JPH06350975A - テレビジョン信号の構成方法 - Google Patents

テレビジョン信号の構成方法

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JPH06350975A
JPH06350975A JP5131695A JP13169593A JPH06350975A JP H06350975 A JPH06350975 A JP H06350975A JP 5131695 A JP5131695 A JP 5131695A JP 13169593 A JP13169593 A JP 13169593A JP H06350975 A JPH06350975 A JP H06350975A
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JP
Japan
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signal
signals
luminance
television
vertical
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Application number
JP5131695A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Hirano
裕弘 平野
Norihiko Fukinuki
敬彦 吹抜
Kazuo Ishikura
和夫 石倉
Norihiro Suzuki
教洋 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】横長なアスペクト比で撮像した画像信号VS1
にプリコーミング処理して漏話成分を除去したスクイズ
画像の複合カラーテレビジョン信号VS2を生成し、番
組制作の信号処理を行う。そして、信号処理した複合カ
ラーテレビジョン信号VS3を復調した輝度信号成分で
垂直補強信号HV,水平補強信号HHを生成し、画面の
上下の無画部領域,横長画像領域に重畳して、レターボ
ックス方式のテレビジョン信号VS5を生成する。 【効果】信号処理に伴う画質劣化が少なく、高品質な特
性のレターボックス方式のテレビジョン信号を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン信号の構成
方法に係り、特に、現行テレビ方式との両立性を有して
画面のワイド化,高精度化を図るレターボックス方式テ
レビジョン信号を現行スタジオシステムによる番組制作
の運行を行うに好適なテレビジョン信号の構成方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】現行テレビ方式との両立性を有して画面
のワイド化,高精細化を実現して地上放送の活性化を図
る、EDTVの開発が進められている。
【0003】このEDTVでは、アスペクト比が4対3
とは異なる横長なアスペクト比の横長画像を画面の上下
に無画部領域を設けて送受像するレターボックス方式
で、テレビジョン信号を構成する。そして、高精細化を
図るため、輝度信号の垂直高域成分,水平高域成分など
が画面の上下の無画部領域や横長画像領域に、垂直補強
信号,水平補強信号として垂直する。このため、レター
ボックス方式のテレビジョン信号では、現行スタジオシ
ステムにより番組製作の運行を行うと、クロマキー,D
VE(Digital Video Effect)などの信号処理の過程
で、垂直補強信号,水平補強信号が損なわれる可能性が
ある。
【0004】そこで、横長なアスペクト比で撮像した画
像信号で生成した複合カラーテレビジョン信号の形態、
すなわち、現行の4対3のアスペクト比の画面では真円
率が1より大きい縦長なスクイズ画像で、現行スタジオ
システムにより番組制作を行い、最終段で垂直補強信
号,水平補強信号を重畳してレターボックス方式テレビ
ジョン信号を構成する運用形態も検討されている。
【0005】この運行形態では、現行スタジオシステム
におけるYC分離,色復調、および最終段での複合カラ
ーテレビジョン信号からYC分離によるコンポーネント
信号への変換など、信号処理の回数も多くなる。したが
って、信号処理に起因した画質の劣化が少ない形態でレ
ターボックス方式のテレビジョン信号を構成する必要が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、横長
なアスペクト比で撮像した画像信号で生成する複合カラ
ーテレビジョン信号により、現行スタジオシステムでは
スクイズ画像として番組制作を運用し、最終段で垂直,
水平補強信号重畳の信号処理を行う形態のレターボック
ス方式テレビジョン信号の構成において、信号処理が簡
単で、かつ、信号処理に伴なう画質の劣化の少ない高品
質なテレビジョン信号を生成する構成方法を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は横長なアスペクト比で撮像した画像信号で
生成するスクイズ画像の複合カラーテレビジョン信号で
は、プリコーミングの信号処理により輝度信号,色信号
の間の漏話成分を除去した形態で輝度,色信号の多重を
行う。
【0008】また、垂直補強信号重畳の信号処理では、
複合カラーテレビ信号をコンポーネントの輝度,色差信
号に復調し、この輝度信号を走査変換で順次走査の形態
に変換した信号の垂直周波数の高域成分で、垂直補強信
号を生成する。一方、この順次走査の形態に変換した信
号は垂直上下方向の圧縮の信号処理を行い、横長画像領
域の輝度信号を生成する。そして、この横長画像領域の
輝度信号の水平周波数の高域成分から水平補強信号を生
成し、水平補強信号重畳の信号処理を行う。
【0009】
【作用】本発明におけるスクイズ画像の複合カラーテレ
ビジョン信号は、輝度・色信号間の漏話成分を除去した
信号である。このため、現行スタジオシステム、あるい
は最終段での輝度・色信号分離の信号処理では、漏話の
ない輝度信号と色信号との分離ができる。したがって、
この分離の信号処理では、漏話による画質劣化の発生を
避けることができる。
【0010】また、垂直補強信号の生成、あるいは垂直
上下方向の圧縮の信号処理は、順次走査の形態の信号に
対して行うため、折り返し成分の混入はインタレース走
査の形態での信号処理と比較して極めて少ない特性で実
現できる。したがって、これらの折り返し成分の混入に
よる画質劣化はほとんど発生しない。
【0011】さらに、水平補強信号重畳の信号処理で
は、上述した様に、分離した輝度信号には漏話の成分が
ないため、この水平周波数の高域成分を用いて、画質劣
化のない忠実な垂畳処理を行うことができる。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例を図1に示すブロック図で
説明する。
【0013】ワイドアスペクト比撮像部1では、走査形
態がNTSCテレビジョン方式と同一の、走査線数52
5本,30フレーム/秒,2:1のインタレース走査,
有効画素走査線数480本(以下480I系と略称)
で、例えばアスペクト比が16対9の画像信号VS1
(三原色信号R,G,B)を撮像する。
【0014】漏話除去エンコーダ部2では、標本化周波
数が色副搬送波fscの四倍の周波数でディジタル化し、
マトリクス演算で、輝度,色差I,Qの信号系列に変換
する。そして、水平・垂直・時間の領域で帯域制限の信
号処理を行い、輝度,色信号間で漏話になる成分を除去
する。また、NTSCテレビジョン方式と同様、色差
I,Q信号を色副搬送波fscで直交振幅変調して色信号
Cを生成し、輝度信号に多重する。そして、アナログ信
号に変換して、横長なアスペクト比の第一の複合カラー
テレビジョン信号VS2を生成する。この信号VS2
は、アスペクト比が4対3の画面では縦長のスクイズ画
像になる。
【0015】番組制作処理部3は、現行スタジオ設備の
スイッチャ,VTR,DVE等のスタジオ機器で構成さ
れ、番組制作に必要なクロマキー,ワイプ,画像の拡
大,縮少,回転などの画像処理を行う。そして、画像処
理した横長なアスペクト比の第二の複合カラーテレビジ
ョン信号VS3を出力する。
【0016】垂直補強信号エンコーダ部4では、まず、
信号VS3を色副搬送波fscの四倍の周波数で標本化
し、ディジタルの信号に変換する。そして、YC分離の
信号処理で輝度信号と色信号とを分離し、色信号を色副
搬送波fscで同期検波し、色差信号I,Qを復調する。
輝度信号(場合によっては色差I,Q信号も)は走査変
換の信号処理により、走査形態が走査線数525本,6
0フレーム/秒,1:1の順次走査,有効画素走査線数
480本(以下480P系と略称)の信号に変換する。
そして、走査線の4〜3変換による垂直上下方向の圧縮
の信号処理を行い、有効画素走査線数360本,60フ
レーム/秒,1:1の順次走査(以下360P系と略称)の
信号を生成する。この信号は順次〜インタレース走査変
換し、横長画像領域を構成する有効画素走査線数360
本,30フレーム/秒,2:1のインタレース走査(以
下360I系と略称)の信号を生成する。一方、480
P系,360P系の輝度信号の垂直周波数の高域成分を
抽出し、時間軸圧縮,時系列並び換え、変調など所定の
信号処理を行い、画面の上下の無画部領域に垂直補強信
号HVとして重畳する。なお、色差信号I,Qは、48
0I系の信号に対して走査線の4〜3変換による垂直上
下方向の圧縮の信号処理を行い、横長画像領域を構成す
る360I系の信号を生成することも可能である。
【0017】水平補強信号エンコーダ部5では、360
I系の輝度信号の水平周波数の高域成分(4.2MHz)を
抽出し、副搬送波μ0 (16fsc/7)で搬送波抑圧振
幅変調して2〜4MHz帯に周波数シフトさせた水平補強
信号HHを生成する。また、360I系の色差信号I,
Qを色副搬送波fscで直交振幅変調して色信号を生成す
る。そして、輝度信号に、水平補強信号HH,色信号を
多重し、所定の同期信号,バースト信号,識別信号等を
付加する。そして、アナログ信号に変換して、正規のレ
ターボックス方式のテレビジョン信号VS5を構成す
る。
【0018】本実施例における各部の信号スペクトルを
図2に示す。ワイドアスペクト比撮像部1で撮像する画
像信号VS1(三原色信号R,G,B)は6MHzの帯域
の信号である。また、横長なアスペクト比の第一,第二
の複合カラーテレビジョン信号VS2,VS3は、帯域
6MHzの輝度信号に、色副搬送波fscで色差信号I(帯
域1.5MHz),色差信号Q(帯域0.5MHz)を直交振
幅変調した色信号を多重した形態の信号である。一方、
レターボックス方式のテレビジョン信号VS5は、横長
画像領域では、帯域4.2MHz の輝度信号に、色信号お
よび輝度高域成分(4.2MHz以上)を周波数シフトさせ
た水平補強信号を多重した形態の信号になる。
【0019】以下、本実施例における各ブロックについ
て説明する。
【0020】図3は、漏話除去エンコーダ部2の一実施
例図である。三原色信号からなる画像信号VS1は、A
/D変換部6で色副搬送波fscの四倍の周波数で標本化
して、ディジタルの信号に変換する。そして、YIQ変
換部7では所定のマトリクス演算で三原色信号から輝
度,色差I,Q信号に変換する。漏話除去フィルタ8,
9,10では、後述する所定の帯域制限を行い、輝度信
号に色信号を多重する際に漏話となる成分を除去する。
色変調部11では、色差I,Q信号を色副搬送波fscで
直交振幅変調して色信号Cを生成する。プロセス部12
では、輝度信号に色信号を多重し、NTSCテレビジョ
ン方式と同一形態の同期信号,バースト信号を付加す
る。そして、D/A変換部13でアナログの信号に変換
し、横長なアスペクト比の第一の複合カラーテレビジョ
ン信号VS2を生成する。なお、この信号は、番組製作
処理部3ではNTSCテレビジョン方式の信号とは異な
り、スクイズ画像の形態で信号処理を行う。このため、
番組製作のスムーズな運用を図るため、プロセス部12
では、NTSCテレビジョン方式の信号との判別が可能
な判別信号を特定の位置の走査線に付加することが望ま
しい。
【0021】図4に、漏話除去フィルタ8の一実施例お
よび特性図を示す。時間周波数f(Hz),垂直周波数ν
(cph)のf−ν周波数領域では、色信号は第二,第四象
限のfscの点の囲り、水平補強信号は第一,第三象限の
μ0 の点の囲りに信号スペクトルが存在する。このた
め、これら色信号,水平補強信号が多重される水平周波
数μが2MHz以上の領域では、斜線部が阻止域の特性に
よる帯域制限を行い、輝度信号から色信号,水平補強信
号への型話になる信号成分を除去する。525H遅延回路1
4,係数加重回路15,加算器16の組み合せで時間方
向HPF,1H遅延回路17,係数加重回路15,加算
器16の組み合せで垂直方向HPF,HPF18で水平
方向HPFを構成し、これらの縦続接続して、μ>2z
MHzのf−ν周波数領域の斜線部の信号成分S2を抽出
する。そして、減算器20では遅延回路19で時間遅延
を調整した信号S1から信号S2を減算し、漏話成分を
除去した輝度信号を生成する。
【0022】図5は、漏話除去フィルタ9,10の一実
施例および特性図を示す。色差信号I(μ1.5MH
z),色差信号Q(μ0.5MHz)に対し、f−ν周波
数領域でドット部が通過域の特性の帯域制限を行い、輝
度信号,水平補強信号への漏話になる信号成分を除去す
る。262H遅延回路21,係数加重回路15,加算器
16の組み合せ、および263H遅延回路22,係数加
重回路15,加算器16の組み合せで、それぞれf−ν
周波数領域の左斜め方向LPF,右斜め方向LPFを構成
する。また、LPF23で水平方向LPF(色差I信号
μ1.5MHz,色差Q信号μ0.5MHz)を構成する。
そして、これらの縦続接続で、漏話成分を除去した色差
信号I,Qを生成する。なお、遅延回路24は、輝度信
号との時間遅延を調整するためのものである。
【0023】つぎに、垂直補強信号エンコーダ部4の第
一の実施例を図6のブロック図で説明する。これは、色
差I,Q信号に対しても480I系〜480P系〜36
0P系〜360I系の信号処理を行うに好適なものであ
る。
【0024】横長なアスペクト比の第二の複合カラーテ
レビジョン信号VS3は、A/D変換部25で色副搬送
波fscの四倍の周波数で標本化を行い、ディジタル信号
に変換する。YC分離部26では、水平・垂直・時間の
三次元BPFで輝度信号と色信号を分離し、色信号を色
差I,Q信号に復調して、480I系のコンポーネント
の輝度,色差I,Qの信号S3を生成する。フレーム合
成部27では、図7に示す様に、信号S3のインタレー
ス走査で抜けた走査線(ドットで示す補間走査線)の信
号を補間処理で生成し、480Pの信号S4をつくる。
垂直上下圧縮部28では走査線4〜3変換処理を行い、
図7に示す様に480P系の信号S4の四本の走査線
A,B,C,Dの信号から、360P系の信号S5の三
本の走査線X,Y,Zの信号を生成し、垂直上下方向に
3/4圧縮した信号を構成する。そして、インタレース
走査変換部29では、走査線の2:1の間引き処理を行
い、図7に示す様に、インタレース走査の360I系の
信号S6を生成する。この信号S6は、レターボックス
方式の横長画像領域の主信号の成分に対応する。一方、
垂直補強信号生成部30では、480P系,360P系
の輝度信号をもとに、横長画像領域では伝送できない垂
直周波数の高域成分を抽出し、これに、所定の時間軸圧
縮,時系列変換並び換え、時分割多重,変調等の信号処
理を行い、図7に示す様に、画面の上下の無画部領域に
重畳する垂直補強信号HVを生成する。
【0025】図8は、このYC分離部26の一実施例図
である。三次元BPF31は、水平周波数μ>2MHzの
領域で、f−ν周波数領域のドット領域が通過域とする
特性で、色信号Cを抽出する。そして、減算器20で
は、遅延回路32で時間遅延を調整した第二の複合カラ
ーテレビジョン信号から色信号Cを減算し、輝度信号Y
を生成する。また、色差復調部33では、色副搬送波f
scによる同期検波を行い、色差I,Q信号を復調する。
なお、三次元BPF31は、先に示した図4の時間方向
HPF,垂直方向HPF,水平方向HPFの縦続接続で
実現できる。また、本発明では複合カラーテレビジョン
信号はプリコーミング処理が行われているため、三次元
BPFで漏話のない輝度・色信号の分離処理ができる。
【0026】図9は、このフレーム合成部27の一実施
例図である。この実施例では、輝度信号に対しては動き
適応型の信号処理を行って補間走査線の信号を生成す
る。
【0027】輝度信号Yは、静止用補間信号生成部3
4,動画用補間信号生成部35,動き検出回路36に入
力する。そして、静止用補間信号生成部34では、フィ
ールド間演算、例えば前後のフィールドの走査線の信号
の平均などで、画像の静止領域に適した補間走査線の信
号YSを生成する。また、動画用補間信号生成部35で
は、フィールド内演算、例えば、上下の走査線の信号の
平均などで、画像の動き領域に適した補間走査線の信号
YMを生成する。一方、動き検出回路36では、フレー
ム間の差分信号の有無で動きの情報を検出し、係数k
(01,静止k=0)を設定する。そして、係数
加重回路15では、それぞれ係数値1−k,kを加重
し、加算器16で両者を加算して、補間走査線の信号I
PYを生成する。
【0028】一方、色差I,Q信号は、視覚特性が輝度
信号に比較して劣っているため動画用補間信号生成部3
5で生成した信号を補間走査線の信号IPI,QPIに
用いる。
【0029】時間圧縮回路37は、メモリで構成され、
信号Y,I,Qおよび信号IPY,IPI,IPQを、
インタレース走査の1走査線期間を周期とするWT動作
でメモリに書き込む。そして、順次走査の1走査線期間
を周期とするRD動作で、信号Y,I,Qと信号IP
Y,IPI,IPQを交互に読み出して、480P系の
輝度信号PY,色差信号PI,PQを生成する。
【0030】図10は、この垂直上下圧縮部28の一実
施例である。1H遅延回路38,係数加重回路15,加
算器16の組み合せでFIRフィルタを構成し、480
P系の入力信号、および1H遅延回路38で走査線期間
遅延させた信号に、タップ係数h-n,…,h-1,h0
1,…,hn を加重加算して、360P系に対応する
信号S7を生成し、メモリ回路39に書き込む。一方、
メモリ回路39からは、一フレームの横長画像領域期間
で信号の読み出しを行い、360P系の信号を生成す
る。そして、走査線の4〜3変換による垂直上下方向の
3/4圧縮の信号処理を実現する。なお、色差I,Q信
号は、輝度信号に較べて視覚特性も劣っているため、F
IRフィルタのタップ数が少ない形態で構成することも
できる。また、タップ係数値は、垂直の周波数特性を規
定すれば定まり、規格を満足する範囲の特性を実現する
様に設定すればよい。
【0031】図11はこのインタレース走査変換部29
の一実施例である。360P系の輝度信号PY′,色差
信号PI′,PQ′は、走査線の一つおきの信号、例え
ば、同図に示す様にL1,L3,…の信号をメモリ40に
書き込む。そして、メモリ40には、始めのフレームで
は360P系の奇数走査線、次のフレームでは偶数走査
線の信号が書き込まれる。一方、メモリ40からは、イ
ンタレース走査の1走査線期間を同期に、信号の読み出
しを行い、360I系の輝度信号IY,色差信号II,
IQを生成する。
【0032】図12は、この垂直補強信号生成部30の
一実施例図である。480P系の輝度信号PYは、垂直
HPF42に入力し、垂直周波数の180cph(360/
2)以上の高域成分VHを抽出する。一方、360P系
の輝度信号PY′はライン差検出部43に入力し、イン
タレース走査で伝送する走査線の信号と、インタレース
走査で抜ける走査線の信号との差分信号LDを生成す
る。スイッチ44は、モード信号に応じて、垂直補強信
号にVHを用いるモードでは端子a,LDを用いるモー
ドでは端子bの信号を選択して出力する。なお、モード
信号は、フィールド、あるいはフレーム単位などでモー
ド設定を行う。垂直補強信号は、図1に示した様に、一
走査線期間に例えば三本の走査線の信号成分が時分割で
重畳する。このため、標本点間引き回路45では、標本
点を1/3に間引く処理を行い、信号S8を生成する。
時間軸圧縮並び換え部46はメモリで構成し、この書き
込み,読み出しの動作を制御して、時間軸の1/3圧
縮,時系列変換、などの処理を行う。この動作の概要を
図13に示す。標本点の間引き処理した信号S8は、信
号VH(480P系)信号LD(360P系)に応じ
て、同図に示すドット領域の期間のWT動作により、メ
モリへの書き込みを行う。一方、メモリからは、画面の
上部無画部期間,下部無画部期間のRD動作で読み出し
を行い、時間軸を1/3に圧縮して時分割多重した信号
S9を生成する。なお、垂直補強信号にスクランブル処
理を行う場合は、所定の走査線の信号を読み出す様に、
RD動作のアドレス信号を制御する。変調部47では、
現行受像機で受信した時の妨害を低減するための所定の
信号処理、例えば、振幅変調による低高域信号成分の反
転などを行い、基準セットアップレベル信号を付加し
て、垂直補強信号VHを生成する。
【0033】つぎに、水平補強信号エンコーダ部5の一
実施例を図14に示す。360I系の輝度信号IYは、
時空間フィルタ48,遅延部50に入力する。時空間フ
ィルタ48は、図15に示す特性で、f−ν周波数領域
で四角形のドット領域を通過域とする帯域制限を行い、
μ>4.2MHz の成分を水平高域信号YHとして抽出す
る。YH変調部49では、副搬送波μ0(16fsc/7)
で搬送波抑圧振幅変調し、その下側帯波(2〜4MHz)
成分を抽出して、水平補強信号HHを生成する。なお、
図4で示した様に、この信号はf−ν周波数領域の第
一,第三象限に配置するので、副搬送波μ0 は、ライン
周期毎,フレーム周期毎に位相が反転し、かつ、同一位
相の点がフィールド毎に下降する関係に位相制御を行
う。そして、加算器16で、時間遅延を調整した輝度信
号に加算する。一方、360I系の色差信号II,IQ
は、色変調部11で副副搬送波fscによる直交振幅変調
を行い、色信号Cを生成する。時空間フイルタ52で
は、図15に示す様にf−ν周波数領域の左斜め方向の
ドット領域を通過域とする特性で帯域制限する。そし
て、遅延部51,53でそれぞれ時間遅延を調整した輝
度信号,色信号は加算器16で加算し、横長画像領域に
対応する主信号MSをつくる。スイッチ55は、制御信
号MPCTで、画面の上下の無画部領域の期間は端子b
に接続して、遅延部54で時間遅延を調整した垂直補強
信号HV,横長画像領域の期間は端子aに接続して主信
号MSを出力する。プロセス部56では、所定の同期信
号,バースト信号,識別信号を付加する。また、μ>
4.2MHz の信号成分を遮断する帯域制限の処理を行
う。そして、D/A変換部13でアナログの信号に変換
し、正規のレターボックス方式のテレビジョン信号VS
5を生成する。
【0034】つぎに、垂直補強信号エンコーダ部4の第
二の実施例を図16に示す。これは、色差I,Q信号に
対しては480I系から360I系への信号処理を行う
に好適なものである。
【0035】横長なアスペクト比の第二の複合カラーテ
レビジョン信号VS3は、A/D変換部25で色副搬送
波fscの四倍の周波数で標本化して、ディジタル信号に
変換する。YC分離部26では、水平・垂直・時間の三
次元BPFで輝度信号と色信号を分離し、色信号を色差
I,Q信号に復調して、480I系の輝度信号Y,色差
信号I,Qを生成する。
【0036】輝度信号Yは、フレーム合成部27に入力
し、インタレース走査で抜けた走査線の信号を補間処理
で生成し、480P系の輝度信号PYをつくる。垂直上
下圧縮部28では、走査線の4〜3変換処理を行い、垂
直上下方向に3/4圧縮した360P系の輝度信号P
Y′を生成する。インタレース走査変換部29では、走
査線の2:1の間引き処理を行い、360I系の輝度信
号IYを生成する。また、垂直補強信号生成部30で
は、信号PY,PY′をもとに、横長画像領域で定まる
帯域を越える垂直周波数の高域成分を抽出し、これに、
所定の時間軸圧縮,時系列変換並び換え、時分割多重,
変調等の信号処理を行い、画面の上下の無画部領域に重
畳する垂直補強信号HVを生成する。
【0037】色差信号I,Qは、色差信号垂直上下圧縮
部57に入力し、走査線の4〜3変換処理を行って、垂
直上下方向に3/4圧縮した360I系の色差信号I
I,IQを生成する。
【0038】図17は、この色差信号垂直上下圧縮部5
7の一実施例である。この信号処理を同図(a)に示
す。480I系の走査線A,B,C,Dの信号に係数α
i,βiを加重して加算し、360I系の走査線X,Y,
Zの信号を生成する。なお、360I系の信号が2:1
のインタレース走査の関係を満足する様に、第一フィー
ルドの期間と第二フィールドの期間では異なる係数
αi,βiを使用する。この信号処理を実現する構成例を
同図(c)に示す。入力信号、および1H遅延回路58
で一走査線期間遅延させた信号に、係数加重回路15で
それぞれ係数値αii を乗算し、両者の信号を加算器
16で重算して360I系に対応する信号を生成し、メ
モリ回路59に書き込む。そして、メモリ回路59から
は一フィールドの横長画像領域期間で信号を読み出し、
360I系の色差信号II,IQを生成する。
【0039】本実施例によれば、現行スタジオ設備を用
いる番組制作の運用形態で、信号処理に、伴う画質の劣
化が少なく、高品質な特性のレターボックス方式のテレ
ビジョン信号を構成することができる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、スクイズ画像の信号に
より現行スタジオ設備で番組制作を運用したレターボッ
クス方式のテレビジョン信号を生成するスタジオシステ
ムで、信号処理に伴う画質劣化が極めて少なく、高品質
な特性のレターボックス方式のテレビジョン信号を構成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図。
【図2】各部の主信号の信号スペクトル特性図。
【図3】漏話除去エンコーダ部の一実施例のブロック
図。
【図4】漏話除去フィルタの一実施例のブロック図。
【図5】漏話除去フィルタの他の実施例のブロック図。
【図6】垂直補強信号エンコーダ部の第1の一実施例の
ブロック図。
【図7】垂直補強信号エンコーダ部での信号処理の説明
図。
【図8】YC分離部の一実施例のブロック図。
【図9】フレーム合成部の一実施例のブロック図。
【図10】垂直上下圧縮部の一実施例の説明図。
【図11】インタレース走査変換部の一実施例の説明
図。
【図12】垂直補強信号生成部の一実施例のブロック
図。
【図13】時間軸圧縮並び換え部の動作の説明図。
【図14】水平補強信号エンコーダ部の一実施例のブロ
ック図。
【図15】時空間フィルタの特性図。
【図16】垂直補強信号エンコーダ部の第二の実施例の
ブロック図。
【図17】色差信号垂直上下圧縮部の一実施例の説明
図。
【符号の説明】
1…ワイドアスペクト比撮像部、2…漏話除去エンコー
ダ部、3…番組製作処理部、4…垂直補強信号エンコー
ダ部、5…水平補強信号エンコーダ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 教洋 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アスペクト比が4対3とは異なる横長なア
    スペクト比の横長画像を画面の上下に無画部領域を設け
    て送受像するレターボックス方式テレビジョン信号の構
    成方法において、輝度信号,色信号との漏話成分を除去
    するプリコーミングの信号処理,輝度信号の垂直周波数
    の高域成分を画面の上下の無画部領域に重畳する垂直補
    強信号重畳の信号処理,輝度信号の水平周波数の高域成
    分を横長画像領域に重畳する水平補強信号重畳の信号処
    理の手段を有し、NTSCテレビジョン方式と同一形態
    の走査で撮像したアスペクト比が4対3とは異なる横長
    なアスペクト比の画像信号を、前記プリコーミングの信
    号処理で漏話成分を除去して横長なアスペクト比の第一
    の複合カラーテレビジョン信号を生成し、前記第一の複
    合カラーテレビジョン信号を素材に番組制作の信号処理
    を行って横長なアスペクト比の第二の複合カラーテレビ
    ジョン信号を生成し、前記第二の複合カラーテレビジョ
    ン信号を復調した輝度信号,色差信号に対して、垂直上
    下方向の圧縮処理による横長画像の生成,垂直補強信号
    重畳の信号処理,水平補強信号重畳の信号処理を行い、
    レターボックス方式テレビジョン信号を生成することを
    特徴とするテレビジョン信号の構成方式。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記第一の複合カラー
    テレビジョン信号は、NTSCテレビジョン方式の信号
    との判別可能な判別信号を有してなるテレビジョン信号
    の構成方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、アスペクト比
    が4対3とは異なる横長なアスペクト比とは、16対9
    のアスペクト比であるテレビジョン信号の構成方法。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3において、第二の複
    合カラーテレビジョン信号を復調した輝度信号,色差信
    号のインタレース走査から順次走査への走査変換の信号
    処理により生成した順次走査の輝度信号,色差信号に対
    して、横長画像の生成垂直補強信号重畳,水平補強信号
    重畳の信号処理を行うテレビジョン信号の構成方法。
  5. 【請求項5】請求項1,2,または3において、第二の
    複合カラーテレビジョン信号を復調した色差信号に対し
    ては、インタレース走査の形態で垂直上下方向の圧縮処
    理による横長画像の生成を行うテレビジョン信号の構成
    方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010507972A (ja) * 2006-10-23 2010-03-11 エルエスアイ コーポレーション 低減されたメモリおよび帯域幅の動き適応ビデオデインターレース

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JP2010507972A (ja) * 2006-10-23 2010-03-11 エルエスアイ コーポレーション 低減されたメモリおよび帯域幅の動き適応ビデオデインターレース

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