JPH08181951A - ワイドテレビジョン信号処理装置 - Google Patents

ワイドテレビジョン信号処理装置

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Publication number
JPH08181951A
JPH08181951A JP6320234A JP32023494A JPH08181951A JP H08181951 A JPH08181951 A JP H08181951A JP 6320234 A JP6320234 A JP 6320234A JP 32023494 A JP32023494 A JP 32023494A JP H08181951 A JPH08181951 A JP H08181951A
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JP
Japan
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signal
vertical
lpf
frequency
time
Prior art date
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Pending
Application number
JP6320234A
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English (en)
Inventor
Tadahiro Yoshida
忠弘 吉田
Seiji Nakai
誠治 中井
Yoichi Hirose
洋一 広瀬
Koji Sedo
幸児 瀬藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第2世代EDTV方式において、クロストー
ク等によるワイド画像の画質劣化を小さくする送信側の
ワイドテレビジョン信号処理装置を提供する。 【構成】 ワイドテレビ信号源の輝度信号の水平周波数
が約2〜4MHzの信号が3タップの時間LPF201
と垂直LPF202に入力される。3タップの時間LP
F201の出力信号である静止画成分と、垂直LPF2
02の出力信号である動画成分はミキサー203に入力
される。ミキサー203では静止画成分と動画成分のゲ
インを動き検出信号によって制御し、加算する。これに
よりHH信号が周波数多重される時間−垂直周波数領域
の共役の周波数位置の中心、すなわち(f,ν)=(±
15Hz,±180TV本)の輝度信号は常に0dBと
なり、輝度信号からHH信号へのクロストークを小さく
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、現行のテレビジョン放
送で使用されている伝送帯域内で、現行のテレビジョン
放送との両立性を保ちながら、現行のテレビジョンに比
べて高画質でアスペクト比が大きい画像を伝送できる、
レターボックス方式のワイドテレビジョン信号処理装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現行のカラーテレビジョン放送は、日本
や米国ではNTSC方式として走査線数525本、2:
1飛び越し走査、輝度信号水平帯域幅4.2MHz、ア
スペクト比4:3という諸仕様(例えば、文献:放送技
術双書カラーテレビジョン、日本放送協会編、日本放送
出版協会、1961年を参照)を有しているが、昭和3
5年に開始されて以来、30年以上が経過している。そ
の間、高精細な画面に対する要求とテレビジョン受信機
の性能向上に伴い、各種の新しいテレビジョン方式が提
案されている。また、サービスされる番組の内容自体も
単なるスタジオ番組や中継番組などから、シネマサイズ
の映画の放送など、より高画質で臨場感を伴う映像を有
する番組へと変化してきている。
【0003】このような背景のもとで現行放送との両立
性及び、画面のワイド化を図ったワイドテレビジョン信
号放送方式が提案されている。いわゆる第2世代EDT
V暫定方式として知られているもので、有効走査線数を
フレーム当り480本から360本に圧縮し、上下に黒
の部分(以下、無画部と称する)を残す。こうすること
によって、アスペクト比は16:9になるが、垂直の解
像度が落ちるので360TV本から480TV本までの
成分を垂直高域成分(以下、VH信号と称する)として
特に静止画の場合に伝送する必要がある。通常このVH
信号は上下の無画部で伝送される。さらに信号源として
1:1の順次走査を用いたものを使用する場合には、
2:1飛び越し走査に変換する際に生成されるいわゆる
垂直時間高域成分(以下、VT信号と称する)を伝送す
る。このVT信号も上下の無画部で伝送する。また水平
の解像度を上げるために現行の水平解像度4.2MHz
を拡大し、それ以上の帯域を水平高域成分(以下、HH
信号と称する)として特に静止画の場合に画面内に多重
して伝送する。
【0004】ワイドテレビ信号は水平走査線が525本
で、1:1の順次走査、輝度信号の水平周波数帯域が約
6MHz程度である。またその有効走査線数は480本
である。一方従来から用いられている通常のテレビ信号
は水平走査線数525本、2:1飛び越し走査、輝度信
号水平周波数帯域4.2MHz程度である。これは現行
のNTSC方式によるテレビ放送で主として使用されて
いる。ワイドテレビ信号を現行のNTSC方式によるテ
レビ放送と互換性を保ちつつ伝送する第2世代EDTV
暫定方式では、伝送路との互換性を保つためワイドテレ
ビ信号を走査線525本、2:1飛び越し走査、輝度信
号水平周波数帯域4.2MHzの信号に変換する信号処
理が必要となる。この変換処理で生成される信号がVH
信号、VT信号、HH信号であり、この内、動き検出信
号によって適応的に伝送するように推奨されている信号
がVH信号とHH信号である。
【0005】図7は第2世代EDTV暫定方式に対応し
たエンコーダの1例のブロック図を示す。水平走査線数
525本(有効走査線数480本)でアスペクト比が1
6:9の順次走査のワイドテレビ信号源100が出力す
る輝度信号はプレフィルタ701とノンインタレース信
号用動き検出器702に入力される。プレフィルタ70
1は、現行受信機でワイドテレビ信号を受信したときの
ラインフリッカ妨害を抑えると共に、動画時にはHH信
号成分を伝送しないように、輝度信号の帯域を制限す
る。したがって、通常、プレフィルタ701の出力信号
は動き検出器702の動き検出信号によって帯域が制限
される。プレフィルタ701の出力信号は4−3変換垂
直ハイパスフィルタ(=高域通過フィルタ、以下HPF
と称する)308と4−3変換垂直ローパスフィルタ
(=低域通過フィルタ、以下LPFと称する)309に
入力される。4−3変換垂直LPF309は折り返し防
止のため垂直解像度を約360TV本以下に制限し、有
効走査線を480TV本から360TV本に変換する。
このような処理を主画部に施すと、垂直の解像度は48
0TV本から約360TV本に低下し、約360TV本
から480TV本に相当する分は失われる。この成分が
VH信号であり、特に静止画に対して有効となるため
に、通常は別に取り出して伝送する。VH信号の経路で
はまず、4−3変換垂直HPF308で、4−3変換や
低域シフトなどを行って輝度信号の垂直の高域成分(約
360TV本から480TV本までの成分)を0から1
20TV本までの垂直の低域に変換し、15Hz変調等
を行ってVT信号とVH信号の両方が上下無画部に多重
できるようにする。さらに、順次−飛び越し変換器(以
下、P−I変換器と称する)313に入力され、VH信
号を順次走査から飛び越し走査に変換し、360本の走
査線から180本の走査線を間引いて抜き出す。そして
乗算器703に入力される。垂直高域成分であるVH信
号は視覚的に静止画に対して有効であるので、乗算器7
03では、インタレース用動き検出器704の動き検出
信号によってVH信号のゲインが制御される。乗算器7
03の出力信号は水平LPF705で水平の帯域が約1
MHzに制限される。
【0006】次に、360本に変換された4−3変換垂
直LPF309の出力信号はSSKF垂直HPF311
とSSKF垂直LPF312に入力される。SSKFフ
ィルタは、エンコーダの入力信号である順次走査信号を
デコーダで完全に復元できる分離、合成フィルタの一種
であり、Symmetric Short Kerne
l Filterの略称である。主画部を構成する信号
経路ではまず、SSKF垂直LPF312で垂直低域成
分が取り出される。P−I変換器315は360本の走
査線から180本の走査線を間引いて出力し、主画部の
輝度信号を生成する。
【0007】次に、P−I変換器315で変換されたと
きに失われる成分を抽出した信号であるVT信号の信号
経路ではまず、SSKF垂直HPF311で垂直高域成
分をもつVT信号が生成される。さらに、P−I変換器
314で360本の走査線から180本の走査線を間引
いて出力する。そして水平LPF706で水平の帯域が
約1MHzに制限される。
【0008】このようにして生成されたフィールド当り
180本分のVT信号と前述のフィールド当り180本
分のVH信号は、上下配置処理部318で加算され、さ
らに時間軸が1/3に圧縮された後、主画部の輝度信号
と合成される。すなわち、主画部の180本の期間には
P−I変換器315の出力信号を、上下の無画部では1
/3に圧縮されたVH信号とVT信号の両方を出力す
る。上下配置処理部318の出力信号は水平高域成分多
重部319に入力され、HH信号が多重される。
【0009】特公平1−7555号公報に記載されてい
るように、色副搬送波を色差信号で変調して配置した時
間−垂直周波数領域の共役の周波数位置にHH信号を周
波数多重して伝送する。水平高域成分多重部319の出
力信号はNTSCエンコーダ322に入力される。一
方、ワイドテレビ信号源100が出力する色信号は4−
3変換垂直LPF320で輝度信号と同様に走査線48
0本から360本に変換された後、P−I変換器321
で360本の走査線から180本の走査線に間引かれて
NTSCエンコーダ322に入力され、輝度信号と色差
信号が合成され、NTSC信号となって出力される。N
TSCエンコーダ322の出力信号は妨害低減処理部3
23に入力され、上下無画部に多重されているVH信号
とVT信号を視覚的に妨害として見えにくくする妨害低
減処理が施される。
【0010】このように、第2世代EDTV暫定方式に
対応したエンコーダでは、プレフィルタ701の出力信
号の周波数帯域を制限するためのノンインタレースの動
き検出器702と、VH信号を静止画時に多重するため
のインタレースの動き検出器704の2つの動き検出器
を含む図7に示す構成が考えられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、2つの動き検出器の性能の違いによって動
き検出信号のばらつきや、動き検出信号の検出誤りによ
る画質劣化が発生しやすい。特に、ノンインタレースと
インタレースの動き検出器が混在しているために、ワイ
ド画像の画質劣化が生じやすい。さらに、この構成で
は、動画時の垂直解像度が約360TV本以上の信号成
分も動き検出器704では静止判定され、VH信号とし
て多重されるために、ワイド画像の画質劣化が生じると
いう問題点を有していた。
【0012】また、第2世代EDTV暫定方式に対応し
たエンコーダでは、HH信号と輝度信号や色信号とのク
ロストークが生じないように、送信側であらかじめ帯域
制限するのが望ましい。しかし、輝度信号や色信号とH
H信号とのクロストークを完全に防ぐためには、垂直と
時間方向共に数タップのフィルタが必要である。しか
し、特に、時間方向に数タップのフィルタを使用する
と、映像信号の遅れが大きくなることや、数フィールド
間にまたがる信号処理になる点で実現が困難であるとい
う問題点を有していた。
【0013】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、現行のテレビジョン放送との互換性を保ちながら、
現行受信機やワイドテレビ受信機で受信したときの、ノ
ンインタレースとインタレースの動き検出器の性能の違
いによる動き検出信号のばらつきやVH信号多重用の動
き検出信号の検出誤りによる画質劣化を小さくする。さ
らに、HH信号を多重するために生じるクロストークの
うち輝度信号からHH信号へのクロストークを少ない回
路規模で小さくしてワイドテレビ信号を伝送することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のワイドテレビジョン信号処理装置では、ワイ
ドテレビ信号源の輝度信号から水平方向に約1MHzに
帯域制限する水平LPFと、輝度信号を入力し、シーン
チェンジ検出信号を出力する動き検出器と、水平LPF
の出力信号の時間低域成分を抽出する時間LPFと、時
間LPFの出力信号をシーンチェンジ検出信号で制御す
るスイッチ、またはセレクタから構成される回路を備え
る。そしてスイッチ、またはセレクタの出力信号を4−
3変換HPFに入力し、VH信号を生成するという構成
を有している。
【0015】さらに、水平周波数約2〜4MHzの信号
の時間低域成分を抽出する3タップの時間LPFと、水
平周波数約2〜4MHzの信号の垂直低域成分を抽出す
る垂直LPFと、輝度信号を入力し、動き検出信号を出
力する動き検出器と、3タップの時間LPFの出力信号
と垂直LPFの出力信号のゲインを動き検出信号によっ
て制御し、加算するミキサーから構成される回路を備え
る。そしてミキサーの出力信号が4−3変換LPFに入
力されて主画部の輝度信号を生成するという構成を有し
ている。
【0016】
【作用】本発明は上記した構成によって、時間LPFに
よって抽出される静止画成分からVH信号が生成される
ので、VH信号多重用のインタレースの動き検出器を用
いる必要がない。したがって、ノンインタレースとイン
タレースの動き検出器の性能の違いによる動き検出信号
のばらつきや、VH信号に関わる動き検出信号の検出誤
りによる画質劣化は生じない。また、時間LPFの出力
信号はスイッチ、またはセレクタに入力され、シーンチ
ェンジが検出される時は信号は出力されないので、シー
ンチェンジの際に誤ってVH信号が生成され多重される
ことはない。
【0017】さらに、HH信号が多重される水平周波数
約2〜4MHzの帯域に対しては、前述の回路を備える
ことにより、HH信号が周波数多重される時間−垂直周
波数領域の共役の周波数位置の中心、すなわち、(時間
周波数f,垂直周波数ν)=(±15Hz、±180T
V本)の輝度信号は常に0dBとなり、輝度信号からH
H信号へのクロストークを小さくすることができる。回
路は3タップの時間フィルタと動き検出信号で制御され
るミキサーで構成されるため、5タップあるいは7タッ
プの時間フィルタを用いる必要がない点で比較的小規模
であり、この回路による映像信号の遅れは約1フィール
ド(1/60秒)と小さい。
【0018】
【実施例】以下本発明の一実施例のワイドテレビジョン
信号処理装置について、図面を参照しながら説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施例におけるワイ
ドテレビジョン信号処理装置のVH信号に関わる回路の
ブロック図を示す。水平走査線数525本(有効走査線
数480本)でアスペクト比が16:9の順次走査のワ
イドテレビ信号源100の輝度信号は水平LPF101
に入力され、水平の帯域を約1MHzに制限される。ま
た、ワイドテレビ信号源100の輝度信号は動き検出器
104に入力され、シーンチェンジ検出信号を出力す
る。水平LPF101の出力信号は時間LPF102に
入力され、時間の低域成分、すなわち静止画成分を取り
出す。例えば(数1)で示される3タップの時間フィル
タで約15Hzまでの時間低域成分を取り出す。
【0020】
【数1】
【0021】時間LPF102によって静止画成分を抜
き出すことにより、前述したように動き検出信号によっ
てVH信号のゲインを制御する必要はなく、動き検出信
号の検出誤りによるVH信号の多重は防ぐことができ
る。時間LPF102の出力信号はスイッチ、またはセ
レクタ103に入力され、前述のシーンチェンジ検出信
号によってシーンチェンジが検出されない時は信号をそ
のまま出力し、シーンチェンジが検出された時は信号を
出力しないように制御される。これにより、シーンチン
ジの際にVH信号が生成されることを防ぐことができ
る。スイッチ、またはセレクタ103の出力信号は4−
3変換垂直HPFに入力され、VH信号の生成のための
処理がなされる。
【0022】次に本発明の第2の実施例におけるワイド
テレビジョン信号処理装置の、輝度信号からHH信号へ
のクロストークを防止する回路について説明する。輝度
信号からHH信号へのクロストークを防止するために
は、あらかじめHH信号が周波数多重される位置に存在
する輝度信号を信号処理によって削除する必要がある。
このとき、輝度信号からHH信号へのクロストークをで
きるだけ精度良く防止し、かつ映像信号の遅延が最小に
なる、つまり、時間フィルタのタップ数が最小の回路構
成が望ましい。これを実現する本発明の第2の実施例に
おけるワイドテレビジョン信号処理装置のブロック図を
図2に示す。前述のように、HH信号は色副搬送波を色
差信号で変調して配置した時間−垂直周波数領域の共役
の周波数位置に周波数多重される。HH信号が周波数多
重される水平周波数領域は約2〜4MHzの位置にな
る。このために、ワイドテレビ信号源の輝度信号の水平
周波数が約2〜4MHzの信号を、例えば(数2)で示
す3タップの時間LPF201と180TV本を零点に
して90TV本で−6dBの特性をもつ垂直LPF20
2に入力する。
【0023】
【数2】
【0024】3タップ時間LPF201は15Hzを零
点にして10Hzで−6dBの特性をもつフィルタで、
時間の低域成分が取り出され、垂直LPF202は18
0TV本を零点にして90TV本で−6dBの特性をも
つフィルタで垂直の低域成分が取り出される。3タップ
時間LPF201の出力信号(Ss)と垂直LPF20
2の出力信号(Sm)はミキサー203に入力される。
ミキサー203では例えば(数3)で示すように、動き
検出信号k(0≦k≦8)によってれぞれの信号のゲイ
ンが制御され、加算される。
【0025】
【数3】
【0026】ミキサー203の出力信号は4−3変換垂
直LPFに入力され、主画部の輝度信号の生成のための
処理がなされる。
【0027】図5はミキサー203の出力信号の時間−
垂直周波数帯域を説明するための図である。図5の
(a)、(b)、(c)はそれぞれ垂直LPF202の
特性、3タップ時間LPF201の特性、ミキサー20
3の出力信号の帯域を示し、横軸は時間周波数を、縦軸
は垂直周波数を示す。水平周波数が約2〜4MHzの輝
度信号が完全静止画の場合、すなわち動き検出信号k=
0の場合は図5の(c)の縦線部分、すなわち(f,
ν)=(0〜10Hz,0〜360TV本)の帯域の信
号がミキサー203から出力される。図5の(b)に示
すように、3タップ時間LPF201の出力信号は10
Hz以下の静止画成分だけではなく、20Hz〜30H
zの折返し成分を含んでいる。しかし、ミキサー203
で1フィールド(1/60秒)差分による動き検出信号
によって、20Hz〜30Hzの信号成分は抽出され
ず、ミキサー203の出力信号は10Hz以下の静止画
成分だけになる。この時、HH信号が周波数多重される
時間−垂直周波数領域の共役の周波数位置の中心、すな
わち(f,ν)=(±15Hz、±180TV本)の信
号は0dBとなる。水平周波数が約2〜4MHzの輝度
信号が完全動画の場合、すなわち動き検出信号k=8の
場合は図5の(c)の横線部分、すなわち(f,ν)=
(0〜30Hz,0〜90TV本)の帯域の信号がミキ
サー203から出力される。この時も(f,ν)=(±
15Hz、±180TV本)の信号は0dBとなる。動
き検出信号kが1〜7の場合も、(数3)から明らかな
ように、(f,ν)=(±15Hz、±180TV本)
の信号は0dBとなる。したがって、HH信号が周波数
多重される時間−垂直周波数領域の共役の周波数位置の
中心、すなわち(f,ν)=(±15Hz、±180T
V本)の信号は常に0dBとなり、輝度信号からHH信
号へのクロストークを小さくすることができる。また、
(数1)で示す30Hzを零点にして15Hzで−6d
Bの特性をもつ3タップの時間LPFを3タップ時間L
PF201に用いても良い。この場合、3タップ時間L
PF201の出力信号で、(f,ν)=(±15Hz、
±180TV本)の成分は−6dBとなり、常に0dB
にならない。しかし、ミキサー203を、2フィールド
(1/30秒)差分による動き検出信号によって制御す
れば、(f,ν)=(±15Hz、±180TV本)の
成分はほとんど抽出されない。次に、HH信号を周波数
多重しない場合は水平周波数が約2〜4MHzの輝度信
号の時間−垂直周波数帯域を図5に示すように制限する
必要はなく、現行受信機でワイドテレビ信号を受信した
ときのラインフリッカ妨害を抑えるための帯域制限だけ
で十分である。したがって、例えば時間LPF102と
同様に(数1)で示す時間LPFを3タップ時間LPF
201に適用し、360TVを零点にして180TV本
で−6dBの特性をもつ垂直LPF202を使用すれば
良い。図6はHH信号を周波数多重しない場合の、ミキ
サー203の出力信号の時間−垂直周波数帯域を説明す
るための図である。図6の(a)、(b)、(c)は図
5と同様、それぞれ360TV本を零点にして180T
V本で−6dBの特性をもつ垂直LPF202の特性、
(数1)で示すフィルタを適用した3タップ時間LPF
201の特性、ミキサー203の出力信号の帯域を示
し、横軸は時間周波数を、縦軸は垂直周波数を示す。こ
の時、(f,ν)=(±15Hz、±180TV本)の
位置の信号成分は−6dBとなる。
【0028】次に、図3は図1と図2に示す本発明の回
路ブロックをプレフィルタ部に備えるエンコーダのブロ
ック図を示す。水平走査線数525本(有効走査線数4
80本)でアスペクト比が16:9の順次走査のワイド
テレビ信号源100は輝度信号Y及び色差信号I,Qま
たはR−Y,B−Yを出力する。ワイドテレビ信号源1
00の出力輝度信号はプレフィルタ部301と動き検出
器104に入力される。動き検出器104は1フィール
ド(1/60秒)差分、あるいは1フィールド差分と2
フィールド(1/30秒)差分の組み合せで画素毎に動
き検出を行わせて、シーンチェンジ検出信号と動き検出
信号を出力する。
【0029】まず、プレフィルタ部301は水平LPF
101、302、303と減算器304、305、30
6と垂直時間フィルタ部307と時間LPF102とス
イッチ、またはセレクタ103から構成される。プレフ
ィルタ部301に入力されたワイドテレビ信号源100
の輝度信号は水平LPF101、302、303と減算
器304、305、306によって、水平周波数が1M
Hz以下の成分、1MHz〜2.2MHzの成分、2.
2MHz〜4.2MHzの成分、4.2MHz以上の成
分に分けられる。水平LPF101の出力信号である水
平周波数が1MHz以下の成分は2系統に分かれる。1
つは、図1で説明したように、時間LPF102とスイ
ッチ、またはセレクタ103で処理されて4−3変換垂
直HPF308に入力され、図7に示したエンコーダと
同様、VH信号を取り出すための第2世代EDTV暫定
処理がなされていく。もう1つは、4−3変換垂直LP
F309に入力される。4−3変換垂直LPF309は
折り返し防止のため垂直解像度を約360TV本以下に
制限し、有効走査線を480TV本から360TV本に
変換する。4−3変換垂直LPF309の出力信号はS
SKF垂直HPF311とSSKF垂直LPF312に
入力される。SSKF垂直LPF312の出力信号はP
−I変換器315に入力された後、加算器317に入力
される。SSKF垂直HPF311の出力信号は、図7
に示したエンコーダと同様、VT信号を多重するための
第2世代EDTV暫定処理がなされていく。
【0030】次に、前述の水平周波数が1MHz〜2.
2MHzの成分、2.2MHz〜4.2MHzの成分、
4.2MHz以上の成分は垂直時間フィルタ部307に
入力される。図4は図2に示す本発明の回路を備える、
垂直時間フィルタ部307のブロック図を示す。垂直時
間フィルタ部307は時間LPF401、201、40
3と垂直LPF402、202、404と加算器40
5、406とミキサー203から構成される。垂直時間
フィルタ部307では動き検出器104の動き検出信号
によって、水平周波数が約1MHz〜6MHzの輝度信
号の時間、及び垂直周波数帯域が制限されると共に、水
平周波数が約4.2MHz〜6MHzのHH信号のゲイ
ンが制御される。このうち、減算器305の出力信号で
ある、水平周波数が2.2MHz〜4.2MHzの輝度
信号の信号処理については図2で説明したとおりであ
る。減算器304の出力信号である、水平周波数が1M
Hz〜2.2MHzの輝度信号は時間LPF401と垂
直LPF402に入力される。時間LPF401は例え
ば(数1)で示されるフィルタを適用し、静止画成分を
抽出する。垂直LPF402は例えば180TV本で−
6dBの特性をもつフィルタを適用し、180TV本以
下の垂直低域成分を抽出する。減算器306の出力信号
である、水平周波数が4.2MHz〜約6MHzの輝度
信号は時間LPF403に入力される。時間LPF40
3は例えば(数1)で示されるフィルタを適用し、15
Hz以下の静止画成分を抽出する。時間LPF403の
出力信号は垂直LPF404に入力される。垂直LPF
404は例えば180TV本で−6dBの特性をもつフ
ィルタを適用し、180TV本以下の垂直低域成分を抽
出する。垂直LPF404の出力信号がHH信号であ
り、静止画時のみに周波数多重する。加算器405は垂
直LPF402の出力信号と垂直LPF202の出力信
号を加算し、動画時に伝送される水平周波数が1MHz
〜4.2MHzで垂直周波数が180TV本以下の動画
成分の信号を出力する。加算器406は時間LPF40
1の出力信号と3タップ時間LPF201の出力信号と
垂直LPF404の出力信号を加算し、静止画時に伝送
される水平周波数が1MHz〜4.2MHzの静止画成
分とHH信号成分を出力する。加算器406の出力信号
(Ss)と加算器405の出力信号(Sm)はミキサー
203に入力される。ミキサー203では例えば(数
3)で示すように、動き検出器104から出力される動
き検出信号k(0≦k≦8)によってれぞれの信号のゲ
インが制御され、加算される。
【0031】ミキサー203の出力信号、すなわち、垂
直時間フィルタ部307の出力信号は4−3変換垂直L
PF310に入力される。4−3変換垂直LPF310
は折り返し防止のため垂直解像度を約360TV本以下
に制限し、有効走査線を480TV本から360TV本
に変換する。4−3変換垂直LPF310の出力信号は
P−I変換器316に入力され、P−I変換器316の
出力信号は加算器317に入力される。加算器317で
は、輝度信号の水平周波数が1MHz以下の成分と1M
Hz以上の成分を加算し、主画部の輝度信号として出力
する。加算器317の出力信号は、図7に示したエンコ
ーダと同様、主画部の輝度信号として第2世代EDTV
暫定処理がなされていく。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、現行の
テレビ放送方式と互換性を保ちつつ、画面をワイドにす
るいわゆるレターボックス方式のワイドテレビジョン信
号処理装置において、時間LPFによって抽出される静
止画成分からVH信号が生成されるので、VH信号多重
用のインタレースの動き検出器は用いる必要がない。し
たがって、ノンインタレースとインタレースの動き検出
器の性能の違いによる動き検出信号のばらつきや、VH
信号に関わる動き検出信号の検出誤りによる画質劣化は
生じない。また、時間LPFの出力信号はスイッチに入
力され、シーンチェンジが検出される時は信号は出力さ
れないので、シーンチェンジの際に誤ってVH信号が生
成され多重されることはない。さらに、HH信号が多重
される水平周波数約2〜4MHzの帯域に対しては、前
述の回路を備えることにより、HH信号が周波数多重さ
れる時間−垂直周波数領域の共役の周波数位置の中心、
すなわち(f,ν)=(±15Hz、±180TV本)
の輝度信号は常に0dBとなり、輝度信号からHH信号
へのクロストークを小さくすることができる。回路は比
較的小規模であり、この回路による映像信号の遅れは約
1フィールド(1/60秒)と小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例にかかわるワイドテレビ
ジョン信号処理装置のブロック図
【図2】本発明の第2の実施例にかかわるワイドテレビ
ジョン信号処理装置のブロック図
【図3】本発明の第1及び第2の実施例のワイドテレビ
ジョン信号処理装置を組み込んだエンコーダのブロック
【図4】図3の垂直時間フィルタ部307の回路を説明
するブロック図
【図5】HH信号多重時における、図2のミキサー20
3の出力信号の時間−垂直周波数帯域を示す説明図
【図6】HH信号非多重時における、図2のミキサー2
03の出力信号の時間−垂直周波数帯域を示す説明図
【図7】第2世代EDTV暫定方式に対応した従来のワ
イドテレビジョン信号処理装置を組み込んだエンコーダ
のブロック図
【符号の説明】
100 ワイドテレビ信号源 101,302,303,705,706 水平LPF 102,401,403 時間LPF 103 スイッチ、またはセレクタ 104,702,704 動き検出器 201 3タップ時間LPF 202,402,404 垂直LPF 203 ミキサー 301 プレフィルタ部 304,305,306 減算器 307 垂直時間フィルタ部 308 4−3変換垂直HPF 309,310,320 4−3変換垂直LPF 311 SSKF垂直HPF 312 SSKF垂直LPF 313,314,315,316,321 P−I変換
器 317,405,406 加算器 318 上下配置処理部 319 水平高域成分多重部 322 NTSCエンコーダ 323 妨害低減処理部 701 プレフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬藤 幸児 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスペクト比が16:9のワイドテレビ
    信号を現行のアスペクト比が4:3のテレビ信号規格と
    互換性を有しつつ伝送するレターボックス方式の送信装
    置において、ワイドテレビ信号源の輝度信号を水平方向
    に帯域制限する水平ローパスフィルタと、前記輝度信号
    からシーンチェンジ検出信号を出力する動き検出器と、
    前記水平ローパスフィルタの出力信号を時間方向に帯域
    制限する時間ローパスフィルタと、前記時間ローパスフ
    ィルタの出力信号を前記動き検出器の出力信号であるシ
    ーンチェンジ検出信号で制御するスイッチ、またはセレ
    クタから構成される回路を有することを特徴とし、前記
    スイッチ、またはセレクタの出力信号が4−3変換ハイ
    パスフィルタに入力されて輝度信号の垂直高域成分が生
    成されるワイドテレビジョン信号処理装置。
  2. 【請求項2】 アスペクト比が16:9のワイドテレビ
    信号を現行のアスペクト比が4:3のテレビ信号規格と
    互換性を有しつつ伝送するレターボックス方式の送信装
    置において、ワイドテレビ信号源の輝度信号の水平周波
    数が約2MHzから4MHzの輝度信号を時間方向に帯
    域制限する3タップの時間ローパスフィルタと、前記水
    平周波数が約2MHzから4MHzの輝度信号を垂直方
    向に帯域制限する垂直ローパスフィルタと、前記ワイド
    テレビ信号源の輝度信号から動き検出信号を出力する動
    き検出器と、前記時間ローパスフィルタの出力信号のゲ
    インと前記垂直ローパスフィルタの出力信号のゲインを
    前記動き検出器の出力信号である動き検出信号で制御
    し、加算するミキサーから構成される回路を有すること
    を特徴とし、前記ミキサーの出力信号が4−3変換ロー
    パスフィルタに入力されて主画部の輝度信号が生成され
    るワイドテレビジョン信号処理装置。
JP6320234A 1994-12-22 1994-12-22 ワイドテレビジョン信号処理装置 Pending JPH08181951A (ja)

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