JPH05284469A - テレビジョン信号の構成装置 - Google Patents

テレビジョン信号の構成装置

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JPH05284469A
JPH05284469A JP4081891A JP8189192A JPH05284469A JP H05284469 A JPH05284469 A JP H05284469A JP 4081891 A JP4081891 A JP 4081891A JP 8189192 A JP8189192 A JP 8189192A JP H05284469 A JPH05284469 A JP H05284469A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】光電変換部1で得られるアスペクト比16:
9,走査線数1125本,1:1の順次走査の画像信号
系列をもとに、HDTV方式では順次〜インタレース走
査変換処理部3,EDTV方式では走査線数変換および
順次〜インタレース走査変換処理部4,現行NTSC方
式では走査線数変換、順次〜インタレース走査変換部5
を構成し、アスペクト比変換処理で得られた画像信号系
列に対して所定のエンコーダ部6,7,8を設けてテレ
ビジョン信号を生成する。 【効果】画質劣化の少ない簡単な信号処理によって、光
電変換部を共有した形態でいずれの方式のテレビジョン
信号も低コストで生成可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン信号の構成
装置に係り、特に、NTSC方式,EDTV方式および
HDTV方式の方式の異なるテレビジョン信号の生成に
好適なテレビジョン信号の構成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】NTSC方式ではアスペクト比が4:3
でテレビ画像を形成しているが、より臨場感のある画像
サービスを提供するため、NTSC方式との両立性を保
存して高画質化を図るEDTV方式、およびHDTV方
式ではアスペクト比16:9でテレビ画像を形成して画
面のワイド化を図っている。また、HDTV方式では走
査線数もNTSC方式の525本から1125本へと倍
増して高精細化を併せて実現する。そして、NTSC方
式とはアスペクト比や走査線数,信号形態などの異なる
EDTV方式,HDTV方式のテレビジョン信号も生成
可能なテレビジョン信号の構成装置の開発が進められて
いる。
【0003】この種の装置では、HDTV仕様で撮像し
たアスペクト比16:9,走査線数1125本,毎秒3
0フレームの2:1のインタレース走査の形態の画像信
号系列をもとにHDTV方式のテレビジョン信号を生成
する。そして、EDTV方式,現行NTSC方式のテレ
ビジョン信号はこの画像信号系列をダウンコンバートし
た信号系列によって生成することが行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、画像信
号系列のダウンコンバートの操作に複雑な信号処理が必
要になる。また、この過程での画質劣化の発生を避ける
には、演算操作などに高い精度が要求されるなどの問題
がある。
【0005】本発明の目的は、簡単な信号処理で現行N
TSC方式,EDTV方式,HDTV方式のいずれの方式の
テレビジョン信号も生成できるテレビジョン信号の構成
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明ではアスペクト比16:9,走査線数1125
本,1:1の順次走査の形態の画像信号系列VSをもと
に各方式のテレビジョン信号を生成する方法を採用す
る。すなわち、HDTV方式では、この画像信号系列V
Sを2:1のインタレース走査の形態に走査変換した信
号系列によってテレビジョン信号を構成する。また、E
DTV方式では、画像信号系列VSを走査線数変換およ
び2:1のインタレース走査に走査変換した信号系列に
よってテレビジョン信号を構成する。一方、NTSC方
式では、画像信号系列VSを走査線数変換、2:1のイ
ンタレース走査への走査変換およびアスペクト比4:3
のテレビ画像を形成するためのアスペクト比変換操作を
行なった信号系列でテレビジョン信号を構成する。
【0007】
【作用】本発明では1:1の順次走査の形態の画像信号
系列VSをもとに、走査線数N本からM本への走査線数
変換、順次〜インタレース走査への走査変換によって生
成した信号系列で各方式に対応したテレビジョン信号を
構成する。
【0008】走査線数変換は、走査線数がN本の順次走
査の形態の信号を走査線数がM本の順次走査の形態の信
号に変換する処理であるため、後述する様に、簡単な信
号処理で実現することができる。一方、従来技術におけ
るダウンコンバートの操作でも、この走査線数変換の処
理が必要である。しかし、従来技術では2:1のインタ
レース走査の形態の画像信号系列を使用しているため、
まず、インタレース〜順次走査への走査変換により1:
1の順次走査の形態に変換した画像信号系列を生成し、
この信号系列に対して走査線数変換の操作を行なってい
る。しかし、インタレース〜順次の走査変換の段階で動
画像での垂直解像度低下(上下の走査線の信号で補間す
るため)に伴う画質劣化を避けるには、極めて複雑で高
度な動き適応の信号処理が必要になる。
【0009】順次〜インタレース走査への走査変換は、
走査線の2:1の間引き操作、あるいは走査線の並び換
え操作という単純な信号処理で実現できる。
【0010】なお、従来技術におけるダウンコンバート
の操作で、インタレース走査の形態の走査線数N本の信
号をインタレース走査の形態の走査線数M本の信号に変
換する走査線数変換も可能であるが、垂直解像度の低下
が避けられないこと、フィールド毎に異なる形態で演算
操作を行なう必要があることなどの問題がある。
【0011】以上、本発明では、簡単な信号処理による
走査線数変換,走査変換によって1:1の順次走査の画
像信号系列VSから各方式に対応するテレビジョン信号
を構成するため、従来技術の問題点を解消したテレビジ
ョン信号の生成が可能になる。
【0012】
【実施例】本発明の第1の一実施例を図1のブロック図
で説明する。本実施例は撮像系がアスペクト比16:
9,走査線数1125本,毎秒60フレームの1:1の
順次走査の形態のものに好適なものである。
【0013】光電変換部1では、光電変換処理によって
アスペクト比16:9,走査線数1125本,毎秒60
フレーム,1:1順次走査の形態で画像の3原色信号系
列VSを生成する。そして、A/D変換部2で標本化を
行ないディジタル化した3原色信号系列VSDに変換す
る。
【0014】HDTV走査変換部3では、順次〜インタ
レース走査への走査変換処理を行ない、走査線数112
5本,毎秒30フレーム,2:1インタレース走査の形
態の3原色信号系列VHを生成する。そして、HDTV
エンコーダ部6では、例えば、MUSE方式による所定
のエンコード処理を行ない、HDTV−MUSE方式に
対応したテレビジョン信号VSHを構成する。
【0015】EDTV走査変換部4では、有効画素走査
線数1080本の信号を有効画素走査線数360本の信
号への走査線数変換処理、および順次〜インタレース走
査への走査変換処理を行ない、走査線数525本(有効
画素走査線数360本),毎秒30フレーム,2:1の
インタレース走査の形態の3原色信号系列VE、および
後述する補助信号の生成に必要な信号系列VVを生成す
る。そして、EDTVエンコーダ部7では、例えば、レ
ターボックス方式のEDTVに対応した所定のエンコー
ド処理を行ない、メイン部領域にアスペクト比16:9
の画像信号,マスク部領域に高画質化のための補助信号
を配置させた形態のテレビジョン信号VSEを構成す
る。
【0016】また、NTSC走査変換部5では、有効画
素走査線数1080本の信号を有効画素走査線数480
本の信号への走査線数変換処理、順次〜インタレース走
査への走査変換処理、現行NTSC方式のアスペクト比
を有する信号へのアスペクト比変換処理を行ない、アス
ペクト比4:3,走査線数525本(有効画素走査線数
480本),毎秒30フレーム,2:1インタレース走
査の形態の3原色信号系列VNを生成する。そして、N
TSCエンコーダ部8では現行NTSC方式にしたがっ
た所定のエンコード処理を行ない、現行NTSC方式に
対応したテレビジョン信号VSNを構成する。
【0017】以下、本実施例における各ブロックについ
て実施例をもとに説明する。
【0018】図2は、HDTV走査変換部3の一実施例
で、同図(a)に示す様にメモリ回路9,制御回路10
の組み合せで構成する。また、同図(b)は走査線間引
き操作による走査変換の動作を示す。
【0019】順次走査の信号系列VSDの一走査線おき
の信号(同図(b)に示す走査線1,3,5,7,…,
2,4,6,8…に対応した信号)はWT動作によって
メモリ回路9に書き込まれる。一方、メモリ回路からの
読み出しは、インタレース走査系によるRD動作で行な
うことで同図(b)に示す2:1のインタレース走査の
信号系列VHを生成する。メモリ回路の動作に必要な制
御信号類は制御回路10でつくられる。
【0020】なお、順次走査からインタレース走査への
走査変換は上記の間引き操作の他、走査線の並び換え操
作によるフレーム完結走査変換によっても実現できる。
この動作原理を図3に示す。順次走査の信号系列VSD
の1枚のフレームの信号のうち、奇数走査線1,3,
5,…の信号でインタレース走査の第1フィールドの走
査線の信号を生成し、偶数走査線2,4,6,…の信号
でインタレース走査の第2フィールドの走査線の信号を
生成する。そして、これも図2に示したメモリ回路と制
御回路の組み合せによって実現できる。すなわち、メモ
リ回路には2フレーム周期毎に1枚のフレームの信号系
列をWT動作によって書き込む。一方、メモリ回路から
の読み出しはインタレース走査系の第1フィールドの期
間は奇数走査線に対応する信号系列、第2フィールドの
期間は偶数走査線に対応する信号系列をRD動作によっ
て行なう。制御回路はこのWT,RD動作に必要な各種
制御信号類を生成する。
【0021】つぎに、EDTV走査変換部4の一実施例
を図4に示す。本実施例は、信号系列VSDの有効画素
走査線数を1080本とみなし、これを走査線数の3〜
1変換による走査線数変換処理でEDTVレターボック
ス方式のメイン部画像に対応した有効画素走査線数が3
60本の信号系列を生成する。
【0022】信号系列VSD、および1H遅延回路11
で順次走査系の1走査線期間遅延させた信号は、係数加
重回路12で係数値k1,k2,k3 を加重し、加算回路
13でこれらの信号を加算して有効画素走査線数が36
0本の順次走査の信号系列VCを生成し、走査線数10
80本から360本への走査線数変換を行なう。図5
(a)にこの動作の一特性例を示す。これは信号系列V
SDの3本の走査線の組に対して係数値k1=1/4,
2=1/2,k3=1/4 を加重し、同図のドットで
示す信号系列VCの走査線の信号を生成する。この信号
系列VCはメモリ回路14,15にWT動作で書き込ま
れる。一方、メモリ回路14,15からの読み出しは走
査線数525本,30フレーム,2:1のインタレース
走査系のRD動作によって行ない、レターボックス方式
のメイン部領域に対応した3原色信号系列VEおよび補
助信号の生成に必要な信号系列VVを生成する。この動
作を図5(b)に示す。メモリ回路14では、書き込ま
れた信号系列VCに対して、第1フィールドの期間は走
査線1,3,5…,第2フィールドの期間は走査線2,
4,…の信号を読み出して、走査線数525本,30フ
レーム,2:1インタレース走査、有効画素走査線数3
60本の3原色信号系列VEを生成する。一方、メモリ
回路15では、第1フィールドの期間は走査線b,d,
f,…第2フィールドの期間は走査線a,c,e,…の
信号を読み出して信号系列VVを生成する。メモリ回路
14,15のWT,RD動作に必要な制御信号類は制御
回路16でつくる。なお、メモリ回路14で、第1フィ
ールドの期間は走査線1,3,5…,第2フィールドの
期間は走査線b,d,f,…の信号を読み出すことで、
前述したフレーム完結走査変換の形態によって信号系列
VEを生成することも可能である。
【0023】つぎに、NTSC走査変換部5の一実施例
を図6に示す。本実施例は走査線数の9〜4変換操作で
有効画素走査線数1080本から有効画素走査線数48
0本への変換を行なう。
【0024】信号系列VSD、および1H遅延回路11
で1走査線期間遅延させた信号に係数加重回路12で係
数値k1,k2を加重し、加算回路13で両者を加算して
走査線数を変換した信号系列VCCを生成する。
【0025】同図(b)にこの走査線数変換の一特性例
を示す。すなわち、信号系列VSDの9本の走査線を組
として係数k1,k2の係数値を変化させて係数加重を行
ない、ドットで示す4本の走査線に対応した信号を生成
する。この有効画素走査線数480本,1:1の順次走
査の信号系列VCCはメモリ回路17に書き込まれる。
一方、メモリ回路17からは走査線数525本,30フ
レーム,2:1のインタレース走査の系で読み出し動作
を行ない、走査線の間引き操作、あるいは、フレーム完
結走査変換の操作でインタレース走査系に走査変換した
信号系列を生成する。
【0026】制御回路18はこれらの動作に必要な制御
信号をつくる。この信号系列はアスペクト比16:9で
あるため、アスペクト比変換回路19で現行NTSC方
式のアスペクト比4:3の信号系列に変換した走査線数
525本,有効画素走査線数480本,30フレーム,
2:1のインタレース走査の3原色信号系列VNを生成
する。
【0027】図7にアスペクト比変換回路19の一実施
例を示す。本実施例は標本点の3〜4変換でアスペクト
比の変換を行なうもので、同図(a)に構成、(b)に
動作説明図を示す。
【0028】アスペクト比16:9の入力信号のうちの
同図(b)のドット部に示したアスペクト比4:3に対
応した領域の信号は1走査線期間を周期とするWT動作
でメモリ回路20に書き込まれる。一方、メモリ回路か
らはRD動作によって3画素単位に画素a,b,cが4
画素期間にa,a,b,cの順に読み出される。これ
と、1画素遅延回路22で1画素遅延させた信号は、係
数加重回路12で係数値k1,k2を加重し、加算回路1
3で両者を加算して、ドットで示す画素の信号を生成し
て標本点の3〜4変換を実現する。そして、アスペクト
比が現行NTSCの4:3の走査線数525本,有効画
素走査線数480本,30フレーム,2:1のインタレ
ース走査の3原色信号系列VNをつくる。メモリ回路2
0の動作に必要な信号類は制御回路21でつくる。
【0029】つぎに、HDTVエンコーダ部6の一実施
例を図8に示す。この実施例はHDTV−MUSE方式に対
応したものである。3原色信号系列VHはマトリクス回
路23に入力され、所定のマトリクス演算操作で輝度信
号Y,色差信号PB,PRに変換する。輝度処理部24
では輝度信号の高域成分を周波数シフトによって伝送帯
域内の信号成分に変換して多重し、所定の形態の輝度信
号YHDを生成する。一方、色差処理部25では色差信
号PB,PRの線順次多重などの処理を行ない、色信号
CHを生成する。MUSE方式では輝度,色信号は時分
割多重の形態でテレビジョン信号を構成するため、時間
軸圧縮回路26,27では各走査線の信号に対して時間
軸の圧縮操作を行ない、時分割多重回路28ではこれら
の信号を各走査線の所定の位置に時分割に多重する操作
を行なう。そして、プロセス部29では同期信号などの
付加を行ない、D/A変換部30でアナログ信号に変換
してHDTV−MUSE方式のテレビジョン信号VSH
を生成する。なお、MUSE方式とは異なる方式の場合に
も、信号系列VHに対して方式に従った所定のエンコー
ド処理を行なうことで、その方式に対応した形態のテレ
ビジョン信号を構成することができる。
【0030】つぎに、EDTVエンコーダ部7の一実施
例を図9に示す。本実施例はレターボックス方式の形態
で、輝度信号の垂直(水平)高域成分を補助信号として
マスク部領域に重畳する場合を示す。
【0031】3原色信号系列VEは、YIQ変換部32
でマトリクス演算の操作を行ない、輝度信号Y,色差信
号I,Qに変換する。色変調部35では現行NTSC方
式と同様、色差信号を色副搬送波fscで直交変調して
色信号Cを生成する。そして、多重部36で輝度信号に
加算してメイン部領域の信号系列VM(有効画素走査線
数360本)を生成する。一方、信号系列VVは輝度信
号変換部31に入力され、マトリクス演算によって輝度
信号YVVに変換する。補助信号抽出部33では、輝度
信号YVV,Yの間での減算操作による垂直高域成分の
抽出あるいは輝度信号Yの水平高域成分の抽出など、補
助信号の成分HPを抽出する。そして、補助信号生成部
34では、時間軸の圧縮,並び換え、および変調処理な
どの操作を行ない、マスク部領域に重畳する補助信号の
信号系列BHPを生成する。そして、加算部37ではメ
イン部領域の信号系列VM,マスク部領域の信号系列BH
Pの両者をたしあわせ、プロセス部38で同期信号,バ
ースト信号,識別符号などの信号を付加する。そして、
D/A変換部39でアナログ信号に変換してEDTVレター
ボックス方式のテレビジョン信号VSEを生成する。
【0032】EDTVエンコーダ部7の他の実施例を図
10に示す。本実施例はプリコーミング処理によって輝
度信号,色信号の多重で漏話成分の発生を防止するのに
好適なものであり、図9に示した実施例に時空間フィル
タ40,41を追加した。すなわち、3原色信号系列V
Eをもとに生成した輝度信号Y,色信号Cに対して、時
空間フィルタ40,41では水平周波数が2MHz以上
の垂直・時間周波数領域で帯域制限の操作を行ない、多
重によって輝度Y,色Cの信号間で漏話になる信号成分
を除去する。
【0033】時空間フィルタ40,41の一特性例を図
11に示す。時空間フィルタ40は同図(a)に示す様
なドット部が通過域の特性で輝度信号Yの帯域制限を行
なって色信号Cへの漏話となる成分を除去する。一方、
時空間フィルタ41は同図(b)のドット部が通過域と
なる特性で色信号Cの帯域制限を行なって輝度信号Yへ
の漏話となる成分を除去する。
【0034】つぎに、NTSCエンコーダ部8の一実施
例を図12に示す。3原色信号系列VNはYIQ変換回
路32でマトリクス演算の操作を行ない、輝度信号Y,
色差信号I,Qに変換する。色変調部35では色差信号
I,Qを色副搬送波fscで直交変調し、現行NTSC
方式の色信号Cを生成する。そして、多重部36で輝度
信号に加算多重し、プロセス部42で同期信号,バース
ト信号などを付加する。そして、D/A変換部39でア
ナログ信号に変換し、現行NTSC方式に対応したテレ
ビジョン信号VSNを生成する。
【0035】NTSCエンコーダ部8の他の一実施例を
図13に示す。これはプリコーミング処理により輝度信
号と色信号の間での漏話を防止するに好適なものであ
る。時空間フィルタ40,41を追加した構成で実現
し、時空間フィルタ40では輝度信号から色信号への漏
話成分、時空間フィルタ41では色信号から輝度信号へ
の漏話成分を除去する。
【0036】この様に、本発明による第1の実施例によ
れば簡単な信号処理による走査線数変換、順次〜インタ
レース走査変換が可能なため、現行NTSC方式,ED
TV方式,HDTV方式のいずれの方式のテレビジョン
信号も生成する構成装置を低コストで実現できる。
【0037】つぎに、本発明の第2の実施例を図14に
示すブロック図によって説明する。本実施例はアスペク
ト比16:9,走査線数1125本,毎秒30フレー
ム,1:1の順次走査系にシャッタ機能を付加した光電
変換部で得られる画像信号系列より各方式のテレビジョ
ン信号を生成するのに好適である。
【0038】光電変換部43では、アスペクト比16:
9,走査線数1125本,30フレーム,1:1の順次
走査の形態で、シャッタ機能により、例えば、蓄積時間
が1/60秒相当の画像の3原色信号系列VSSを光電
変換処理で生成する。そして、A/D変換部2で標本化
の操作を行ない、ディジタル化した3原色信号系列VS
SDに変換する。
【0039】HDTV走査変換部44では、フレーム完
結走査変換による順次〜インタレース走査の走査変換を
行ない、走査線数1125本,30フレーム/秒,2:
1のインタレース走査の3原色信号系列VHを生成す
る。そして、HDTVエンコーダ部6で、例えば、MU
SE方式などに対応したエンコード処理を行ない、HDTV
方式のテレビジョン信号VSHを生成する。
【0040】EDTV走査変換部45では、走査線の3
〜1変換による有効画素走査線数360本への走査線数
変換の操作、およびフレーム完結走査変換による順次〜
インタレース走査変換の操作を行ない、走査線数525
本,30フレーム/秒,2:1のインタレース走査、有
効画素走査線数360本の3原色信号系列VE、および
補助信号の生成に用いる信号系列VVをつくる。そし
て、EDTVエンコーダ部7では、例えば、EDTVレ
ターボックス方式によって、マスク部領域に高画質化,
高精細化のための補助信号、メイン部領域にアスペクト
比16:9の画像信号で構成されたテレビジョン信号V
SEを生成する。
【0041】NTSC走査変換部46では、走査線の9
〜4変換による有効画素走査線数が480本の信号系列
への走査線数変換の操作,フレーム完結走査変換による
順次〜インタレース走査への走査変換、および現行NT
SC方式と同じアスペクト比の画像へのアスペクト比変
換の操作を行ない、アスペクト比4:3,走査線数52
5本,有効画素走査線数480本,30フレーム/秒,
2:1のインタレース走査の3原色信号系列VNを生成
する。そして、NTSCエンコーダ部8では現行NTS
C方式に基づいたエンコード処理を行ない、現行NTS
C方式に対応したテレビジョン信号VSNを生成する。
【0042】以下、本実施例における各ブロックの構成
を実施例によって説明する。なお、HDTVエンコーダ
部6,EDTVエンコーダ部7,NTSCエンコーダ部
8は、図1に示した実施例と同様に構成できるので説明
は省略する。
【0043】HDTV走査変換部44の一実施例を図1
5に示す。同図(a)に示す様に、メモリ回路47、お
よびメモリ回路のWT,RD動作を制御する制御回路4
8で構成し、およびメモリ回路のWT,RD動作を制御
する制御回路48で構成し、フレーム完結走査変換によ
るインタレース走査への走査変換を実現する。同図
(b)にこのメモリ回路の動作を示す。入力信号VSS
D(走査線数1125本,30フレーム/秒,1:1の
順次走査)はフレーム周期のWT動作でメモリ回路47
に走査線1,2,3,……の信号の書き込みを行なう。
一方、メモリ回路47からはインタレース走査系の第1
フィールドの期間は奇数走査線1,3,5,……,第2
フィールドの期間は偶数走査線2,4,6,……に対応
する信号を読み出すRD動作を行なって、フレーム完結
走査変換によるインタレース走査への走査変換を実現
し、走査線数1125本,30フレーム/秒,2:1の
インタレース走査の信号系列VHを生成する。
【0044】つぎに、EDTV走査変換部45の一実施
例を図16に示す。同図(a)に示す構成で、1H遅延
回路49,係数加重回路12,加算回路13からなる回
路では走査線の3〜1変換操作,メモリ回路50,5
1、およびこのWT,RD動作を制御する制御回路52
によりフレーム完結走査変換操作を行なう。
【0045】まず、走査線の3〜1変換操作では図5
(a)に示した形態により有効画素走査線数が360本
の順次走査の信号系列VCSを生成する。すなわち、入
力信号VSSD、および1H遅延回路49で1走査線期
間遅延させた信号に対して係数加重回路12で係数値k
1=1/4,k2=1/2,k3=1/4 を加重し、加算
回路13でこれらを加算して、入力信号VSSDの3本
の走査線の信号から信号系列VCSの1本の走査線の信
号を生成する。
【0046】そして、同図(b)に示す様に、信号系列
VCSの走査線1,2,3,……の信号はWT動作によ
ってメモリ回路50,51に書き込まれる。一方、メモ
リ回路からの読み出しは、走査線数525本,30フレ
ーム/秒,2:1のインタレース走査の系で行なう。メ
モリ回路51では第1フィールドのメイン部領域は奇数
走査線1,3,5,…,第2フィールドのメイン部領域
は偶数走査線2,4,6,…に対応する信号を読み出す
RD動作を行ない、走査線数525本,有効画素走査線
数360本,30フレーム/秒,2:1のインタレース
走査の信号系列VEを生成する。メモリ回路50では、
第1フィールドのメイン部領域は偶数走査線2,4,
6,…,第2フィールドのメイン部領域は奇数走査線
1,3,5,…に対応する信号を読み出すRD動作を行
ない、信号系列VVを生成する。そして、フレーム完結
走査変換によるインタレース走査への走査変換を実現す
る。
【0047】つぎに、NTSC走査変換部46の一実施
例を図17に示す。1H遅延回路49,係数加重回路1
2,加算回路13の組み合せによって走査線の9〜4変
換を行ない、有効画素走査線数480本の信号系列VC
CSを生成する。すなわち、入力信号VSSDおよび1
H遅延回路49で1走査線期間遅延させた信号に対し
て、係数加重回路12で図6(b)に示した係数値
1,k2を加重し、加算回路13でこれらを加算して、
入力信号VSSDの9本の走査線の信号から信号VCC
Sの4本の走査線の信号を生成し、走査線数の9〜4変
換による走査線数変換を実現する。また、メモリ回路5
3,このWT,RD動作を制御する制御回路54でフレ
ーム完結走査変換によるインタレース走査への走査変換
を実現する。すなわち、メモリ回路53へは信号系列V
CCSの走査線1,2,3,4,……の信号がWT動作
で書き込まれる。
【0048】一方、メモリ回路からの読み出しは走査線
数525本,30フレーム/秒,2:1のインタレース
走査の系で行ない、第1フィールドでは奇数走査線1,
3,5,…第2フィールドでは偶数走査線2,4,6,
……に対応した信号をRD動作で読み出す。さらに、ア
スペクト比変換回路19では、図7に示したものと同様
の構成で標本点の3〜4変換によるアスペクト比の変換
を行なう。そして、アスペクト比4:3,走査線数52
5本,有効画素走査線数480本,30フレーム/秒,
2:1のインタレース走査の信号系列VNを生成する。
【0049】以上、本実施例によれば光電変換部がより
低コストで実現できるため、現行NTSC方式,EDT
V方式,HDTV方式のいずれの方式のテレビジョン信
号も生成できる構成装置を極めて低コストで実現でき
る。なお、本実施例で、光電変換部に付加するシャッタ
機能は、メカニカル機構,電子シャッタ機構のいずれの
形態でも実現することができる。
【0050】また、第1,第2のいずれの実施例でもE
DTV方式はレターボックス方式を例に説明したが、本
発明はこれに限定されず、サイドパネル方式,縦長モー
ド(Squeeze)方式,中間モード方式などにも適用可能
なことは明らかである。すなわち、これらの方式に基づ
いてEDTV走査変換部、およびEDTVエンコーダ部
を構成することで所望するEDTV方式のテレビジョン
信号を生成できる。
【0051】図18はサイドパネル方式,縦長モード方
式に適した第1の実施例のEDTV走査変換部の一構成
例を示す。これらの方式では有効画素走査線数は480
本でテレビジョン信号を構成する。したがって、走査線
数1125本の順次走査の信号系列VSDに対して、走
査線の9〜4変換による走査線数変換の操作(図6に示
したNTSC走査変換部と同じ動作)を行ない、有効画
素走査線数が480本の順次走査の信号系列VCCを生
成する。そして、走査線間引き操作あるいはフレーム完
結走査変換の操作でインタレース走査への走査変換を行
ない、走査線数525本,有効画素走査線数480本,
30フレーム/秒,2:1のインタレース走査の信号系
列VE,VVを生成する。
【0052】また、いずれの実施例でもEDTV方式,
現行NTSC方式はそれぞれ独立した形態でテレビジョ
ン信号を生成する構成を示した。しかし、これら両方式
では共通した信号処理を行なう部分も多い。このため、
これらの部分を共有した形態の構成によって両方式のテ
レビジョン信号を生成することもできる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な信号処理によっ
て解像度特性の優れたテレビジョン信号の生成が可能な
ため、NTSC方式,EDTV方式,HDTV方式のい
ずれの方式のテレビジョン信号も生成できる構成装置を
低コストで実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の一実施例のブロック図。
【図2】図1のHDTV走査変換部の一実施例の説明
図。
【図3】フレーム完結走査変換の動作説明図。
【図4】EDTV走査変換部の一実施例のブロック図。
【図5】図4の動作説明図。
【図6】NTSC走査変換部の一実施例の説明図。
【図7】図6のアスペクト比変換回路の一実施例の説明
図。
【図8】HDTVエンコーダ部の一実施例のブロック
図。
【図9】EDTVエンコーダ部の一実施例のブロック
図。
【図10】EDTVエンコーダ部の一実施例のブロック
図。
【図11】この時空間フィルタの特性図。
【図12】NTSCエンコーダ部の一実施例のブロック
図。
【図13】NTSCエンコーダ部の一実施例のブロック
図。
【図14】本発明の第2の一実施例のブロック図。
【図15】図14のHDTV走査変換部の一実施例の説
明図。
【図16】EDTV走査変換部の一実施例の説明図。
【図17】NTSC走査変換部の一実施例のブロック
図。
【図18】他方式のEDTV走査変換部の一実施例のブ
ロック図。
【符号の説明】
1…光電変換部、2…A/D変換部、3…HDTV走査
変換部、4…EDTV走査変換部、5…NTSC走査変
換部、6…HDTVエンコーダ部、7…EDTVエンコーダ
部、8…NTSCエンコーダ部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アスペクト比16:9,走査線数1125
    本,1:1の順次走査の形態の画像信号系列VSによる
    NTSC方式,EDTV方式、ならびにHDTV方式の
    テレビジョン信号の構成において、走査線数N本の信号
    を走査線数M本の信号に変換する走査線数変換(N,M
    は整数、N>M)の手段,1:1の順次走査の信号を
    2:1のインタレース走査の信号に変換する走査変換の
    手段,前記NTSC方式のアスペクト比を有する信号に
    変換するアスペクト比変換の手段を有し、前記HDTV
    方式では上記走査変換の手段,前記EDTV方式では上
    記走査線数変換ならびに走査変換の手段,前記NTSC
    方式では上記走査線数変換,走査変換ならびにアスペク
    ト比変換の手段により生成した画像信号系列でそれぞれ
    テレビジョン信号を構成することを特徴とするテレビジ
    ョン信号の構成装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、画像信号系列VSは、
    走査線数1125本,毎秒60フレーム,1:1の順次
    走査の形態の信号であるテレビジョン信号の構成装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、画像信号系列VSは、
    走査線数1125本,毎秒30フレーム,1:1の順次
    走査の形態のシャッタ機能を有する光電変換操作で生成
    した信号であるテレビジョン信号の構成装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3において、前記走査
    変換は、順次走査系の同一フレーム内の走査線の信号の
    並び換え操作でインタレース走査系の走査線の信号を生
    成するフレーム完結走査変換であるテレビジョン信号の
    構成装置。
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