JPH0851603A - テレビジョン受信機 - Google Patents

テレビジョン受信機

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JPH0851603A
JPH0851603A JP6187437A JP18743794A JPH0851603A JP H0851603 A JPH0851603 A JP H0851603A JP 6187437 A JP6187437 A JP 6187437A JP 18743794 A JP18743794 A JP 18743794A JP H0851603 A JPH0851603 A JP H0851603A
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signal
signals
compensation
band
television
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JP6187437A
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Yasuo Takahashi
康夫 高橋
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】受信S/N比の低下等の受信状態による画質劣
化が発生するような状況でも、補償信号の効果を保ちつ
つ、画質の低下を抑える。 【構成】この発明は、無画部の映像信号に主画部の解像
度を補償する補償信号を多重したテレビジョン信号を受
信し、受信したテレビジョン信号を主画部の映像信号と
無画部の映像信号に分離し、分離した無画部の映像信号
から補償信号を再生し、再生した補償信号に基づいて主
画部の映像信号について解像度の補償処理を行うテレビ
ジョン受信機において、テレビジョン信号の受信S/N
比を検出し、その検出結果に応じた制御信号を発生する
制御回路341と、この制御回路341からの制御信号
に応じて再生補償信号の周波数帯域を制御する帯域制限
回路341〜347とを具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は現在のテレビジョン放
送と両立性をもつ、補償信号が多重されたテレビジョン
放送を受信可能なテレビジョン受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】現在日本で本放送されているNTSC方
式カラー方送では、画面の横縦比(アスペクト比)が
4:3である。一方、HDTV(ハイ・ディフィニショ
ン・テレビジョン)の研究においては、画面は横長でア
スペクト比16:9が好ましいことが知られている。
【0003】この様な横長(アスペクト比16:9)の
番組素材を現行NTSC方式受像機でも受信できるよう
に放送するには、横長画面の左右のカットして4:3に
するか、4:3画面の中央に横長画面を表示して上下は
無画部とする手法が知られている。後者はレターボック
ス形式と呼ばれ、NTSC方式受信機で再生しても番組
素材がカットされない特徴がある。
【0004】しかしながら、NTSC方式の有効走査線
は約480[本/フレーム]であるため、アスペクト1
6:9の画像をレターボックスとして伝送するには、垂
直方向3/4の360[本/フレーム]を利用するにす
ぎないので、画質を多少犠牲にせざるをえない。
【0005】そこで、利用されない120[本/フレー
ム]の上下無画部を使用して画質補強信号を伝送する提
案がある。一例として、テレビジョン学会技術報告Vo
l.17,No.65,pp19−24,BCS’93
−42{Dec.1993}記載のシステムについて説
明する。
【0006】図3はエンコーダの原理説明図を示す。こ
の例では、入力テレビジョン信号として480本順次走
査を採用し、これを360本に変換し、この360本の
順次走査信号を公知のSSKF手法により180本の飛
び越し走査としてこれを主画面信号とし、同時に180
本の飛び越し走査分の信号に対して補償信号LDを作成
している。主画面信号は画面中央で伝送され、補償信号
LDは画面上下無画部で伝送される。また、360本以
上の垂直高域信号をVH′として補償信号LDと多重し
て伝送している。
【0007】以下、図3に示すエンコーダの動作を図面
に沿って詳しく説明する。入力端子101〜103に供
給される480本の順次走査のRGB信号は、マトリッ
クス回路104に入力され、輝度(Y)信号、色(I、
Q)信号に変換される。変換されたYIQ信号は、前置
フィルタ105により帯域が制限される。
【0008】前置フィルタ105の出力YIQ信号はそ
れぞれ、480本から360本に走査線変換を施し(4
→3変換)かつ飛び越し走査に変換する(p→i)走査
線変換器109、110、111に入力される。各走査
線変換器109、110、111の出力信号は360本
の走査線に変換され、次のレターボックス変換器130
により360本レターボックス形式の信号となる。
【0009】変換器109から出力されるY信号は、現
行放送帯域で伝送できない4.2MHz以上の水平高域
の成分であり、レターボックス形式の信号となる。この
信号をHH′信号とする。レターボックス形式に変換さ
れたHH′信号は、ホール多重化回路125によりホー
ルと呼ばれる色副搬送波と共役位置へ周波数シフトさ
れ、主画面信号に多重される。
【0010】走査線変換器110から出力されるI信号
は、水平低域通過フィルタ(以下水平LPF)126に
より1.5MHzに帯域制限され、走査線変換器111
から出力されるQ信号は水平LPF127により0.5
MHzに帯域制限される。帯域制限されたI信号及びQ
信号は共にIQ変調器128に入力され、直交変調され
てC(色)信号に変換される。このC信号は、通常のN
TSC同様、主画面のY信号に多重される。
【0011】マトリックス回路104より出力される画
面中央部のY信号は、4→3走査線変換、SSKF、飛
び越し走査変換(p→i)を含む垂直処理部106と動
き検出器112に入力される。
【0012】垂直処理部106では、入力された480
本のY信号を360本に変換し(4→3変換)、SSK
Fの垂直低域通過フィルタ(以下垂直LPF)と垂直高
域通過フィルタ(以下垂直HPF)により垂直の低域成
分と高域成分に分割し、それぞれの信号(順次走査)を
飛び越し走査に変換する(p→i)。
【0013】垂直低域成分は、レターボックス変換器1
30によりレターボックス形式の主画面信号に変換され
る。一方、垂直高域成分は、LD信号としてLD/V
H′多重回路113に入力される。
【0014】また、上記前置フィルタ105から出力さ
れるY信号は、垂直高域処理部108に入力される。こ
の垂直高域処理回路108では、360(ライン・パー
・ハイト=lph)以上の垂直の高域成分を垂直方向に
周波数シフトし(0〜120lphとなる)、480本
から360本への走査線変換を行い(4→3)、飛び越
し走査信号に変換する(p→i)。この信号はVH′信
号となり、LD/VH′多重回路113に入力される。
【0015】このLD/VH′多重回路113では、動
き検出器112の出力により、静止画/動画を判定し、
静止画と判定されたときはVH′信号(垂直高域成分)
をLD信号(垂直補償信号)に多重し、動画と判定され
たときは多重を行わない。LD/VH′多重回路113
の出力は、レターボックス変換器130によりレターボ
ックス形式の上下無画部の信号に変換され、fsc変調
器124でfsc変調された後、スイッチ123に入力
され、所定のタイミングでレターボックス形式の上下無
画部の信号として出力端子129より出力される。
【0016】一方、レターボックス変換器130より出
力される主画面の信号は、プリコーミング回路120に
よりHH′信号の多重される周波数領域にホールが形成
された後、水平LPF121により4.2MHzに帯域
制限される。帯域制限後、加算器122によりHH′信
号及びC信号と加算されてスイッチ123に入力され、
所定のタイミングでレターボックス形式の主画面信号と
して出力端子129より出力される。
【0017】以上の処理を行うエンコーダによりエンコ
ードされた信号(以下、EDTV信号と称する)は、現
行受信機ではレターボックスの主画面部が再生され、両
立性が確保される。また、無画部に多重伝送される信号
を補強信号として利用すれば、順次走査でディスプレイ
する新しい受信機が構成される。この例ではSSKFと
呼ばれる公知の手法が用いられているが、本手法は順次
走査信号を主画面部と無画部で半分ずつ分配して伝送す
る手法であると考えられる。
【0018】しかしながら、このSSKFを構成するた
めの補強信号は、本来180[本/フィールド]である
ので、時間方向に1/3に圧縮して無画部60[本/フ
ィールド]に時分割多重されていることに留意しなけれ
ばならない。
【0019】図4は、エンコードされたEDTV信号の
例を示す。同図の201に示す480本のアスペクト1
6:9の順次走査画像をレターボックス形式にエンコー
ドすると、主画面部は同図の210に示すように360
[本/フレーム]となる。そして、上下無画部は120
[本/フレーム]となる。したがって、120本の信号
を上下無画部で伝送するためには、同図202から20
7に示すように、信号を水平時間軸方向へ1/3に圧縮
し、時分割多重する必要がある。
【0020】すなわち、無画部では1/3に時間圧縮し
て時分割多重されるので、無画部で伝送できる信号帯域
は1/3に制限される。例えば、主画面信号が4.2M
Hz帯域であれば、無画部信号は1.4Hzとなる。さ
らに、無画部信号を色副搬送波fsc=3.6MHzを
使用したAM変調波と考えると、伝送可能な帯域は1.
2MHzが限界となる。
【0021】図3に示すエンコーダでは、fsc変調が
行われているため、伝送できる帯域は1.2MHzであ
る。受信側では1.2MHzまでは、主画面部、無画部
の信号を同時に使用したSSKF手法が適用され、本来
の順次走査信号が再現できる。
【0022】しかしながら、1.2MHz以上の成分に
ついては主画面信号でのみしか伝送されないので、受信
側では、補強信号無しで順次走査信号に変換しなければ
ならない。1.2MHz以上の成分については、公知の
飛び越し走査から順次走査変換手法を利用できるのは当
然である。
【0023】図5にテレビジョン学会技術報告Vol.
17,No,65,pp19−24,BCS’93−4
2(Dec.1993)記載の一例を示し、そのデコー
ド動作を説明する。これは図3に示したエンコーダによ
ってエンコードされたEDTV信号をデコードするデコ
ーダである。
【0024】入力端子301にエンコード信号(EDT
V信号)が入力されると、このEDTV信号はスイッチ
302により主画面部と上下無画部の信号に分けられ
る。主画面部の信号は動き検出器320、3次元Y/C
/HH′信号分離回路321に入力される。
【0025】3次元Y/C/HH′信号分離回路321
は、動き検出器320の画像動き検出結果に応じて、Y
(輝度)信号、HH′(水平高域)信号、C(色)信号
の分離を行う。分離されたY信号、HH′信号、C信号
はそれぞれ加算器323、復調器322、IQ復調器3
24に入力される。
【0026】復調器322は、HH′を復調して4.2
MHz以上の水平高域信号HHを再生し、加算器323
に入力する。したがって、加算器323の出力信号は、
4.2MHz以上の水平解像度を有するY信号となる。
この従来例では、6MHz迄のY信号の再生が可能であ
る。
【0027】IQ復調器324は、C信号を復調してI
信号、Q信号を再生する。I信号は水平LPF325
に、Q信号は水平LPF326に入力されて、それぞれ
帯域制限される。各水平LPF325、326から出力
されるI信号、Q信号はそれぞれ、3→4走査線変換器
330、331により走査線変換され、480本の順次
走査信号に変換される。
【0028】先の加算器323の出力信号は、加算器3
10、水平HPF303、水平LPF304、動き検出
器327に入力される。前述のように水平1.2MHz
以下の帯域は、SSKFの手法により順次走査信号を再
生できるため、SSKFの垂直LPF306に入力され
るが、1.2MHz以上の成分については、動き適応走
査線補間器305により順次走査信号に変換される。
【0029】実際のハードウェアでは、順次走査に変換
すると処理速度が高速となるため、本来伝送されてくる
走査線と補間によって生成される走査線とを、それぞれ
直接系と補間系にわけて処理する。動き適応走査線補間
器305の出力は補間系の加算器309に入力される。
一方、加算器323の出力は直接系の加算器310に入
力される。
【0030】スイッチ302で分離された無画部信号
は、fsc復調器312で復調され、水平伸長器313
で3倍に時間伸長された後、LD/VH′分離復調器3
14でLDとVH′に分離される。ここでの説明はLD
信号に着目したものなので、LD/VH′分離復調器3
14の詳細な動作説明は省略する。
【0031】LD信号は、上述したように1.2MHz
が上限の信号であり、SSKF垂直HPF307に入力
される。このLD信号に対応する主画面信号は水平LP
F304の出力であり、ここで1.2MHz以下の成分
が抽出されてSSKF垂直LPF306に入力されてい
る。SSKF垂直LPF306及びSSKF垂直HPF
307の出力は加算器308で合成され、0から1.2
MHzに関して完全な補間走査線信号が得られる。
【0032】また、主画面信号から水平HPF303で
1.2MHz以上の水平高域成分が抽出されており、公
知の動き適応走査線補間が動き適応走査線補間器305
で行われ、加算器309で加算器308の出力と合成さ
れる。
【0033】加算器310の出力は直接系の信号とし
て、加算器309の出力は補間系の信号として3→4走
査線変換器311にそれぞれ入力される。LD/VH′
分離復調器314より出力されるVH′信号は、垂直処
理部329で3→4の走査線変換が行われると共に垂直
シフトされて360本以上の垂直高域成分(360〜4
80本)に変換され、加算器328へ入力される。
【0034】この加算器328は、360本以下の垂直
低域成分と、360本以上の垂直高域成分を合成し、4
80本の順次走査信号を再生する。最後に、加算器32
8から出力されるY信号、3→4走査線変換器330、
331からそれぞれ出力されるI信号、Q信号はマトリ
ックス回路332によりRGB信号に変換され、ディス
プレイに画像を表示する信号として出力端子333〜3
35から出力される。
【0035】以上のような処理動作でEDTV信号のデ
コードを行うことができる。しかしながら、このような
デコード処理では、受信SN比が低下した場合などで画
質の劣化が大きいという問題がある。すなわち、補償信
号はデコーダ側で水平方向に3倍に伸長されるため、ノ
イズなども同様に伸長されて、視覚上目立ってくるため
である。
【0036】そこで、特願平4−099568「画質改
善回路」で提案されているように、SN比が低下した場
合に補償信号のゲインを制御する方法が必要となる。図
6にその画質改善回路の一例を示す。
【0037】簡単に動作について説明すると、入力端子
400から入力されたエンコード信号(EDTV信号)
は分離回路401で映像信号が分離され、センター部再
生回路402と高精細情報再生回路403に供給され
る。制御回路407ではエンコード信号のSN比を検出
して、低い場合には係数器404で再生された高精細情
報のゲインKを下げるようにする。係数器404の出力
は加算器405でセンター部再生回路402の出力と加
算処理され、モニター406に導かれる。
【0038】このように、上記構成による画質改善回路
を用いれば、高精細情報の出力ゲインを下げて、ノイズ
によって乱された高精細情報を抑圧した状態でセンター
部再生信号に加算するようにしているので、画質劣化を
抑えることができる。しかしながら、補償信号のゲイン
を下げてしまうため、補償信号の効果も低下させてしま
う。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
た従来のテレビジョン受信機では、受信S/N比の低下
等の受信状態による画質劣化が発生するような状況でも
画質劣化を抑えることが可能であるが、補償信号のゲイ
ンを下げてしまうため、補償信号の効果も低下させてし
まう。
【0040】そこでこの発明は上記の課題を解決するた
めになされたもので、受信S/N比の低下等の受信状態
による画質劣化が発生するような状況でも、補償信号の
効果を保ちつつ、画質の低下を抑えることが可能なテレ
ビジョン受信機を提供することを目的とする。
【0041】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めにこの発明は、無画部の映像信号に主画部の解像度を
補償する補償信号を多重したテレビジョン信号を受信
し、受信したテレビジョン信号を主画部の映像信号と無
画部の映像信号に分離し、分離した無画部の映像信号か
ら前記補償信号を再生し、再生した補償信号に基づいて
前記主画部の映像信号について解像度の補償処理を行う
テレビジョン受信機において、前記テレビジョン信号の
受信状態による画質劣化の度合いを検出する画質劣化検
出手段と、この手段の検出結果に応じて前記再生補償信
号の周波数帯域を制御する帯域制限手段とを具備するこ
とを特徴とする。
【0042】
【作用】上記構成によるテレビジョン受信機では、画質
劣化検出手段によりテレビジョン信号の受信状態による
画質劣化の度合いを検出し、この検出結果に応じて再生
補償信号の周波数帯域を制御することで、視覚的に重要
な部分の補償信号を使用して主画部の映像信号について
解像度の補償処理を行えるようにし、これによってノイ
ズ等による画質劣化を抑え、補償信号の効果を保つよう
にしている。
【0043】
【実施例】以下、図1及び図2を参照してこの発明の実
施例を詳細に説明する。図1はこの発明に係るテレビジ
ョン受信機の実施例の構成を示すもので、図3に示した
エンコーダでエンコードされた信号をデコードするもの
である。尚、ここでは説明が重複しないように、図3に
おいて、図5の従来例と同じ機能を有する部分について
は同一符号を付して示し、詳しい説明は省略する。
【0044】入力端子301より入力されるエンコード
信号(EDTV信号)は、制御回路341に送られると
共に、スイッチ302により主画面部と上下無画部の信
号に分けられる。主画面部の信号は動き検出器320、
3次元Y/C/HH′信号分離回路321に入力され
る。
【0045】3次元Y/C/HH′信号分離回路321
は、動き検出器320の画像動き検出結果に応じて、Y
信号、HH′信号、C信号の分離を行う。分離されたY
信号、HH′信号、C信号はそれぞれ加算器323、復
調器322、IQ復調器324に入力される。
【0046】復調器322は、HH′信号からHH信号
を復調して、帯域制限回路342に送る。帯域制限回路
342の出力は加算器323に送られ、3次元分離回路
321で分離されたY信号と加算処理される。
【0047】制御回路341では、エンコード信号のS
N比を検出し、このSN比が基準値以下になるとき制御
信号を出力する。この制御信号は帯域制限回路342、
水平可変HPF343、水平可変LPF344、帯域制
限回路345〜347に送られる。
【0048】帯域制限回路342は、制御回路341か
ら出力される制御信号によって制御され、SN比がよい
場合にはHH信号をそのまま導出し、SN比が低下した
場合には再生された水平高域成分を帯域制限する。水平
高域成分は、通常水平方向に4.2から6.0MHz、
垂直方向には0から180lphの帯域をもっている。
帯域制限は水平、垂直方向のどちらでも可能で、両方を
組み合わせてもよい。
【0049】加算器323の出力信号は、加算器31
0、水平可変HPF343、水平可変LPF344、動
き検出器327に入力される。水平可変HPF343と
水平可変LPF344は、前述の制御信号によって制御
され、SN比がよい場合には従来例と同じ1.2MHz
で動作し、SN比が低くなった場合には、例えば水平可
変HPF343は0.5MHz以上の成分を通過させ、
水平可変LPF344は0.5MHz以下の成分を通過
させるように動作する。すなわち、SSKFの手法によ
り順次走査信号を再生する帯域を視覚的に重要な低域に
限ることによって、SN低下時に補償信号が画質を劣化
させるのを低減する。
【0050】水平可変HPF343の出力は、動き適応
走査線補間器305に入力され、この水平補間器305
の出力は加算器309に入力される。また、水平可変L
PF344の出力はSSKFの垂直LPF306に入力
され、このSSKFの垂直LPF306の出力は加算器
308に入力される。
【0051】SSKFの垂直HPF307の出力は帯域
制限回路345、346に入力される。帯域制限回路3
45、346は、いずれも制御回路341から出力され
る制御信号によって制御され、水平可変LPF344と
同じ特性になるようにする。帯域制限回路345の出力
は加算器310に供給され、帯域制限回路346の出力
は加算器508に供給される。
【0052】垂直処理部329の出力は、水平方向に0
から1.2MHz、垂直方向に360から480lph
の帯域をもった垂直高域成分で、帯域制限回路347に
導かれる。この帯域制限回路347は、制御回路341
から出力される制御信号によって制御される。制限する
帯域は水平、垂直方向どちらでもよく、また組み合わせ
てもよい。帯域制限回路347の出力は加算器328に
供給される。
【0053】すなわち、上記構成によるデコーダでは、
S/N比が低下した場合、補償信号のゲインを低下させ
るのではなく、帯域制限回路342、345〜347及
び水平可変HPF343、水平可変LPF344で視覚
的に重要な部分の補償信号を抽出し、主画面信号に加算
するようにしている。
【0054】したがって、上記構成による画質改善方式
を採用したデコーダは、補償信号の帯域が制限されるた
め、ノイズによる画質の劣化を抑えることができ、しか
もゲインはそのままで、視覚的に重要な部分を補償して
いるので、補償信号の効果を維持することができる。
【0055】尚、上記実施例では、HH′、LD、V
H′の3つの補償信号について、同時に帯域制限するよ
うに記したが、任意の1つ、または2つを選んで実施し
ても改善効果があることは言うまでもない。
【0056】また、図2(a)に示すように、帯域制限
回路342に代わって、復調器522の前に帯域制限回
路351を設けるようにしてもよい。また、図2(b)
に示すように、帯域制限回路345、346に代わって
SSLF垂直HPF307の前に帯域制限回路352を
設けるようにしてもよい。さらに、図2(c)に示すよ
うに、帯域制限回路347に代わって垂直処理部529
の前に帯域制限回路353を設けるようにしてもよい。
【0057】但し、帯域制限する帯域は、いずれも復調
前であることを考慮して設定しなければならない。図2
(a)の帯域制限回路351には、帯域制限にはキャリ
アを中心としたバンドパスフィルタを用いる。図2
(b)の帯域制限回路352は、垂直処理部329で垂
直方向に帯域をシフトしているため、垂直低域を制限す
ることで結果的に垂直高域を制御することができる。
【0058】尚、上記の実施例では、制御回路341で
受信S/N比が基準値以下になったとき帯域制限をかけ
るようにしているが、受信S/N比の変化に応じて帯域
制限の範囲を可変するようにすれば、補償の有効性を拡
大することができる。
【0059】また、上記の実施例では、制御回路341
で受信S/N比を検出するようにしたが、ゴーストやケ
ーブル放送受信時のエコーを検出するようにしても同様
に実施可能である。その他、この発明は上記実施例に限
定されず、適宜変形して実施可能であることはいうまで
もない。
【0060】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、受
信S/N比の低下等の受信状態による画質劣化が発生す
るような状況でも、補償信号の効果を保ちつつ、画質の
低下を抑えることが可能なテレビジョン受信機を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るテレビジョン受信機の一実施
例としてEDTVデコーダ部分の構成を示すブロック回
路図である。
【図2】 同実施例の変形例を示すブロック回路図であ
る。
【図3】 従来のEDTVエンコーダの構成を示すブロ
ック回路図である。
【図4】 図3のエンコーダでエンコードされたEDT
V信号の例を示す図である。
【図5】 図3に示したエンコーダによってエンコード
されたEDTV信号をデコードする従来のデコーダの構
成を示すブロック回路図である。
【図6】 従来のEDTVデコーダの画質改善回路の一
例を示すブロック回路図である。
【符号の説明】
101〜103…RGB入力端子、104…マトリック
ス回路、105…前置フィルタ、106…垂直処理部、
108…垂直高域処理部、109、110、111…走
査線変換器、112…動き検出器、113…LD/V
H′多重回路、120…プリコーミング回路、121…
水平LPF、122…加算器、123…スイッチ、12
5…ホール多重化回路、126…水平LPF、127…
水平LPF、128…IQ変調器、129…出力端子、
130…レターボックス変換器、301…EDTV信号
入力端子、302…スイッチ、303…水平HPF、3
04…水平LPF、305…動き適応走査線補間器、3
06…SSKF垂直LPF、307…SSKF垂直HP
F、309…補間系加算器、310…直接系加算器、3
11…3→4走査線変換器、312…fsc復調器、3
13…水平伸長器、314…LD/VH′分離復調器、
320…動き検出器、321…3次元Y/C/HH′信
号分離回路、322…復調器、323…加算器、324
…IQ復調器、325、326…水平LPF、327…
動き検出器、328…加算器、329…垂直処理部、3
30、331…3→4走査線変換器、332…マトリッ
クス回路、333〜335…RGB出力端子、341…
制御回路、342…帯域制限回路、343…水平可変H
PF、344…水平可変LPF、345〜347…帯域
制限回路、351〜353…帯域制限回路、400…E
DTV入力端子、401…分離回路、402…センター
部再生回路、403…高精細情報再生回路、404…係
数器(ゲインK)、405…加算器、406…モニタ
ー。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無画部の映像信号に主画部の解像度を補
    償する補償信号を多重したテレビジョン信号を受信し、
    受信したテレビジョン信号を主画部の映像信号と無画部
    の映像信号に分離し、分離した無画部の映像信号から前
    記補償信号を再生し、再生した補償信号に基づいて前記
    主画部の映像信号について解像度の補償処理を行うテレ
    ビジョン受信機において、 前記テレビジョン信号の受信状態による画質劣化の度合
    いを検出する画質劣化検出手段と、 この手段の検出結果に応じて前記再生補償信号の周波数
    帯域を制御する帯域制限手段とを具備することを特徴と
    するテレビジョン受信機。
  2. 【請求項2】 前記帯域制限手段は、水平帯域、垂直帯
    域の少なくともいずれか一方の周波数帯域を制御するこ
    とを特徴とする請求項1記載のテレビジョン信号受信
    機。
  3. 【請求項3】 前記画質劣化検出手段は、受信S/N
    比、ゴースト、受信エコーの少なくともいずかか一つを
    検出することを特徴とする請求項1記載のテレビジョン
    信号受信機。
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