JP2947394B2 - 高精細ワイドアスペクトテレビジョンデコーダ及びテレビジョン受像機 - Google Patents

高精細ワイドアスペクトテレビジョンデコーダ及びテレビジョン受像機

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JP2947394B2
JP2947394B2 JP5353225A JP35322593A JP2947394B2 JP 2947394 B2 JP2947394 B2 JP 2947394B2 JP 5353225 A JP5353225 A JP 5353225A JP 35322593 A JP35322593 A JP 35322593A JP 2947394 B2 JP2947394 B2 JP 2947394B2
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達至 高口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、現行NTSCカラーテ
レビジョン伝送方式と両立性を保ちながら、ワイドアス
ペクト画像の上下に垂直補強信号及び時間垂直補強信号
が伝送される無画部を設けてレターボックス形式で伝送
される高精細ワイドアスペクトテレビジョン信号を受信
する高精細ワイドアスペクトテレビジョンデコーダ及び
テレビジョン受像機に関する。
【0002】
【従来の技術】高精細ワイドアスペクトテレビジョン信
号をNTSC信号と両立性を保ちながら伝送する場合、
原画像をNTSC方式にエンコードして伝送する。NT
SC信号の有効画面はワイドアスペクト映像をはめ込ん
だ主画面と、その上下に設けた補強信号が多重された無
画部とよりなるレターボックス形式となる。このレター
ボックス形式で伝送される高精細ワイドアスペクトテレ
ビジョン信号をNTSC方式の受像機で受信した場合
は、現行レベルの解像度で視聴することができ、専用
(高精細ワイドアスペクトテレビジョン信号対応)のデ
コーダあるいは受像機で受信した場合は、補強信号をデ
コードすることにより、信号源の高精細を活かした画像
を再現することができる。
【0003】上下無画部で伝送される補強信号は原信号
からレターボックス形式に垂直圧縮変換する際に失われ
る成分を補強する垂直補強信号や、原信号を飛び越し走
査化する際に失われる成分を補強する時間垂直補強信号
がある。この2種類の補強信号が同時に伝送された場合
には、高精細ワイドアスペクトテレビジョンデコーダあ
るいは高精細ワイドアスペクトテレビジョン信号対応の
テレビジョン受像機側においては、適当な分離手段を施
すことにより垂直補強信号と時間垂直補強信号とを分離
してそれぞれをデコードする必要がある。
【0004】まず、従来の高精細ワイドアスペクトテレ
ビジョンデコーダ(テレビジョン受像機)を説明する前
に、図4を用いて高精細ワイドアスペクトテレビジョン
信号を生成する側、即ち、補強信号の多重方法について
説明する。図4において、走査線525本順次走査で入
力されるワイドアスペクトのテレビジョン信号(Y(輝
度)信号,I,Q(色差)信号)は、垂直圧縮回路10
0及び動き検出回路300に入力される。垂直圧縮回路
100は入力されたテレビジョン信号より垂直補強信号
(以下、VH信号)を分離する。動き検出回路300は
画像の動きを画素毎に検出し検出結果を出力する。VH
信号が分離されたテレビジョン信号は、飛越走査化回路
200に入力されて時間垂直補強信号(以下、VT信
号)が分離される。
【0005】垂直圧縮回路100によって分離されたV
H信号は、フィールド単位の極性切換回路である変調器
400に入力され、時間軸方向に15Hz変調される。
変調器400の出力はスイッチ500の端子Aに入力さ
れる。このスイッチ500の端子Bには無信号(値0)
が入力されており、スイッチ500は動き検出回路30
0による動き検出結果に従って端子A,Bを切り換えて
出力する。即ち、スイッチ500は画素毎に画像が静止
画状態であると検出された時には15Hz変調されたV
H信号(端子A)を選択し、動画状態であると検出され
た時には無信号(端子B)を選択する。
【0006】そして、スイッチ500の出力はVH変調
回路600に入力され、VH信号は上下無画部に収まる
だけの垂直低域成分に変換される。合成器700はVH
変調回路600より出力されたVH信号と飛越走査化回
路200より出力されたVT信号とを合成し、並べ換え
回路800に入力する。並べ換え回路800は飛越走査
化回路200より入力されたテレビジョン信号をワイド
アスペクトの主画面として画面中央に配置し、合成器7
00より入力された補強信号を主画面上下の無画部に配
置して出力する。NTSCエンコード回路900は入力
されたテレビジョン信号に色信号の変調及び同期信号の
付加等の処理を施し、コンポジット信号に変換して出力
する。このようにして、レターボックス形式の高精細ワ
イドアスペクトテレビジョン信号が生成される。
【0007】以上のようにして多重される補強信号のス
ペクトル分布を図5に示す。画像が静止画状態の場合
は、もともとの信号のスペクトルは時間周波数0Hz上
に分布しているが、VH信号が変調器400によって時
間方向に変調されるので、図5(A)に示すように、V
H信号の分布は15Hz上にシフトし、VT信号はその
まま時間周波数0Hz上に分布する。従って、VH信号
とVT信号とを合成しても双方が混じり合うことなく伝
送することができる。一方、画像が動画状態の場合は、
VT信号,VH信号共時間軸上でスペクトルが広がり、
どちらかを時間方向に変調して多重してもスペクトルが
重なってクロストークが発生する。そこで、図5(B)
に示すように、動画部では画質への寄与度が低いVH信
号を伝送せずVT信号のみを伝送する。これらを表に示
すと、表1となる。
【0008】
【表1】
【0009】ここで、図3を用いて、上記の如く伝送さ
れる補強信号を分離・復調して高精細ワイドアスペクト
画像として表示する従来の高精細ワイドアスペクトテレ
ビジョンデコーダ(テレビジョン受像機)の構成及び動
作を説明する。図3において、入来したレターボックス
形式の高精細ワイドアスペクトテレビジョン信号は、1
フレームメモリ1,動き係数発生回路3,時間ローパス
フィルタ(TLPF)4,時間ハイパスフィルタ(TH
PF)5に入力される。1フレームメモリ1は入力され
たテレビジョン信号を1フレーム遅延し、1フレームメ
モリ2,動き係数発生回路3,TLPF4,THPF
5,動き適応混合器6,並べ換え回路9に入力する。1
フレームメモリ2は1フレームメモリ1の出力を1フレ
ーム遅延し、動き係数発生回路3,TLPF4,THP
F5に入力する。なお、1フレームメモリ1,2及び動
き係数発生回路3はいわゆる動き検出回路を構成してい
る。
【0010】TLPF4は入力された信号に所定のタッ
プ係数を乗じて加算するフレーム方向のローパスフィル
タであり、画像が静止画状態の時の輝度(Y)信号を出
力する。また、THPF5は入力された信号に所定のタ
ップ係数を乗じて加算するフレーム方向のハイパスフィ
ルタであり、画像が静止画状態の時の色(C)信号を出
力する。これらY信号及びC信号は動き適応混合器6に
入力される。動き適応混合器6は1フレームメモリ1の
出力をフィールド内YC分離(2次元YC分離)した
り、YC分離性能改善のための非線形処理を行うことに
より、画像が動画状態の時のY信号及びC信号を生成す
る。この動き適応混合器6には動き係数発生回路3より
動き検出結果である動き係数が入力され、その動き係数
に基づいて画像が静止画状態の時のY,C信号と画像が
動画状態の時のY,C信号とを適応混合して出力する。
【0011】動き適応混合器6より出力されたY信号は
後に説明する倍速変換回路8に入力される。動き適応混
合器6より出力されたC信号は色復調回路7に入力され
て色差信号であるI,Q信号に復調され、倍速変換回路
8に入力される。なお、1フレームメモリ1より動き適
応混合器6まではいわゆる3次元YC分離回路を構成し
ている。
【0012】一方、並べ換え回路9にはYC分離を通過
しない1フレームメモリ1より出力されたテレビジョン
信号が入力され、上下無画部を主画面に合わせてメモリ
に書き込んで読み出すよう制御することにより、補強信
号を主画面の適宜な位置に並べ換え、補強信号分離回路
11に入力する。動き検出回路10には動き適応混合器
6より出力されるY信号が入力され、画像の動きを画素
毎に検出し検出結果を補強信号分離回路11に入力す
る。即ち、動き検出回路10は、1フレームメモリ10
1,102及び動き係数発生回路103より構成され、
動き係数発生回路103は動き適応混合器6より出力さ
れるY信号と1フレームメモリ101,102によって
それぞれフレーム方向に遅延されたY信号とによって動
き検出結果である動き係数を発生する。
【0013】そして、補強信号分離回路11は動き検出
回路10より入力された動き係数を用い、VH信号とV
T信号とを上記した多重方法の逆変換により分離する。
補強信号分離回路11は1フレームメモリ111及び1
12,時間ローパスフィルタ(TLPF)113,時間
ハイパスフィルタ(THPF)114,スイッチ115
及び116より構成される。並べ換え回路9より出力さ
れた補強信号は1フレームメモリ111,TLPF11
3,THPF114に入力され、1フレームメモリ11
1により1フレーム遅延された補強信号はTLPF11
3,THPF114,スイッチ115の端子Bに入力さ
れ、さらに、1フレームメモリ112によりもう1フレ
ーム遅延された補強信号はTLPF113,THPF1
14に入力される。
【0014】上述したように、画像が静止画状態の時に
は、VT信号は0Hz上に多重され、VH信号は15H
z上に多重されており、画像が動画状態の時には補強信
号は全てVT信号であるので、VT信号とVH信号は次
のように分離される。即ち、TLPF113は入力され
た信号に所定のタップ係数を乗じて加算することにより
フレーム方向のローパスフィルタを施し、画像が静止画
状態の時のVT信号を出力する。このVT信号はスイッ
チ115の端子Aに入力される。なお、スイッチ115
の端子Bに入力されるのは、画像が動画状態の時のVT
信号である。THPF114は入力された信号に所定の
タップ係数を乗じて加算することによりフレーム方向の
ハイパスフィルタを施し、画像が静止画状態の時のVH
信号を出力する。このVH信号はスイッチ116の端子
Aに入力される。スイッチ116の端子Bには無信号
(値0)が入力される。これらスイッチ115,116
は動き検出回路10より入力された動き係数に従い、画
像が静止画状態であると検出された時には端子Aに接続
してそれぞれVT信号,VH信号を出力し、画像が動画
状態であると検出された時には端子Bに接続してそれぞ
れVT信号,無信号を出力する。
【0015】このようにして分離されたVT信号は倍速
変換回路8に入力される。倍速変換回路8は飛び越し走
査化の際に失われた成分を補う信号であるVT信号と主
画面信号とを合成することにより、入力されたY,I,
Q信号を順次走査化して出力する。倍速変換回路8より
出力された順次走査のY,I,Q信号は垂直伸張回路1
4に入力されて垂直方向に伸張される。また、VH信号
は復調器12に入力されて15Hz成分を0Hz成分に
遷移させる復調が施される。さらに、このVH信号はV
H復調回路13に入力されて本来の垂直高域信号に復調
され、合成器15に入力される。合成器15は垂直伸張
回路14より出力されたY信号と、垂直圧縮変換の際に
失われた成分を補う信号であるVH信号とを合成して出
力する。このようにして補強信号がデコードされ、ワイ
ドアスペクトの順次走査信号である高精細ワイドアスペ
クト信号として出力されて表示される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の高
精細ワイドアスペクトテレビジョンデコーダ(テレビジ
ョン受像機)は、現在実用化されている1フレームメモ
リ1〜倍速変換回路8で構成されるクリアビジョンデコ
ーダに、補強信号を処理して付加する並べ換え回路9〜
合成器15を追加することにより構成される。そして、
VT信号とVH信号との分離は上下無画部の補強信号を
並べ換えた後に行っているので、補強信号と主画面信号
とのタイミングのずれは生じない。しかしながら、1フ
レームメモリ1,2及び動き係数発生回路3よりなる動
き検出回路と動き検出回路10との2つの動き検出回路
を必要とするので、回路規模が増大してしまう。また、
TLPF113,THPF114に必要なメモリ規模
は、並べ換えを行った後の主画面と同じレートに引き伸
ばされた補強信号に相当する分だけ必要となるので、実
際の上下無画部の画素数よりも並べ換えの際に補間した
分だけ大きな規模のメモリが必要となり、回路規模がさ
らに増大してしまう。
【0017】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、回路規模の小さな高精細ワイドアスペクト
テレビジョンデコーダ(テレビジョン受像機)を提供す
ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、NTSCカラーテレビジ
ョン伝送方式と両立性を有し、ワイドアスペクト画像を
主画面とすると共に、その上下に、画像が静止画状態の
時には周波数変調されて異なる周波数分布とされた時間
垂直補強信号及び垂直補強信号が伝送され、画像が動画
状態の時には時間垂直補強信号のみが伝送される無画部
を設けてレターボックス形式で伝送される高精細ワイド
アスペクトテレビジョン信号を受信する高精細ワイドア
スペクトテレビジョンデコーダにおいて、動き検出回
路,時間ローパスフィルタ,時間ハイパスフィルタ,動
き適応混合器を有し、前記高精細ワイドアスペクトテレ
ビジョン信号をYC分離して主画面に相当する期間では
主画面信号である輝度信号及び色信号を出力すると共
に、上下無画部に相当する期間では画像が静止画状態の
時の時間垂直補強信号及び垂直補強信号を出力する3次
元YC分離回路と、前記3次元YC分離回路中の前記動
き検出回路より得られた主画面信号の動き検出信号を対
応する上下無画部にタイミングを合わせるための遅延調
整器と、前記3次元YC分離回路より出力された時間垂
直補強信号と画像が動画状態の時に前記高精細ワイドア
スペクトテレビジョン信号に含まれる時間垂直補強信号
とを前記動き検出信号に従って切り換えて出力する第1
のスイッチと、前記3次元YC分離回路より出力された
垂直補強信号と無信号とを前記動き係数に従って切り換
えて出力する第2のスイッチと、前記3次元YC分離回
路より出力された色信号を復調して色差信号を出力する
色復調回路と、前記第1のスイッチより出力された時間
垂直補強信号を対応する主画面に並べ換える第1の並べ
換え回路と、前記第1の並べ換え回路より出力された時
間垂直補強信号と前記3次元YC分離回路より出力され
た輝度信号と前記色復調回路より出力された色差信号と
を合成して順次走査化する倍速変換回路と、前記倍速変
換回路より出力された輝度信号及び色差信号を垂直方向
に伸張する垂直伸張回路と、前記第2のスイッチより出
力された垂直補強信号を周波数復調する復調器と、前記
復調器より出力された垂直補強信号を垂直高域信号に復
調する垂直補強信号復調回路と、前記復調器より出力さ
れた垂直補強信号を対応する主画面に並べ換える第2の
並べ換え回路と、前記垂直補強信号復調回路及び第2の
並べ換え回路により復調され並べ換えられた垂直補強信
号と前記垂直伸張回路より出力された輝度信号とを合成
する合成器とを設けて構成したことを特徴とする高精細
ワイドアスペクトテレビジョンデコーダを提供するもの
である。
【0019】
【実施例】以下、本発明の高精細ワイドアスペクトテレ
ビジョンデコーダ及びテレビジョン受像機について、添
付図面を参照して説明する。図1は本発明の高精細ワイ
ドアスペクトテレビジョンデコーダ及びテレビジョン受
像機の一実施例を示すブロック図、図2は本発明の高精
細ワイドアスペクトテレビジョンデコーダ及びテレビジ
ョン受像機の他の実施例を示す部分ブロック図である。
なお、図1及び図2において、図3と同一部分には同一
符号が付してある。
【0020】図1において、入来したレターボックス形
式の高精細ワイドアスペクトテレビジョン信号は、1フ
レームメモリ1,動き係数発生回路3,時間ローパスフ
ィルタ(TLPF)4,時間ハイパスフィルタ(THP
F)5に入力される。1フレームメモリ1は入力された
テレビジョン信号を1フレーム遅延し、1フレームメモ
リ2,動き係数発生回路3,TLPF4,THPF5,
動き適応混合器6,スイッチ17の端子Bに入力する。
1フレームメモリ2は1フレームメモリ1の出力を1フ
レーム遅延し、動き係数発生回路3,TLPF4,TH
PF5に入力する。なお、1フレームメモリ1,2及び
動き係数発生回路3はいわゆる動き検出回路を構成して
いる。
【0021】TLPF4は入力された信号に所定のタッ
プ係数を乗じて加算するフレーム方向のローパスフィル
タであり、画像が静止画状態の時のY信号を出力する。
また、THPF5は入力された信号に所定のタップ係数
を乗じて加算するフレーム方向のハイパスフィルタであ
り、画像が静止画状態の時のC信号を出力する。これら
Y信号及びC信号は動き適応混合器6に入力される。動
き適応混合器6は1フレームメモリ1の出力をフィール
ド内YC分離(2次元YC分離)したり、YC分離性能
改善のための非線形処理を行うことにより、画像が動画
状態の時のY信号及びC信号を生成する。この動き適応
混合器6には動き係数発生回路3より動き検出結果であ
る動き係数が入力され、その動き係数に基づいて画像が
静止画状態の時のY,C信号と画像が動画状態の時の
Y,C信号とを適応混合して出力する。
【0022】動き適応混合器6より出力されたY信号は
後に説明する倍速変換回路8に入力される。動き適応混
合器6より出力されたC信号は色復調回路7に入力され
て色差信号であるI,Q信号に復調され、倍速変換回路
8に入力される。なお、1フレームメモリ1より動き適
応混合器6まではいわゆる3次元YC分離回路を構成し
ている。
【0023】ここで、3次元YC分離回路におけるTL
PF4,THPF5は上下無画部でも動作している。V
T信号,VH信号のスペクトル分布は上下無画部に並べ
換えられた後も水平垂直の分布が変化するだけで時間方
向に変わりはない。従って、TLPF4は、上下無画部
においては、同時に多重されたVH信号を除去して画像
が静止画状態の時のVT信号を出力していることにな
る。同様に、THPF5は、上下無画部においては、0
HzのVT信号を除去して画像が静止画状態の時の15
Hzに変調されたVH信号を出力していることになる。
また、1フレームメモリ1の出力はTLPF4,THP
F5を通過する前なので時間軸方向の全帯域を有し、主
画面信号と遅延時間を同じくした、画像が動画状態の時
のVT信号に相当する。
【0024】スイッチ17の端子AにはTLPF4より
出力された画像が静止画状態の時のVT信号が入力さ
れ、端子Bには画像が動画状態の時のVT信号が入力さ
れる。スイッチ18の端子AにはTHPF5より出力さ
れた画像が静止画状態の時のVH信号が入力され、端子
Bには無信号(値0)が入力される。遅延調整器16に
は動き係数発生回路3より出力された主画面の動き係数
が入力され、その動き係数を対応する上下無画部と同じ
タイミングとなるよう遅延させる。遅延調整器16は動
き係数発生回路3より出力された主画面の動き係数をメ
モリに記憶し、その主画面に対応する上下無画部と同じ
タイミングとなるよう遅延して出力するが、上下無画部
の画素数は主画面の画素数と比較して少ないので、必要
のない画素の動き係数はここで間引かれる。また、動き
係数は画像信号に比べて少ないビット数で表すことがで
きる。この2つの理由から、遅延調整器16のメモリは
少ない容量でよい。この遅延調整器16の動作は、主画
面における動き検出結果を上下無画部に並べ換えること
と等価である。なお、ここでは遅延調整器16によって
動き係数発生回路3より出力された動き係数を遅延して
いるが、主画面信号である動き適応混合器6より出力さ
れたY信号,C信号を遅延する場合には動き適応混合器
6の出力側に遅延調整器16を設ける。
【0025】このようにして得られた上下無画部におけ
る動き係数はスイッチ17,18に入力される。スイッ
チ17,18は入力された動き係数に従い、画像が静止
画状態であると検出された時には端子Aに接続してそれ
ぞれVT信号,VH信号を出力し、画像が動画状態であ
ると検出された時には端子Bに接続してそれぞれVT信
号,無信号を出力する。これらの動作は全て上下無画部
の期間のみで行われることになる。このようにしてVT
信号,VH信号は多重時のスペクトル分布通りに分離す
ることができる。
【0026】スイッチ17より出力されたVT信号は並
べ換え回路9に入力され、VT信号信号を主画面信号と
同じタイミングとなるように並べ換えて倍速変換回路8
に入力する。倍速変換回路8は飛び越し走査化の際に失
われた成分を補う信号であるVT信号と主画面信号とを
合成することにより、入力されたY,I,Q信号を順次
走査化して出力する。倍速変換回路8より出力された順
次走査のY,I,Q信号は垂直伸張回路14に入力され
て垂直方向に伸張される。
【0027】一方、スイッチ18より出力されたVH信
号は復調器12に入力されて15Hz成分を0Hz成分
に遷移させる復調が施される。このVH信号は並べ換え
回路19に入力され、VH信号を主画面信号と同じタイ
ミングとなるように並べ換えてVH復調回路13に入力
する。VH復調回路13はVH信号を本来の垂直高域信
号に復調し、合成器15に入力する。なお、ここではV
H復調回路13と並べ換え回路19とを別ブロックで示
しているが、VH復調回路13におけるメモリの書き込
み,読み出し制御を垂直方向から水平垂直方向に拡張す
れば、VH信号の並べ換えと垂直方向のVH信号の復調
を同じ回路で回路動作のタイミングを変更するだけで実
現できるので、VH復調回路13に並べ換え回路19の
動作を兼用させることができる。合成器15は垂直伸張
回路14より出力されたY信号と、垂直圧縮変換の際に
失われた成分を補う信号であるVH信号とを合成して出
力する。このようにして補強信号がデコードされ、ワイ
ドアスペクトの順次走査信号である高精細ワイドアスペ
クト信号として出力されて表示される。
【0028】ところで、図4に示す伝送側において、補
強信号を上下無画部に配置する際に(即ち、合成器70
0と並べ換え回路800との間で)、補強信号を色副搬
送波で変調して伝送する場合がある。この場合、画像が
静止画状態の時には、VT信号が15Hzにシフトし、
VH信号が再び0Hzにシフトするので、次のようにす
ればよい。即ち、図2(A)に示すように、3次元YC
分離回路の前段に上下無画部に相当する期間のみ色副搬
送波(fsc)によって入力される高精細ワイドアスペ
クトテレビジョン信号を復調する復調器20を設ける。
あるいは、TLPF4の出力が画像が静止画状態の時の
VH信号となり、THPF5の出力が画像が静止画状態
の時のVT信号になるので、図2(B)に示すように、
TLPF4の出力をスイッチ18の端子Aに入力し、T
HPF5の出力をスイッチ17の端子Aに入力するよう
接続を入れ替えると共に、並べ換え回路9,19の前段
で色副搬送波による復調処理を行うよう、例えばスイッ
チ17と並べ換え回路9との間、及び、スイッチ18と
復調器12との間に色副搬送波による復調器20を設け
る。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の高
精細ワイドアスペクトテレビジョンデコーダ及びテレビ
ジョン受像機は、3次元YC分離回路における時間ロー
パスフィルタ,時間ハイパスフィルタを主画面及び上下
無画部の双方の期間で動作させることにより、主画面に
相当する期間では主画面信号を出力し、上下無画部に相
当する期間では時間垂直補強信号及び垂直補強信号を出
力するようにし、さらに、3次元YC分離回路における
動き検出回路より得られた主画面信号の動き検出信号を
対応する上下無画部にタイミングを合わせた後、時間垂
直補強信号及び垂直補強信号を主画面信号に合成するよ
うに構成したので、時間ローパスフィルタ,時間ハイパ
スフィルタや動き検出回路を主画面用と上下無画部用と
に別々に設ける必要がない。従って、回路規模が増大す
ることなく、回路規模が小さく安価な高精細ワイドアス
ペクトテレビジョンデコーダ及びテレビジョン受像機を
提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す部分ブロック図であ
る。
【図3】従来例を示すブロック図である。
【図4】補強信号の多重方法を説明するための図であ
る。
【図5】VT信号及びVH信号のスペクトル分布を示す
図である。
【符号の説明】
1,2 1フレームメモリ 3 動き係数発生回路 4 時間ローパスフィルタ 5 時間ハイパスフィルタ 6 動き適応混合器 7 色復調回路 8 倍速変換回路 9,19 並べ換え回路 12 復調器 13 VH復調回路 14 垂直伸張回路 15 合成器 16 遅延調整器 17,18 スイッチ 20 fsc復調器

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】NTSCカラーテレビジョン伝送方式と両
    立性を有し、ワイドアスペクト画像を主画面とすると共
    に、その上下に、画像が静止画状態の時には周波数変調
    されて異なる周波数分布とされた時間垂直補強信号及び
    垂直補強信号が伝送され、画像が動画状態の時には時間
    垂直補強信号のみが伝送される無画部を設けてレターボ
    ックス形式で伝送される高精細ワイドアスペクトテレビ
    ジョン信号を受信する高精細ワイドアスペクトテレビジ
    ョンデコーダにおいて、 動き検出回路,時間ローパスフィルタ,時間ハイパスフ
    ィルタ,動き適応混合器を有し、前記高精細ワイドアス
    ペクトテレビジョン信号をYC分離して主画面に相当す
    る期間では主画面信号である輝度信号及び色信号を出力
    すると共に、上下無画部に相当する期間では画像が静止
    画状態の時の時間垂直補強信号及び垂直補強信号を出力
    する3次元YC分離回路と、 前記3次元YC分離回路中の前記動き検出回路より得ら
    れた主画面信号の動き検出信号を対応する上下無画部に
    タイミングを合わせるための遅延調整器と、 前記3次元YC分離回路より出力された時間垂直補強信
    号と画像が動画状態の時に前記高精細ワイドアスペクト
    テレビジョン信号に含まれる時間垂直補強信号とを前記
    動き検出信号に従って切り換えて出力する第1のスイッ
    チと、 前記3次元YC分離回路より出力された垂直補強信号と
    無信号とを前記動き係数に従って切り換えて出力する第
    2のスイッチと、 前記3次元YC分離回路より出力された色信号を復調し
    て色差信号を出力する色復調回路と、 前記第1のスイッチより出力された時間垂直補強信号を
    対応する主画面に並べ換える第1の並べ換え回路と、 前記第1の並べ換え回路より出力された時間垂直補強信
    号と前記3次元YC分離回路より出力された輝度信号と
    前記色復調回路より出力された色差信号とを合成して順
    次走査化する倍速変換回路と、 前記倍速変換回路より出力された輝度信号及び色差信号
    を垂直方向に伸張する垂直伸張回路と、 前記第2のスイッチより出力された垂直補強信号を周波
    数復調する復調器と、前記復調器より出力された垂直補
    強信号を垂直高域信号に復調する垂直補強信号復調回路
    と、 前記復調器より出力された垂直補強信号を対応する主画
    面に並べ換える第2の並べ換え回路と、 前記垂直補強信号復調回路及び第2の並べ換え回路によ
    り復調され並べ換えられた垂直補強信号と前記垂直伸張
    回路より出力された輝度信号とを合成する合成器とを設
    けて構成したことを特徴とする高精細ワイドアスペクト
    テレビジョンデコーダ。
  2. 【請求項2】前記3次元YC分離回路の前段に上下無画
    部に相当する期間のみ色副搬送波によって前記高精細ワ
    イドアスペクトテレビジョン信号を復調する復調器を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の高精細ワイドアス
    ペクトテレビジョンデコーダ。
  3. 【請求項3】前記第1及び第2の並べ換え回路の前段
    に、色副搬送波によって前記時間垂直補強信号及び前記
    垂直補強信号を復調する復調器を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の高精細ワイドアスペクトテレビジョン
    デコーダ。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載の高精
    細ワイドアスペクトテレビジョンデコーダを内蔵したこ
    とを特徴とするテレビジョン受像機。
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