JPH07327211A - ワイドテレビジョン信号処理装置 - Google Patents

ワイドテレビジョン信号処理装置

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Publication number
JPH07327211A
JPH07327211A JP6121204A JP12120494A JPH07327211A JP H07327211 A JPH07327211 A JP H07327211A JP 6121204 A JP6121204 A JP 6121204A JP 12120494 A JP12120494 A JP 12120494A JP H07327211 A JPH07327211 A JP H07327211A
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JP
Japan
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signal
filter
horizontal
output signal
vertical
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Application number
JP6121204A
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English (en)
Inventor
Tadahiro Yoshida
忠弘 吉田
Yoichi Hirose
洋一 広瀬
Seiji Nakai
誠治 中井
Koji Sedo
幸児 瀬藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第2世代EDTV方式において、動き検出に
よるワイド画像の画質劣化を小さくする送信側のワイド
テレビジョン信号処理装置を提供する。 【構成】 ワイドテレビ信号源100の輝度信号から水
平方向に帯域制限する水平ローパスフィルタ103と、
前記輝度信号から動き検出信号を出力する動き検出器1
04と、前記輝度信号からフィルタ103の出力信号を
減算する減算器105と、減算器105の出力信号の周
波数特性を前記動き検出信号で制御し出力する3次元フ
ィルタ部106と、フィルタ103の出力信号のゲイン
を前記動き検出信号で制御する乗算器107から構成さ
れる。3次元フィルタ部106では静止画処理された信
号と動画処理された信号のゲインが動き検出信号で個別
に制御され加算される場合と、静止画処理された水平高
域信号と水平中域信号と動画処理された信号のゲインが
動き検出信号で個別に制御され加算される場合がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、現行のテレビジョン放
送で使用されている伝送帯域内で、現行のテレビジョン
放送との両立性を保ちながら、現行のテレビジョンに比
べて高画質でアスペクト比が大きい画像を伝送できる、
レターボックス方式のワイドテレビジョン信号の送信装
置の信号処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現行のカラーテレビジョン放送は、日本
や米国ではNTSC方式として走査線数525本、2:
1飛び越し走査、輝度信号水平帯域幅4.2MHz、ア
スペクト比4:3という諸仕様(例えば、文献:放送技
術双書カラーテレビジョン、日本放送協会編、日本放送
出版協会、1961年を参照)を有しているが、昭和3
5年に開始されて以来、30年以上が経過している。そ
の間、高精細な画面に対する要求とテレビジョン受信機
の性能向上に伴い、各種の新しいテレビジョン方式が提
案されている。また、サービスされる番組の内容自体も
単なるスタジオ番組や中継番組などから、シネマサイズ
の映画の放送など、より高画質で臨場感を伴う映像を有
する番組へと変化してきている。
【0003】このような背景のもとで現行放送との両立
性及び、画面のワイド化を図ったワイドテレビジョン信
号放送方式が提案されている。いわゆる第2世代EDT
V暫定方式として知られているもので、有効走査線数を
フレーム当り480本から360本に圧縮し、上下に黒
の部分(以下、無画部と称する)を残す。こうすること
によって、アスペクト比は16:9になるが、垂直の解
像度が落ちるので360TV本から480TV本までの
成分を垂直高域成分(以下、VH信号と称する)として
特に静止画の場合に伝送する必要がある。通常このVH
信号は上下の無画部で伝送される。さらに、信号源とし
て1:1の順次走査を用いたものを使用する場合には、
2:1飛び越し走査に変換する際に生成されるいわゆる
垂直時間高域成分(以下、VT信号と称する)を伝送す
る。このVT信号も上下の無画部で伝送する。また、水
平の解像度を上げるために現行の水平解像度4.2MH
zを拡大し、それ以上の帯域を水平高域成分(以下、H
H信号と称する)として特に静止画の場合に画面内に多
重して伝送する。
【0004】ワイドテレビ信号は水平走査線が525本
で、1:1の順次走査、輝度信号の水平周波数帯域が約
6MHz程度である。また、その有効走査線数は480
本である。一方、従来から用いられている通常のテレビ
信号は水平走査線数525本、2:1飛び越し走査、輝
度信号水平周波数帯域4.2MHz程度である。これは
現行のNTSC方式によるテレビ放送で主として使用さ
れている。ワイドテレビ信号を現行のNTSC方式によ
るテレビ放送と互換性を保ちつつ伝送する第2世代ED
TV暫定方式では、伝送路との互換性を保つためワイド
テレビ信号を走査線525本、2:1飛び越し走査、輝
度信号水平周波数帯域4.2MHzの信号に変換する信
号処理が必要となる。この変換処理で生成される信号が
VH信号、VT信号、HH信号であり、この内、動き検
出信号によって適応的に伝送するように推奨されている
信号がVH信号とHH信号である。
【0005】図7は第2世代EDTV暫定方式に対応し
たエンコーダの1例のブロック図を示す。エンコーダは
第1エンコーダ101と第2エンコーダ121から構成
されている。
【0006】水平走査線数525本(有効走査線数48
0本)でアスペクト比が16:9の順次走査のワイドテ
レビ信号源100が出力する輝度信号はプレフィルタ1
02とノンインタレース信号用動き検出器104に入力
される。
【0007】プレフィルタ102は現行受信機でワイド
テレビ信号を受信したときのラインフリッカ妨害を抑え
ると共に、輝度信号とHH信号や色信号とのクロストー
クを抑えることができるように、輝度信号の帯域を制限
する。したがって、通常、プレフィルタ102の出力信
号は動き検出器104の動き検出信号によって帯域が制
限される。
【0008】プレフィルタ102の出力信号は垂直高域
成分処理部108と4−3変換垂直ローパスフィルタ
(=低域通過フィルタ、以下LPFと称する)110に
入力される。4−3変換垂直LPF110は折り返し防
止のため垂直解像度を約360TV本以下に制限し、有
効走査線を480TV本から360TV本に変換する。
このような処理を主画部に施すと、垂直の解像度は48
0TV本から約360TV本に低下し、約360TV本
から480TV本に相当する分は失われる。この成分が
VH信号であり、特に静止画に対して有効となるため
に、通常は別に取り出して伝送する。
【0009】VH信号の経路ではまず、垂直高域成分処
理部108で、4−3変換や低域シフトなどを行って輝
度信号の垂直の高域成分(約360TV本から480T
V本までの成分)を0から120TV本までの垂直の低
域に変換し、15Hz変調等を行ってVT信号とVH信
号の両方が上下無画部に多重できるようにする。さら
に、順次−飛び越し変換器109(以下、P−I変換器
と称する)に入力され、VH信号を順次走査から飛び越
し走査に変換し、360本の走査線から180本の走査
線を間引いて抜き出す。そして乗算器107に入力され
る。VH信号は特に静止画に対して有効であるので、乗
算器107では、インタレース用動き検出器501の動
き検出信号によってVH信号のゲインが制御される。乗
算器107の出力信号は水平LPF502で水平の帯域
が約1MHzに制限される。
【0010】次に、360本に変換された4−3変換垂
直LPF110の出力信号はSSKF垂直ハイパスフィ
ルタ(=高域通過フィルタ、以下HPFと称する)11
1とSSKF垂直LPF114に入力される。SSKF
フィルタは完全再構成可能な分離、合成フィルタの一種
であり、Symmetric Short Kerne
l Filterの略称である。主画部を構成する信号
経路ではまず、SSKF垂直LPF114で垂直低域成
分が取り出される。P−I変換器117は360本の走
査線から180本の走査線を間引いて出力し、主画部の
輝度信号を生成する。
【0011】次に、P−I変換器117で変換されたと
きに失われる成分を抽出した信号であるVT信号の信号
経路ではまず、SSKF垂直HPF111で垂直高域成
分をもつVT信号が生成される。さらに、P−I変換器
112で360本の走査線から180本の走査線を間引
いて出力する。そして水平LPF503で水平の帯域が
約1MHzに制限される。
【0012】このようにして生成されたフィールド当り
180本分のVT信号と前述のフィールド当り180本
分のVH信号は、上下配置処理部113で加算され、さ
らに時間軸が1/3に圧縮された後、主画部の輝度信号
と合成される。すなわち、主画部の180本の期間には
P−I変換器117の出力信号を、上下の無画部では1
/3に圧縮されたVH信号とVT信号の両方を出力す
る。上下配置処理部113の出力輝度信号はNTSCエ
ンコーダ120に入力される。
【0013】一方、ワイドテレビ信号源100が出力す
る色信号は4−3変換垂直LPF118で輝度信号と同
様に走査線480本から360本に変換された後、P−
I変換器119で360本の走査線から180本の走査
線に間引かれてNTSCエンコーダ120に入力され、
輝度信号と色差信号が合成され、NTSC信号となって
第1エンコーダ101から出力される。但し、第1エン
コーダ101の出力信号は第2エンコーダ121で主画
部に多重されるHH信号を含んでいるので、水平帯域は
約6MHzまで有している。
【0014】第1エンコーダ101の出力信号は第2エ
ンコーダ121に入力され、妨害低減処理部122、水
平高域成分多重部123、及び動き検出器504に入力
される。水平高域成分多重部123ではHH信号が多重
される。HH信号も特に静止画に対して有効であるた
め、通常、インタレース用動き検出器504の動き検出
信号によってHH信号のゲインが制御される。妨害低減
処理部122の出力信号と水平高域成分多重部123の
出力信号はセレクター124で合成されて第2エンコー
ダ121から出力される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように、VH信号
やHH信号と輝度信号や色信号とのクロストークを抑え
て多重するために、第2世代EDTV暫定方式に対応し
たエンコーダでは1つのノンインタレースの動き検出器
と2つのインタレースの動き検出器を含む構成が考えら
れる。しかし、この構成では、3つの動き検出器の性能
の違いによって動き検出信号にばらつきが生じ、VH信
号やHH信号と輝度信号やVT信号や色信号とのクロス
トークや動き検出信号の検出誤りによる画質劣化が発生
しやすい。特に、ノンインタレースとインタレースの動
き検出器が混在しているために、ワイド画像の画質劣化
が生じやすい。
【0016】本発明はかかる問題に鑑みてなされたもの
で、現行のテレビジョン放送との互換性を保ちながら、
現行受信機やワイドテレビ受信機で受信したときのVH
信号やHH信号と輝度信号やVT信号や色信号とのクロ
ストークを小さくし、動き検出信号の検出誤りによる画
質劣化を小さくできるようにワイドテレビ信号を伝送す
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明のワイドテレビジョン信号処理装置では、プ
レフィルタを水平LPFと減算器と3次元フィルタ部か
ら構成する。プレフィルタに入力されたワイドテレビ信
号源の輝度信号は水平LPFによって水平低域成分が生
成され、出力される。また、水平LPFと減算器によっ
て水平中高域成分が生成され、3次元フィルタ部で動き
検出信号によって帯域が制御された水平中高域成分を出
力する。3次元フィルタ部では静止画処理された信号と
動画処理された信号のゲインがそれぞれ動き検出信号で
制御され加算される場合と、静止画処理された水平高域
信号と静止画処理された水平中域信号と動画処理された
信号のそれぞれのゲインが動き検出信号で制御され加算
される場合がある。水平低域成分は乗算器と4−3変換
垂直LPFに入力される。水平低域成分は乗算器で前記
動き検出信号によってゲインを制御された後、垂直高域
成分処理部に入力されてVH信号が生成される。前記4
−3変換垂直LPFから出力される水平低域成分はSS
KF垂直HPFとSSKF垂直LPFに入力され、それ
ぞれVT信号と主画部の水平低域成分が生成される。プ
レフィルタ出力の水平高域成分はもう1つの4−3変換
垂直LPFに入力され、さらに、加算器でSSKF垂直
LPFの出力信号と加算され、主画部の信号が生成され
る。垂直高域成分処理部の出力信号のVH信号とSSK
F垂直HPFの出力信号のVT信号と加算器の出力信号
の主画部信号はP−I変換器や上下配置処理部などの第
2世代EDTV暫定処理がなされて送信される。
【0018】
【作用】本発明は上記した方法によって、1つのノンイ
ンタレースの動き検出器でプリフィルタの帯域の制限と
VH信号のゲインとHH信号のゲインを制御する。この
ために、前述のような動き検出器の性能の違いによって
動き検出信号にばらつきが生じ、VH信号やHH信号と
輝度信号やVT信号や色信号とのクロストーク、ならび
に動き検出信号の検出誤りによる画質劣化が発生するこ
とを防ぐことができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例のワイドテレビジョ
ン信号処理装置について、図面を参照しながら説明す
る。
【0020】図1は本発明のワイドテレビジョン信号処
理装置のブロック図を示す。水平走査線数525本(有
効走査線数480本)でアスペクト比が16:9の順次
走査のワイドテレビ信号源100は輝度信号Y及び色差
信号I,QまたはR−Y,B−Yを出力する。ワイドテ
レビ信号源100の出力輝度信号はプレフィルタ102
と動き検出器104に入力される。
【0021】まず、プレフィルタ102の機能から述べ
る。前述したように、一般にプレフィルタは現行受信機
でワイドテレビ信号を受信したときのラインフリッカ妨
害を抑えると共に、輝度信号とHH信号や色信号とのク
ロストークを抑えるためのフィルタである。本発明のワ
イドテレビジョン信号処理装置のプレフィルタ102
は、ノンインタレースの動き検出器104の動き検出信
号によってワイドテレビ信号源100の輝度信号の帯域
を制限すると共に、HH信号のゲインを制御するところ
に特徴をもつ。プレフィルタ102は水平LPF103
と減算器105と3次元フィルタ部106から構成され
る。プレフィルタ102に入力されたワイドテレビ信号
源100の輝度信号は水平LPF103によって水平低
域成分が生成され、出力される。水平LPF103は一
般には帯域が1MHzの特性のフィルタが使用される。
また、水平LPF103と減算器105によって水平周
波数が約1MHz以上の輝度信号が生成され、3次元フ
ィルタ部106に入力される。3次元フィルタ部106
では動き検出器104の動き検出信号によって、水平周
波数が約1MHz〜4.2MHzの輝度信号の時間、及
び垂直周波数帯域が制限されると共に、水平周波数が約
4.2MHz〜6MHzのHH信号のゲインが制御され
る。3次元フィルタ部106の具体的な回路構成は後で
詳しく述べる。このように、プレフィルタ102は輝度
信号の水平低域成分と水平中高域成分を出力する。
【0022】次に、プレフィルタ102から出力される
水平低域成分は乗算器107と4−3変換垂直LPF1
10に入力される。まず、乗算器107では、ノンイン
タレースの動き検出器104の動き検出信号によってV
H信号の源信号である水平低域成分のゲインを制御す
る。通常は、動き検出器104は画素毎に動き検出を行
わせて、動き判定から静止判定の程度によって乗算器1
07のゲインを0〜1に制御させる。乗算器107の出
力信号は、図7に示したエンコーダと同様、VH信号を
取り出すための第2世代EDTV暫定処理がなされてい
く。
【0023】4−3変換垂直LPF110は折り返し防
止のため垂直解像度を約360TV本以下に制限し、有
効走査線を480TV本から360TV本に変換する。
4−3変換垂直LPF110の出力信号はSSKF垂直
HPF111とSSKF垂直LPF114に入力され
る。SSKF垂直LPF114の出力信号は加算器11
6に入力される。SSKF垂直HPF111の出力信号
は、図7に示したエンコーダと同様、VT信号を多重す
るための第2世代EDTV暫定処理がなされていく。
【0024】プレフィルタ102から出力される水平中
高域成分は4−3変換垂直LPF115に入力される。
4−3変換垂直LPF115は折り返し防止のため垂直
解像度を約360TV本以下に制限し、有効走査線を4
80TV本から360TV本に変換する。4−3変換垂
直LPF115の出力信号は加算器116に入力され
る。加算器116では、輝度信号の水平低域成分と水平
中高域成分を加算し、主画部の輝度信号として出力す
る。加算器116の出力信号は、図7に示したエンコー
ダと同様、主画部の輝度信号として第2世代EDTV暫
定処理がなされていく。
【0025】図2,図3は本発明のワイドテレビジョン
信号処理装置の3次元フィルタ部106のブロック図を
示す。図2は静止画処理された信号と動画処理された信
号のゲインがそれぞれ動き検出信号で制御され加算され
る場合のブロック図であり、図3は静止画処理された水
平高域成分と静止画処理された水平中域成分と動画処理
された信号のそれぞれのゲインが動き検出信号で制御さ
れ加算される場合のブロック図である。
【0026】図2では、図1の減算器105の出力信号
である水平中高域輝度信号が静止画処理用フィルタ20
8と動画処理用フィルタ203に入力される。静止画処
理用フィルタ208では、HH信号と輝度信号や色信号
とのクロストークをできるだけ生じないように、ワイド
テレビ輝度信号の帯域を3次元フィルタなどを用いて制
限する。通常、HH信号は特に静止画に対して、特公平
1−7555号公報に記載されているように、色副搬送
波を色差信号で変調して配置した時間−垂直周波数領域
の共役の周波数位置に周波数多重して伝送するからであ
る。動画処理用フィルタ203では、レターボックス方
式によって送信されたワイドテレビ信号を現行受信機で
受信したときのラインフリッカ妨害を少なくするため
に、ワイドテレビ輝度信号の帯域を3次元フィルタなど
を用いて制限する。静止画処理用フィルタ208の出力
信号と動画処理用フィルタ203の出力信号はそれぞれ
乗算器204と乗算器206に入力され、動き検出器1
04の動き検出信号によって信号のゲインが調整され
る。HH信号のゲインは輝度信号の静止画成分のゲイン
と同様に、乗算器204で調整される。通常は、動き検
出器104は画素毎に動き検出を行わせて、動き判定か
ら静止判定の程度によって乗算器204と乗算器107
のゲインをそれぞれ0〜1、1〜0に制御させる。乗算
器204と乗算器206の出力信号は加算器207で加
算され、水平1MHz以上の成分をもつ輝度信号として
出力される。このような構成を取ることによって、ノン
インタレースの動き検出器104の動き検出信号によっ
てワイドテレビジョン信号源の輝度信号の帯域を制限す
ると共に、HH信号のゲインを制御できる。
【0027】図4に図1の3次元フィルタ部106の図
2に対応する具体的な回路ブロック図を示す。図2の静
止画処理用フィルタ208は垂直LPF301,減算器
302,水平LPF303,加算器304,時間LPF
306から構成される。また、図2の動画処理用フィル
タ203は垂直LPF301と水平LPF305から構
成される。さらに、図2の乗算器204,乗算器20
6,加算器207はミキサー307に含まれる。図1の
減算器105の出力信号である水平中高域輝度信号が垂
直LPF301と減算器302に入力され、垂直高域成
分と垂直低域成分に分離される。垂直LPF301に
は、一般に帯域が180TV本以下の特性をもつフィル
タが使用される。減算器302の出力信号である垂直高
域成分は水平帯域幅が約4.2MHzの水平LPF30
3に入力された後、加算器304で垂直LPF301の
出力信号と加算される。加算器304の出力信号は時間
帯域幅が約15Hzの時間LPF306に入力され、静
止画処理された信号が時間LPF306から出力され
る。垂直LPF301の出力信号は水平LPF305に
も入力され、水平帯域が約4.2MHz以下に制限さ
れ、動画処理された信号として出力される。時間LPF
306と水平LPF305の出力信号はミキサー307
に入力され、前述の動き検出信号によってそれぞれの信
号のゲインが調整されて合成される。
【0028】図5,図6は本発明のワイドテレビジョン
信号処理装置によって、それぞれ静止画時、及び動画時
に伝送できるワイドテレビジョン輝度信号の3次元周波
数帯域を示す。図4の時間LPF306の出力信号は、
通常、図5の斜線で示すHH信号成分を含む水平周波数
約1MHz以上で時間周波数約15Hz以下の成分から
なる。図5に示すように、図4の構成によって、HH信
号の時間、及び垂直周波数の帯域を制限し、HH信号の
ゲインも調整すると共に、水平周波数約4.2MHz以
下の輝度信号の帯域も制限して、特に静止画に対してH
H信号と輝度信号や色信号とのクロストークが少なくで
きることがわかる。図4の水平LPF305の出力信号
は、通常、図6に示す水平周波数約1MHz以上の成分
からなる。図6に示すように、図4の構成によって、水
平周波数約4.2MHz以下の輝度信号から垂直時間高
域成分の水平周波数約1MHz以上の成分を取り除い
て、特に動画に対してワイドテレビ信号を現行受信機で
受信したときのラインフリッカ妨害を少なくできること
がわかる。
【0029】図2は、ノンインタレースの動き検出器1
04の動き検出信号によってワイドテレビジョン信号源
の輝度信号の帯域を制限すると共に、HH信号のゲイン
を制御できるが、輝度信号の帯域とHH信号のゲインを
独立させて制御することができない。図3はこの点を改
善したもので、図1の減算器105の出力信号である輝
度信号の水平中高域成分が水平高域成分静止画処理用フ
ィルタ201、水平中域成分静止画処理用フィルタ20
2、及び動画処理用フィルタ203に入力される。水平
高域成分静止画処理用フィルタ201では、HH信号と
輝度信号や色信号とのクロストークをできるだけ生じな
いように、図5の斜線部分で示すHH信号の成分を抽出
する。水平中域成分静止画処理用フィルタ202では、
HH信号と輝度信号や色信号とのクロストークをできる
だけ生じないように、例えば図5に示すように、ワイド
テレビ輝度信号の水平周波数が約1MHz〜4.2MH
zの信号を垂直時間周波数の低域に制限する。動画処理
用フィルタ203では、レターボックス方式によって送
信されたワイドテレビ信号を現行受信機で受信したとき
のラインフリッカ妨害を少なくするために、ワイドテレ
ビ輝度信号の水平周波数が約1MHz〜4.2MHzの
信号を帯域を例えば図6に示すように制限する。水平高
域成分静止画処理用フィルタ201の出力信号と水平中
域成分静止画処理用フィルタ202の出力信号と動画処
理用フィルタ203の出力信号はそれぞれ乗算器204
と乗算器205と乗算器206に入力され、動き検出器
104の動き検出信号によって信号のゲインが調整され
る。乗算器204と乗算器205と乗算器206の出力
信号は加算器207で加算され、水平1MHz以上の成
分をもつ輝度信号として出力される。
【0030】このように、図3の構成を取ると、ノンイ
ンタレースの動き検出器104の動き検出信号によって
ワイドテレビジョン信号源の輝度信号の帯域の制限とH
H信号のゲインの調整を独立させて制御することができ
る。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、現行の
テレビ放送方式と互換性を保ちつつ、画面をワイドにす
るいわゆるレターボックス方式のワイドテレビジョン信
号処理装置において、1つのノンインタレースの動き検
出器でプレフィルタの帯域の制限とVH信号のゲインと
HH信号のゲインを制御できる。このために、動き検出
器の性能の違いによって動き検出信号にばらつきが生
じ、VH信号やHH信号と輝度信号やVT信号や色信号
とのクロストーク、ならびに動き検出信号の検出誤りに
よる画質劣化を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるワイドテレビジョン信
号処理装置の構成を示すブロック図
【図2】図1の3次元フィルタ部106の内部構成例を
示すブロック図
【図3】図1の3次元フィルタ部106の他の内部構成
例を示すブロック図
【図4】図2の3次元フィルタ部の回路を説明するブロ
ック図
【図5】本発明のワイドテレビジョン信号処理装置によ
って、静止画時に伝送できるワイドテレビジョン輝度信
号の3次元周波数帯域を示す説明図
【図6】本発明のワイドテレビジョン信号処理装置によ
って、動画時に伝送できるワイドテレビジョン輝度信号
の3次元周波数帯域を示す説明図
【図7】従来の第2世代EDTV暫定方式に対応した一
般のエンコーダのブロック図
【符号の説明】
100 ワイドテレビ信号源 101 第1エンコーダ 102 プレフィルタ 103 水平LPF 104 動き検出器 105,302 減算器 106 3次元フィルタ部 107,204,205,206 乗算器 108 垂直高域成分処理部 109,112,117,119 P−I変換器 110,115,118 4−3変換垂直LPF 111 SSKF垂直HPF 113 上下配置処理部 114 SSKF垂直LPF 116,207,304 加算器 120 NTSCエンコーダ 121 第2エンコーダ 122 妨害低減処理部 123 水平高域成分多重部 124 セレクター 201 水平高域成分静止画処理用フィルタ 202 水平中域成分静止画処理用フィルタ 203 動画処理用フィルタ 208 静止画処理用フィルタ 301 垂直LPF 303,305 水平LPF 306 時間LPF 307 ミキサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 11/20 (72)発明者 瀬藤 幸児 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスペクト比が16:9のワイドテレビ
    信号を現行のアスペクト比が4:3のテレビ信号規格と
    互換性を有しつつ伝送するレターボックス方式の送信装
    置において、 ワイドテレビ信号源の輝度信号から水平方向に帯域制限
    する水平ローパスフィルタと、 前記輝度信号から動き検出信号を出力する動き検出器
    と、 前記輝度信号から前記水平ローパスフィルタの出力信号
    を減算する減算器と、 前記減算器の出力信号の周波数特性を前記動き検出信号
    で制御し出力する3次元フィルタ部と、 前記水平ローパスフィルタの出力信号のゲインを前記動
    き検出信号で制御する乗算器と、 前記乗算器の出力信号から垂直高域成分を生成する垂直
    高域成分処理部と、 前記水平ローパスフィルタの出力信号を4−3変換する
    4−3変換垂直ローパスフィルタ1と、 前記4−3変換垂直ローパスフィルタ1の出力信号から
    垂直時間高域成分を生成する垂直ハイパスフィルタと、 前記4−3変換垂直ローパスフィルタ1の出力信号から
    垂直低域成分を生成する垂直ローパスフィルタと、 前記3次元フィルタ部の出力信号を4−3変換する4−
    3変換垂直ローパスフィルタ2と、 前記4−3変換垂直ローパスフィルタ2の出力信号と前
    記垂直ローパスフィルタの出力信号を加算する加算器と
    を備えたワイドテレビジョン信号処理装置。
  2. 【請求項2】 3次元フィルタ部は、静止画処理用フィ
    ルタの出力信号と動画処理用フィルタの出力信号のゲイ
    ンを動き検出器の動き検出信号で制御することを特徴と
    する請求項1に記載のワイドテレビジョン信号処理装
    置。
  3. 【請求項3】 3次元フィルタ部は、水平高域成分を生
    成する静止画処理用フィルタの出力信号と水平中域成分
    を生成する静止画処理用フィルタの出力信号と動画処理
    用フィルタの出力信号のゲインを動き検出器の動き検出
    信号で制御することを特徴とする請求項1に記載のワイ
    ドテレビジョン信号処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6876367B2 (en) 2000-11-30 2005-04-05 Nec Corporation Dynamic image processing method, dynamic image processor and dynamic image display device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6876367B2 (en) 2000-11-30 2005-04-05 Nec Corporation Dynamic image processing method, dynamic image processor and dynamic image display device

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