20kgを液体
で供給した。カラムの底部に生じる生成物は塩化ビニル
および塩化エチルのほかに塩素化生成物、1,2−ジク
ロロエタン、1,1,2−トリクロロエタンおよび1,1,
2,2−テトラクロロエタンを含有した。カラムの塔頂
に生じる塩化水素は以下の純度を有してトリクロロシラ
ンを製造するために使用した。 メタン 3.4容量ppm エタン 0.7容量ppm エチレン 0.1容量ppm アセチレン 0.4容量ppm 塩化ビニル 0.3容量ppm 塩化エチル 9.1容量ppm
に凝縮した後、蒸留カラム中で、12.5バール過圧お
よび塔頂温度−23℃で、カラムへの還流として液体の
塩化水素毎時1.5tを還流して、ガス流を分留した。
一定の蒸留状態および約75℃の一定の蒸留温度を維持
するために、蒸留器に塩化ビニル毎時約20kgを液体
で供給した。カラムの底部に生じる生成物は塩化ビニル
および塩化エチルのほかに塩素化生成物、1,2−ジク
ロロエタン、1,1,2−トリクロロエタンおよび1,1,
2,2−テトラクロロエタンを含有した。カラムの塔頂
に生じる塩化水素は以下の純度を有してトリクロロシラ
ンを製造するために使用した。 メタン 3.4容量ppm エタン 0.7容量ppm エチレン 0.1容量ppm アセチレン 0.4容量ppm 塩化ビニル 0.3容量ppm 塩化エチル 9.1容量ppm
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルマン クラウス ドイツ連邦共和国 マルクトゥル アー ダルベルト−シュティフター−シュトラ ーセ 1アー (72)発明者 アルビン フランク ドイツ連邦共和国 ブルクハウゼン シ ュピタールガッセ 208 (56)参考文献 特開 昭48−36093(JP,A) 特開 昭62−113702(JP,A) 特公 平5−71523(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C01B 7/07
Claims (3)
- 【請求項1】 気体の、メタン含有塩化水素を浄化する
方法において、8〜13バールの過圧および−22℃〜
−36℃の温度で気体の塩化水素を部分的に凝縮し、メ
タンが濃縮された気体成分を分離し、蒸発後にメタンが
著しく減少した液化した塩化水素を単離することを特徴
とする、気体の、メタン含有塩化水素を浄化する方法。 - 【請求項2】 気体の、メタン含有塩化水素0.1〜0.
3重量部を部分的に凝縮する、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 部分的凝縮後に液体で存在する塩化水素
成分を、 a)絶対圧力5〜20バールで蒸発させ、120〜22
0℃の温度に加熱し、かつ断熱的に作動する反応器中
で、遷移金属塩化物が含浸されている活性炭触媒の存在
で、反応器から放出する際に塩化水素中になお塩素10
0〜2000容量ppmが含有されている量の塩素ガス
と反応させ、 b)第2の断熱的に作動する反応器中で、第1反応器と
同じ触媒の存在で、80〜180℃の温度で、反応混合
物を、大気圧で気体であり、かつ大気圧で−50℃〜+
10℃の温度範囲で沸騰するオレフィンまたはクロロオ
レフィンと反応させ、その際このオレフィンまたはクロ
ロオレフィンの量は、反応器から放出される塩化水素中
にこのオレフィンまたはクロロオレフィンがなお100
〜1500容量ppm含有されている量であり、かつ c)これらの工程で得られる反応混合物を低温圧縮精留
により分離し、純粋の塩化水素を絶対圧力9〜14バー
ルおよび−20℃〜−40℃の温度で凝縮により単離す
る、請求項1または2記載の方法。
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