JPH05207398A - 映像機器のマスク処理回路 - Google Patents

映像機器のマスク処理回路

Info

Publication number
JPH05207398A
JPH05207398A JP4014986A JP1498692A JPH05207398A JP H05207398 A JPH05207398 A JP H05207398A JP 4014986 A JP4014986 A JP 4014986A JP 1498692 A JP1498692 A JP 1498692A JP H05207398 A JPH05207398 A JP H05207398A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
signal
video
circuit
luminance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4014986A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Fujiwara
正則 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4014986A priority Critical patent/JPH05207398A/ja
Publication of JPH05207398A publication Critical patent/JPH05207398A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精細情報のマスク処理を施した上下無画部
と映像部との境界部分でおけるフリッカーの発生を防止
する。 【構成】 輝度信号のレベルを2/3 倍、1/3 倍にする2
/3倍係数器7および1/3倍係数器8と、輝度信号処
理回路5より出力される輝度信号、2/3倍係数器7お
よび1/3倍係数器8より出力される輝度信号、さらに
は無画部のマスキングを行うための所定の輝度レベルを
入力とし、制御回路9からの制御信号によっていずれか
の輝度信号をマトリクス4に出力する選択回路6を設け
る。制御回路9はカウンター10により計数された走査
線数を基に映像部の境界部を識別し、この境界部につい
ては2/3倍係数器7もしくは1/3倍係数器8を通し
て出力された輝度信号を選択回路6に選択させてマトリ
クス4に出力させる。これにより高精細情報のマスク処
理を施した無画部と映像部との輝度差を緩和する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、特定のアスペクト比
の画像を伝送するテレビジョン放送方式を用いて、前記
アスペクト比よりも横長な映像でかつ画像垂直方向端部
に高精細情報からなる無画部を配置した映像信号を受信
する映像機器に係り、特にこの映像機器において高精細
情報のマスク処理を行うマスク処理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、地上放送の放送方式としてNTS
C、PAL、SECAMなどがある。これらの放送方式
はいずれも伝送する画面の横と縦の比率(アスペクト
比)が同じであり、アスペクト比4:3を採用してい
る。しかし、近年、画面をさらにワイド化させたいとい
う需要が発生した。現行の地上放送を用いてワイド化を
図るには既存の受像機との互換性を保つことが望まれ、
そのためワイド化を行うにあたっては現行の放送方式規
格内でワイド化を行う必要がある。
【0003】このような状況の中で開発されたワイド化
の手法として、サイドパネル形式、レターボックス形
式、またこれらの折衷形式による方法がある。サイドパ
ネル形式とはワイド画面(一般にはアスペクト比16:
9を用いる)上の4:3の部分を取り出して現行放送方
式で伝送し、残りの部分をオーバースキャンされる映像
の端や映像部分に周波数多重して伝送するといった形式
である。また、レターボックス形式とは4:3の画面の
中に16:9の映像をいっぱいにはめ込み、4:3の画
面の余った部分に16:9の映像の高精細情報を配置し
て伝送するといった形式である。
【0004】ここでは特にレターボックス形式を用いた
ワイド放送のための簡易型受信機もしくは簡易型ビダオ
テープレコーダー(VTR)に注目し、以降レターボッ
クス形式を用いたワイドアスペクト放送システムについ
てその概略を説明する。
【0005】まず図4を用いてレターボックス形式のワ
イド放送伝送システムの原理を説明する。
【0006】NTSCでは1フレームが525本の走査
線で構成され、そのうち有効画面を構成する走査線数は
480本である。図4(a)はアスペクト比16:9な
る画像を示す。この画像を現行方式でも伝送できる低域
成分(主信号として送る)と、さらに精細な解像度を得
るための高域成分(補助信号として送る)とに分ける。
低域成分はアスペクト比4:3なる現行テレビでも歪が
生じないように走査線数を360本に変換する。また高
域成分は残りの走査線120本に収まるよう情報の制限
を行う。そして、これらの高域成分・低域成分を図4
(b)に示すような配置にして伝送を行う。このような
走査線数交換処理を行うことでアスペクト比4:3の画
面内にアスペクト比16:9の画面を収めることがで
き、アスペクト比4:3なる現行のテレビでも歪のない
16:9の画面を見ることができる。これに対し、ワイ
ドアスペクト専用受像機では、全く逆の処理を行い、図
4(c)に示すようなアスペクト比16:9のワイド画
面を再生する。以上がワイドアスペクト・レターボック
ス形式の原理である。
【0007】次にこれらの送信機および受像機について
説明する。
【0008】まず送信側の原理を図5を用いて説明す
る。信号源の信号フォーマットは525本/60Hz/
2:1(アスペクト比16:9)である。信号源出力で
あるR、G、B信号はそれぞれ入力端子47、48、4
9を通じてマトリクス50に供給され、Y、I、Q信号
に変換される。これらの信号は順次走査変換回路51に
供給され、ここでインターレースフォーマットから順次
フォーマットに変換される。この変換は動きの検出を行
い、動画部ではフィールド内での走査線補間を行い、静
止画部では連続する2フィールドを重ね合わせるといっ
たフレーム内での走査線補間を行うことによりなされ
る。
【0009】次に、走査線数480本の映像を画面の垂
直方向中央の走査線360本に収めるため、順次フォー
マットに変換されたY、I、Q信号の走査線変換処理を
行う。その際、折り返し成分を発生させないよう、垂直
LPF(ローパスフィルター)52にて360(TVL/P
H)以上の垂直高域成分を削除した後、走査線変換回路
53にて走査線を480本からその3/4である360
本に変換する。この後、360本に圧縮されたY、I、
Q信号はインターレース変換回路54に供給される。イ
ンターレース変換回路54は入力したY、I、Q信号の
中から奇数フィールドの奇数ライン、偶数フィールドの
偶数ラインを選択して2倍のレートアップ処理を行うこ
とで各信号をインターレースフォーマットに変換し、
I、Q信号をNTSCエンコード回路55に、Y信号を
スイッチ70にそれぞれ供給する。
【0010】一方、順次走査変換回路51から出力され
たY信号は1/60秒遅延回路66および加算器67に
供給される。これによりY信号のフレーム内平均を求
め、スイッチ68を60HzでON/OFFして30H
zの画像信号を生成する。但し、この信号はまだ順次の
伝送レートであるため、1/2レートダウン回路69に
よりインターレースの伝送レートに変換して、垂直HP
F(ハイパスフィルター)57および垂直LPF62に
供給する。
【0011】垂直HPF57では、入力信号から360
〜480(TVL/PH)の垂直高域成分を抽出する。この垂
直高域成分は周波数シフト回路58により垂直方向の周
波数シフトを行い、垂直高域成分をD.C.〜120
(TVL/PH)の成分に変換する。この信号を走査線数変換
回路59に入力して、走査線数の変換を行う。即ち、走
査線480本からなる画像を走査線120本に変換す
る。次に、この1フレーム当たり走査線数120本とな
った垂直高域成分を水平LPF60に供給し、2(MHz)
以上の成分を削除する。
【0012】また、1/2レートダウン回路69の出力
は垂直LPF62にも供給され、ここでD.C.〜12
0(TVL/PH) の垂直低域成分が抽出される。この垂直低
域成分は走査線数変換回路63によってその走査線数が
480本から走査線120本に変換される。そして、水
平BPF(バンドパスフィルター)64にて4.2〜
6.0(MHz)の水平高域成分を抽出する。ところで、こ
の周波数成分はNTSCのY信号の周波数帯域外である
ため、このままでは伝送できない。そこで、周波数シフ
ト回路65により8(MHz)の正弦波を掛け合わせ、上記
成分を2〜3.8(MHz)に周波数シフトして加算器61
に出力する。
【0013】これに対し、水平LPF60からはD.
C.〜2(MHz)に帯域制限された垂直高域成分が加算器
61に出力される。加算器61はこの垂直高域成分に、
上記2(MHz)〜3.8(MHz)に周波数シフトされた水平
高域成分を足し合わせ、この結果をライン並び替え回路
56に供給する。
【0014】ライン並び替え回路56ではこの高域成分
を画面上下の映像の無い部分に配置するようライン単位
での並び替えを行う。以上の処理により得られた高精細
情報はゼロを中心にプラス方向、マイナス方向に変化す
る情報である。これを画像の無画部で伝送するため、こ
の高精細情報に適切なD.C.オフセットを付加しなけ
ればならない。そこで加算器72でこのD.C.オフセ
ットを付加する。
【0015】上述のインターレース変換回路54から出
力されるY信号の映像部分と加算器72から出力される
高精細成分はスイッチ70によって適切に切り替えられ
てNTSCエンコーダー55に供給される。このとき映
像部分の上下に高精細成分が配置されるようにスイッチ
70の制御が行われる。
【0016】こうしてワイドアスペクト化のための処理
を行ったY、I、Q信号を、NTSCエンコーダー55
にてNTSC規格の525/60/2:1の信号にエン
コードする。以上によりワイドアスペクト信号のエンコ
ードが行われ、これをアスペクト比4:3の表示装置で
映し出すと図6に示す通りになる。
【0017】次に、受像側の原理を図7を用いて説明す
る。
【0018】まず入力端子80よりワイドアスペクト信
号を入力し、NTSCデコーダー81にてY、I、Q信
号の再生を行う。この後、I、Q信号はすべて順次走査
変換回路82に、Y信号はスイッチ85により画面中央
の映像部分のみが選択されて順次走査変換回路82に供
給される。またY信号無画部の高精細信号は、スイッチ
85を通じて減算器106に供給される。
【0019】ここで、画面中央部分の映像部分を処理す
る場合について説明する。画面垂直方向中央の映像は1
フレーム当たりの走査線が360本のインターレースフ
ォーマットの信号である。そこで、まずY、I、Q信号
を順次走査変換回路82に供給し、順次フォーマットに
変換する。ここでは送信側で説明したような動き適応に
よりインターレース信号を順次フォーマットの信号に変
換する。そして、これらの信号は走査線数変換回路83
により1フレーム当たり360本の走査線から480本
の走査線に変換される。
【0020】一方、上下無画部の高精細信号は減算器1
06にて送信側で付加されたD.C.成分が除去され、
ライン並び換え回路86により信号の寄せ集めが行われ
る。そして水平LPF87、水平LPF90により水平
・垂直の各成分が分離される。これにより水平LPF8
7からは垂直の高精細情報が得られ、走査線数変換回路
88により1フレーム当たり120本の走査線の情報は
480本に変換される。垂直高精細情報はD.C.〜1
20(TVL/PH) に周波数シフトされており、これを周波
数シフト回路89により周波数シフトさせて360〜4
80(TVL/PH)の成分に戻す。また、水平LPF90か
らは水平高精細情報が出力され、周波数シフト回路9
1、水平BPF92によって元の周波数帯域である4.
2〜6(MHz)の水平高精細情報に戻される。そして、垂
直高精細情報と同様に、走査線数変換回路93により1
フレーム当たり120本の情報は走査線補間によって走
査線480本に変換される。この後、水平高精細情報と
垂直高精細情報は加算器94により足し合わされる。こ
れらの高精細情報は30Hzの信号であるため、2倍レ
ートアップ回路95によりレートアップ処理を行った
後、1/60秒遅延回路96とスイッチ97の制御によ
り時間方向の補間処理を行い60Hzの信号に変換す
る。そして、この高精細信号を加算器86に供給し、順
次走査変換回路83のY信号と足し合わせる。この後、
Y、I、Q信号はマトリクス84によりR、G、B信号
に変換される。以上に説明した送信機側、受像機側処理
によりワイド画面の伝送が行われる。
【0021】このようなワイド放送は現在のところ、ま
だ実施されていない。将来実施されても上述したような
ワイドアスペクトデコーダを備えた専用受像機は、現行
テレビ受像機に比べ回路規模が大きくなるため高価なも
のになると予想される。当然ながらコストダウンが進に
つれこの問題は解決されるが、このような受像機が普及
するには多少の時間が必要である。そのため当面は高精
細情報のデコード回路を省いた低価格のテレビも発売さ
れることが予想される。上記ワイド放送を高精細情報の
デコードを行わずに映し出す方法としては下記の2通り
の方法が考えられる。
【0022】(1)16:9の表示装置に中央の映像部
分のみを表示させ、上下無画部の部分を表示装置の表示
範囲外に押し出してやる。 (2)4:3の表示装置にそのまま映し出す。このとき
上下無画部には高精細情報が見えないようにマスキング
処理を施す。
【0023】いずれの方法が良いかは好みよるが、コス
トを考慮すると(2)による方法が有利である。このよ
うな受像機は現在の受像機と大差はなく、簡単な映像信
号のマスク処理回路を付加してやればよい。一方、
(1)による方法によれば4:3の画像を映し出すため
の画像横方向の圧縮処理が必要であり、(2)による方
法よりはコストがかさむ。
【0024】ところで、このようなワイド放送は現存の
家庭用VTRで録画・再生してもその再生信号をデコー
ド処理することは困難である。これは家庭用VTRで記
録・再生した映像信号は周波数帯域で劣化が生じ、また
信号位相が保存されなくなるためである。このように家
庭用VTRで一度記録・再生したワイド信号はもはやワ
イドアスペクト専用受像機でもその高精細情報をデコー
ドすることができなくなる。(但し、TBC(Time Bas
e Corrector)を備えた業務用VTRであれば記録するこ
とも可能であるが、たいへん高価なものとなる。)この
場合、デコードができないばかりか高精細情報が誤って
デコードされることになり、かえって画質が損なわれ
る。よって、家庭用VTRにワイド放送を記録・再生す
る場合は上下無画部に配置された高精細情報をマスキン
グすることが望ましい。また、このようなマスク処理を
行った場合、現行の何の対策も行っていないアスペクト
比4:3のテレビジョン受像機で映し出した場合も上下
無画部に配置された高精細情報がマスクされることにな
り都合が良い。
【0025】このように、高精細情報をデコードしない
ようなテレビジョン受像機、あるいはもともと高精細情
報を記録できないようなVTRにおいてはこの高精細情
報は不要であり、マスク処理を行うことが望ましい。
【0026】しかし、この高精細情報を単純にマスク処
理してアスペクト比4:3の表示装置に映し出した場
合、画面中央の映像信号とマスクキングを施した部分と
の境界でインターレースに起因するフリッカーが生じ
る。図8はその発生原理を示したものである。同図の縦
方向は画面垂直方向、横方向は時間方向を示す。上下無
画部の黒丸は高精細情報をマスクしたことを示す。図の
ように上下無画部と画面中央部の映像部分の輝度差が大
きい場合、その境界でフリッカーが発生してしまう。こ
のようなフリッカーは走査線の間隔の広い大型テレビで
特に目立ち、たいへん見苦しい。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】このように、高精細情
報のデコードを行わずに表示するアスペクト比4:3の
テレビジョン受像機、あるいはその記録を行えないVT
Rなどにおいて、もはやこの高精細情報は不要であり、
マスク処理することが望ましい。しかし、この場合、単
純に高精細情報をマスクすると、インターレースを行う
アスペクト比4:3の表示装置でこの映像を映し出した
ときに映像部分とマスク処理を行った部分との境界で激
しいフリッカーが発生する。
【0028】本発明はこのような課題を解決するための
もので、高精細情報のマスク処理を施した上下無画部と
映像部との境界部分でおけるフリッカーの発生を防止す
ることのできる映像機器のマスク処理回路の提供を目的
としている。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明の映像機器のマス
ク処理回路は上記した目的を達成するために、第1の縦
横比の画像を飛び越し走査して伝送するテレビジョン放
送方式を用いて、前記画像内の垂直方向の一部に前記第
1の縦横比より横長な第2の縦横比の映像を配置し、か
つ前記画像内の映像部以外の無画部に前記映像を高精細
化するための補助信号を付加したテレビジョン放送を受
信する映像機器において、受信した映像信号の輝度レベ
ルを調整するレベル調整手段と、走査線数を1フレーム
を1周期として計数する計数手段と、前記計数手段の計
数結果を基に前記無画部、前記映像部における前記無画
部との境界部、およびこの境界部を除く映像部の映像信
号を識別し、前記無画部の映像信号については輝度レベ
ルを所定の値に変換して前記補助信号のマスク処理を行
うよう前記レベル調整手段を制御すると共に、前記境界
部を除く映像部の映像信号については調整せず、かつ前
記境界部の映像信号については予め設定された割合で輝
度レベルを下げるよう前記レベル調整手段を制御する制
御手段とを具備している。
【0030】
【作用】本発明の映像機器のマスク処理回路では、制御
手段によるレベル調整手段の制御を通じて、無画部の映
像信号については輝度レベルを所定の値に一律変換して
補助信号のマスク処理を行うと共に、境界部の映像信号
については予め設定された割合で輝度レベルを下げるこ
とにより、映像部とマスク処理を施した無画部との間で
の輝度レベルの差を緩和でき、フリッカーの発生を有効
に防ぐことができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0032】図1は本発明に係る一実施例のマスク処理
回路を採用したテレビジョン受像機の構成を示す図であ
る。
【0033】同図において、1はベースバンドの映像信
号を入力する入力端子である。この入力端子1より入力
された映像信号は色/輝度分離回路2に入力され、ここ
で色(C)信号と輝度(Y)信号との分離が行われる。
色信号は色信号処理回路3に入力されて色の復調が行わ
れ、復調されたI、Q信号はマトリクス4に供給され
る。一方、色/輝度分離回路2により分離された輝度信
号は輝度信号処理回路5に入力され、ここで輪郭補正等
の処理が施される。
【0034】輝度信号処理回路5より出力された輝度信
号は選択回路6、2/3倍係数器7、1/3倍係数器8
にそれぞれ入力される。2/3倍係数器7は入力した輝
度信号のレベルを2/3倍して選択回路6に出力する。
また1/3倍係数器8は入力した輝度信号のレベルを1
/3倍して選択回路6に出力する。選択回路6は、輝度
信号処理回路5より出力される輝度信号、2/3倍係数
器7より出力される輝度信号、1/3倍係数器8より出
力される輝度信号、さらには無画部のマスキングを行う
ための所定の輝度レベルを入力とし、制御回路9からの
制御信号によってそのいずれかの輝度(Y)信号をマト
リクス4に出力する。なお、本実施例では無画部の輝度
レベルは黒レベルとしてある。
【0035】また同図において、10は走査線数の計数
を行うカウンターである。このカウンター10は、クロ
ック入力端子11およびリセット入力端子12よりそれ
ぞれ入力される水平走査周期のHD信号および1フレー
ム周期の1/2VD信号に基づき、1フレームを1周期
とした走査線数の計数を行う。そしてこの走査線計数値
を制御回路9に出力する。制御回路9はこの走査線数の
計数値に基づいて次のように選択回路6の選択制御を行
う。
【0036】この動作を図2を参照しつつ説明する。
【0037】制御回路9は、カウンター10の計数結果
を基に、上下の無画部(図において黒い丸の集合部分)
と、映像部における無画部との境界部(図において斜線
で塗り潰された丸の集合部分)、およびこの境界部を除
く映像部(図において白い丸の集合部分)の映像信号の
入力を識別し、それぞれの部分ごとに選択回路6の選択
制御を行う。
【0038】即ち、制御回路9は、高精細情報を含んだ
上下無画部については、マスキングのための所定の輝度
レベルを選択回路6において選択させ出力させる。
【0039】また制御回路9は、境界部を除く映像部に
ついては、そのまま出力、つまり輝度信号処理回路5の
出力をそのまま選択回路6より出力させる。
【0040】さらに制御回路9は、境界部については、
2/3倍係数器7もしくは1/3倍係数器8の出力を選
択回路6に選択させ出力させる。このとき、境界部にお
いて相対的に(隣の垂直方向ラインの境界部と比べ)無
画部側に寄った方の映像信号については1/3倍係数器
8の出力が、他方の映像信号については2/3倍係数器
7の出力が選択される。換言すれば、無画部に近づくに
つれ段階的に輝度レベルを下げるように選択が行われ
る。
【0041】ところで、このようなマスク処理はワイド
放送の場合にのみ動作させることになる。そこで、入力
端子13を通じて制御回路9にワイド放送識別のための
信号を入力する。これにより、制御回路9はワイド放送
の場合のみ上述のレベル調整処理を行い、ワイド放送で
ない場合は輝度信号処理回路5の出力をそのままマトリ
クス4に供給するよう選択回路6の制御を行う。
【0042】こうして選択回路6からレベル調整された
輝度(Y)信号が出力される。さらにこの輝度(Y)信
号は、色信号処理回路3より出力されたI、Q信号と共
にマトリクス4にてR、G、B信号に変換された後、表
示装置14に出力され表示される。
【0043】かくしてこの実施例によれば、無画部の輝
度信号についてはこれを所定レベルに一律変換して高精
細情報のマスク処理を行うと共に、境界部の輝度信号に
ついては予め設定された割合でレベルを下げることによ
り、映像部とマスク処理を行った無画部との間での輝度
差が緩和でき、この結果、フリッカーの発生を有効に防
ぐことができる。
【0044】なお、本実施例では、図2に示すように、
境界部における両端の輝度レベルをそれぞれ下げるもの
として説明したが、図3に示すように、各片側の境界部
において相対的に無画部側に寄った方の輝度信号のみ、
つまり各片側の境界部の映像信号において2つに1つの
割合でレベル制御を行うようにしてもよい。このとき、
1/2のゲインとすることが望ましい。
【0045】また、ワイド放送識別信号の検出について
は、別途設けられたワイドアスペクト放送検出回路を用
いて行ってもよいし、このような検出回路を持たずにス
イッチによるマニュアル操作で設定された信号を用いて
行ってもよい。
【0046】さらに、本実施例では輝度信号のゲイン調
整のための回路(2/3倍係数器、1/3倍係数器)を
別途付加したが、垂直エンハンサーなどの回路の一部分
を利用して実施することも可能である。いずれにせよ少
ないコストアップで上記処理を実現することが可能であ
る。
【0047】また、本発明はテレビジョン受像機に実施
するのみならず、ビデオテープレコーダーの記録回路、
もしくは再生回路、またテレビチューナーなどにも実施
することが可能である。なお、本発明を構成するにあた
っては、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)
を用いて構成することも可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明の映像機器の
マスク処理回路によれば、無画部の輝度レベルを所定の
値に一律変換して補助信号のマスク処理を行うと共に、
境界部の映像信号については予め設定された割合で輝度
レベルを下げることにより、映像部とマスク処理を行っ
た無画部との間での輝度差を緩和でき、フリッカーの発
生を有効に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例のテレビジョン受像機の
構成を示す図である。
【図2】図1のテレビジョン受像機における輝度信号の
レベル制御の内容を説明するための図である。
【図3】本発明の他の実施例における輝度信号のレベル
制御の内容を示す図である。
【図4】ワイドアスペクト・レターボックス形式放送の
原理を説明するための図である。
【図5】従来の送信機の構成を示す図である。
【図6】ワイドアスペクト・レターボックス形式放送を
アスペクト比4:3の表示装置に映した様子を示す図で
ある。
【図7】従来の受像機の構成を示す図である。
【図8】無画部のマスキングを行った後のワイドアスペ
クト・レターボックス形式放送をアスペクト比4:3の
表示装置で映した場合の問題点を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1…映像信号の入力端子、2…色/輝度分離回路、3…
色信号処理回路、4…マトリクス、5…輝度信号処理回
路、6…選択回路、7…2/3倍係数器、8…1/3倍
係数器、9…制御回路、10…カウンター、11…クロ
ック入力端子、12…リセット入力端子、13…ワイド
放送識別信号の入力端子、14…表示装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の縦横比の画像を飛び越し走査して伝
    送するテレビジョン放送方式を用いて、前記画像内の垂
    直方向の一部に前記第1の縦横比より横長な第2の縦横
    比の映像を配置し、かつ前記画像内の映像部以外の無画
    部に前記映像を高精細化するための補助信号を付加した
    テレビジョン放送を受信する映像機器において、 受信した映像信号の輝度レベルを調整するレベル調整手
    段と、 走査線数を1フレームを1周期として計数する計数手段
    と、 前記計数手段の計数結果を基に前記無画部、前記映像部
    における前記無画部との境界部、およびこの境界部を除
    く映像部の映像信号を識別し、前記無画部の映像信号に
    ついては輝度レベルを所定の値に変換して前記補助信号
    のマスク処理を行うよう前記レベル調整手段を制御する
    と共に、前記境界部を除く映像部の映像信号については
    調整せず、かつ前記境界部の映像信号については予め設
    定された割合で輝度レベルを下げるよう前記レベル調整
    手段を制御する制御手段とを具備することを特徴とする
    マスク処理回路。
JP4014986A 1992-01-30 1992-01-30 映像機器のマスク処理回路 Withdrawn JPH05207398A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4014986A JPH05207398A (ja) 1992-01-30 1992-01-30 映像機器のマスク処理回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4014986A JPH05207398A (ja) 1992-01-30 1992-01-30 映像機器のマスク処理回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05207398A true JPH05207398A (ja) 1993-08-13

Family

ID=11876278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4014986A Withdrawn JPH05207398A (ja) 1992-01-30 1992-01-30 映像機器のマスク処理回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05207398A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008209882A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Samsung Sdi Co Ltd 有機電界発光表示装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008209882A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Samsung Sdi Co Ltd 有機電界発光表示装置
US8305370B2 (en) 2007-02-23 2012-11-06 Samsung Display Co., Ltd. Organic light emitting display, controller therefor and associated methods

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4944032A (en) Multiplex signal processing apparatus
KR860001201B1 (ko) 고 선명도 칼라 텔레비젼과 종래 칼라 텔레비젼간의 양립성 제공 장치
KR920010043B1 (ko) 일반 텔리비젼과 고화질 텔리비젼의 화면신호 호환 장치 및 방법
WO1999056467A1 (en) Versatile video transformation device
JPH03187692A (ja) ワイドテレビジョン信号の伝送方法
KR930002142B1 (ko) 다중신호 전송장치 및 다중신호 수신장치
JPH05207398A (ja) 映像機器のマスク処理回路
US4943847A (en) Extended definition television
JP2660094B2 (ja) テレビジョン信号処理装置及び方法
JP3017240U (ja) テレビジョン信号処理装置
JP2751844B2 (ja) ワイドテレビジョン信号処理装置およびワイドテレビジョン信号受信装置
KR910007204B1 (ko) 텔레비젼신호 처리장치
JP2928561B2 (ja) テレビジョン信号の形成方法及び装置
EP0641127A2 (en) Widescreen TV transmitting apparatus
JPH07327211A (ja) ワイドテレビジョン信号処理装置
JPH07255041A (ja) テレビジョン信号処理方法及び装置
JPH07115624A (ja) テレビジョン信号復調装置
JPH04273683A (ja) テレビジョン信号の受信、処理装置
JPS63123295A (ja) テレビ信号装置
JPH05161119A (ja) 画像伝送装置
JPH07255035A (ja) テレビジョン信号処理装置
Schäfer et al. SUBJECTIVE EVALUATION OF NEW COLOUR PRIMARIES FOR HIGH DEFINITION TELEVISION
JPH07255040A (ja) テレビジョン信号処理装置
JPH08195940A (ja) ワイドテレビジョン信号処理装置
JPH08181951A (ja) ワイドテレビジョン信号処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990408