JPH06350880A - 多重信号処理装置 - Google Patents

多重信号処理装置

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Publication number
JPH06350880A
JPH06350880A JP5137657A JP13765793A JPH06350880A JP H06350880 A JPH06350880 A JP H06350880A JP 5137657 A JP5137657 A JP 5137657A JP 13765793 A JP13765793 A JP 13765793A JP H06350880 A JPH06350880 A JP H06350880A
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JP
Japan
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signal
transmitting
circuit
output
lower non
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Pending
Application number
JP5137657A
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English (en)
Inventor
Kiyoyuki Kawai
清幸 川井
Seijirou Yasuki
成次郎 安木
Tetsuya Kaize
哲也 海瀬
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Toshiba Corp
Nippon Television Network Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Nippon Television Network Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】レターボックス形式にエンコードした信号のう
ち上下無画部に多重される信号レベルをフィルタリング
で低減して伝送し、現行受像機における妨害を低減し、
かつデコードした場合ノイズレベルの増加を押さえ良好
に再現する。 【構成】エンコーダ側では横長画面をレターボックス形
式にするために、主画面部の信号と上下無画面部へ多重
する信号とに分離部302で分離し、各処理部303、
304で処理する。上下画面部へ多重する信号は妨害低
減エンコーダ401にてフィルタリングされて任意の帯
域がレベル低減され、並び替え部305、合成部306
を介して上下無画部に多重される。デコーダ側では、上
下無画部の信号は、並び替えの後、上記フィルタリング
特性とは逆特性の妨害低減デコーダで処理れ、上下無画
面処理部311でもとの補助信号に戻される。主画面部
の信号は主画面処理部310でもとの状態に戻され補助
信号と合成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラーテレビジョン
信号を伝送し、受信するシステムにおける多重信号処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アスペクト比16:9の横長画面のテレ
ビジョン信号をカメラで撮影し、アスペクト比4:3の
ディスプレイに表示すると、真円率を保てなくなり、円
形の被写体は縦長の楕円形になってしまう。このままで
は、横長画面テレビジョンシステムと、現行テレビジョ
ンシステムとの両立性が得られない。そこで、送り側で
横長の画像を垂直方向に3/4に圧縮して伝送し、これ
を現行のテレビジョンシステムの受信機で表示した場
合、ディスプレイの上下に無画部を伴うが画像には歪み
が生じないようにした、いわゆるレターボックス形式と
いわれる信号処理方式が提案されている。
【0003】図9(A)は、レターボックス形式のテレ
ビジョン信号を現行の受信機で受信し表示した場合の画
面上の状態を示している。アスペクト比4:3の現行受
信機の画面にアスペクト比16:9の横長画面が確保さ
れている。横長の画面(主画面)の上下には、上、下無
画部がそれぞれ生じている。主画面部ではフレーム走査
線数360本が存在し、上下無画部ではそれぞれフレー
ム走査線数60本が存在する。従って、横長画面を主画
面部に収めるためには、横長画面は3/4に垂直方向に
圧縮する必要があるが、圧縮前に360[本/フレー
ム]以下の帯域に制限される。つまり、横長画面に含ま
れている360[本/フレーム]以上の成分は、主画面
部に含めて伝送することができない。
【0004】一方、横長画面をデコードするデコーダか
ら見た場合、もとの解像度の横長画面を再現するために
は、上記主画面部に含めて伝送できなかった360[本
/フレーム]以上の成分が必要である。そこで、レター
ボックス形式では、360[本/フレーム]以上の成分
を補助信号とし、この補助信号を伝送しやすいように処
理して多重用信号にし、この多重用信号を上下無画部に
多重して伝送するようにしている。
【0005】図9(B)は、レターボックス形式のエン
コーダ及びデコーダの基本構成を示している。入力端子
301には、有効走査線数480[本/フレーム]、フ
レーム周波数60[Hz]、1:1の順次走査信号が入
力される。入力信号は、分離部302において主画面部
用信号と上下無画部用信号に分離される。主画面用信号
は、主画面処理部303に入力され、上下無画部用信号
は、上下無画面処理部304に入力される。主画面処理
部303は、垂直方向帯域を360[本/フレーム]以
下の帯域に制限する。帯域制限は低域通過フィルタを用
いることにより実現される。垂直方向に帯域制限を受け
た信号は、次に3/4倍の走査線数の変換処理を受け
る。これにより有効走査線数が480本から360本に
なり、かつ帯域も360[本/フレーム]の信号とな
る。一方、上下無画面処理部304では、主画面部で伝
送できない垂直方向の高域成分及び水平方向の高域成分
を圧縮処理して伝送する。上下無画部で伝送できる帯域
は、有効走査線の480本から主画面部の360本を差
し引いた120本分である。したがって、上下無画部に
はそれぞれ60本を割り当てることができる。そこで、
主画面部で伝送できなかった高域成分は、2×60本の
走査線に多重しやすいように並び替え部305により並
び替えられる。並び替え部305の出力(多重用信号)
は、合成部306において、主画面部の上下の無画部に
多重され、伝送路307に送出される。この場合、合成
部306は、レターボックス形式有効走査線480[本
/フレーム]、フレーム周波数30[Hz](フィール
ド周波数60[Hz])の飛び越し走査信号に変換して
出力される。
【0006】伝送路307からのレターボックス形式の
信号は、デコーダ側の分離部308に入力される。分離
部308は、主画面部と上下無画部の信号を分離する。
分離された主画面部の信号は、主画面処理部310に入
力され、分離された上下無画部の信号は並び替え部30
9に入力される。並び替え部309では、120本の有
効走査線に多重されている信号を抽出して、基の配列に
並び替え、上下無画面処理部311に供給する。上下無
画面処理部311は、主画面部で伝送されていない先の
高域成分を再生する。主画面処理部310は、主画面部
の信号を4/3倍に走査線変換して画像伸張する。主画
面処理部310の出力と上下無画面部311の出力と
は、合成部312に入力されて480[本/フレー
ム]、フレーム周波数60[Hz]の順次走査信号に変
換される。
【0007】レターボックス形式によるテレビジョン信
号の送受信システムは、上述の如く構成されている。と
ころで上下無画部に多重する補助信号(主画面部で伝送
できない360[本/フレーム]から480[本/フレ
ーム]の高域成分)を作成する方法としては、次の2つ
の方法がある。第1は、主として時間方向に高域成分と
低域成分とに分けて、高域成分を補助信号とする方法、
第2は、走査線間の差分信号を補助信号とする方法であ
る。
【0008】以下、前者の補助信号を伝送する方法を採
用して検討されたエンコーダ及びデコーダの具体例を説
明することにする。 [エンコーダ]図10はエンコーダである。入力端子1
01に入力された480本、フレーム周波数1/60秒
の順次走査信号は、フレーム遅延回路102、加算器1
03、減算器104に入力される。フレーム遅延回路1
02は1フレーム分に遅延量を有し、その出力は、加算
器103、減算器104に供給される。加算器103か
らは第1フレームと第2フレームを加算した結果(フレ
ーム間和と言う:時間方向の低域成分)が得られ、減算
器104からは第2フレームから第1フレームを減算し
た結果(フレーム間差と言う:時間方向の高域成分)が
得られる。加算器103の出力(フレーム間和)は、係
数器105で1/2倍され、時間伸張回路106でフレ
ーム間間引きされ、走査線数480本、フレーム周波数
1/60秒の順次走査信号から走査線数480本、フレ
ーム周波数1/30秒の順次走査信号に変換される。時
間伸張回路106の出力は、垂直低域通過フィルタ(V
LPF)107と垂直高域通過フィルタ(VHPF)1
13に入力される。
【0009】VHPF113では、垂直方向の高域成分
(Vh:静画モード補助信号)が抽出される。この高域
成分(Vh)は、360[本/フレーム]以上の成分で
ある。高域成分(Vh)は、垂直方向への周波数シフト
回路(Vシフト)114により、垂直方向の低域に周波
数シフトされ、さらに水平低域通過フィルタ(HLP
F)116により水平方向に帯域制限された後、4→3
走査線変換回路117に供給される。4→3走査線変換
回路117は、水平低域通過フィルタ116の出力を、
垂直方向に3/4倍に圧縮処理するもので、走査線数4
80本、フレーム周波数1/30秒の順次走査信号を、
走査線数360本、フレーム周波数1/30秒の順次走
査信号に変換する。
【0010】VLPF107では、垂直方向の帯域制限
が行われる。帯域制限は480[本/フレーム]から3
60[本/フレーム]への制限である。VLPF107
の出力は、4→3走査線変換回路108に入力され、走
査線数480本、フレーム周波数1/30秒の順次走査
信号から、走査線数360本、フレーム周波数1/30
秒の順次走査信号に変換される。
【0011】4→3走査線変換回路108の出力は、静
画モード主画面信号Ysとして混合回路(MIX)11
2の一方に供給されると共に、水平垂直低域通過フィル
タ(HVLPF)110に供給される。HVLPF11
0の出力は、加算器111に入力され、後述する動画補
償用信号と加算された後、動画モード主画面信号Ymと
して混合回路112の他方に供給される。混合回路11
2は、動き検出回路134からの動き検出信号に応じ
て、動画モード主画面信号Ymと静画モード主画面信号
Ysとを混合して出力し、画像の動きが大きいときは動
画モード主画面信号Ymの比率が大きくなり、静画のと
きは静画モード主画面信号Ysの比率が大きくなる。動
き検出回路134は、4→3走査線変換回路117、1
08の出力を用いて画像動きを検出している。
【0012】一方、減算器104から出力されたフレー
ム間差は、係数器122に入力されて1/2倍された
後、時間伸張回路123に入力される。この時間伸張回
路123も、先の時間伸張回路106と同様に、入力し
た順次走査信号のフレーム間間引きを行い、走査線数4
80本、フレーム周波数1/60秒の順次走査信号を、
走査線数480本、フレーム周波数1/30秒の順次走
査信号に変換する。時間伸張回路123の出力は、水平
垂直低域通過フィルタ(HVLPF)124に入力され
て水平方向及び垂直方向へ帯域制限を受ける。垂直方向
の帯域制限によりその成分の帯域は、360[本/フレ
ーム]以下となる。HVLPF124の出力は、4→3
走査線変換回路125に入力されて走査線数が変換さ
れ、走査線数480本、フレーム周波数1/30秒の順
次走査信号から、走査線数360本、フレーム周波数1
/30秒の順次走査信号に変換される。4→3走査線変
換回路125の出力は、周波数シフト回路127に入力
されて、垂直方向高域に周波数シフトされ、先の加算器
111に供給される。
【0013】上記のようにフレーム間差を処理する周波
数シフト回路127から得られた垂直方向高域成分を加
算器111において、HVLPF110の出力と加算す
るのは、レターボックス形式のテレビジョン信号をその
まま現行方式の受信機で受信して映出した際の主画面部
の動画の解像度を良くするためである。フレーム間差
は、時間方向(フレーム方向)の動き情報を含んでい
る。
【0014】先の4→3走査線変換回路125の出力
は、減算器131にも供給されている。この減算器13
1には、先の混合回路112の出力から、垂直高域通過
フィルタ(VHPF)128により垂直高域成分が抽出
され、周波数シフト回路129により垂直低域にシフト
されて供給されている。そしてこの減算器131の出力
は、垂直高域成分(Vt:動画モード補助信号)として
混合回路118に供給されている。
【0015】混合回路118は、動き検出回路134か
らの動き検出信号に応じて、動画モードのときは成分V
tを選択導出し、静画モードのときは成分Vhを導出す
る。混合回路118の出力は、3→2走査線変換回路1
19に入力され、2/3倍に圧縮処理される。これによ
り、走査線数360本、フレーム周波数1/30秒の順
次走査から、走査線数240本、フレーム周波数1/3
0秒の順次走査信号になる。走査線変換回路119から
出力された補助信号は、時間圧縮回路120に入力され
て、水平方向に圧縮され、次に並び替え回路121に入
力され、上下無画部の走査線上に配列できるように並び
替えされ、セレクタ151に入力される。
【0016】先の混合回路112の出力は、飛び越し走
査変換回路133に入力され、順次走査信号から飛び越
し走査信号に変換される。飛び越し走査に変換された信
号は、動き検出回路144、プリコーミング回路14
5、混合回路147に入力される。混合回路147は、
動き検出回路144からの動き検出信号に応じて制御さ
れ、動画モードではプリコーミング回路145の出力を
多くし、静画モードでは飛び越し走査変換回路133か
らの出力を多くする。混合回路147の出力は、加算器
150に入力され、後述する搬送色信号と混合され、そ
の混合出力はセレクタ151に供給される。プリコーミ
ング回路145は、予め輝度信号を色信号のスペクトル
帯域から分離するための回路である。
【0017】色信号Iは、垂直低域通過フィルタ(VL
PF)135で垂直方向に帯域制限され、次に水平低域
通過フィルタ(HLPF)136で水平方向に帯域制限
され、次に飛び越し走査変換回路137にて飛び越し走
査信号に変換され、次に4→3走査線変換回路138に
おいて垂直方向へ3/4倍に圧縮される。この結果、走
査線数480本から360本に圧縮される。色信号Qも
色信号Iと同様に、VLPF139、HLPF140、
飛び越し走査変換回路141、4→3走査線変換回路1
42により順次処理され、3/4倍に圧縮される。4→
3走査線変換回路138、142の出力は、I・Q多重
回路143にて時分割多重され、動き検出回路144、
プリコーミング回路146、混合回路148に入力され
る。混合回路148は、動き検出回路144からの動き
検出信号に応じて制御され、動画モードではプリコーミ
ング回路146の出力を多くし、静画モードではI・Q
多重回路143からの出力を多くする。混合回路148
の出力は、変調回路149に入力されて、色搬送波周波
数により変調され搬送色信号となり、加算器150に入
力される。プリコーミング回路146は、予め色信号を
輝度信号のスペクトル帯域から分離するための回路であ
る。
【0018】セレクタ151では、主画面部のタイミン
グでは、加算器150の出力を選択し、上下無画部のタ
イミングでは並び替え回路121からの出力を選択導出
する。この導出された信号は、同期付加回路152にお
いて同期信号が付加され、次にデジタルアナログ(D/
A)変換回路153でアナログ信号に変換され、エンコ
ード信号として出力される。この信号は有効走査線数4
80本のレターボックス型のテレビジョン信号でありア
スペクト比4:3の現行のテレビジョン受信機で受信し
再生することができる。
【0019】[デコーダ]図11は上記エンコーダから
の信号をデコードするデコーダを示している。エンコー
ド信号は、アナログデジタル(A/D)変換回路211
でデジタル信号に変換され、輝度色(Y/C)分離回路
212及び並び替え回路231に供給される。Y/C分
離回路212では、主画面部から輝度信号と色信号の分
離を行う。輝度信号は、フレーム合成回路214に入力
され、第1フィールドと第2フィールドが合成され、フ
レーム周波数1/30秒の飛び越し走査信号からフレー
ム周波数1/30秒の順次走査信号に変換される。この
順次走査信号は、垂直高域通過フィルタ(VHPF)2
15、動き検出回路219に供給される。VHPF21
5で抜き取られた垂直高域成分は、周波数シフト回路2
16により垂直低域にシフトされた後、加算器217に
入力される。動き検出回路219では画像の動きが検出
される。
【0020】並び替え回路231では、上下無画部に多
重されている多重用信号が基の状態に並び替えされる。
並び替えされた信号は、時間伸張回路232で水平方向
に伸張され、基のラインの長さに戻される。時間伸張回
路232の出力(240本)は、2→3走査線変換回路
233において、3/2倍に伸張され、240本、フレ
ーム周波数1/30秒の順次走査信号から走査線数36
0本、フレーム周波数1/30秒の順次走査信号に変換
され、係数器234に入力されるとともに加算器217
に入力される。
【0021】加算器217は、2→3走査線変換回路2
33の出力と、先の周波数シフト回路216の出力を加
算して、その出力を係数器218に供給している。2→
3走査線変換回路233の出力は、動画モードの場合、
エンコーダ側の減算器131の出力に対応し、周波数シ
フト回路216の出力は、エンコーダ側の周波数シフト
回路129の出力に対応する。したがって加算器217
では、エンコーダ側の4→3走査線変換回路125の出
力が再現されたことになる。
【0022】係数器218と係数器234とは動き検出
回路219からの動き検出信号により相補的に制御され
る。動画モードのときは係数器218の出力が大きくな
り、静画モードのときは係数器234の出力が大きくな
る。
【0023】係数器218の出力は、3→4走査線変換
回路224に供給されると共に、周波数シフト回路22
2に供給される。周波数シフト回路222では、その入
力を垂直高域にシフトし、加算器223に供給してい
る。加算器223には、先のフレーム合成回路214の
出力が供給されている。
【0024】周波数シフト回路222の意義について説
明する。エンコーダ側では、動画モード主画面信号Ym
は、加算器111において垂直高域成分を加算され、現
行受像機で再生しても動画の解像度が劣化しないように
されている。この信号処理は、現行受像機における再現
性を考慮したものである。しかしデコーダ側では、この
主画面信号Ymに合成されている動画用の付加信号は、
不要である。これは、横長画面に対する動画モード補助
信号は、加算器217、係数器218、3→4走査線変
換回路224の系統で忠実に再現されるからである。そ
こで、周波数シフト回路222において、動画モード主
画面用信号Ymに加算器111にて加算していた垂直高
域成分を、ここではフレーム合成回路214の出力から
減算する必要がある。このために、周波数シフト回路2
22、減算器223が設けられている。
【0025】減算器223の出力は、3→4走査線変換
回路225に供給され、4/3倍に伸張され、加算器2
26に供給される。一方、係数器234の出力は、3→
4走査線変換回路235で4/3倍に伸張され、走査線
数360本、フレーム周波数1/30秒の信号から走査
線数480本、フレーム周波数1/30秒の順次走査信
号に変換され、周波数シフト回路236に供給され、垂
直高域にシフトされる。この周波数シフト回路236
は、エンコーダ側の周波数シフト回路114のシフト分
を元に戻す役割を果たしている。この周波数シフト回路
236の出力は、静画モードの補助信号として加算器2
26に供給される。加算器226から出力された信号
は、加算器240及び減算器241に供給される。加算
器240と減算器241には、3→4走査線変換回路2
24からの信号が供給されている。
【0026】加算器240の出力は、順次走査変換回路
242に供給され、減算器241の出力は順次走査変換
回路243に供給される。順次走査変換回路242、2
43では、走査線数480本、フレーム周波数1/30
秒の順次走査信号を、走査線数480本、フレーム周波
数1/60秒の順次走査信号に変換して出力する。順次
走査変換回路242、243の出力は、セレクタ244
によりフレーム(1/60秒)毎に切り替えて導出さ
れ、マトリックス回路256に入力される。
【0027】一方、Y/C分離回路212で分離された
色信号は、色復調回路251で復調され、3→4走査線
変換回路252で4/3倍に垂直方向へ伸張され、走査
線数360本、フレーム周波数(1/30)秒の飛び越
し走査信号から、走査線数480本、フレーム周波数
(1/30)秒の飛び越し走査信号に変換される。次に
順次走査変換回路253に入力されて、走査線数480
本、フレーム周波数(1/60)秒の順次走査信号に変
換された後、マトリックス回路256に入力される。マ
トリックス回路256では、入力されたY、I、Q信号
をマトリックス演算しR、G、B信号を導出する。R、
G、B信号はそれぞれデジタルアナログ変換回路257
にてアナログ信号に変換される。
【0028】上記のようにエンコーダでは、上下無画部
に付加信号(多重用信号)を多重して伝送するために、
現行受像機で受信した場合、主画面部だけでなく上下無
画部までも表示される。このために、多重用信号のレベ
ルが大きいと無画部にちらつきが生じ妨害が発生する。
【0029】図12には、上述したエンコーダ、デコー
ダの原理動作を説明するために、テレビジョン信号のラ
イン及びフレーム構造を示している。フレームA、フレ
ームBは、順次走査段階の第1、第2のフレームである
(ステップS1)。この第1、第2のフレームを合成し
て得られたフレームフレームF1(フレーム間和)が
(A+B)/2、フレームF2(フレーム間差)が(A
−B)/2である(ステップS2)。このフレームF2
は、画像の動きを現す成分になっている。これらの信号
は、途中帯域制限などの処理を受けるが、最終的には、
主画面にはフレーム間差成分の一部が加算され、動き成
分を再生されて(ステップS3)、飛び越し走査信号と
して伝送されている(ステップS4)。ステップS3に
おいて動き成分を主画面で再生しているのは、現行受像
機で再生した場合に動画の解像度を改善するためであ
る。
【0030】デコーダでは、第1、第2フィールドA
´、B´が合成されて順次走査信号に変換され第1フレ
ームF1´=(A+B)/2、第2フレームF2´=
(A−B)/2とされ、垂直方向に伸張される。そして
F1´+F2´=A、F1´−F2´=Bが再現される
ようになっている(加算器240、減算器243)。そ
してA、Bが交互に取り出されるようになっている(セ
レクタ244)。
【0031】このようにエンコード、デコードが実現さ
れるが、画像の動きが大きい程、フレーム間差成分のレ
ベルが大きくなる。このフレーム間差成分は、上述のよ
うに一部が主画面にも加算されるが、上下無画部にも多
重用信号として多重される。上下無画部に多重するの
は、横長画面を再現する場合に動画の高域成分が必要で
あるからである。この多重用信号は、画像の動きが大き
い程レベルが大きくなることは前述した通りである。し
かし、この多重用信号のレベルが大きくなると、上下無
画部においてちらつきが現れ妨害を発生する。
【0032】上記の説明は、横長画面を得るテレビジョ
ン信号のフレーム間和、フレーム間差をとって、現行テ
レビジョン方式と両立性のある信号に変換して伝送する
方式を説明した。
【0033】この方式の他に、横長画面を得るテレビジ
ョン信号を現行のテレビジョン方式と両立性のある信号
に変換し、走査線間の差分信号をデコーダ側で用いる補
助信号として伝送する方式もある。
【0034】図13は、この方式の原理を説明するため
に示したライン及びフレーム構造である。順次走査信号
は、飛び越し走査信号に変換される。この場合、走査線
の情報が1ライン毎に欠落することになる。今、走査線
a、b、cの部分が走査線変換されて主画面の走査線
a、bになったとする。ここで走査線cが欠落する。そ
こでこの走査線cをデコーダで再現するために、走査線
a、bによりライン補間を行い補間走査線c´=(a+
b)/2を作成する。しかしこの補間では正確に走査線
cを再現できない。そこで、補助信号として補間cとc
´の差、つまり[c−(a+b)/2]をあらかじめ作
成して伝送しておき、これをデコーダ側で補間走査線c
´に加算するようにすれば、比較的正確に走査線cを再
現できることになる。
【0035】このような方式においても、走査線間の差
が大きい場合には、上下無画部に多重される補助信号の
レベルが大きくなる。よって、先にのべた方式と同様に
上下無画部においてちらつきが現れ妨害を発生するとい
う問題がある。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】上述したように高画質
な画像をレターボックス形式にエンコードして現行受像
機と両立性をもたせ、またデコーダで高画質な画像を再
生する方式においては、上下無画部に補助信号を多重し
て伝送している。レターボックス形式にエンコードされ
た信号は、現行受像機においても図形歪みを生じること
なく再生される。しかしながら、上下無画部に多重され
ている補助信号のレベルが大きくなると上下無画部にち
らつきが生じ妨害となる。これを回避するには、単純に
補助信号のレベルを下げて伝送すれば良い。しかし、デ
コーダ側で再生を行う場合、信号レベルをもとにもどす
ために増幅を行うのであるが、このときに伝送路で重畳
されたノイズレベルも増幅されてしまうため、S/Nの
劣化を生じる。これを避けるために信号のレベルを制限
するクリップ処理を行うことも考えられるが、非線形な
歪みを生じ、やはりデコーダ側での信号の再現性に問題
がある。
【0037】
【課題を解決するための手段】そこでこの発明の目的と
するところは、上下無画部に多重して伝送する信号の特
性を制御して上下無画部で信号妨害が生じないようにし
た多重信号処理装置を提供することにある。
【0038】この目的を達成するために、この発明で
は、送信側では画面の中央部で信号Mを伝送し、上下無
画部で信号Aを伝送し、受信側では前記信号Mと信号A
を受信して処理するテレビジョン信号の送受信装置にお
いて、前記送信側に前記信号Aのレベルをデジタルフィ
ルタにより低減する手段を設け、受信側に前記信号Aの
レベルをデジタルフィルタにより持ち上げる手段を設け
るものである。
【0039】
【作用】上記の手段によると、フィルタを用いるために
信号Aの周波数領域においてノイズの目立ちやすい領域
に対してレベルの制御を行うことができ、上下無画部の
妨害を有効になくし、伝送路で生じたノイズを増幅して
しまうような都合な割合も格段と低減される。
【0040】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1は、レターボックス形式のテレビジョン信
号送受信システムにおいて、この発明の多重信号処理装
置におけるエンコーダ及びデコーダを示している。
【0041】図9(B)で説明した装置と異なる部分
は、エンコーダ側の上下無画面処理部304と並び替え
部305の間に妨害低減エンコーダ401が設けられて
いる点、デコーダ側で、並び替え処理部309と上下無
画面処理部311との間に妨害低減デコーダ402が設
けられている点である。他の部分は、図9(B)で説明
した構成と同じであるから、図9(B)と同一符号を付
している。
【0042】入力端子301には、有効走査線数480
[本/フレーム]、フレーム周波数60[Hz]、1:
1の順次走査信号が入力される。入力信号は、分離部3
02において主画面部用信号と上下無画部用信号に分離
される。主画面用信号は、主画面処理部303に入力さ
れ、上下無画部用信号は、上下無画面処理部304に入
力される。主画面処理部303は、垂直方向帯域を36
0[本/フレーム]以下の帯域に制限する。帯域制限は
低域通過フィルタを用いることにより実現される。垂直
方向に帯域制限を受けた信号は、次に3/4倍の走査線
数の変換処理を受ける。これにより有効走査線数が48
0本から360本になり、かつ帯域も360[本/フレ
ーム]の信号となる。一方、上下無画面処理部304で
は、主画面部で伝送できない垂直方向の高域成分及び水
平方向の高域成分を圧縮処理して伝送する。上下無画部
で伝送できる帯域は、有効走査線の480本から主画面
部の360本を差し引いた120本分である。したがっ
て、上下無画部にはそれぞれ60本を割り当てることが
できる。
【0043】そこで、主画面部で伝送できなかった高域
成分は、2×60本の走査線に多重しやすいように、か
つ妨害を生じないように処理される。まず妨害低減エン
コーダ401に入力されて、デジタルフィルタリングさ
れ(この部分については後で詳細に説明する)、次に並
び替え部305により並び替えられる。並び替え部30
5の出力は、合成部306において、主画面部の上下の
無画部に多重され、伝送路307に送出される。この場
合、合成部306は、レターボックス形式有効走査線4
80[本/フレーム]、フレーム周波数30[Hz]
(フィールド周波数60[Hz])の飛び越し走査信号
に変換して出力される。
【0044】伝送路307からのレターボックス形式の
信号は、デコーダ側の分離部308に入力される。分離
部308は、主画面部と上下無画部の信号を分離する。
分離された主画面部の信号は、主画面処理部310に入
力され、分離された上下無画部の信号は並び替え部30
9に入力される。並び替え部309では、120本の有
効走査線に多重されている信号を抽出して、基の配列に
並び替えし、その出力を妨害低減デコーダ402に入力
する。この妨害低減デコーダ402は、先の妨害低減エ
ンコーダ401とは逆のフィルタリング特性をもつ。こ
の妨害低減エンコーダ402の出力は上下無画面処理部
311に供給される。上下無画面処理部311は、主画
面部で伝送されていない先の高域成分を再生する。主画
面処理部310は、主画面部の信号を4/3倍に走査線
変換して画像伸張する。主画面処理部310の出力と上
下無画面部311の出力とは、合成部312に入力され
て480[本/フレーム]、フレーム周波数60[H
z]の順次走査信号に変換される。
【0045】図2は、上記したエンコーダ側を具体的に
示し、図3はデコーダ側を具体的に示している。図2の
エンコーダが、図10で説明したエンコーダと異なる部
分は、時間圧縮回路120と並び替え回路121との間
に妨害低減エンコーダ401が設けられている点であ
る。他の部分は、図10の回路と同じであるから、同一
部分には同一符号を付している。また図3のデコーダが
図11で説明したデコーダと異なる部分は、並び替え回
路231と時間伸張回路232との間に妨害低減デコー
ダ402が設けられている点である。他の部分は、図1
1の回路と同じであるから、同一部分には同一符号を付
している。
【0046】従って、図2、図3においては、それぞれ
図10、図11の回路と異なる部分及びその周辺につい
て説明することにする。図2において、3→2走査線変
換回路119の出力は、時間圧縮回路120に入力さ
れ、時間圧縮される。時間圧縮回路120に入力される
信号は、垂直240本、水平4.2[MHz]の帯域を
もつ。しかし上下無画部で伝送できる帯域は、垂直12
0本、水平4.2[MHz]である。そこでまず、水平
帯域を2.0[MHz]に制限し、垂直240本、水平
2.0[MHz]の帯域の信号とする。このように水平
2.0[MHz]に制限すると、1ラインを1/2ライ
ンに圧縮することができる。圧縮された信号は、垂直2
40本、水平2.0[MHz]の帯域の信号である。す
ると、並び替え処理を行う際に、上下無画部の120本
のラインに多重して、圧縮された240本を多重できる
ことができる。これにより、上下無画部は、垂直120
本、水平4.2[MHz]の多重用信号となる。
【0047】このシステムでは、並び替えの前に妨害低
域エンコーダ401による処理が行われる。この妨害低
域エンコーダ401では、垂直240本、水平2.0
[MHz]の帯域の信号が処理されることになる。妨害
低域エンコーダ401の構成及び動作については、後で
さらに詳しく説明することにする。
【0048】妨害低域エンコーダ401で処理された信
号は、並び替え回路121に入力されて上無画部(60
本)と、下無画部(60本)に多重される。次に、図3
において、並び替え回路231には、エンコード信号が
入力される。並び替え回路231では、上無画部(60
本)と、下無画部(60本)に多重されている垂直12
0本、水平2.0[MHz]の多重信号をバッファメモ
リを用いて並び替えして、240本、4.0[MHz]
の信号に作成する。この並び替えされた信号は、妨害低
減デコーダ402に入力されて、先の妨害低減エンコー
ダ401と逆の特性により処理される。これにより基の
信号が再現され、以後は、時間伸張回路232に入力さ
れて、水平方向の伸張が行われ、240本、2.0[M
Hz]の信号に戻される。この後の処理は前述した通り
である。
【0049】妨害低減エンコーダ401及び妨害低減デ
コーダ402について説明する。まず、妨害低減エンコ
ーダ401に入力される信号成分について、検討して見
る。図2の混合回路112に入力する信号成分は、図4
(A)のようになっている。図4は縦軸に垂直の周波
数、横軸にレベルを示している。混合回路112に入力
する信号は、HVLPF110からの信号YLと、周波
数シフト回路127からの信号YHとで構成されてい
る。この信号は動画モード主画面を構成する信号であり
図4(A)のような成分となる。この混合回路112の
出力信号は、高域側がVHPF128により抽出される
(図の例では270本以上の信号を抽出している)。こ
の信号は周波数シフト回路129で低域にシフトされ図
4(B)のような信号となり、減算器131に供給され
る。この減算器131には4→3走査線変換回路125
から図4(C)に示すような信号が供給されている。図
4(C)に示す信号から図4(B)に示す信号が減算さ
れると、図4(D)に示すような信号となる。この信号
が減算器131の出力信号であり混合回路118に(V
t)として供給されている。
【0050】ここで図4(D)の信号に着目すると、垂
直90本以下の成分については低減されているものの、
垂直90本以上でこの近辺の信号のレベルは大きい。こ
のレベルは、画像の動きが大きい程顕著に大きくなり上
述した妨害の要因となる。
【0051】そこでこのシステムでは、図5(A)に示
すようなフィルタリング特性を妨害低減エンコーダ40
1に持たせるものである。またデコーダ側の妨害低減デ
コーダ402には図5(B)に示すようなフィルタリン
グ特性を持たせるものである。これらの特性はロールオ
フの関係にあり、エンコーダ、デコーダを合わせると全
体では平坦な特性となるように設計されている。
【0052】図6(A)は妨害低減エンコーダ401の
具体的構成、図6(B)は妨害低減デコーダ402の具
体的構成を示している。入力端子601には、上下無画
部に多重するための多重用信号が入力される。この信号
は、加算器602に入力され、係数器604からの信号
(2ライン遅延している)と加算される。加算器602
の出力は、係数器603に入力されると共に、2ライン
(2H)遅延回路605に入力される。2ライン遅延回
路605の出力は、係数器604に入力されている。こ
の回路は、巡回型デジタルフィルタを構成するもので、
入力端子601から出力端子606までの特性は、先の
図5(A)で示したような特性となる。
【0053】図6(B)は上記のフィルタとは逆特性を
持つ非巡回型デジタルフィルタである。入力端子610
には並び替え回路231からの信号が供給される。この
信号は、減算器611と2ライン(2H)遅延回路61
3に供給される。2ライン遅延回路613の出力は、係
数器614を介して減算器611の負極入力端子に供給
される。減算器611の出力は、係数器612に供給さ
れる。このフィルタの入力端子610から出力端子61
5までの特性は、図5(B)で示したような特性とな
る。
【0054】上記のように、多重用信号の伝送系路にお
いて、送信側で巡回型デジタルフィルタを用い、受信側
で非巡回型デジタルフィルタを用いることにより、伝送
系で重畳されたノイズ成分が増大することなく、多重用
信号(付加信号)を再現することができる。また、巡回
型と非巡回型のデジタルフィルタを組み合わせることに
より総合周波数特性を平坦にすることができる。
【0055】図7は、妨害低減エンコーダ及びデコーダ
の他の実施例である。図7(A)において、入力端子7
01には、上下無画部に多重するための信号が供給され
る。この信号は、加算器702に入力され、係数器70
5〜707の出力と加算され、係数器703を介して出
力端子704に出力される。また加算器702の出力
は、1H遅延回路708、709、710にて順次遅延
されいる。1H遅延回路710の出力は係数器705に
供給され、1H遅延回路709の出力は係数器706に
供給され、1H遅延回路708の出力は係数器707に
供給されている。このフィルタも巡回型デジタルフィル
タである。
【0056】図7(B)において、入力端子711には
並び替え回路231からの信号が供給される。この信号
は、減算器712と1H遅延回路717に供給される。
1H遅延回路717の出力は、1H遅延回路718へ入
力されるとともに係数器714に入力され、1H遅延回
路718の出力は1H遅延回路719に入力されると共
に係数器715に入力される。また1H遅延回路719
の出力は係数器716に入力される。そして係数器71
4〜716の出力が減算器712に入力される。減算器
712の出力は、係数器713を介して出力端子720
に導出される。
【0057】上記したようなフィルタによってもこの発
明の目的は達成できる。さらに上記のフィルタに限らず
この発明はそのほか種々の実施例が可能である。送信側
で巡回型のフィルタを用いず、巡回型フィルタの特性を
近似した非巡回型フィルタによって実現することができ
る。
【0058】そのほか図7(C)に示すように、送信側
において、DC(直流)レベルが持ち上がるような特性
にすることも可能である。即ち、多重用信号のレベルの
小さい成分をあらかじめ持ち上げておき、妨害を増やさ
ずに伝送し、受信側でレベルを下げてノイズレベルを低
減するようにしても良い。
【0059】さらにまたこの発明では、図2に示したV
HPF128の特性が、広帯域に選定された場合、主画
面部の信号(図4の点々を付した部分の成分)のもれ込
みが多くなるが、上下無画部の信号は少なくなる。逆に
VHPF128の特性が、狭帯域に選定された場合、主
画面部の信号(図4の点々を付した部分の成分)のもれ
込みは小さくなるが、上下無画部の信号成分は大きくな
る。従って、VHPF128の帯域特性を絵柄、ノイズ
の量等に応じて最適となるように適応的に切り替え、妨
害低減エンコード処理を適応的に切り替えることも可能
である。ただしこの場合は、デコーダ側においてもエン
コーダ側に適合した処理を選ぶ必要があり、判別信号等
の伝送を行う必要がある。判別信号の伝送は、垂直ブラ
ンキング領域を利用すれば可能である。
【0060】なおこの発明は、異なる信号を同時に伝送
するエンコード方式において多重用信号を多重伝送する
場合にそのフィルタリング処理に着目したものであり、
他のエンコーダにおいても適用できることは勿論であ
る。
【0061】図8は、図6の構成をより一般化した例で
ある。送信側の入力端1300に信号が入力され、この
信号は加算器1301に供給される。加算器1301の
出力は、出力端1304に導出される、この出力がVH
PFに入力され、さらに非線形回路1302を通して加
算器1301に入力される構成となり、巡回型のフィル
タを形成している。
【0062】受信側では、入力端1305の信号が、加
算器1308、VHPF1306に入力される。VHP
F1306の出力は、非線形回路1307を通して加算
器1308に入力される。加算器1309の出力が出力
端子に導出される。
【0063】送信側のVHPF1308、非線形回路1
302と受信側のVHPF1306、非線形回路130
7を同一特性に設定すれば、送受で平坦な伝送特性が得
られる。非線形回路1302、1306を例えば小入力
に対して利得を小さくし、大入力に対して利得を大きく
すれば伝送信号の垂直高域成分のレベルを小さくして伝
送可能となる。
【0064】
【発明の効果】上述したようにこの発明によれば、レタ
ーボックス形式にエンコードした信号のうち、上下無画
部に多重される信号のレベルをフィルタリングにより低
減させて伝送し、現行受像機における妨害を大幅に改善
することができる。しかもデコードした場合に、ノイズ
レベルの増加を押さえ信号再現も良好に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図。
【図2】図1のエンコーダを具体的に示す図。
【図3】図1のデコーダを具体的に示す図。
【図4】この発明の要部に関わる信号のスペクトルの説
明図。
【図5】図1の妨害低減エンコーダ及びデコーダの特性
説明図。
【図6】この発明に係わる妨害低減エンコーダ及びデコ
ーダの具体例を示す図。
【図7】この発明に係わる妨害低減エンコーダ及びデコ
ーダの具体例を示す図及びフィルタリング特性の他の例
を示す図。
【図8】この発明に係わる妨害低減エンコーダ及びデコ
ーダの具体例を示すさらに他の例を示す図。
【図9】レターボックス形式の画面説明図及びレターボ
ックス形式の信号処理装置におけるエンコーダ及びデコ
ーダを示す図。
【図10】図9のエンコーダを具体的に示す図。
【図11】図9のデコーダを具体的に示す図。
【図12】図9のエンコーダ及びデコーダの原理説明の
ために示したライン及びフレーム構造の図。
【図13】レターボックス形式の他の例を説明するため
に示したライン及びフレーム構造の図。
【符号の説明】
302…分離部、303…主画面処理部、304…上下
無画面処理部、305…並び替え部、306…合成部、
307…伝送路、208…分離部、309…並び替え
部、310…主画面処理部、311…上下無画面処理
部、312…合成部、401…妨害低減エンコーダ、4
02…妨害低減デコーダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安木 成次郎 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝映像メディア技術研究所内 (72)発明者 海瀬 哲也 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側では画面の中央部で信号Mを伝送
    し、上下無画部で信号Aを伝送し、受信側では前記信号
    Mと信号Aを受信して処理するテレビジョン信号の送受
    信装置において、 前記送信側に前記信号Aのレベルをデジタルフィルタに
    より低減する手段を有し、受信側に前記信号Aのレベル
    をデジタルフィルタにより持ち上げる手段を有したこと
    を特徴とする多重信号処理装置。
  2. 【請求項2】 送信側では画面の中央部で信号Mを伝送
    し、上下無画部で信号Aを伝送し、受信側では前記信号
    Mと信号Aを受信して処理するテレビジョン信号の送受
    信装置において、 前記送信側には、送信すべき入力信号を、主画面の前記
    信号Mと上下無画部の前記信号Aとに分離する分離手段
    と、分離された前記信号Aの中域あるいは高域成分を低
    減する特性を有したフィルタリング手段と、フィルタリ
    ングされた前記信号Aを並べ替えて前記上下無画部に多
    重できる形式の信号Bに変換する並び替え手段と、前記
    分離された信号Mと前記信号Bとを伝送する伝送手段と
    を具備したことを特徴とする多重信号処理装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタリング手段は、巡回型のデ
    ジタルフィルタで構成されていることを特徴とする請求
    項2記載の多重信号処理装置。
  4. 【請求項4】 送信側では画面の中央部で信号Mを伝送
    し、上下無画部で信号Aを伝送し、受信側では前記信号
    Mと信号Aを受信して処理するテレビジョン信号の送受
    信装置において、 前記送信側には、送信すべき入力信号を、主画面の前記
    信号Mと上下無画部の前記信号Aとに分離する分離手段
    と、分離された前記信号Aの中域あるいは高域成分を低
    減する特性を有した送信側フィルタリング手段と、フィ
    ルタリングされた前記信号Aを並べ替えて前記上下無画
    部に多重できる形式の信号Bに変換する送信側並び替え
    手段と、前記分離された信号Mと前記信号Bとを伝送す
    る伝送手段とを有し、 受信側には、前記信号Mと前記信号Bとを受信する受信
    手段と、前記信号Bを並べ替えてもとの配列に前記信号
    Aに戻す受信側並び替え手段と、この受信側並び替え手
    段により並び替えられた信号をフィルタリングして、前
    記送信側で低減された成分を持ち上げ信号スペクトルを
    平坦にする受信側フィルタリング手段とを有したことを
    特徴とする多重信号処理装置。
  5. 【請求項5】 前記受信側フィルタリング手段は、非巡
    回型のデジタルフィルタで構成され、前記送信側フィル
    タ手段と受信側フィルタ手段のオーバーオール特性が平
    坦となるように設定されていることを特徴とする請求項
    4記載の多重信号処理装置。
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