JPH06315141A - ワイドテレビジョン信号の伝送装置 - Google Patents
ワイドテレビジョン信号の伝送装置Info
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- JPH06315141A JPH06315141A JP5102300A JP10230093A JPH06315141A JP H06315141 A JPH06315141 A JP H06315141A JP 5102300 A JP5102300 A JP 5102300A JP 10230093 A JP10230093 A JP 10230093A JP H06315141 A JPH06315141 A JP H06315141A
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- JP
- Japan
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- signal
- lines
- scanning
- television signal
- wide television
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 現行のテレビ放送方式と互換性を保ちつつ、
画面をワイドにするいわゆるレターボックス方式のワイ
ドEDTV方式において、上下の無画部に多重した補強
信号による妨害を極力少なくして、且つ受信機でこれを
再生し元の順次走査の信号を復元することができる。 【構成】 180〜300TV本に帯域制限された走査
線間差信号(LD信号)を垂直低域シフト回路221に
よって低域変換し、3→2変換器223で走査線を36
0本から240本に変換し、画面の上下の無画部に伝送
する。主画面では、LD信号、VH信号を伝送する場合
で、垂直LPF212で300TV本以下に帯域制限さ
れた信号、垂直LPF201で360TV本以下に帯域
制限された信号をそれぞれ伝送する。受信側では送信側
と逆の処理を行ってLD信号を再生し、元の順次走査の
信号を復元する。
画面をワイドにするいわゆるレターボックス方式のワイ
ドEDTV方式において、上下の無画部に多重した補強
信号による妨害を極力少なくして、且つ受信機でこれを
再生し元の順次走査の信号を復元することができる。 【構成】 180〜300TV本に帯域制限された走査
線間差信号(LD信号)を垂直低域シフト回路221に
よって低域変換し、3→2変換器223で走査線を36
0本から240本に変換し、画面の上下の無画部に伝送
する。主画面では、LD信号、VH信号を伝送する場合
で、垂直LPF212で300TV本以下に帯域制限さ
れた信号、垂直LPF201で360TV本以下に帯域
制限された信号をそれぞれ伝送する。受信側では送信側
と逆の処理を行ってLD信号を再生し、元の順次走査の
信号を復元する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、現行のテレビジョン放
送で使用されている伝送帯域内で、現行のテレビジョン
放送との両立性を保ちながら、現行のテレビジョンに比
べて高画質でアスペクト比が大きい画像を伝送できるワ
イドテレビジョン信号の伝送装置に関するものである。
送で使用されている伝送帯域内で、現行のテレビジョン
放送との両立性を保ちながら、現行のテレビジョンに比
べて高画質でアスペクト比が大きい画像を伝送できるワ
イドテレビジョン信号の伝送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現行のカラーテレビジョン放送は、日本
や米国ではNTSC方式として走査線数525本、2:
1飛び越し走査、輝度信号水平帯域幅4.2MHz、ア
スペクト比4:3という諸仕様(例えば、文献:放送技
術双書カラーテレビジョン,日本放送協会編,日本放送
出版協会,1961年を参照)を有しているが、昭和3
5年に開始されて以来、30年以上が経過している。そ
の間、高精細な画面に対する要求とテレビジョン受信機
の性能向上に伴い、各種の新しいテレビジョン方式が提
案されている。また、サービスされる番組の内容自体も
単なるスタジオ番組や中継番組などから、シネマサイズ
の映画の放送など、より高画質で臨場感を伴う映像を有
する番組へと変化してきている。
や米国ではNTSC方式として走査線数525本、2:
1飛び越し走査、輝度信号水平帯域幅4.2MHz、ア
スペクト比4:3という諸仕様(例えば、文献:放送技
術双書カラーテレビジョン,日本放送協会編,日本放送
出版協会,1961年を参照)を有しているが、昭和3
5年に開始されて以来、30年以上が経過している。そ
の間、高精細な画面に対する要求とテレビジョン受信機
の性能向上に伴い、各種の新しいテレビジョン方式が提
案されている。また、サービスされる番組の内容自体も
単なるスタジオ番組や中継番組などから、シネマサイズ
の映画の放送など、より高画質で臨場感を伴う映像を有
する番組へと変化してきている。
【0003】このような背景のもとで現行放送との両立
性及び、画面のワイド化を図ったワイドテレビジョン信
号放送方式が提案されている。その一つは図6(b)に
示したいわゆるレターボックス方式として知られている
もので、有効走査線数をフレーム当り480本から36
0本に圧縮し、上下に黒の部分(以下、無画部と称す
る)を残す。こうすることによって、アスペクト比は1
6:9になるが、垂直の解像度が落ちるので360TV
本から480TV本までの成分を垂直補強信号(以下、
VH信号と称する)として特に静止画の場合に伝送する
必要がある。通常このVH信号は上下の無画部で伝送さ
れる。さらに、信号源として1:1の順次走査を用いた
ものを使用する場合には、2:1飛び越し走査に変換す
る際に生成されるいわゆる動画補強信号を伝送すること
が考えられる。この動画補強信号も上下の無画部で伝送
することが考えられている。また、水平の解像度を上げ
るために現行の水平解像度4.2MHzを拡大し、それ
以上の帯域を水平補強信号として画面内に何らかの方法
で多重して伝送する。
性及び、画面のワイド化を図ったワイドテレビジョン信
号放送方式が提案されている。その一つは図6(b)に
示したいわゆるレターボックス方式として知られている
もので、有効走査線数をフレーム当り480本から36
0本に圧縮し、上下に黒の部分(以下、無画部と称す
る)を残す。こうすることによって、アスペクト比は1
6:9になるが、垂直の解像度が落ちるので360TV
本から480TV本までの成分を垂直補強信号(以下、
VH信号と称する)として特に静止画の場合に伝送する
必要がある。通常このVH信号は上下の無画部で伝送さ
れる。さらに、信号源として1:1の順次走査を用いた
ものを使用する場合には、2:1飛び越し走査に変換す
る際に生成されるいわゆる動画補強信号を伝送すること
が考えられる。この動画補強信号も上下の無画部で伝送
することが考えられている。また、水平の解像度を上げ
るために現行の水平解像度4.2MHzを拡大し、それ
以上の帯域を水平補強信号として画面内に何らかの方法
で多重して伝送する。
【0004】図6(b)はレターボックス変換が施され
たワイドテレビ信号の画像の外観を示したものであり、
上下の無画部には走査線がフィールド当り各30本、中
央の主画面部はアスペクト比が16:9でフィールド当
り180本存在する。
たワイドテレビ信号の画像の外観を示したものであり、
上下の無画部には走査線がフィールド当り各30本、中
央の主画面部はアスペクト比が16:9でフィールド当
り180本存在する。
【0005】ワイドテレビ信号は水平走査線が525本
で、1:1の順次走査、輝度信号水平周波数帯域4.2
MHzから6.0MHz程度である。また、その有効走
査線数は480本である。一方、従来から用いられてい
る通常のテレビ信号は水平走査線数525本、2:1飛
び越し走査、輝度信号水平周波数帯域4.2MHz程度
である。これは現行のNTSC方式によるテレビ放送で
主として使用されている。ワイドテレビ信号を現行のN
TSC方式によるテレビ放送と互換性を保ちつつ伝送す
る場合、伝送路との互換性を保つため走査線525本、
2:1飛び越し走査に変換する信号処理が必要となる
が、この変換処理で生成される信号が動画補強信号であ
り、これをなんらかの手段を用いて伝送すれば、受信側
での2:1飛び越し走査から1:1順次走査への逆変換
が容易になる等の利点がある。通常この動画補強信号も
上下の無画部で伝送される。
で、1:1の順次走査、輝度信号水平周波数帯域4.2
MHzから6.0MHz程度である。また、その有効走
査線数は480本である。一方、従来から用いられてい
る通常のテレビ信号は水平走査線数525本、2:1飛
び越し走査、輝度信号水平周波数帯域4.2MHz程度
である。これは現行のNTSC方式によるテレビ放送で
主として使用されている。ワイドテレビ信号を現行のN
TSC方式によるテレビ放送と互換性を保ちつつ伝送す
る場合、伝送路との互換性を保つため走査線525本、
2:1飛び越し走査に変換する信号処理が必要となる
が、この変換処理で生成される信号が動画補強信号であ
り、これをなんらかの手段を用いて伝送すれば、受信側
での2:1飛び越し走査から1:1順次走査への逆変換
が容易になる等の利点がある。通常この動画補強信号も
上下の無画部で伝送される。
【0006】次に動画補強信号の働きについて、受信側
での処理も含めて図7を使用して説明する。図7は動画
補強信号としてLD信号について、従来例としての送信
側での順次→飛び越し変換器での処理と、それに対応し
た受信側での処理ついて説明している。既に4→3変換
された順次走査信号を現行のNTSC信号との互換性を
保つために飛び越し信号に変換する際に、図示した○印
の走査線をそのまま伝送し、×印の走査線は伝送しな
い。例えば×印の走査線b,dは同じフレーム内の上下
の走査線の平均との差を取り、それをLD信号として伝
送する。すなわちLD信号、t(i),t(i+1)は
それぞれb−(a+c)/2,d−(c+e)/2とな
る。ここでiはi番目のLD信号を表わし、フレーム毎
に180本存在する。この処理は後述の垂直HPF(図
1の220参照)と順次−飛び越し変換器(図1の22
2参照)での処理に相当する。そのまま伝送される○印
の走査線はNTSC方式の信号と互換性のもつ飛び越し
走査信号の各フィールドの主画面部にそのまま当てはめ
られる。一方、上下の無画部はフィールド当り60本で
あるから、LD信号は1/3に帯域圧縮、時間軸圧縮の
必要が生じる。従来例では図7に図示したように、周波
数を1.4MHzに帯域制限した後、時間軸を1/3に
圧縮して多重していたので上下の無画部は3分割してい
ることになる。受信側ではLD信号と伝送されてきた○
印の信号から伝送されなかった×印の信号を生成して、
元の順次走査の信号を再生している。但し、LD信号は
1.4MHzで帯域制限されているのでそれ以上の周波
数では完全に元の信号を復元することはできない。
での処理も含めて図7を使用して説明する。図7は動画
補強信号としてLD信号について、従来例としての送信
側での順次→飛び越し変換器での処理と、それに対応し
た受信側での処理ついて説明している。既に4→3変換
された順次走査信号を現行のNTSC信号との互換性を
保つために飛び越し信号に変換する際に、図示した○印
の走査線をそのまま伝送し、×印の走査線は伝送しな
い。例えば×印の走査線b,dは同じフレーム内の上下
の走査線の平均との差を取り、それをLD信号として伝
送する。すなわちLD信号、t(i),t(i+1)は
それぞれb−(a+c)/2,d−(c+e)/2とな
る。ここでiはi番目のLD信号を表わし、フレーム毎
に180本存在する。この処理は後述の垂直HPF(図
1の220参照)と順次−飛び越し変換器(図1の22
2参照)での処理に相当する。そのまま伝送される○印
の走査線はNTSC方式の信号と互換性のもつ飛び越し
走査信号の各フィールドの主画面部にそのまま当てはめ
られる。一方、上下の無画部はフィールド当り60本で
あるから、LD信号は1/3に帯域圧縮、時間軸圧縮の
必要が生じる。従来例では図7に図示したように、周波
数を1.4MHzに帯域制限した後、時間軸を1/3に
圧縮して多重していたので上下の無画部は3分割してい
ることになる。受信側ではLD信号と伝送されてきた○
印の信号から伝送されなかった×印の信号を生成して、
元の順次走査の信号を再生している。但し、LD信号は
1.4MHzで帯域制限されているのでそれ以上の周波
数では完全に元の信号を復元することはできない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなワイドテレ
ビ信号伝送装置において、上下の無画部はフレーム当り
120本であり、LD信号はフレーム当り360本であ
る。ゆえにこれをすべて無画部で伝送するには不足して
いるし、1/3に帯域圧縮、時間軸圧縮して多重したの
では現行の受信機で見たときの妨害が顕著になる。そこ
で動画補強信号の効果を極力減じることなく、なんらか
の帯域制限などの制約を設けることが必要となる。
ビ信号伝送装置において、上下の無画部はフレーム当り
120本であり、LD信号はフレーム当り360本であ
る。ゆえにこれをすべて無画部で伝送するには不足して
いるし、1/3に帯域圧縮、時間軸圧縮して多重したの
では現行の受信機で見たときの妨害が顕著になる。そこ
で動画補強信号の効果を極力減じることなく、なんらか
の帯域制限などの制約を設けることが必要となる。
【0008】本発明はかかる問題に鑑みてなされたもの
で、現行のテレビジョン放送との互換性を保ちながら、
無画部で伝送する動画補強信号による現行受信機での妨
害が極力小さくできると共に、ワイドテレビの高画質な
画面を伝送することができるワイドテレビジョン信号の
伝送装置を提供することを目的とする。
で、現行のテレビジョン放送との互換性を保ちながら、
無画部で伝送する動画補強信号による現行受信機での妨
害が極力小さくできると共に、ワイドテレビの高画質な
画面を伝送することができるワイドテレビジョン信号の
伝送装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のワイドテレビジョン信号の伝送措置では、
動画補強信号として180TV本から300TV本に帯
域制限した360本の走査線間差信号(以下、LD信号
と称する)を生成し、LD信号を0から120TV本に
低域変換し、次に単純間引き、及び3→2変換を行い、
フレーム当り240本(フィールド当り120本)に帯
域制限し、上下の無画部に多重する。さらに、必要に応
じてこの信号を変調して上下の無画部に多重することに
より、現行の受信機で受信したときの無画部の妨害を低
減する。
に、本発明のワイドテレビジョン信号の伝送措置では、
動画補強信号として180TV本から300TV本に帯
域制限した360本の走査線間差信号(以下、LD信号
と称する)を生成し、LD信号を0から120TV本に
低域変換し、次に単純間引き、及び3→2変換を行い、
フレーム当り240本(フィールド当り120本)に帯
域制限し、上下の無画部に多重する。さらに、必要に応
じてこの信号を変調して上下の無画部に多重することに
より、現行の受信機で受信したときの無画部の妨害を低
減する。
【0010】また、フレーム当り240本(フィールド
当り120本)に帯域制限した前記LD信号とVH信号
とを動き検出によって適応的に切り換えて上下の無画部
に多重する。主画面部は、LD信号を伝送する場合は0
から300TV本の成分を有するワイドテレビジョン信
号の情報を、VH信号を伝送する場合は0から360T
V本の成分を有するワイドテレビジョン信号の情報を動
き検出によって適応的に挿入する。LD信号とVH信号
を動き検出により適応的に伝送する場合も必要に応じて
この信号を変調して上下の無画部に多重することによ
り、現行の受信機で受信したときの無画部の妨害を低減
する。
当り120本)に帯域制限した前記LD信号とVH信号
とを動き検出によって適応的に切り換えて上下の無画部
に多重する。主画面部は、LD信号を伝送する場合は0
から300TV本の成分を有するワイドテレビジョン信
号の情報を、VH信号を伝送する場合は0から360T
V本の成分を有するワイドテレビジョン信号の情報を動
き検出によって適応的に挿入する。LD信号とVH信号
を動き検出により適応的に伝送する場合も必要に応じて
この信号を変調して上下の無画部に多重することによ
り、現行の受信機で受信したときの無画部の妨害を低減
する。
【0011】
【作用】本発明は上記した方法によって従来方式と互換
性のある走査線数525本、2:1飛び越し走査、輝度
信号水平帯域幅4.2MHzの形式を維持しつつ、高画
質でワイドな画面を伝送することができる。また、現行
受信機で受信した場合の無画部の妨害の影響を視覚上少
なく、LD信号を、あるいはLD信号とVH信号を多重
伝送することができる。
性のある走査線数525本、2:1飛び越し走査、輝度
信号水平帯域幅4.2MHzの形式を維持しつつ、高画
質でワイドな画面を伝送することができる。また、現行
受信機で受信した場合の無画部の妨害の影響を視覚上少
なく、LD信号を、あるいはLD信号とVH信号を多重
伝送することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例のワイドテレビジョ
ン信号の送信側の伝送装置について、図面を参照しなが
ら説明する。
ン信号の送信側の伝送装置について、図面を参照しなが
ら説明する。
【0013】図1は本発明のワイドテレビジョン信号の
伝送装置のエンコーダのブロック図を示す。水平走査線
数525本(有効走査線数480本)でアスペクト比が
16:9の順次走査のワイドテレビ信号源100は輝度
信号Y及び色差信号I,Qを出力する。垂直LPF(ロ
ーパスフィルタ=低域通過フィルタ)201は有効走査
線を480本から360本に変換するのに先立ち、折り
返し防止のため垂直解像度を制限するためのもので、垂
直解像度を360TV本以下に制限する。次にこの出力
信号は4−3変換器203に入力され、走査線が480
本から360本に変換する、いわゆるレターボックス処
理が施される。この処理は4本から3本の走査線を生成
することで容易に実現される。具体的には一旦3倍の走
査線、1440本にした後4本に1本を選択することで
実現される。
伝送装置のエンコーダのブロック図を示す。水平走査線
数525本(有効走査線数480本)でアスペクト比が
16:9の順次走査のワイドテレビ信号源100は輝度
信号Y及び色差信号I,Qを出力する。垂直LPF(ロ
ーパスフィルタ=低域通過フィルタ)201は有効走査
線を480本から360本に変換するのに先立ち、折り
返し防止のため垂直解像度を制限するためのもので、垂
直解像度を360TV本以下に制限する。次にこの出力
信号は4−3変換器203に入力され、走査線が480
本から360本に変換する、いわゆるレターボックス処
理が施される。この処理は4本から3本の走査線を生成
することで容易に実現される。具体的には一旦3倍の走
査線、1440本にした後4本に1本を選択することで
実現される。
【0014】このようなレターボックス処理を主画面に
施すと、垂直の解像度は480TV本から360TV本
に低下し、360TV本から480TV本に相当する分
は失われる。この成分がVH信号であり、特に静止画に
対して有効となるために、通常は別に取り出して伝送す
ることが考えられる。はじめにVH信号の信号経路につ
いて説明する。すなわち、時間LPF202で輝度信号
の時間の低域成分(0から15Hzまでの成分)を取り
出す。次に、垂直HPF204で垂直の高域成分(36
0TV本から480TV本までの成分)を取り出す。さ
らに、垂直低域シフト回路205で信号成分を垂直の低
域に変換する。次に、垂直LPF206で120TV本
以下の成分を取り出し、4−2変換器207で情報を失
うことなく480本の走査線を240本に変換する。さ
らに、順次ー飛び越し変換器208では順次走査信号を
飛び越し走査信号に変換するためのもので、240本の
走査線から120本の走査線を間引いて抜き出す。そし
て、水平LPF209で水平の帯域が主信号の1/2の
2.1MHzに制限した後、時間軸圧縮回路210で時
間軸が1/2に圧縮される。このようにして得られたV
H信号はフィールド当り60本の上下の無画部で伝送す
ることが可能である。VH信号は輝度信号だけに対して
求められ、通常、色差信号に対しては処理されない。
施すと、垂直の解像度は480TV本から360TV本
に低下し、360TV本から480TV本に相当する分
は失われる。この成分がVH信号であり、特に静止画に
対して有効となるために、通常は別に取り出して伝送す
ることが考えられる。はじめにVH信号の信号経路につ
いて説明する。すなわち、時間LPF202で輝度信号
の時間の低域成分(0から15Hzまでの成分)を取り
出す。次に、垂直HPF204で垂直の高域成分(36
0TV本から480TV本までの成分)を取り出す。さ
らに、垂直低域シフト回路205で信号成分を垂直の低
域に変換する。次に、垂直LPF206で120TV本
以下の成分を取り出し、4−2変換器207で情報を失
うことなく480本の走査線を240本に変換する。さ
らに、順次ー飛び越し変換器208では順次走査信号を
飛び越し走査信号に変換するためのもので、240本の
走査線から120本の走査線を間引いて抜き出す。そし
て、水平LPF209で水平の帯域が主信号の1/2の
2.1MHzに制限した後、時間軸圧縮回路210で時
間軸が1/2に圧縮される。このようにして得られたV
H信号はフィールド当り60本の上下の無画部で伝送す
ることが可能である。VH信号は輝度信号だけに対して
求められ、通常、色差信号に対しては処理されない。
【0015】次に、360本に変換された4−3変換器
203の出力信号はセレクター211、垂直LPF21
2、さらに動き検出回路213に入力される。はじめに
主画面を構成する信号経路について説明する。垂直LP
F212は180TV本から300TV本の成分を有す
る120本分のLD信号を無画部に多重して伝送し、受
信側で動画伝送時に0から300TV本までの成分を有
する信号が復元できるように、輝度信号の帯域を0から
300TV本に制限する。セレクター211では0から
360TV本の成分を有する4−3変換器203の出力
信号と0から300TV本の成分を有する垂直LPF2
12の出力信号を動き検出回路213の出力によりフィ
ールド単位、あるいは画面をブロックで分割してブロッ
ク単位で適応的に選択する。動き検出回路213により
動き、静止の判定がされる場合、セレクター211はそ
れぞれ、0から300TV本の成分を有する垂直LPF
212の出力信号、0から360TV本の成分を有する
4−3変換器203の出力信号を選択する。後述するよ
うに、上下の無画部で伝送する補強信号は動き検出回路
213の判定で動いている場合、静止している場合でそ
れぞれ180TV本から300TV本の成分を有するL
D信号、360TV本から480TV本の成分を有する
VH信号となる。このように送信側で補強信号と同様主
画面部も垂直の帯域を動き検出で適応的に切り換えてエ
ンコードすることによって、受信側のデコード画像は動
画、静止画の場合、それぞれ0から300TV本、0か
ら480TV本の成分を有する信号を復元することがで
きる。順次−飛び越し変換器214は順次走査信号を飛
び越し走査信号に変換するためのもので、360本の走
査線から180本の走査線を間引いて抜き出す。このよ
うにして順次−飛び越し変換器214の出力はフィール
ド当り主画面部は180本となり、上下の各30本の無
画部は何も信号が存在しないものとなり、NTSC信号
との互換性を有する信号となる。順次−飛び越し変換器
214の出力はNTSCエンコーダ215に入力され、
輝度信号Yと色差信号IとQが合成されNTSC信号と
なる。
203の出力信号はセレクター211、垂直LPF21
2、さらに動き検出回路213に入力される。はじめに
主画面を構成する信号経路について説明する。垂直LP
F212は180TV本から300TV本の成分を有す
る120本分のLD信号を無画部に多重して伝送し、受
信側で動画伝送時に0から300TV本までの成分を有
する信号が復元できるように、輝度信号の帯域を0から
300TV本に制限する。セレクター211では0から
360TV本の成分を有する4−3変換器203の出力
信号と0から300TV本の成分を有する垂直LPF2
12の出力信号を動き検出回路213の出力によりフィ
ールド単位、あるいは画面をブロックで分割してブロッ
ク単位で適応的に選択する。動き検出回路213により
動き、静止の判定がされる場合、セレクター211はそ
れぞれ、0から300TV本の成分を有する垂直LPF
212の出力信号、0から360TV本の成分を有する
4−3変換器203の出力信号を選択する。後述するよ
うに、上下の無画部で伝送する補強信号は動き検出回路
213の判定で動いている場合、静止している場合でそ
れぞれ180TV本から300TV本の成分を有するL
D信号、360TV本から480TV本の成分を有する
VH信号となる。このように送信側で補強信号と同様主
画面部も垂直の帯域を動き検出で適応的に切り換えてエ
ンコードすることによって、受信側のデコード画像は動
画、静止画の場合、それぞれ0から300TV本、0か
ら480TV本の成分を有する信号を復元することがで
きる。順次−飛び越し変換器214は順次走査信号を飛
び越し走査信号に変換するためのもので、360本の走
査線から180本の走査線を間引いて抜き出す。このよ
うにして順次−飛び越し変換器214の出力はフィール
ド当り主画面部は180本となり、上下の各30本の無
画部は何も信号が存在しないものとなり、NTSC信号
との互換性を有する信号となる。順次−飛び越し変換器
214の出力はNTSCエンコーダ215に入力され、
輝度信号Yと色差信号IとQが合成されNTSC信号と
なる。
【0016】次に、LD信号について信号経路を順に説
明する。LD信号は順次−飛び越し変換器214で変換
されたときに失われる成分を抽出したもので、特に動画
の伝送時に効果を発揮する。また、LD信号は輝度信号
だけに対して求められる。LD信号の生成については垂
直HPF220において始まる。ここで垂直の高域成分
としてLD信号が抽出される。LD信号はもともとフレ
ーム内においてライン差分を求めることであり、垂直H
PFで垂直の高域成分を求めることと等価である。した
がって、垂直HPF220の出力信号は180TV本か
ら300TV本の成分をもつ。一般的な垂直HPFの特
性を図6(a)に示す。次に、垂直低域シフト回路22
1で180TV本から300TV本の信号成分を0から
120TV本の垂直の低域に変換する。この処理は通常
入力される360本の走査線の間に0を挿入することに
より一旦2倍の720本に増やし、LPFで0から30
0TV本に帯域制限し、300TV本で変調し、LPF
で0から120TV本に帯域制限した後2本に1本を選
択するという処理で実現される。また、この処理は入力
される360本の走査線を300TV本で変調した後、
0から120TV本の垂直LPFで帯域制限するという
処理でも実現できる。さらに、順次ー飛び越し変換器2
22で360本の走査線から180本の走査線を間引い
て抜き出す。そして、3−2変換器223で120本に
変換し、水平LPF224で水平の帯域が主信号の1/
2の2.1MHzに制限した後、時間軸圧縮回路225
で時間軸が1/2に圧縮される。このようにして得られ
たLD信号はフィールド当り60本の上下の無画部で伝
送することが可能である。また、さらなる妨害低減の手
法として例えば4/7fsc(fscは色の副搬送波)
の搬送波で直交変調することができる。この場合、LD
信号は水平の帯域を半分にする必要があるが、時間軸を
半分にする必要はないので、時間軸圧縮回路225の代
わりに直交変調器が入る。搬送波で変調した場合はLD
信号のエネルギーの大きいDC付近の成分が2MHz付
近になるため目につきにくいという利点がある。また、
時間軸を半分にしていないため、受信側での時間軸拡大
の必要がなくノイズが横に伸ばされて拡大し、目につき
易いという欠点を取り除くことができる。
明する。LD信号は順次−飛び越し変換器214で変換
されたときに失われる成分を抽出したもので、特に動画
の伝送時に効果を発揮する。また、LD信号は輝度信号
だけに対して求められる。LD信号の生成については垂
直HPF220において始まる。ここで垂直の高域成分
としてLD信号が抽出される。LD信号はもともとフレ
ーム内においてライン差分を求めることであり、垂直H
PFで垂直の高域成分を求めることと等価である。した
がって、垂直HPF220の出力信号は180TV本か
ら300TV本の成分をもつ。一般的な垂直HPFの特
性を図6(a)に示す。次に、垂直低域シフト回路22
1で180TV本から300TV本の信号成分を0から
120TV本の垂直の低域に変換する。この処理は通常
入力される360本の走査線の間に0を挿入することに
より一旦2倍の720本に増やし、LPFで0から30
0TV本に帯域制限し、300TV本で変調し、LPF
で0から120TV本に帯域制限した後2本に1本を選
択するという処理で実現される。また、この処理は入力
される360本の走査線を300TV本で変調した後、
0から120TV本の垂直LPFで帯域制限するという
処理でも実現できる。さらに、順次ー飛び越し変換器2
22で360本の走査線から180本の走査線を間引い
て抜き出す。そして、3−2変換器223で120本に
変換し、水平LPF224で水平の帯域が主信号の1/
2の2.1MHzに制限した後、時間軸圧縮回路225
で時間軸が1/2に圧縮される。このようにして得られ
たLD信号はフィールド当り60本の上下の無画部で伝
送することが可能である。また、さらなる妨害低減の手
法として例えば4/7fsc(fscは色の副搬送波)
の搬送波で直交変調することができる。この場合、LD
信号は水平の帯域を半分にする必要があるが、時間軸を
半分にする必要はないので、時間軸圧縮回路225の代
わりに直交変調器が入る。搬送波で変調した場合はLD
信号のエネルギーの大きいDC付近の成分が2MHz付
近になるため目につきにくいという利点がある。また、
時間軸を半分にしていないため、受信側での時間軸拡大
の必要がなくノイズが横に伸ばされて拡大し、目につき
易いという欠点を取り除くことができる。
【0017】このようにして得られたフィールド当り1
20本分のLD信号と前述のフィールド当り120本分
のVH信号は合成器216で主信号と合成される。合成
器216ではレターボックスの180本の期間にはNT
SCエンコーダ215からのNTSCエンコードされた
主信号を、上下の無画部にはLD信号またはVH信号の
いずれかまたは両方を切り換えて合成される。合成器2
16の出力は通常のNTSC信号と同様に伝送される。
合成器216の出力の映像信号の見え方の一例を図6
(b)に示す。これはLD信号またはVH信号のいずれ
かまたは両方を切り換えて上下の無画部で伝送する場合
のもので、フィールド当り120本のLD信号とVH信
号を半分に圧縮し、時間軸も半分に圧縮して多重したも
のである。従来例で説明したように、もしLD信号がフ
ィールドあたり180本のままであれば、水平帯域、時
間軸ともに1/3に圧縮する必要があるが、本発明では
半分で良いことになる。特に時間軸を大きく圧縮する
と、受信側での再生時に逆に伸長する必要があるが、伸
長率が大きいと伝送時に混入したノイズが横に伸ばさ
れ、視覚上好ましくない。その点本発明ではLD信号生
成時の垂直の帯域を180TV本から300TV本に制
限して、フィールド当り120本にしているので、利点
が生かせることとなった。
20本分のLD信号と前述のフィールド当り120本分
のVH信号は合成器216で主信号と合成される。合成
器216ではレターボックスの180本の期間にはNT
SCエンコーダ215からのNTSCエンコードされた
主信号を、上下の無画部にはLD信号またはVH信号の
いずれかまたは両方を切り換えて合成される。合成器2
16の出力は通常のNTSC信号と同様に伝送される。
合成器216の出力の映像信号の見え方の一例を図6
(b)に示す。これはLD信号またはVH信号のいずれ
かまたは両方を切り換えて上下の無画部で伝送する場合
のもので、フィールド当り120本のLD信号とVH信
号を半分に圧縮し、時間軸も半分に圧縮して多重したも
のである。従来例で説明したように、もしLD信号がフ
ィールドあたり180本のままであれば、水平帯域、時
間軸ともに1/3に圧縮する必要があるが、本発明では
半分で良いことになる。特に時間軸を大きく圧縮する
と、受信側での再生時に逆に伸長する必要があるが、伸
長率が大きいと伝送時に混入したノイズが横に伸ばさ
れ、視覚上好ましくない。その点本発明ではLD信号生
成時の垂直の帯域を180TV本から300TV本に制
限して、フィールド当り120本にしているので、利点
が生かせることとなった。
【0018】図5は図1に図示した合成器216の構成
例を示す。図1の時間軸圧縮器225あるいは直交変調
器から供給されるLD信号、時間軸圧縮器210から入
力されるVH信号、及びNTSCエンコーダ215から
の主画面信号の合計3つの信号が合成器216に入力さ
れる。この合成器216では入力されるフィールド当り
180本の主画面信号を3−2変換器2105で120
本に変換し、水平LPF2104で水平の帯域を2.1
MHzに制限し、時間軸圧縮器2103で1/2に圧縮
した後、動き検出器2102に入力される。この動き情
報は第1の切り替え回路2101に供給され、LD信号
とVH信号が通常フィールド単位、もしくは画面をいく
つかに分割したブロック単位で切り換えられる。動いて
いる場合はLD信号が、静止している場合はVH信号が
選択され、2106の第2切り替え回路2106に供給
される。第2切り替え回路2106では主画面部分では
主画面信号を、上下の無画部では第1切り替え回路21
01からの補強信号が選択される。第2切り替え回路2
106の出力は所望のワイドテレビ映像信号となる。
例を示す。図1の時間軸圧縮器225あるいは直交変調
器から供給されるLD信号、時間軸圧縮器210から入
力されるVH信号、及びNTSCエンコーダ215から
の主画面信号の合計3つの信号が合成器216に入力さ
れる。この合成器216では入力されるフィールド当り
180本の主画面信号を3−2変換器2105で120
本に変換し、水平LPF2104で水平の帯域を2.1
MHzに制限し、時間軸圧縮器2103で1/2に圧縮
した後、動き検出器2102に入力される。この動き情
報は第1の切り替え回路2101に供給され、LD信号
とVH信号が通常フィールド単位、もしくは画面をいく
つかに分割したブロック単位で切り換えられる。動いて
いる場合はLD信号が、静止している場合はVH信号が
選択され、2106の第2切り替え回路2106に供給
される。第2切り替え回路2106では主画面部分では
主画面信号を、上下の無画部では第1切り替え回路21
01からの補強信号が選択される。第2切り替え回路2
106の出力は所望のワイドテレビ映像信号となる。
【0019】図2は本発明の他の実施例におけるワイド
テレビジョン信号の伝送装置の送信側のエンコーダのブ
ロック図を示す。このエンコーダは上下の無画部にLD
信号を常に伝送し、主画面部は0から300TV本に帯
域制限してることが特徴で、図1で示したエンコーダの
VH信号系と主画面部の垂直の帯域の動き検出による適
応切り替えがない構成のものである。それ以外のブロッ
クは図1で示したエンコーダと同じである。上下の無画
部では180TV本から300TV本の成分を0から1
20TV本に低域変換された120本のLD信号を常に
多重する。主画面部では0から300TV本に帯域制限
された信号が伝送される。本実施例のエンコーダで伝送
する場合、後述するように静止画、及び動画の場合共に
0から300TV本まで再生することができる。
テレビジョン信号の伝送装置の送信側のエンコーダのブ
ロック図を示す。このエンコーダは上下の無画部にLD
信号を常に伝送し、主画面部は0から300TV本に帯
域制限してることが特徴で、図1で示したエンコーダの
VH信号系と主画面部の垂直の帯域の動き検出による適
応切り替えがない構成のものである。それ以外のブロッ
クは図1で示したエンコーダと同じである。上下の無画
部では180TV本から300TV本の成分を0から1
20TV本に低域変換された120本のLD信号を常に
多重する。主画面部では0から300TV本に帯域制限
された信号が伝送される。本実施例のエンコーダで伝送
する場合、後述するように静止画、及び動画の場合共に
0から300TV本まで再生することができる。
【0020】図3は本発明のワイドテレビジョン信号の
伝送装置の受信側のデコーダのブロック図であり、図1
のエンコーダで送信されるワイドテレビジョン信号を受
信するデコーダのブロック図である。以下図に従って順
に説明する。
伝送装置の受信側のデコーダのブロック図であり、図1
のエンコーダで送信されるワイドテレビジョン信号を受
信するデコーダのブロック図である。以下図に従って順
に説明する。
【0021】送信側でエンコードされたワイドテレビジ
ョン信号を受信し、チューナー及び映像検波回路(図示
せず)で復調されたベースバンド信号が補強信号分離器
301に入力される。補強信号分離器301ではVH信
号と、LD信号と主画面を分離しそれぞれ出力する。出
力された主画面を含む信号はNTSCデコーダ308に
入力され、輝度信号Y,色差信号I及びQ信号に分離さ
れる。一方、VH信号は時間軸伸長器302へ入力さ
れ、時間軸が2倍に伸長された後、水平LPF303に
より水平帯域が2.1MHzに制限される。LD信号は
時間軸伸長器304で2倍に伸長された後、水平LPF
305により水平帯域が2.1MHzに制限される。も
しLD信号が直交変調して多重されている場合は、時間
軸伸長器304の代わりに直交復調器が入用である。こ
の場合、搬送波の再生は色副搬送波を利用して容易に実
現される。
ョン信号を受信し、チューナー及び映像検波回路(図示
せず)で復調されたベースバンド信号が補強信号分離器
301に入力される。補強信号分離器301ではVH信
号と、LD信号と主画面を分離しそれぞれ出力する。出
力された主画面を含む信号はNTSCデコーダ308に
入力され、輝度信号Y,色差信号I及びQ信号に分離さ
れる。一方、VH信号は時間軸伸長器302へ入力さ
れ、時間軸が2倍に伸長された後、水平LPF303に
より水平帯域が2.1MHzに制限される。LD信号は
時間軸伸長器304で2倍に伸長された後、水平LPF
305により水平帯域が2.1MHzに制限される。も
しLD信号が直交変調して多重されている場合は、時間
軸伸長器304の代わりに直交復調器が入用である。こ
の場合、搬送波の再生は色副搬送波を利用して容易に実
現される。
【0022】水平LPF305から出力されるLD信号
は120本の走査線を有するが、通常DCから120T
V本までの信号成分が含まれている。このLD信号は2
−3変換器306へ入力され、走査線を120本から1
80本に変換される。この2−3変換器はよく知られて
いるが、入力される120本の走査線を間に0を挿入す
ることにより一旦3倍の360本に増やし、LPFで0
から120TV本に帯域制限した後2本に1本を選択す
るという処理で実現される。このような処理で180本
の走査線となったLD信号は垂直高域シフト回路307
により、その信号帯域が180TV本から300TV本
に変換される。具体的には、入力される180本の走査
線を間に0を挿入することにより一旦4倍の720本に
増やし、LPFで0から120TV本に帯域制限し、3
00TV本で復調し、LPFで0から300TV本に帯
域制限し、2本に1本を選択した後、単純間引きをする
という処理で実現される。また、この処理は入力される
180本の走査線を間に0を挿入することにより一旦2
倍の360本に増やし、LPFで0から120TV本に
帯域制限し、300TV本で復調し、LPFで0から3
00TV本に帯域制限した後、単純間引きをするという
処理でも実現される。さらに、2−3変換器306と垂
直高域シフト回路307の処理を合わせて、LD信号の
120本の走査線を間に0を挿入することにより一旦3
倍の360本に増やし、LPFで0から120TV本に
帯域制限し、300TV本で復調し、LPFで0から3
00TV本に帯域制限した後、単純間引きをするという
処理でも実現される。
は120本の走査線を有するが、通常DCから120T
V本までの信号成分が含まれている。このLD信号は2
−3変換器306へ入力され、走査線を120本から1
80本に変換される。この2−3変換器はよく知られて
いるが、入力される120本の走査線を間に0を挿入す
ることにより一旦3倍の360本に増やし、LPFで0
から120TV本に帯域制限した後2本に1本を選択す
るという処理で実現される。このような処理で180本
の走査線となったLD信号は垂直高域シフト回路307
により、その信号帯域が180TV本から300TV本
に変換される。具体的には、入力される180本の走査
線を間に0を挿入することにより一旦4倍の720本に
増やし、LPFで0から120TV本に帯域制限し、3
00TV本で復調し、LPFで0から300TV本に帯
域制限し、2本に1本を選択した後、単純間引きをする
という処理で実現される。また、この処理は入力される
180本の走査線を間に0を挿入することにより一旦2
倍の360本に増やし、LPFで0から120TV本に
帯域制限し、300TV本で復調し、LPFで0から3
00TV本に帯域制限した後、単純間引きをするという
処理でも実現される。さらに、2−3変換器306と垂
直高域シフト回路307の処理を合わせて、LD信号の
120本の走査線を間に0を挿入することにより一旦3
倍の360本に増やし、LPFで0から120TV本に
帯域制限し、300TV本で復調し、LPFで0から3
00TV本に帯域制限した後、単純間引きをするという
処理でも実現される。
【0023】このような処理を施されたLD信号は飛び
越し−順次変換器309に供給されここで使用される。
飛び越し−順次変換器309では180本の主画面の信
号と180本のLD信号より360本の元の順次走査の
信号を再生する。LD信号は通常、フィールド毎、ブロ
ック毎の識別信号によりVH信号と切り換えて伝送され
る場合が多いが、その場合はフィールド、あるいはブロ
ックにより伝送されて来ない場合もある。したがって、
飛び越し−順次変換器309の出力である順次走査信号
は、動画、静止画の場合によって、それぞれ0から30
0TV本、0から360TV本の成分を有することにな
る。
越し−順次変換器309に供給されここで使用される。
飛び越し−順次変換器309では180本の主画面の信
号と180本のLD信号より360本の元の順次走査の
信号を再生する。LD信号は通常、フィールド毎、ブロ
ック毎の識別信号によりVH信号と切り換えて伝送され
る場合が多いが、その場合はフィールド、あるいはブロ
ックにより伝送されて来ない場合もある。したがって、
飛び越し−順次変換器309の出力である順次走査信号
は、動画、静止画の場合によって、それぞれ0から30
0TV本、0から360TV本の成分を有することにな
る。
【0024】このようにして再生された元の360本の
順次走査の信号は走査線変換器310で3−4変換によ
り480本で順次走査のワイドテレビジョン信号が再生
される。水平LPF303の出力であるVH信号は走査
線変換器310に供給され、360TV本から480T
V本までの成分を主信号に付加する働きをする。VH信
号は通常、フィールド毎、あるいは1フィールドの画面
をブロック分割してブロック毎の識別信号によりLD信
号と切り換えて伝送される場合が多いが、その場合はフ
ィールド、あるいはブロックにより伝送されて来ない場
合もある。
順次走査の信号は走査線変換器310で3−4変換によ
り480本で順次走査のワイドテレビジョン信号が再生
される。水平LPF303の出力であるVH信号は走査
線変換器310に供給され、360TV本から480T
V本までの成分を主信号に付加する働きをする。VH信
号は通常、フィールド毎、あるいは1フィールドの画面
をブロック分割してブロック毎の識別信号によりLD信
号と切り換えて伝送される場合が多いが、その場合はフ
ィールド、あるいはブロックにより伝送されて来ない場
合もある。
【0025】図4は本発明の他の実施例におけるワイド
テレビジョン信号の伝送装置の受信側のデコーダのブロ
ック図であり、図2のエンコーダで送信されるワイドテ
レビジョン信号を受信するデコーダのブロック図であ
る。このデコーダでは、図3で示したデコーダのVH信
号系がない構成のもので、それ以外のブロックは図3で
示したデコーダと同じである。上述したように、上下の
無画部では180TV本から300TV本の成分を0か
ら120TV本に低域変換された120本のLD信号を
受信し、主画面部では0から300TV本に帯域制限さ
れた信号を受信する。したがって、本実施例のデコーダ
で受信したワイドテレビ信号は静止画、及び動画の場合
共に0から300TV本まで再生することができる。
テレビジョン信号の伝送装置の受信側のデコーダのブロ
ック図であり、図2のエンコーダで送信されるワイドテ
レビジョン信号を受信するデコーダのブロック図であ
る。このデコーダでは、図3で示したデコーダのVH信
号系がない構成のもので、それ以外のブロックは図3で
示したデコーダと同じである。上述したように、上下の
無画部では180TV本から300TV本の成分を0か
ら120TV本に低域変換された120本のLD信号を
受信し、主画面部では0から300TV本に帯域制限さ
れた信号を受信する。したがって、本実施例のデコーダ
で受信したワイドテレビ信号は静止画、及び動画の場合
共に0から300TV本まで再生することができる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、現行の
テレビ放送方式と互換性を保ちつつ、画面をワイドにす
るいわゆるレターボックス方式のワイドEDTV方式に
おいて、高画質でワイドな画面を伝送すると共に、無画
部に多重する信号が与える現行受信機への妨害をできる
だけ低減する必要がある。本発明では、送信側で主画面
部の垂直の帯域を動画、静止画の場合でそれぞれ0から
300TV本、0から360TV本にして、動画の場合
に必要とされるLD信号の垂直の帯域を180TV本か
ら300TV本、走査線数をフィールドあたり120本
にして、水平の帯域と時間軸を1/2に圧縮したり、圧
縮することなく直交変調で多重する。このことにより、
必要とされるLD信号をレターボックス方式の画面の上
下の無画部を用いて極力妨害が少なくなるように伝送で
き、受信側ではこれを再生して元の順次走査のワイドテ
レビ信号を復元することができ、主画面部の信号とLD
信号の垂直の帯域制限によって動画像の再生時でもフリ
ッカが少ないなどの優れた画像を伝送することができる
という特徴を有している。
テレビ放送方式と互換性を保ちつつ、画面をワイドにす
るいわゆるレターボックス方式のワイドEDTV方式に
おいて、高画質でワイドな画面を伝送すると共に、無画
部に多重する信号が与える現行受信機への妨害をできる
だけ低減する必要がある。本発明では、送信側で主画面
部の垂直の帯域を動画、静止画の場合でそれぞれ0から
300TV本、0から360TV本にして、動画の場合
に必要とされるLD信号の垂直の帯域を180TV本か
ら300TV本、走査線数をフィールドあたり120本
にして、水平の帯域と時間軸を1/2に圧縮したり、圧
縮することなく直交変調で多重する。このことにより、
必要とされるLD信号をレターボックス方式の画面の上
下の無画部を用いて極力妨害が少なくなるように伝送で
き、受信側ではこれを再生して元の順次走査のワイドテ
レビ信号を復元することができ、主画面部の信号とLD
信号の垂直の帯域制限によって動画像の再生時でもフリ
ッカが少ないなどの優れた画像を伝送することができる
という特徴を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるワイドテレビ信号伝送
装置の送信側のエンコーダのブロック図
装置の送信側のエンコーダのブロック図
【図2】本発明の他の実施例におけるワイドテレビ信号
伝送装置の送信側のエンコーダのブロック図
伝送装置の送信側のエンコーダのブロック図
【図3】本発明の実施例におけるワイドテレビ信号伝送
装置の受信側のデコーダのブロック図
装置の受信側のデコーダのブロック図
【図4】本発明の他の実施例におけるワイドテレビ信号
伝送装置の受信側のデコーダのブロック図
伝送装置の受信側のデコーダのブロック図
【図5】本発明の実施例におけるワイドテレビ信号伝送
装置の送信側に使用する合成器のブロック図
装置の送信側に使用する合成器のブロック図
【図6】(a)は本発明における動画補強信号LDの多
重方法を説明する特性図 (b)はレターボックス変換が施されたワイドテレビジ
ョン信号の画像の外観を示す説明図
重方法を説明する特性図 (b)はレターボックス変換が施されたワイドテレビジ
ョン信号の画像の外観を示す説明図
【図7】(a)は従来例におけるワイドテレビ信号伝送
装置の送信側での処理を示す説明図 (b)は従来例におけるワイドテレビ信号伝送装置の受
信側での処理を示す説明図
装置の送信側での処理を示す説明図 (b)は従来例におけるワイドテレビ信号伝送装置の受
信側での処理を示す説明図
100 ワイドテレビ信号源 201,206,212 垂直LPF 202 時間LPF 203 4−3変換器 204,220 垂直HPF 205,221 垂直低域シフト回路 207 4−2変換器 208,214,222 順次→飛越変換器 209,224,303,305 水平LPF 210,225 時間軸圧縮器 211 セレクター 213 動き検出回路 215 NTSCエンコーダ 216 合成器 223 3−2変換器 301 補強信号分離器 302,304 時間軸伸張器 306 2−3変換器 307 垂直高域シフト回路 308 NTSCデコーダ 309 飛越→順次変換器 310 走査線変換器 2101 第1切り替え回路 2102 動き検出器 2103 時間軸圧縮器 2104 水平LPF 2105 3−2変換器 2106 第2切り替え回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬藤 幸児 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 安本 ▲よし▼雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (10)
- 【請求項1】 アスペクト比が16:9のワイドテレビ
ジョン信号を現行のアスペクト比が4:3のテレビ信号
規格と互換性を有しつつ伝送するため、画面の縦方向の
中央部の約3/4に、0から360TV本の成分を有す
るワイドテレビジョン信号の情報と0から300TV本
の成分を有するワイドテレビジョン信号の情報を動き検
出により適応的に挿入し、画面の上下の各々約1/8の
部分に、ワイドテレビジョン信号を順次走査から飛び越
し走査に変換するときに失われる情報のうち180TV
本から300TV本の成分を有する120本分の走査線
間差信号を0から120TV本に低域変換した信号と、
360TV本から480TV本の成分を有する垂直補強
信号を0から120TV本に低域変換した信号を、動き
検出により適応的に伝送することを特徴とする送信側の
ワイドテレビジョン信号の伝送装置。 - 【請求項2】 アスペクト比が16:9のワイドテレビ
ジョン信号を現行のアスペクト比が4:3のテレビ信号
規格と互換性を有しつつ伝送するため、画面の縦方向の
中央部の約3/4に、0から300TV本の成分を有す
るワイドテレビジョン信号の情報を挿入し、画面の上下
の各々約1/8の部分に、ワイドテレビジョン信号を順
次走査から飛び越し走査に変換するときに失われる情報
のうち180TV本から300TV本の成分を有する1
20本分の走査線間差信号を0から120TV本に低域
変換し、伝送することを特徴とする送信側のワイドテレ
ビジョン信号の伝送装置。 - 【請求項3】 走査線間差信号と垂直補強信号、もしく
は走査線間差信号の時間軸を半分に圧縮して伝送するこ
とを特徴とする請求項1または2に記載のワイドテレビ
ジョン信号の伝送装置。 - 【請求項4】 走査線間差信号の時間軸を圧縮しないで
副搬送波の直交変調で伝送することを特徴とする請求項
1または2に記載のワイドテレビジョン信号の伝送装
置。 - 【請求項5】 走査線間差信号を変調する副搬送波の周
波数が色の副搬送波の4/7倍であることを特徴とする
請求項1または2に記載のワイドテレビジョン信号の伝
送装置。 - 【請求項6】 アスペクト比が16:9のワイドテレビ
ジョン信号が画面の上下の各々約1/8の部分に、0か
ら120TV本の成分を有する120本分の走査線間差
信号と垂直補強信号を動き検出により適応的に多重し
た、現行方式と互換性のある信号を受信し、伝送された
120本分の走査線間差信号を180本に変換する2→
3変換回路と、 前記2→3変換回路の出力信号を180TV本から30
0TV本の成分に変換する垂直高域シフト回路と、 画面の縦方向の中央部約3/4で伝送されてくるワイド
テレビジョン信号を前記垂直高域シフト回路の出力信号
を用いて360本の順次走査に変換する飛び越し→順次
変換器と、 前記飛び越し→順次変換器の出力信号を前記垂直補強信
号を用いて480本の走査線に変換する走査線変換器と
を有することを特徴とする受信側のワイドテレビジョン
信号の伝送装置。 - 【請求項7】 アスペクト比が16:9のワイドテレビ
ジョン信号が画面の上下の各々約1/8の部分に、0か
ら120TV本の成分を有する120本分の走査線間差
信号を多重した、現行方式と互換性のある信号を受信
し、伝送された120本分の走査線間差信号を180本
に変換する2→3変換回路と、 前記2→3変換回路の出力信号を180TV本から30
0TV本の成分に変換する垂直高域シフト回路と、 画面の縦方向の中央部約3/4で伝送されてくるワイド
テレビジョン信号を前記垂直高域シフト回路の出力信号
を用いて360本の順次走査に変換する飛び越し→順次
変換器と、 前記飛び越し→順次変換器の出力信号を480本の走査
線に変換する走査線変換器とを有することを特徴とする
受信側のワイドテレビジョン信号の伝送装置。 - 【請求項8】 120本分の走査線間差信号と垂直補強
信号、もしくは走査線間差信号の時間軸を倍に伸長して
元の信号を復元することを特徴とする請求項6または7
に記載の受信側のワイドテレビジョン信号の伝送装置。 - 【請求項9】 副搬送波で直交変調された走査線間差信
号を直交復調することにより元の信号を復元することを
特徴とする請求項6または7に記載の受信側のワイドテ
レビジョン信号の伝送装置。 - 【請求項10】 副搬送波で直交変調された走査線間差
信号を直交復調するための再生副搬送波の周波数が色の
副搬送波の4/7倍であることを特徴とする請求項6ま
たは7に記載の受信側のワイドテレビジョン信号の伝送
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5102300A JPH06315141A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | ワイドテレビジョン信号の伝送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5102300A JPH06315141A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | ワイドテレビジョン信号の伝送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06315141A true JPH06315141A (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=14323768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5102300A Pending JPH06315141A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | ワイドテレビジョン信号の伝送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06315141A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996000954A1 (en) * | 1994-06-28 | 1996-01-11 | Applitec Ltd. | Comparison system |
-
1993
- 1993-04-28 JP JP5102300A patent/JPH06315141A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996000954A1 (en) * | 1994-06-28 | 1996-01-11 | Applitec Ltd. | Comparison system |
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