JPH07184170A - 動き適応処理回路 - Google Patents

動き適応処理回路

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JPH07184170A
JPH07184170A JP5323494A JP32349493A JPH07184170A JP H07184170 A JPH07184170 A JP H07184170A JP 5323494 A JP5323494 A JP 5323494A JP 32349493 A JP32349493 A JP 32349493A JP H07184170 A JPH07184170 A JP H07184170A
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JP
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signal
output
video signal
motion
still image
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JP5323494A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Ogawa
佳彦 小川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】動きの誤判定をなくし、主画面映像信号に多重
された補間信号を常に正しく分離することのできる動き
適応処理回路を提供することにある。 【構成】動き検出部251でエンコード信号と輝度信号
とから動きを検出することで動きの誤判定をなくし、こ
の動き検出出力から連続判定回路252で動画から静画
への変化か静画連続かを判定し、減算器234で1フレ
ーム遅延器231の遅延前後のエンコード信号を減算
し、この減算出力を係数器236で1/2倍し、スイッ
チ254で静画連続判定時には係数器236の出力を、
動画から静画への変化判定時には減算器234の出力を
選択し、スイッチ238で動き検出なしのときのみスイ
ッチ254の出力を導出することで、主画面映像信号に
多重された補間信号を分離するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はテレビジョン信号の動
き適応処理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、テレビ画面の横縦比(ア
スペクト比)は、現行のテレビ放送では4:3が用いら
れているが、新しい規格としての高品位テレビ(HDT
V)では、日本のみならず諸外国でも16:9のアスペ
クト比が採用されている。
【0003】このような横長の画面は大きな視野角で見
ることができるので、臨場感が著しく向上することが知
られている。しかしながら、HDTVでは方式そのもの
が新規格となるため、現行受信機ではそのままでは受信
できない。そこで、現行方式との両立性を保ちながら簡
便に横長画像を伝送する手段として「レターボックス方
式」が知られている。
【0004】この方式は、図2に示すように、現行NT
SC方式で規定される有効走査線480[本/フレー
ム]を持つアスペクト比4:3の画面のうちの中央部3
60[本/フレーム](以下、この部分を主画面部と称
する)のみをアスペクト比16:9の横長画面画像とし
て伝送する方式である。
【0005】この場合、主画面部では、本来のNTSC
で規定された有効走査線の3/4のみを利用した画像情
報しか伝送できないために、垂直解像度も3/4に劣化
せざるを得ない。一方、レターボックス方式としたテレ
ビジョン信号には、画面の上下に無画部となる各々60
[本/フレーム]の領域が存在する。そこで、この上下
無画部を利用して、主画面部の画像劣化分を補償するた
めの付加信号を多重伝送する手法が提案されている。
【0006】この画像劣化補償の手法として、ライン間
差分を上下無画部で伝送する方式(以下LD方式)をあ
げて以下に説明する。このLD方式は、送り側で、順次
走査信号を飛び越し走査信号に変換する際に除去される
走査線と元の前後の走査線との差信号を上下無画部に多
重しておき、受信機側では、その差信号を用いて送り側
で除去された走査線の補償信号を生成し、元の順次走査
信号を再生する方式である。
【0007】図3、図4にそれぞれ従来のLD方式のエ
ンコーダ、デコーダの構成を示す。図3に示すエンコー
ダにおいて、走査線数525本、フレーム周波数60
[Hz]、アスペクト比16:9の順次走査信号である
R、G、B信号は、それぞれ入力端子101、102、
103を介してマトリックス回路104に入力される。
マトリックス回路104ではR、G、B信号をマトリッ
クス演算して、輝度信号(以下、Y信号と記す)、2つ
の色差信号(以下、I、Q信号と記す)を生成する。
【0008】Y信号は垂直低域通過フィルタ(V−LP
F)105に入力され、有効走査線480本から360
本へレターボックス形式に変換処理する際に折り返しが
生じないように、垂直方向へ帯域制限される。この垂直
低域通過フィルタ105の出力は走査線数を変換する4
→3変換器106に入力され、有効走査線480本から
360本へ変換される。この4→3変換器106の出力
は、垂直低域通過フィルタ(V−LPF)107と垂直
高域通過フィルタ(V−HPF)108に入力され、そ
れぞれ垂直方向へ帯域制限される。
【0009】上記垂直低域通過フィルタ107の出力は
飛び越し走査変換器109に入力され、エンコード出力
の主画面部信号となる。また、上記垂直高域通過フィル
タ108の出力は飛び越し走査変換器110に入力さ
れ、飛び越し走査信号に変換される。この飛び越し走査
信号は、さらに水平低域通過フィルタ(H−LPF)1
11により、時間圧縮後の帯域が現行放送の伝送帯域を
越えないように帯域制限される。
【0010】この水平低域通過フィルタ111の出力は
時間圧縮回路112に入力され、1/3倍に時間圧縮さ
れる。この時間圧縮回路112の出力はバッファメモリ
114に入力される。このバッファメモリ114の信号
が出力される場合は、360本の時間圧縮した信号の3
本ずつが伝送する走査線1本の上に並べられ、上下無画
部の120本の走査線に割り振られて出力される。
【0011】一方、I、Q信号はそれぞれ垂直低域通過
フィルタ(V−LPF)117、118に入力され、飛
び越し走査変換、4→3変換を行うときに垂直方向に折
り返さないように帯域が制限される。垂直低域通過フィ
ルタ117、118の出力は、それぞれ飛び越し走査変
換器119、120に入力されて飛び越し走査信号に変
換された後、4→3変換器121、122に入力されて
フィールド内の走査線変換が施され、有効走査線数36
0本の飛び越し走査信号に変換される。
【0012】上記4→3変換器121、122の出力
は、それぞれ水平低域通過フィルタ(H−LPF)12
3、124で現行放送フォーマットの帯域に帯域制限さ
れた後、それぞれ乗算器125、126に入力され、キ
ャリア周波数fsc(455/2fh:fhは水平走査
周波数)で変調される。乗算器125、126の出力は
共に加算器127で加算され、主画面信号に多重される
色信号Cとなる。
【0013】飛び越し走査変換器109の出力Yと加算
器127の出力Cはそれぞれバッファメモリ113、1
28に入力され、遅延調整される。各バッファメモリ1
13、128の出力は共に加算器115に入力され、主
画面部のコンポジット信号として出力される。
【0014】加算器115の出力(主画面部信号)とバ
ッファメモリ114の出力(上下無画部信号)は、セレ
クタ116で主画面部と上下無画部のタイミングで選択
導出され、走査線数525本の飛び越し走査信号として
出力される。このエンコーダ出力がレターボックス形式
の信号である。
【0015】また、先の順次走査信号から分離された水
平同期信号H、垂直同期信号Vは制御信号発生部129
に入力され、ここでキャリア周波数fscの正弦波、余
弦波及びバッファメモリ113、114、128への制
御信号a、b、c及びセレクト信号dが発生される。
【0016】次に、図4に示すデコーダにおいて、先に
述べたエンコード信号は入力端子200を介してY/C
分離部201に入力され、輝度信号Yと色信号Cとに分
離される。分離されたY信号は、バッファメモリ202
で遅延調整された後、順次走査変換器203に入力され
る。この順次走査変換器203は飛び越し走査信号から
順次走査信号への変換を行うもので、その変換出力は垂
直低域通過フィルタ(V−LPF)204に入力され、
その垂直低域成分が抜き出される。
【0017】また、入力エンコード信号はバッファメモ
リ205にも入力される。このバッファメモリ205で
は、上下無画部に多重されている多重信号がフレーム周
波数30(Hz)の飛び越し走査信号に並び変えられ
る。このバッファメモリ205の出力は、時間伸張回路
206に入力されて3倍に時間伸張され、元の補償信号
として再生される。
【0018】この時間伸張回路206の出力は、順次走
査変換器207に入力されて順次走査信号に変換された
後、垂直高域通過フィルタ(V−HPF)208で垂直
高域成分が再生される。ここで、垂直低域通過フィルタ
204と垂直高域通過フィルタ208の出力は加算器2
09で合成され、有効走査線数360本の広帯域の信号
として再生される。この加算器209の出力は走査線数
を変換する3→4変換器211に入力され、元の有効走
査線数480本の順次走査信号に再生される。
【0019】一方、Y/C分離部201から得られた色
信号Cは乗算器212、213に入力され、それぞれキ
ャリア周波数fscの正弦波、余弦波による乗算がなさ
れ、それぞれI、Q信号として復調される。
【0020】次に、乗算器212、213で復調された
I、Q信号はそれぞれ水平低域通過フィルタ(H−LP
F)214、215に入力され、各高調波成分が除去さ
れる。水平低域通過フィルタ214、215の出力はそ
れぞれ3→4変換器216、217に入力され、有効走
査線数480本の信号に変換される。3→4変換器21
6、217の出力はそれぞれ順次走査変換器218、2
19に入力され、フレーム周波数60[Hz]の順次走
査信号に変換される。
【0021】順次走査変換器218、219から出力さ
れたI、Q信号はそれぞれバッファメモリ220、22
1に入力され、3→4変換器211からのY信号との時
間合わせのために遅延調整されて出力される。各Y、
I、Q信号は共にマトリックス回路222に入力され、
R、G、Bのコンポーネント信号に変換されて出力され
る。
【0022】ここで、同期再生部224は、入力エンコ
ード信号から水平及び垂直同期信号H、Vを再生し、ま
た2フレーム基準信号を作成している。fsc再生部2
25は、入力エンコード信号と2フレーム基準同期信号
を基に、先のキャリア周波数fscの正弦波、余弦波を
発生している。
【0023】また、制御信号発生部226は、同期再生
部224で再生された水平、垂直同期信号H、Vを用い
てメモリ制御信号e、f、g、hを作成してバッファメ
モリ202、205、220、221を制御している。
【0024】上記の方式によれば、現行放送と両立性を
保ちながら16:9の横長画像を伝送することができる
ようになる。しかしながら、デコード画像の垂直帯域が
エンコーダ側の垂直低域通過フィルタ105によって制
限される360本程度となって、現行放送の静画時の垂
直帯域480本よりも狭くなってしまう。よって、この
ままでは現行放送よりも画質が落ちてしまうことにな
る。
【0025】この問題を改善する方法として、垂直低域
通過フィルタ105によって削られてしまう垂直高域成
分を抽出し、これを垂直高域成分補間信号(以下、Vh
信号と称する)として静画時にのみ伝送する方法があ
る。これは、静画時にのみ上下無画部にVh信号をフレ
ームで反転して多重伝送する。
【0026】この場合のエンコーダの構成を図5に示
し、以下この図に沿って説明する。図3の構成と同一部
分には同一符号を付して示し、ここでは異なった部分に
ついて説明する。
【0027】まず、前述のマトリックス回路104から
出力されるY信号は、垂直低域通過フィルタ(V−LP
F)105に入力されると共に、垂直高域通過フィルタ
(V−HPF)131にも入力される。この垂直高域通
過フィルタ131では、垂直低域フィルタ105で削除
される垂直帯域360本程度以上の成分が取り出され
る。この垂直高域通過フィルタ131から出力される垂
直高域成分は垂直シフト回路132に入力され、垂直低
域に周波数シフトされる。
【0028】この垂直シフト回路132の出力は4→3
変換器133に入力され、有効走査線数が480本から
360本に変換される。この4→3変換器133の出力
は飛び越し走査変換器134に入力され、順次走査から
飛び越し走査の信号に変換される。この飛び越し走査変
換器134の出力は水平低域通過フィルタ(H−LP
F)135に入力され、伝送できる水平帯域に制限され
る。
【0029】この水平低域通過フィルタ135の出力
は、フレーム反転器136に入力される。フレーム反転
器136では入力信号がフレーム毎に反転されて出力さ
れる。フレーム反転器136の出力はスイッチ138の
入力端子に供給される。
【0030】このスイッチ138は動き検出器137か
ら出力される動き検出信号によって制御され、動き検出
信号が静画を示す場合にオンし、動き検出信号が動画を
示す場合にオフする。スイッチ138の出力は加算器1
39に入力される。
【0031】一方、水平低域通過フィルタ(H−LP
F)111の出力は、動き検出器137と加算器139
に入力される。この動き検出器137では、画像の動き
が検出され、画像が静画か動画かを示す動き検出信号が
出力される。また、加算器139では、スイッチ138
から供給される信号と水平低域通過フィルタ111の出
力とが加算される。この加算器139の出力は前述の時
間圧縮回路112に入力される。
【0032】以上の構成により、垂直低域通過フィルタ
105によって削られてしまう垂直高域成分はVh信号
として抽出され、静画時にのみ上下無画部にフレームで
反転して多重伝送されるようになる。
【0033】次に、デコーダの構成を図6に示し、以下
この図に沿って説明する。図4の構成と大部分が同じで
あるので、同じ部分には同一符号を付して示し、ここで
は異なる部分について説明する。
【0034】まず、前述の時間伸長回路206の出力
は、動き検出器232、スイッチ237の一方の入力端
子、加算器233、フレーム遅延器231、減算器23
4に入力される。
【0035】フレーム遅延器231では1フレームの遅
延が行われる。フレーム遅延器231の出力は加算器2
33と減算器234に入力される。したがって、加算器
233と減算器234では、それぞれ1フレーム間の和
と差が求められる。
【0036】上記加算器233の出力は係数器235に
入力され、減算器234の出力は係数器236に入力さ
れる。係数器235、236ではそれぞれ入力信号が1
/2倍されて出力される。一方の係数器235の出力は
スイッチ237の他方の入力端子に供給され、他方の係
数器236の出力はスイッチ238の入力端子に供給さ
れる。
【0037】動き検出器232では画像の動きが検出さ
れ、画像が静画か動画かを示す動き検出信号が出力され
る。この動き検出器232から出力される動き検出信号
によってスイッチ237、238の制御が行われる。す
なわち、動き検出信号が静画を示す場合には、スイッチ
237は係数器235の出力を選択し、スイッチ238
はオンとなる。また、動き検出信号が動画を示す場合に
は、スイッチ237は時間伸長回路206の出力を選択
し、スイッチ238はオフとなる。
【0038】スイッチ237の出力は順次走査変換器2
07に入力され、スイッチ238の出力はフレーム反転
器239に入力される。このフレーム反転器239で
は、入力信号がフレーム毎に反転されて出力される。こ
のフレーム反転器239の出力は順次走査変換器240
に入力され、飛び越し走査から順次走査の信号に変換さ
れる。
【0039】この順次走査変換器240の出力は3→4
変換器241に入力され、有効走査線数が360本から
480本に変換される。この3→4変換器241の出力
は垂直シフト回路242に入力され、垂直低域から元の
垂直高域に垂直方向の周波数シフトが行われる。
【0040】垂直シフト回路242の出力は加算器24
3に入力される。加算器243には3→4変換器211
の出力も入力され、垂直シフト回路242の出力と3→
4変換器211の出力とが加算される。この加算器24
3の出力は前述のマトリックス回路222に入力され
る。
【0041】上記の構成によれば、送り側で削られてし
まう垂直高域成分を受信機側で再生できるようになり、
レターボックス方式においても垂直帯域を480本とす
ることができるようになる。
【0042】ところで、上記の方法では、Vh信号を静
画の時にのみ上下無画部で伝送する補償信号としてフレ
ームで反転させて多重し伝送している。その様子を図7
を用いて説明する。
【0043】図7では、各信号をフレーム単位で示して
いる。上に示している番号は、説明のためのフレームの
番号である。また、Anは補償信号を示し、BはVh信
号を示している。
【0044】いま、補償信号が図7(a)に示すような
場合を考える。すなわち、4フレームから9フレームの
補償信号が同じであったとする。画像の動きは1フレー
ム前の信号との差分によって求めるので、この場合には
5フレームから9フレームが静画と判定される。
【0045】ところで、Vh信号はフレームで反転して
多重するので、多重した信号の動きを判定しようとした
場合、1フレーム間の差分では多重されたVh信号が求
められてしまい、動きを検出することができない。この
ため、動き検出は1フレーム間の差分からは求められ
ず、2フレーム間の差分から求めることになる。したが
って、Vh信号の多重は静画が2フレーム連続した場合
に行われる。
【0046】すなわち、Vh信号は静画が2フレーム連
続する6フレームから9フレームに多重されることにな
る。その様子を図7(b)に示す。図7(b)はVh信
号のフレーム多重位置を表している。フレーム反転で多
重するので、1フレーム毎に符号が反転している。図7
(c)はVh信号を多重した補償信号を示している。こ
の図7(c)の信号が伝送される。デコーダではこの図
7(c)の信号を受信し、これからVh信号の分離を行
う。
【0047】前述したように、Vh信号を多重した補償
信号の動きは、2フレーム間の差分によって行う。第5
フレームの信号について考えると、2フレーム前の第3
フレームの信号と比較して動きを検出する。このときは
信号が違っているので、動画と判定する。第5フレーム
の信号にはVh信号が多重されていないので、正しく動
画と判定している。
【0048】次に、第8フレームの信号について考え
る。このときは2フレーム前の第6フレームの信号と同
じであるので静画と判定し、Vh信号を正しく分離でき
る。ところが、第6フレームの信号について考えると、
2フレーム前の第4フレームの信号にはVh信号が多重
されておらず、第4フレームの信号との差分から動きが
検出されるので、動画と判定してしまい、Vh信号の分
離ができなくなってしまう。このことは、第7フレーム
の信号についても同じことがいえる。
【0049】すなわち、静画が連続している場合には正
しく静画と判定できるのでVh信号を正確に分離するこ
とができるが、動画から静画に変化したばかりのときに
は多重したVh信号のために動画と判定してしまい、V
hの分離ができなくなってしまう。
【0050】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように従来
の動き適応処理回路では、動画から静画に変化したとき
には多重した垂直高域成分補間信号のために静画を動画
と誤判定してしまい、受信機側でその補間信号の分離が
正しくできなくなってしまうという問題点があった。
【0051】この発明は上記の課題を解決するためにな
されたもので、動きの誤判定をなくし、常に正しく垂直
高域成分補間信号を分離することのできる動き適応処理
回路を提供することを目的とする。
【0052】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めにこの発明に係る動き適応処理回路は、第1の映像信
号を補償するための第2の映像信号及び前記第1の映像
信号が連続して静画の場合に発生されフレーム毎に位相
反転された第3の映像信号が共に第1の映像信号に多重
された第4の映像信号と、前記第1の映像信号から周波
数分離された第5の映像信号とから画像の動きを検出す
る動き検出手段と、この動き検出手段の出力から動画か
ら静画に変化したときか静画が連続して発生しているか
を検出する連続性判定手段と、前記第4の映像信号を1
フレーム期間遅延する遅延手段と、前記第4の映像信号
から前記遅延手段の出力を減算する減算手段と、前記減
算手段の出力を1/2倍する第1の乗算手段と、前記連
続性判定手段で静画連続と判定されたときは前記第1の
乗算手段の出力を選択し、動画から静画へ変化したと判
定されたときは前記減算手段の出力を選択する第1の信
号切換手段と、前記動き検出手段で動きが検出されなか
ったときのみ前記第1の信号切換手段の出力を導出する
第2の信号切換手段とを具備したことを特徴とし、さら
に前記第4の映像信号と前記遅延手段の出力を加算する
加算手段と、前記加算手段の出力を1/2倍する第2の
乗算手段と、前記連続性判定手段で静画連続と判定され
たときは前記第2の乗算手段の出力を選択し、動画から
静画へ変化したと判定されたときは前記遅延手段の出力
を選択する第3の信号切換手段と、前記動き検出手段で
動きが検出されなかったときは前記第3の信号切換手段
の出力を選択し、動きが検出されたときには前記第3の
映像信号を選択する第4の信号切換手段とを具備したこ
とを特徴とする。
【0053】特に、前記第1の映像信号は画面を所定の
比率で分割された主画面と副画面の内の主画面映像信号
から垂直低域成分を抽出した信号であり、前記第2の映
像信号は前記主画面映像信号の垂直高域成分を補償する
信号であり、前記第3の映像信号は前記第1の映像信号
が連続して静画のときに前記主画面映像信号の垂直高域
成分を補間する信号であり、前記第2、第3の映像信号
は加算されて副画面信号として前記第1の映像信号と時
分割多重されており、前記第5の映像信号は前記第1の
映像信号の輝度信号成分であることを特徴とする。
【0054】
【作用】上記構成による動き適応処理回路では、第4の
映像信号だけでなく、第5の映像信号も使って動き検出
を行うことで動きの誤判定をなくし、さらに静画の連続
性を判断し、動画から静画に変化したときと静画が連続
しているときとで現フレームと前フレームとの演算処理
を切り換えることで、常に正しく静画時にのみ多重され
た第3の映像信号を分離するようにしている。
【0055】この回路は、特にレターボックス方式エン
コード信号から主画面映像信号の垂直高域成分を補償す
る信号及び静画のときに前記主画面映像信号の垂直高域
成分を補間する信号を抽出する回路として適用可能であ
る。
【0056】
【実施例】以下、図1を参照してこの発明の一実施例に
ついて説明する。尚、図1において図6と同一部分には
同一符号を付して示し、ここでは異なる部分を中心に説
明する。
【0057】図1において、前述のバッファメモリ20
2の出力と時間伸長回路206の出力は共に動き検出器
251に入力される。この動き検出器251では入力さ
れた信号から動きが検出される。
【0058】すなわち、時間伸長回路206の出力には
Vh信号が静画の時にのみ多重されている。このため、
動き検出器251では、前述したように、動画から静画
に変化したときに静画を動画と誤判定してしまう。
【0059】そこで、ここでは時間伸長回路206の出
力信号だけでなく、バッファメモリ202の出力信号も
使って動き検出を行い、動画から静画に変化したときの
誤判定を防ぐようにしている。
【0060】上記動き検出器251の出力は、スイッチ
237、238の制御を行うと共に、連続判定回路25
2に入力される。この連続判定回路252は、動き検出
器251から出力される動き検出信号が動画から静画に
切り替わったときか、静画が連続しているかを判定す
る。この判定結果はスイッチ253、254の制御に供
される。
【0061】一方、係数器235の出力はスイッチ25
3の一方の入力端子に供給される。このスイッチ253
の他方の入力端子にはフレーム遅延器231の出力が供
給されている。このスイッチ253は連続判定回路25
2の出力によって制御され、静画が連続しているときに
は係数器235の出力を選択し、動画から静画に変化し
たときにはフレーム遅延器231の出力を選択する。
【0062】このスイッチ253の出力はスイッチ23
7に入力され、動き検出器251の出力が静画を示すと
きにスイッチ237から出力されて補償信号となる。す
なわち、静画の場合、静画が連続しているときには係数
器235の出力が補償信号となり、動画から静画に変化
したときにはフレーム遅延器231の出力が補償信号と
なる。
【0063】また、係数器236の出力はスイッチ25
4の一方の入力端子に供給される。このスイッチ254
の他方の入力端子には減算器234の出力が供給されて
いる。このスイッチ254は連続判定回路252の出力
によって制御され、静画が連続しているときには係数器
236の出力を選択し、動画から静画に変化したときに
は減算器234の出力を選択する。
【0064】このスイッチ254の出力はスイッチ23
8に入力され、動き検出器251の出力が静画を示すと
きにスイッチ238から出力されてVh信号となる。す
なわち、静画の場合、静画が連続しているときには係数
器236の出力がVh信号となり、動画から静画に変化
したときには減算器234の出力がVh信号となる。
【0065】上記構成において、その動作を図7を用い
て説明する。まず、動画から静画に変化した第6フレー
ムにおいては、動き検出器251からは動画検出信号が
出力されなくなり、スイッチ237はスイッチ235の
出力側に切り換えられ、スイッチ238はオン状態に切
り換えられる。また、連続判定回路252では静画連続
なしと判定されるため、スイッチ253はフレーム遅延
器231の出力側に、スイッチ254は減算器234の
出力側に切り換えられる。
【0066】すなわち、この場合は、前の第5フレーム
にVh信号が多重されていないので、フレーム遅延器2
31から出力される1フレーム前の信号を直接現フレー
ムの補償信号として、スイッチ253,237を介して
出力している。そして、減算器234にて現フレームの
信号から前のフレームの信号を引くことによってVh信
号を分離し、これを直接スイッチ254,238を介し
て出力している。
【0067】また、静画が連続している第7、第8、第
9フレームにおいては、動き検出器251からは動画検
出信号は出力されず、スイッチ237はスイッチ235
の出力側に、スイッチ238はオン状態に切り換えられ
たままとなっている。一方、連続判定回路252では静
画連続と判定されるため、スイッチ253は係数器25
3の出力側に、スイッチ254は係数器236の出力側
に切り換えられる。
【0068】すなわち、この場合は、1フレーム前の信
号にVh信号が多重されているので、現フレームとフレ
ーム遅延器231で得られる前のフレームとを加算器2
33で加算し、係数器235で1/2倍とすることによ
り、前フレームとの平均によって補償信号を求め、スイ
ッチ253,237を介して出力している。
【0069】一方、現フレームに多重されたVh信号と
前フレームに多重されたVh信号とは極性が異なるの
で、減算器234の出力は2Vhとなっている。そこ
で、係数器236で1/2倍することによりVh信号を
分離し、スイッチ254,238を介して出力してい
る。
【0070】したがって、上記構成によれば、時間伸長
回路206の出力信号だけでなく、バッファメモリ20
2の出力信号も使って動き検出を行っているので、動き
の誤判定をなくすことができ、静画の連続性を判断し、
動画から静画に変化したときと静画が連続しているとき
とで現フレームと前フレームとの演算処理を切り換えて
いるので、常に正しく静画時にのみ多重されたVh信号
を分離することができる。尚、この発明は上記実施例に
限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない
範囲で種々変形しても実施可能であることはいうまでも
ない。
【0071】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、動
きの誤判定をなくし、常に正しく垂直高域成分補間信号
を分離することのできる動き適応処理回路を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る動き適応処理回路の一実施例と
してレターボックス方式エンコーダに適用した場合の構
成を示すブロック回路図である。
【図2】レターボックス方式の内容を説明するための画
面構成図である。
【図3】従来のレターボックス方式のエンコーダの構成
を示すブロック回路図である。
【図4】従来のレターボックス方式のデコーダの構成を
示すブロック回路図である。
【図5】従来の垂直高域成分補間方式を採用したレター
ボックス方式のエンコーダの構成を示すブロック回路図
である。
【図6】従来の垂直高域成分補間方式を採用したレター
ボックス方式のデコーダの構成を示すブロック回路図で
ある。
【図7】図5に示すエンコーダで垂直高域成分補間信号
が多重される様子を説明するための図である。
【符号の説明】
101,102,103…入力端子、104…マトリッ
クス回路、105…垂直低域通過フィルタ、106…4
→3変換器、107…垂直低域通過フィルタ、108…
垂直高域通過フィルタ、109,110…飛び越し走査
変換器、111…水平低域通過フィルタ、112…時間
圧縮回路、113,114…バッファメモリ、115…
加算器、116…セレクタ、117,118…垂直低域
通過フィルタ、119,120…飛び越し走査変換器、
121,122…4→3変換器、123,124…水平
低域通過フィルタ、125,126…乗算器、127…
加算器、128…バッファメモリ、129…制御信号発
生部、131…垂直高域通過フィルタ、132…垂直シ
フト回路、133…4→3変換器、134…飛び越し走
査変換器、135…水平低域通過フィルタ、136…フ
レーム反転器、137…動き検出器、138…スイッ
チ、139…加算器、200…入力端子、201…Y/
C分離部、202…バッファメモリ、203…順次走査
変換器、204…垂直低域通過フィルタ、205…バッ
ファメモリ、206…時間伸張回路、207…順次走査
変換器、208…垂直高域通過フィルタ、209…加算
器、211…3→4変換器、212,213…乗算器、
214,215…水平低域通過フィルタ、216,21
7…3→4変換器、218,219…順次走査変換器、
220,221…バッファメモリ、222…マトリック
ス回路、224…同期再生部、225…fsc再生部、
226…制御信号発生部、231…フレーム遅延器、2
32…動き検出器、233…加算器、234…減算器、
235,236…係数器、237,238…スイッチ、
239…フレーム反転器、240…順次走査変換器、2
41…3→4変換器、242…垂直シフト回路、243
…加算器、251…動き検出器、252…連続判定回
路、253,254…スイッチ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の映像信号を補償するための第2の
    映像信号及び前記第1の映像信号が連続して静画の場合
    に発生されフレーム毎に位相反転された第3の映像信号
    が共に第1の映像信号に多重された第4の映像信号と、
    前記第1の映像信号から周波数分離された第5の映像信
    号とから画像の動きを検出する動き検出手段と、 この動き検出手段の出力から動画から静画に変化したと
    きか静画が連続して発生しているかを検出する連続性判
    定手段と、 前記第4の映像信号を1フレーム期間遅延する遅延手段
    と、 前記第4の映像信号から前記遅延手段の出力を減算する
    減算手段と、 前記減算手段の出力を1/2倍する第1の乗算手段と、 前記連続性判定手段で静画連続と判定されたときは前記
    第1の乗算手段の出力を選択し、動画から静画へ変化し
    たと判定されたときは前記減算手段の出力を選択する第
    1の信号切換手段と、 前記動き検出手段で動きが検出されなかったときのみ前
    記第1の信号切換手段の出力を導出する第2の信号切換
    手段とを具備したことを特徴とする動き適応処理回路。
  2. 【請求項2】さらに、前記第4の映像信号と前記遅延手
    段の出力を加算する加算手段と、 前記加算手段の出力を1/2倍する第2の乗算手段と、 前記連続性判定手段で静画連続と判定されたときは前記
    第2の乗算手段の出力を選択し、動画から静画へ変化し
    たと判定されたときは前記遅延手段の出力を選択する第
    3の信号切換手段と、 前記動き検出手段で動きが検出されなかったときは前記
    第3の信号切換手段の出力を選択し、動きが検出された
    ときには前記第4の映像信号を選択する第4の信号切換
    手段とを具備したことを特徴とする請求項1記載の動き
    適応処理回路。
  3. 【請求項3】 前記第1の映像信号は、画面を所定の比
    率で分割された主画面と副画面の内の主画面映像信号か
    ら垂直低域成分を抽出した信号であり、前記第2の映像
    信号は前記主画面映像信号の垂直高域成分を補償する信
    号であり、前記第3の映像信号は前記第1の映像信号が
    連続して静画のときに前記主画面映像信号の垂直高域成
    分を補間する信号であり、前記第2、第3の映像信号は
    加算されて副画面信号として前記第1の映像信号と時分
    割多重されており、前記第5の映像信号は前記第1の映
    像信号の輝度信号成分であることを特徴とする請求項1
    記載の動き適応処理回路。
JP5323494A 1993-12-22 1993-12-22 動き適応処理回路 Pending JPH07184170A (ja)

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