JP2714111B2

JP2714111B2 - テレビジヨン受像機

Info

Publication number: JP2714111B2
Application number: JP1056421A
Authority: JP
Inventors: 脩策長原; 裕弘平野; 宏吉木
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1989-03-10
Filing date: 1989-03-10
Publication date: 1998-02-16
Anticipated expiration: 2013-02-16
Also published as: JPH02237283A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明はテレビジヨン受像機に係り、現行テレビジヨ
ン信号、ならびに現行テレビジヨンと両立性を有するワ
イドアスペクト比のテレビジヨン信号の受信に好適なテ
レビジヨン受像機に関する。

〔従来の技術〕最近、テレビジヨンの分野において、現行方式のアス
ペクト比（4:3）をさらに横長にした、例えば16:9のワ
イドアスペクト比のテレビジヨン信号による、臨場感の
ある画像サービスの提供が検討されている。

このワイドアスペクト比のテレビジヨン信号の伝送に
関しては、従来の現行テレビジヨン系との両立性を保有
することが必要で、これを実現するために様々な方式が
考案されている。

両立性を有するワイドアスペクト比のテレビジヨン信
号の構成の１例として、上下マスク方式と呼ばれるもの
がある。

この方式では、例えば、第２図（ａ）に示すようにワ
イドアスペクト比のテレビジヨン信号を構成する。そし
て、現行アスペクト比のテレビジヨン受像機では同図
（ａ）と同様な同図（ｂ）に示すようなワイドアスペク
ト比のテレビジヨン画像、ワイドアスペクト比のテレビ
ジヨン受像機では、同時に伝送される有意情報によつ
て、同図（ｃ）に示すように高精細なワイドアスペクト
比のテレビジヨン画像として受信する。

なお、現行アスペクト比のテレビジヨン受像機で、こ
のワイドアスペクト比のテレビジヨン信号を受信した場
合には、図中の有意情報も同時に表示されるため、同図
（ｂ）のハツチ部の領域では、これに起因した画質妨害
が生ずる。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記の両立性を有するワイドアスペクト比のテレビジ
ヨン信号においては、重畳する有意情報のレベル等を小
さくすることにより現行アスペクト比のテレビジヨン受
像機での画質妨害の軽減を図つているが、これらの画質
妨害をなくすことは原理的にも不可能であり、問題があ
つた。

本発明の目的は、現行アスペクト比のテレビジヨン受
像機での信号処理により、両立性を有するワイドアスペ
クト比のテレビジヨン信号を受信した場合にも画質妨害
のないテレビジヨン画像を受信できるテレビジヨン受像
機を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、現行テレビジヨン方式、
ならびに、両立性を有するワイドアスペクト比のテレビ
ジヨン方式のテレビジヨン信号を識別する機能をもう
け、ワイドアスペクト比のテレビジヨン方式の信号の受
信時においては、有意情報が重畳されている第２図
（ｂ）のハツチ部で示す画像の上部，下部の領域の信号
を特定の画像信号で置換する信号処理を行なつて表示す
ることにより、重畳されている有意情報に起因した画質
妨害を除去したものである。

〔作用〕

本発明においては、現行のテレビジヨン方式の信号を
受信した場合には、第１図（ａ）に示すようにそのまま
表示する。

一方、両立性を有するワイドアスペクト比のテレビジ
ヨン方式の信号を受信している場合には、第１図（ｂ）
に示すように、有意情報などが重畳されている画像の上
部，下部のドツト領域については特定の画像信号、例え
ば黒，グレー、に対応した信号で置換するマスキング処
理を行なつたものを表示する。このマスキング処理によ
つて、有意情報に起因して発生する画質妨害は除去され
るため、画質妨害のないワイドアスペクト比のテレビジ
ヨン画像の表示が可能になる。

なお、ワイドアスペクト比のテレビジヨン方式と現行
方式の識別は、例えばワイドアスペクト比のテレビジヨ
ン方式のテレビジヨン信号に付加される識別信号の有無
を検出することによつて実現できる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第３図により説明する。こ
の実施例では入力信号はベースバンドのテレビジヨン信
号の場合を示す。なお、放射波（RF帯）からベースバン
ドへの信号変換は従来のテレビジヨン受像機と同様な構
成で実現できるので、実施例ではこれらの機能は省略し
てある。

復調回路１では、現行テレビジヨン方式に従つて所定
の復調動作により、３原色信号R,G,Bへ復調する。これ
らの機能は従来のテレビジヨン受像機と同様に実現でき
るため、詳細は省略する。

一方、特定信号発生回路２では、両立性を有するワイ
ドアスペクト比のテレビジヨン信号を受信した場合に置
換する特定信号に対応した例えば３原色のＲ′,G′,B′
信号を発生する。

また、同期検出回路４では、水平同期信号HD,垂直同
期信号VDを検出し、これに基づいて、マスキング信号発
生回路５では、第１図（ｂ）に示したようなドツト領域
に対応する特定信号で置換される画像信号の領域を示す
マスキング信号MFを発生する。

さらに、識別回路６においては、例えば識別信号など
を検出することにより、受信信号が現行テレビジヨン方
式の信号か、両立性を有するワイドアスペクト比のテレ
ビジヨン方式の信号かの判別を行ない、判別信号MODEを
発生する。

選択回路３では、MODE信号が両立性を有するワイドア
スペクト比のテレビジヨン方式の場合に、マスキング信
号MFの期間内では、特定信号Ｒ′,G′,B′を選択し、MF
の期間外では復調したR,G,B信号を選択する。また、MOD
E信号が現行のテレビジヨン方式の場合には、選択回路
３は復調したR,G,B信号を選択する動作を行なう。

これら選択回路３の出力信号は表示回路７によつて表
示動作を行ない、画像再生する。

以上の動作機能により、現行テレビジヨン方式の信号
に対しては第１図（ａ）、両立性を有するワイドアスペ
クト比のテレビジヨン信号に対しては第１図（ｂ）に示
すような画像再生を行ない、いずれの方式の信号に対し
ても画質劣化の少ない再生画像を得ることが可能にな
る。

なお、本実施例に述べたように画像信号の一部の領域
を特性信号で置換してマスキングする処理は、必ずしも
両立性を有するワイドアスペクト比のテレビジヨン方式
の場合のみに限定する必要はなく、視聴者の好みによつ
て、現行のテレビジヨン方式でも可能にすることも出来
る。また、マスキングの領域も、第１図（ａ）のドツト
領域に必ずしも限定する必要もなく、これも視聴者の好
みによつて可変とすることも可能である。さらにマスキ
ングに使用する特定信号も視聴者の好みで選択すること
も可能である。これらを実現するための一実施例を第４
図に示す。

この構成は、第３図の実施例とほぼ同じで、異なる点
は、特定信号群発生回路8,マスキング信号群発生回路9,
識別回路10の機能が向上していることにある。

特定信号群発生回路８では、コントロール信号に従つ
て、複数種類の特定信号に対応するＲ″,G″,B″信号を
発生する。なお、これらは、例えばROM等を使用するこ
とで簡単に実現できる。

また、マスキング信号群発生回路９では、例えば第５
図に示すような、マスキングの領域が様々な形状の信号
を発生する。これらの信号もROM等で簡単に実現でき
る。

また、識別回路10では、両立性を有するワイドアスペ
クト比のテレビジヨン方式、およびコントロール信号に
よつて、MODE′信号を発生し、マスキング処理の制御を
行なう。

なお、コントロール信号は、視聴者によつて好みの形
態のものが選択可能なように、動作制御を行なう。

〔発明の効果〕

本発明によれば、簡単な構成で、現行テレビジヨン方
式、両立性を有するワイドアスペクト比のテレビジヨン
方式のいずれに対しても妨害のない画像再生が可能にな
るので、一台の受像機でいずれの方式の画像サービスも
受信できる。

また、視聴者の好みに応じたマスキング処理も可能な
ため、より多機能な形態での使用ができる。

なお、本発明は、走査線の補間処理などにより順次走
査の形態で表示する表示系のテレビジヨン受像機に対し
ても適用可能なことは明らかである。

また、本発明においては特定信号でマスキング処理を
行なつた場合について説明したが、この機能は第６図に
示すようなメカアダプタによつて実現可能なことは明ら
かである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による画像表示の一形態、第２図は両立
性を有するワイドアスペクト比のテレビジヨン方式の形
態の一例、第３図及び第４図は本発明の一実施例、第５
図は本発明におけるマスキング領域の一形態を示す図
で、第６図は本発明の機能をメカアダプタで実現する場
合の一形態図である。１……復調回路、２……特定信号発生回路、３……選択
回路、４……同期検出回路、５……マスキング信号発生
回路、６……識別回路、７……表示回路、８……特定信
号群発生回路、９……マスキング信号群発生回路、10…
…識別回路。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】現行テレビジョン方式のテレビジョン信号
或いはアスペクト比が４対３の画像の上部と下部の走査
線領域に有意情報が重畳された両立性を有するワイドア
スペクト比のテレビジョン方式のテレビジョン信号を、
アスペクト比が４対３の画面上に表示するテレビジョン
受像機において、表示するテレビジョン信号が何れのテレビジョン方式の
ものかを識別する識別手段と、該識別手段で表示するテレビジョン信号が上記両立性を
有するワイドアスペクト比のテレビジョン方式と判定し
た場合に、少なくとも上記有意情報の重畳された画像の
上部と下部の走査線領域の信号を特定信号で置換する手
段とを有することを特徴とするテレビジョン受像機。
【請求項２】前記特定信号を生成する手段を有し、該手
段は、複数種類の特定信号或いは任意の特定信号を生成
でき、該手段が出力をする特定信号を視聴者の好みに応
じて選択或いは設定できることを特徴とする特許請求の
範囲第１項に記載のテレビジョン受像機。
【請求項３】前記特定信号で置換する領域を、視聴者の
好みにより可変に設定することができることを特徴とす
る特許請求の範囲第１項乃至第２項に記載のテレビジョ
ン受像機。