JPS6253993B2 - - Google Patents

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JPS6253993B2
JPS6253993B2 JP54014015A JP1401579A JPS6253993B2 JP S6253993 B2 JPS6253993 B2 JP S6253993B2 JP 54014015 A JP54014015 A JP 54014015A JP 1401579 A JP1401579 A JP 1401579A JP S6253993 B2 JPS6253993 B2 JP S6253993B2
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JP
Japan
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signal
color
image signal
scanning
image
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JP54014015A
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English (en)
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JPS55107389A (en
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Akio Yanagimachi
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Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Japan Broadcasting Corp
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Publication date
Application filed by Japan Broadcasting Corp filed Critical Japan Broadcasting Corp
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Publication of JPS55107389A publication Critical patent/JPS55107389A/ja
Publication of JPS6253993B2 publication Critical patent/JPS6253993B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、テレビジヨン信号、特に静止画像信
号の撮像、送受信および再生表示を包括した伝送
方式に関するものであり、撮像系における走査方
式を改良して1フレームの画像におけるフイール
ド間の像ぶれおよびフリツカの発生を防止すると
ともにカラー画像信号の伝送における色副搬送波
位相の扱いを改良して1フレームのカラー画像信
号を蓄積したのち再生する際におけるクロスカラ
ー妨害の発生量を従来の伝送方式より格段に減少
させ、しかも、解像度を従来方式より著しく増大
させ、もつて、総合の画質を大幅に向上させるよ
うにしたものである。 従来、1フレームの静止画像を撮像して伝送
し、受信側においてその1フレームの静止画像信
号を一旦蓄積したのち繰返し再生して受像管の画
面に静止画像を表示する伝送方式の送像側におい
ては、2:1ラインインターレース方式、すなわ
ち、通常の飛越走査方式のテレビジヨンカメラで
撮像して得た流動画像信号の1フレーム分を切取
つてそのまま伝送していた。かかる従来の伝送方
式においては、撮像すべき被写体が動揺したり、
照明にフリツカがあると、切取つた1フレーム中
の第1フイールドと第2フイールドとにおいて撮
像管のターゲツト面からそれぞれ読み出した画像
信号の相互間には、その時間差または振幅差が原
因となつて画像内容に空間的なずれや信号レベル
差が生ずる。かかる1フレームの画像信号を一旦
蓄積したのち反復再生して受像管画面に表示する
と、第1フイールドの画像と第2フイールドの画
像とが画面上で交互に映出されるために、フレー
ム周波数すなわち30Hzのフリツカを伴つたり、画
ぶれのある画像となり、極めて見苦しくなること
が知られている。 また、従来、複数の流動画像信号をそれぞれフ
レーム単位で切取つて形成した複数フレームの静
止画像信号を時分割多重して伝送する伝送方式に
おいては、画像内容がそれぞれ著しく異つた画像
信号がフレーム単位で連なるため、かかる複数フ
レームの画像信号の平均画像信号レベル
(APL)がフレーム毎に著しく変動することにな
る。したがつて、かかる時分割多重静止画像信号
は伝送路が有する超低周波域(30Hz以下)の遮断
特性による過渡変動を受け、その信号振幅が伝送
路の伝送特性における非直線部に入る場合には、
画像信号が部分的にひずみを受ける結果となり、
特定フレームの画像信号における第1フイールド
成分と第2フイールド成分とがその一部で異なつ
た波形となり、かかる画像信号を一旦記録して反
復再生した場合には、明確なフリツカ妨害が生ず
ることになる。なお、流動画像信号を伝送する場
合においても、画像内容のカツト切替え時には上
述と同様に大きい過渡変動が生じて上述のような
部分的ひずみを受けるが、元来、人間の視覚によ
る認織はこのような画像内容の切替時における瞬
時のひずみに対しては極めて寛容であつて流動画
像については見過すことができるが、静止画像に
ついては、同一画像内容が反復表示されるため
に、かかる部分的なひずみを無視することができ
ない。 さらに、従来、1フレームのカラー静止画像信
号の上述したと同様の撮像、伝送、および、蓄積
再生を行なう伝送方式においては、上述のように
して撮像したR,G,B三原色画像信号を、色副
搬送波と輝度信号成分との周波数インターリーブ
の関係を利用して色度信号成分を輝度信号成分に
周波数多重する伝送方式、例えばNTSC方式によ
りカラーエンコードして得られた流動カラー画像
信号の1フレーム分を切取つて伝送し、受信側に
おいて一旦蓄積したのち反復再生してカラー受像
管の画面に表示していた。しかして、周知のよう
に、輝度信号成分のスペクトラムと色度信号成分
のスペクトラムとの相互間に周波数インターリー
ブの関係をもたせたカラーテレビジヨン方式にお
いては、1フレームの期間に色副搬送波の位相回
転が完結せず、フレーム期間の終端と始端とで位
相が連続しない。例えば、NTSC方式においては
2フレーム期間でその位相回転が完結する。すな
わち、NTSC方式においては2走査フレームが1
カラーフレームとなり、また、PAL方式におい
ては4走査フレームが1カラーフレームとなる。
したがつて、前述したように1フレームのカラー
画像信号を反復再生すると、1フレームおきに色
副搬送波位相が不連続となり、例えば、NTSC方
式においては180゜反転することになるので、か
かるカラー画像信号をそのままカラー受像管の画
面に表示しようとすると、色副搬送波バーストに
位相同期して連続した副搬送波を再生するように
した回路が上述の位相不連続点でバースト位相に
追従できなくなるために、画面の上部に色ずれを
生じる結果となる。また、通常のカラー受像機に
おいては、色度信号帯域すなわち色副搬送波周波
数±約0.5MHzの信号成分を、くし形フイルタを
用いた輝度・色度分離を行なわずに、そのまま色
復調回路に加えるために、色度信号に高域輝度信
号成分からのいわゆるクロスカラー妨害が生じ
る。このクロスカラー妨害の影響も、NTSC方式
カラー画像信号の場合には、走査フレーム交互に
色副搬送波の位相が反転するので、輝度信号成分
からの妨害色の色相もほぼ補色の関係をなして反
転するために、視覚上、完全ではないが軽減され
る。しかし、1フレームのみの静止画像伝送にお
いては、このような色相反転による妨害軽減の効
果がなく、クロスカラー妨害の現われ方が固定し
ているので、反復再生画像に著しく見苦しい影響
を与えることになる。その場合に、画面上垂直に
現われる輝度信号画像のエツジ部におけるクロス
カラー妨害の現われ方は、画面上で相隣る2走査
線すなわち第1フイールドと第2フイールドとに
分れた走査線対については同じになるので、画面
上2走査線毎に空間的に色相が反転する縞模様と
なり、空間的打消し効果が得られないので、その
妨害度は特に著しい。従来、静止画像伝送におい
ては、このようなクロスカラー妨害の問題を解決
する手段として、つぎのような回路構成を用いて
いた。すなわち、複合カラー画像信号に帯域フイ
ルタを用いて輝度・色度分離を施し、さらに、色
度信号についてはくし形フイルタを用いて色度信
号帯域内の輝度信号成分を除去したうえで、それ
ぞれメモリ装置に記録し、その反復再生時には色
度信号をダブルヘテロダイン方式またはクロマイ
ンバーター方式により位相の連続した色副搬送波
を有する色度信号に変換し、さらに、輝度信号と
加え合わせた後にカラー受像機に供給していた。
かかる伝送方式においては、輝度・色度分離を行
なう必要があるために、色度信号帯域内に入る輝
度信号高域成分を犠牲にするか、あるいは、1H
遅延型のくし形フイルタを用いて輝度・色度分離
を行ない、2:1ラインインターレースに基づい
て画面上互いに2ライン離れた位置に現われる2
信号を加え合わせることにより輝度信号高域成分
を温存する替わりに垂直解像度を著しく劣化させ
るか、のいずれかとせざるを得ない、という欠点
があつた。 本発明の目的は、上述した従来の諸問題をすべ
て解決して欠点を除去し、それぞれフレーム単位
の画像情報を表わす複数フレームの静止画像信号
を連続して伝送し、フレーム単位で反復して再生
表示する際に、画ぶれやフリツカを生じ、また、
カラー画像については色相のずれやクロスカラー
妨害を生じて再生表示画像の画質を劣化させるこ
とのないテレビジヨン信号伝送方式を提供するこ
とにある。 すなわち、本発明テレビジヨン信号伝送方式
は、送信側においてはカラーテレビジヨン信号を
フレーム周期毎に走査線の空間的配列の順に順次
走査方式カラー画像信号として伝送し、受信側に
おいては順次走査方式カラー画像信号として受信
した前記カラーテレビジヨン信号を複数のフイー
ルド周期に分割した飛越走査方式カラー画像信号
に変換して再生するテレビジヨン信号伝送方式に
おいて、色副搬送波の位相を空間的配列の順に相
隣る走査線間において空間的に反転させて伝送し
た前記順次走査方式カラー画像信号を受信して変
換した前記飛越走査方式カラー画像信号を再生す
るにあたり、変換後における色副搬送波の位相が
変換前における色副搬送波の位相と一致する走査
線については、変換前のカラー画像信号における
搬送色信号をそのまま再生し、変換後における色
副搬送波の位相が変換前における色副搬送の位相
と反対になる走査線については、変換前に空間的
配列の順に相隣る走査線のカラー画像信号におけ
る搬送色信号を変換後の搬送色信号として再生す
るようにしたことを特徴とするものである。 以下に図面を参照して実施例につき本発明を詳
細に説明する。 まず、従来のテレビジヨン信号伝送方式による
システム構成を第1図に示す。第1図示のシステ
ム構成において、1,2,3,4および5は、い
ずれもテレビジヨンカメラ、フライングスポツト
スキヤナなどの画像信号源すなわち撮像装置であ
つて、例えば、それぞれ画像内容の異なるフレー
ム単位の静止画像信号を発生させる。6は、同期
盤であつて、上述の各画像信号源に例えば標準テ
レビジヨン方式に則つた2:1ラインインターレ
ース走査方式の同期信号を供給する。7は、時分
割多重化部であつて、上述の各画像信号源からの
静止画像信号を1フレーム単位で時分割多重化
し、各信号源に応じた織別コードを付して順次に
送出する。8は、テレビジヨン放送チヤンネル等
の画像信号伝送路である。9は、受信側における
選択部であつて、フレーム単位の時分割多重化信
号として受信した多数フレームの静止画像信号の
中から特定フレームの画像信号を、上述の識別コ
ードに基づき選択し、フレームメモリ10に記録
する。フレームメモリ10は、上述のようにして
選択した1フレーム分の画像信号を一旦記録した
のち、直ちに反復再生してテレビジヨン受像機1
1に供給し、選択した所望の静止画像を次に所望
の画像を選択するまで持続して表示する。 つぎに、第1図示の従来の伝送方式における各
部信号波形を第2図に示す。すなわち、第2図a
には、多重化部7から伝送路8に送出するフレー
ム単位の時分割多重化信号の信号波形を示す。図
中、A,B,C,…,Gは画像内容が互いに異な
る各静止画像信号であり、各画像信号は、例えば
525本/60フイールド、2:1ラインインターレ
ース走査方式すなわち飛越走査方式により撮像し
た画像信号であつて、それぞれフイールド1およ
びフイールド2をもつて1フレームを構成してあ
る。また、第2図bには、伝送路8の受信端に現
われる受信信号の信号波形について、伝送路8の
低域遮断特性により信号振幅に過渡変動を受けて
その振幅変動が伝送路8の直線増幅すなわち直線
伝送の範囲を超えた部分における波形ひずみ発生
の態様を示してあり、破線によつて直線性の限界
を示してある。さらに、第2図cには、受信側の
選択部9において、受信したフレーム単位の時分
割多重化信号の中から各特定フレームの静止画像
信号X,BおよびEを順次に選択抽出して一旦フ
レームメモリ10にそれぞれ記録したのち反復再
生して受像機11に供給するようにした画像信号
の信号波形を示してある。なお、それぞれ選択抽
出した各フレームの画像信号は、フレームメモリ
10に記録するとともに、そのまま受像機11に
も直接に供給する。また、フレームメモリ10
は、1フレーム分すなわち1コマ分の記録容量を
備えて次に他のフレームの画像信号を選択抽出し
て記録するまでの間に反復再生するようになつて
おり、ついで、新たに他のフレームの画像信号を
選択抽出したときには、すでに記録してある画像
信号を消去して新しい画像信号を記録する。な
お、所望の画像信号を選択抽出する時間間隔は任
意であるが、通常は数秒とする。したがつて、受
像機11には静止画像が数秒間隔で次々と切替わ
つて表示されることになる。 しかして、第2図bに示した受信端の信号波形
中、フレームBの画像信号は、過渡変動により直
線増幅すなわち直線伝送の範囲を超えた第2フイ
ールドの信号波形の一部に振幅ひずみが生じてい
る。また、フレームEの画像信号も同様にその第
2フイールドの部分に振幅ひずみが生じている。
したがつて、かかる振幅ひずみの生じた画像信号
を選択抽出して反復再生した場合には第2図cに
示した反復再生信号波形においても、各フレーム
の第2フイールドに振幅ひずみが生じたままの形
態で反復再生されることになり、かかる反復再生
画像信号を表示した受像機11の受像管画面から
は、表示画像の振幅ひずみが生じた部分における
第1フイールドと第2フイールドとの信号振幅の
差に基づいたフリツカ妨害が感じられることにな
る。なお、このように過渡変動に起因する信号振
幅のひずみは、通常のテレビジヨン信号伝送にお
いても同様に生ずる現象であるが、通常のテレビ
ジヨン信号伝送の場合にはかかる過渡変動がシー
ンの替わり目に多く生ずるので、視覚には認識さ
れにくく、目立つた妨害とはならず、一般に見過
すことができる。 また、第2図aに示した送出信号の信号波形中
に、動きのある被写体を撮像した流動画像信号の
1フレーム分を切取つて形成した静止画像信号が
含まれていて、その静止画像信号を選択抽出して
反復再生した場合には、反復再生された第1フイ
ールドの再生画像と第2フイールドの再生画像と
の間における被写体像の動きに基づく画像のずれ
も反復再生されるので、受像機11の表示画面に
はフリツカを伴つた画ぶれ画像が表示されること
になる。 上述の従来方式と対比すべき本発明テレビジヨ
ン信号伝送方式によるシステム構成の例を第3図
に示す。第3図示のシステム構成において、2
0,21,22および23は、いずれもテレビジ
ヨンカメラ、フライングスポツトスキヤナーなど
の撮像装置であつて、例えばそれぞれ画像内容の
異なるフレーム単位の静止画像信号を発生させる
画像信号源である。24は、同期盤であつて、標
準テレビジヨン方式に則つた2:1ラインインタ
ーレース走査方式の同期信号を発生させて上述の
各画像信号源20および21に供給する。25も
同じく同期盤であつて、上述の同期盤24により
駆動して同一走査線数および同一フレーム周波数
の同期信号を発生させるが、走査方式について
は、同期盤24とは異なり、順次走査方式とす
る。なお、同期盤25は、同期盤24からの同期
信号を受けて相互に同期関係を保つており、その
出力同期信号を画像信号源22および23に供給
する。26は、信号多重化部であつて、画像信号
源20,21,22および23からの各画像信号
をフレーム単位で切替えて組合わせ、フレーム単
位の時分割多重化静止画信号を形成する。なお、
この信号多重化部26から送出する各画像信号に
はフレーム単位でそれぞれの画像信号源を識別す
るためのコード信号を付しておく。27は走査方
式変換制御部であり、28は1フレーム画像メモ
リーであつて、走査方式変換制御部27には上述
したフレーム単位の時分割多重化信号を供給して
おり、そのうち、画像信号源22および23から
の各画像信号、すなわち、順次走査方式の画像信
号については、それぞれ適切な一定の時間だけ遅
延させた後にそのまま送出し、一方、画像信号源
20および21からの画像信号、すなわち、2:
1ラインインターレース走査方式の画像信号につ
いては、一旦フレームメモリ28に記録した後に
順次走査方式の画像信号に変換しつつ再生して送
出する。なお、順次走査方式画像信号とラインイ
ンターレース方式画像信号との判別は前述のコー
ド信号に基づいて行なう。29はテレビジヨン放
送チヤンネルなどの画像信号伝送路であり、ま
た、30は受信側の画像選択部であつて、受信者
の所望に応じ、特定フレームの画像信号を、伝送
路29を介して伝送されてくる上述したフレーム
単位の時分割多重化信号の中から前述の識別用コ
ード信号に基づいて選択抽出する。31は、走査
方式変換制御部であり、32は1フレーム画像メ
モリであつて、画像選択部30により選択抽出し
た所望フレームの画像信号を走査方式変換制御部
31を介してフレームメモリ32に一旦記録した
後、次の他のフレームの画像信号を選択抽出する
までの間反復して再生し、走査方式変換制御部3
1の制御のもとに各画像信号の走査方式を順次方
式から2:1ラインインターレース方式に再変換
して受像機33に供給する。受像機33は、通常
のテレビジヨン受像機であつて、上述の走査方式
を変換した各画像信号を静止画像として次々に映
出する。 つぎに、上述した本発明伝送方式のシステム構
成における各部信号波形を第4図に示す。すなわ
ち、第4図aには、第2図aと同様に、フレーム
単位の静止画像信号を時分割多重化した走査変換
制御部27の変換出力信号の信号波形を示す。図
中、各フレームの画像信号A,B,C…Gはすべ
て順次走査方式の画像信号に変換してあり、ま
た、各画像信号にはそれぞれの信号源を識別する
ためのコード信号を各フレームの先頭部に付して
ある。第4図bには、第2図bと同様に、伝送路
29の受信端に現われた受信信号のベースバンド
波形について、伝送路29の低域遮断特性により
信号振幅に超低周波の過度変動を受け、伝送路2
9の直線増幅すなわち直線伝送の範囲を超えた部
分における波形ひずみ発生の態様を示してある。
さらに、第4図cには、第2図cと同様に、受信
側において特定フレームの画像信号を選択抽出し
て反復再生し、通常のテレビジヨン画像信号の形
態に変換してテレビジヨン受像機33に供給する
ようにした状態の信号波形を示してある。すなわ
ち、選択抽出した各画像信号BおよびEはそれぞ
れ反復して再生するとともに、順次走査方式の画
像信号から2:1ラインインターレース方式の画
像信号に変換してある。なお、本発明伝送方式に
おいては、各画像信号は順次走査信号の形態で伝
送路29の低域遮断特性に起因した過度変動によ
る波形ひずみを受けるのであるから、その波形ひ
ずみを受けた後に2:1ラインインターレース方
式の画像信号に変換した第4図cの反復再生信号
については、前述した従来方式におけるとは異な
り、第1フイールドと第2フイールドとにおいて
波形ひずみを受けた部分の信号波形はほとんど同
一となる。したがつて、受像機33の受像画面に
映出された画像のかかる波形ひずみを受けた部分
に生ずるフリツカ妨害は、従来方式に比べて著し
く軽微となる。 つぎに、本発明伝送方式における上述の走査方
式変換の態様の例を示した第5図について、第3
図示の構成において走査変換制御部27およびフ
レームメモリ28よりなる送信側の走査変換部3
4と、走査変換制御部31およびフレームメモリ
32よりなる受信側の走査変換部35との動作を
それぞれ説明する。まず、第5図aには、送信側
の走査変換部34に順次走査方式の画像信号を供
給した場合の動作を示してある。すなわち、走査
変換制御部27においては、供給された画像信号
を図示の走査線番号1,2,3,…,525の順
に走査線単位でフレームメモリ28に書込み、全
走査線の画像信号の書込みを完了した後に、図示
の走査線番号1,2,3,…,525の順に走査
線単位で読出して送出する。しかして、順次走査
方式の画像信号の場合には、図示のように、書込
み順と読出し順とが同一であるが、走査方式の変
換を必要とする第5図bに示したインターレース
方式画像信号の場合と同じ遅延量を送出信号に与
えるために、一旦フレームメモリ28に記録した
後、適切な時間の経過後に読出すようにする。 また、送信側の走査変換部34にラインインタ
ーレース方式の画像信号を供給した場合には、第
5図bに示すような走査線順の変換を行なう。す
なわち、走査変換制御部27においては、供給さ
れた画像信号を図示の走査線番号1,2,3,
…,525の順に走査線単位でフレームメモリ2
8に書込み、全走査線の画像信号の書込みを完了
した後に、図示の走査線番号1,2,3,…,5
25の順に走査線単位で読出すことにより順次走
査方式の画像信号に変換しながら送出する。 さらに、第5図cには、受信側の走査変換部3
5の動作を示してある。すなわち、受信側に伝送
される画像信号は、上述したようにすべて順次走
査方式の画像信号であるから、走査変換制御部3
1においては、図示の走査線番号1,2,3,
…,525の順に走査線単位でフレームメモリ3
2に、受信信号の中から選択部30により選択抽
出した画像信号を書込み、1フレーム分の画像信
号の書込みを完了した後に、図示の走査線番号
1,2,3,…,525の順に走査線単位で読出
し、2:1ラインインターレース方式の画像信号
に変換しながら再生する。なお、受信側の走査変
換部35は、つぎに他のフレームの画像信号を選
択抽出するまで上述の再生動作を反復し、通常の
テレビジヨン信号の形態にして受像機33に供給
する。 また、第3図示の構成における同期盤25は第
5図aに示した順次走査方式の同期信号を発生さ
せ、一方、同期盤24は第5図bに破線で示した
走査順1,2,3,…,525よりなる2:1ラ
インインターレース走査方式の同期信号を発生さ
せる。したがつて、画像信号源20および21は
インターレース走査方式の撮像装置であり、一
方、画像信号源22および23は順次走査方式の
撮線装置である。なお、本発明伝送方式における
画像信号源の使用個数が第3図示の例に限定され
るものではないこと勿論である。 つぎに、本発明伝送方式による第3図示のシス
テム構成に基づきカラー画像信号を伝送する場合
について説明するに先立つて、従来の伝送方式に
おけるカラー画像走査時の色副搬送波の位相関係
およびドツト構造を模式的に簡単化して第6図に
示す。すなわち、第6図aには標準カラーテレビ
ジヨン方式における色副搬送波の位相関係を示
し、そのうち、実線は第1フレームにおける位相
を示し、破線は第2フレームにおける位相を示し
ている。この図から明らかなように、従来の標準
方式においては、相隣るフレーム期間の終端と始
端とで色副搬送波の位相がつねに連続しており、
また、同一走査線上においては第1フレームの位
相と第2フレームの位相とが互いに反対位相とな
つて打消し合う関係にある。さらに、単一の各フ
イールド期間内においては、時間的に相隣る2走
査線の相互間では位相が反転しているが、2:1
飛越走査であるために、第1フイールドと第2フ
イールドとで空間的に相隣る1対の走査線の相互
間では同位相となり、しかも、走査線のかかる対
毎に位相が反転している。また第6図bには、相
隣る2フイールドの期間においては、色副搬送波
のドツト構造が反対位相のドツトの混在により視
覚的に打消される態様を示してある。 一方、第6図cには、標準カラーテレビジヨン
信号の1フレーム分を単位として複数フレームの
カラー画像信号を時分割多重化して伝送するよう
にしたカラー静止画像信号伝送における各走査線
の色副搬送波の位相関係を示してあり、1フレー
ム分のみの伝送であるために、受信側においてか
かるフレーム単位のカラー画像信号を反復再生し
た場合には、同一走査線上における色副搬送波の
位相はつねに同位相となり、また、各フレーム期
間の終端と始端とで位相が反転して不連続となつ
ている。第6図cにおいて※印により不連続点を
示す。さらに、第6図dに示すように、かかるド
ツト構造によつては上述したような打消し効果が
得られないので、その反復再生カラー画像におい
てはいわゆるドツト妨害が顕著に現われる。ま
た、カラー画像信号において搬送色信号帯域を共
有する輝度信号成分が受像機の色復調回路に混入
して妨害色信号となつて復調されるいわゆるクロ
スカラー妨害も、同一走査線でつねに同一色相の
妨害色となり、空間的に相隣る2走査線毎に色相
が反転するので、ドツト構造におけると同様に、
クロスカラー妨害も顕著に現われる。したがつ
て、従来の伝送方式においては、受信側でフレー
ム単位のカラー画像信号をフレームメモリに記録
する際に搬送色信号と帯域を共有する輝度信号成
分をくし形フイルタにより除去していた。 上述した従来方式と対比すべき本発明伝送方式
によるカラー画像走査時の色調搬送波位相および
ドツト構造の関係を第7図に示す。なお、色副搬
送波周波数SC,水平走査周波数Hならびにフ
レーム周波数Fの相互関係を上述した標準方式
におけると同一とする。すなわち、次式において
SC=3579545Hz、n=227とする。 SC=(n+1/2)H H=525F さらに、飛越走査方式の場合についてはフイー
ルド周波数VV=2F とする。 さて、第7図aには、順次走査方式のカラー画
像信号における走査時の色副搬送波の位相関係を
示し、色副搬送波の位相は順次のライン間で連続
しており、したがつて、空間的には順次の走査線
毎に位相が反転している。また、単一フレームの
反復再生信号においては、各フレーム期間の終端
と始端との間では※印により図示するように位相
を反転させる。したがつて、第3図示の構成にお
ける送信側の同期盤25では、例えば直接の発振
出力と位相反転出力とを切替えるなどしてこのよ
うに位相を制御した色副搬送波を発生させる。ま
た、第7図bにはそのドツト構造を示し、画面上
で相隣る走査線間では位相が反転しているため
に、ドツト構造の打消し効果は第6図dに示した
従来方式の場合に比べて格段に増大する。さら
に、第7図cには飛越走査方式のカラー画像信号
における走査時の色副搬送波の位相関係を示し、
※印により図示するように色副搬送波の位相を走
査線毎に反転させており、しかも、フイールドの
変り目に当る第263ラインと第264ラインとの間お
よび第525ラインと第1ラインとの間について
は、その位相反転をやめて位相を連続させる。な
お、その場合には、第263ラインの後半と第1ラ
インの後半とが同位相になるが、この部分は垂直
帰線期間に当るので、実用上は何ら差支えない。
また、この部分について、第7図cに破線で示す
ように位相を反転させるには図示の※※印の点で
位相を反転させることができる。しかして、第7
図cに示した位相関係にすれば、色副搬送波によ
るドツト構造についても、第7図dに示すよう
に、上述した順次走査方式の場合と同じドツト構
造となる。なお、第3図示の構成における同期盤
24では、前述と同様にして、このように位相を
制御した色副搬送波を発生させる。 すなわち、色副搬送波の位相を上述したように
制御して撮像した各カラー画像信号については、
同一フレームを反復して再生した場合において
も、ドツト妨害のみならずクロスカラー妨害も従
来方式に比して格段に軽減される。 なお、第7図aおよびcにおける1,2,3,
…,525は撮像時における走査線番号を示し、
また、1,2,3,…,525は受信側における
走査線方式変換出力画像信号における走査線順を
示しており、その走査方式変換の操作は、第3図
につき前述したのと同様に、順次走査方式の画像
信号については、フレームメモリに一旦書込んだ
後に、書込み時と同一の走査線順で読出して適切
な一定時間の遅延を与え、また、飛越走査方式の
画像信号については、図示の1,2,3,…,5
25の走査線順に走査線単位で書込み、全走査線
の画像信号の書込みを完了した後に、図示の1,
2,3,…,525の走査線の順に走査線単位で
読出すことにより順次走査方式の画像信号に変換
し、しかも、色副搬送波の位相回転についてもフ
レーム期間内において時間的に完結して連続する
ようにする。 また、順次走査方式および飛越走査方式の各カ
ラー画像信号における走査時の色副搬送波の位相
関係を第7図にそれぞれ示したように設定すれ
ば、第3図示の構成につき前述したのと逆に、伝
送路29に対して飛越走査方式の形態でカラー画
像信号を送出するようにしても、上述したと同様
の効果を得ることができる。すなわち、その場合
には、走査変換部34内の走査変換制御部27に
おいて、飛越走査方式の画像信号が到来したとき
には前述したのとは逆に適切な一定時間の遅延を
与えてそのまま送出し、順次走査方式の画像信号
が到来したときには、その画像信号を走査線単位
で走査線順にフレームメモリ28に一旦書込み、
読出し時に走査線の順序を変えて読出すことによ
り、飛越走査方式の画像信号に変換して送出す
る。すなわち、具体的には、第7図cについて、
図示の1,2,3,…,525を書込み時の走査
線順とし、1,2,3,…,525を読出し時の
走査線順とすることになる。 以上の説明においては、カラー画像信号におけ
SCHVおよびFの各周波数の相互関
係が標準カラーテレビジヨン方式におけると同一
であつて、色副搬送波の画面上における空間位相
を走査線毎に反転させた場合の本発明方式による
カラー画像信号の態様を述べたが、つぎに、飛越
走査方式のカラー画像信号において上述と異なる
周波数関係にした場合について説明する。なお、
色副搬送波周波数SCは、いずれの場合において
も、標準カラーテレビジヨン方式における色副搬
送波周波数と同一とし、最終的にカラー受像機に
表示する際の両立性を確保しておくものとする。
また、色副搬送波周波数SCと水平走査周波数
Hとの間に整数関係をもたせ、nを正の整数、例
えばn=227としてSC=nHとし、色副搬送波
の位相をフイールド毎に反転させた場合には、水
平走査周波数Hが標準方式の値からずれること
になるが、nの値を455/2に近い整数に選べば、
受像機の水平周波数発振器における引込み範囲内
とすることができる。例えばn=227とした場合
には水平走査周波数H=15768.92Hz、垂直走査
周波数V=60.07Hzとなる。また、SCH
Vの各周波数の相互間につぎのような周波数オ
フセツトの関係をもたせることもできる。すなわ
ち、mを希数とし、nを正の整数として、 SC=(n+m/525)H H=525/2V このような周波数オフセツトの関係をもたせた
場合には、色副搬送波の位相回転が1フレーム期
間で完結し、位相が時間的に不連続となる点をな
くすことができる。例えば、n=227、m=1と
すると、H=15768.75Hz V=60.07Hzとな
り、また、n=227,m=25とすると、H
15765.61Hz,V=60.06Hzとなり、いずれの場合
においても受像機に対する許容誤差の範囲に入つ
ている。なお、かかる場合には、色副搬送波によ
るドツト構造は画面上走査線に対して若干の傾き
をなし、例えば、m=1の場合には0.1゜、m=
25の場合には3.2°となるが、実用上は全く問題
とはならない。 しかして、SCHとの間に整数関係をもた
せた前者の場合においては、1水平走査線期間す
なわち1/Hに現われる色副搬送波の波数は整
数となり、また、各周波数間に周波数オフセツト
の関係をもたせた後者の場合においては、上述の
波数がほぼ整数となり、特に、1フレームの画像
信号を反復して再生しても色副搬送波の位相がつ
ねに連続し、水平走査周波数Hおよび垂直走査
周波数Vもテレビジヨン受像機における各発振
器の引込み範囲に入つているので、受信側におい
てフレーム単位の画像信号を一旦記録した後に、
飛越走査方式の画像信号に変換しつつ反復再生し
てカラー受像機に供給すれば、つねに両立性が保
たれているので、良質のカラー画像を表示するこ
とができる。 なお、上述の各場合に、送信側および受信側に
おいて順次走査方式と飛縁走査方式との間で相互
に走査方式を変換するについては、前述したと全
く同様に行なうことができ、また、飛越走査方式
の形態のままで伝送しても同様の効果が得られる
ことも前述したのと全く同様である。 また、カラー画像信号における各周波数SC
HVおよびFの間の周波数関係を標準カラ
ーテレビジヨン方式におけると同一にした場合に
撮像出力信号をエンコードして形成した画像信号
1フレーム分を、通常のカラー受像機に表示し
得る標準方式のカラー画像信号の形態にして連続
的に反復再生する態様についてはさらに詳細に後
述するが、本発明伝送方式に専用の受像機を用い
る場合には、各走査方毎に色副搬送波バースト信
号からそれぞれの伝送の走査線について色副搬送
波を再生して行なう色復調は、すでに述べた、色
副搬送波の画面上における空間位相を走査線毎に
反転させた上述の各撮像エンコード方式のいずれ
にも同様に適用することができる。 つぎに、カラー画像信号における各周波数S
HVおよびFを標準カラーテレビジヨ
ン方式におけると同じにした本発明伝送方式の最
先の実施例につき、受信側において上述の色副搬
送波を有する受信画像信号をフレームメモリに一
旦記録したのち、反復再生して通常のテレビジヨ
ン受像機に表示するための搬送色信号の位相変換
についてさらに詳述するために、かかる場合にお
ける受信側の走査方式・色信号位相変換部の構成
例を第8図に示す。第8図示の構成において、4
0は、画像信号入力端子であつて、第3図示の構
成における選択部30において選択抽出した所望
フレームの画像信号を供給する。また、50は、
ゲート信号入力端子であつて、上述の選択部30
から、所望フレームの画像信号の選択抽出に用い
たゲート信号すなわちタイミングパルスを供給す
る。41は、同期回路であつて、入力画像信号か
ら垂直同期信号、水平同期信号および色副搬送波
バースト信号を分離し、フレームパルスおよびラ
インパルスを発生させるとともに色副搬送波バー
スト信号をも発生させてクロツク発生回路42に
供給する。そのクロツク発生回路42は、上述の
バースト信号から、色副搬送波周波数SCの整数
倍の周波数、例えば7×SC(Hz)であつて、画
面上サンプリング時刻が垂直に整列するような周
波数のクロツクパルスを発生させる。また、43
は、アナログ―デイジタル変換器であつて、上述
のクロツクパルスにより入力画像信号をサンプリ
ングするとともに量子化してデイジタル信号に変
換する。そのデイジタル方式としては、例えばパ
ルス符号変調(PCM)方式を用いる。そのPCM
方式デイジタル信号に変換した画像信号を一旦フ
レームメモリ100に供給する。このフレームメ
モリ100は、デイジタルメモリであつて、サブ
メモリ101と102とからなつている。また、
44は、書込み読出し制御回路であつて、上述の
ゲート信号が印加されたときに上述のフレームパ
ルス、ラインパルスおよびクロツクパルスにそれ
ぞれ同期して書込み制御信号を発生させ、上述の
フレームメモリ100に供給する。なお、書込み
制御信号が供給されないときには、フレームメモ
リ100はつねに読出しの状態となる。さらに、
45は、アドレス計数回路であつて、書込みアド
レスまたは読出しアドレスを上述のフレームパル
ス、ラインパルスおよびクロツクパルスをそれぞ
れ計数して発生させ、それらのアドレスをフレー
ムメモリ100に付与する。また、46は、スイ
ツチゲート制御信号発生回路であつて、後述する
スイツチゲート信号を発生させる。200はデイ
ジタル信号処理回路であり、その動作については
後述する。つぎに、47は、デイジタル―アナロ
グ変換器であつて、デイジタル信号処理回路20
0において処理したデイジタル信号をアナログ信
号に変換し、静止カラー画像を内容とする複合カ
ラーテレビジヨン信号として出力端51から取出
す。複合カラーテレビジヨン信号は、複合ビデオ
信号入力端子を備えた受像機に供給して再生表示
するが、このようなベースバンド信号を供給すべ
き入力端子を備えていない受像機には、適切なテ
レビジヨン放送チヤンネルの変調器により搬送波
を変調して受像機のアンテナ端子に供給する。
さて、上述のフレームメモリ100において
は、アナログ―デイジタル変換器43により
PCM信号に変換した画像信号を、偶数番走査線
の信号はサブメモリ101に供給し、奇数番走査
線の信号はサブメモリ102に供給してそれぞれ
走査線単位で画面上の空間的配列の順に記録す
る。それらのサブメモリ101,102における
信号格納番地は前述したアドレス計数回路45か
ら発生したアドレス信号により指定し、また、書
込みおよび読出しの制御については、前述の書込
み読出し制御信号発生回路44からの書込み制御
信号によつて行なう。 つぎに、それぞれフレームメモリ100および
デイジタル信号処理回路200において行なう走
査方式変換および色副搬送波位相変換の態様を第
9図に示す。すなわち、第9図aには、フレーム
メモリ100に走査線単位で記録した順次走査方
式もしくは飛越走査方式の画像信号の色副搬送波
の位相関係を示してあり、図中L1は第1走査線
の記録された信号、L2は第2走査線の記録され
た信号、以下同様であつて、奇数走査線L1
L3,L5,…,L525の信号はサブメモリ102に記
録し、偶数番走査線L2,L4,L6,…,L524の信号
はサブメモリ101にそれぞれ記録してある。ま
た、第9図bには、記録した画像信号のドツト構
造を示してあり、第9図cには出力端子51から
取出した複合カラーテレビジヨン信号の形態の変
換出力画像信号の走査線構造および色副搬送波の
位相関係を示してあり、第9図dには、同じくそ
のドツト構造を示してある。なお、第9図cにお
いて、1,2,3,…,525は出力画像信号の
走査線番号である。 つぎに、デイジタル信号処理回路200の具体
的構成の一例を第10図に示す。図中、記号
me,mo,g,hおよびzはそれぞれ第8図に破
線で囲んで示すブロツク200内における同一記
号の端子にそれぞれ接続することを表わしてお
り、meは、サブメモリ101から画面上の空間
的配列の順に読出した偶数番走査線の変換出力画
像信号であり、moはサブメモリ102から同様
にして読出した奇数番走査線の変換出力画像信号
であつて、いずれも、クロツクパルス信号に同期
して1サンプルずつ順次に読出される。なお、
meとmoとの各変換出力画像信号は同時に読出さ
れる。また、210は、スイツチゲート回路であ
つて、入力XおよびYをそれぞれ出力UおよびV
に接続するか、または、これと反対の関係に接続
するかのいずれかをスイツチゲート制御信号gの
指示に応じて行なう。また、211は、1走査線
分のメモリ容量、例えば4×SCサンプリングに
対しては910サンプルのメモリ容量を有するシト
レジスタまたはランダムアクセスメモリRAMか
らなる1Hメモリすなわちデイジタル1H遅延回路
である。いま、スイツチゲート回路210の出力
Uにメモリ100に記録した走査線Liのサンプ
ル値列{Li}が読出され、また、出力Vに走査
線信号Li+1のサンプル値列{Li+1}が読出され
ているときには、1Hメモリ211の出力には走
査線信号Li-1のサンプル値列{Li-1}が現われ
ており、それらのサンプル値列はいずれも、画面
上水平走査方向に関して同一の位置におけるサン
プル値である。また、213は、加算回路であつ
て、サンプル値列{Li+1}と{Li-1}とのサン
プル値をデイジタル加算して出力し、214は、
割2回路であつて、加算回路213の加算出力を
2で割つて出力する。なお、加算出力信号の
PCM信号が並列2進数である場合には、最下位
ビツトLSBの方向に1ビツトだけシフトさせて接
続するだけで割2演算を行なうことができる。ま
た、212は、遅延線であつて、加算回路213
および割2回路214で生ずる遅延時間に等しい
遅延時間を有している。さらに、215は、スイ
ツチゲート回路であつて、入力AまたはBを、ス
イツチゲート制御信号hの指示に応じ、出力Wに
接続する。したがつて出力信号Zとしてはサンプ
ル値列{Li}もしくは{Li+1}+{Li−1}/
2のいず れかが出力されることになる。 つぎに、フレームメモリ100からの走査線単
位で読出した変換出力画像信号を読出したメモリ
ライン番号で表わし、スイツチゲート回路210
すなわちSW1における入力X,Yと出力U,Vと
の接続状態、および、スイツチゲート回路215
すなわちSW2における入力A,Bと出力Wとの接
続状態を第1表に示す。
【表】 この第1表に従つて操作することにより、第9
図cに示した色副搬送波の位相関係を有する複合
カラーテレビジヨン信号の形態の変換出力画像信
号を得ることができる。 なお、第9図cにおいて、FevenおよびFodd
は複合カラーテレビジヨン信号におけるいわゆる
カラーフレームすなわち2走査フレーム期間のう
ちの偶数番および奇数番のフレームをそれぞれ示
しているが、走査線525の後半と走査線263
および1の前半とは異なる内容の画像信号を処理
することになるので出力しない。もつとも、それ
らの部分は通常垂直帰線期間にあたるので何ら差
支えを生じない。 上述した変換方式によれば、フレームメモリに
記録した順次走査方式の画像信号を走査線単位で
読出し、出力走査線番号並びにいわゆるカラーフ
レームすなわち2走査期間中の第1フレームであ
るか第2フレームであるかに応じ、画面上で対応
する順次走査方式画像信号における走査線信号を
出力するか、あるいは、その走査線に対して画面
上で前後する2走査線信号の和の1/2の信号を内
挿信号として出力するかを制御することにより、
飛越走査方式の画像信号に変換し、色副搬送波の
位相がつねに連続する複合カラーテレビジヨン信
号の形態の画像信号に変換することができる。な
お、かかる変換方式を通常の標準方式テレビジヨ
ン画像信号の1フレーム内に対して適用すると、
第6図cからも明らかなように、本発明方式にお
いては画面上空間的に2走査線離れた走査線上の
画像信号の和をとつて内挿を行なうのに対し、4
または3走査線分離された2走査線上の画像信号
の和をとつて内挿することとなり、垂直解像度が
著しく劣化するとともに、3走査線分離された2
走査線について内挿する場合には内挿信号の位置
が非内挿信号の位置からずれ、しかも、変動する
ので、画質劣化が一層著しくなる。 また、本発明方式によれば、輝度・色度の信号
分離を行なうことも容易である。すなわち、輝度
信号は第10図示の構成において、遅延回路21
2の遅延出力信号と割2回路214の割算出力信
号との和をとり、色信号はそれらの信号の差をと
ることにより、それぞれ容易に得ることができ
る。 つぎに、デイジタル信号処理回路200の具体
的構成の他の例を第11図に示す。第11図示の
構成において、回路素子210〜215は、第1
0図に示した回路素子と同じものであり、また、
220は引き算回路、221はデイジタル高域
波回路であつて、遅延回路212の遅延出力サン
プル値列{Li}から割2回路の出力サンプル値
列(1/2{Li+1}+1/2{Li-1})を減算した値
のサン プル値列から、色信号を含む高域例えば2MHz以
上の周波数成分を波抽出したサンプル値列を取
出すものである。また、222は、遅延回路であ
つて、上述した引算回路220およびデイジタル
高域波回路221において生ずる遅延時間に等
しい遅延量を有している。さらに、223は、引
算回路であつて、遅延回路222の出力サンプル
値列からデイジタル高域波回路221の波出
力信号を減算する。また、224は、遅延回路で
あつて、引算回路223で生ずる遅延量に等しい
遅延量を有している。 以上の信号処理の結果、スイツチゲート回路2
15の入力Aには走査線信号Liのサンプル値列
{Li}が一定量だけ遅延して到来し、入力Bには
走査線信号Liのサンプル値列{Li}からその高
域周波数成分のみのサンプル値列を差引き、その
代りに、走査線信号Li+1とLi-1との和の1/2の高
域周波数成分からなるサンプル値列を加えたサン
プル値列が到来する。したがつて、第11図示の
構成におけるスイツチゲート回路215は、第1
0図示の構成におけると同様に、制御信号hの制
御のもとに、出力走査線における色副搬送波の位
相が記録した走査線信号Liにおける位相と一致
する場合には入力Aを出力Wに接続し、一致しな
い場合には入力Bを出力Wに接続することによ
り、飛越走査方式のカラー画像信号を色副搬送波
の位相が連続した状態のカラー画像信号に変換し
ながら反復して再生することができる。また、デ
イジタル高域波回路221としては、色副搬送
波周波数を中心とした搬送色信号を通過させる帯
域のデイジタル帯域波回路に代えることができ
る。 上述のように、第11図示の構成例において
は、内挿を施した走査線信号を出力する場合に
も、デイジタル高域波回路221の遮断周波数
以下の周波数成分については走査線信号のサンプ
ル値列{Li}と同等の周波数成分からなり、し
たがつて、垂直解像度には何ら関与しない高域の
輝度信号と色度信号とについてのみ内挿を施すの
であるから、良好な垂直解像度が得られる。 上述したデイジタル信号処理回路の各構成例に
おいては、いずれも、1H遅延回路を用いて結果
的に空間的的に連続する3走査線信号Li-1,Li
およびLi+1をフレームメモリより読出して処理
しているが、1H遅延回路を省略して空間的に相
隣る2走査線について信号を処理し、構成を簡単
にすることもでき、輝度・色度の分離も、上述の
各構成におけると同様に、極めて容易に行なうこ
とができる。 つぎに、デイジタル信号処理回路の上述のよう
に簡単化した構成例を第12図に示す。第12図
示の構成例は、第11図示の構成から1Hメモリ
回路211、遅延回路212、加算回路213お
よび割2回路214を省略したものであり、割2
回路214の出力サンプル値列(1/2{Li+1}+1
/2 {Li-1})の代りにスイツチゲート回路210に
おける出力Vのサンプル値列{Li+1}を用い、
遅延回路212の出力サンプル値列{Li}の代
りにスイツチゲート回路210における出力Uの
サンプル値列{Li}を用いる他は、第11図示
の構成におけると同様に動作する。したがつて、
スイツチゲート回路210および215は、前掲
各例におけると同様に第1表に従つて行なうこと
になる。 また、デイジタル信号処理回路の構成を一層簡
単にするには第12図に破線で示しように、スイ
ツチゲート回路210の出力UおよびVをそれぞ
れスイツチゲート回路215の入力AおよびBに
接続して中間回路220,221,222,22
3および224をも省略することもでき、さら
に、スイツチゲート回路210と215とによる
切替え動作を単一のスイツチゲート回路によつて
行なうこともできる。このような簡単な構成によ
つても、本発明伝送方式においては、画面上で空
間的に相隣る2走査線間で信号を処理し得るの
で、実用上十分に許容し得る範囲の画質を得るこ
とができる。 つぎに、本発明伝送方式の受信側走査変換部に
おいて、色副搬送周波数の2倍などの周波数で画
像信号を標本化するいわゆるサブナイトキストサ
ンプリングによりアナログ―デイジタルを変換を
施したカラー画像信号をデイジタルフレームメモ
リに記録したのち反復再生するようにした場合に
おけるデイジタル信号処理について説明する。 上述の場合には、クロツクパルスは色副搬送波
に同期した2倍の周波数すなわち2SCを有する
とともに、その位相を走査線毎にπ/2ラジアンだけ 移相させるか、もしくは、2走査線毎にπラジア
ンだけ移相させておく。このようなクロツクパル
スによつて画像信号にアナログ―デイジタル変換
を施してデイジタルフレームメモリに一旦記録し
たのち反復して再生するには、再生画像における
奇数番走査線の画像信号と偶数番走査線の画像信
号とを同時に読出し、偶数フイールドにおいては
偶数番走査線の画像信号を1H遅延回路を介して
取出し、奇数番走査線の画像信号を直列に接続し
た2個の1H遅延回路を介して取出し、一方、奇
数フイールドにおいては、これとは逆にし、それ
らの遅延回路の出力端から、空間的に連続する5
走査線信号Li-2,Li-1,Li,Li+1およびLi+2
取出す。なお、走査線信号Li-2とLi+2とのサン
プリングクロツクは互いに同相であつて、しか
も、走査線信号Liのサンプリングクロツクとは
πラジアンの位相差を有しており、一方、走査線
信号Li-1とLi+1とのサンプリングクロツクは互
いにπラジアンの位相差を有している。つぎに、
サンプル値列{Li-2}と{Li+2}とを加算回路
および割2回路に導いてサンプル値列(1/2{Li- 2 }+1/2{Li+2})を形成すると、そのサンプル値
列 とサンプル値列{Li}とはサンプリングクロツ
クの位相が互いにπラジアンの位相差を有してい
るので、それらのサンプル値列を交互にゲート
し、周波数4SCのサンプリングクロツクによる
一連のサンプル値列の形態にして取出す。これと
同様に、サンプル値列{Li-1}と{Li+1}とか
らも、それらのサンプル値列を時分割的合成して
相互に補間した周波数4SCのサンプリングクロ
ツクによる他の一連のサンプル値列の形態にして
取出す。以上のようにして得た2連のサンプル値
列を第10図あるいは第11図示の構成における
遅延回路212の出力サンプル値列および割2回
路214の出力サンプル値列とそれぞれ見なして
それらの回路構成における以降の信号処理を行な
うようにすることもできる。なお、前述したサン
プリングクロツクパルスの走査線毎のπ/2ラジアン 移相の方は第10図示の構成例のみに適用するも
のとする。 第3図示の本発明伝送方式によるシステム構成
においては、信号源20,21,22および23
を多重化部26に直接に接続するようにした原理
的な構成を示したが、実際には、撮像系からの複
数種の画像信号を記録装置に収録しておき、必要
に応じ再生して多重化部26に供給する場合があ
り、また、多重化した画像信号を送信側および受
信側において記録装置に収録しておく場合もあ
る。しかして、撮像系が信号源22および23の
ように順次走査線方式の撮像系である場合には、
例えば第13図に示す構成により、信号形式をか
かる記録に適合させる。すなわち、第13図示の
構成において、22は順次走査線方式信号源、3
6は信号形式変換装置、37はテレビジヨン信号
用記録装置であり、また、26は多重化部であ
る。信号形式変換装置36は、第14図aに示す
ような順次走査線方式の画像信号を受けて、メモ
リ回路に対すする記録再生の操作により第14図
bに示すように垂直帰線期間に相当する部分を有
する画像信号、すなわち、同図aの画像信号を図
示の破線部で2分し、同図bに示すような形態の
画像信号に変換し、その垂直帰線期間相当部分に
垂直同期信号を付加して取出す。このような形態
に変換した画像信号を記録装置37に収録し、必
要に応じ再生して多重化部26に供給する。この
ようにすれば、多重化部26に供給する画像信号
はすべて、色副搬送波バーストの位相を除き、通
常のテレビジヨン信号のとおりの同期信号を有す
ることになる。さらに、多重化部26に続く走査
線変換部34において、飛越走査方式の画像信号
は順次走査方式の画像信号に変換するが、その変
換後の画像信号においても第14図bに示したよ
うな垂直同期信号相当部分を有するようにすれ
ば、送信側において信号送出前にテレビジヨン用
記録装置に記録しておき、あるいは、受信側にお
いて受信信号をテレビジヨン用記録装置に記録し
ておくことが容易となる。なお、反対に、多重化
部26に供給する画像信号がすべて標準方式テレ
ビジヨン信号のとおりの同期信号を有している場
合についても、走査線変換部34において第14
図aに示した形態の順次走査方式画像信号を出力
するようにし得ること勿論である。 以上の説明においては、送信側における画像信
号の走査線線構造および色副搬送波ドツト構造を
順次走査線方式のものとし、受信側で飛越走査方
式のものに変換するようにした画像信号伝送方式
について述べたが、その説明に引続いて述べたカ
ラー画像信号処理は、走査線構造の如何を問わ
ず、一般のカラー画像信号に適用して同様の効果
が得られる。すなわち、第7図cに示したような
飛越走査方式の走査線構造および色副搬送波位相
を有するカラー画像信号を伝送して、受信側にお
いて前述したような色副搬送波位相の処理を行な
えば、従来の伝送方式に比して格段に高品位のカ
ラー画像を再生表示することができる。また、第
6図cに示したように、カラー画像信号の1フレ
ーム分を伝送する従来の静止画像信号伝送方式に
ついても、受信側において前述したような色副搬
送波位相の処理を行なえば、その信号処理回路を
簡単化することができる。なお、その際、フレー
ムメモリに記録した画像信号における色副搬送波
の位相が送出すべき位相と異なるために内挿を施
した搬送色信号を伝送する場合には、同一フイー
ルド内で前後する走査線信号によつて内挿を行な
うか、引続くフイールドにおける走査線信号を用
いて内挿を行なうことができる。 また、以上の説明においては、画像信号のみの
フレーム時分割多重伝送に対する本発明伝送方式
の適用を述べたが、他の画像信号伝送方式に適用
しても同様の効果を得ることができる。例えば静
止画像信号と付随のデイジタル音声信号とを適切
な時間間隔で交互に伝送する形式の静止画放送方
式に適用すれば特に顕著な効果が得られる。ま
た、送信側において画像信号をフレームメモリに
記録して再生することにより低速度すなわち狭帯
域の画像信号に変換して伝送し、受信側において
もフレームメモリに記録して再生することにより
通常のテレビジヨン信号の形態の画像信号に再変
換して受像機に表示する画像伝送方式に適用して
も同様の効果が得られる。 以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、撮像出力画像信号の1フレーム分を伝送し、
受信側において記録して反復再生する際に飛越走
査方式のテレビジヨン画像信号として静止画像を
映出する際に、順次走査方式で撮像することによ
り、被写体の動きによる像のずれや照明フリツカ
による再生画像のフリツカの発生を防止し得るの
みならず、飛越走査で撮像した画像信号であつて
も順次走査方式の画像信号に変換して伝送するこ
とにより、伝送路の超低域周波数遮断特性に基づ
いて起る伝送信号の過渡変動と伝送路の非直線伝
送乃至非直線増幅によつて生ずる部分ひずみや、
クランプ残差によるフリツカ妨害の発生を防止す
ることができる。 特に、フレーム時分割多重静止画像信号の伝送
においては、各フレーム毎に画像内容が異なるた
めに大きい超低周波成分を有するので、上述した
過渡変動による部分ひずみが増大し、しかも、一
旦発生するとその部分ひずみが反復されてしまう
ので、本発明によるその防止は特に有効である。
したがつて、本発明により順次走査方式での画像
信号の伝送を行なえば、過度変動に基づく部分ひ
ずみの発生を特に軽減することができるので、そ
れによつて得られる余裕分に対応させて伝送信号
の変調度を増大させることができ、あるいは、変
調度の増大の代わりに、信号対雑音比の向上ある
いは伝送電力の低減などの効果を得ることもでき
る。 なお、第3図示のシステム構成においては、画
像信号をフレーム単位で時分割多重化した後に走
査方式の変換を行なうので、システム全体で必要
とする走査変換装置が1個のみとなる効果が得ら
れ、また、各フレームの画像信号には走査方式を
識別するためのコード信号を付加してあるので、
飛越走査方式画像信号と順次走査方式画像信号と
が混在したままで走査変換装置に供給することが
できる。さらに、この種の伝送方式においては、
元来、受信側にフレームメモリを備えるのが一般
であり、そのフレームメモリとしてデイジタル形
フレームメモリを用いれば、走査方式変換の操作
をメモリからの読出し順序を制御するだけで行な
うことができるので、極めて容易に実施すること
ができる。一方、送信側においては走査方式の変
換を全く行なわず、上述した走査方式識別用コー
ド信号により受信側においてのみ走査方式の変換
を行なうようにすることもできる。 また、本発明伝送方式においては、画面上の配
列における順次の走査線毎に交互に空間位相を反
転させるので、ドツト妨害およびクロスカラー妨
害の空間打消し効果が顕著に得られ、輝度信号、
色度信号ともに、従来の伝送方式に比べその画質
を大幅に向上させることができ、また、実施例に
示したような周波数関係に基づいて変換再生を行
なうことにより、通常のNTSCカラーテレビジヨ
ン信号への変換が極めて容易となり、特に、順次
走査方式のカラー画像信号の伝送に適用する場合
には、各フレーム内において色副搬送波の位相を
連続させることができ、また、受信側において色
副搬送波バーストからアナログ―デイジタル変換
用のサンプリングパルスを発生させるなどの信号
処理が容易となる。 また、受信信号を走査線単位で奇数番走査線信
号と偶数番走査線信号とに分ける場合には、それ
らの走査線信号を2個のサブメモリ部に分けてそ
れぞれ記録するので、奇数番走査線信号と偶数番
走査線信号とを対にして同時に読出すことがで
き、カラー位相を変換するためのデイジタル信号
処理回路およびその制御回路の構成を簡単にする
ことができる。 また、順次走査方式のカラー画像信号をNTSC
方式のカラー画像信号に変換するための第10図
示のデイジタル信号処理回路は、変換出力画像信
号における走査線の空間的位置に対応する走査線
単位の記録画像信号の色副搬送波の位相がその変
換出力画像信号における色副搬送波の位相と同相
のときには、その走査線単位の記録画像信号をそ
のまま変換出力とし、また、逆相のときには、空
間的に前後に相隣る2走査線の搬送色信号の和の
平均による内挿を行なう回路構成を採つているの
で、従来用いられていた輝度・色度分離回路、ク
ロマ反転回路および輝度・色度合成回路はいずれ
も不要となり、しかも、それらの回路に基づく画
質劣化の要因がなくなるという利点を有してお
り、搬送色信号と帯域を共有する輝度信号成分も
温存して取り出されるので水平解像度も改善され
る。なお、上述した内挿信号を変換出力とする場
合には、垂直解像度が若干劣化するが、前述した
ような色副搬送波のドツ構造としているので、空
間的に相隣る2走査線間の相関が強く、内挿信号
の現われる位置が変動せず、しかも、引続く次の
フイールド期間には直接に出力信号が取り出され
るので、変換出力カラー画像信号の総合画質は従
来の伝送方式におけるよりも格段に各善される。 さらに、第11図示の構成によれば、上述した
信号の内挿が色信号帯域を含む高域部のみで行な
われ、低域部は同一走査線の信号のみとなるの
で、垂直解像度の劣化が生せず、一層良好な画質
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のテレビジヨン信号伝送方式の概
略構成を示すブロツク線図、第2図a,b,cは
同じくその各部信号波形をそれぞれ示す波形図、
第3図は本発明テレビジヨン信号伝送方式の基本
的構成の例を示すブロツク線図、第4図a,b,
cは同じくその各部信号波形をそれぞれ示す波形
図、第5図a,b,cは本発明伝送方式における
走査線変換の態様の例をそれぞれ示す線図、第6
図a,b,c,dは従来の伝送方式におけるカラ
ー画像信号の色副搬送波位相およびドツト構造を
それぞれ示す線図、第7図a,b,c,dは本発
明伝送方式におけるカラー画像信号の色副搬送波
位相およびドツト構造の例をそれぞれ示す線図、
第8図は本発明伝送方式の受信側における構成の
例を示すブロツク線図、第9図a,b,c,dは
同じくその受信側におけるカラー画像信号の色副
搬送波位相およびドツト構造の例をそれぞれ示す
線図、第10図は本発明伝送方式におけるデイジ
タル信号処理回路の構成例を示すブロツク線図、
第11図は同じくその他の構成例を示すブロツク
線図、第12図は同じくそのさらに他の構成例を
示すブロツク線図、第13図は本発明伝送方式に
おける画像信号記録装置の構成例を示すブロツク
線図、第14図a,bは同じくその各部信号波形
をそれぞれ示す波形図である。 1〜5…信号源、6…同期盤、7…多重化部、
8…伝送路、9…選択部、10…フレームメモ
リ、11…受像機、20〜23…信号源、24,
25…同期盤、26…多重化部、27,31…走
査変換制御部、28,32…フレームメモリ、2
9…伝送路、30…選択部、33…受像機、3
4,35…走査変換部、36…信号形成変換装
置、37…記録装置、40…カラー画像信号入力
端子、41…同期分離回路、42…クロツク発生
回路、43…A―D変換回路、44…書込み読出
し制御回路、45…アドレス計数回路、46…ス
イツチゲート回路、47…D―A変換回路、50
…ゲート信号入力端子、51…カラー画像信号出
力端子、100……フレームメモリ、101,1
02…サブムモリ、200…デイジタル信号処理
回路、210,215…スイツチゲート回路、2
11…1Hメモリ、212…遅延回路、213…
加算回路、214……割算回路、220,223
…引算回路、221…デイジタル高域波回路、
222,224…遅延回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 送信側においてはカラーテレビジヨン信号を
    フレーム周期毎に走査線の空間的配列の順に順次
    走査方式カラー画像信号として伝送し、受信側に
    おいては順次走査方式カラー画像信号として受信
    した前記カラーテレビジヨン信号を複数のフイー
    ルド周期に分割した飛越走査方式カラー画像信号
    に変換して再生するテレビジヨン信号伝送方式に
    おいて、色副搬送波の位相を空間的配列の順に相
    隣る走査線間において空間的に反転させて伝送し
    た前記順次走査方式カラー画像信号を受信して変
    換した前記飛越走査方式カラー画像信号を再生す
    るにあたり、変換後における色副搬送波の位相が
    変換前における色副搬送波の位相と一致する走査
    線については、変換前のカラー画像信号における
    搬送色信号をそのまま再生し、変換後における色
    副搬送波の位相が変換前における色副搬送の位相
    と反対になる走査線については、変換前に空間的
    配列の順に相隣る走査線のカラー画像信号におけ
    る搬送色信号を変換後の搬送色信号として再生す
    るようにしたことを特徴とするテレビジヨン信号
    伝送方式。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS524730A (en) * 1975-06-30 1977-01-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Progressive-jumping scanning conversion type frame video memory

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