JPH0522706A - 画像信号送信処理及び受信処理装置 - Google Patents

画像信号送信処理及び受信処理装置

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JPH0522706A
JPH0522706A JP3169598A JP16959891A JPH0522706A JP H0522706 A JPH0522706 A JP H0522706A JP 3169598 A JP3169598 A JP 3169598A JP 16959891 A JP16959891 A JP 16959891A JP H0522706 A JPH0522706 A JP H0522706A
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JP
Japan
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signal
circuit
input
image
frame
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JP3169598A
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Inventor
Masanori Fujiwara
正則 藤原
Tatsuya Ishikawa
石川  達也
Susumu Komatsu
進 小松
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、現行放送方式との両立性を確保し
つつ、画像信号の垂直周波数アップコンバージョン及び
順次走査化を行うことを目的とする。 【構成】送信側にあって、周期T内にm(m:自然数)
枚の割合で画像を撮像するカメラ20と、このm枚の画
像から(m−n)枚の画像を抜き取り、残りのn枚の画
像をインターレース化するインターレース変換回路26
と、この出力を周期T内で順序を変えずに等しい時間間
隔になるようにレート変換し、現行テレビジョン方式の
主信号を得るフィールドレート変換回路27と、前記
(m−n)枚分の画像信号がエンコードされ、周期T内
で伝送される補助信号を得るエンコーダ33,36とを
備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、送信側において、現
行のテレビジョン放送システムであるPAL、NTSC
等との両立性を確保しつつ、このシステムにおける本来
のテレビジョン信号とは別に、垂直走査周波数アップコ
ンバージョンを行う補助信号を伝送し、受信側におい
て、本来のテレビジョン信号と上記補助信号とを用いて
垂直走査周波数アップコンバージョンを行い再生する画
像信号送信処理装置及び受信処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、多くの国々では、NTSC、PA
L、SECAM若しくはこれらのシステムを改良したテ
レビジョン放送が行われている。NTSC方式は、走査
線525本、垂直走査周波数59.94Hz、2:1イ
ンターレース走査(以下525/59.94/2:1と
記す)、PAL、SECAM方式は、走査線625本、
垂直走査周波数50Hz、2:1インターレース走査
(以下625/50/2:1と記す)のフォーマットに
より画像が伝送されている。
【0003】これらの方式は、いずれもインターレース
走査を採用している。従って、垂直方向の高域成分を多
く含む絵柄、例えば細かな横縞等が映出された場合、絵
柄がちらつくといった画像劣化生じる。これは、上記フ
ォーマットの再現能力を越える垂直方向の高域成分が折
り返しとなり、この折り返しが動きを伴った垂直方向の
低域成分になるからである。この画像劣化は、近年のデ
ィジタル信号処理技術を用いた動き適応走査線補間処理
により、画像の動きのない部分においては改善されてい
る。
【0004】図6はインターレース走査サンプリングに
よる上記画質劣化発生の様子と、この画質劣化が上記動
き適応走査線補間処理により改善される様子とを示して
いる。
【0005】図6において、aは垂直方向の高域成分を
多く含む横縞を含んだ絵柄を示している。この絵柄は、
インターレース走査サンプリングにより、bに示すよう
な構造の信号となる。bにおいて、f1、f2、f3、
f4は、それぞれフィールドを表し、白丸、黒丸は、そ
れぞれ高輝度、低輝度の画素を表している。絵柄の横縞
部分は、フィールド毎にフリッカーとなり、また、絵柄
のエッジ部分は、矢印で示すように振動するため画質劣
化となる。cは、インターレース走査を走査線補間によ
り順次走査化した様子を示している。cにおいて、大き
い丸は、実際に伝送されてくる画素を示し、小さい丸
は、伝送されてきた画素を1フィールド遅延し、矢印の
位置に補間した補間画素を示している。
【0006】このように、1フィールド前の画素から補
間画素を得て、順次走査化することにより、静止画にお
いては、インターレース走査に因るラインフリッカを防
ぐことができる。これは、先に述べた垂直方向の高域成
分の折り返しを、時間方向ローパスフィルタを介して除
去する、若しくは垂直方向のサンプル数を倍にして除去
するという原理に基づくものである。
【0007】ところで、NTSC方式は、先に述べたよ
うに、垂直走査周波数59.94Hzを採用している。
この周波数は、時間方向のサンプリングレートとして十
分ではない。一方、PAL、SECAMは、NTSC方
式よりも更に10Hz程低い垂直走査周波数50Hzを
採用している。このため、時間方向のサンプリングによ
る高調波成分が目立ち、画面全体にちらつきが生じる。
これは、特に大画面のテレビジョン受信機において顕著
であり、CRT(陰極線管)蓄積効果のみでは防ぐこと
ができない。
【0008】欧州では、上記対策が施されたフリッカー
フリーテレビジョン受信機が実用化されている。これ
は、受信機側で時間方向に2倍のオーバーサンプルを行
うことにより、上記高調波成分を人の目では感知できな
い高域にシフトさせ、大面積フリッカを除去するように
している。
【0009】図7は受信機側で垂直走査周期を2倍にす
る原理を示している。図7において、aは実際に伝送さ
れてくるフィールドf1〜f4の各画素を示してる。各
画素は、一旦フィールドバッファメモリに読み込まれた
後、倍速で読み出される。この結果、bに示すように、
1フィールド分の情報が2度映出され、大面積フリッカ
ーを完全に無くすことができる。この方法は、回路構成
が容易である為、市販されているフリッカーフリーテレ
ビジョン受信機の多くに用いられている。
【0010】更に、cに示すように、実際に伝送されて
くる信号を、垂直走査周期が2倍のインターレース走査
信号に変換して出力する方法もある。しかし、この方法
は、動き適応等により補間すべきフィールド数が多くな
り、また補間方法も複雑となる。
【0011】このように、インターレース走査信号の順
次走査化処理、及び時間方向のオーバーサンプリングで
ある垂直走査周波数のアップコンバージョン処理は、画
質向上に寄与することができる。
【0012】ここで、順次走査化処理及び垂直走査周波
数のアップコンバージョン処理を同時に行う場合を考え
てみる。以下、例えば、625/50/2:1のPAL
方式について述べる。この場合、ディジタル処理を前提
とし、サンプリングクロックは、13.5MHzとす
る。このサンプリングクロックで上記処理を同時に行う
と、システムクロックは4倍の54MHzとなる。従っ
て、クロックの周波数が高くなるため処理の並列化が必
要となり、回路規模が大幅に拡大する。また、水平周波
数も4倍の62.5MHz(=15.625kHz×
4)になる。
【0013】このような高い周波数に対し、現在の技術
でも対処することは可能であるが、通常のフライバック
トランスでは温度上昇等の問題から実現が困難である。
現行の回路技術では、上記2つの処理のうちいづれか一
方を採用することは可能であるが、2つの処理を同時に
テレビジョン受信機に盛り込む場合、コストの増大を招
く。
【0014】NTSC方式は、垂直走査周波数60Hz
を採用しているので、高調波成分による大面積フリッカ
に対し、PAL、SECAM方式程考慮する必要がな
い。従って、順次走査化処理を選択することにより画質
改善を図ることができる。一方、垂直走査周波数50H
zを採用するPAL、SECAM方式の画質改善を図る
には、上記2つの処理を同時に採用することが望まし
い。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に、特にPA
L、SECAM方式においては、時間軸方向サンプリン
グに因る高調波成分がもたらす大面積フリッカ、及びイ
ンターレース走査に因る垂直高域成分折り返しがもたら
すラインフリッカの除去を同時に行いたいと要望があ
る。しかし、この場合、システムクロック及び水平周波
数のアップコンバージョンを要し、コスト増大の問題か
ら一般のテレビジョン受信機に採用することは難しい。
【0016】そこでこの発明は上記事項に鑑み、現行放
送方式との両立性を確保しつつ、垂直周波数アップコン
バージョン及び順次走査化を可能とすることにより、専
用受信機で受信した場合は、大面積フリッカ及びライン
フリッカの少ない良好な画像を再生することができる画
像信号送信処理装置及び受信処理装置を提供することを
目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる画像送
信処理装置及び受信処理装置は、送信側にあって、
【0018】周期T内にm(m:自然数)枚の割合で画
像信号を出力する信号源と、前記m枚の画像から(m−
n)枚(n:自然数;n<m)の画像を抜き取り、残り
のn枚の画像を前記周期T内で順序を変えずに等しい時
間間隔になるように変換し、現行方式のテレビジョン信
号である主信号を得る第1のレート変換手段と、前記
(m−n)枚の画像が前記周期T内で伝送される補助信
号を得るエンコード手段と、受信側にあって、前記補助
信号として伝送された前記(m−n)枚の画像を再生す
るデコード手段と、再生された前記(m−n)枚の画像
を、前記主信号として伝送された前記n枚の画像に挿入
して前記信号源の出力と同じ順序とし、前記周期T内で
m枚の画像信号を得る第2のレート変換手段とを備えた
ものである。
【0019】
【作用】上記手段によれば、送信側において、信号源の
垂直走査周波数を大面積フリッカが生じない程度に選択
し、この信号のフィールドを間引いて現行方式に変換
し、主信号として伝送する。間引かれたフィールドは、
補助信号として、現行方式のフォーマットを崩さない範
囲で主信号に多重される。この多重信号を現行方式のテ
レビジョン受信機で受信すれば画質劣化を生じることな
く、従来と同様に再生できる。
【0020】受信側において、伝送された多重信号を主
信号と補助信号とに分離し、主信号から作成されたフィ
ールド間に、補助信号から作成されたフィールドを挿入
することにより、垂直走査周波数のアップコンバージョ
ンを行う。この信号を再生すれば、大面積フリッカ及び
ラインフリッカが改善された画像が得られる。更に、送
信側処理装置及び受信処理側の垂直走査周波数を適切に
選択すれば、順次走査も行うこともできる。
【0021】
【実施例】この発明に係わる画像信号送信処理装置及び
受信処理装置は、送信側において、垂直周波数Fvで順
次走査を行うカメラを用いて撮像し、このカメラからの
出力を垂直走査周波数fv(fv<Fv)のインターレ
ース走査のフォーマットに変換して伝送する。また、受
信側において、送信側のカメラで得られる信号と同様の
フォーマットに戻し、CRT等の表示装置では垂直走査
周波数Fv、順次走査の画像を映出する。
【0022】送信側の伝送時の垂直走査周波数fvは、
PAL、SECAM方式にあっては、fv=50Hz、
NTSC方式にあっては、fv=59.94Hzであ
る。この発明は、いずれの方式においても実施可能であ
る。
【0023】以下、fv=50HzのPAL方式を想定
してこの発明の実施例を説明する。ここでは、大面積フ
リッカを防ぐ為に、垂直周波数をFv=4/3fv=6
7Hzに選択している。図1はこの発明に係わる画像信
号送信処理装置及び受信処理装置の送信側の一実施例を
示すものであり、図3を参照して説明する。
【0024】先ず、順次走査を行うカメラ20(625
/67/1:1)により、撮像される。この垂直走査周
波数Fv=67Hzは、大面積フリッカを考慮した値で
ある。図3(a)は、カメラ20の撮像イメージを示し
ている。図中F1、F2、F3、F4は、それぞれフレ
ームを表している。
【0025】カメラ20の出力は、アナログ/ディジタ
ル(以下A/Dと記す)変換器25に入力されてディジ
タル信号に変換され、スイッチ21〜24の各入力端に
入力される。スイッチ21〜24は、それぞれフレーム
F1〜F4が入力されたときにのみオンされる。ここ
で、スイッチ21〜24は、実際には必要なく、説明を
簡略化するために示されている。スイッチ21、22、
24から出力されるフレームF1、F2、F4は、それ
ぞれインターレース変換回路26に入力されて、インタ
ーレース変換される。図3(b)は、インターレース変
換の様子を示すもので、フレームF1、F2、F4に×
印で示されている画素が除かれることにより、ライン間
引きされる。インターレース変換回路26の出力は、フ
ィールドレート変換回路27に入力されて、レート変換
が行われる。
【0026】図3(c)は、レート変換の様子を示すも
ので、ライン間引きされたフレームF1、F2、F4
は、垂直周波数が50Hzになるようにレート変換さ
れ、フィールドf1、f2、f3となる。ここで、フレ
ームF2、F4は、フィールドf2、f3に変換される
際、時間方向のサンプリング時刻がずれている。この
為、フィールドf1、f2、f3を、垂直周波数50H
zの現行テレビジョン受信機に映出した場合、動画部に
おいて、多少動きがぎこちなくなる。しかし、時間方向
の画素入れ替え処理が一切行われていないため、不自然
さはあまり無い。むしろ、垂直走査周波数が50Hzで
あるため、大面積フリッカが目立ち動画部分での不自然
さはマスクされてしまう。
【0027】なお、動画部分での不自然さを改善するに
は、カメラ20でのサンプリング時刻を不連続にするこ
とにより対処できる。つまり、フレームF2のサンプリ
ング時刻をフィールドf2を越えない範囲で遅らせ、ま
たフレームF4のサンプリング時刻をフィールドf3を
越えない範囲で早くすればよい。これにより。動画部で
の不連続性は、無視できるようになる。
【0028】フィールドレート変換回路27の出力は、
前処理回路43に入力され、後述する補助信号の多重領
域が確保される。前処理回路43の出力は、多重回路4
0に入力される。以降この信号を主信号と称す。次に補
助信号について説明する。
【0029】スイッチ23のフレームF3とスイッチ2
2のフレームF2とは、加算器28に入力され、フレー
ム間差信号となる。フレーム間差信号は、直流成分が減
少された信号である。加算器28の出力は、垂直LPF
(低域通過フィルタ)29を介して帯域制限されたの
ち、間引き回路30に入力される。間引き回路30は、
ライン間引き処理を行う。先の図3(b)において、点
線で囲まれたF4の部分は、上記フレーム間差信号を示
すもので、ライン間引き処理により、×印で示された画
素が除かれる。間引き回路30の出力は、水平LPF3
1を介して低域成分が抽出され、フレーム間差水平低域
成分となる。
【0030】水平LPF31の出力は、時間圧縮回路3
2に入力され、フレーム間差水平低域成分が伝送可能帯
域内に圧縮される。時間圧縮回路32の出力は、エンコ
ーダ33に入力され、フィールドf1、f2、f3の3
フィールド分の画面上下領域、必要であれば左右のオー
バースキャン領域に配置される。間引き回路30及び水
平LPF31の出力は、加算器34に入力され、フレー
ム間差水平高域成分となる。加算器34の出力は、時間
伸張回路35に入力されて、帯域が落とされると同時
に、全体の周波数が低域へシフトされる。
【0031】時間伸張回路35の出力は、エンコーダ3
6に入力されてエンコードされ、更に変調回路37に入
力される。変調回路37は、エンコーダ36の出力に対
し、適切なキャリアを用いて変調を行う。エンコーダ3
3のフレーム間差水平低域成分と変調回路37のフレー
ム間差水平高域成分は、それぞれ多重回路38に入力さ
れて多重される。多重回路38の出力は、補助信号とし
て多重回路40に入力され、先の主信号に多重される。
【0032】多重回路40の多重信号出力は、ディジタ
ル/アナログ(以下D/Aと記す)変換器41に入力さ
れてアナログ信号に変換され、出力端子42に導出され
る。なお、補助信号を主信号に多重せず、別の伝送路を
介して伝送する場合は、補助信号を出力端子39に導出
する。
【0033】上記構成によれば、出力端子42の出力
は、現行放送方式との互換性があるので、現行テレビジ
ョン受信機て受信した場合でも、従来と同様の映像を再
生することができる。次に、受信側の説明をする。図2
はこの発明に係わる画像信号送信処理装置及び受信処理
装置の受信側の一実施例を示すものであり、図3を参照
して説明する。
【0034】入力端子50には、送信側からの多重信号
が供給される。この信号は、主信号に補助信号が多重さ
れた信号であり、A/D変換器52に入力されてディジ
タル信号に変換されたのち、分離回路54に入力され
る。分離回路54は、主信号と補助信号とを分離する。
【0035】主信号は、遅延回路59及び時間軸圧縮回
路75を直列に介し、フィールドf1、f2、f3の各
走査線が1/2倍時間圧縮される。以降、この信号を直
接系信号と称す。時間軸圧縮回路75の出力は、スイッ
チ76の一方端に入力される。更に、主信号は、フィー
ルド内補間回路55、フィールド間補間回路56及び動
き検出回路57に入力される。
【0036】フィールド内補間回路55は、同一フィー
ルド内において補間したい走査線の上下2本の走査線を
用いて補間を行い、補間走査線信号を作成する。以降、
この信号を動画系補間信号と称す。
【0037】フィールド間補間回路56は、補間したい
走査線に対応する同一位置の1フィールド前の走査線信
号を用いて補間を行い、補間走査線信号を作成する。以
降、この信号を静画系補間信号と称す。動き検出回路5
7は、補間したい画素の動き量を示す動き信号を出力す
る。
【0038】図3(d)は、動き検出の様子を示すもの
である。例えば、補間したい画素1の動き量を示す動き
信号は、同図に示すように、実際に伝送されてくる白丸
で示された5つのフレーム画素間(画素2〜3、画素5
〜6等)の差の絶対値をとり、これらの最大値を求めれ
ばよい。
【0039】混合器58には、動画系補間信号と静画系
補間信号とが入力され、K(0≦K≦1)倍された動画
系補間信号と(1−K)倍された静画系補間信号との和
が出力される。Kの制御は、動き信号に基づいて行わ
れ、動き量が大きいとき、すなわち動き信号の値が大き
いときは、Kが1に近づくように制御され、動き量が小
さいとき、すなわち動き信号の値が小さいときは、Kが
0に近づくように制御される。このように、主信号は、
動き適応処理される。
【0040】混合器58の出力は、時間圧縮回路59に
入力されて1/2に時間圧縮される。以降、この信号を
補間系信号と称す。時間圧縮回路59の出力は、スイッ
チ76の他方端に入力される。スイッチ76は、直接系
信号と補間系信号とを適切に切り換えて導出し、フレー
ム作成を行う。
【0041】図3(d)はスイッチ76から出力される
走査線補間後のライン構成を示すもので、白丸は実際に
伝送されてくる直接系信号を表し、黒丸は補間系信号を
表している。スイッチ76の出力は、フレームレート変
換回路77に入力されてレート変換される。
【0042】図3(e)はレート変換の様子を示すもの
で、同図(d)に示したフレームF1、F2、F4が矢
印の位置にレート変換され、同図(e)に示すような構
成となる。次に、補助信号について説明する。
【0043】分離回路54で分離された補助信号は分離
回路53に入力される。補助信号は前述のようにフレー
ムF2、F3のフレーム間差信号を再生するための信号
である。
【0044】分離回路53は、送信側において補助信号
となる前の2種類の信号、つまりフレーム間差水平低域
成分とフレーム間差水平高域成分とに分離する。なお、
主信号と補助信号とがそれぞれ別の伝送路を介して伝送
される場合、補助信号は、入力端子51に入力される。
【0045】フレーム間差水平低域成分は、デコーダ6
3に入力されてデコードされ、更に時間伸張回路64に
入力されて時間伸張され、もとの状態に戻される。ま
た、フレーム間差水平高域成分は、復調回路65に入力
されて復調され、更にデコーダ66に入力されてデコー
ドされたのち、時間圧縮回路67に入力されて時間圧縮
され、もとの状態に戻される。もとに状態に戻されたフ
レーム間差水平低域成分及びフレーム間差水平高域成分
は、加算器68に入力されて加算される。
【0046】加算器68のフレーム間差信号は、送信側
においてライン間引きが行われている。従って、補間回
路69に入力され、伝送されてこないラインが補間され
る。これにより、1フレーム分のフレームF2、F3の
フレーム間差信号が得られる。補間回路69の出力は、
加算器70に入力される。以下、フレームF3の再生に
ついて述べる。
【0047】先のフレームレート変換回路77の出力の
うち、フレームF2は、スイッチ78を介して1フレー
ム遅延回路62に入力されて1フレーム分遅延される。
1フレーム遅延回路62の出力は、加算器70に入力さ
れて、補間回路69の出力と加算される。これにより、
フレームF3が再生される。
【0048】ところで、加算器70により再生されるフ
レームF3は、1フィールド分の補助信号しか伝送され
ないため十分な解像度を持たない。動画部にあっては、
補助信号をもとに再生されたフレームF3は、必須であ
る。一方、静画部にあっては、フレームF2を1フレー
ム分遅延させて映出すれば、解像度の劣化はない。そこ
で、加算器70と1フレーム遅延回路62との出力を混
合器71に入力し、先の混合器58と同様にして混合制
御される。
【0049】混合器71を制御する動き信号は、フレー
ムF2の作成に用いた動き検出回路57の動き信号を利
用する。しかし、動き検出回路57の動き信号は、1フ
ィールド分の動き情報しか持たない。そこで、時間圧縮
回路79、補間回路60、レート変換回路61及び1フ
レーム遅延回路80を用いて1フレーム分の情報を作成
する。レート変換回路61は、補間回路60で補間され
た動き信号のレート変換を行い、映像信号との位相を一
致させている。レート変換回路61の出力は、1フレー
ム遅延回路80を介して1フレーム分遅延されたのち、
混合器71の制御端に入力される。
【0050】これにより、混合器71からは、動きに応
じて再生されたフレームF3が得られる。フレームF3
は、スイッチ72に一方端に供給され、送信側のカメラ
20で得られるフォーマットの再生に供せられる。以
下、このフォーマットの再生について述べる。
【0051】スイッチ72に他方端には、先のフレーム
レート変換回路77の出力であるフレームF1、F2、
F4が供給される。スイッチ72は、フレームF1、F
2、F4の間にフレームF3を挿入するように切り換
え、フレームF1、F2、F3、F4を再生する。スイ
ッチ72に出力は、D/A変換器73に入力されてアナ
ログ信号に変換されたのち、モニタ74に入力される。
【0052】上記構成によれば、625/67/1:1
の映像を映出することができる。これにより、現行放送
方式との両立性を確保しつつ、専用受信機で受信した場
合は、大面積フリッカ及びラインフリッカが改善され、
画質向上に寄与することができる。
【0053】この発明は、主信号として伝送されない時
間方向サンプリングレートアップの為の情報、すなわち
図3(a)のフレームF3の伝送方式を限定するもので
はない。受信側でフレームF3を再生する方法は、種々
考えられるが、以下動きベクトル信号を補助信号として
伝送し、フレームF3を再生する場合について述べる。
図4は送信側の構成を示すもので、図1に示した回路と
同一部には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0054】カメラ20の出力(625/67/2:
1)は、A/D変換器25に入力されてディジタル信号
に変換されたのち、スイッチ21〜24に供給される。
各スイッチ21〜24には、それぞれ、フレームF1〜
F4が入力されている。このうち、スイッチ22,23
の出力であるフレームF2,F3は、それぞれ動きベク
トル検出回路90に入力される。
【0055】動きベクトル検出回路90は、フレームF
2に対するフレームF3の動きベクトルを検出する。1
フレーム中の有効画面を垂直575ライン、水平720
ドットとし、ベクトル検出の単位ブロックを16ライン
×16ドットとする。更に、走査線528本分の映像信
号しか伝送しないようにする。
【0056】単位ブロックの垂直及び水平方向の動きベ
クトルに、それぞれ5ビットづつ割り当て、単位ブロッ
クの動きベクトルのビット数を10ビット/1ブロック
とする。この場合、1フレームあたりの動きベクトルの
総ビット数は、10ビット×(528/16)×(72
0/16)=14850ビットとなる。
【0057】動きベクトル信号をベースバンド伝送する
場合、1ラインあたり250ビット程度は伝送できるの
で、1フレームの動きベクトルを伝送には、14850
ビット/270ビット/ライン、およそ60ラインを要
する。従って、フレームF3の動きベクトルを伝送する
には、1フィールドあたり20ラインを動きベクトル伝
送領域に割り当て、3フィールドに亘って伝送すればよ
い。
【0058】動きベクトル検出回路90の動きベクトル
信号は、符号化回路91に入力され、画像相関を利用し
たデータ圧縮が施される。符号化回路91の出力は、エ
ンコーダ33に入力されて、伝送用に適したフォーマッ
トに変換される。エンコーダ33の出力は多重回路40
に入力される。
【0059】一方、スイッチ21、22、24の出力
は、それぞれインターレース変換回路26に入力されて
インターレース変換され、フィールドレート変換回路2
7に入力されてレート変換される。フィールドレート変
換回路27の出力は、主信号として多重回路40に入力
される。
【0060】多重回路40は、主信号と動きベクトル信
号と多重して出力する。多重回路40に多重信号出力
は、D/A変換器41に入力されてアナログ信号に変換
されたのち、出力端子42に導出される。なお、動きベ
クトル信号を主信号に多重せず、別の伝送路を介して伝
送する場合、動きベクトル信号は、出力端子39に導出
される。
【0061】上記送信側の構成においても、出力端子4
2の出力は、現行放送方式との互換性があるので、現行
テレビジョン受信機て受信した場合でも、従来と同様の
映像を再生することができる。図5は受信側の構成を示
すもので、図2に示した回路と同一部には同一符号を付
して詳細な説明を省略する。
【0062】入力端子50には、伝送されてきた多重信
号(625/50/2:1)が供給される。この多重信
号は、A/D変換器52に入力されてディジタル信号に
変換されたのち、分離回路54に入力される。分離回路
54で分離された動きベクトル信号は、デコーダ63に
入力されてデコードされ、更に復号化回路75に入力さ
れて復号化されてもとの状態に戻される。なお、動きベ
クトル信号が主信号に多重されず、別の伝送系路を介し
て伝送されてきた際には、補助信号は、入力端子51に
供給され、デコーダ63に入力されてもとの状態に戻さ
れる。復号化回路75の出力は、動き補正回路96の制
御端に入力される。一方、分離回路54で分離された主
信号は、遅延回路59、時間軸圧縮回路75を直列に介
し、直接系信号としてスイッチ76の一方端に供給され
る。
【0063】更に、主信号は、フィールド内補間回路5
5、フィールド間補間回路56、動き検出回路57及び
混合器58を用いて動き適応処理される。混合器58の
補間系信号出力は、時間圧縮回路59を介してスイッチ
76の他方端に供給される。
【0064】スイッチ76は、直接系信号と補間系信号
とを切り換え、フレーム作成を行う。スイッチ76の出
力は、フレームレート変換回路77に入力されてレート
変換される。フレームレート変換回路77の出力である
フレームF1、F2、F4のうち、フレームF2は、ス
イッチ78を介して1フレーム遅延回路62に入力され
る。1フレーム遅延回路62で1フレーム分遅延された
フレームF2は、動き補正回路96に入力される。
【0065】動き補正回路96は、動きベクトル信号に
基づいてフレームF3を再生し、スイッチ72の一方端
に供給する。スイッチ72の他方端には、フレームレー
ト変換回路77からのフレームF1、F2、F4が供給
される。スイッチ72は、フレームF1、F2、F3、
F4を再生する様に動作する。すなわち、静画の場合
は、フレームF2をそのままフレームF3とし、動画の
場合は、単位ブロック毎の動きベクトルに基づきフレー
ムF2を移動させ、フレームF3を再生する。スイッチ
72の出力は、D/A変換器73に入力されてアナログ
信号に変換されたのち、モニタ74に入力される。上記
受信側の構成においても、625/67/1:1の映像
を映出することができる。
【0066】なお、上記実施例では、信号源としてテレ
ビカメラを例に挙げているが、例えばVTR(ビデオテ
ープレコーダ)、LD(レーザディスク)等の画像再生
装置を用いても良い。
【0067】
【発明の効果】以上説明した画像信号送信処理装置及び
受信処理装置によれば、現行放送方式との両立性を確保
しつつ、垂直周波数アップコンバージョン及び順次走査
化を可能とすることができる。これにより専用受信機で
受信した場合は、大面積フリッカ及びラインフリッカの
少ない良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる画像信号送信処理装置及び
受信処理装置の送信側を示す構成図。
【図2】 この発明に係わる画像信号送信処理装置及び
受信処理装置の受信側を示す構成図。
【図3】 この発明に係わる画像信号送信処理装置及び
受信処理装置の原理を示す説明図。
【図4】 この発明に係わる画像信号送信処理装置及び
受信処理装置の他の実施例を示す送信側の構成図。
【図5】 この発明に係わる画像信号送信処理装置及び
受信処理装置の他の実施例を示す受信側の構成図。
【図6】 従来の問題点発生の原理を示す説明図。
【図7】 従来の問題対策が施されたテレビジョン受信
機の動作の説明図。
【符号の説明】
20…カメラ、21〜24,72,76,78…スイッ
チ、25,52…A/D変換器、26…インターレース
変換回路、27…フィールドレート変換回路、28,3
4,68,70…加算器、29…垂直LPF、30…間
引き回路、31…水平LPF、32,59,67,7
5,79…時間圧縮回路、33,36…エンコーダ、3
5,64…時間伸張回路、37…変調回路、38,40
…多重回路、39,42…出力端子、41,73…D/
A変換器、43…前処理回路、50,51…入力端子、
53,54…分離回路、55…フィールド内補間回路、
56…フィールド間補間回路、57…動き検出回路、5
8,71…混合器、60,69…補間回路、61…レー
ト変換回路、62,80…1フレーム遅延回路、63,
66…デコーダ、65…復調回路、74…モニタ、77
…フレームレート変換回路、90…動きベクトル検出回
路、91…符号化回路、95…復号器、96…動き補正
回路。
フロントページの続き (72)発明者 小松 進 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側にあって、 周期T内にm(m:自然数)枚の割合で画像信号を出力
    する信号源と、 前記m枚の画像から(m−n)枚(n:自然数)の画像
    を抜き取り、残りのn枚の画像を前記周期T内で順序を
    変えずに等しい時間間隔になるようにレート変換し、現
    行テレビジョン方式の主信号を得る第1のレート変換手
    段と、 前記(m−n)枚分の画像信号をエンコードし、前記周
    期T内で伝送される補助信号を得るエンコード手段と、 受信側にあって、 前記補助信号として伝送された(m−n)枚の画像を再
    生するデコード手段と、 前記主信号として伝送されたn枚の画像に、前記デコー
    ド手段で再生された(m−n)枚の画像を挿入し、前記
    周期T内でm枚の画像信号を得る第2のレート変換手段
    とを具備したことを特徴とする画像信号送信処理及び受
    信処理装置。
  2. 【請求項2】 前記m、nの値は、それぞれm=4、n
    =3としたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の画像信号送信処理及び受信処理装置。
  3. 【請求項3】 前記信号源の出力は順次走査信号であ
    り、前記第1のレート変換手段の出力は飛び越し走査信
    号であり、前記第2のレート変換手段の出力は順次走査
    信号であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の画像信号送信処理及び受信処理装置。
  4. 【請求項4】 前記送信側にあって、 前記補助信号が前記主信号に多重された多重信号を伝送
    する手段と、 前記受信側にあって、 前記多重信号を前記補助信号と前記主信号とに分離して
    処理する手段とを具備したことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の画像信号送信処理及び受信処理装置。
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