JP2713973B2 - テレビジョン信号の伝送方法及び再生方法 - Google Patents

テレビジョン信号の伝送方法及び再生方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はテレビジヨン信号の伝送方法及び再生方法に
係り、特に現行のNTSCの如き標準のアスペクト比の受像
機でも受信できるいわゆる両立性を有するワイドアスペ
クト比のテレビジヨン信号の伝送方法及び再生方法に関
する。
〔従来の技術〕
現行テレビジヨンよりアスペクト比の大きなテレビジ
ヨン信号を、現行方式と両立性を保ちながら伝送する方
法が提案されている。(M.A.Isnardi,etal.,“A Single
Channel,NTSC Compatible Widescreen EDTV Syste
m")。
上記提案の方式では、第16図に示す如く撮像系から得
られたワイドな画面のうち、現行受像機で表示できる中
央部分は現行方式(例えばNTSC方式)で送り、残つた両
側の画面は、別途変調し、現行方式の信号に多重して伝
送する。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記提案技術は、 まず、第16図に示す如く、ワイドな画面のうち、現行
受像機で表示できる中央部のみを現行方式(NTSC方式な
ど)で送るため、現行受像機では、中央部だけしか表示
されず、左右の画面は見ることができない。
また、中央部と左右の画像の信号伝送形態が異なるた
めに、伝送路の影響,多信多重に伴うクロストークなど
の影響が異なりその再生画像の接続部が完全に連続にな
らず、不自然な画質劣化が発生する。
本発明の目的は、上記問題点を解決し、現行受像機で
もワイド画像の両端が切れることなく全部表示でき、ワ
イドアスペクト比の受像機の再生画像でも、不自然な接
続部分のないワイド画像が得られるテレビジヨン伝送方
法及び再生方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、撮像系から得られるワイドな画像を、現
行受像機のアスペクト比に合せ、垂直方向に圧縮して伝
送することにより達成される。なお、垂直方向の高域成
分及び補助情報を圧縮により生じた空き走査線を利用し
て送り、現行帯域以上の水平方向の高域成分は、現行方
式の周波数の隙間に多重することにより伝送する。
〔作用〕
ワイドアスペクト比の撮像系から得られた画像をその
まま現行のアスペクト比の受像機で受信すると、水平方
向に圧縮された縦長の画像になつてしまう。これに対し
て、本発明では、現行受像機のアスペクト比(4:3)に
合せ、垂直方向を圧縮して伝送する。これによつて、現
行受像機で受信しても正常な画像が再生できる。また、
従来技術の如く、左右の画像の一部が再生できないとい
う問題も解決され全画面を見ることが可能となる。
また、中央部と左右の端部を分けることなく、一括し
て同一手段で伝送するため、再生画像において、従来技
術で問題となつていた不自然な接続部分も本質的に発生
することもなく良好な画像を得ることが可能となる。
さらに、圧縮により発生する高域成分は、空き走査
線、および空き周波数を利用して多重するため、これを
再生することにより、高解像度な画像を再生できる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。第
1図(a)は送信側の構成を示し、同図(b)は受信側
の構成を示す。テレビカメラ1は、最も簡単な場合を考
え、走査線数は現行方式と同じ525本で、2:1のインタレ
ース走査のものであり、アスペクト比だけが現行方式よ
り大きい5:3のものを使う場合について述べる。まず、 カメラ1から得られたアスペクト比5:3の画像信号
は、垂直方向圧縮部2で現行方式と同じアスペクト比4:
3になるように垂直方向に圧縮される。そして、受信側
で伸張する際に必要な垂直方向の情報(垂直方向の高域
成分)は、圧縮により生じた上下の空き走査線を利用し
て伝送する。この具体的な構成は後述する。
垂直方向に圧縮された信号は、良く知られているNTSC
エンコーダ3により現行のNTSC信号にエンコードされ
る。この信号は、現行の周波数帯域の4.2M Hzに水平周
波数が帯域制限されており、低域成分を伝送することに
なる。そのため、垂直方向圧縮部2の出力信号は、高域
成分変調部4により、4.2M Hz以上の高域成分が抽出さ
れ現行方式で伝送可能な如く変調され、加算器5によ
り、現行NTSC信号に加算されて伝送される。この高域成
分変調部の詳細な構成は特願昭59−067642に記載の通り
である。
受信側では第1図(b)に示す如く、まず多重された
高域成分が高域成分分離部6で分離され、復調部8で元
の高域成分が再生されて、NTSCデコーダ7で再生された
低域成分と加算器9で加算されて元の帯域(0〜6.0M H
z)の信号が得られる。この高域成分分離,復調部の構
成も前記文献に記載された技術で実現される。
この信号は、垂直方向伸張部10で送信部の圧縮に対応
して垂直方向に伸張され、ワイドアスペクト比(5:3)
を有するワイドアスペクト比のテレビジヨン受信機の映
像部に入れられ、画像が再生される。
本発明の特徴の一つである送信側での垂直方向の圧縮
と、受信側での伸張方法について具体的に述べる。第2
図にその一実施例を示す。この例は、原信号の画像部分
について、走査線5本につき1本を間引くことにより、
4/5に垂直方向を圧縮するものである。すなわち、第2
図の原信号の5本の走査線Xn-2,Xn-1,Xn,Xn+1,Xn+2のう
ちXn-2,Xn-1,Xn+1,Xn+2の4本だけ送る。Xnの情報は圧
縮されたことにより生じた同図の斜線で示した上下の空
き走査線を利用して伝送する。この間引かれた走査線Xn
の情報は、そのまま伝送することも考えられるが、現行
受像機で受信する場合の妨害を考えると好ましくない。
ここでは、上下の走査線の平均値との差△を送る。こ
こに、 である。この△はXnが画面の上半分の領域である場合
には上の空き走査線で送り、下半分の場合は下の空き走
査線で送る。
現行受像機では、この圧縮された信号をそのまま表示
することになる。5:3の画像をそのまま現行の4:3の受像
機で表示すると、縦長の画像になつてしまうが、このよ
うに垂直方向に圧縮されていると正しい画像が表示され
る。
ワイドアスペクト比の受像側での垂直方向の伸張は、
第2図に示す如く、4本の走査線に1本づつ補間するこ
とにより行なう。補間走査線をとすると となり、元の走査線が再生される。
垂直方向圧縮部2の実施例の構成を第3図に示す。テ
レビカメラから得られた5:3のワイドアスペクト比の画
像信号は、1走査線遅延素子12,13に入り加算器14によ
りXn-1+Xn+1が加算され、さらに1/2の係数が乗せられ
る。そして、減算器15によりXnとの差がとられ△が得
られる。
制御信号発生部18では、走査周期を分周し、5本に1
本の割合で切替え器16を切替え、△がメモリ17に書き
込まれる如く制御信号を出力する。メモリの書込みアド
レスは、△を書き込むときは画面の上下に相当するア
ドレスとなる如く制御される。メモリ17の読み出しは、
通常の画面の順に行なわれ、これで圧縮された画像信号
が得られる。
なお、この圧縮機能は、画像部分についてのみ行なわ
れ、同期信号部分では行なわない。
垂直方向伸張部(第1図の10)の実施例の構成を第4
図に示す。制御信号発生回路26からの制御信号により、
信号切替え部19が切替えられて、入力信号のうち、画像
の上下の走査線で送られている走査線補間用の信号(垂
直高域成分)はメモリ20に書込まれ、それ以外の信号は
メモリ21に書き込まれる。
メモリ21に書き込まれたデータは、読み出され、1走
査遅延素子22で遅延された後、加算器23でXn+1とXn-1
加算され、さらに1/2の係数掛けられて加算器24に入
る。加算器24では、メモリ20から読み出された△と加
算されて補間信号が得られる。そして、制御信号発
生回路26からの制御信号により、4本に1本の割合で、
信号切替え器25が切替えられ、補間信号が出力され
る。これにより、垂直方向に伸張された画像信号が出力
される。
以上は走査線補間用の信号(垂直高域成分)△とし
て、上下の走査線の平均値との差を送る場合について述
べたが、これに限定されるものではない。△として
は、例えば とし、受信側の補間信号=N・△とする。あるい
は、△として、前述の△を搬送波で変調して伝送す
る。など種々の方法が考えられる。
また、垂直伸張の方法として第5図(b)に示す如
く、垂直方向の掃引を同図(a)に示す従来のものよ
り、大きくなる如くして行なうことも可能である。ただ
し、このときは垂直方向の解像度は若干犠牲になる。
第6図は、他の実施例における送信側における動作の
一例を示す。この例では、撮像系にアスペクト比16:9,
走査線数1125本,30フレーム,インターレース走査の形
態のものを考える。同図(a)は、走査線数1125本の撮
像系より得られた信号形態を示す。第1フイールドで
は、同図の実線で示す走査線A,B,C,D,…、第2フイール
ドでは点線で示す走査線A′,B′,C′,…に相当した信
号を抽出する。
一方、同図(b)は、本発明によつて画像縮小を行な
い伝送される走査線の信号の1例を示す。この例では、
第1フイールドの走査線イ,ロ,ハ,…、ならびに第2
フイールドの走査線イ′,ロ′,ハ′,…はそれぞれ、
走査線数1125本の系で得られた信号の連続した2つの走
査線間の信号の平均値(例えば(A+B)/2,(D+
E)/2,…)により構成する。そして、1フレームでTot
al360本の走査線数に相当する画像縮小したワイドアス
ペクト比の画像に対応した信号をつくる。なお、この処
理によつて失なわれる垂直解像度を補なうための補助信
号の1例を同図(c)に示す。この例では各走査線に対
して2種類の補助信号VH1,VH2を割り当てる。このう
ち、VH1信号は、走査線イ,ロ,…の生成に用いた走査
線信号の差分値、例えば、走査線イに対しては(A−
B)/2,ロに対しては(D−E)/2によって生成する。
一方、VH2信号は、例えば走査線イに対しては ロに対してはF− によつて得られるような差分値である。
これらの補助信号VH1,VH2は時間軸圧縮などを行な
い、例えば同図(d)に示すように、使用されずに余つ
ている120本の走査線の期間に多重する。
次に、第7図により、受信側における動作を説明す
る。同図(a)に示すように伝送された走査線イ,ロ,
ハ,…に対して、補助信号VH1との和、あるいは差を取
ることにより、同図(b)に示すように、もとの走査線
数1125本の系に対応した2つの連続した走査線対の信号
A,BあるいはD,EもしくはG,Hの信号を再生する。このよ
うにして再生した同図(b)の信号系列に対して、さら
に、補助信号VH2との間で、VH2−(B+D)/2,VH2
(E+G)/2の演算を行ない、同図(b)でぬけている
走査線C,Fに対応する信号を再生する。そして、最終的
には、同図(c)に示すように、もとの走査線数1125本
の系の形態で表示する。
以上、述べたように、本実施例によれば、現行テレビ
ジヨン方式との両立性を有し、かつ、解像度も損なうこ
となくワイドアスペクト比の画像の伝送が実現できる。
なお、本発明においては、前述したVH1,VH2などの補
助信号によつて垂直解像度の高い画像再生ができる。一
方、水平解像度に関しても、以下に述べる補助信号によ
つて高解像度の画像再生が実現できる。
ワイドアスペクト比の画像では、その信号スペクトル
は第8図(a)に示すように周波数帯域も広く、現行テ
レビジヨン方式で規定されている周波数帯域を越えてい
る。このため、現行テレビジヨン信号帯域内のみの信号
では、水平解像度も低下する。
そこで、同図(b)に示すように、例えば現行テレビ
ジヨン信号帯域を越える輝度高域成分は、周波数シフト
により現行テレビジヨン信号帯域内の信号に周波数変換
し、補助信号HHとして多重する。
受信側では、同図(d)に示すように、多重した補助
信号HHを分離抽出し、もとの周波数帯の信号に復調し
て、輝度高域成分の再生を行なう。この動作によつて、
水平解像度の高い画像再生が実現できる。
補助信号HHの多重にも種々の形態が考えられるが、そ
の1例を同図(c)に示す。時間周波数,垂直周波数
νの「−ν」2次元周波数領域では、現行テレビジヨ
ン方式の輝度信号,色信号のスペクトルはそれぞれ実線
の領域に存在する。そこで、補助信号HHは、利用させず
に空いているこの第1,第3象限に多重する。
第9図は上記第6〜8図で説明した原理による本発明
送信側の一実施例の構成である。16:9撮像系1におい
て、例えば走査線数1125本,30フレーム,インタレース
走査,アスペクト比16:9の形態の3原色信号R,G,Bは、Y
IQ変換回路32により、輝度信号Y、および2つの色差信
号、例えばI,Q、あるいはR−Y,B−Yなどに変換する。
そして、伝送走査線信号発生回路33,36では、例えば第
6図に示すような走査線信号間の演算により、伝送する
走査線イ,ロ,ハ,…の信号を生成する。一方、VH1
出回路34,VH2抽出回路35では、同様に走査線信号間の演
算により、例えば第6図(c)に示したような垂直方向
の補助信号VH1,VH2を生する。これら、生成した信号
は、時間軸変換回路37〜40によつて、時間軸伸長,時間
軸並びかえなどの処理を行ない、現行テレビジヨン方式
の走査形態に合致した信号系列に変換する。
時間軸変換回路37で得られる画像縮小したアスペクト
比16:9の輝度信号は、HH抽出回路41において、先に第8
図に示したように、例えば輝度信号の高域成分を補助信
号成分として抽出し、周波数シフト回路42により現行テ
レビジヨン方式の周波数帯に周波数変換した補助信号H
H′を発生する。そして、遅延回路43で遅延調整した信
号に加算回路44で加算することによつて、補助信号HH′
の多重を実現する。
一方、色差信号I,Q、あるいはR−Y,B−Yは色信号変
調回路45により、現行テレビジヨン方式の色信号Cを生
成する。
そして、多重化回路46では、それぞれ所定の期間に、
補助信号VH1,VH2、ならびにアスペクト比16:9の画像信
号を多重化する。そして、同期信号,バースト信号、な
らびに、必要に応じて制御信号,識別信号などを付加し
て、現行テレビジヨン方式と両立性を有するワイドアス
ペクト比のテレビジヨン信号を構成する。
次に、受信側の一実施例を第10図により説明する。
分離回路47では、受信信号より、輝度信号YL,色信号
C、ならびに補助信号HH′,VH1′,VH2′信号をそれぞれ
分離抽出する。なお、この分離の際には、いわゆる水
平,垂直,時間の3次元周波数領域での動き適応処理に
よる分離抽出の動作を行なうことが望ましい。
補助信号HH′は周波数シフト回路49でもとの周波数帯
の信号に変換し、ワイドアスペクト比の輝度信号高域成
分を復調する。そして、加算回路50で遅延回路48で遅延
したYL信号に加算して、高域成分まで周波数の伸びた輝
度信号に復調する。
この輝度信号、ならびに遅延回路22で遅延調整した補
助信号VH1,VH2を使用して、走査線再生回路53では、例
えば第7図に示すような動作を行ない、走査線数1125本
の形態の各走査線に対応する輝度信号を生成する。
一方、色信号Cは、色信号復調回路51において、もと
の色差信号I,QあるいはR−Y,B−Yに復調する。そし
て、この信号をもとに走査線再生回路54では走査線数11
25本の形態の各走査線に対応する色差信号を生成する。
なお、色差信号では、人間の視覚特性も悪いため、輝度
信号のような解像度は不要である。したがつて、この各
走査線の生成では、例えば第7図(c)に示す走査線A,
B,C、あるいはD,E,Fなどは同図(a)に示す走査線イ,
ロの情報をそのまま使用することで実現してもよい。
以上の処理によつて生成した信号系列は、時間軸変換
回路55において、時間軸の圧縮、並びかえ等の処理を行
ない、走査線数1125本,30フレーム,インタレース走査
の形態の信号系列に変換する。
そして、RGB変換回路56で3原色信号に変換し、16:9
表示系57によつて、アスペクト比16:9の画像再生を行な
う。なお、この際、表示可能な画像領域は、例えば第11
図(a)の斜線の部分である。
以上は、本発明によるワイドアスペクト比のテレビジ
ヨン信号を受信した場合の動作であるが、次に、現行テ
レビジヨン方式の信号を受信した場合の動作の一例を説
明する。
デコーダ回路58では、YC分離,色信号の復調などの処
理を行ない、輝度信号YL′,色差信号I′,Q′を再生す
る。なお、この場合にも、YC分離では3次元周波数領域
での動き適応処理などにより、漏話の少ない分離を行な
うことが望ましい。そして、このYC分離の機能は、前述
した分離回路57で実現する構成も可能である。
走査線補助回路59,60では、空間,時間方向に隣接し
た走査線の情報を利用して、走査線数1125本の走査形態
に必要な補間走査線の信号を生成する。そして、時間軸
変換回路61では、時間軸の並びかえ、時間軸圧縮などの
処理を行ない、例えば、第11図(b)に示すような形態
の信号として、画像再生を行なう。なお、現行テレビジ
ヨン方式,ワイドアスペクト比テレビジヨン信号の識別
は、制御信号あるいは識別信号などで行なうことにな
る。
なお、本発明による補助信号の形態としては、第12図
(a)に示すもの以外にも種々のものが考えられ、例え
ば同図(b)に示すように、輝度信号,色信号の補助信
号を多重することも可能である。
また、補助信号の多重形態としても、第12図以外に、
例えば第13図に示すように、放送波帯のキヤリアfcの領
域に直交変調して多重することも可能である。
さらに、本発明を複数チヤネルを使用したワイドアス
ペクト比のテレビジヨン信号の伝送に適用することも可
能であり、その一実施例を第14図に示す。この実施例は
2チヤネルによる伝送の場合で、ch1ではアスペクト比
4:3の画像信号を現行テレビジヨン方式と同様な形態で
伝送し、両立性を保持する。なお、この場合、水平解像
度の向上を図るための補助信号HHを重畳することも可能
である。一方、ch2ではch1で伝送できない画像に対応し
た信号、および補助信号を伝送する。この場合、補助信
号としては、垂直解像度の向上を図るためのVH信号、あ
るいは水平解像度の向上を図るためのHH信号、または、
両者のいずれもなど、様々なものが可能である。
受信側では、ch1,ch2の画像信号、補助信号より、再
度、アスペクト比16:9の高解像度な画像を再生する。
なお、複数チヤネルによる伝送では、チヤネル間の特
性のばらつきなどによつて、再生画像には継ぎ目等の画
像劣化が発生する場合もある。
この種の問題を解決する一実施例を第15図に示す。第
14図との相異点は、ch2へ割り当てる画像信号は、ch1の
信号とオーバーラツプの領域を有することである。
アスペクト比が16:9の画像再生時には、このオーバー
ラツプ領域ではそれぞれのチヤネルの信号が一致するよ
うに、例えば輝度信号のゲイン調整,色信号のゲイン,
色相調整などを行なうことによつて、継ぎ目等の画質劣
化を解決できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、現行テレビジヨン方式との両立性を
保有しながら、ワイドアスペクト比の画像を伝送できる
ので、テレビジヨン画像のワイド化に大きな効果があ
る。
なお、本発明における補助信号の例としては、実施例
に示したものに限定されず、垂直解像度、あるいは水平
解像度の向上に寄与するものであれば、本発明が適用可
能なことも明らかである。
また、補助信号の多重形態としては、第12,13図に必
ずしも限定されることなく、これらの組み合せなど、様
々な形態が可能なことも明らかである。
さらに、本実施例では走査線数525本1125本、16:9の
走査形態を例に説明したが、本発明はこれに限定され
ず、例えば走査線数1049、あるいは1050本などの形態の
ものにも適用可能なことも明らかである。
又、実施例の説明では現行方式としてNTSC方式の場合
について述べたが、SECAM,PALなどの方式にもそのまま
適用できる。
更に高域成分の変調,多重方法として、現行方式の周
波数スペクトルの隙間を利用する例を示したが、映像信
号搬送波と直交する如く変調する方法でもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるテレビジヨン信号の伝送方式の一
実施例の構成図、第2図は第1図の垂直方向圧縮部2と
垂直方向伸張部10の機能を示す図、第3図は垂直方向圧
縮部2の構成図、第4図は垂直方向伸張部10の構成図、
第5図は垂直方向伸張部の他の実施例の説明図、第6図
は、本発明による他の実施例の垂直解像度向上の補助信
号説明図、第7図は受信側における補助信号の動作説明
図、第8図は水平解像度向上の補助信号周波数特性図、
第9図は第7図の原理による本発明による送信側の一実
施例の構成図、第10図は受信側の一実施例の構成図、第
11図は本発明による再生画像の一表示例、第12図,第13
図は本発明の他の一実施例の動作説明図、第14図,第15
図は本発明を複数チヤネル伝送に適用した場合の一実施
例の原理説明図、第16図は従来技術の構成図である。 1……テレビカメラ、2……垂直方向圧縮部、3……NT
SCエンコーダ、4……高域成分変調部、6……高域成分
分離部、7……NTSCデコーダ、8……高域成分復調部、
10……垂直方向伸張部、11……ワイドスクリーン受像
機、12,13,22……1走査線遅延素子、17,20,21……メモ
リ、18,26……制御信号発生器、31……16:9撮像系、32
……YIQ変換回路、33,36……伝送走査線信号発生回路、
34……VH1抽出回路、35……VH2抽出回路、37〜40……時
間軸変換回路、41……HH抽出回路、42……周波数シフト
回路、43……遅延回路、44……加算回路、45……色信号
変調回路、46……多重化回路、47……分離回路、48,52
……遅延回路、49……周波数シフト回路、50……加算回
路、51……色信号復調回路、53,54……走査線再生回
路、55,61……時間軸変換回路、56……RGB変換回路、57
……16:9表示系、58……デコーダ回路、59……走査線補
間回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−170394(JP,A) 特開 昭62−36992(JP,A) 特開 昭59−171387(JP,A) 特開 昭60−213185(JP,A) 特開 昭63−46090(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アスペクト比が4対3とは異なる横長画像
    を垂直方向に圧縮して生成した画像信号をアスペクト比
    が4対3の画面の中央部に配置し、上記垂直方向の圧縮
    のために生じる画面の上下の空き走査線部に横長画像の
    垂直方向の解像度を向上するための第1の補助信号を挿
    入し、上記画像信号に横長画像の水平方向の解像度を向
    上するための第2の補助信号を挿入して送信することを
    特徴とするテレビジョン信号の伝送方法。
  2. 【請求項2】前記第2の補助信号の挿入において、横長
    画像の輝度水平高域成分を現行テレビジョン方式の周波
    数帯域内に周波数シフトし、「垂直−時間」周波数領域
    で搬送色信号成分と共役な第1象限及び第3象限の領域
    に挿入することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のテレビジョン信号の伝送方法。
  3. 【請求項3】送信側で、アスペクト比が4対3とは異な
    る横長画像を垂直方向に圧縮して生成した画像信号がア
    スペクト比が4対3の画面の中央部に配置され、上記垂
    直方向の圧縮のために生じる画面の上下の空き走査線部
    に横長画像の垂直方向の解像度を向上するための第1の
    補助信号が挿入され、上記画像信号に横長画像の水平方
    向の解像度を向上するための第2の補助信号が挿入され
    送信されたテレビジョン信号を受信し、上記第1の補助
    信号及び第2の補助信号を再生し、上記画像信号を垂直
    方向に伸長して元の横長画像を再生することを特徴とす
    るテレビジョン信号の再生方法。
  4. 【請求項4】前記第1の補助信号及び第2の補助信号の
    再生において、動き適応の信号処理により補助信号の再
    生を行なうことを特徴とする特許請求の範囲第3項記載
    のテレビジョン信号の再生方法。
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