JP2944532B2 - 容器直付け電動ポンプ装置 - Google Patents

容器直付け電動ポンプ装置

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JP2944532B2
JP2944532B2 JP24769496A JP24769496A JP2944532B2 JP 2944532 B2 JP2944532 B2 JP 2944532B2 JP 24769496 A JP24769496 A JP 24769496A JP 24769496 A JP24769496 A JP 24769496A JP 2944532 B2 JP2944532 B2 JP 2944532B2
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壽雄 高城
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】この発明は、容器直付け電動ポンプ
装置に係り、詳しくは液体容器の口を塞いで液体容器に
取り付けられ、電池で駆動されるポンプで該液体容器内
から液体を吐出口に取り付けた吐出管から他の液体容器
に吐出する容器直付け電動ポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述のような容器直付け式電動ポ
ンプとして、以下のようなものがある。これは、液体容
器、例えば合成樹脂製の18リットル灯油タンクの口に
取付られ、外部に屈曲可能な吐出ホースを接続した吐出
口3、およびモーターポンプ駆動スイッチ2を設けた本
体1と、吐出口3に設けられ、モーターポンプ駆動スイ
ッチ2と連動して該スイッチ2が遮断されているとき吐
出口3を閉め、スイッチ2が導通されているとき吐出口
3を開くバルブ10と、本体1に連接され、液体容器の
口から挿入されて、その底に達する吸入ホース6と、吸
入ホース6の下端に設けられたモーターポンプ7とから
なるものである(実公平6−6236号公報参照)。
【0003】この容器直付け電動ポンプ装置は、乾電池
が収納される本体1にモーターポンプ駆動スイッチ2及
び吐出口3が設けられ、吐出口3には屈曲可能な吐出ホ
ース4が接続されている。また、本体1の下面には液体
容器の口に取り付けるねじ込みリング5及び液体容器内
に挿入される吸入ホース6が連接され、その先端のケー
ス内にモーターポンプ7が設けられている。モータポン
プ7は、その下面に形成された吸入口8から吸入した液
体、例えば灯油を上部の吐出口3から吐出ホース4を介
して吐出する。吸入口8の周囲には、吸入口が液体容器
の底に接して塞がることのないよう数本の突起9が設け
られている。
【0004】この例では、吐出口に円錐台形をしたバル
ブ10が設けられ、スプリング11により常に吐出口3
を閉じる方向に付勢されている。傾斜面を有するカム1
2がバルブ10と一体に移動しうるように摺動可能に支
持され、モーターポンプ駆動スイッチ2の突起2aの先
端がカム12の傾斜面に当接し、モータポンプ駆動スイ
ッチ2が押下されたときカム12が前方に移動してバル
ブ10が開くようになっている。
【0005】モーターポンプ駆動スイッチ2は、一回押
すと下降してモーターポンプ7の電源回路を導通させ、
さらに一回押すと上昇して遮断するようになった所謂プ
ッシュ−プッシュ式のスイッチである。
【0006】このような容器直付け電動ポンプ装置にあ
っては、モータポンプ駆動スイッチ2が遮断されている
ときは吐出口3が遮断されているから、該電動ポンプ装
置の不使用時にこの電動ポンプ装置を液体容器の口に取
り付けた状態で液体容器が倒れた場合でも液体容器の中
身が流れ出すおそれはないというものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の電動ポンプ装置にあっては、モータポンプ駆動スイ
ッチ2の一回の操作でモータポンプ7を駆動して液体を
吐出ホース4から吐出することができるものであるか
ら、誤ってモータポンプ駆動スイッチ2が押下された状
態となったときには、灯油等の液体が吐出ホース4から
吐出されてしまうこととなる。
【0008】また、この従来の技術においては、容器の
転倒時における吐出口3からの液体の流出はバルブ10
で防止することができる。しかし、この従来の電動ポン
プ装置にあっては、空気流入口、即ち液体容器に設けら
れて液体排出時に液体容器内へ空気を導入し、液体容器
内が負圧になるのを防止する空気流路からの液体の流出
については考慮されていない。
【0009】そこで本発明は、誤操作によって液体容器
から液体が吐出することがなく、また、液体容器の転倒
時においても、液体容器からの灯油等の液体が流出する
のを防止することができる容器直付け電動ポンプ装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の手段は、図1に示すように、液体容器の口を
塞いで液体容器に取り付けられるヘッド部28を備え、
液体容器内の液体を移送する容器直付け電動ポンプ装置
20において、上記ヘッド部28に、液体容器内外を連
通する空気流路24の開閉を行なう空気流路開閉弁25
と、液体の移送を行なう液体流路26の開閉を行なう流
路開閉弁27と、ポンプ21を駆動制御するポンプ駆動
制御装置33と、上記両弁25,27の開閉を行なう弁
開閉装置30とを設け、上記ポンプ駆動制御装置33
は、上記弁開閉装置30で両弁を閉状態とされたときポ
ンプ21の駆動ができないものとした非導通状態とし、
上記弁開閉装置30で両弁25,27が開状態とされた
ときポンプ21を駆動させる導通状態とできるものとし
た容器直付け電動ポンプ装置である。
【0011】また、本発明に係る容器直付け電動ポンプ
装置20では、弁開閉装置30は、ポンプ駆動制御装置
33を導通状態から非導通状態とする動作と連動して、
開状態から閉状態となるようにしてもよい。
【0012】さらに、本発明に係る容器直付け電動ポン
プ装置20では、ヘッド部28に吐出管23の管端34
を収納する管端収納部35を設け、ポンプ駆動制御装置
33と連動して、管端収納部35に収納した管端34を
挟持、または開放するものとしてよい。そして、管端3
4の周面であって上記管端収納部35に挟持される部分
には凹凸部67を形成するようにしてもよい。
【0013】〔作用〕本発明に係る容器直付け電動ポン
プ装置は以下のように作動する。まず、第1の発明に係
る容器直付け電動ポンプ装置について説明する。
【0014】容器直付け電動ポンプ装置20が液体容器
に取り付けられた状態において、容器直付け電動ポンプ
装置20の弁開閉装置30により、流路開閉弁27及び
空気流路開閉弁25は閉にしておけば、液体流路26及
び空気流路24は閉鎖されている。したがって、容器が
転倒しても、液体はこの容器直付け電動ポンプ装置20
から漏れることはない。
【0015】また、弁開閉装置30により、上記各弁2
4,26が閉状態にある時には、ポンプ駆動制御装置3
3により、ポンプ21を作動することはできない。
【0016】液体容器から液体を送出するときには、容
器直付け電動ポンプ装置20の弁開閉装置30により流
路開閉弁27及び空気流路開閉弁25を開状態とする。
これにより、液体容器内の液体を液体容器外に送出する
ことができる状態となる。
【0017】また、両弁が開状態となったとき、ポンプ
駆動制御装置33を導通状態にできるようになり、そし
て、ポンプ21を作動させることにより、流体を液体流
路26を経て排出する。
【0018】所望量の液体の排出を行った後、ポンプ駆
動制御装置33を非導通状態にすることにより、ポンプ
21の作動が停止して、液体の吐出が停止される。この
とき、本願発明の第2の発明によれば、弁開閉装置がこ
の駆動スイッチと連動して開状態から、閉状態となり、
流路開閉弁27及び空気流路開閉弁25が閉状態とな
り、容器が転倒しても、液体はこの容器直付け電動ポン
プ装置20から漏れることはなくなる。これにより、液
体の吐出操作は終了する。
【0019】したがって、本出願の各発明によれば、流
体の吐出には、先ず弁開閉装置30を駆動し、その後に
ポンプ駆動制御装置33の操作を行なうという2段階の
動作を必要とするので、誤って電動ポンプ装置20を作
動させてしまうという事態を防止することができる。
【0020】また、液体の吐出終了後において、ポンプ
駆動制御装置33を導通状態から非導通状態にするだけ
で、弁開閉装置30が連動して当初の位置に復帰し両弁
25,27を開状態から閉状態にする。そのため、弁開
閉装置30を戻す操作は不要となる。
【0021】次に、本発明の第3の発明の作用を説明す
る。本発明に係る容器直付け電動ポンプ装置20のヘッ
ド部28には、吐出管23の管端34を収納する管端収
納部35が設けられ、この管端収納部35では、管端3
4がポンプ駆動制御装置33に連動して、ヘッド部28
に収納した管端を挟持または開放する。このとき、第4
の発明によれば、凹凸部67の管端収納部35への係合
作用により管端34は管端収納部35に確実に挟持され
る。
【0022】本発明の容器直付け電動ポンプ装置20で
は、給液を行わない状態において吐出管23の管端34
は、管端収納部35に収納され、ポンプ駆動制御装置3
3の操作によって、管端34が管端挟持部材36に挟ま
れて保持される。
【0023】この状態で給液を行おうとする場合には、
ポンプ駆動制御装置33を操作することにより管端34
を開放して、吐出管23を管端収納部35から取り外す
ことができるようになる。そして、吐出管23の管端3
4を液体の吐出先に配置し、上述した第1及び第2の発
明と同様の操作によって液体が吐出され、所望量の液体
の吐出が終了したら、ポンプ駆動制御装置33を非導通
状態として、ポンプ21の動作を停止すると共に、各弁
25,27を閉状態とする。
【0024】そして、吐出管23の管端34を管端収納
部35の管端挟持部材36に差し込んだ状態で、ポンプ
駆動制御装置33を操作することにより管端34は、管
端収納部35に保持される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る容器直付け電動
ポンプ装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0026】〔発明の実施の形態の構成〕図1乃至図1
2は、本発明に係る容器直付け電動ポンプ装置20の実
施の形態を示す構成図である。本例は、特許請求の範囲
の請求項1、請求項2、請求項3及び請求項4に相当す
る。
【0027】本例において容器直付け電動ポンプ装置2
0は、灯油を格納した家庭用の合成樹脂製の灯油タンク
の灯油出入口の雄ねじ部に、ねじこみリング40をねじ
込むことにより取り付けられ、該容器から灯油ストーブ
等に灯油を補給する乾電池駆動式のものである。
【0028】この電動ポンプ装置20は、図1乃至図4
に示すように、上記ねじ込みリング40を備えて容器の
口に取り付けられるヘッド部28と、このヘッド部28
から垂下され、下部にモータ50と、このモータ50で
回転駆動されるインペラ51とからなるポンプ21(モ
ータポンプ)を備えた吸入管29と、ヘッド部28の側
方に伸び、この吸入管29から吸い込まれた灯油が上記
ヘッド部28の吐出口22を経て吐出されるとともに、
液面センサ60を備えた吐出管23とからなる。
【0029】ヘッド部28は、ポンプ21の駆動電源と
なる乾電池(図示していない)を収納する乾電池収納部
41と、上記モータ50の駆動/停止を制御するスイッ
チ32と、容器内及び外部を連通する空気流路24を開
閉する空気流路開閉弁25と、上記吸入管29及び吐出
口22を連通する液体流路26を液体流路の吸入側(下
流側)で開閉する流路開閉弁27と、上記空気流路開閉
弁25及び流路開閉弁27を開閉する弁開閉装置である
押しボタン30と、上記押しボタン30の押下位置Bで
上記駆動スイッチ32を開閉すると共に管端挟持部材3
6をして吐出管23の管端34の挟持/開放を行なわせ
るポンプ駆動制御装置である回転つまみ33と、上記液
面センサ60の液面の検出信号に基づいて警報音を発生
すると共に上記モータ50の回転を停止させる制御回路
42とを備えている。
【0030】吸入管29は、合成樹脂の蛇腹管で構成さ
れた可撓性管で、先端に円筒形状のポンプケース52を
備え、このポンプケース52には、液密にシールされた
電池駆動のモータ50と、このモータ50の回転軸53
に装着されたインペラ51からなるポンプ21が配置さ
れて、上記ヘッド部28に装填された乾電池から、駆動
スイッチ32、制御回路42を介して電力が供給され
る。
【0031】尚、図1中符号54は電力供給用のリード
線、また符号55は液体容器の底面にポンプケース52
の吸入孔56が密着するのを防止する3本の突起であ
る。
【0032】また、吐出管23は合成樹脂製の蛇腹管で
構成された可撓性管で、管端34には合成樹脂製で筒状
のセンサホルダ61を備える。また、この管端34のセ
ンサホルダ61の先端部の周囲には凹凸部67が形成さ
れる。このセンサホルダ61には、灯油が吐出される吐
出孔62が設けられるとともに、灯油の液面を検出する
液面センサ60を備える。本例ではこの液面センサ60
として、光学式のものを使用している。この液面センサ
60は、透明合成樹脂製のプリズム部材63が空気中で
は傾斜面64でセンサ光が全反射するのに対して、プリ
ズム部材63が灯油に浸されると、灯油の屈折率が空気
より大きいため、傾斜面64での全反射の条件が成立せ
ず、光が透過することを利用して、灯油の液面を検知す
るものである。尚、図1中符号65は液面センサ60の
リード線であり、このリード線65は上記ヘッド部28
の制御回路42に接続される。
【0033】また、このセンサホルダ61には、灯油ス
トーブの灯油吸入口にこのセンサホルダ61を取り付
け、固定するための爪部材66を設けている。
【0034】次に、本例に係る容器直付け電動ポンプ装
置20のヘッド部28について説明する。この例に係る
容器直付け電動ポンプ装置20のヘッド部28には、図
1、図2に示すように、吸入管29から吸い上げた灯油
を吐出管23に移送する液体流路26と、容器直付け電
動ポンプ装置20が取り付けられた液体容器(灯油タン
ク)内から灯油を送出する時に、外部から空気を吸入し
てタンク内が負圧になるのを防止する空気流路24を形
成している。
【0035】そして液体流路26には、この液体流路2
6を開閉する流路開閉弁27を設け、また空気流路24
には、この空気流路24を開閉する空気流路開閉弁25
を設けている。これらの両弁25,27は、常時コイル
スプリング70,71によって閉状態に付勢されたポペ
ット弁であり、両弁25,27はこのポンプ装置20が
灯油の補給状態とされた時のみ開状態となって灯油の補
給ができるものとなる。
【0036】また、両弁25,27は常時は閉状態であ
り、灯油タンクが転倒しても、灯油がタンクから液体流
路26及び空気流路24を経て流出することを防止す
る。
【0037】これらの流路開閉弁27、空気流路開閉弁
25の開閉及び上記ポンプ21の駆動/停止は上記押し
ボタン30及び回転つまみ33によって操作される。ま
た、本例に係る容器直付け電動ポンプ装置20において
は、ヘッド部28には、図11に示すように、吐出管2
3の管端34を収納する管端収納部35を設け、この管
端収納部35には、管端34を挟んで保持する挟持位置
C、及び管端34を開放する開放位置D、の二位置に設
定される管端挟持部材36を備えるものとしている。
【0038】この管端挟持部材36は、図3に示すよう
に、上記吐出管23の管端34に設けたセンサホルダ6
1が挿入される楕円形の開口81を形成した合成樹脂製
の板材であって、この開口81に連通する切り込み82
を設けて腕部84を形成し、この腕部84内にカム孔8
3を形成して、ヘッド部28の管端収納部35内に取り
付けたものである。
【0039】そして、この腕部84のカム孔83内に上
記回転つまみ33の下端部に設けたカム80を内接させ
て、回転つまみ33を回転駆動することによって、上記
カム80で腕部84を移動させ上記開口81の形状寸法
を狭めて吐出管23の管端34に設けたセンサホルダ6
1の周囲に凹凸部67を設けた個所を挟持し、回転つま
み33を戻すことによって板材の弾性により腕部84を
元の位置に復帰させて、上記開口81の形状寸法を拡大
して、センサホルダ61を開放するものである。
【0040】この管端挟持部材36の挟持位置から開放
位置への駆動は、図12に示すように、回転つまみ33
の回転をロック位置LOCKからオフ位置OFFに回動
することにより行い、また管端挟持部材36の開放位置
Dから挟持位置Cへの駆動は、回転つまみ33の回転を
オフ位置OFFからロック位置LOCKに回動すること
により行なう。
【0041】押しボタン30には上記空気流路開閉弁2
5及び流路開閉弁27の基部がはめ込まれ、押しボタン
30と両弁25,27とは連動状態とされる。そして、
押しボタン30は、空気流路開閉弁25並びに流路開閉
弁27を閉状態とする通常位置A(図1に示した状
態)、及び、空気流路開閉弁25並びに流路開閉弁27
を開状態とする押下位置Bの二位置に設定できるものと
している。
【0042】また、ヘッド部28には、押しボタン係止
装置31として、爪部材86が設けられ、上記押しボタ
ン30が押下位置Bになったとき、押しボタン30の係
止突起87に係止して押しボタン30を押下位置Bに保
持する。
【0043】さらに、ヘッド部28の回転つまみ33の
下方には、図9及び図10に示すように、上記押しボタ
ン30の係止突起87への係合を解除する平板90と、
駆動スイッチ32を導通、非導通状態とする突起91と
が設けられる他、上述したように管端挟持部材36を挟
持状態及び開放状態とするカム80が設けられる。ま
た、この平板90は、上記押しボタン30の下部部位3
0aに接触することにより、押しボタン30が通常位置
Aにあるときには回転つまみ33をロック位置LOCK
からオフ位置OFFにまでにしか回転できないものとし
ている。
【0044】即ち、図9に示したように、押しボタン3
0が押されない通常位置Aにあるときには、平板90が
押しボタン30の下部部位30aに接触して回転できな
い状態となる一方、押しボタン30を下げた押下状態B
においては、図9及び図10に示すように、回転つまみ
33をオフ位置OFFから、オン位置ONまで回転でき
るものとしている。平板90をオフ位置OFFからオン
位置ONにすると爪部材86を押し、押しボタン30の
下部部位30aとの係合が解除される。同時に押しボタ
ン30の下部部位30a及び両弁25,27がコイルス
プリングにより上昇して上がろうとするが、平板90で
押さえられ押しボタン30が状態Bに保持される。この
状態では、爪部材86と押しボタン30の下部部位30
aとの係合が解除されているため、回転つまみ33をオ
ン状態ONからオフ状態OFFにするだけで、押しボタ
ン30は自動的にA状態に戻る。
【0045】さらに、本例では上記平板の下には突起9
1が垂下され、図7及び図8に示すように、駆動スイッ
チ32を導通状態及び非導通状態にする。即ち、駆動ス
イッチ32は上側の金属片93と下側の金属片94との
2枚の金属片で構成され、回転つまみ33をオフ位置O
FFから、オン位置ONまで回転すると、上記突起91
が上側の金属片93を押下して下側の金属片94に接触
させて、モータ50への電気回路を導通状態とする。ま
た逆に回転つまみ33をオン位置ONから、オフ位置O
FFまで回転すると上側の金属片93は、下側の金属片
94から離れ、駆動スイッチ32は非導通状態となる。
【0046】〔実施の形態の作用、効果〕次に本例に係
る容器直付け電動ポンプ装置の作動について説明する。
容器直付け電動ポンプ装置20が液体容器に取り付けら
れた状態において、容器直付け電動ポンプ装置20の押
しボタン30が通常位置Aにあると、流路開閉弁27及
び空気流路開閉弁25はコイルスプリング70,71に
付勢され閉状態となっており、液体流路26及び空気流
路24は閉鎖された状態であり、液体容器が転倒して
も、灯油等の液体はこの容器直付け電動ポンプ装置から
漏れることはない。
【0047】また、本例の容器直付け電動ポンプ装置2
0では、給液を行わない状態においては、吐出管23の
管端34は管端収納部35に上向きに収納され、回転つ
まみ33がロック位置LOCKに設定され、管端34に
設けられたセンサホルダ61は管端挟持部材36に挟ま
れて保持されている。このとき、センサホルダ61は周
囲に凹凸部67が形成された個所において挟持されてい
るので、管端挟持部材36は凹凸部67に係合する状態
となり、センサホルダ61は管端挟持部材36で確実に
挟持された状態となる。
【0048】この状態で給液を行なおうとする場合に
は、まず、回転つまみ33をロック位置LOCKからオ
フ位置OFFまで回転する。押しボタン30が通常位置
Aにあるときには、回転つまみ33はオフ位置OFFか
らオン位置ONには移動できない。
【0049】また、この例では、押しボタン30の位置
がどの位置にあっても、回転つまみ33はロック位置L
OCKからオフ位置OFFまで回転することができる。
【0050】ここで、回転つまみ33をオフ位置OFF
まで移動すると、管端挟持部材36が開放位置Dにな
り、吐出管23の管端34のセンサホルダ61を開放し
て、吐出管23の管端34を管収納部から取り外すこと
ができるものとなる。
【0051】そして、吐出管23の管端34を液体の吐
出先、例えば灯油ストーブの灯油タンクに配置し、回転
つまみ33をオフ位置OFFからオン位置ONまで移動
させる。これにより、駆動スイッチが導通状態となりポ
ンプ21が作動して、灯油が吐出される。そして、所定
量の灯油の吐出が終了したら、回転つまみ33をオフ位
置OFFにする。
【0052】また、本例では、回転つまみ33をオフ状
態OFFにする操作を行わなかったとしても、吐出管2
3の管端34に設けた液面センサ60により、灯油の液
面を検出して、制御回路42が自動的にモータ50の駆
動を停止して、灯油が灯油ストーブの灯油タンクから溢
れるのを防止する。
【0053】したがって、本例に係る容器直付け電動ポ
ンプ装置20によれば、流体の吐出には、先ず押しボタ
ン30を押し、その後に回転つまみ33の操作を行なう
という2回の動作を必要とするので、誤って電動ポンプ
装置を作動させてしまうという事態を防止することがで
きる。すなわち、電動ポンプを動作させる回転つまみ3
3は、押しボタン30を押下位置Bに設定しなければ回
転することができないため、駆動スイッチ32が導通状
態となることはなく、ポンプが作動することもない。
【0054】そして、灯油の補給が終了したら、吐出管
23の管端34を管端収納部35の管端挟持部材36に
上向きに差し込んだ状態で、回転つまみ33をロック位
置LOCKまで移動すると、管端挟持部材36は、管端
34先端に設けたセンサホルダ61の凹凸部67を挟ん
で保持する挟持位置Cとなり、吐出管の管端は管端収納
部に保持される。
【0055】このとき、液体の吐出終了後において、回
転つまみ33をオン位置ONからオフ位置OFFに回転
するだけで、押しボタン30が押下位置Bから通常位置
Aに復帰するため、押しボタン30を戻す操作が不要で
ある。
【0056】さらに、本例の容器直付け電動ポンプ装置
20においては、容器直付け電動ポンプ装置の不使用時
において吐出管23の管端34は、管端収納部35に上
向きに収納されるので、管端34からの液だれが防止さ
れる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る容器
直付け電動ポンプ装置によれば、流体の吐出には、先ず
弁開閉装置を操作し、その後にポンプ駆動制御装置の操
作を行なうという2回の動作を必要とするので、誤って
電動ポンプ装置を作動させてしまうという事態を防止す
ることができるという効果を奏する。
【0058】また、液体の吐出終了後において、ポンプ
駆動制御装置を非導通状態にするだけで、弁開閉装置が
連動して、当初の位置に復帰し各弁が閉状態になる。そ
のため、弁開閉装置を戻す操作が不要である。
【0059】さらに、本例の容器直付け電動ポンプ装置
においては、容器直付け電動ポンプ装置の不使用時にお
いて吐出管の管端は、管端収納部に収納されるので、管
端からの液だれが防止される。そして、このとき、管端
に設けた凹凸部の管端収納部への係合作用により管端は
管端収納部に確実に保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る容器直付け電動ポンプ装置の実施
の形態のを示す断面図である。
【図2】図1に示した容器直付け電動ポンプ装置の図1
中のII−II線断面図である。
【図3】図2に示した容器直付け電動ポンプ装置の図1
中のIII −III 線断面図である。
【図4】図1に示した容器直付け電動ポンプ装置の外観
を示す正面図である。
【図5】図1に示した容器直付け電動ポンプ装置の外観
を示す平面図である。
【図6】図1に示した容器直付け電動ポンプ装置の外観
を示す底面図である。
【図7】図1に示した容器直付け電動ポンプ装置の駆動
スイッチを示す斜視図である。
【図8】図7に示した駆動スイッチの作動を示す正面図
である。
【図9】図1に示した容器直付け電動ポンプ装置の押し
ボタン係止手段の作動を示す斜視図である。
【図10】図1に示した容器直付け電動ポンプ装置の押
しボタン係止手段の作動を示す斜視図である。
【図11】図1に示した容器直付け電動ポンプ装置の管
端収納部の構造を示す断面図である。
【図12】図1に示した容器直付け電動ポンプ装置の回
転つまみの回転位置を示す説明図である。
【図13】従来の容器直付け電動ポンプ装置の外観構造
を示す正面図である。
【図14】図13に示した容器直付け電動ポンプ装置の
本体の構造を示す線断面図である。
【符号の説明】
20 容器直付け電動ポンプ装置 21 ポンプ 22 吐出口 23 吐出管 24 空気流路 25 空気流路開閉弁 26 液体流路 27 流路開閉弁 30 押しボタン(弁開閉装置) 31 押しボタン係止手段 32 駆動スイッチ 33 回転つまみ(ポンプ駆動制御装置) 34 管端 35 管端収納部 36 管端挟持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04D 13/00 F04D 15/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体容器の口を塞いで液体容器に取り付
    けられるヘッド部(28)を備え、液体容器内の液体を
    移送する容器直付け電動ポンプ装置(20)において、 上記ヘッド部(28)に、 液体容器内外を連通する空気流路(24)の開閉を行な
    う空気流路開閉弁(25)と、 液体の移送を行なう液体流路(26)の開閉を行なう流
    路開閉弁(27)と、ポンプ(21)を駆動制御するポ
    ンプ駆動制御装置(33)と、 上記両弁(25),(27)の開閉を行なう弁開閉装置
    (30)とを設け、 上記ポンプ駆動制御装置(33)は、上記弁開閉装置
    (30)で両弁を閉状態とされたときポンプ(21)の
    駆動ができないものとした非導通状態とし、上記弁開閉
    装置(30)で両弁(25),(27)が開状態とされ
    たときポンプ(21)を駆動させる導通状態とできるも
    のとした容器直付け電動ポンプ装置。
  2. 【請求項2】 上記弁開閉装置(30)は、ポンプ駆動
    制御装置(33)を導通状態から非導通状態とする動作
    と連動して、状態から状態となる請求項1記載の容
    器直付け電動ポンプ装置。
  3. 【請求項3】 ヘッド部(28)に吐出管(23)の管
    端(34)を収納する管端収納部(35)を設け、ポン
    プ駆動制御装置(33)と連動して、管端収納部(3
    5)に収納した管端(34)を挟持、または開放する請
    求項1、または請求項2記載の電動ポンプ装置。
  4. 【請求項4】 上記管端(34)の周面であって上記管
    端収納部(35)に挟持される部分に凹凸部(67)を
    形成した請求項3記載の容器直付け電動ポンプ装置。
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