JPH07115624A - テレビジョン信号復調装置 - Google Patents
テレビジョン信号復調装置Info
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- JPH07115624A JPH07115624A JP5259647A JP25964793A JPH07115624A JP H07115624 A JPH07115624 A JP H07115624A JP 5259647 A JP5259647 A JP 5259647A JP 25964793 A JP25964793 A JP 25964793A JP H07115624 A JPH07115624 A JP H07115624A
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- Japan
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- signal
- aspect ratio
- pass filter
- television signal
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 レターボックス形式で付加情報を伝送するテ
レビジョン信号を受信するテレビジョン信号復調装置に
おいて、上下バ−期間の不要なクロスト−クを除去し、
再生画質への悪影響を軽減するテレビジョン信号復調装
置を提供する。 【構成】 基底帯域に復調された信号は分配器4で、演
算器9および第2の映像信号処理回路6に分配される。
演算器9では上下バ−120本期間の信号の周波数低域
成分を除去する演算を行う。演算器9の出力は第1の映
像信号処理回路5に入力される。第1の映像信号処理回
路5では、上下バ−120本の期間で伝送される映像の
付加情報を、送信側とは逆の処理により所望の信号に変
換する。上下バー期間の信号に対して周波数の低域成分
を除去することにより再生画質への悪影響を軽減するこ
とができる。
レビジョン信号を受信するテレビジョン信号復調装置に
おいて、上下バ−期間の不要なクロスト−クを除去し、
再生画質への悪影響を軽減するテレビジョン信号復調装
置を提供する。 【構成】 基底帯域に復調された信号は分配器4で、演
算器9および第2の映像信号処理回路6に分配される。
演算器9では上下バ−120本期間の信号の周波数低域
成分を除去する演算を行う。演算器9の出力は第1の映
像信号処理回路5に入力される。第1の映像信号処理回
路5では、上下バ−120本の期間で伝送される映像の
付加情報を、送信側とは逆の処理により所望の信号に変
換する。上下バー期間の信号に対して周波数の低域成分
を除去することにより再生画質への悪影響を軽減するこ
とができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、現行のテレビジョン放
送と同じ伝送帯域内で、現行のテレビジョン放送に周波
数多重して付加情報を伝送するテレビジョン信号を受信
するテレビジョン信号復調装置に関するものである。
送と同じ伝送帯域内で、現行のテレビジョン放送に周波
数多重して付加情報を伝送するテレビジョン信号を受信
するテレビジョン信号復調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現行テレビ放送は、NTSC[ナショナ
ル テレビジョン システム コミッティー(National
Television System Committee)]方式による走査線数
525本、2:1飛び越し走査、輝度信号水平帯域幅
4. 2MHz、アスペクト比(画面の横と縦の比)4:3
という諸仕様(例えば、文献放送技術双書 カラーテレ
ビジョン 日本放送協会編、日本放送出版協会、1961年
を参照)を有しているが、近年現行のテレビジョン放送
と両立性があり、受信側ではアスペクト比16:9の映
像を受像できるテレビジョン信号処理方法が提案されて
いる。
ル テレビジョン システム コミッティー(National
Television System Committee)]方式による走査線数
525本、2:1飛び越し走査、輝度信号水平帯域幅
4. 2MHz、アスペクト比(画面の横と縦の比)4:3
という諸仕様(例えば、文献放送技術双書 カラーテレ
ビジョン 日本放送協会編、日本放送出版協会、1961年
を参照)を有しているが、近年現行のテレビジョン放送
と両立性があり、受信側ではアスペクト比16:9の映
像を受像できるテレビジョン信号処理方法が提案されて
いる。
【0003】以下、従来のテレビジョン信号復調装置に
ついて、図面を参照しながら説明する。
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0004】図6は、現行のテレビジョン放送と両立性
があり、受信側ではアスペクト比16:9の映像を受像
できるテレビジョン信号復調装置の一例である。1はア
ンテナ、2はチューナ、3は映像復調器、4は分配器、
5は第1の映像信号処理回路、6は第2の映像信号処理
回路、7は第3の映像信号処理回路、8はディスプレイ
である。アンテナ1、チューナ2、映像復調器3によ
り、基底帯域に復調された信号は分配器4で第1の映像
信号処理回路5および第2の映像信号処理回路6に分配
される。
があり、受信側ではアスペクト比16:9の映像を受像
できるテレビジョン信号復調装置の一例である。1はア
ンテナ、2はチューナ、3は映像復調器、4は分配器、
5は第1の映像信号処理回路、6は第2の映像信号処理
回路、7は第3の映像信号処理回路、8はディスプレイ
である。アンテナ1、チューナ2、映像復調器3によ
り、基底帯域に復調された信号は分配器4で第1の映像
信号処理回路5および第2の映像信号処理回路6に分配
される。
【0005】ここで現行のアスペクト比4:3のテレビ
ジョン受像機で受信し表示した場合の画面の一例を図7
に示す。いわゆるレターボックス形式での伝送信号であ
る。走査線数525本(映像信号が伝送される有効走査
線数は約480本)のうち、画面中央360本に映像信
号、上下バー120本(上バ−60本、下バ−60本の
計120本、図7の斜線で表示した部分)に映像の付加
情報が多重されている場合を考える。第1の映像信号処
理回路5では、図7の上下バ−120本の期間で伝送さ
れる映像の付加情報を、送信側とは逆の処理により所望
の信号に変換する。また第2の映像信号処理回路6で
は、図7の画面中央360本の期間の映像信号を、輝度
信号と色信号に分離する等の周知のNTSC復調処理を
行う。そして第3の映像信号処理回路7では、第1の映
像信号処理回路5の出力と第2の映像信号処理回路6の
出力とを合成し、走査線変換、マトリクス処理等により
RGB信号に変換し、ディスプレイ8に表示する。
ジョン受像機で受信し表示した場合の画面の一例を図7
に示す。いわゆるレターボックス形式での伝送信号であ
る。走査線数525本(映像信号が伝送される有効走査
線数は約480本)のうち、画面中央360本に映像信
号、上下バー120本(上バ−60本、下バ−60本の
計120本、図7の斜線で表示した部分)に映像の付加
情報が多重されている場合を考える。第1の映像信号処
理回路5では、図7の上下バ−120本の期間で伝送さ
れる映像の付加情報を、送信側とは逆の処理により所望
の信号に変換する。また第2の映像信号処理回路6で
は、図7の画面中央360本の期間の映像信号を、輝度
信号と色信号に分離する等の周知のNTSC復調処理を
行う。そして第3の映像信号処理回路7では、第1の映
像信号処理回路5の出力と第2の映像信号処理回路6の
出力とを合成し、走査線変換、マトリクス処理等により
RGB信号に変換し、ディスプレイ8に表示する。
【0006】なお、図6において、NTSCに関する同
期信号処理等は周知の技術なので省略している。また、
上下バ−期間に多重される映像の付加情報は、例えば時
間−垂直軸の周波数高域成分等であり、その再生方法は
周知なので省略する(例えば、石田ほか:“日本テレビ
のレタ−ボックス形式 ワイドアスペクトEDTV用エ
ンコ−ダ・デコ−ダ”、テレビ学技報、BCS93-13, vol.
17, No.21, pp25-30 (1993) 参照)。
期信号処理等は周知の技術なので省略している。また、
上下バ−期間に多重される映像の付加情報は、例えば時
間−垂直軸の周波数高域成分等であり、その再生方法は
周知なので省略する(例えば、石田ほか:“日本テレビ
のレタ−ボックス形式 ワイドアスペクトEDTV用エ
ンコ−ダ・デコ−ダ”、テレビ学技報、BCS93-13, vol.
17, No.21, pp25-30 (1993) 参照)。
【0007】ここで、上下バ−期間での信号の周波数ス
ペクトルを図8に示す。付加情報信号として映像信号の
補強信号が変調多重されている場合を考える。映像信号
の補強信号の帯域としては、周波数f1から周波数f2
まで存在するものとする。例えばf1は約1MHz,f
2は約4MHzとする。そして、周波数の低域には映像
搬送波の直交変調により伝送されている信号成分がクロ
スト−クした成分(図8の斜線部分)が存在する場合を
考える(映像搬送波の直交変調については従来技術、上
畠ほか:“直交変調を用いたEDTVの波形等化”、テ
レビ学技報、BCS91-34, vol.15, No.61, pp19-24 (199
1) を参照)。このとき第1の映像信号処理回路5によ
り、クロスト−クがそのまま映像信号の付加情報の一部
として復調され、その結果再生画質に悪影響を与える。
また、映像搬送波の直交変調で信号を伝送する場合、波
形等化用の基準信号を例えば直交の18ライン、281
ラインで伝送するが、クロスト−クを除去する方法とし
てこの基準信号と波形等化を用いることが考えられる
が、ここでの波形等化では本質的に直交軸での復調出力
を必要とするし、ハ−ドウェア規模も小さくない。
ペクトルを図8に示す。付加情報信号として映像信号の
補強信号が変調多重されている場合を考える。映像信号
の補強信号の帯域としては、周波数f1から周波数f2
まで存在するものとする。例えばf1は約1MHz,f
2は約4MHzとする。そして、周波数の低域には映像
搬送波の直交変調により伝送されている信号成分がクロ
スト−クした成分(図8の斜線部分)が存在する場合を
考える(映像搬送波の直交変調については従来技術、上
畠ほか:“直交変調を用いたEDTVの波形等化”、テ
レビ学技報、BCS91-34, vol.15, No.61, pp19-24 (199
1) を参照)。このとき第1の映像信号処理回路5によ
り、クロスト−クがそのまま映像信号の付加情報の一部
として復調され、その結果再生画質に悪影響を与える。
また、映像搬送波の直交変調で信号を伝送する場合、波
形等化用の基準信号を例えば直交の18ライン、281
ラインで伝送するが、クロスト−クを除去する方法とし
てこの基準信号と波形等化を用いることが考えられる
が、ここでの波形等化では本質的に直交軸での復調出力
を必要とするし、ハ−ドウェア規模も小さくない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
テレビジョン信号復調装置では、例えば映像搬送波の直
交変調により伝送された信号成分のクロスト−ク等の不
要成分が上下バ−期間で周波数の低域部分に存在する場
合、再生画質が劣化する。特に映像の付加情報の振幅を
拡大して再生する場合にはその影響は大きくなる。また
クロスト−ク成分を除去する波形等化手段を用いるに
は、映像搬送波の直交復調器を新たに設ける必要があ
り、回路規模が大きくなってしまう。
テレビジョン信号復調装置では、例えば映像搬送波の直
交変調により伝送された信号成分のクロスト−ク等の不
要成分が上下バ−期間で周波数の低域部分に存在する場
合、再生画質が劣化する。特に映像の付加情報の振幅を
拡大して再生する場合にはその影響は大きくなる。また
クロスト−ク成分を除去する波形等化手段を用いるに
は、映像搬送波の直交復調器を新たに設ける必要があ
り、回路規模が大きくなってしまう。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、上下バ−期間の不要なクロスト−クを除去し、再生
画質への悪影響を軽減するテレビジョン信号復調装置を
提供することを目的とする。
で、上下バ−期間の不要なクロスト−クを除去し、再生
画質への悪影響を軽減するテレビジョン信号復調装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のテレビジョン信号復調装置では、上下バー期
間の信号に対して帯域制限を行うための、周波数の低域
成分を除去するフィルタを具備する構成を有している。
に本発明のテレビジョン信号復調装置では、上下バー期
間の信号に対して帯域制限を行うための、周波数の低域
成分を除去するフィルタを具備する構成を有している。
【0011】
【作用】この構成によって、周波数の低域成分にクロス
ト−クが存在した場合にも、フィルタで帯域制限するこ
とにより、クロスト−クの影響を取り除くことができ
る。またクロスト−クの量を規定期間で検出することに
よりクロスト−クの大きい場合だけ作用するように制御
することができる。
ト−クが存在した場合にも、フィルタで帯域制限するこ
とにより、クロスト−クの影響を取り除くことができ
る。またクロスト−クの量を規定期間で検出することに
よりクロスト−クの大きい場合だけ作用するように制御
することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明のテレビジョン信号復調装置の
実施例を、図面を参照しながら説明する。
実施例を、図面を参照しながら説明する。
【0013】図1に、本発明のテレビジョン信号復調装
置の第1の実施例におけるブロック図を示す。1はアン
テナ、2はチューナ、3は映像復調器、4は分配器、5
は第1の映像信号処理回路、6は第2の映像信号処理回
路、7は第3の映像信号処理回路、8はディスプレイ、
9は演算器である。アンテナ1、チューナ2、映像復調
器3により、基底帯域に復調された信号は分配器4で、
演算器9および第2の映像信号処理回路6に分配され
る。演算器9では図7で示した上下バ−120本期間の
信号の周波数低域成分を除去する演算を行う。この演算
器9の出力は第1の映像信号処理回路5に入力される。
第1の映像信号処理回路5では、図7に示した上下バ−
120本の期間で伝送される映像の付加情報を、送信側
とは逆の処理により所望の信号に変換する。また、第2
の映像信号処理回路6では、図7に示した画面中央36
0本の期間の映像信号を、輝度信号と色信号に分離する
等の周知のNTSC復調処理を行う。そして第3の映像
信号処理回路7では、第1の映像信号処理回路5の出力
と第2の映像信号処理回路6の出力とを合成し、走査線
変換、マトリクス処理等によりRGB信号に変換し、デ
ィスプレイ8に表示する。なお図1において、NTSC
に関する同期信号処理等の周知の技術及び、従来技術の
一例で図6において同一番号で説明したものについては
同じ機能なので説明は省略する。
置の第1の実施例におけるブロック図を示す。1はアン
テナ、2はチューナ、3は映像復調器、4は分配器、5
は第1の映像信号処理回路、6は第2の映像信号処理回
路、7は第3の映像信号処理回路、8はディスプレイ、
9は演算器である。アンテナ1、チューナ2、映像復調
器3により、基底帯域に復調された信号は分配器4で、
演算器9および第2の映像信号処理回路6に分配され
る。演算器9では図7で示した上下バ−120本期間の
信号の周波数低域成分を除去する演算を行う。この演算
器9の出力は第1の映像信号処理回路5に入力される。
第1の映像信号処理回路5では、図7に示した上下バ−
120本の期間で伝送される映像の付加情報を、送信側
とは逆の処理により所望の信号に変換する。また、第2
の映像信号処理回路6では、図7に示した画面中央36
0本の期間の映像信号を、輝度信号と色信号に分離する
等の周知のNTSC復調処理を行う。そして第3の映像
信号処理回路7では、第1の映像信号処理回路5の出力
と第2の映像信号処理回路6の出力とを合成し、走査線
変換、マトリクス処理等によりRGB信号に変換し、デ
ィスプレイ8に表示する。なお図1において、NTSC
に関する同期信号処理等の周知の技術及び、従来技術の
一例で図6において同一番号で説明したものについては
同じ機能なので説明は省略する。
【0014】図2に、本発明のテレビジョン信号復調装
置に係る演算器9のブロック図の一例を示す。21は低
域成分を除去するハイパスフィルタ(HPF)である。
置に係る演算器9のブロック図の一例を示す。21は低
域成分を除去するハイパスフィルタ(HPF)である。
【0015】図3に、本発明のテレビジョン信号復調装
置の演算器9のブロック図の他の一例を示す。31はロ
−パスフィルタ(LPF)、21はハイパスフィルタ
(HPF)、32は垂直方向のロ−パスフィルタ、33
は加算器である。分配器4からの信号はLPF31及び
HPF21に入力される。LPF31で抽出されたクロ
スト−ク成分は垂直LPF32に入力される。垂直LP
F32の出力はHPF21の出力と加算器33で合成さ
れ、第1の映像信号処理回路5に出力される。垂直LP
F32は、周波数の低域領域(図8の周波数f1以下)
まで映像信号の付加情報が分布している場合に、垂直方
向の周波数領域でクロスト−クと分離するためのもので
ある。
置の演算器9のブロック図の他の一例を示す。31はロ
−パスフィルタ(LPF)、21はハイパスフィルタ
(HPF)、32は垂直方向のロ−パスフィルタ、33
は加算器である。分配器4からの信号はLPF31及び
HPF21に入力される。LPF31で抽出されたクロ
スト−ク成分は垂直LPF32に入力される。垂直LP
F32の出力はHPF21の出力と加算器33で合成さ
れ、第1の映像信号処理回路5に出力される。垂直LP
F32は、周波数の低域領域(図8の周波数f1以下)
まで映像信号の付加情報が分布している場合に、垂直方
向の周波数領域でクロスト−クと分離するためのもので
ある。
【0016】以下、本発明の第2の実施例について図面
を参照しながら説明する。図4は、本発明の第2の実施
例におけるテレビジョン信号復調装置のブロック図であ
る。1はアンテナ、2はチューナ、3は映像復調器、4
は分配器、5は第1の映像信号処理回路、6は第2の映
像信号処理回路、7は第3の映像信号処理回路、8はデ
ィスプレイ、9は演算器、41は識別回路、42は切換
器である。アンテナ1、チューナ2、映像復調器3によ
り、基底帯域に復調された信号は分配器4で、演算器
9、切換器42および第2の映像信号処理回路6に分配
される。演算器9では、図7で示した上下バ−120本
期間の信号の周波数低域成分を除去する演算を行う。こ
の演算器9の出力は切換器42に入力される。切換器4
2では演算器9の出力と分配器4の出力を、識別回路4
1からの切り換え信号により切り換えて第1の映像信号
処理回路5に出力する。また、映像復調器3の出力は識
別回路41に入力され、ここで一定期間における信号レ
ベルを検出し、必要に応じて切り換え信号を切換器42
に出力する。
を参照しながら説明する。図4は、本発明の第2の実施
例におけるテレビジョン信号復調装置のブロック図であ
る。1はアンテナ、2はチューナ、3は映像復調器、4
は分配器、5は第1の映像信号処理回路、6は第2の映
像信号処理回路、7は第3の映像信号処理回路、8はデ
ィスプレイ、9は演算器、41は識別回路、42は切換
器である。アンテナ1、チューナ2、映像復調器3によ
り、基底帯域に復調された信号は分配器4で、演算器
9、切換器42および第2の映像信号処理回路6に分配
される。演算器9では、図7で示した上下バ−120本
期間の信号の周波数低域成分を除去する演算を行う。こ
の演算器9の出力は切換器42に入力される。切換器4
2では演算器9の出力と分配器4の出力を、識別回路4
1からの切り換え信号により切り換えて第1の映像信号
処理回路5に出力する。また、映像復調器3の出力は識
別回路41に入力され、ここで一定期間における信号レ
ベルを検出し、必要に応じて切り換え信号を切換器42
に出力する。
【0017】映像搬送波の直交変調で信号を伝送する場
合、波形等化用の基準信号を例えば直交の18ライン、
281ラインで伝送する。このとき映像用の基準信号は
ペデスタルとなる期間を選んでいる。そこでこの直交の
基準信号から映像へクロスト−クする成分の振幅によ
り、切換器42を制御する。すなわち基準信号のクロス
ト−クが規定値より小さければ、上下バ−期間でのクロ
スト−ク成分も小さいと判断して、演算器9の処理を行
わず、分配器4の出力をそのまま第1の映像信号処理回
路5に入力するようにする。基準信号のクロスト−クが
規定値より大きければ、上下バ−期間でのクロスト−ク
成分が大きいと判断して、演算器9の出力を第1の映像
信号処理回路5に入力するように制御する。
合、波形等化用の基準信号を例えば直交の18ライン、
281ラインで伝送する。このとき映像用の基準信号は
ペデスタルとなる期間を選んでいる。そこでこの直交の
基準信号から映像へクロスト−クする成分の振幅によ
り、切換器42を制御する。すなわち基準信号のクロス
ト−クが規定値より小さければ、上下バ−期間でのクロ
スト−ク成分も小さいと判断して、演算器9の処理を行
わず、分配器4の出力をそのまま第1の映像信号処理回
路5に入力するようにする。基準信号のクロスト−クが
規定値より大きければ、上下バ−期間でのクロスト−ク
成分が大きいと判断して、演算器9の出力を第1の映像
信号処理回路5に入力するように制御する。
【0018】図5にこのときの規定の18ラインあるい
は281ラインでのクロストーク信号波形の一例を示
す。切り換え制御は、例えば直交の基準信号からのクロ
スト−ク成分の振幅としきい値との大小で判定する。直
交変調で伝送する信号からのクロスト−クが小さい場合
や直交変調をしていない場合等では、映像信号の付加情
報として周波数の低域成分を含めた全帯域を利用するこ
とができる。
は281ラインでのクロストーク信号波形の一例を示
す。切り換え制御は、例えば直交の基準信号からのクロ
スト−ク成分の振幅としきい値との大小で判定する。直
交変調で伝送する信号からのクロスト−クが小さい場合
や直交変調をしていない場合等では、映像信号の付加情
報として周波数の低域成分を含めた全帯域を利用するこ
とができる。
【0019】第1の映像信号処理回路5では、図7に示
した上下バ−120本の期間で伝送される映像の付加情
報を、送信側とは逆の処理により所望の信号に変換す
る。また第2の映像信号処理回路6では、図7に示した
画面中央360本の期間の映像信号を、輝度信号と色信
号に分離する等の周知のNTSC復調処理を行う。そし
て第3の映像信号処理回路7では、第1の映像信号処理
回路5の出力と第2の映像信号処理回路6の出力とを合
成し、走査線変換、マトリクス処理等によりRGB信号
に変換し、ディスプレイ8に表示する。なお図4におい
て、NTSCに関する同期信号処理等の周知の技術及
び、従来技術の一例で図6において同一番号で説明した
ものについては同じ機能なので説明は省略する。
した上下バ−120本の期間で伝送される映像の付加情
報を、送信側とは逆の処理により所望の信号に変換す
る。また第2の映像信号処理回路6では、図7に示した
画面中央360本の期間の映像信号を、輝度信号と色信
号に分離する等の周知のNTSC復調処理を行う。そし
て第3の映像信号処理回路7では、第1の映像信号処理
回路5の出力と第2の映像信号処理回路6の出力とを合
成し、走査線変換、マトリクス処理等によりRGB信号
に変換し、ディスプレイ8に表示する。なお図4におい
て、NTSCに関する同期信号処理等の周知の技術及
び、従来技術の一例で図6において同一番号で説明した
ものについては同じ機能なので説明は省略する。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明のテレビジョン信号
復調装置は、上下バー期間の信号に対して帯域制限を行
うためのフィルタを設けることにより、クロスト−クの
影響を取り除くことができる。また雑音電力も帯域制限
により小さくなるので、再生画像の信号対雑音比は改善
される。また、本発明によれば波形等化及び波形等化用
の直交復調器を必要としないので、ハ−ドウェア規模が
大きくならない、という優れたテレビジョン信号復調装
置を実現できるものである。
復調装置は、上下バー期間の信号に対して帯域制限を行
うためのフィルタを設けることにより、クロスト−クの
影響を取り除くことができる。また雑音電力も帯域制限
により小さくなるので、再生画像の信号対雑音比は改善
される。また、本発明によれば波形等化及び波形等化用
の直交復調器を必要としないので、ハ−ドウェア規模が
大きくならない、という優れたテレビジョン信号復調装
置を実現できるものである。
【図1】本発明の第1の実施例におけるテレビジョン信
号復調装置のブロック図
号復調装置のブロック図
【図2】本発明の第1または第2の実施例におけるテレ
ビジョン信号復調装置に係る演算器の一例のブロック図
ビジョン信号復調装置に係る演算器の一例のブロック図
【図3】本発明の第1または第2の実施例におけるテレ
ビジョン信号復調装置の演算器の他の例のブロック図
ビジョン信号復調装置の演算器の他の例のブロック図
【図4】本発明の第2の実施例におけるテレビジョン信
号復調装置のブロック図
号復調装置のブロック図
【図5】本発明の第1または第2の実施例におけるクロ
ストーク信号の一例の波形図
ストーク信号の一例の波形図
【図6】従来のテレビジョン信号復調装置のブロック図
【図7】現行のアスペクト比4:3のテレビジョン受像
機で受信し表示した場合の画面の一例を示す図
機で受信し表示した場合の画面の一例を示す図
【図8】上下バ−期間での信号の周波数スペクトルの一
例を示す図
例を示す図
5 第1の映像信号処理回路 6 第2の映像信号処理回路 7 第3の映像信号処理回路 9 演算器 21 HPF 31 LPF 32 垂直LPF 33 加算器 41 識別回路 42 切換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/081 (72)発明者 林 貴也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小方 康世 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 林 健一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 半田 宏治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 安本 吉雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (13)
- 【請求項1】伝送方式の規格で定められた画像のアスペ
クト比4:3とは異なるアスペクト比を有する画像をア
スペクト比を変えずに前記規格で定められた画枠の中に
はめ込み、前記画枠の残りの部分で付加情報信号を多重
伝送するテレビジョン信号を受信し復調する復調手段
と、前記復調手段の出力から前記付加情報信号を抽出す
る演算手段と、前記演算手段の出力から送信側の処理と
逆の処理により付加情報信号を再生する手段とを具備す
るテレビジョン信号復調装置。 - 【請求項2】伝送方式の規格で定められた画像のアスペ
クト比4:3とは異なるアスペクト比は、伝送方式の規
格で定められた画像のアスペクト比よりも横長のアスペ
クト比である請求項1記載のテレビジョン信号復調装
置。 - 【請求項3】付加情報信号は、画像信号の垂直高域周波
数成分と時間垂直高域周波数成分の少なくとも一方とす
る請求項1または請求項2記載のテレビジョン信号復調
装置。 - 【請求項4】付加情報信号はディジタル信号とする請求
項1または請求項2記載のテレビジョン信号復調装置。 - 【請求項5】演算手段は、高域通過フィルタを具備する
請求項1または請求項2記載のテレビジョン信号復調装
置。 - 【請求項6】演算手段は、低域通過フィルタと、前記低
域通過フィルタの出力を入力とする垂直低域通過フィル
タと、高域通過フィルタと、前記垂直低域通過フィルタ
の出力と前記高域通過フィルタの出力を加算する加算手
段を具備する請求項1または請求項2記載のテレビジョ
ン信号復調装置。 - 【請求項7】伝送方式の規格で定められた画像のアスペ
クト比4:3とは異なるアスペクト比を有する画像をア
スペクト比を変えずに前記規格で定められた画枠の中に
はめ込み、前記画枠の残りの部分で付加情報信号を多重
伝送するテレビジョン信号を受信し復調する復調手段
と、前記復調手段の出力から切り換え制御信号を生成す
る識別手段と、前記復調手段の出力から前記付加情報信
号を抽出する演算手段と、前記識別手段からの切り換え
制御信号により前記演算手段の出力と前記復調手段の出
力を切り換える切換手段と、前記切換手段の出力から送
信側の処理と逆の処理により付加情報信号を再生する手
段とを具備するテレビジョン信号復調装置。 - 【請求項8】伝送方式の規格で定められた画像のアスペ
クト比4:3とは異なるアスペクト比は、伝送方式の規
格で定められた画像のアスペクト比よりも横長のアスペ
クト比である請求項7記載のテレビジョン信号復調装
置。 - 【請求項9】付加情報信号は、画像信号の垂直高域周波
数成分あるいは時間垂直高域周波数成分あるいはその両
方とする請求項7または請求項8記載のテレビジョン信
号復調装置。 - 【請求項10】付加情報信号はディジタル信号とする請
求項7または請求項8記載のテレビジョン信号復調装
置。 - 【請求項11】演算手段は高域通過フィルタを具備する
請求項7または請求項8記載のテレビジョン信号復調装
置。 - 【請求項12】演算手段は、低域通過フィルタと、前記
低域通過フィルタの出力を入力とする垂直低域通過フィ
ルタと、高域通過フィルタと、前記垂直低域通過フィル
タの出力と前記高域通過フィルタの出力を加算する加算
手段を具備する請求項7または請求項8記載のテレビジ
ョン信号復調装置。 - 【請求項13】識別手段は規定期間の信号振幅の大小を
判定する手段を具備する請求項7または請求項8記載の
テレビジョン信号復調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5259647A JPH07115624A (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | テレビジョン信号復調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5259647A JPH07115624A (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | テレビジョン信号復調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07115624A true JPH07115624A (ja) | 1995-05-02 |
Family
ID=17336960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5259647A Pending JPH07115624A (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | テレビジョン信号復調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07115624A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100487203B1 (ko) * | 1997-10-17 | 2005-08-17 | 삼성전자주식회사 | 영상디스플레이장치의디스플레이방법 |
-
1993
- 1993-10-18 JP JP5259647A patent/JPH07115624A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100487203B1 (ko) * | 1997-10-17 | 2005-08-17 | 삼성전자주식회사 | 영상디스플레이장치의디스플레이방법 |
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