JPH07226948A - テレビジョン信号処理装置 - Google Patents

テレビジョン信号処理装置

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JPH07226948A
JPH07226948A JP1551994A JP1551994A JPH07226948A JP H07226948 A JPH07226948 A JP H07226948A JP 1551994 A JP1551994 A JP 1551994A JP 1551994 A JP1551994 A JP 1551994A JP H07226948 A JPH07226948 A JP H07226948A
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JP
Japan
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signal
input
demodulation
color
television
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Application number
JP1551994A
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English (en)
Inventor
Seijirou Yasuki
成次郎 安木
Tetsuya Kaize
哲也 海瀬
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】補助信号の復調処理に必要な回路を削減し、回
路規模の縮小、コストダウンを実現するテレビジョン信
号処理装置を提供することを目的とする。 【構成】画面が所定の比率で主画部と無画部に分割さ
れ、主画部のメイン信号と無画部の補助信号を色副搬送
波で変調した信号とが時分割多重されたテレビジョン信
号から輝度信号と色信号を分離する輝度/色分離部20
1と、分離された色信号から色差信号を復調処理する機
能と、前記補助信号を復調処理する機能とを合わせ持つ
復調部1004〜1007,1009,1010と、入
力テレビジョン信号から主画部か無画部かを判別し、主
画部のときは前記輝度/色分離部201で分離された色
信号を復調部に入力し、無画部のときは入力テレビジョ
ン信号を復調部に入力するように切換制御する制御信号
再生部1002とを具備して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばレターボック
ス形式のように、主画部のメイン信号に無画部の補助信
号を色副搬送波で変調した信号が多重されたテレビジョ
ン信号を入力し、メイン信号と補助信号を復調処理する
テレビジョン信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、テレビ画面の横縦比(ア
スペクト比)は、現行のテレビ放送では4:3が用いら
れているが、新しい規格としての高品位テレビ(HDT
V)では、日本のみならず諸外国でも16:9のアスペ
クト比が採用されている。
【0003】このような横長の画面は大きな視野角で見
ることができるので、臨場感が著しく向上することが知
られている。しかしながら、HDTVでは方式そのもの
が新規格となるため、現行受信機ではそのままでは受信
できない。そこで、現行方式との両立性を保ちながらよ
り簡便に横長画像を伝送する手段として「レターボック
ス方式」が知られている。
【0004】ここで、現行NTSC方式では有効走査線
が約240[本/フィールド]である。このうち180
[本/フィールド]で画像を伝送すれば、アスペクト比
16:9の画像を現行NTSC方式で伝送できる。
【0005】しかしながら、本来240[本/フィール
ド]のうち3/4しか画像伝送に使用せず、残りの60
[本/フィールド]は無画部として伝送することになる
ため、当然のことながら横長画像が得られる反面、走査
線数が3/4に低下する。このために走査線構造の粗さ
が目立ち易くなることは避けられない。
【0006】そこで、従来より、無画部領域を補助信号
伝送領域として利用し、主画面の実効走査線数が低下し
たために生じる画質上の劣化を補強するための補助信号
を主画部のメイン信号に時分割多重して伝送する手法が
考えられている。以下、上記補助信号を補強信号と称す
る。
【0007】但し、この無画部の補強信号は、現行受信
機では利用できない信号であるため、単なる雑音とみな
されてしまい、妨害として検知されるおそれがある。
【0008】従来例として、ライン間差分を上下無画部
で伝送する方式(以下LD方式)をあげて、以下に説明
する。
【0009】LD方式は、順次走査信号を飛び越し走査
信号に変換する際に除去される走査線と元の前後の走査
線との差信号を補強信号として上下無画部に多重し、受
信機側ではこの差信号から除去された走査線の信号を生
成し、元の順次走査信号を再生する方式である。
【0010】図5、図6にそれぞれ従来のLD方式のエ
ンコーダ、デコーダの構成を示す。
【0011】図5に示すエンコーダにおいて、走査線数
525本、フレーム周波数60[Hz]、アスペクト比
16:9の順次走査信号であるR、G,B信号は、それ
ぞれ入力端子101、102、103を介してマトリッ
クス回路104に入力される。このマトリックス回路1
04では、R、G、B信号をマトリックス演算して、輝
度信号(以下、Y信号と記す)、2つの色差信号(以
下、I、Q信号と記す)を生成する。
【0012】Y信号は垂直ローパスフィルタ(V−LP
F)105に入力され、有効走査線480本から360
本へのレターボックス形式に変換処理する際に折り返し
が生じないように、垂直方向へ帯域制限される。この垂
直ローパスフィルタ105の出力は4→3変換器106
で有効走査線480本から360本へ変換される。4→
3変換器106の出力は垂直ローパスフィルタ(V−L
PF)107と垂直ハイパスフィルタ(V−HPF)1
08に入力され、それぞれ垂直方向へ帯域制限される。
【0013】上記垂直ローパスフィルタ107の出力は
飛越し走査変換器109に入力され、エンコード出力の
主画面信号となる。また、上記垂直ハイパスフィルタ1
08の出力は飛越し走査変換器110に入力され、飛越
し走査信号に変換される。この飛越し走査信号は、さら
に水平ローパスフィルタ(H−LPF)111により、
時間圧縮後の帯域が現行放送の伝送帯域を越えないよう
に帯域制限される。
【0014】この水平ローパスフィルタ111出力は時
間圧縮回路112に入力され、1/3倍に圧縮される。
この時間圧縮回路112の出力はバッファメモリ114
に入力され、360本の信号から3本を1本にまとめて
上下無画部120本へ並べ替えられて出力される。この
バッファメモリ114の出力は、VSB変調部301に
入力される。このVSB変調部301については後に詳
細に説明する。
【0015】一方、I、Q信号はそれぞれ垂直ローパス
フィルタ(V−LPF)117、118に入力され、飛
び越し走査変換、4→3変換を行うときに垂直方向に折
り返さないように帯域が制限される。垂直ローパスフィ
ルタ117、118の出力は、それぞれ飛越し走査変換
器119、120で飛越し走査信号に変換された後、4
→3変換器121、122でフィールド内の走査線変換
により有効走査線数360本の飛越し走査信号に変換さ
れる。
【0016】上記4→3変換器121、122の出力は
それぞれ水平ローパスフィルタ(H−LPF)123、
124で現行放送フォーマットの帯域に帯域制限された
後、それぞれ乗算器125、126に入力され、キャリ
ア周波数fsc(455/2fh:fhは水平走査周波
数)で変調される。乗算器125、126の出力は加算
器127で加算され、主画面信号に多重される色信号C
となる。
【0017】飛越し走査変換器109の出力Yと加算器
127の出力Cはそれぞれバッファメモリ113、12
8で遅延調整された後、加算器115に入力され、主画
面部のコンポジット信号として出力される。
【0018】加算器115の出力(主画面部信号)とV
SB変調部301の出力(上下無画部信号)はセレクタ
116で主画面部と上下無画部のタイミングで選択導出
され、走査線数525本の飛越し走査信号として出力さ
れる。このエンコーダ出力がレターボックス形式の信号
である。
【0019】また、先の順次走査信号から分離された水
平同期信号H、垂直同期信号Vは制御信号発生部129
に入力され、ここでキャリア周波数fscの正弦波信
号、余弦波信号及びバッファメモリ113、114、1
28への制御信号a、b、c、セレクト信号dが発生さ
れる。
【0020】次に、図6に示すデコーダ部において、先
に述べたエンコード信号は入力端子200を介してY/
C分離部201に入力され、輝度信号Yと色信号Cとに
分離される。分離されたY信号は、バッファメモリ20
2で遅延調整された後、順次走査変換器203に入力さ
れる。この順次走査変換器203は飛越し走査信号から
順次走査信号への変換を行うもので、その変換出力は垂
直ローパスフィルタ(V−LPF)204に入力され、
その垂直低域成分が抜き出される。
【0021】また、入力エンコード信号はVSB復調部
401を介してバッファメモリ205に入力される。V
SB復調部401については、後に詳細に説明する。バ
ッファメモリ205では、上下無画部に多重されている
多重信号をフレーム周波数30(Hz)の飛越し走査信
号に並び変える。バッファメモリ205の出力は時間伸
長回路206に入力され、3倍に伸長されて元の補強信
号に再生される。
【0022】この時間伸長回路206の出力は順次走査
変換器207に入力されて順次走査信号に変換された
後、垂直ハイパスフィルタ(V−HPF)208で垂直
高域成分が再生される。ここで、垂直ローパスフィルタ
204の出力と垂直ハイパスフィルタ208の出力は加
算器209で合成され、これによって有効走査線数36
0本の順次走査信号が再生される。この加算器209の
出力は3→4変換器211に入力され、元の有効走査線
数480本の順次走査信号に再生される。
【0023】一方、Y/C分離部201で得られた色信
号Cは乗算器212、213に入力され、それぞれキャ
リア周波数fscの正弦波、余弦波による乗算がなさ
れ、それぞれI、Q信号として復調される。
【0024】ここで、キャリア周波数fscの正弦波、
余弦波は、入力エンコード信号から水平同期信号H、垂
直同期信号Vを再生する同期再生部224で発生した2
フレーム基準同期信号を基にfsc再生部225で発生
している。
【0025】次に、乗算器212、213の出力I、Q
は水平ローパスフィルタ(H−LPF)214、215
に入力され、各高周波成分が除去される。水平ローパス
フィルタ214、215の出力はそれぞれ3→4変換器
216、217に入力され、有効走査線数480本の信
号に変換される。3→4変換器216、217の出力は
それぞれ順次走査変換器218、219に入力され、フ
レーム周波数60[Hz]の順次走査信号に変換され
る。
【0026】順次走査変換器218、219から出力さ
れたI,Q信号はそれぞれバッファメモリ220、22
1に入力され、3→4変換器211からのY信号との時
間合わせのために遅延調整されて出力される。各Y、
I、Q信号は共にマトリックス回路222に入力され、
R、G、Bのコンポーネント信号に変換されて出力され
る。
【0027】ここで、各バッファメモリ202、20
4、220、221は水平・垂直の同期再生部224で
発生した水平、垂直同期信号H、Vに基づき制御信号発
生部226で発生されたメモリ制御信号e,f,g,h
によって制御される。
【0028】図7(a)に、図5(エンコーダ)のVS
B変調部301の具体的な構成を示す。入力端子311
には、図5に示したバッファメモリ114の出力信号が
入力される。この入力信号はLPF(ローパスフィル
タ)312に入力され、帯域が制限される。このとき、
LPF312のカットオフ周波数は少なくとも3.58
MHz以下に設定される。
【0029】LPF312の出力は乗算器313に入力
される。この乗算器313の一方の入力端には変調のた
めのキャリアが入力されており、乗算器313の出力は
高域に周波数シフトされた信号となっている。乗算器3
13の出力は係数器(A)314のより係数倍された
後、VSB補償フィルタ315に入力される。
【0030】このVSB補償フィルタ315は変調され
た上下無画部の多重信号をスペクトル整形するもので、
その補償出力はスイッチ316の一方の入力端子に供給
され、タイミング信号mにより切替選択されると、出力
端子321より図5に示したセレクタ116の一方の入
力端子に出力される。
【0031】次に、乗算器313の一方の入力端に供給
されるキャリアについて説明する。図5に示した制御信
号発生部129より出力されるfscで変調された余弦
波、正弦波信号はキャリア発生器317に入力される。
このキャリア発生器317の出力キャリアは極性反転器
318により極性がライン毎に反転される。極性反転さ
れたキャリアは、係数器(B)319に入力されて係数
倍された後、乗算器313に入力される。
【0032】一方、図5に示す制御信号発生部129よ
り出力される制御信号lは基準信号発生器320に入力
される。この基準信号発生器320の出力は極性反転回
路318に入力され、極性の反転タイミングの制御を行
う。また、基準信号発生器320の一方の出力はスイッ
チ316の他方の入力端子に供給され、VSB変調され
た信号と時分割で多重される。ここで、スイッチ316
は図5に示す制御信号発生部129より出力される制御
信号mにより制御される。
【0033】図7(b)に図6(デコーダ)のVSB復
調部401の具体的な構成を示す。入力端子411に
は、図6に示した入力端子200からエンコード信号が
入力される。このエンコード信号はスイッチ412に入
力される。このスイッチ412は、図6に示す制御信号
発生部226より出力される制御信号nにより制御さ
れ、変調された信号は係数器(A′)413に、多重さ
れた基準信号は基準信号抽出回路417に供給される。
【0034】スイッチ412の一方の出力信号は係数器
413で係数倍された後、乗算器415に入力されて復
調が行われる。復調された信号はLPF416に入力さ
れ、掛け算によって生じる余分な高域成分が除去され、
出力端子421より復調信号として図6に示したバッフ
ァメモリ205に出力される。
【0035】また、スイッチ412の他方の出力信号は
基準信号抽出回路417に入力される。図6に示す制御
信号発生部226より出力される余弦波、正弦波波信号
はキャリア発生器418に入力され、ここで復調用キャ
リアが生成される。生成されたキャリアは極性反転器4
19に入力される。
【0036】ここでの極性反転は基準信号抽出回路41
7の出力信号により反転タイミングが制御され、ライン
ごとに反転制御される。ライン毎に極性が反転された信
号は係数器(B′)420により係数倍され、次の乗算
器415に入力される。
【0037】各部分の動作について、さらに詳しく説明
する。
【0038】図8に図7に示したVSB補償フィルタ3
15の具体的な構成を示す。図8において、入力端子5
01より変調された上下無画部の多重信号が入力され
る。入力された信号は単位遅延素子502〜505によ
り所定単位時間づつ遅延される。それぞれ遅延された信
号は係数器506〜509により係数倍され、加算器5
10に入力される。加算器510の出力は出力端子51
1より出力される。
【0039】この構成はいわゆるFIR型のデジタルフ
ィルタであり、係数器506〜509に所定の係数を与
えることで所望の周波数特性を実現することができる。
ここでは、図9に示すようにキャリア周波数fscで対称
となる、いわゆるナイキスト特性512を有するフィル
タに設定する。
【0040】上述したように、現行方式と両立性を保つ
レターボックス形式のテレビジョン放送においては、画
像補強のための補助信号を無画部に多重するが、無画部
に多重された補助信号は現行受信機への妨害として知覚
されるおそれがあるため、色信号と同様のキャリア周波
数で変調し、妨害を知覚され難く工夫している。
【0041】このようなテレビジョン信号を受信する受
信機では、無画部に多重されている補助信号を再生する
ための復調処理を行う必要がある。しかしながら、従来
では補助信号再生のための復調処理部を別個独立して設
けている。この復調処理には上述のように多数の乗算器
とフィルタを必要としており、回路規模が大きく、コス
ト高となるという問題を有している。
【0042】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、現行
方式と両立性を保つレターボックス形式のテレビジョン
放送においては、補助信号を無画部に多重するが、無画
部の多重信号は現行受信機への妨害として知覚される可
能性があるため、色信号と同様のキャリア周波数で変調
し、妨害を知覚され難く工夫している。このようなテレ
ビジョン信号を処理する従来のテレビジョン信号処理装
置では、無画部に多重されている信号を再生するための
復調処理部を別個独立して備えている。この復調処理に
は、通常、多数の乗算器とフィルタを必要とする。よっ
て、この補助信号再生のための復調処理部が回路の増大
につながり、コストアップを招いている。
【0043】この発明は上記の課題を解決するためにな
されたもので、補助信号の復調処理に必要な回路を削減
し、回路規模の縮小、コストダウンを実現するテレビジ
ョン信号処理装置を提供することを目的とする。
【0044】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めにこの発明は、画面が所定の比率で主画部と無画部に
分割され、主画部のメイン信号の色信号と無画部の補助
信号を色副搬送波で変調した信号とが時分割多重された
テレビジョン信号を入力し、前記メイン信号と前記補助
信号を復調処理するテレビジョン信号処理装置におい
て、前記入力テレビジョン信号から輝度信号と色信号を
分離する輝度/色分離部と、前記輝度/色分離部で分離
された色信号から色差信号を復調処理する機能と、前記
補助信号を復調処理する機能とを合わせ持つ復調部と、
前記入力テレビジョン信号から主画部か無画部かを判別
し、主画部のときは前記輝度/色分離部で分離された色
信号を前記復調部に入力し、無画部のときは前記入力テ
レビジョン信号を前記復調部に入力するように切換制御
する制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0045】前記復調部は、入力信号の振幅を基準レベ
ルに基づいて自動調整する自動ゲイン調整回路を備え、
この自動ゲイン調整回路を色信号復調と補助信号復調と
で共有するようにしたことを特徴とする。
【0046】この場合、前記制御手段は、前記自動ゲイ
ン調整回路に与える基準レベルを主画部のときは色信号
用、無画部のときは補助信号用に切換制御するようにし
たことを特徴とする。
【0047】さらに、前記入力テレビジョン信号に前記
補助信号の振幅制御に必要な基準レベル情報が付加され
ているとき、前記制御手段は、前記入力テレビジョン信
号から基準レベル情報を判別し、無画部のとき、判別し
た基準レベルを前記自動ゲイン調整回路に与えるように
制御することを特徴とする。
【0048】また、前記復調部は、復調時に発生した不
要な高域成分を除去するローパスフィルタを備え、この
ローパスフィルタを色信号復調と補助信号復調とで共有
するようにしたことを特徴とする。
【0049】この場合、前記制御手段は、主画部のとき
と無画部のときとで前記ローパスフィルタの特性を切換
制御するようにしたことを特徴とする。
【0050】また、前記入力テレビジョン信号の補助信
号が走査線毎に極性反転された色副搬送波で変調されて
いるとき、前記復調部は、無画部の補助信号を走査線毎
に極性反転した後に復調処理するようにしたことを特徴
とする。
【0051】主画面映像信号と当該映像信号に関わる補
助信号を色副搬送波で変調した信号とが時分割多重され
たテレビジョン信号を入力し、前記メイン信号の色信号
と前記補助信号を復調処理するテレビジョン信号処理装
置においては、前記入力テレビジョン信号から輝度信号
と色信号を分離する輝度/色分離部と、前記輝度/色分
離部で分離された色信号から色差信号を復調処理する機
能と前記補助信号を復調処理する機能とを合わせ持つ復
調部と、前記入力テレビジョン信号から主画面映像信号
伝送期間か補助信号伝送期間かを判別し、主画面映像信
号伝送期間のときは前記輝度/色分離部で分離された色
信号を前記復調部に入力し、補助信号伝送期間のときは
前記入力テレビジョン信号を前記復調部に入力するよう
に切換制御する制御手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0052】
【作用】上記構成によるテレビジョン信号処理装置で
は、制御手段で入力テレビジョン信号の主画部と無画部
を判別し、主画部のときは色信号用、無画部のときは補
助信号用に復調部を切換制御することで、復調部をレタ
ーボックス形式の主画部メイン信号の色信号復調と、無
画部補助信号の復調とで共用するようにし、これによっ
て回路規模の縮小、コストダウンを実現する。
【0053】特に、復調部が自動ゲイン調整回路を備え
る場合には、この自動ゲイン調整回路を色信号復調と補
助信号復調とで共有することで、回路規模の縮小、コス
トダウンを実現する。
【0054】この場合、制御手段によって、自動ゲイン
調整回路に与える基準レベルを主画部のときは色信号
用、無画部のときは補助信号用に切換制御することで、
それぞれ適正な振幅に調整可能である。
【0055】さらに、入力テレビジョン信号に補助信号
の振幅制御に必要な基準レベル情報が付加されていると
きは、制御手段において、入力テレビジョン信号から基
準レベル情報を判別し、無画部のとき、判別した基準レ
ベルを自動ゲイン調整回路に与えることで、補助信号の
振幅を適正レベルに調整可能である。
【0056】また、復調部が復調時に発生した不要な高
域成分を除去するローパスフィルタを備える場合には、
このローパスフィルタを色信号復調と補助信号復調とで
共有することで、回路規模の縮小、コストダウンを実現
する。
【0057】この場合、制御手段により、主画部のとき
と無画部のときとでローパスフィルタの特性を切換制御
することで、それぞれを適正な帯域に制限することがで
きる。
【0058】また、入力テレビジョン信号の補助信号が
走査線毎に極性反転された色副搬送波で変調されている
ときは、復調部において、無画部の補助信号を走査線毎
に極性反転した後に復調処理することで対応できる。
【0059】その他、主画面映像信号と当該映像信号に
関わる補助信号を色副搬送波で変調した信号とが時分割
多重されたテレビジョン信号が入力される場合は、制御
手段で入力テレビジョン信号の主画面映像信号伝送期間
と補助信号伝送期間とを判別し、主画面映像信号伝送期
間のときは色信号用、補助信号伝送期間のときは補助信
号用に復調部を切換制御することで、復調部を主画面映
像信号の色信号復調と、補助信号の復調とで共用するよ
うにし、これによって回路規模の縮小、コストダウンを
実現する。
【0060】
【実施例】以下、図1から図4を参照してこの発明の実
施例について詳細に説明する。
【0061】図1はこの発明に係るテレビジョン信号処
理装置の第1の実施例の構成を示すものである。但し、
図1において、図6と同一部分には同一符号を付して示
し、ここでは異なる部分について説明する。
【0062】図1において、入力端子200には、図5
のエンコーダによってエンコードされた映像信号(アナ
ログ)が入力される。入力された映像信号は、A/D変
換器1001、fsc再生部225、同期再生部224
に入力される。
【0063】A/D変換器1001は入力されたアナロ
グ映像信号をディジタル信号に変換する。A/D変換器
の出力は、Y/C分離部201、制御信号再生部100
2、スイッチ1003の端子a側に入力される。Y/C
分離部201は入力された映像信号をY(輝度)、C
(色)に分離して出力する。Y信号はバッファメモリ2
02、順次変換器203、垂直ローパスフィルタ204
で前述した処理が施された後、加算器209に入力され
る。一方、Y/C分離されたC信号はスイッチ1003
の端子b側に入力される。
【0064】制御信号再生部1002は、入力映像信号
から上下無画部、主画部を判別し、その判別結果からス
イッチ1003,1008をスイッチ動作させる制御信
号SEL1,SEL2、水平ローパスフィルタ(H−L
PF)1009の特性を切り替える制御信号SEL3、
ACC回路1005の比較に必要な基準信号REFを発
生する。この制御信号再生部1002の詳細については
後述する。
【0065】上記スイッチ1003は、制御信号SEL
1により、入力映像信号が上下無画部のとき端子a側に
倒れてA/D変換器1001の出力を導出し、主画部の
とき端子b側に倒れてY/C分離部201で分離された
C信号を導出する。このスイッチ1003で導出された
信号は乗算器1004に入力され、ACC回路1005
の出力と乗算される。この乗算器1004の出力はAC
C回路1005に入力されると共に乗算器1006,1
007に入力される。
【0066】ACC回路1005は、通常オートカラー
コントロール回路と呼ばれており、制御信号再生部10
02からの基準信号REFに基づく利得で入力信号を増
幅し、乗算器1004に帰還する。ここで、基準信号R
EFは、入力映像信号が主画部のときは色信号の基準レ
ベルVmに、上下無画部のときは補強信号を再生するた
めの基準レベルVsに切り替えられる。
【0067】すなわち、このACC回路1005にC信
号が入力されたときは、入力信号のカラーバースト信号
のDC(直流)成分と制御信号再生部1002からのV
mレベル基準信号REFとを比較して、カラーバースト
信号の成分の方が小さいときには1より大きい値を、カ
ラーバースト信号の方が大きいときには1より小さい値
を乗算器1004に出力する。
【0068】一方、ACC回路1005に上下無画部の
信号が入力されたときは、入力信号のカラーバースト信
号のDC成分とレベルVsの基準信号REFと比較し
て、C信号が入力されたときと同様に処理し、その結果
を乗算器1004に出力する。
【0069】乗算器1006,1007は、それぞれf
sc再生部225で再生されたキャリア周波数fsc
(455/2fh:fhは水平走査周波数)の信号を入
力し、乗算器1004及びACC回路1005によるフ
ィードバック回路の出力に混合することで、I,Q信号
を復調する。
【0070】ここで、スイッチ1003が端子a側に倒
れている場合、つまり上下無画部の信号の場合には、乗
算器1006に入力されるキャリア信号fscは、ライ
ン毎に反転する信号になっている。これは、エンコーダ
において上下無画部の補強信号がライン毎に反転するキ
ャリア信号fscで変調されているためである。
【0071】水平ローパスフィルタ(H−LPF)10
09,1010は各成分の高調波成分を除去する。水平
ローパスフィルタ1009は制御信号SEL3によりス
イッチ1003が端子a側に倒れているときと端子b側
に倒れているときでフィルタの特性を切り替える。端子
a側に倒れているときは3.58MHzでNULLにな
るような補強信号用の特性を、端子b側に倒れていると
きは1.5MHzで3dB減衰するようなI信号用の特
性を設定する。
【0072】尚、ここでは水平ローパスフィルタ101
0の特性を単一特性としているが、水平ローパスフィル
タ1009と同様に特性を切り替えてもよい。
【0073】水平ローパスフィルタ1010の出力は、
3→4変換器217、順次変換器219、バッファメモ
リ221で前述した処理が施され、マトリックス回路2
22にQ信号として入力される。
【0074】一方、水平ローパスフィルタ1009の出
力はスイッチ1008に入力される。このスイッチ10
08は、制御信号SEL2によりスイッチ1003と同
様に動作し、入力信号が上下無画部の信号のときは端子
a側に倒れて入力信号を補強信号として導出する。
【0075】この補強信号はバッファメモリ205、時
間伸長回路206、順次変換器207、垂直ローパスフ
ィルタ208によって前述の処理が施された後、加算器
209に入力されてレターボックス形式の主画部より生
成されたY信号と加算される。この加算器209の出力
は3→4変換器211を通り、マトリックス回路222
にワイド画面のY信号として入力される。
【0076】また、入力信号が主画部の信号のとき、ス
イッチ1008は端子b側に倒れる。この端子bから導
出された主画部の信号は、3→4変換器216、順次変
換器218、バッファメモリ220により前述した処理
が施され、マトリックス回路222にI信号として入力
される。
【0077】マトリックス回路222では、入力された
Y,I,Q信号をR,G,Bに変換して出力する。
【0078】上述した制御信号再生部1002の動作を
詳しく説明する。図2は、図1の入力端子200に入力
される信号と各部の動作を示している。入力される信号
によって動作を制御する部分は、スイッチ1003、A
CC回路1005に供給する基準信号、乗算器1006
に入力されるキャリア信号、ローパスフィルタ1009
のフィルタ特性、スイッチ1008等である。
【0079】入力端子200に入力される信号が、レタ
ーボックス形式の主画部信号の場合について各部の動作
を説明する。この場合、制御信号再生部1002から出
力される制御信号SEL1,SEL2により、スイッチ
1003及びスイッチ1008は共に端子b側に倒れ
る。このとき、ACC回路1005は通常のオートカラ
ーコントロール回路として動作する。したがって、制御
信号再生部1002から入力される基準信号REFのレ
ベルは、C信号用の比較レベルVmとなる。
【0080】このとき、fsc再生部225から乗算器
1006に供給されるキャリア信号は、C信号のキャリ
ア周波数fscとなる。水平ローパスフィルタ1009
は乗算器1006の乗算結果で発生した不要な高調波成
分を除去できる特性になるように制御される。このよう
に、入力信号が主画部信号の場合は、各部がC信号用の
設定として動作する。
【0081】次に入力信号がレターボックス形式の上下
無画部信号の場合について各部の動作を説明する。この
場合、スイッチ1003及びスイッチ1008は共に端
子a側に倒れる。このとき、ACC回路1005は上下
無画部の補強信号のレベルをコントロールする回路とし
て動作する。したがって、制御信号再生部1002から
供給される基準信号は、エンコーダで多重される補強信
号用の比較レベルVsとなる。
【0082】このとき、fsc再生部から乗算器100
6に供給されるキャリア信号は、C信号のキャリア周波
数fscがライン毎に反転された信号となる。これは、
エンコーダ側で、上下無画部の妨害を見えにくくするた
めに、ライン毎に反転したキャリア信号fscで変調し
ているためである。
【0083】ローパスフィルタ1009は乗算器100
6の乗算結果で発生した不要な高調波成分を除去できる
特性になるように制御される。このように、入力信号が
上下無画部信号の場合は、各部が補強信号用の設定とし
て動作する。
【0084】したがって、上記構成によるテレビジョン
信号処理装置によれば、一つの復調回路を、レターボッ
クス形式の上下無画部の信号の場合は補強信号の復調処
理に、主画部の場合は色信号の復調処理に時分割で使用
して、復調回路を共有しているので、補強信号復調のた
めの復調回路が不要となり、回路規模の縮小、コストダ
ウンを実現することができる。
【0085】図3はこの発明に係るテレビジョン信号処
理装置の他の実施例の構成を示すものである。但し、図
3において、図1と同一部分には同一符号を付して示
し、ここでは異なる部分を中心に説明する。
【0086】図3において、入力端子200には、図5
のエンコーダによってエンコードされた映像信号(アナ
ログ)が入力される。この入力映像信号は、A/D変換
器1001,バンドパスフィルタ(BPF)3001,
3002、同期再生部224、fsc再生部225に入
力される。
【0087】A/D変換器1001に入力されたアナロ
グ映像信号はディジタル信号に変換された後、Y/C分
離部201でY/C分離される。このY/C分離部20
1のY出力は、バッファメモリ202、順次変換20
3、垂直ローパスフィルタ204で前述の各部所望の処
理が施され、垂直ローパスフィルタ208から出力され
る補強信号と加算される。ここで360本の順次走査信
号が得られる。この信号は3→4変換器211に入力さ
れ、元の480本のワイド画面信号に変換される。この
3→4変換器211の出力はマトリックス回路222に
ワイド画面のY信号として入力される。
【0088】一方、入力映像信号は水平バンドパスフィ
ルタBPF3001,BPF3002にも入力される。
BPF3001は入力信号より上下無画部に多重された
補強信号成分を抜き出す。通過帯域としてはDC(直
流)から3.58MHzである。また、BPF3002
は入力信号より主画部の色信号を抜き出す。通過帯域と
しては、2MHzから3.58MHzである。
【0089】尚、各BPF3001,3002の通過帯
域はこの例の値に限らず、BPF3001では補強信号
成分、BPF3002では色信号を抜き出す値になって
いればよい。また、BPFを1つのみとし、上下無画部
の信号のときと主画部のときでフィルタの特性を変更す
る方法をとってもよい。
【0090】各BPF3001,3002の出力は、そ
れぞれスイッチ3006の端子a,bに入力される。ス
イッチ3006は制御信号SEL0により制御され、入
力信号が上下無画部のときにBPF3001の出力を、
主画部のときにBPF3002の出力を選択するように
動作する。このスイッチ3006の出力は乗算器100
4でACC回路1005の出力と乗算処理された後、A
/D変換器3003でディジタル信号に変換される。
【0091】このA/D変換器3003の出力はスイッ
チ3007、ライン反転回路3005、制御信号再生部
1002′に入力される。ライン反転回路3005は入
力信号をライン毎に反転して出力する。スイッチ300
7は制御信号SEL1によって制御され、入力信号が上
下無画部のときにはライン反転3005の出力を、主画
部のときにはA/D変換器3007の出力を選択するよ
うに動作する。
【0092】このスイッチ3007の出力はスイッチ3
004とY/C分離部3008に入力される。Y/C分
離部3008はスイッチ3004からの入力信号をY/
C分離し、C信号をスイッチ3004の端子b側に出力
する。
【0093】このスイッチ3004は制御信号SEL2
によって制御され、入力信号が上下無画部信号のときに
は端子a側に入力されるスイッチ3007の出力を、主
画部信号のときには端子b側に入力されるY/C分離部
3008の出力を選択するように動作する。
【0094】このスイッチ3004の出力は乗算器10
06,1007に入力される。乗算器1006,100
7は、それぞれfsc再生部225で再生されたキャリ
ア周波数fsc(455/2fh:fhは水平走査周波
数)の信号を入力し、スイッチ3004の導出出力に混
合することでI,Q信号を復調する。復調されたI,Q
信号はそれぞれ水平ローパスフィルタ1009,101
0で不要な高域成分が除去される。
【0095】水平ローパスフィルタ1009は制御信号
SEL3によりスイッチ1003が端子a側に倒れてい
るときと端子b側に倒れているときでフィルタの特性を
切り替える。端子a側に倒れているときは3.58MH
zでNULLになるような補強信号用の特性を、端子b
側に倒れているときは1.5MHzで3dB減衰するよ
うなI信号用の特性を設定する。
【0096】尚、ここでも水平ローパスフィルタ101
0の特性を単一特性としているが、水平ローパスフィル
タ1009と同様に特性を切り替えてもよい。また、水
平ローパスフィルタ1009がQ信号用の特性で、水平
ローパスフィルタ1010がI信号用の特性でもよい。
【0097】水平ローパスフィルタ1010の出力は、
3→4変換器217、順次変換器219、バッファメモ
リ221で前述した処理が施され、マトリックス回路2
22にQ信号として入力される。
【0098】一方、水平ローパスフィルタ1009の出
力はスイッチ1008に入力される。このスイッチ10
08は、制御信号SEL2によりスイッチ1003と同
様に動作し、入力信号が上下無画部の信号のときは端子
a側に倒れて入力信号を補強信号として導出する。
【0099】この補強信号はバッファメモリ205、時
間伸長回路206、順次変換器207、垂直ローパスフ
ィルタ208によって前述の処理が施された後、加算器
209に入力されてレターボックス形式の主画部より生
成されたY信号と加算される。この加算器209の出力
は3→4変換器211を通り、マトリックス回路222
にワイド画面のY信号として入力される。
【0100】また、入力信号が主画部の信号のとき、ス
イッチ1008は端子b側に倒れる。この端子bから導
出された主画部の信号は、3→4変換器216、順次変
換器218、バッファメモリ220により前述した処理
が施され、マトリックス回路222にI信号として入力
される。
【0101】マトリックス回路222では、入力された
Y,I,Q信号をR,G,Bに変換して出力する。
【0102】上述した制御信号再生部1002′の動作
を詳しく説明する。図4は、図3の入力端子200に入
力される信号と各部の動作を示している。入力される信
号によって動作を制御する部分は、スイッチ3006、
ACC回路1005に供給する基準信号、スイッチ30
04,3007、ローパスフィルタ1009のフィルタ
特性、スイッチ1008等である。
【0103】入力端子200に入力される信号が、レタ
ーボックス形式の主画部信号の場合について各部の動作
を説明する。この場合、制御信号再生部1002から出
力される制御信号SEL0〜SEL3により、スイッチ
1003,3007,3004,1008は全て端子b
側に倒れる。よって、BPF3002で抽出された主画
部色信号Cが、乗算器1004、A/D変換器300
3、Y/C分離部3008、ACC回路1005、乗算
器1006,1007及び水平ローパスフィルタ100
9,1010で復調処理されてI,Q信号に変換され、
それぞれ3→4変換器216,217、順次変換器21
8,219、バッファメモリ220,221を介してマ
トリックス回路222に送られる。
【0104】このとき、ACC回路1005は通常のオ
ートカラーコントロール回路として動作する。したがっ
て、制御信号再生部1002から入力される基準信号R
EFのレベルは、C信号用の比較レベルVmとなる。
【0105】また、fsc再生部225から乗算器10
06に供給されるキャリア信号は、C信号のキャリア周
波数fscとなる。水平ローパスフィルタ109は乗算
器1006の乗算結果で発生した不要な高調波成分を除
去できる特性になるように制御される。このように、入
力信号が主画部信号の場合は、各部がC信号用の設定と
して動作する。
【0106】次に入力信号がレターボックス形式の上下
無画部信号の場合について各部の動作を説明する。この
場合、制御信号再生部1002から出力される制御信号
SEL0〜SEL3により、スイッチ1003,300
7,3004,1008は全て端子a側に倒れる。よっ
て、BPF3001で抽出された無画部多重信号が、乗
算器1004、A/D変換器3003、ライン反転回路
3005、ACC回路1005、乗算器1006、水平
ローパスフィルタ1009で復調処理され、バッファメ
モリ205、時間伸張回路206、順次走査器207、
垂直ハイパスフィルタ208で補強信号として再生さ
れ、加算器209でメインY信号に合成される。
【0107】このとき、ACC回路1005は上下無画
部の補強信号のレベルをコントロールする回路として動
作する。したがって、制御信号再生部1002′から供
給される基準信号REFは、エンコーダで多重される補
強信号用の比較レベルVsとなる。
【0108】尚、ここでは、fsc再生部225から乗
算器1006に供給されるキャリア信号をライン毎に反
転する必要はない。これは、すでにライン反転回路30
05によって入力信号がライン毎に反転されているため
である。
【0109】ローパスフィルタ1009は乗算器100
6の乗算結果で発生した不要な高調波成分を除去できる
特性になるように制御される。このように、入力信号が
上下無画部信号の場合は、各部が補強信号用の設定とし
て動作する。
【0110】したがって、上記構成によるテレビジョン
信号処理装置によっても、一つの復調回路を、レターボ
ックス形式の上下無画部の信号の場合は補強信号の復調
処理に、主画部の場合は色信号の復調処理に時分割で使
用して、復調回路を共有しているので、補強信号復調の
ための復調回路が不要となり、回路規模の縮小、コスト
ダウンを実現することができる。
【0111】尚、上記実施例では、無画部に多重された
補助信号がレターボックス形式における主画面補強信号
である場合について説明したが、他の処理内容や文字表
示データ等の補助信号の場合でも、その補助信号が色副
搬送波のキャリア信号によって変調されているのなら
ば、同様に実施可能である。
【0112】また、第1の実施例においても、第2の実
施例においても、上下無画部の補強信号と回路を共有す
る信号はI信号として説明したが、回路を共有する信号
はQ信号であっても何も問題はない。この場合、fsc
再生部225より出力されるfsc信号の位相とローパ
スフィルタ1009,1010の特性、及びマトリック
ス回路の入力を変更すれば実現できる。
【0113】さらに、上記実施例では、映像信号として
NTSC信号を想定して説明したが、これに限らずPA
L等の他の方式のテレビジョン信号についてもこの発明
が適用可能である。
【0114】この発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、例えばレターボックス方式に限らず、主画面映
像信号と当該映像信号に関わる補助信号を色副搬送波で
変調した信号とが時分割多重されたテレビジョン信号に
ついても、同様に実施可能である。その他、この発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々変形しても実施可能である
ことはいうまでもない。
【0115】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、無
画部に多重された補助信号の復調処理に必要な回路を削
減し、回路規模の縮小、コストダウンを実現するテレビ
ジョン信号処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係るテレビジョン信
号処理装置の構成を示すブロック回路図である。
【図2】第1の実施例の動作を説明する図である。
【図3】この発明の第2の実施例に係るテレビジョン信
号処理装置の構成を示すブロック回路図である。
【図4】第2の実施例の動作を説明する図である。
【図5】従来のレターボックス方式によるエンコーダの
構成を示すブロック回路図である。
【図6】従来のレターボックス方式によるデコーダの構
成をを示すブロック回路図である。
【図7】図5のVSB変調部、図6のVSB復調部の具
体的な構成を示すブロック回路図である。
【図8】図7に示すVSB補償フィルタの具体的な構成
を示すブロック回路図である。
【図9】図8のVSB補償フィルタに設定されるフィル
タ特性を示す特性図である。
【符号の説明】
101,102,103…入力端子、104…マトリッ
クス回路、105…垂直ローパスフィルタ、106…4
→3変換器、107…垂直ローパスフィルタ、108…
垂直ハイパスフィルタ、109,110…飛越し走査変
換器、111…水平ローパスフィルタ、112…時間圧
縮回路、113,114,128…バッファメモリ、1
15…加算器、116…セレクタ、117,118…垂
直ローパスフィルタ、119,120…飛越し走査変換
器、121,122…4→3変換器、123,124…
水平ローパスフィルタ、125,126…乗算器、12
7…加算器、200…入力端子、201…Y/C分離
部、202…バッファメモリ、203…順次走査変換
器、204…垂直ローパスフィルタ、205…バッファ
メモリ、206…時間伸長回路、207…順次走査変換
器、208…垂直ハイパスフィルタ、209…加算器、
211…3→4変換器、212,213…乗算器、21
4,215…水平ローパスフィルタ、216,217…
3→4変換器、218,219…順次走査変換器、22
0,221…バッファメモリ、222…マトリックス回
路、224…同期再生部、225…fsc再生部、22
6…制御信号発生部、301…VSB変調部、311…
入力端子、312…ローパスフィルタ、313…乗算
器、314…係数器(A)、315…VSB補償フィル
タ、316…スイッチ、317…キャリア発生器、31
8…極性反転回路、319…係数器(B)、320…基
準信号発生器、321…出力端子、401…VSB復調
部、411…入力端子、412…スイッチ、413…係
数器(A′)、415…乗算器、416…ローパスフィ
ルタ、417…基準信号抽出回路、418…キャリア発
生器、419…極性反転回路、420…係数器
(B′)、421…出力端子、501…入力端子、50
2〜505…単位遅延素子、506〜509…係数器、
510…加算器、511…出力端子、512…ナイキス
ト特性、1001…A/D変換器、1002,100
2′…制御信号再生部、1003…スイッチ、1004
…乗算器、1005…ACC回路、1006,1007
…乗算器、1008…スイッチ、1009,1010…
水平ローパスフィルタ、3001,3002…バンドパ
スフィルタ、3003…A/D変換器、3004…スイ
ッチ、3005…ライン反転回路、3006,3007
…スイッチ、3008…Y/C分離部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画面が所定の比率で主画部と無画部に分
    割され、主画部のメイン信号と無画部の補助信号を色副
    搬送波で変調した信号とが時分割多重されたテレビジョ
    ン信号を入力し、前記メイン信号の色信号と前記補助信
    号を復調処理するテレビジョン信号処理装置において、 前記入力テレビジョン信号から輝度信号と色信号を分離
    する輝度/色分離部と、 前記輝度/色分離部で分離された色信号から色差信号を
    復調処理する機能と、前記補助信号を復調処理する機能
    とを合わせ持つ復調部と、 前記入力テレビジョン信号から主画部か無画部かを判別
    し、主画部のときは前記輝度/色分離部で分離された色
    信号を前記復調部に入力し、無画部のときは前記入力テ
    レビジョン信号を前記復調部に入力するように切換制御
    する制御手段とを具備したことを特徴とするテレビジョ
    ン信号処理装置。
  2. 【請求項2】 前記復調部は、入力信号の振幅を基準レ
    ベルに基づいて自動調整する自動ゲイン調整回路を備
    え、この自動ゲイン調整回路を色信号復調と補助信号復
    調とで共有するようにしたことを特徴とする請求項1記
    載のテレビジョン処理装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記自動ゲイン調整回
    路に与える基準レベルを主画部のときは色信号用、無画
    部のときは補助信号用に切換制御するようにしたことを
    特徴とする請求項2記載のテレビジョン信号処理装置。
  4. 【請求項4】 前記入力テレビジョン信号に前記補助信
    号の振幅制御に必要な基準レベル情報が付加されている
    とき、 前記制御手段は、前記入力テレビジョン信号から基準レ
    ベル情報を判別し、無画部のとき、判別した基準レベル
    を前記自動ゲイン調整回路に与えるように制御すること
    を特徴とする請求項3記載のテレビジョン信号処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記復調部は、復調時に発生した不要な
    高域成分を除去するローパスフィルタを備え、このロー
    パスフィルタを色信号復調と補助信号復調とで共有する
    ようにしたことを特徴とする請求項1のテレビジョン処
    理装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、主画部のときと無画部
    のときとで前記ローパスフィルタの特性を切換制御する
    ようにしたことを特徴とする請求項5記載のテレビジョ
    ン信号処理装置。
  7. 【請求項7】 前記入力テレビジョン信号の補助信号が
    走査線毎に極性反転された色副搬送波で変調されている
    とき、 前記復調部は、無画部の補助信号を走査線毎に極性反転
    した後に復調処理するようにしたことを特徴とする請求
    項1記載のテレビジョン処理装置。
  8. 【請求項8】 主画面映像信号と当該映像信号に関わる
    補助信号を色副搬送波で変調した信号とが時分割多重さ
    れたテレビジョン信号を入力し、前記メイン信号の色信
    号と前記補助信号を復調処理するテレビジョン信号処理
    装置において、 前記入力テレビジョン信号から輝度信号と色信号を分離
    する輝度/色分離部と、 前記輝度/色分離部で分離された色信号から色差信号を
    復調処理する機能と、前記補助信号を復調処理する機能
    とを合わせ持つ復調部と、 前記入力テレビジョン信号から主画面映像信号伝送期間
    か補助信号伝送期間かを判別し、主画面映像信号伝送期
    間のときは前記輝度/色分離部で分離された色信号を前
    記復調部に入力し、補助信号伝送期間のときは前記入力
    テレビジョン信号を前記復調部に入力するように切換制
    御する制御手段とを具備したことを特徴とするテレビジ
    ョン信号処理装置。
JP1551994A 1994-02-09 1994-02-09 テレビジョン信号処理装置 Pending JPH07226948A (ja)

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